TO 報道関係者各位 FROM 奥能登国際芸術祭実行委員会 DATE 2016.2.18 奥能登国際芸術祭実行委員会は、2017年9月3日 ( 日 ) か ら10月22日 ( 日 ) までの約50日間、第一回となる「奥能登 国際芸術祭」を開催いたします。奥能登国際芸術祭は 能登半島の先端に位置する、周囲を日本海に囲まれた 農山漁村、石川県珠洲市を舞台に、その土地・生活・人々 の魅力を再発見するアーティスト達が参加し、珠洲の 人、地域外からのサポーターを含め大勢でつくりあげる、 今までにない新しい芸術祭を目指しています。 また、奥能登国際芸術祭の開催にむけて、奥能登珠洲の 魅力を再発見する参加型公式プロジェクト「おくノート」 も始動。地元住民と奥能登珠洲を旅する人々による「わ るないわ∼奥能登珠洲 写真と言葉の投稿コンテスト」 や、 地域の魅力を深く掘り下げるフリーペーパー「おくノー ト」の発行、芸術祭会期前に様々なイベントの開催を通 して奥能登珠洲の魅力を発信していきます。 奥能登国際芸術祭公式ウェブサイトが オープンしました。 http://oku-noto.jp 奥能登国際芸術祭、はじまる。 2017年秋、奥能登・石川県珠洲市を舞台に開催 開催概要 ご取材・広報についてのお問い合わせ 名 称:奥能登国際芸術祭 奥能登国際芸術祭実行委員会事務局 広報窓口 会 場:石川県珠洲市全域 〒927-1295 石川県珠洲市上戸町北方1字6番地の2 作 品・プロジェクト数:約50点 珠洲市奥能登国際芸術祭開催準備室内 会 期:2017年9月3日(日)∼10月22日(日)※予定 TEL:0768-82-7720 公式ウェブサイト:http://oku-noto.jp FAX:0768-82-2896 Facebook アカウント:https://www.facebook.com/okunotojp E-mail:press@oku-noto.jp Twitter アカウント:https://twitter.com/okunotojp アイハイト株式会社 堀内 明 主 催:奥能登国際芸術祭実行委員会 〒154-0001 東京都世田谷区池尻3-1-1 駒場ネオパレス607 実行委員長:泉谷満寿裕(珠洲市長) TEL:090-5209-8660 総合ディレクター: E-mail:press@oku-noto.jp 北川フラム(アートディレクター) クリエーティブディレクター: 浅葉克己(グラフィックデザイナー) コミュニケーションディレクター: 福田敏也(広告・WEB プランナー) 公式写真:石川直樹(写真家) 芸術祭開催によせて 能登半島の先端に位置する珠洲市。黒潮と親 潮がぶつかる豊かな漁場、東西の植物生態が 共存し、海、里、山がおりなす美しい自然。か つては遣唐使、渤海使、北前船など日本海の海 上交流の場でもありました。 その珠洲で、2017年秋に国際芸術祭を開催しま す。国際芸術祭とは、奥能登の自然や祭り、食 など、生活文化に根ざしながら国内外のアー ティストが作品・空間をつくり展開する“お祭 り”。舞台は、珠洲市内全域です。 海の幸・山の幸の伝統的な料理、祭り“キリコ” の乱舞、古い歴史を持つ珠洲焼、揚げ浜式の塩 田、能登瓦など、珠洲に蓄積された生活様式が、 アーティストと市民という地域、年代、ジャン ルを超えた人々の協働によって、珠洲の新し い文化として芽吹くのです。 文化と最先端の美術が響き合う芸術祭をつく りあげましょう。 総合ディレクター 北川フラム 珠洲市について 能登半島の最先端に位置し、三方を海に囲ま れた珠洲市。北からの寒流と南からの暖流が 交わる場所。荒々しい岩礁海岸の外海と、波穏 やかな砂浜の内海という2つの海をもつ、美し い自然景観が自慢のまちです。黒瓦と板壁の 家が軒を連ね、日本の原風景を感じさせる町 並みが今も残っています。 豊かな里山里海の中で育まれた固有の文化も 多く、 「奥能登珠洲の秋祭りとヨバレ」に象徴 される「祭り」と「食」の文化や農耕儀礼「あえ のこと」などの地域文化が受け継がれています。 揚げ浜式製塩や炭焼き、珠洲焼、珪藻土を使っ た七輪などの伝統産業も大切に受け継がれて います。これらの伝統的な技術や農耕儀礼、豊 かな「能登の里山里海」は、平成23年に世界農 業遺産に認定されました。 珠洲市では春・夏・秋のシーズンごとに各集落 において五穀豊穣を願い祝う「村祭り」が行わ れています。特に秋のシーズンは9月上旬から 10月下旬の約50日間、連日市内のどこかの集落 で秋祭りが行われています。秋祭りではお神輿 の灯り役として「キリコ」を担ぎます。その数 はなんと100基以上。 「ヨバレ」とはキリコの担 ぎ手に精を出してもらうために自宅において 主人が酒と食事をふるまうもの。珠洲市では「ヨ バレ」 が現在でもほぼ全ての祭りで行われており、 親戚や友人知人を御膳料理でもてなしています。 