平成08年度支援ビジネスプラン

平成19年度支援ビジネスプラン
目次
平成19年度 ベンチャービジネスサポート事業 概要
01
これまでの採択ビジネスプラン一覧(平成17年度〜19年度)
02
平成19年度採択ビジネスプラン事例紹介
株式会社アイフィンガー
04
株式会社KOS研究所
05
沖縄ヨウヨウ商事
06
沖縄プロレス株式会社(仮称)
07
株式会社イクスフェイズ
08
有限会社ちゅら企画販売
09
株式会社アイディーネットおきなわ
10
おきなわの遠足
11
琉球国際航業株式会社(仮称)
12
PLANTY農業生産法人株式会社
13
株式会社琉球フロント沖縄
14
株式会社SORO(仮称)
15
FROMO
16
輝食工房
17
平成19年度
ベンチャービジネスサポート事業 概要
ベンチャービジネスサポート事業の目的
本県の地域特性や優位性を活かした先進的なビジネスプランや研究開発成果を活用した事業化シーズを幅広く発掘
し、
積極的なブラッシュアップによって、
ベンチャー企業や新規事業の効率的な成長を促進する。
これにより、
本県産業の高度化や新たな産業分野を担うベンチャー企業や新規事業を多数創出し、
経済の活性化や
雇用の拡大、
ひいては沖縄において民間主導による自立型経済の構築を目指す。
事業概要
・事業名
・事業実施主体
・総事業費
・支援概要
ベンチャービジネスサポート事業
沖縄県産業振興公社(委託事業)
約7,100万円(国庫補助8割、
県補助2割)
①専任インキュベーションマネージャーによる育成支援
②フィージビリティ
・スタディ支援(事業化実現の検証、
成功予測)
③市場調査支援
④インキュベートルームの提供(8室:沖縄産業支援センター内)
⑤ビジネスマッチング
⑥ベンチャー支援策の紹介
応募資格(以下の事項のいずれも満たすもの)
①独自のアイディアや技術等を持つ企業家精神旺盛な個人又は新規事業の創出を目指す法人
②沖縄でベンチャー企業を設立又は新規事業の創出を目指すこと
③事業化の実現に不可欠なシーズをすでに保有しており、
利用可能であること
④製品・サービス等の事業化計画を有しており、
推進体制の構築が可能であること
⑤県内活動拠点において、
専従できる事業責任者を配置すること
スキーム図
専任インキュベーションマネージャー
優秀なビジネスプランの発掘
シーズ・ニーズの
マッチングによ
る案件
個人や法人による
新しいビジネス
アイディア
ビ
ジ
ネ
ス
プ
ラ
ン
公
募
審
査
・
選
定
︵
支
援
14
社
︶
︵
必イ
要ン
なキ
者ュ
にベ
︶ー
ト
ル
ー
ム
の
提
供
研修生の受入
事
業
計
画
書
の
ブ
ラ
ッ
シ
ュ
ア
ッ
プ
自立型経済の構築
フィージビリティ・スタディ支援
(事業化実現の検証、成功予測)
経済の活性化
雇用の拡大
市場調査支援
ベンチャー企業
の設立
ビジネスマッチング
ベンチャー支援策の紹介
新規事業の創出
インキュベーション
マネージャー育成
市町村インキュベーションマネージャー
有望企業
市町村インキュベーション施設
01
これまでの採択ビジネスプラン一覧
ベンチャービジネスサポート事業応募状況
採択件数内訳
事業年度
応募件数
採択件数
法人
計
県内
県外
平成17年度
113
15
6
9
15
9
6
平成18年度
33
14
9
5
14
8
6
平成19年度
56
14
7
7
14
9
5
平成17年度
採択ビジネスプラン
ビジネスプラン名
02
個人
申請者(個人/法人)
つけん島モズク事業協同組合
ビジネスプラン概要
モズク原粉末の製造・販売
1
モズク養殖海洋牧場直営製品加工工場の建設
2
OESバッテリーリユースシステム
(株)沖縄環境サプライ
産業用バッテリー再生事業
3
沖縄総合情報サイト「うちな〜んちゅ沖縄」の
営業活動
(株)フォーチュンゲート
モバイルサイト運営事業
4
日本スパカレッジ沖縄本校
(株)パシフィック・
ホスピタリティグループ
スパセラピスト育成校
5
美らスタイルマーケティング
(株)ちゅらスタイル
県産品プロデュース・販売事業
6
サンゴ礁に関するリアルタイム情報配信システム
(有)日本沿岸資源研修所
コンテンツ制作・サイト運営事業
7
小売・流通業におけるロイヤルティ・プログラム
(株)ティーラ
小売・流通業向け販促プロモーション事業
8
食物繊維、ミネラルの豊富な沖縄県産品を多種類
使った栄養機能食品
(有)和ちゅら工房
健康食品の製造・販売
9
砕石業排出廃土(スラッジ)の商品化
(株)ラボティーダ沖縄
泡盛サーバー、焼成板の製造・販売
10
泡盛用黒麹の製造販売
(有)石川種麹店
泡盛用黒麹の製造・販売
11
「泡盛倉庫」と「泡盛バンク」の全国・世界展開
(資)泡盛倉庫
飲食店「泡盛倉庫」の企画・運営・
FC事業化
12
C-FUEL沖縄(仮称)
(株)レボインターナショナル
バイオスマス燃料植物プランテーション
及び燃料精製
13
沖縄「リゾートウェディング」人材育成及び派遣事業
(含むプロデュース業)
(有)メディアーレ
ブライダル運営事業
14
フランチャイズビジネスへの展望と
レトルト商品の開発
(有)PARALLEL UNIVERS
15
久米島海洋深層水を利用した藻類とアワビの
多段養殖事業
(株)海の研究舎
TACOSOBA のFC展開及び
レトルト商品開発
久米島海洋深層水を活用した
多段養殖事業
平成18年度
採択ビジネスプラン
ビジネスプラン名
申請者(個人/法人)
ビジネスプラン概要
EBHに基づき健食や化粧品、薬品などを検証
(沖縄健康・医学ボランティア会設立)
1
健康・医療サービス支援機関、
「メディコス沖縄インスティテュート」の設立
2
紅型染ブックカバー(商標:おもろカバー)
3
沖縄県内IT技術者の活用
(ソフトウェア開発拠点の開拓)
4
ダイビング及びマリン関連従事者を活用した
人材育成研修制度
5
山羊乳製品の県外への販路促進を目指して
(有)はごろも牧場
(機能性の解明と広範囲な流通を可能にする乾燥乳サプリメントの開発)
6
全国向けTV番組企画制作
(有)新風
沖縄で企画制作したTV番組を
さまざまな媒体を通じ全国へ
7
観光産業における県外実就業型
U+Iターン人材育成プラン
(株)ビィー・フリーソフト
県外実就業型育成プランで
県内観光産業に優秀な人材を
8
カルチャースタディプログラム
(異文化体験プログラム)
9
薬を使わない、沖縄ハンノキエキスで
元気な家畜を育てる商品販売
(有)沖縄エコサイエンス
沖縄ハンノキエキスで
農畜産用飼育料や消臭剤を製造
10
月桃を用いた口腔・咽喉・鼻洗浄液の開発及び販売
(有)月桃茶家
月桃を主原料にした
うがい飲料の開発・販売
11
企業インセンティブコンベンションの
誘致・開催促進事業
(株)DMC沖縄
沖縄の非日常な魅力を活かし
コンベンションを誘致・開催
12
首と腰に優しいインテリジェント牽引装置の開発
高岡
瑞樹
首と腰に優しい
インテリジェント牽引機の開発
13
携帯サイトを利用した動画で「沖縄観光ガイド」
宮国
弥生
個人旅行者向け、
現地集合型の沖縄観光ガイド
14
二十一世紀環境デジタルスタジオ
高城
剛
高度な人材育成を目指した
デジタルスタジオとカフェ事業
平成19年度
2
前田
宏記
(株)アイブリッジソリューション
クオリアダイブ(株)
当銘
鮎子
紅型染の技法を用いた
ブックカバーの製作・販売
沖縄県内IT技術者を活用し、
ソフトウェア開発拠点を開拓
ダイビングを活用した
人材育成のための研修を実施
山羊乳が原料のサプリを開発。
県外での販売促進を目指す
県内異文化体験プログラムで
留学サポートや外国語レッスン
採択ビジネスプラン
ビジネスプラン名
1
(株)メディコス・沖縄
沖縄サンダル(アイフィンガー)
申請者(個人/法人)
前田
正一
「沖縄海域の天敵、
(赤土)は優秀な浄化剤として世界に」 (株)KOS研究所
京華
ビジネスプラン概要
沖縄版サンダル・履物の製造・販売
久米島の赤土を使用した浄化剤の
製造・販売
3
対中国輸出及び情報センターの設立事業
楊
4
沖縄プロレス・エンタテイメント(仮称)
大阪プロレス(株)
5
オンラインゲームの運営および開発事業
(株)イクスフェイズ
オンラインゲームのサポート事業
6
やんばる地域資源を活用した商品の
ブランディングサポート
(有)ちゅら企画販売
地域企業間のネットワークを活用した
商品の企画・開発・販売
7
【うちなーんちゅ1万人でつくるウェブ】の運用
他ウェブ運用
玉城
愛史郎
ウェブ上における県産品マーケティング事業
8
『おきなわの遠足』の事業化
坂元
健吾
地域資源を活用した集合型観光ガイド事業
9
地図を活用した情報発信
国際航業(株)
沖縄の地図情報と観光情報を集約した
プラットフォーム事業
10
沖縄ハイドロカルチャー【プランティ】
プランティ農業生産法人(株)
琉球石灰岩などを使用した
