SteelEye Protection Suite for Linux: データレプリケーション対応 MySQL 評価ガイド SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 本書およびその内容は SIOS Technology Corp.の所有物であり、許可なき使用および複製は禁 止されています。SIOS Technology Corp.は本書の内容に関していかなる保証も行いません。 SIOS Technology Corp.は、事前の通知なく本書を改訂し、本書に記載された製品に変更を加え る権利を保有しています。 SteelEye Technology、LifeKeeper、および DataKeeper は SIOS Technology Corp.の登録商標 です。SteelEye は SIOS Technology Corp.の商標です。 DB2 Universal Database および IBM Director は International Business Machines Corporation の商標です。 IBM は米国およびその他の国における International Business Machines Corporation の登録商 標です。 Microsoft、Windows 、 Windows Server 2008 、 Windows Server 2003 、 Windows 2000 、 Windows NT、SQL Server、および Exchange は、米国およびその他の国における Microsoft の 商標または登録商標です。 本書で使用されるその他のブランド名および製品名は、識別のみを目的として使用されてお り、各社の商標が含まれています。 SIOS Technology Corp.は、新しい技術、コンポーネント、およびソフトウェアが利用可能に なるのに合わせて製品を改善することを方針としています。そのため、SIOS Technology Corp. は事前の通知なく仕様を変更する権利を留保します。 出版物の品質を維持するために、弊社は本書の正確性、明瞭性、構成、および価値に関する お客様のご意見を歓迎いたします。 以下の宛先に電子メールを送信してください。 evalsupport@us.sios.com Copyright © 2007-2013 By SIOS Technology Corp. San Mateo, CA U.S.A. All Rights Reserved Worldwide © by SIOS Technology Corp. All rights reserved worldwide. 2 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド SteelEye Protection Suite for Linux: 評価ガイド 目次 目的 .................................................................................................................................................. 5 用語 .................................................................................................................................................. 5 評価プロセス.................................................................................................................................... 7 フェーズ 1:インストールの準備.................................................................................................... 8 ハードウェア要件......................................................................................................................... 8 プライマリサーバとセカンダリサーバ .................................................................................... 8 クライアント ............................................................................................................................ 8 ソフトウェア要件......................................................................................................................... 8 プライマリサーバとセカンダリサーバ .................................................................................... 8 ネットワーク要件....................................................................................................................... 10 プライマリサーバとセカンダリサーバ .................................................................................. 10 クライアント .......................................................................................................................... 11 フェーズ 2:ストレージの構成 ..................................................................................................... 11 はじめに ..................................................................................................................................... 11 SteelEye Data Replication で使用するローカルストレージのパーティション分割 ................. 11 プライマリサーバ ................................................................................................................... 11 セカンダリサーバ ................................................................................................................... 12 フェーズ 3:MySQL のインストール、構成、および起動 ........................................................... 13 プライマリサーバ....................................................................................................................... 13 セカンダリサーバ....................................................................................................................... 14 フェーズ 4:SteelEye Protection Suite for Linux のインストール................................................ 14 ソフトウェアのダウンロード .................................................................................................... 15 SteelEye Protection Suite インストーラスクリプトの実行 ...................................................... 15 評価ライセンスキーのインストール ......................................................................................... 16 SteelEye Protection Suite for Linux の起動 ............................................................................... 