珠洲市には、 日本のおもてなし文化の原型が残っ ているのです。この「奥能登珠洲の秋祭りと『ヨ バレ』 」は第19回「ふるさとイベント大賞」総務 大臣表彰を受賞しました。また、 「灯り舞う半島 能登∼熱狂のキリコ祭り∼」が平成27年度日本 遺産に認定されています。 美しい「里山里海」、豊かな「食」、そして何より も素晴らしい「人」が暮らしている珠洲市。日 本の祭りと食文化の源流が伝わるまちです。 参加決定アーティスト 第一弾 発表(2016年2月15日時点) 浅葉克己 Katsumi Asaba 日本 塩田千春 Chiharu Shiota 日本 アートディレクター。1940年横浜生まれ。桑沢デザイン研究所、佐藤敬之輔タイポグラフィ研究所、 1972年大阪府生まれ。ベルリン在住。生と死という人間の根源的な問題に向き合い、 「生きるこ ライトパブリシティを経て、75年浅葉克己デザイン室を設立。以後アートディレクターとして、 ととは何か」 、 「存在とは何か」を探求しつつ大規模なインスタレーションを中心に、立体、写真、 日本の広告デザインの歴史に残る数多くの作品を制作。代表的な仕事に、西武百貨店「おいし 映像など多様な手法を用いた作品を制作。2007年、神奈川県民ホールギャラリーの個展「沈黙から」 い生活」 、サントリー「夢街道」 、武田薬品「肉体疲労にAじゃないか」 、キリンビバレッジ「日 で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2015年、第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日 本玄米茶」パッケージデザインなど。中国に伝わる生きている象形文字「トンパ文字」に造詣 本館代表として選出される。主な個展に、スミソニアン博物館アーサー・Mサックラーギャラ が深い。日宣美特選、東京TDC賞、毎日デザイン賞、日本宣伝賞・山名賞、日本アカデミー賞最 リー(14年) 、高知県立美術館(13年) 、丸亀市猪熊弦一郎 現代美術館(12年) 、国立国際美術館 優秀美術賞、紫綬褒章、東京ADCグランプリ、旭日小綬章など受賞歴多数。東京TDC理事長、東 (08年)など。 シドニービエンナーレ(16年) 、釜山ビエンナーレ(14年) 、瀬戸内国際芸術展(11 京ADC委員、JAGDA会長、AGI(国際グラフィック連盟)日本代表、桑沢デザイン研究所10代目所長、 年) 、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ(09年)などの国際展にも多数参加。 東京造形大学・京都精華大学客員教授。卓球6段。 イート&アート タロー EAT & ART TARO 日本 調理師学校卒業後、飲食店勤務を経てギャラリーや美術館などでケータリングを始める、食に 中瀬康志 Koji Nakase 日本 1955年 青森県生まれ、東京芸術大学大学院美術研究科修了。現在金沢美術工芸大学教授。主な プロデュースとして、藤野国際アートシンポジウム、上黒丸アートプロジェクト。主な展覧会に、 関するプロジェクト多数。作品におごることしかできないお店「おごりカフェ」や、瀬戸内海 大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ(新潟) 、 「Land Art &Beeldhauwerken」 (オランダ) 、 「自 の島々で作った「島スープ」 、昭和の料理本を調査収集し、レシピ再現などを行う「レトロクッ 然との対話」 (国際芸術センター青森) キング」など食をテーマにした作品を多数発表している。 石川直樹 Naoki Ishikawa 日本 ひびのこづえ Kozue Hibino 日本 静岡県生まれ。東京芸術大学美術学部デザイン科卒業。コスチューム・アーティストとして広 1977年東京生まれ。写真家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗 告、演劇、ダンス、バレエ、映画、テレビなどその発表の場は、多岐にわたる。毎日ファッショ 学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続け ン大賞新人賞、資生堂奨励賞受賞 他 展覧会多数。97年作家名を内藤こづえより改める。NHK E ている。 『NEW DIMENSION』 (赤々舎) 、 『POLAR』 (リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講 テレ「にほんごであそぼ」のセット衣装を担当中。歌舞伎「コクーン歌舞伎三人吉三」 「野田版 談社出版文化賞。 