室内用水耕栽培商品の製造・販売
11
沖縄県産ウコンを使った生絞りドリンク
「琉球生搾りウコン」
12
ジュニアゴルフの本場沖縄から全国へ・・・
荒川
淳
子供用ゴルフクラブの製造・販売及び
沖縄スポーツブランドの創出
13
癒しのライフスタイルを提案するスキンケア、
ボディケア製品・ブランドづくり
石渡
道代
癒しのライフスタイルを提案する
スキンケア等の製造・販売
14
ローカル&ロハスパワー:トロピカルうないソース、
うない味噌で沖縄から世界へ
照屋
美代子
地域農産物を使用した
ソース・味噌の製造・販売
(株)琉球フロント沖縄
対中国輸出事業と情報センターの設立
プロレスエンタテイメント事業
県産ウコンを使用した「生搾りウコン」の
開発・販売
03
株式会社アイフィンガー
ビジネスプラン概要
沖縄版サンダル・履物の製造・販売
沖縄の伝統工芸を融合させた
上質なサンダルを企画。
■ 起業したきっかけ
私は県外の靴メーカーに長年勤めて
いましたが、
沖縄が好きで何度も訪れた
際に、
沖縄には紅型や首里織、
読谷山
花織といった素晴らしい伝統工芸品が
あるけど、
なぜそれらを使用した履物が
ないだろうかと思ったのがきっかけです。
■ 進捗状況
2007年4月に那覇のニューパラダイス
通りに店舗をオープンさせ、
サンダルの
販売を行ってきましたが、商品アイテム
の不足やお客様からの声、
また、
マーケ
ットトレンドを反映させるため、
フィージビ
リティ
・スタディにおいて、
新商品のデザ
その後、実際に沖縄の伝統工芸を
イニング及び展示会を開催し、
製作した
融合させたサンダルを試作品で製作し、 新商品の可能性を肌で感じることが出
2006年に那覇のてんぶす館で展示会
来ました。
また、
現在は自社ブランドのサ
を開きました。
ンダル開発のほかに、
県内のセレクトシ
すると、
予想に反して反応が良く、
多
ョップやホテルグループとのコラボレーシ
くのメディアにも取り上げてもらったことで、 ョンサンダルの開発にも取り組み中であり、
事業化が出来ると考え、
ベンチャービジ
ホテル従業員の靴としての可能性も見
ネスサポート事業に応募しました。
えてきました。
更に、
今年は東京、
名古屋、
京都、
長
■ 事業内容
崎などで開催される沖縄物産展への
伝統工芸品である首里織や読谷山
出展も予定しております。
花織などの織物を使用した織物サンダル、
ザクロや月桃、
フクギで染めた植物染め
■ 課題と今後の展開
サンダル、
また、
琉球ガラスを飾りとして
課題はやはり生産体制です。
配置したサンダルなど、
現在は主にサン
現在、
製造を東京で行っているため、
ダルの製造、
販売をしております。
受注から商品をお客様の手元に届け
また、
性別や年齢を問わず、
沖縄らし
るには2ヶ月ほど時間がかかります。
さを表現したオリジナル性の高い履物
そのため、
今後は沖縄に生産拠点を
を今後も開発していく予定です。
設け、例えば、沖縄に旅行で来たお客
なお、商品のデザインは弊社で行い
様からオーダーメイドの注文を受けても、
ますが、製造は東京の靴職人により、
1 滞在中に商品をお渡し出来るような生
つ1つ手作りで製造しております。
産体制を築いていきたいと思います。
支援を受けた感想
地元の人とのつながりを持てたことが、最
も大きな収穫でした。地元出身ではないため
コネクションがなかったこともあり、販売委
託先やかりゆしウェアの業者の方など多岐に
渡り色々な方を紹介していただきました。本
当に感謝しています。
前田
04
正一 氏
株式会社アイフィンガー
代表者:前田 正一
設 立:2007年4月
資本金:150万円
住 所:沖縄県那覇市牧志1-1-43 新川ビルB1
TEL:098-863-3157 FAX:098-863-3158
H P:未定
E-mail:eyefinger-naha@flute.ocn.ne.jp
また、
現在の商品はサンダルがメイン
であり、
冬場はどうしても売れ行きが鈍く
なるため、
季節に影響されにくい靴や小
物の製造、
販売についても予定してお
ります。
なお、
靴に関しては、
デザインや生産
体制の準備も整いつつあるため、
2008
年内には販売が可能であると思います。
最終的な目標としては、
店舗と工場、
それに加えてカフェも併設し、
お客様が
ゆっくり商品を選べるようなお店作りを目
指していきたいと思います。
那覇市牧志にあるアイフィンガー本店
インキュベーション
マネージャー コメント
高級リゾートホテルで島ぞうりと
Tシャツ・短パン。せっかくの南国リ
ゾートの雰囲気を台無しにしてい
るシチュエーションに疑問を感じ、
自ら南国リゾートにマッチするサン
ダルの企画・製造を思い立った前
田さん。更に、沖縄の伝統工芸で
ある首里織や読谷山花織、
紅型を
アッパーにしたり、
サンダルを月桃や
フクギなどの植物で染めたり、
琉球
ガラスを飾りにしたりするなど、
沖縄
らしさを随所に取り入れた斬新な
サンダルは、
その商品性も高く、
TV・
雑誌などのメディアに登場する回
数も増え、徐々にそのプレゼンスも
上がってきており、
これからが非常
に楽しみです。
株式会社KOS研究所
ビジネスプラン概要
久米島の赤土を使用した浄化剤の製造・販売
沖縄海域の天敵である赤土を
優秀な浄化剤として世界へ。
■ 起業したきっかけ
私が環境カウンセラーとして活動中の頃、
■ 進捗状況
2007年9月に本社を熊本から久米島
ある事業者から「土壌から人体にとって
有害な硫化水素ガスが出て困っている」
に移転し、
また、
同年12月には久米島に
工場を建設し、
浄化剤の製造、
販売に取
という相談を受けたのが起業するきっか
けです。
調査してみると、土壌汚染は一部の
り組んでいます。
また、
2008年2月には、
県内での受注を
確保するために行政機関や企業を集め
地域だけではなく、
全国各地に存在する
問題と解り、
当時は、
環境に優しく園芸に
使用される「鹿沼土」を使用して、有害
ガスを除去するのが一般的でした。その
後、
たまたま旅行で訪れた久米島で赤土
たデモンストレーションを実施し、
下水道
汚泥を浄化する仕組みの解説や赤土の
浄化剤を再利用した商品例などを披露、
お客様の反応を直接確かめることが出
来ました。
を目にし、直感的に「鹿沼土」の代用が
可能ではないかと思い、
地元の業者から
300キロの赤土を貰い受け、
調査した結果、
久米島の赤土には素晴らしい浄化能力
があることが分かり、
製品化のために研
2008年5月には、久米島町の河川浄
化プロジェクトに参加することが決定し、
河川における浄化効力の実験を予定し
ております。
今後は久米島町のバックアップを得て、
究を重ねてきました。
当該プロジェクトに邁進していきたいと考
えております。
■ 事業内容
赤土は、
これまで沖縄の海域でサンゴ
や水資源の天敵と言われてきました。
■ 課題と今後の展開
課題は3つあります。
しかし、
赤土は焼成することで水分を
除去し、
多孔質に変化させることができ、
その結果、
有害物質を吸着、
固定化する
1つ目は、
生産能力の向上です。
現在、
1ヶ月に2〜3トンの生産能力で
すが、
大口の契約が受注出来れば月に
効果が高まる特性があります。
その特性を活かして、赤土から浄化
40〜50
トンの生産能力が必要となるため、
1日当たり3トン程度を製造できる設備の
剤を製造
(商品化)
することに成功し、
また、
浄化剤を使用した独自の浄化装置(国
際特許を取得)
の開発も手掛けてきました。
増設を考えております。
2つ目は、
弊社の事業内容の認知度を
向上させることです。
支援を受けた感想
本島の土地勘がなかったこともあり、公私
共に親身になってサポートしてくださり、と
ても感謝しています。
出川
かよ子 氏
株式会社KOS研究所
代表者:出川 かよ子
設 立:2006年11月
資本金:300万円
住 所:沖縄県久米島町字阿嘉298-26
TEL:098-985-8018 FAX:098-985-8038
H P:未定
E-mail:lab@iwk.bbiq.jp
赤土を原料とした浄化剤という新しい
事業への試みなので、
どうしても事業内容、
商品などについて、
理解をしてもらうため
には時間が掛ってしまいます。今後も行
政関係者や企業を招いてのデモンストレ
ーションや個別訪問などを行い、
認知度
を向上させたいと思います。
3つ目は、
今後実施予定である久米島
町の河川浄化プロジェクトにも関係する
ことですが、
河川など様々な状況に対応
出来る浄化剤の商品開発です。小さな
成果に満足するのではなく、
より効果的
な商品、
環境に適した商品を今後とも開
発していきたいと考えています。最終的
には環境に優しい汚泥処理施設を建設
し、
より美しい沖縄を実現することに貢献
したいと思います。
久米島の赤土を原料とした浄化剤
インキュベーション
マネージャー コメント