16 フェーズ 5:クラスタの構成 ......................................................................................................... 16 プライマリサーバ....................................................................................................................... 16 LifeKeeper GUI へのアクセス ................................................................................................ 17 コミュニケーションパスの作成 ............................................................................................. 18 コミュニケーションパスの検証 ............................................................................................. 23 LifeKeeper 階層の作成 ............................................................................................................... 24 3 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド IP リソースの作成と拡張 ....................................................................................................... 24 ミラーの作成とデータレプリケーションの開始 ................................................................... 28 MySQL リソース階層の作成 .................................................................................................. 31 MySQLIP アドレス依存関係の作成 ....................................................................................... 32 フェーズ 6:環境のテスト ............................................................................................................ 33 1. MySQL 階層のセカンダリサーバへの手動スイッチオーバ ...................................................... 33 2. MySQL 階層のプライマリサーバへの手動スイッチオーバ ...................................................... 35 3. IP リソースの失敗によるプライマリサーバ上のネットワーク障害のシミュレート ............... 37 4. セカンダリサーバからプライマリサーバへのリソースのハードフェイルオーバ ................... 38 5. 障害が発生したサーバをオンラインに戻す ............................................................................. 39 6. MySQL サーバのローカルリカバリの検証 ................................................................................ 39 4 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 目的 本書は、SteelEye Protection Suite for Linux 評価製品のインストール、構成、および使用を支 援し、MySQL の可用性を高めることを目的としています。MySQL をまだインストールしてい ない場合は、サーバにインストールする時間を取ってください。この作業が完了すれば、 SteelEye Protection Suite for Linux をインストールして構成することができます。 このプロセスには 5 つの段階があります。 フェーズ 1:インストールの準備 フェーズ 2:ストレージの構成 フェーズ 3:MySQL のインストールと構成 フェーズ 4:SteelEye Protection Suite for Linux のインストール フェーズ 5:LifeKeeper クラスタの構成 フェーズ 6:環境のテスト 用語 本書では以下の用語を使用します。一部はよく知られているものですが、SteelEye の定義お よび使用方法を確認してください。 ネットワーク通信用語 クロスオーバケーブル:ネットワークスイッチ、ハブ、またはルータに接続する代 わりに、コンピュータデバイス同士を直接接続するために使用されるケーブル。この ケーブルによって孤立したプライベートネットワークが作成され、クラスタ関連およ びデータレプリケーションのトラフィックがシステム間を流れることができます。 LifeKeeper サーバのタイプ サーバ:ソフトウェアアプリケーションプログラムの実行専用のコンピュータシステム。 アクティブサーバ:これはリソース階層が現在実行(IN SERVICE)されているサーバ です。 スタンバイサーバ:これはリソース階層が定義されているが、現在実行されていない サーバです。アクティブサーバのリソース階層に問題が発生した場合に、このサーバ のリソース階層を In Service にすることができます。 プライマリサーバ:これは、LifeKeeper 構成内で特定のリソース階層について優先度 が最も高いサーバです。通常時にリソース階層にサービスを提供します。 セカンダリサーバ:これは、LifeKeeper 構成内で特定のリソース階層について優先度 が 2 番目に高いサーバです。 ソースサーバ:データレプリケーションを使用する LifeKeeper クラスタ内のアクティ ブサーバ。リソース階層が現在実行されており、複製パーティション(ソースパー ティション)は書き込みアクセス可能です。 5 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド ターゲットサーバ:データレプリケーションを使用する LifeKeeper クラスタ内のス タンバイサーバ。複製パーティション(ターゲットパーティション)は、SteelEye データレプリケーションシステムによるソースパーティションからの書き込みで更新 されます。このパーティションは、手動でアクセス/変更してはなりません。 SteelEye データレプリケーション用語 レプリケーション:セクタごとのコピーにより、あるパーティションのデータを別のパーティ ションに転送します。データの整合性を確保するために、ターゲットパーティションはレプリ ケーション時にアクセスまたは変更してはなりません。 同期:一連の情報交換によって、ソースディスク上で書き込み操作が実行される前に、ター ゲット上にデータが書き込まれ有効になったことを確認するレプリケーション方式。同期ミ ラーはネットワークオーバヘッドを伴うため、高速(100 Mbps 以上)のネットワークにのみ実 装してください。 非同期:データがソース上で直ちに書き込みのためにリリースされてターゲットに送信され、 ターゲットがデータを受信して書き込み可能になったらすぐに書き込みを行うレプリケー ション方式。 変化率:設定された期間に変化するデータの量。 圧縮:ソースノードとターゲットノードの間のトラフィック量を軽減するために必要に応じて 実装されるアルゴリズム。9 段階の圧縮が用意されています。圧縮はデフォルトではオフになっ ています。 スロットル:レプリケーションに使用される帯域幅を制限するために必要に応じて実装される 機構。 LifeKeeper 製品の用語 コミュニケーションパス:LifeKeeper クラスタ内のノード間の通信をサポートする機構。単一 障害点をなくすために、クラスタ内のすべてのサーバ間に複数のコミュニケーションパスを実 装することをお勧めします。 ハートビート:LifeKeeper クラスタ内のノード間で定期的に交換され、サーバヘルスモニタ リングを行うメッセージ。ハートビートメッセージはコミュニケーションパス上で送信される ノード間クラスタ通信の一種です。 スプリットブレイン:クラスタメンバ間のすべてのコミュニケーションパスに障害が発生した が、すべてのサーバが稼動している状況。この状況では、両方のシステムが他方に障害が発生 していると判断し、リソースのサービスを継続するか、In Service にしようとします。 フェイルオーバ:アクティブサーバ上でシステムまたはリソースに障害が発生したことによる、 リソース階層のスタンバイサーバへの予定外の移行。 スイッチオーバ:アクティブサーバからスタンバイサーバへのリソース階層の計画的な移行。 スイッチバック:障害が発生したときにリソースが In Service だったサーバのリカバリ動作を制 御する設定。