『CORONA』 (青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクショ 研ぎ辰の討たれ」衣装、野田秀樹作・演出「エッグ」,「MIWA」 、現在全国各地で上演中の野田 ン賞を受賞した『最後の冒険家』 (集英社)ほか多数。最近では、ヒマラヤの8000m峰に焦点を 秀樹演出オペラ「フィガロの結婚」など衣装担当。森山開次×ひびのこづえ×川瀬浩介による あてた写真集シリーズ『Lhotse』 『Qomolangma』 『Manaslu』 『Makalu』 『K2』 (SLANT)を5冊連続刊行。 ダンスパフォーマンス「LIVE BONE」を展開中。 「ちいさな生きもの研究所」ワークショップを毎 最新刊に写真集『国東半島』 『髪』 『潟と里山』 (青土社)、 『SAKHALIN』 (アマナ)がある。 月渋谷LOFT&で開催中。野田秀樹作・演出「逆鱗」衣装担当(東京芸術劇場1月29日より上演予定) エコ・ヌグロホ Eko Nugroho インドネシア共和国 深澤孝史 Takafumi Fukasawa 日本 ジャカルタ生まれ。インドネシアを代表するアーティスト。書籍、コミック、ビデオアニメーショ 美術家。1984年山梨県生まれ。場所ごとにオルタナティブなシステムを設計し実行していくプ ンなどの他のメディアとのコラボレーションによって壁画、絵画などを作成。1990年代後半の ロジェクトを展開。代表作に《越後妻有民俗泊物館》 (2015、第6回大地の芸術祭) 、 《とくいの 学生を中心とした運動の経験から、社会的な課題をテーマとした作品も多い。シンガポールタ 銀行 札幌》(2014、札幌国際芸術祭)、 《とくいの銀行 山口》 (2013、山口情報芸術センター10周年 イラープリントinstitute(シンガポール2013年) 、キアズマ美術館(フィンランド2008年) 、ハーグ 記念祭) 《とくいの銀行》 (2011–、取手アートプロジェクト)など。 (オランダ2005年)で、個展・アートワークなどを展開。リヨンビエンナーレ2013、ヴェネツィア・ ビエンナーレ第55回国際美術展に参加。 公式プロジェクト「おくノート」について 奥能登国際芸術祭公式プロジェクト「おくノート」は、芸術祭 の開催にあわせて実施される奥能登珠洲の魅力再発見の参加型 プロジェクトです。 奥能登珠洲に住む人、奥能登珠洲を旅する 人から地域の魅力を再発見する投稿を集め、それをもとに魅力 100選を選出。内外への発信を通じて奥能登珠洲の魅力を国内外 リュウ・ジャンファ Jianhua Liu 中華人民共和国 1962年中国江西吉安市生まれ。陶窯地として有名な景徳鎮で陶磁器の仕事を初め、東洋最大の 陶磁器大学である景徳鎮陶磁学院で学んだ。1989年卒業後、一貫して陶磁器を用い、悠久の歴 史を持ちながらも不安定な時刻の経済や社会を反映した作品を制作。モスクワ・ビエンナーレ 2007、シドニービエンナーレ2010、光州ビエンナーレ2012(韓国)や美術館やギャラリー等での 発表多数、国際的に活躍する中国を代表する現代アーティストの一人。日本では2005年「東ア ジアの現代美術」 (東京、森美術館) 、2015年「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」 に出展したほうか、十和田市現代美術館に常設の作品がある。 奥能登国際芸術祭2017シンポジウム開催レポート に広く伝えようという企画です。 「わるないわ∼奥能登珠洲 写真と言葉の投稿コンテスト」 「わるないわ∼」は奥能登の言葉で「よい」をちょっと遠慮気味 に伝える素敵な地域言葉。珠洲の「わるないわ∼」な風景や人、 食、名産品、できごとの写真がコメント付きで集まります。2月 14日から募集がスタート。 詳しくはウェブサイト(http://oku-noto.jp/oku-note/warunaiwa)をご 覧ください。 「おくノート」フリーペーパー版/ウェブ版 奥能登珠洲の魅力を深く掘り下げて紹介するフリーペーパー「お 2月14日(日) 、ラポルトすず(珠洲市)にて「奥能登国際芸術 くノート」が、今年の春から定期発行をスタート。 「わるないわ 祭2017シンポジウム:奥能登・珠洲15,000人とともにつくる芸術 ∼奥能登珠洲 写真と言葉の投稿コンテスト」で集まった写真や、 祭」を開催しました。奥能登国際芸術祭総合ディレクター北川 奥能登珠洲の文化、風土、人々を紹介していきます。 「おくノー フラム、奥能登珠洲で撮影を行う写真家石川直樹や参加アーティ ト」のコンテンツはhttp://oku-noto.jp/oku-noteでウェブ版としても ストたちによる発表のほか、アート、食、民俗などのテーマを ご覧いただけます。 市民と語る座談会が行われました。
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