熊本から本事業の本格的な立ち
上げのために久米島に移住。打合
せのために那覇と久米島を何度も
往復し、時には営業のため九州へ
出張するなど、
目まぐるしい1年だっ
たと思います。
また、
会社を経営(切
り盛り)することの難しさを嫌というほ
ど感じさせられたのではないでしょう
か。本当に泣笑いの1年でした。今、
課題となっている生産能力の向上
のため、
設備増設を計画していますが、
これからが本当の正念場になると思
います。経営者としても更に成長す
ることを期待しています。
05
沖縄ヨウヨウ商事
ビジネスプラン概要
対中国輸出事業と情報センターの設立
中国情報センターを設立し
沖縄と中国マーケットの架け橋へ。
■ 起業したきっかけ
2002年に県やモズク業界が中心となり、
そのため、現在、現地法人において、
個別商品のリサーチや日本製商品の購
中国市場に沖縄産のモズクをPRする事
業に私も参加しましたが、
PRをしても沖
買意識のアンケートなど、
中国国内の市
場調査を行う体制を構築しています。
縄産モズクは中国市場でなかなか浸透
しませんでした。
その要因を考えた結果、沖縄と中国
また、
中国情報センターとして、
今回の
事業を成功させるための事業スキームに
ついても検討しており、
さらに、
中国マー
市場を繋ぐ橋渡し役がいなかったことに
気がついたのです。
例えば、
日本からすると中国マーケット
といえば北京と言われていますが、
日本
の質の高い商品を売りたいなら、
北京で
ケットについての情報交換を行う研究会
も発足させ、
着々と準備が進んでおります。
はなく、
現在、
中国内で個人所得が最も
高い深セン市が有効なのです。そのよう
な現在の中国の現状や中国人の文化、
生活習慣などを知ったうえで、
沖縄の企
業をサポートする必要があると感じたのが、
先です。
日本では新しい事業を起こす際には、
まず入念な調査に基づいてルールを決
めることに多くの時間を費やしますが、
中
国では逆です。
今回の事業を計画したきっかけです。
■ 事業内容
沖縄から中国(主に深セン市)
に向け
ての輸出業務、
また、
中国市場を見込ん
1日も早くスタートさせ、
その中からルー
ルを決めていけばいいという考えが主流
なのです。
私自身、
沖縄で生活して20年になりま
すから、
両方の良い面を上手く調整しな
だ商品開発に関わる情報の収集、
分析、
提供など、
中国進出を目指している中小
企業の支援を行います。
がら、
今後、
事業を進めていきたいと思い
ます。
具体的な課題は、
行政機関との協力
■ 進捗状況
や連携出来る体制作りであると考えます。
沖縄にとどまらず、
中国にマーケットを
弊社は、
中国国内において、
卸販売、
小売店舗の業務を行う現地法人があり
ます。
見出すことは、
沖縄経済の発展にも役立
てると思っています。
そのため、
中国という国との関わりの
06
中では、
1企業としてだけではなく、
沖縄
県という大きな括りとして、
様々な機関が
連携していけるのが理想であります。
また、
沖縄と中国の架け橋としての人
材も重要になってきますから、
中国、
沖縄
のマーケットに詳しい優秀な人材の確保
も課題と考えております。
沖縄は、
地理的、
歴史的に見ても、
中
継貿易の中核を担える基盤があります。
将来的には、
沖縄に限らず、
日本全体
を含め、
中国市場に進出したいと考えて
いる様々な中小企業をサポート出来るよ
うに事業展開を図っていきたいと思います。
■ 課題と今後の展開
まずは、
1つでも実績を作ることが最優
支援を受けた感想
マネージャーの方々も実際、中国を視察し
てくれましたし、その状況を肌で感じてもら
いました。さまざまなアドバイスがいただけ
て感謝しています。
楊
沖縄ヨウヨウ商事
代表者:楊 京華
設 立:2004年1月
資本金:個人事業のため無し
住 所:沖縄県那覇市泉崎2-103-4
沖縄県ハイヤタクシー会館3階
TEL:098-979-5288 FAX:098-979-5268
H P:未定
E-mail:nfwkw110@yahoo.co.jp
京華 氏
ビジネススキーム図
インキュベーション
マネージャー コメント
楊さんとは十数年前の沖縄・福
建サミット交流事業以来の再会。当
初は楊さんのビジネスプランの基本
的な考え方を修正するのにかなり
時間を要しました。また、仕事の都
合上、
8月後半からは3ヶ月余り中国
へ戻ってしまい、
国際電話での「楊
さん、
帰ってきますよね」が口癖にな
ってしまった時期もありました。実際
に中国深セン市を訪れ、
中国市場
のスケールの大きさにびっくりしたも
のの、
楊さんのビジネスの可能性の
大きさを肌で感じることが出来ました。
事業の本格的な立ち上げは今年1
年が勝負と考えます。楊さんの更な
る飛躍を願っています。
沖縄プロレス株式会社(仮称)
ビジネスプラン概要
プロレスエンタテインメント事業
地元の人々に愛され、観光客にも楽しんでもらえる
地域密着型のプロレス団体を目指す。
■ 起業したきっかけ
私の出身地である大阪を拠点に地域
沖縄文化を発信するため琉球舞踊を披
露し、
その後、
プロレスの試合を4試合程
密着型のプロレス団体(大阪プロレス)
を
1999年に旗揚げし、
プロレスイベントの開
度行う予定です。
開催期間は、金・土・日の週末を予定
催や関連グッズの販売などを行ってきま
した。
2007年にベンチャービジネスサポート
していますが、
夏場の観光シーズンは出
来る限り毎日やりたいと思います。
試合のほか、
Tシャツやタオルなど、
オリ
事業の公募案内をビジネス誌で見つけ、
私の妻が沖縄出身ということから沖縄へ
の強い思い入れがあり、
また、
観光地域
である沖縄にビジネスチャンスがあると確
信し、新たな展開を目指すため、応募し
ジナルグッズの開発・販売も行う予定です。
たのがきっかけです。
スの旗揚げ、
同年7月に事業スタートを目
指して、
常設会場の内装工事、
また、
プロ
レスラー、
スタッフ及びスポンサーの確保
など、
着々と準備しております。
■ 事業内容
大阪プロレス同様、
地域密着型のプロ
レス団体を沖縄に旗揚げし、
他のプロレ
■ 進捗状況
現在、
常設会場を那覇市の国際通り
沿いに確保し、
2008年5月に沖縄プロレ
ス団体のように巡業スタイルで興行する
のではなく、沖縄に常設会場を設けて、
地元の人々に愛され、
また、観光客にも
楽しんでもらえるようなエンターテイメント
としてのプロレスを提供していきたいと思
■ 課題と今後の展開
課題はやはり集客です。
そのため、
営業面でのPRが重要にな
ってきますから、
各マスコミへの情報発信
や旅行会社へのアプローチを積極的に
います。
また、
沖縄らしさをアピールするため、
「ハ
ブ」や「マングース」、
「キジムナー」
「ゴー
行いたいと思います。
また、
国際通りの各企業との連携も大
切ですから、
上手くコミュニケーションをと
ヤー」
「シーサー」など沖縄の特色を活
かした覆面レスラーを誕生させて、
地元
っていきたいです。
いずれにしても営業力が重要になっ
の人々や観光客に親しまれるようなヒー
ローとして育てて行きたいと思います。
具体的な興行内容は、
オープニングに
てきますから、
そこに重点を置いていきた
いです。
今後の展開については、
大きな目標が
支援を受けた感想
大阪プロレスの運営もあり、沖縄に頻繁に
訪れることができなかったため、あらゆる面
でサポートをしてくれましたから非常に感謝
しています。
スペル・デルフィン 氏
沖縄プロレス株式会社(仮称)
代表者:脇田 洋人
設 立:2008年5月予定
資本金:未定
住 所:未定
TEL:未定 FAX:未定
H P:未定
E-mail:未定
あります。
それは県内の子供達を対象としたプ
ロレス教室を開くことです。
これまで沖縄でのプロレス興行は年に
1度程度で、間近にプロレスを楽しむ機
会がほとんど無かったと思います。
また、沖縄から多くのプロボクサーが
輩出され世界でも活躍してきたが、
プロレ
スラーはいません。
そのため、子供達にプロレスの良さを
伝え、
なおかつ、
沖縄からプロレスラーを
誕生させることが最大の夢です。
更には、
新興企業市場である
「Q-Board」
に沖縄プロレスを上場させたいと思います。
過去 にプロレス団体が上場した例が
ありませんから、
積極的にチャレンジして
いきたいと思います。
大阪プロレスの試合風景
インキュベーション
マネージャー コメント
観 光 立 県として、将 来 的には、
1,000万人の入域者を目指す沖縄
でこれまでにないエンターテイメント プ
ロレス 。既に大阪にてビジネスモデ
ルは出来上がっており、
如何に沖縄
に密着していくかが今後の鍵。よう
やく希望に添えるような常設会場を
確保でき、
これから旗揚げに向けた
作業、
PR活動、
営業活動と多くの課