この設定が「インテリジェント」である場合、サーバは特定のリソースのバック アップとして機能します。この設定が「自動」である場合、サーバは通知なしで積極的にリ ソースを再取得しようとします。 6 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド リソース:LifeKeeper で保護できるシステム資産。リソースはディスクパーティション、仮想 IP アドレス、アプリケーションなどを表すために使用できます。 リソースの拡張:構成済みの LifeKeeper リソースをクラスタ内の別のサーバ上に作成または定 義し、リソースが両方のシステムで同時に In Service になるのを防止するイクイバレンシ関係を 構築します。 リソース階層:上から下に、事前に決定された順序でリソースをグループ化したものです。単 に階層と呼ばれる場合もあります。 共有ストレージ:クラスタ内のすべてのノードに物理的に接続された、1 つ以上の論理ディスク パーティション。LifeKeeper は、ボリュームにアクセスできるサーバは 1 度に 1 台のみである ことを保証します。正式には I/O フェンシングと呼ばれます。 データレプリケーション(ディスクミラーリング):データの継続的な可用性、有効性、およ び正確性を保証するための、論理ディスクパーティションから個別の物理ハードディスクへの リアルタイムのレプリケーション。 ソース:レプリケーションに使用されるソースサーバ上のパーティション。データの「ゴール ド」コピーです。 ターゲット:レプリケーションに使用されるターゲットサーバ上のパーティション。 切り替え可能 IP アドレス:クラスタ内のシステム間で移動できる一意の IP アドレス。クライ アントシステムがこのアドレスに接続し、仮想 IP リソースがアクティブになっているシステム が要求に応答します。 評価プロセス SteelEye Protection Suite for Linux の評価はテストラボ環境で行うことをお勧めします。 SIOS は実稼動環境にインストールされた評価ソフトウェアには責任を負わず、サポートを提供 することもできません。 評価期間中の質問はすべて、evalsupport@us.sios.com またはその地域のプリセールスエンジ ニアリングに送信してください。販売前サポートは翌営業日までに質問に回答します。ソフト ウェアメンテナンスのライセンスをお持ちのお客様は、24 時間いつでも販売後テクニカルサ ポートにアクセスできます。 【注記】日本のお客様におかれましては、評価版に関するお問い合わせは以下の Web ページを ご利用ください。 https://www.sios.com/products/bcp/lkdk/contact/evaluation_lk.html 重要 評価ライセンスは、SIOS 販売チームからの電子メールで SIOS 製品 評価パッケージとライセンスを受け取った日から限られた期間のみ 有効になります。 7 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド フェーズ 1:インストールの準備 ハードウェア要件 プライマリサーバとセカンダリサーバ システムは評価に使用する Linux ディストリビューションの最小要件を満たす必 要があります。 最小:512 MB RAM。推奨:1 GB RAM。 推奨:2 GB の使用可能ハードディスク容量。 推奨:複数のネットワークインターフェースカード(NIC)。 データレプリケーションに使用する 1 つ以上の追加パーティションを構成します。 プライマリサーバ上では、これらはソースパーティションになります。セカンダ リサーバ上では、これらはターゲットパーティションになります。この評価例で は、MySQL データ(/var/lib/mysql にマウントされるパーティション)のレプリ ケーションを行います。 複製されるパーティションについて、ターゲットパーティションのサイズはソー スパーティションのサイズ以上でなければなりません。 システムパーティション( / )と起動パーティション(/boot)はレプリケー ションの対象になりません。 注記:パフォーマンス上の理由により、複製されるデータ用に複数のパーティション を使用して、複数のデータベースファイルまたはログディレクトリを分離することが できます。 クライアント このシステムは必須ではありませんが、クラスタ環境をテストするために使用する ことをお勧めします。 構成のテストには、MySQL クライアントを実行する標準的な Linux 端末を使用 できます。 ソフトウェア要件 プライマリサーバとセカンダリサーバ Linux ディストリビューション: RedHat Enterprise Linux 5(5.4 以降を推奨)または 6.x CentOS Linux 5(5.4 以降を推奨)または 6.x Oracle Enterprise Linux 5(5.4 以降を推奨)、6.3、6.4 RedHat 互換カーネルのみ SuSE Linux Enterprise Server 10 または 11(11 を推奨) サポートされるオペレーティングシステムの完全なリストについては、 http://docs.us.sios.com/Linux/8.1.2/LK4L/ReleaseNotes/を参照してください。 最新のパッチ/セキュリティ更新を適用することをお勧めします。 8 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 64 ビットの Linux システムでは、該当する 32 ビット互換パッケージ(例: compat-libstdc++)がインストールされたことを確認してください。 製品の依存関係については、以下のリンクの製品ドキュメントを参照して ください。 http://docs.us.sios.com/Linux/8.1.2/LK4L/AllTechDocs/Content/install ation/Linux_Dependencies.htm Yum/Zypper の例: 列挙されたディストリビューションごとに、以下のリストの rpm パッケージが対応するパッケージインストーラによってインストー ルされます。これらは、SteelEye Protection Suite for Linux に必要な すべての依存関係を解決するパッケージの最小リストです。 RHEL 6.x / CentOS 6.x # yum install libXtst.i686 libstdc++.i686 bzip2-libs.i686 pam.i686 zlib.i686 patch redhat-lsb SLES 11 # zypper install libstdc++33-32bit bzip2-32bit pam-32bit pammodules-32bit zlib-32bit lsb IPtables は無効にすることをお勧めします。 # /etc/init.d/iptables off # chkconfig iptables off SteelEye Protection Suite for Linux が 使 用 す る ポ ー ト に つ い て は 、 http://docs.us.sios.com/Linux/8.1.2/LK4L/TechDoc/Content/user_guide/usin g_lifekeeper_linux/maintenance_tasks/running_lifekeeper_firewall.htm を参 照してください。 SELinux を無効にしてください。 /etc/selinux/config を編集します。 SELINUX=disabled を設定します(注記:許容モードも使用できます)。 /etc/hosts ファイルの構成を確認してください。 127.0.0.1 にできるエントリは、localhost.localdomain および localhost の みです。 ホスト名について静的アドレスで個別のエントリを作成してください。 PAM による GUI 認証 SPS for Linux は、Linux Standard Base(LSB)で提供される Pluggable Authentication Module(PAM)を利用できるようになりました。 ユーザはシステムの PAM 構成に対して身元確認および認証されます。権 限レベルは PAM を通して提供されるグループメンバシップから判断され ます。 GUI に ア ク セ ス す る に は 、 ユ ー ザ は LifeKeeper の 3 つ の グ ル ー プ (lkadmin、lkoper、lkguest)のいずれかのメンバでなければなりません。 詳細については、以下の URL を参照してください。 http://docs.us.sios.com/Linux/8.1.2/LK4L/AllTechDocs/Content/user_ guide/using_lifekeeper_linux/gui/preparing_run_gui/configuring_gui_u sers.htm 9 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド ネットワーク要件 評価のために、以下の例と同じようにマシンを構成することをお勧めします。 LinuxPrimary と LinuxSecondary は、2 つの LAN セグメント間のマルチホームです(2 つ目の 物理ネットワークを使用できない場合でも、クロスオーバケーブルを通して各サーバの 2 つ目 の NIC を接続できます)。この構成では 2 つ目の NIC はオプションですが、実稼動環境では単 一障害点を回避するために使用することをお勧めします。 この例の評価シナリオでは、ローカルの複製ストレージを利用します。 