題をひとつひとつクリアして、
着実に
前進していってもらいたい。プロレス
の良さを伝え、1人でも多くのヒーロ
ーが沖縄から誕生することを期待し
ています。
07
株式会社イクスフェイズ
ビジネスプラン概要
オンラインゲームのサポート事業
オンラインゲームを沖縄に根づかせ
新たな産業として構築。
■ 起業したきっかけ
私自身、
ゲーム業界に身を置いて15
年になります。
長年、
首都圏で仕事をしてきましたが、
沖縄にはオンラインゲームをサポートす
る企業はあっても、
実際にゲームを企画・
開発している会社はほとんどありません。
■ 進捗状況
2008年2月にオンライン釣りゲームの
運営を受託し、
同年3月からサービス開
始に向けて着々と作業を進めています。
現在、
沖縄県内のIT関連の人材斡
旋会社と提携し、
沖縄から2名のオペレ
ーターを既に確保しており、
弊社の東京
そこに新しいビジネスチャンスを見出し、
なおかつ、
沖縄の文化、
歴史的背景か
らオリジナリティ溢れる才能が眠ってい
ると確信し、
事業計画を立てたのがきっ
かけです。
ゲーム業界は、
ますます需要が伸び
ていくと思いますし、
将来的には、
ゲーム
の入口(企画)
から出口(運営)
までのト
ータル的な事業(ビジネスモデル)
を沖
縄に根付かせることが出来たらと考え
ております。
本社において、
オンラインゲームの基本
的なノウハウの習得やスキルアップを行
うスタッフトレーニングを予定しております。
また、
同年4月には、
運営機能を沖縄
に移管し、
当面は4人体制でオンライン
釣りゲームを運営したいと思います。
■ 事業内容
インターネットを介したオンラインゲー
ムや携帯電話用ゲームの企画・開発、
運営を主な事業としています。
具体的には、
コンテンツの企画からプ
ログラムの開発、
サウンド・グラフィックの
製作、
サービス開始に当たっての導入
サポート、
サービス運営の体制構築まで、
トータルでサポートします。
■ 課題と今後の展開
課題は、
やはりニーズにあった人材の
確保です。
ただ、
技術を持った人材は潜在的に
いるけれど、
これまで能力を発揮する場
が無かった状況であると考えています
から、
様々な機関と協力しながら人材の
確保をしていきたいと思います。
また、
当面はIT関連の人材斡旋会
社のオフィスを間借りし、
事業の運営拠
点としますが、
将来的には、
個人情報を
扱う事業の特性上、
セキュリティー環境
の整備されたオフィスを那覇で確保し
たいと思います。
今後は、
携帯電話用のゲームコンテ
支援を受けた感想
当初は私の構想と公社の考えに、差があり
ました。しかし、インキュベートマネージャ
ーと意見交換を行う中で共通の認識に変わっ
ていきました。短い期間のサポートではあり
ましたが、それに報いるためにも今回の事業
は成功させたいと思います。
沼田 惠太郎 氏
08
株式会社イクスフェイズ
代表者:沼田 惠太郎
設 立:2001年10月
資本金:3,200万円
住 所:東京都大田区大森北1-1-5
TEL:03-6382-7505 FAX:03-6382-7506
H P:http://www.exphase.jp
E-mail:info@exphase.jp
ンツの開発事業も積極的に行い、
実績
を作っていきたいと思います。
更に、
沖縄の地理的なメリットを活かし、
海外、特にアジアを視野に入れたサポ
ートを行えるような体制作りも強化した
いと思っています。
ゲーム業界に身を置く者の責任として、
次世代へしっかりノウハウや基礎を伝
える必要があると考えています。
そのため、
この事業を単なる雇用の
場の提供といった一過性のものではなく、
沖縄の新たな産業として根づかせる努
力を怠らず、
事業展開を図っていきたい
と思います。
ビジネススキーム図
インキュベーション
マネージャー コメント
オンラインゲームの運営業務を
沖縄に拠点を置いて展開していき
たいという強い思いを胸に、
ベンチ
ャービジネスサポート事業に応募し
た沼田社長。支援途中に予期せ
ぬ事情で、
一旦事業の中断を余儀
なくされた日々もありましたが、
ここに
来てやっと沖縄での事業展開(拠
点移管)
の方向が見えてきたことに
ほっとしています。沖縄のIT業界
に一石を投じるような業務展開が
出来ることを確信しています。
有限会社ちゅら企画販売
ビジネスプラン概要
地域企業間のネットワークを活用した商品の企画・開発・販売
やんばるの資源を活用した
商品のブランディングサポート。
■ 起業したきっかけ
2006年に北部(やんばる)
を中心とし
た特産品の発掘、
商品企画、
販売を行
う会社を設立しましたが、
この事業を更
に活性化させたい、
また、
足腰の強い会
社にしていきたいと思い、
ベンチャービ
ジネスサポート事業に応募したのがきっ
かけです。
どで実施し、
やんばる商品のプロモーシ
ョン活動に取り組んできました。
2007年12月には、
弊社で企画した新
商品「沖縄黒蜜杏仁豆腐」の販売も開
始し、
更なるPR活動を図ってきました。
また、
2008年1月には、
那覇市大道に
やんばる商品を取扱う
「ちゅらショップ」
をオープンさせ、
那覇近郊の県民にもや
んばるの商品を気軽に触れ合える場所
■ 事業内容
を提供し、今後は同ショップにおいて、
沖縄のやんばるには農作物を中心
新商品のモニタリングなどを実施できる
に様々な地域資源があります。
しかし、 仕組み作りも行っていきたいと考えます。
他の地域と比較すると、
会社の規模な
更に、
やんばるの地域活性化を目的
どが小さいこともあり、
地域資源を活用
としたシンポジウムや「やんばるブランド」
した商品の企画や販売のノウハウがま
創出のためのセミナーにも参加し、
やん
だまだ確立されていないのが現状です。 ばる地域のネットワーク作りにも注力し
そのため、弊社では、
自社商品の販
てきました。
売の他に、
やんばるの個人や企業が持
今後は、
フィージビリティ
・スタディにお
っている地域資源を活用した商品の企
いて取り組んだ「地域ブランド創出マニ
画・開発、販売のサポートをしていきた
ュアル」を活用して、
コンサルティング事
いと思います。
業の強化に取り組みたいと思います。
今後は、販路を拡大するためのコン
サルティング業務や商品価値を見出す
■ 課題と今後の展開
ためのブランディングサポートも積極的
現在も力を入れて取り組んでいますが、
に行っていきたいと思います。
やんばるにある他の企業とのネットワー
ク作りが課題であります。
■ 進捗状況
やんばるには、
一生懸命に商品を作
自社商品であるハンノキ消臭剤の販
っている人達や地道に農作物を栽培し
促活動を量販店やデパート、
小売店な
ている人達がいますが、
その多くが商
支援を受けた感想
個人的に非常に勉強になりました。自分の
頭中にあるものを形にできたと思います。一
つ一つの漠然とした計画を具現化するために
思考の整理の仕方を教えてもらいましたし、
たくさんのフォローもしていただきました。
とてもいい機会になりました。
大城 牧子 氏
有限会社ちゅら企画販売
代表者:大城 牧子
設 立:2006年2月
資本金:300万円
住 所:沖縄県名護市屋部421番地
TEL:0980-53-7785 FAX:0980-53-7786
H P:http://www.chura-kikaku.com
E-mail:chura@bird.ocn.ne.jp
品の売り方に困っているのが現状です。
どうすれば自分達の商品の魅力が
発信できるか、
また、
やんばる商品がど
のような市場で受け入れられるかなど、
共通した課題があると思います。
その点では、弊社の今回の事業の
必要性についても、再認識することが
出来ました。
今後は、
やんばるの地域資源を活用
した商品を「やんばるブランド」
として統
一し、
消費者に認知させていきたいと思
います。
そのためには、
民間だけではなく、
行
政の協力や支援も必要となってきます
ので、各機関の協力を得て、
やんばる
地域の活性化や地域興しに繋げてい
きたいと思います。
那覇市大道のちゅらショップ
インキュベーション
マネージャー コメント
やんばるの地域活性化のため、
日夜、
動き回っている大城社長。そ
のフットワークの良さと旺盛なバイタ
リティは、我々インキュベーションマ
ネージャーも見習わなければいけな
いところが多々ありました。地域ブ
ランド、
ご当地特産品が市場に多く
出回る中、 やんばるブランド を確
立するのはハードルが高いと思わ
れますが、
日本で唯一、亜熱帯地
方に属する沖縄で、
更に北部と言
う特別な地の利を活かして、全国
で通用する商品の企画・開発に期
待しております。
09
株式会社アイディーネットおきなわ
ビジネスプラン概要
ウェブ上における県産品マーケティング事業
沖縄の生活者と企業をつなげ
相互メリットを生み出すウェブサイトの運営