クライアント (ssh シェル/"mysql") MySQL 切り替え可能 IP=192.168.197.151 LinuxPrimary 個別の/var/lib/mysql パーティションあり レプリケーションネットワーク LinuxSecondary 個別の/var/lib/mysql パーティションあり ネットワーク構成の例 プライマリサーバとセカンダリサーバ LifeKeeper で保護されるすべてのサーバのエントリがあるホストファイルを構成 します。これは通常/etc/hosts です。 例: 192.168.197.101 LinuxPrimary 192.168.197.102 LinuxSecondary 切り替え可能 IP アドレスとして使用する未使用の IP アドレスを取得するには、 ネットワーク管理者に問い合わせてください。この切り替え可能 IP アドレスは、 構成プロセスの後半で作成します。 以下の情報でパブリックネットワーク接続を構成します。 静的な IP アドレス 適切なサブネットマスク 適切なゲートウェイアドレス 適切な DNS サーバアドレス 以下の情報でプライベートネットワーク接続を構成します。 静的な IP アドレス(パブリックネットワークとは異なるサブネット上) 10 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 適切なネットワークマスク ゲートウェイ IP アドレスなし DNS サーバアドレスなし クライアント サーバパブリックインターフェースアドレスと同じサブネット/ネットワーク 上で通信できる必要があります。本書の例では、これは 192.168.197.0/24 ネッ トワークです。 フェーズ 2:ストレージの構成 はじめに 以下を確認してください。 データレプリケーションに使用できる両方のサーバに予備のディスク/パーティションがあ ること。ターゲットボリュームのサイズはソースディスク/パーティションのサイズ以上で なければなりません。 SteelEye Data Replication で使用するローカルストレージのパーティション分割 プライマリサーバ プライマリサーバ上で以下の操作を実行してください。 1. Apache リポジトリとして使用する未使用の空きディスクパーティションを確認してくだ さい。もしくは、新しいパーティションを作成してください。ディスクを適切にパーティ ション分割するには、「fdisk」ユーティリティを使用します。この例では、未使用のディ スク/dev/sdb に単一のパーティションを作成します。 a. fdisk /dev/sdb b. 「n」を押すと、新しいパーティションが作成されます。 c. 「p」を押すと、プライマリパーティションが作成されます。 d. この例では新しいディスクを使用するため、すべてデフォルト値を使用します (パーティション 1、ディスク全体)。Enter を 2 回押して、これらのパラメー タを確認してください。 e. 「w」を押すとパーティションテーブルを書き込んで fdisk を終了します。 [root@LinuxPrimary ~]# fdisk /dev/sdb 例 Command(m for help):n Command action e extended p primary partition(1-4) p Partition number(1-4):1 11 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド First cylinder(1-256, default 1): <enter> Using default value 1 Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK(1-256, default 256): <enter> Using default value 256 Command(m for help):w The partition table has been altered! Syncing disks. Calling ioctl()to re-read partition table. [root@LinuxPrimary ~]# [root@LinuxPrimary ~]# df /var/lib/mysql Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/sdb1 253855 11083 229666 5% /var/lib/mysql 2. 新しく作成したディスクパーティションをフォーマットしてください。 # mkfs.ext3 /dev/sdb1 3. パーティションを一時的に/mnt にマウントしてください。 # mount /dev/sdb1 /mnt 4. /var/lib/mysql/からこの新しいディスクパーティションに既存のデータを移動してください (デフォルトの MySQL 構成を想定)。 # cd /var/lib/mysql # mv * /mnt 5. /dev/sdb1 を/var/lib/mysql に再度マウントしてください。 # cd /root # umount /mnt # mount /dev/sdb1 /var/lib/mysql 6. 注記:このパーティションを/etc/fstab に追加する必要はありません。LifeKeeper は自動 的にこのマウントに対応します。 結果 [root@LinuxPrimary ~]# df /var/lib/mysql Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/sdb1 253855 11083 229666 5% /var/lib/mysql セカンダリサーバ 7. セカンダリサーバでは、上記の手順 #1(ディスクのパーティション分割)のみを実行し てください。ターゲットディスク/パーティションのサイズは、ソースディスク/パー ティションのサイズ以上でなければなりません。 12 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド フェーズ 3:MySQL のインストール、構成、および起動 プライマリサーバ プライマリサーバ上で以下の操作を実行してください。 1. システム上に存在しない場合は、「mysql」と「mysql-server」の両方の rpm パッケージ をインストールしてください。同様に、必要な依存関係をすべて適用してください。 # yum install mysql mysql-server 2. 「df」コマンドで、ローカルディスクパーティションがまだ/var/lib/mysql にマウントされ ていることを確認してください。 3. MySQL を新規にインストールする場合は、サンプル MySQL データベースを初期化して ください。 # /usr/bin/mysql_install_db --datadir="/var/lib/mysql" --user=mysql 4. MySQL データディレクトリ(/var/lib/mysql)のすべてのファイルの権限と所有者が適切 であることを確認してください。 # chown –R mysql:mysql /var/lib/mysql # chmod 755 /var/lib/mysql 5. 最後に、コマンドラインから手動で MySQL デーモンを起動してください。注記:起動に は「service」コマンドまたは/etc/init.d/スクリプトを使用しないでください。 # mysqld_safe --user=root --socket=/var/lib/mysql/mysql.sock --port=3306 -datadir=/var/lib/mysql --log & 6. mysql クライアントで接続して、MySQL が実行中であることを確認してください。 [root@LinuxPrimary mysql]# mysql Welcome to the MySQL monitor.Commands end with ; or ¥g. Your MySQL connection id is 2 Server version:5.0.77-log Source distribution Type 'help;' or '¥h' for help.Type '¥c' to clear the buffer. mysql> exit Bye [root@LinuxPrimary mysql]# 7. mysql 構成の root パスワードを更新してください。この例では、MySQL root パスワード を「SteelEye」に設定します。 # echo "update user set Password=PASSWORD('SteelEye')where User='root'; flush privileges" | mysql mysql 8. 新しいパスワードを確認してください。 # mysql mysql –u root –p (Enter “SteelEye” as the password) #exit 9. MySQL 設定ファイルを作成してください。このファイルは同じ共有ディレクトリに配置 します。(/var/lib/mysql/my.cnf) # vi /var/lib/mysql/my.cnf 13 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド # cat /var/lib/mysql/my.cnf [mysqld] datadir=/var/lib/mysql socket=/var/lib/mysql/mysql.sock pid-file=/var/lib/mysql/mysqld.pid user=root port=3306 # Default to using old password format for compatibility with mysql 3.x # clients(those using the mysqlclient10 compatibility package). old_passwords=1 例 # Disabling symbolic-links is recommended to prevent assorted security risks; # to do so, uncomment this line: # symbolic-links=0 [mysqld_safe] log-error=/var/log/mysqld.log pid-file=/var/run/mysqld/mysqld.pid [client] user=root password=SteelEye 10. /etc にある元の MySQL 設定ファイルを削除してください。 # rm /etc/my.cnf セカンダリサーバ セカンダリサーバで以下の操作を実行してください。 1. システム上に存在しない場合は、「mysql」と「mysql-server」の両方の rpm パッケージ をインストールしてください。同様に、必要な依存関係をすべて適用してください。 # yum install mysql mysql-server 2. MySQL データディレクトリ(/var/lib/mysql)のすべてのファイルの権限と所有者が適切 であることを確認してください。 # chown –R mysql:mysql /var/lib/mysql # chmod 755 /var/lib/mysql 3. プライマリサーバで行った追加のステップを実行する必要はありません。 フェーズ 4:SteelEye Protection Suite for Linux のインストール インストールを簡単にするために、SIOS は SteelEye Protection Suite for Linux のインストー ルスクリプトを提供しています。スクリプトの最後で、希望のアプリケーションリカバリキッ ト(ARK)を選択します。このソフトウェアは以下の場所にインストールされます。 14 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド SPS for Linux コンポーネント LifeKeeper ソフトウェア LifeKeeper 設定ファイル インストール場所 /opt/LifeKeeper /etc/default/LifeKeeper プライマリサーバとセカンダリサーバの両方で以下の操作を実行してください。 ソフトウェアのダウンロード 1. SIOS から受け取った SteelEye Protection Suite 評価の電子メールを開いてください。 2. 電子メールに記載されているリンクから、SteelEye Protection Suite ソフトウェアをダ ウンロードしてください。すべてのファイルを再帰的にダウンロードするには、「wget」 を使用するのが最も簡単です。例: a. # cd /root b. # wget -r <URL> c. 正常に終了すると、以下のディレクトリリストのような内容がダウンロードされ ます。 [root@LinuxPrimary ~]# ls -l <directory> total 63680 -rw-r--r-- 1 root root 23163 May 30 14:03 EULA.pdf -rw-r--r-- 1 root root 536 May 30 14:03 readme.txt -rw-r--r-- 1 root root 65179648 May 30 14:03 sps.img 3. 評価電子メールに記載されているリンクから、評価ライセンスキーをダウンロードしてく ださい。両方のサーバのわかりやすい場所にライセンスファイルを保存してください。 a. SteelEye Protection Suite インストーラスクリプトの実行 1. ダウンロードした sps.img ファイル(ISO9660 イメージファイル)をループバックマウン トし、その中の「setup」スクリプトを実行してください。 # mount -o loop sps.img /mnt # cd /mnt # ./setup 2. この手順では、ほとんどの場合に Enter を押してデフォルト値を受け入れ、次の画面に進 みます。以下の例外に注意してください。 a. この評価ガイドでは高可用性 NFS サーバクラスタ構成を作成しないので、 [High AvailabilityNFS]画面では[n]を選択して構いません。 b. 高可用性 NFS サービスを作成する場合は、それに合わせて応答を調整してくだ さい。 3. セットアップスクリプトの最後で、今すぐ試用ライセンスキーをインストールするか、後 からインストールするかを選択できます。次のステップでライセンスキーをインストール するので、この時点では[n]を選択して構いません。 4. 「setup」の最後の画面で、インストールする ARK を画面に表示されるリストから選択し てください。 5. 以下の RPM をインストールしてください。 15 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド a. b. 6. steeleye-lkSQL-<version>.noarch.rpm steeleye-lkDR-<version>.noarch.rpm ディストリビューション対応ディスクイメージをマウント解除してください。 # cd /root # umount /mnt 評価ライセンスキーのインストール セットアッププロセスの最後に、ライセンスキーをインストールします。SteelEye Protection Suite for Linux を起動する前に、評価ソフトウェアとともにダウンロードした評価ライセンス キーファイル(「.lic」)をインストールする必要があります。 1. 試用ライセンスキーをインストールするには、プライマリサーバとセカンダリサーバの両 方 で 「 lkkeyins 」 コ マ ン ド を 実 行 し て く だ さ い 。 こ の コ マ ン ド は /opt/LifeKeeper/bin/lkkeyins にあります。例: # /opt/LifeKeeper/bin/lkkeyins <path_to_license/<filename>.lic 2. /opt/LifeKeeper/bin/lklicmgr コマンドを使用して、ライセンスキーがインストールされた ことを確認してください。 # /opt/LifeKeeper/bin/lklicmgr License File:20101230.lic Product Type LifeKeeper for Linux SteelEye Data Replication ARK MySQL Recovery Kit ... Expiry Eval Eval Eval Other 27 Mar 2013(87 days) 27 Mar 2013(87 days) 27 Mar 2013(87 days) SteelEye Protection Suite for Linux の起動 1. 起動: # /opt/LifeKeeper/bin/lkstart フェーズ 5:クラスタの構成 プライマリサーバ プライマリサーバで以下のステップを完了して、クラスタを構成してください。 TCP コミュニケーションパスを作成する。 コミュニケーションパスを検証する。 開始する前に、ハートビート冗長化のために、各リモートサーバのクラスタ内のサーバ間に 少なくとも 2 つの TCP コミュニケーションパスを作成することをお勧めします。 16 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 重要 サポートされる構成には、冗長なコミュニケーションパスを定義する必要が あります。これは、単一の通信ラインの障害によってスプリットブレインが 発生し、リソース階層が複数のサーバで同時に In Service になることを防ぐ ためです。 LifeKeeper GUI へのアクセス LifeKeeper グラフィカルユーザインターフェース(GUI)は Java ベースのアプリケーション です。ネイティブ Linux アプリケーションとして実行することも、Java 対応 Web ブラウザでア プレットとして実行することもできます。 LifeKeeper GUI はコールバック対応の Java RMI に基づいています。ホスト名は解決可能でな ければなりません。そうでなければ、Java 115 または 116 のエラーが発生する場合があります。 1. すべてのクラスタノードについて、短いホスト名と完全修飾ホスト名の両方が適切な場所 に解決されることを確認してください。 # ping LinuxPrimary # ping LinuxPrimary.domain.com # ping LinuxSecondary # ping LinuxSecondary.domain.com 2. LifeKeeper Linux GUI アプリケーションを起動してください。 a. 3. Web ブラウザから LifeKeeper GUI アプレットに接続するには、以下の URL にアクセスし てください。 a. 4. /opt/LifeKeeper/bin/lkGUIapp & http://<hostname>:81 root 資格情報とともに、接続するサーバの名前を入力して(LifeKeeper をインストールし たサーバから GUI を実行している場合、このフィールドには現在のサーバ名が入力されま す)、[OK]をクリックしてください。 