■ 起業したきっかけ
以前の仕事で企業の販促支援に携
わり、
より効果的なマーケティング活動を
人会員や企業会員の募集を図ってきまし
た。
当初は、
月会費制で数社の企業に参
サポートする手段はないかと考え、今回
のアイディアを企画しました。
独立するからには、
自分の思い描くビ
ジネスモデルを成功させたいと強く思い、
加してもらい、
アンケートの実施や企業か
ら新商品やサービスに対するアイディア
の依頼を行い、
個人会員からは65件もの
提案がありました。
ベンチャービジネスサポート事業に応募し
たのがきっかけです。
また、
企業にアイディアを提案するとい
う新しい取り組みであるため、
利用者から
■ 事業内容
沖縄の消費者と企業を繋げ、
双方にメ
リットを見出すウェブサイトの運営を行っ
は様々な反応がありました。
しかし、
サイトがまだまだ不安定であり、
また、
システムなどに不具合が生じてしま
いました。
ております。
株式会社アイディーネットおきなわ
代表者:玉城 愛史郎
設 立:2007年6月
資本金:330万円
住 所:沖縄県中城村南上原421-2
TEL:098-891-8240 FAX:098-891-8241
H P:http://marumurunet.jp
E-mail:info@marumurunet.jp
の地域に暮らす人々を対象とした中小企
業のためのツールとして利用することが
出来ると思います。
ターゲットを明確にすることで、
地域の
コミュニティに役立てることができ、
企業に
とってはエリアを限定したマーケティング
が可能になります。
更に、
ウェブサイトの特性を活かせば、
リアルタイムで広告を配信したり、
受信す
ることが可能であり、
双方へのメリットも大
きいと考えております。
今後は、
この新たな媒体を活かして、
よ
りよい街づくりのサポートの一端を担うこ
とが出来れば幸いと考えております。
そのため、
当事業の特性を上手く活用
当サイトは、
企業の商品開発に必要な
リサーチなどのマーケティング活動をサポ
ートし、消費者に対しては企業からの新
たな情報の提供や暮らしに役立つ商品
できるように、
また、
利用者の利便性を向
上させるために、
現在、
サイトのリニューア
ル作業を行っています。
2008年6月までには、
リニューアル作業
の提案が行え、
双方にメリットがあります。
具体的には、
会員企業は当サイトを通
じて、
沖縄在住者の消費者に対して、
ア
ンケートの実施や新商品のアイディアなど
を依頼することができます。一方、
消費者
を終え、
企業会員50社、
個人会員1000名
の会員獲得を目指していきたいと思います。
は、
アンケートに回答することでプレゼント
を得られたり、企業の新商品やサービス
サイトを上手く運営するためには、
会員
の存在が不可欠ですから、
最適な方法と
などのアイディアを提案することにより、
報
酬も得ることが可能であります。
手段を見出していきたいと思います。
また、
このビジネスモデルは、
様々なものに応用
できると考えております。
■ 進捗状況
2007年4月に既にサイトを立ち上げ、
個
■ 課題と今後の展開
課題は、
やはり会員獲得です。
例えば、
沖縄県全体として捉えるので
はなく、
各地域ごとに確立させ、
それぞれ
支援を受けた感想
「待ち」の姿勢ではなく、こちらから積極
的にアプローチすることが大切だと思います。
マネージャーは当然多くの企業を見てきてい
ますから、具体的なアドバイスももらえますし、
方向性も見出しやすくなっていくと思います。
玉城
愛史郎 氏
ビジネススキーム図
インキュベーション
マネージャー コメント
沖縄の消費者と企業を結ぶマー
ケティングツールをWeb上で展開す
るビジネスプラン。マンパワー不足を
痛感し、
また、
ビジネスモデルの変更
を余儀なくされ、
年度後半は試行錯
誤、紆余曲折の連続でした。更に、
ウェブサイトのリニューアルも上手く
いかず、一時は事業の断念も真剣
に考える日々が続き、玉城社長も精
神的に大変だったと思います。現在、
再チャレンジを模索しており、
新たな
気持ちで更なる挑戦を続けてもらい
たいと願っています。
10
おきなわの遠足
ビジネスプラン概要
地域資源を活用した集合型観光ガイド事業
おきなわの遠足
代表者:坂元 健吾
設 立:2007年11月
資本金:個人事業のため無し
住 所:未定
TEL:未定 FAX:未定
H P:http://www.okinawanoensoku.jp
E-mail:welcome@okinawanoensoku.jp
の可能性を秘めていると考えております。
気負わず、気軽に参加できる
沖縄の暮らしを体験するプログラムを提供。
地域資源を上手く活用したプログラム
を提供することで、各地域の魅力を外に
発信することが可能であり、
そこから地域
興しなどが始まるものだと思います。更に「お
きなわの遠足」が提供する人と人との触
■ 起業したきっかけ
■ 進捗状況
私は県外出身ですが、
2000年から4年間、
仕事の関係で沖縄に住んでいたことがあ
ります。
その際に、
沖縄の人々と触れ合う機会
が多く、
人々の温かさや沖縄の暮らしに魅
了されました。
2006年に再度沖縄を訪れた際に、
徐々
に都会化していく沖縄の様子を目の当た
りにし、私が感じた沖縄の良さをどうにか
伝える手段があるのではないかと思い、
今
回の事業を計画しました。
■ 事業内容
沖縄を訪れる旅行者に対し、
沖縄の生
活を体験するプログラムを提供します。プ
ログラム名はその名も
「おばぁのお家でお
料理作ってゆったりするさぁ〜」です。内
容は、
昔ながらの暮らしをしている沖縄の
民家を訪れ、
おばぁと一緒に野菜を採った
り、
また、
採った野菜を料理し、
おばぁと
「ゆ
んたく」
しながら作った料理を食べるという
プログラムであります。
また、
毛遊び風に三
2007年の夏と秋にそれぞれ2回ずつ無
料体験ツアーを実施し、
プログラムの検証
を行いました。
無料体験ツアーに参加した方々の感想
は予想以上に好感触でしたが、
来沖経験
がある参加者と来沖経験が無い参加者
では感想が異なり、
来沖経験度の高い参
加者ほど、
ディープな沖縄を求めているこ
とが分かりました。
また、
ウェブサイトの構築にも取り組み、
ウェブサイトから直接プログラムの申し込
みが出来るように環境整備も行いました。
なお、
当プログラムは、
観光客を対象とし
ていることから、
旅行会社との連携も視野
に入れて、
現在活動中です。
■ 課題と今後の展開
課題は、
告知方法と販売方法であります。
ターゲット層を更に絞り込み、効率的、
効果的にアプローチすることが必要であ
ると考えます。
また、
プログラムテーマを再構築し、実
線の音色に耳を傾けながら、交流を図る
ことも出来ます。沖縄のゆったりとした時
間の中で、人と人との触れ合いの中から
何かを感じてほしいと思い、
試行錯誤して
完成させることが出来ました。現在は、
本
際に旅行者を受け入れてくれる民家の方々
にも喜ばれるようなプログラムを提供してい
きたいです。
現在は本島南部の民家でしかプログラ
ムの提供を行っていませんが、今後は北
島南部にある糸満市の民家を舞台とした
3時間半コースと6時間コースの2つのプロ
グラムを用意しております。
部での事業展開も視野に入れた活動を
行っていきたいと思います。
なお、
この事業は「地域プロデュース」
支援を受けた感想
事業化するには何を勉強すればいいのか、
どう具体化すればいいのかについてインキュ
ベーションマネージャーからアドバイスを受
けました。厳しい意見も励ましの言葉もあり、
1人で立ち上げた私にとっては唯一のアドバ
イザーで、成長することができました。
坂元 健吾 氏
れ合いには、
音楽も有効な手段の1つと考
えております。最近は近隣付き合いがない
地域などがありますが、
そういう地域で音
楽イベントなどを通じて、
地域の人達が交
流する機会を提供することが出来れば、
地域のコミュニティ形成にも役立つのでは
ないかと思います。沖縄の人達の温かさ
や思いやり、
また、
誰でも受け入れてくれる
懐の深さなど、
沖縄の魅力を引き続き将来
に残していけるように微力ではありますが、
少しでも手助け出来ればと思います。
おきなわの遠足の風景
インキュベーション
マネージャー コメント
年間550万人が訪れる沖縄で、
大
手の旅行代理店が多くの着地型の
観光オプションメニューを用意してい
る現状、
きめの細かいサービスとフット
ワークの軽さでニッチ市場を開拓しよ
うとしている坂元さん。独特の文化や
自然を持つ沖縄のポテンシャル、
魅力
をどうすれば十分にアピールできるか
悩んだ末に見つけたのは、 人と人の
ふれあい 。ふれあいを通して、
もてな
す方も、
もてなされる方も笑顔に出来
るのは、
誰よりも沖縄が大好きな坂元
さんの演出次第です。 おきなわの遠