17 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド コミュニケーションパスの作成 5. LifeKeeper GUI の[File]メニューから、[Connect]を選択してください。[Cluster Connect]ウィンドウが表示されたら、セカンダリサーバ名、ログイン名、およびパス ワードを入力してください。 18 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 6. LifeKeeper GUI のツールバーで、[Create Comm Path]ボタンをクリックしてください。 いずれかのサーバを右クリックして、ポップアップメニューから[Create Comm Path] をクリックすることもできます。 7. リストボックスから、ローカルサーバとリモートサーバを選択してください。リストボッ クスにサーバが表示されない場合は、名前を入力して[Add Server]ボタンをクリックす ることもできます。[Add Server]を使用する場合は、(すべてのパートナーサーバから) ping -aIP ADDRESS 構文を使用して、サーバ上の両方のネットワークインターフェース のコンピュータ名が ping に対して正常に応答することを確認してください。正常に応答 しない場合は修正する必要があります。[Next]をクリックしてください。 19 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 8. [Device Type]に[TCP]を選択して[Next]をクリックしてください。 20 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 9. 続く一連のダイアログボックスに必要な情報をすべて入力して、[Next]をクリックして ください。ダイアログボックス内の各フィールドの説明または助言については、[Help] をクリックして確認するか、以下の表を参照してください。 フィールド For TCP/IP Comm Path... ヒント このコミュニケーションパスについてローカルサーバで使用され る IP アドレスを選択します。この操作では、ウィザードによっ て複数のコミュニケーションパスが作成されるように両方のイン ターフェースを選択してください。 LocalIP Address RemoteIP Address このコミュニケーションパスについてリモートサーバで使用され る IP アドレスを選択します。 21 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド . ローカルサーバのコミュニケーションパスの優先度を入力しま す。優先度によって、2 台のサーバ間のコミュニケーションパス が使用される順序が決定されます。優先度 1 が最も高く、99 が 最低です。 Priority 10. 必要なフィールドすべてにデータを入力してから、[Create]を選択してください。ネッ トワークコミュニケーションパスが正常に作成されたことを示すメッセージが表示されま す。[Next]をクリックしてください。 22 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド [Device Type]が[TCP]に設定されているときに複数のローカル IP アドレスまたは複 数のリモートサーバを選択した場合は、セットアップウィザードに戻り、次のコミュニ ケーションパスを設定してください。 11. 最後のダイアログボックスで[Done]を選択してください。 使用する予定のコミュニケーションパスをすべて定義するまで、このプロセスを繰り返して ください。冗長化のために、少なくとも 2 つのコミュニケーションパスを定義することをお勧 めします。 コミュニケーションパスの検証 1. [Server Properties]ダイアログボックスを表示して、コミュニケーションパスが正常に 構成されていることを確認します。LK GUI から、[Edit]、[Server]、[Properties]、 [Comm Paths]タブの順に選択してください。 23 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 2. 表示される[State]は[ALIVE]であることに注意してください。GUI の右側のメインペ インにはサーバアイコンも確認できます。コミュニケーションパスを 1 つしか作成しな かった場合、サーバアイコンには黄色い警告アイコンが表示されます。これは、1 つのコ ミュニケーションパスが[ALIVE]であるが、冗長なコミュニケーションパスが存在しな いことを示します。少なくとも 2 つのコミュニケーションパスが構成され、状態が [ALIVE]である場合、サーバアイコンには緑のハートビートチェックマークが表示され ます。 LifeKeeper 階層の作成 IP リソースの作成と拡張 LifeKeeper で以下の手順を実行して、IP リソースを作成しセカンダリサーバに拡張してくだ さい。この仮想 IP は、依存するアプリケーションとともにクラスタノード間を移動できます。 1. LifeKeeper GUI ツールバーの[Create Resource Hierarchy]をクリックしてください。 [Create Resource Wizard]ダイアログボックスが表示され、ドロップダウンリストボッ クスにはクラスタ内にインストールされ認識されているすべてのリカバリキットが含まれ ています。 2. IP アドレスを選択して[Next]をクリックしてください。 24 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 3. 構成に応じて情報を入力してください。以下の表に、表示されるフィールドのリストと、 この手順を完了するのに役立つ情報を示します。推奨値も示します。[Help]ボタンをク リックして情報を確認することもできます。必要な情報を入力したら、[Next]を押して ください。 IP 作成フィールドの定義 フィールド Resource Type Switchback Type Server IP Resource ヒント リソースタイプとして[IP Address]を選択して[Next]をク リックしてください。 [Intelligent]を選択して[Next]をクリックしてください。 IP リソースを作成するサーバを選択します。プライマリサーバを 選択して[Next]をクリックしてください。 仮想 IP 情報を入力して[Next]をクリックしてください。 例:192.168.197.151 注記:これは現在ネットワーク上で使用されていない IP アドレス です。すべてのクライアントがこのアドレスを使用して保護対象 リソースに接続します。 Netmask TCP/IP リソースがターゲットサーバで使用する IP サブネットマ スク。特定の TCP/IP リソースアドレスのクラスの標準的なネッ トマスクが有効です。 サンプル構成では、両方のネットワーク上のサブネットマスクに 255.255.255.0 を使用します。 注記:選択したサブネットマスクを IP アドレスと組み合わせて、 25 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド TCP/IP リソースが使用するサブネットが決定されます。ネットワー ク構成と一致したサブネットマスクを選択する必要があります。 Network Connection IP Resource Tag 4. これはその IP アドレスを使用する物理イーサネットカードです。 仮想 IP アドレスを転送できるネットワーク接続を選択してくださ い。適切な NIC を選択して[Next]をクリックしてください。 デフォルト値を確認して[Next]をクリックしてください。この 値は GUI の IP の表示方法にのみ影響します。プライマリサーバ に IP リソースが作成されます。 LifeKeeper によってリソースが作成および検証されます。リソースが正常に作成されたと いうメッセージが表示されたら、以下のダイアログボックスで[Next]をクリックしてく ださい。これによって、以下のように IP リソースをセカンダリサーバに拡張するプロセ スを完了できます。 26 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 上記のダイアログボックスで[Next]をクリックした場合、IP アドレスリソースの作成が完 了すると IP リソースの拡張が自動的に開始されます。既存の IP アドレスリソースからリソース の 拡 張 を 開 始 す る に は 、 ア ク テ ィ ブ な リ ソ ー ス を 右 ク リ ッ ク し て 、 [ Extend Resource Hierarchy]を選択してください。 以下の表を参照して、IP リソースの拡張手順を完了してください。 フィールド Switchback Type Template Priority Target Priority Network Interface IP Resource Tag Target Restore Mode Target Local Recovery Backup Priority 5. 推奨される入力内容または注記 [Intelligent]のままにして[Next]をクリッ クしてください。 デフォルト(1)のままにしてください。 デフォルト(10)のままにしてください。 これはその IP アドレスを使用する物理イーサ ネットカードです。仮想 IP アドレスを転送で きるネットワーク接続を選択してください。適 切な物理 NIC がデフォルトで選択されていま す。確認してから[Next]をクリックしてく ださい。 デフォルトのままにしてください。 [Enable]を選択して[Next]をクリックし てください。 [Yes]を選択して、ターゲットサーバ上の SQL リソースのローカルリカバリを有効にし てください。 デフォルト値をそのまま使用してください。 階層拡張操作が完了したというメッセージが表示されたら、[Finish]、[Done]の順に クリックしてください。 27 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 6. これで IP リソース(192.168.197.151)が完全に保護され、必要に応じてクラスタノード 間を「移動」できるようになります。LifeKeeper GUI を確認すると、IP リソースはプラ イマリクラスタノードでは[Active]、セカンダリクラスタノードでは[Standby]に なっています。 ミラーの作成とデータレプリケーションの開始 このセクションでは、クラスタノード間で MySQL のデータを同期するためのデータレプリ ケーションリソースのセットアップと構成を行います。複製するデータは、プライマリクラス タノードの/var/lib/mysql パーティションにあります。 以下の点に注意してください。 複製対象のソースボリュームは、プライマリサーバ上でマウントされている必要があります。 複製データを受け取るターゲットボリュームは、セカンダリサーバ上でマウントされていて はなりません。 ターゲットボリュームのサイズは、ソースボリュームのサイズ以上である必要があります。 1. LifeKeeper GUI ツールバーの[Create Resource Hierarchy]をクリックしてください。 [Create Resource Wizard]ダイアログボックスが表示され、ドロップダウンリストボッ クスにはクラスタ内にインストールされ認識されているすべてのリカバリキットが含まれ ています。 2. [Data Replication]を選択して[Next]をクリックしてください。 28 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 3. データレプリケーションウィザードに従って、以下の値を入力してください。 フィールド Switchback Type Server Hierarchy Type Existing Mount Point Data Replication Resource Tag File System Resource Tag Bitmap File Enable Asynchronous Replication 推奨される入力内容または注記 Intelligent LinuxPrimary(プライマリクラスタノード、つ まりミラーソース) 選択:[Replicate Existing Filesystem] ここでは複製するマウントパーティションを選 択します。この例では、「/var/lib/mysql」を選 択してください。 デフォルトのままにしてください。 デフォルトのままにしてください。 デフォルトのままにしてください(注記:高速 SSD ストレージを使用する場合は、小さい パ ー テ ィ シ ョ ン /bitmaps を 作 成 し て ビ ッ ト マップの配置に使用できます)。 デフォルト([Yes])のままにしてください。 4. [Next]をクリックすると、データレプリケーションリソース階層の作成が開始されます。 GUI にステータスが以下のように表示されます。 29 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 5. [Next]をクリックすると、データレプリケーションリソースの拡張プロセスが開始され ます。すべてデフォルトの設定を選択してください。ターゲットディスクを要求された場 合は、ターゲットサーバ上で、複製するソースボリュームと同じ(またはそれ以上の)サ イズの空きパーティションを選択してください。このパーティションは、ターゲットシス テム上でマウントされていてはなりません。 30 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 6. ウィザードを続行すると、レプリケーションを行うネットワークの選択を求められます。 一般的には、ユーザ/アプリケーションとレプリケーションのトラフィックを分けることを お勧めします。このセットアップ例では、バックエンドネットワーク(192.168.198.X) でレプリケーションを行います。 7. [Next]をクリックして、ウィザードを続行してください。完了後、リソース階層は以下 のように表示されます。 MySQL リソース階層の作成 MySQL リソースを作成して MySQL データベースを保護し、クラスタノード間での可用性を 高めます。 31 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 重要 1. 2. 3. この時点で、MySQL をプライマリサーバ上で実行している必要がありま す。セカンダリサーバ上で実行していてはなりません。必要に応じて上記の 「MySQL のインストール、構成、および起動」セクションを参照して、 MySQL の構成と起動のプロセスを確認してください。 LifeKeeper GUI ツールバーの[Create Resource Hierarchy]をクリックしてください。 [MySQL Database]を選択して[Next]をクリックしてください。 リソース作成ウィザードを続行して、以下の値を入力してください。 フィールド Switchback Type Server Location of my.cnf Location of MySQL executables Database tag 推奨される入力内容または注記 Intelligent LinuxPrimary(プライマリクラスタノード) 「/var/lib/mysql」と入力してください。MySQL 構成プロセスの最 初に、このディレクトリに my.cnf ファイルを作成したことを思い 出してください。 この例では標準の MySQL インストール/構成を使用しているので、 デフォルト(/usr/bin)のままにしてください。 デフォルトのままにしてください。 4. [Create]を選択して、プライマリサーバ上で MySQL リソース階層を定義してください。 5. [Next]をクリックして、ファイルシステムリソースをセカンダリサーバに拡張してくだ さい。 6. 拡張ウィザードで[Accept Defaults]を選択してください。 7. その結果、MySQL リソースが両方のクラスタノード上で保護されます。[Finish]をク リックして拡張ウィザードを終了してください。 8. 注記:LifeKeeper は、MySQL リソースにファイルシステム(データレプリケーション) リソース(/var/lib/mysql)上の依存関係があることを自動的に特定します。GUI では、 ファイルシステムリソースは MySQL リソースの下に表示されます。 9. リソース階層は以下のように表示されます。 MySQLIP アドレス依存関係の作成 このステップでは追加の依存関係を定義します。MySQL は仮想 IP(192.168.197.151)に依 存し、MySQL データベースが移動すると IP アドレスが従います。 32 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. LifeKeeper GUI ツールバーで、[mysql]リソースを右クリックしてください。 右クリックのコンテキストメニューから[Create Dependency]を選択してください。 [Child Resource Tag]ドロップダウンメニューで、[ip-192.168.197.151]を選択して ください。 [Next]をクリックしてください。 [Create Dependency]をクリックしてください。 [Done]をクリックしてください。 LifeKeeper ユーザインターフェースで、仮想 IP アドレスリソース(192.168.197.151)が MySQL リソースの下に表示されます。これによって、リソースが一緒に移動し、適切な 順序で起動/停止することが保証されます。 リソース階層は以下のように表示されます。 評価のこの時点で、MySQL および MySQL が依存するリソース(IP アドレスおよび複製スト レージ)が完全に保護されます。 フェーズ 6:環境のテスト 以下のテストシナリオは、SteelEye Protection Suite for Linux の評価を開始する際の指針とし て掲載されています。テストを開始する前に、データレプリケーションリソースがミラーリン グ状態にあることを確認してください。 注記:このテスト例では、プライマリサーバは LINUXPRIMARY と記載されています。バック アップサーバまたはセカンダリサーバは LINUXSECONDARY と記載されています。 1. MySQL 階層のセカンダリサーバへの手動スイッチオーバ 手順: LifeKeeper GUI でセカンダリサーバ(LINUXSECONDARY)の MySQL リソースを右クリッ クして、[IN SERVICE]を選択してください。 ポップアップするウィンドウで[In Service]をクリックしてください。 33 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 予想される結果: MySQL リソースを先頭に、アクティブサーバ(LINUXPRIMARY)のサービスからすべての リソースが除外されます。 