足 が、
多くの沖縄フリークを生み出
す起爆剤になることを期待しています。
11
琉球国際航業株式会社(仮称)
ビジネスプラン概要
沖縄の地図情報と観光情報を集約したプラットフォーム事業
地図を活用した情報発信で
あらゆる事業のサポートを目指す。
■ 起業したきっかけ
弊社(国際航業)は全国各地に営
業拠点を設け、地図にあらゆる情報を
付加し、
行政機関や自治体の都市計画、
企業のマーケティング、
建設コンサルテ
ィングなどを行ってきました。
観光立県を目指す沖縄においては、
が明確になりました。
特に、
ウェブサイトで表示される地図
から情報を収集できる仕組みに対して
のニーズがあることが分かりました。
当面は収入の側面からウェブサイト
の運営は先送りされる状況でありますが、
観光客の滞在をサポートできる付加価
観光入域客数を1000万人と目標を設
定し、取り組まれている中で、弊社にも
地図というツールを活用してサポート出
来ることがあるのではないかと考えたの
が、
今回の事業計画のきっかけです。
値を付けたポータルサイトの運営は将
来的に有効なツールになると考えており
ます。
現在、当該事業に特化した法人を
2008年3月中に設立できるよう準備中で
あります。
また、空間情報の技術を基礎とした
道路交通、
砂防、
港湾、
都市計画など、
建設関連事業のコンサルティング業務
も受託できるよう、地域情報を収集し、
地元企業との協力体制も模索しており
ます。
■ 事業内容
地図を活用した情報発信が主な事
業内容であります。
観光客、
地元の人々を対象としたポ
ータルサイトを運営し、暮らしや観光に
役立つ情報を提供していきたいと思い
ます。
また、
空間データの整備や情報サー
ビス、
空間情報を軸にした建設コンサル
ティングも視野に入れた事業展開をし
たいと考えております。
■ 進捗状況
市場調査を実施した結果、
観光協会、
行政機関、
業界団体は地図を活用した
情報発信の必要性を実感していること
■ 課題と今後の展開
課題は、
ビジネススキームのブラッシュ
アップだと考えます。
将来的には、
ポータルサイトの運営に
より収益を確保したいと思いますので、
しっかりとしたビジネススキームの構築
を目指していきたいと思います。
また、
国際航業が培ってきたノウハウ
や高い技術力を、新会社の新規採用
支援を受けた感想
マネージャーのきめ細かな支援は非常に心
強かった。市場調査においてもサポートがあ
ったため、さまざまな機関の本音を聞くこと
ができました。これらは今後運営していくう
えで重要な要素になるでしょう。
武田
12
兼一 氏
琉球国際航業株式会社(仮称)
代表者:未定
設 立:2008年3月予定
資本金:予定
住 所:沖縄県那覇市泉崎2-3-3(YAKAビル)
TEL:未定 FAX:未定
H P:未定
E-mail:未定
者に研修やOJTにより習得させ、
顧客
管理、
エリアマーケティングに活用でき
る地理情報(GIS)の導入コンサルティ
ング業務や空間情報のデータ整備、
更
には社会基盤整備に関連した調査、
計
画、設計、施工管理などの建設コンサ
ルティング業務にも対応できる人材を育
成し、
地域の人材育成にも微力ながら
貢献していきたいと思います。
3Dの地図を活用した情報発信
インキュベーション
マネージャー コメント
これまで培った航空測量事業の
ノウハウを生かし、
地図をツールとし
た情報発信事業を模索。当初予
定していた公共空間GISの利用
が先送りされた中で、
どのような事
業展開を図っていくか苦労したが、
武田所長、
現地スタッフを先頭に本
社メンバー一丸となって、
真剣に取
り組んで頂いたことに感謝しており
ます。市場調査の結果を受けて、
事業スキームは当初描いていたも
のと少し方向性を変えることにはな
りましたが、新法人を設立し、沖縄
での新たな事業展開の道が開け
たことは本当に良かったと思ってい
ます。
PLANTY農業生産法人株式会社
ビジネスプラン概要
琉球石灰岩などを使用した室内用水耕栽培商品の製造・販売
琉球石灰岩を原料にハイドロカルチャーを開発
栽培しやすい観葉植物として販売。
■ 起業したきっかけ
ハイドロカルチャーとは、
土を使用せず、
はの観葉植物として全国販売も展開し
ています。
水耕栽培により、
観葉植物を育てる手法
であります。
■ 進捗状況
1980年代、
ハイドロカルチャーのブーム
が起こり、
一躍注目を集めました。
当時、
花屋を営んでいた私の父は、
沖
浦添の店舗の運営以外に、
2007年7
月にウェブサイトを立ち上げ、
プランティや
デンファレを用いたフラワーレイを販売し
縄の植物や地域性を活かした商品がで
きないかと試行錯誤を続けてきました。
その後、
私が家業を継ぎ、
共に携わる
中で完成したのが、
沖縄独自の素材、
琉
球石灰岩を使用したハイ
ドロカルチャー
(プ
ています。
消費者の反応を見るため、
地元でのイ
ベントはもちろんのこと、
東京でのイベント
などにも積極的に出展しております。
また、
インテリアショップへの販売委託やホテル
ランティ)
であります。
琉球石灰岩は、
サンゴや海中の有孔
虫が堆積して出来た石であり、
保湿性や
通気性に富みカルシウムやミネラルを豊
富に含んでいるため、
ハイドロボールの素
へのレンタルといったスタイルで営業活動
も実施しております。
以前実施していた室内園芸の楽しみ
方やハイドロカルチャーの特性などが学
べる講習会の再開も視野に入れた事業
材に適しております。
今回、
ベンチャービジネスサポート事業
に応募したのは、
これまでになく栽培がし
やすい新たなハイドロカルチャーを広く展
開したいと考えたからであります。
展開を図っていきたいと思います。
■ 課題と今後の展開
課題は購入して頂いたお客様へのア
フターフォローを充実させることです。
■ 事業内容
琉球石灰岩を使用した腐葉土と沖縄
購入頂いたプランティの特性や育て方
など、詳しい情報の提供や迅速な発送
が課題です。
の観葉植物をセットにしたオリジナル商
品「プランティ」として、水道水だけで生
注文を受けたら、
3日以内にお届け出
来るような発注、
発送体制を改善してい
育可能な室内用観葉植物の商品開発、
販売をしています。
また、
ウェブサイトを中心に、
沖縄ならで
きたいと思います。
また、
弊社のハイドロボールに合った液
体肥料の開発にも取り組みたいと考えて
支援を受けた感想
不慣れであったこともあり、マネージャー
にはしっかりとした在庫管理の指導や経営に
関することを細かく指導していただきました。
また同じベンチャー企業から刺激を受けるい
い機会になり、感謝しています。
新垣
譲氏
PLANTY農業生産法人株式会社
代表者:新垣 譲
設 立:2007年5月
資本金:1,800万円
住 所:沖縄県浦添市勢理客1-28-5
TEL:098-874-8783 FAX:098-995-8883
H P:http://www.planty.jp
E-mail:info@planty.jp
おります。
今後の展開としては自社農園を作り、
自ら苗も育て、
直接お客様へお届けする
スタイルにこだわっていきたいと思います。
そうすることで、
沖縄という付加価値を
活かせると思っています。
将来的には、
全国にアンテナショップを
設立し、
お客様と直に接することを信条
にできる企業を目指していきたいと思いま
す。
浦添市勢理客の店舗
インキュベーション
マネージャー コメント
これまで観葉植物と言えば、
イン
テリアや眺めて癒されるものでした。
シックハウスによる人体への影響が
叫ばれる中、
その役割は、
揮発性化
学物質の除去や室内環境の浄化と
範囲が広がっています。琉球石灰
岩を使用した プランティ は、
保湿性・
通気性に優れ、
カルシウムやミネラル
を豊富に含みながら、
手入れが簡単・
手が汚れない・害虫の発生が抑えら
れるなど、
育てる上での煩わしさから
消費者を解放する商品です。新商
品の企画・開発、
在庫の管理、
営業、
PR活動、
アフターフォローとまだまだ
課題は多くありますが、
確実に一つ
ずつクリアし、 プランティ を沖縄の
オンリーワン商品として全国に拡大
していくことを期待しています。
13
株式会社琉球フロント沖縄
ビジネスプラン概要
県産ウコンを使用した「生搾りウコン」の開発・販売
株式会社琉球フロント沖縄
代表者:松原 茂
設 立:2004年1月
資本金:6,200万円
住 所:沖縄県那覇市安謝1-23-21
TEL:098-860-9962 FAX:098-860-9965
H P:未定
E-mail:未定
も良いため、
今後は専門機関と協力し、
治
沖縄県産ウコンの成分を凝縮したドリンク
「琉球生搾りウコン」を開発。
験データをしっかり取得し、
公表していきた
いと思います。
また、
琉球生搾りウコンは分離しないとい
う特性がありますが、