従属リソース(IP および複製ボリューム)を先頭に、LINUXSECONDARY ですべてのリ ソースが In Service になります。 こ の プ ロ セ ス で 、 ミ ラ ー の 方 向 が 逆 に な り ま す 。 デ ー タ は LINUXSECONDARY か ら LINUXPRIMARY に転送されるようになります。 この時点で、LINUXSECONDARY のすべてのリソースがアクティブになっています。 テスト/検証: LifeKeeper GUI を使用して、LINUXSECONDARY で MySQL および従属リソースがアクティ ブになっていることを確認してください。 LifeKeeper GUI を使用して、ミラーが逆になり、逆方向にミラーリングされていることを確 認してください。[datarep-mysql]リソースを右クリックして、[Properties]を選択して ください。 34 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド LINUXSECONDARY で「ifconfig -a」を実行して、LINUXSECONDARY で IP アドレス 192.168.197.151 がアクティブになっていることを確認してください。 「df -h」を実行して、LINUXSECONDARY で/var/lib/mysql 複製ファイルシステムが「md」 デバイス(例:/dev/md0)としてマウントされていることを確認してください。 「ps -ef | grep -i mysql」を実行して、LINUXSECONDARY で MySQL サービスが実行中であ ることを確認してください。 LINUXSECONDARY で以下のコマンドを実行して、MySQL データベースへのクライアント 接続を検証してください。 # mysql -S /var/lib/mysql/mysql.sock -u root -p (パスワード「SteelEye」を入力してください) 2. MySQL 階層のプライマリサーバへの手動スイッチオーバ 手順: LifeKeeper GUI でプライマリサーバ(LINUXPRIMARY)の MySQL リソースを右クリックし て、[IN SERVICE]を選択してください。 ポップアップするウィンドウで[In Service]をクリックしてください。 予想される結果: MySQL リソースを先頭に、アクティブサーバ(LINUXSECONDARY)のサービスからすべ てのリソースが除外されます。 35 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 従属リソース(IP および複製ボリューム)を先頭に、LINUXPRIMARY ですべてのリソース が In Service になります。 こ の プ ロ セ ス で 、 ミ ラ ー の 方 向 が 逆 に な り ま す 。 デ ー タ は LINUXPRIMARY か ら LINUXSECONDARY に転送されるようになります。 テスト/検証: LifeKeeper GUI を使用して、LINUXPRIMARY で MySQL および従属リソースがアクティブ になっていることを確認してください。 LifeKeeper GUI を使用して、ミラーが逆になり、逆方向にミラーリングされていることを確 認してください。[datarep-mysql]リソースを右クリックして、[Properties]を選択して ください。 LINUXPRIMARY で 「 ifconfig -a 」 を 実 行 し て 、 LINUXPRIMARY で IP ア ド レ ス 192.168.197.151 がアクティブになっていることを確認してください。 36 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 「df -h」を実行して、LINUXPRIMARY で/var/lib/mysql 複製ファイルシステムが「md」デバ イス(例:/dev/md0)としてマウントされていることを確認してください。 「ps -ef | grep -i mysql」を実行して、LINUXPRIMARY で MySQL サービスが実行中であるこ とを確認してください。 LINUXPRIMARY で以下のコマンドを実行して、MySQL データベースへのクライアント接続 を検証してください。 # mysql –S /var/lib/mysql/mysql.sock –u root –p (パスワード「SteelEye」を入力してください) 3. IP リソースの失敗によるプライマリサーバ上のネットワーク障害の シミュレート 重要:このテストは複数のコミュニケーションパスを構成している場合のみ実行してください。 コミュニケーションパスが 1 つしか構成されていないときにこのテストを実行すると、ここ にある LifeKeeper Administration Guide で説明されるようにスプリットブレインが発生します。 詳細については、このドキュメントを参照してください。もしくは、この状態を解決するため に SteelEye の販売前テクニカルサポートに連絡してください。 手順: LINUXPRIMARY で、仮想 IP アドレスが構成されている NIC に接続されたネットワークケー ブルを抜いてください。 予想される結果: 最初に IP リソースが失敗します。 階層全体が LINUXSECONDARY にフェイルオーバします。 テスト/検証: LifeKeeper ロ グ を チ ェ ッ ク し て 、 IP リ ソ ー ス が 失 敗 し た こ と を 確 認 し て く だ さ い (「/opt/LifeKeeper/bin/lk_log log」)。 LifeKeeper GUI を 使 用 し て 、 MySQL と Apache の リ ソ ー ス 階 層 が 正 常 に LINUXSECONDARY にフェイルオーバしたことを確認してください。 37 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 4. セカンダリサーバからプライマリサーバへのリソースのハードフェ イルオーバ 手順: 現在すべてのリソースが In Service になっている LINUXSECONDARY の電源コードを抜い てください。 予想される結果: 障害が検出されると、従属リソース(IP およびボリューム)を先頭に、LINUXPRIMARY で すべてのリソースが In Service になります。 テスト/検証: LifeKeeper GUI を 使 用 し て 、 ミ ラ ー が 逆 に な り 、 [ Resync Pending ] 状 態 で LINUXSECONDARY がオンラインに戻るのを待機していることを確認してください。 LINUXPRIMARY で Apache および MySQL Server サービスが実行中であることを確認して ください。 クライアントが LINUXPRIMARY で実行されている Web サーバおよびデータベースにまだ接 続できることを確認してください。 LINUXPRIMARY 上の複製ボリューム/var/lib/mysql にデータを書き込めることを確認してく ださい。 38 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド 5. 障害が発生したサーバをオンラインに戻す 手順: 電源コードを LINUXSECONDARY に差し込み、起動してください。 予想される結果: LifeKeeper GUI を使用して、LINUXSECONDARY が復帰し、スタンバイサーバになってい ることを確認してください。 テスト/検証: ミラーがすぐに部分再同期を実行し、[Mirroring]状態に移行することを確認してください。 Apache 階層と MySQL 階層が、LINUXPRIMARY では In Service、LINUXSECONDARY では スタンバイになっていることを確認してください。 6. MySQL サーバのローカルリカバリの検証 手順: コマンドラインで以下のコマンドを実行して MySQL プロセスを強制終了してください。 # ps –ef | grep sql # killall mysqld mysqld_safe もう一度「ps -ef | grep sql」を実行して、プロセスが存在しないことを確認してください。 予想される結果:(MySQL リソースのローカルリカバリを有効に設定していることを想定します) MySQL Server サービスが停止します。 MySQL クイックチェックプロセスが定期的に実行されたときに、MySQL Server サービスを 自動的に再起動します。 MySQL の障害は発生しません。 テスト/検証: もう一度「ps -ef | grep sql」を実行して、mysql プロセスが LINUXPRIMARY でローカルに 復旧したことを確認してください。 以下のコマンドを実行して、MySQL データベースへの接続を確認してください。 39 SteelEye Protection Suite for Linux 評価ガイド # mysql –S /var/lib/mysql/mysql.sock –u root –p (パスワード「SteelEye」を入力してください) LifeKeeper のログをチェックすると、LifeKeeper が MySQL サービスの障害を検出し、ロー カルで復旧したことを示す情報があります。詳細については、/opt/LifeKeeper/bin/lk_log log 参照してください。 40
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