沈殿するという特性も
あります。
■ 起業したきっかけ
を入れております。
琉球生搾りウコンの原料を生産している
宮古島の農家との出会いがきっかけでした。
生搾りという鮮度が要である商品の特
性や弊社の沖縄へのこだわりから原料の
従来、
ウコン関連商品は粉末や粒タイプ
の商品しかなく、
ウコンをそのまま絞った液
ウコンは県内産だけを使用しております。
海外産のウコンは、
土壌菌の繁殖の問
状の商品はありませんでした。
題があることから、
乾燥した状態でしか輸
しかし、
宮古島の農家においては小規
模でありますが、
ウコンを絞った液状の商
入ができないこともあり、
生搾りができるウコ
ンは県内産のウコンだけですので、
独自性
品を製造していたので、
それをヒントに弊
社で希釈比率や製造方法を独自に開発し、
今回商品化が実現しました。
の高い商品開発が実現できたと自負して
おります。更に市場調査におけるモニター
調査から「飲みやすい」
「えぐみがない」な
■ 事業内容
どの好印象のコメントや「携帯しづらい」
と
いった商品改良に繋がる意見を数多く集
沖縄に根ざした商品を企画・開発し、
全
国へ販売するのが弊社の主な事業です。
残念ながら観光土産品には、
県外や海
めることができました。
市場調査の結果を基に、
パッケージデ
ザインのリニューアルを実施し、
また、
既存
外の原料を使用した商品もあるのが現状
です。
の180mlタイプの商品に加えて、
携帯性の
ある少量タイプで飲みきりサイズの新商品
そのため、
弊社ではあくまでも沖縄にこ
だわった商品を提供したいというコンセプト
のもと、
商品の企画・開発などに取り組んで
おります。
今回の琉球生搾りウコンについては、
ま
さに沖縄のウコンを原料とし、
また、
これまで
にないウコンの成分を凝縮する「生絞り」
と
いう観点から生まれた商品であります。
についても今後販売する予定であります。
また、
着色料や添加物を使用せず、
なお
かつ、
成分が分離しない製造方法を独自
に開発したため、
特許を出願中であります。
2008年2月には、
弊社の沖縄にこだわっ
た商品の企画・開発を行う事業内容が評
価され、
財団法人沖縄県産業振興公社よ
り
「事業可能性評価認定」を受けるに至り
ました。
■ 進捗状況
原料は主に宮古島産のウコンを使用し、
また、
製造は外部に委託することで、
弊社
はウェブサイトや小売店などへの販売に力
■ 課題と今後の展開
ウコンは「お通じが良くなる」
「健やかな
肌をつくる」など、
先行的なイメージがとて
支援を受けた感想
有意義なサポートだったと思います。ただ、
やはり支援期間が限られていますから、可能
であれば具体的に事業がスタートして起動に
乗るまで追ってサポートしてもらえるとさら
に事業が安定的に継続できるのではないかと
思います。
松原
14
茂氏
県内のモニター調査では、
消費者サイド
においては、
沈殿することは特に気になら
ないといった声がありましたが、今後は全
国展開を見込んでいるため、
製造方法の
見直しをするなど、
できる限り改善していき
たいと思います、
。
更に、琉球生搾りウコン専用のサイトを
立ち上げ、
ウコンにまつわる様々な情報を
消費者に対し、
発信していきたいと考えて
おります。
琉球生搾りウコン180mlタイプ
インキュベーション
マネージャー コメント
お酒を飲む機会の多い沖縄におい
て、
昔からお酒とウコンは切っても切り
離せない関係である。あくまでも沖縄
の県産品にこだわった商品を提供す
ることを基本としている琉球フロント沖
縄が開発した、琉球生搾りウコン は、
ユニークな商品かつ沖縄でしか作れ
ない商品であります。本事業の中で
行った市場調査により、商品の持つ
潜在的な可能性を改めて確認すると
共に改善点も明らかになり、
次のビジ
ネス展開につながる結果を得ることが
出来たのではないでしょうか。沖縄に
比べてウコンの認知度の低い本土市
場においては、
効果・効能を謳うだけ
の治験データの蓄積が重要になって
くると思われます。足元を十分に固め
た上での今後の展開に期待しています。
株式会社SORO(仮称)
ビジネスプラン概要
子供用ゴルフクラブの製造・販売及び沖縄スポーツランドの創出
沖縄の優位性を活用し
ジュニア専門のゴルフブランドを立ち上げ。
■ 起業したきっかけ
2001年に私が勤めていた会社が沖縄へ
進出することになり、
同じく沖縄へ進出して
■ 進捗状況
フィージビリティ
・スタディにおいて、
子供用
のゴルフクラブの試作品(型)が既に完成
いたゴルフクラブの製造会社の社長に出会
ったのが、
今回のビジネスプランを考えたき
っかけです。
その後、
いろいろ調べてみると、
ジュニア
を対象としたゴルフクラブやレッスン本がほ
しているため、
現在はセット販売で添付する
DVDの製作準備を進めております。また、
フィージビリティ
・スタディにおいて製造した
試作品を使用しての市場調査のモニター
調査も併せて行い、
「当たりやすい」
「飛距
とんどなく、
大人用のゴルフクラブやレッスン
離が伸びた」などという評価が得られ、
満足
本を使用しているのが現状でありました。
また、
沖縄ではジュニアゴルフが盛んであ
り、
実力のあるプロゴルファーも数多く輩出
するという、
ジュニアにとっては素晴らしいゴ
いく結果となりました。
ブランド名については、沖縄から発信す
るということで、沖縄の方言で太陽を意味
する「Ti-da(ティーダ)」
と名付け、
展開して
ルフ環境が整っていると思い、
「ジュニアゴ
いく予定です。
ルフ=沖縄」というイメージを活かして、子
供用のゴルフクラブのブランドを立ち上げる
決意を決めました。
なお、
DVDの製作を考えた経緯は、
そも
そもゴルフの「How to」本は大人を対象と
したものしかなく、
子供に理解しやすいよう
な表現で製作されたものがないのが現状で
■ 事業内容
「ジュニアゴルフの聖地」という一般にも
ありました。
現在、
私の娘はゴルフを始めて2年になり
浸透した沖縄の優位性やイメージを活かし、
これまでの既存商品としてほとんど販売さ
れていない、
3歳から6歳、
6歳から9歳、
9歳
ますが、実は私自身がゴルフの経験がまっ
たくなかったため、
当初は娘にどうやって教
えるかの毎日でした。
から12歳の子供を対象とした本格的なゴル
フクラブの販売を行います。
もちろん、
ティーチングプロから教えを仰ぐ
という選択肢もありますが、
最初からそういう
ゴルフクラブの重さは、
子供用に軽量化し、
更に年齢別の3タイプを用意しております。
また、
レッスン用DVDとのセット販売や子
わけにはいかないのが現実です。
ゴルフは覚え始めの最初のフォームや基
本が重要であるため、
親がDVDを見ながら
供用の練習器具の開発も行い、
ゴルフ界の
ジュニアをサポートすることができるブランド
子供に小さい頃から正しい方法を教えるこ
とが出来れば利点になると自分自身の経験
を目標に事業展開を図ります。
から生まれたものであります。また、
市場調
査の結果において、量販店などの販売員
支援を受けた感想
研究開発や市場調査は非常に充実したサポ
ートでした。結果を検証したことで、商品に
反映させることができ、将来的な方向性も明
確になり感謝しています。
荒川
淳氏
株式会社SORO(仮称)
代表者:荒川 淳
設 立:2008年4月予定
資本金:未定
住 所:未定
TEL:未定 FAX:未定
H P:未定
E-mail:未定
の声として、
DVDがセットであるとゴルフ経
験のない親に対しても商品を勧めることが
出来るなど、
委託販売する際のメリットにな
るものだと確信しております。
■ 課題と今後の展開
子供でも分かるような説明方法やコンテ
ンツ製作など、
DVDの内容が課題であります。
3歳からの子供を対象としているため、
大
人の表現ではなく、
子供がイメージしやすい
内容にしていきたいと思います。当面は、
2008年4月の法人設立を目指し、
また、
ウェ
ブサイトの立ち上げも行い、商品の販売を
開始していきたいと思います。併せて、
スポ
ーツ系の量販店やゴルフ場、
練習場での委
託販売も実施していく予定です。
更に、
ウェブサイトでは、
商品販売だけで
はなく、
ジュニアゴルフの大会やジュニアゴ
ルフに関する様々な情報を発信していきた
いと考えております。
将来的には、本格的にプロゴルファーを
目指すジュニア選手をサポートできる体制
づくりも視野に入れた事業展開を目指して
いきたいと思います。
ジュニアゴルフクラブの試作品
インキュベーション
マネージャー コメント
「ジュニアゴルフの聖地」
という沖縄
のイメージをビジネスチャンスに、
ジュニ
アゴルフクラブのブランドを確立したい
という熱い思いの荒川さん。
しかし、
熱
い思いとは裏腹に資金調達(条件面)
ではかなりの時間を費やしてしまいまし
た。ベンチャー企業の育成には常に付
いて回る大きな課題であります。DVD
製作に関わることが時間的に難しくな
りましたが、
是非、
沖縄の新たなブラン
ド確立に向けて頑張ってもらいたいです。
15
FROMO
ビジネスプラン概要
癒しのライフスタイルを提案するスキンケア等の製造・販売
沖縄の癒し効果を反映させた
スキンケアブランドを提案。
■ 起業したきっかけ
2002年に東京から移住した際に沖縄
特有の気候や自然がもたらす癒やし効
おいて、
ブランドコンセプトの構築に取りか
かりました。
当初は漠然としたイメージしかない中で、
果を実感したのが起業をしようとしたきっ
かけです。
以前、
インテリアや建築デザインの仕事
に携わっていたこともあり、
スキンケアもラ
「ハンドメイドフェイスソープ」
「マッサージ
オイル」
「スキンケアローション」
「バスソル
ト」の4つの商品をタイプ別に開発しまし
たが、
モニター調査を実施した際に「どの
イフスタイルの1つとして捉えた商品を提
案したいと考えておりました。
商品を選べば良いのかわからない」
とい
う意見があり、
商品を選定しやすい5つの
幸い、
沖縄に移住してから化粧品メー
カーの研究開発の仕事に就くことができ、
その企業のサポートもあって今回の事業
を具体化することが出来ました。
テーマに分けて各商品の特性を打ち出
しました。例えば、
「太陽」をテーマにした
商品には、
オレンジ、
バルマローザなどの
アロマエッセンス、沖縄のハイビスカスの
FROMO
代表者:石渡 道代
設 立:2007年8月
資本金:個人事業のため無し
住 所:未定
TEL:未定 FAX:未定
H P:http://www.fromo.jp
E-mail:mishiwata@risotech.jp
■ 課題と今後の展開
初期投資にある程度の費用を費やし
たため、
資金計画の見直しが急務であり
ます。
また、
ウェブサイト、
工房以外に販売
を行う委託先の開拓も重要になってきます。
ただし、
委託先の選定については、
「F
ROMO」の商品コンセプトに共感して頂き、
同様のコンセプトのもとに事業展開を図っ
ている企業に限る必要があると思います。
今後はライフスタイルという大きな括り
で捉え、
お茶やキャンドルといった新商品
も展開していきたいと考えております。
花や葉といった明るく元気になれる要素
■ 事業内容
沖縄の天然素材を原料にしたホーム
スパ商品「FROMO」の企画・開発、
製造、
販売を行います。
を配合しております。
「月」は鎮静、
「海」は再生、
包容、
「風」
は開放、
自由、
「大地」は解毒、
養正と各
テーマを選定し、
沖縄の月桃や琉球ヨモギ、
沖縄の癒しの効果を
「太陽・月・海・大地・
風」の5つに区分し、
人と自然を調和させ
たリラクゼーションを提供することをブラン
ドコンセプトとしております。沖縄の素材
はもちろんですが、沖縄の気候風土、暮
黒蜜など沖縄の素材を中心に、
各々テー
マに合った処方を決定しました。ブランド
コンセプトをしっかりと構築することで、
各
商品の特性が明確になり、
訴求度が高ま
ったと考えております。
らしがもたらす癒やしの効果も反映させ、
ライフスタイルに関する商品づくりを目指
併せて、 沖縄から発信する という意
味を込めて、
『FROM Okinawa/Orien-
します。
tal/Organic/Ocean』のから「FROMO
(フローモ)」というネーミングとブランドロ
ゴも製作しました。また、
ブランディングに
■ 進捗状況
まずは商品の特性を上手く消費者に
伝えるために、
フィージビリティ
・スタディに
基づいたウェブサイトの構築や各商品の
安全性、
安定性の確認も行っております。
支援を受けた感想
ベンチャービジネスサポート事業は、唯一
個人で応募できる支援事業。一人ではスムー
ズに立ち上げるのは難しかったと思いますが、
マネージャーのアドバイスをいただきスキー
ムの構築やビジョンを明確にできたと思います。
石渡
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道代 氏
FROMOの商品ラインナップ
インキュベーション
マネージャー コメント
移住者だから気付く、
沖縄の素材
の素晴らしさ、沖縄の気候風土、暮
らしがもたらす癒しの効果。これらを
スキンケア商品として、
ライフスタイル
に溶け込む演出が出来るのは、
化粧
品メーカー、
インテリアや建築デザイ
ンに携わっていた異例なバックグラン
ドを持つ石渡さんだから成せる技で
はないでしょうか。短期間の間に、
こ
れまで漠然としていたイメージを揺ぎ
無いブランドコンセプトへ確立し、各
商品のポジショニングも明確になり、
ブランド訴求力が高まったと思います。
コスメ市場は、
成熟した市場であるが、
FROMOの商品コンセプトに共感し
てくれる消費者に対して、
直接コミュ
ニケーション
(Web上で)
をとりながら、
徐々に市場に浸透していくことを期
待しています。
輝食工房
ビジネスプラン概要
地域農産物を使用したソース・味噌の製造・販売
先人の知恵、沖縄の食材を生かし
主婦の視点で安心・安全な加工品づくり。
■ 起業したきっかけ
20数年前からうるま市の農漁村生活
研究会のメンバーとして、地元の特産
品を原料にした加工品の製造を長年
続けておりました。
当初から商品への評価は頂いており
ましたが、販売は地域の祭りやイベント
に限られ、
必要になれば製造するという
スタイルでした。
しかし、私達主婦の観点で、家族の
健康を第一に考え編み出してきた加工
品を、
そのまま埋もれさせてはいけない
という強い思い、
また、
どの商品も無添
加のため多くの方々に使用して頂きた
いとの思いから、
今回ベンチャービジネ
スサポート事業に応募したのがきっか
けです。
■ 事業内容
うるま市内に店舗兼工房を設置し、
モズク、
ひじき、
黒糖や島唐辛子など沖
縄の食材を使用し、
添加物を排除した
安全で安心できる加工食品の製造、
販
売をしております。
現在の商品としては、
「トロピカルソー
スうない」をはじめ、
もずく、
ひじき、
昆布
の3種類の佃煮、
無添加の「うない味噌」
などがあります。
■ 進捗状況
ベンチャービジネスサポート事業に採
択される前から一部の量販店や土産
品店へ委託販売を行っていましたが、
採択後の支援により、
うるま市物産ネット
ショップや中部JAファーム、
コープおきな
わの2店舗、
おきなわ屋の5店舗など、
委
託先が15店舗まで増加し、
県内での販
売ネットワークが徐々にではありますが、
拡大しております。
また、全国誌である「婦人画報」の
2008年3月号に私達の商品が掲載され
る予定でありますので、
今後も商品のP
R活動に力を入れていきたいと思います。
■ 課題と今後の展開
商品には自信を持っていますが、
や
はり営業面が課題であります。
例えば、
マネキンを活用した量販店
での商品PRや商品の使用例を紹介す
るレシピ集の製作なども重要になってく
ると思います。
実際に、
「トロピカルソースうない」に
使用方法などを記載した簡易なチラシ
(写
真付き)
を添付することで、
消費者に対
して効果的に商品PRをすることができ、
購買まで至ったケースが数多くありました。
現在はまだ手作りのチラシですが、
今後はリニューアルさせ、
更に単独のレ
支援を受けた感想
市場を開拓するノウハウなど、人的なサポ
ートは大きな力になりました。具体的な取引
先との商談の仕方やプレゼンテーション方法
など、細かいアドバイスがあったからこそ、
販売の土台が築いていけたと思います。
照屋
美代子 氏
輝食工房
代表者:照屋 美代子
設 立:2006年12月
資本金:個人事業のため無し
住 所:沖縄県うるま市豊原217番地
TEL:098-979-9752 FAX:098-979-9752
H P:未定
E-mail:kagayakuunai@yahoo.co.jp
シピ集などの製作も検討し、消費者の
立場を考えながら商品の良さをアピー
ルしていきたいと思います。
また、食の安全が問われる今、沖縄
の先人達の知恵が詰まっている沖縄な
らではの工夫された商品を全国に発信
し、
ロハスな暮らしとしての商品を今後
も提案していきたいと思います。
佃煮とトロピカルソースうない
インキュベーション
マネージャー コメント
「生活研究会からの脱却」、
「ビ
ジネスとしての展開」。支援の当初
は、
この基本的な考え方を変えるこ
とから始まり、
取扱店舗の拡大を基
調に進めてきたが、
ある程度の成
果は出せたのではないだろうか。
ミ
ーティングを重ねる毎に、
ビジネスの
面白みが増え、
自ら考えながら事業
展開を模索する姿は非常に頼もし
い限りです。今後も自社商品に自
信と誇りをもって、
事業の拡大を図
ってもらいたいと願っています。
17
再生紙及び
大豆インクを使用しております。