Untitled - 国境なき子どもたち

目
2
憲章
3
国境なき子どもたちとは
4
東日本大震災における KnK の活動(2011 年度)
6
会長挨拶/事務局長挨拶
8-9
KnK の活動地/タイプ別にみる KnK の活動
10 Ⅰ . 海外における援助活動報告
次
30 Ⅱ.教育プロジェクト・広報活動報告
友情のレポーター、 友情の 5 円玉キャンペーン
メディアやインターネット、 イベント実績
34
Ⅲ.団体組織
理事会、 東京事務局
10 A. カンボジア
活動現地における人員配置
12 B. フィリピン 14 C. パキスタン
36
18 D. 東ティモール 2010 年度収支報告
20 E. ヨルダン
独立監査法人の監査報告書
22 F. バングラデシュ 財務諸表
24 G. ベトナム
25 H. インド
42
Ⅴ.KO&Co. 合同会社活動報告
26 I. インドネシア
44
Ⅵ.謝 辞
27 J. ミャンマー 28 K. パレスチナ/ L. ハイチ
Ⅳ.会計収支 46 名誉会長挨拶
47
資料 1. プレスレビュー
54
資料 2. 年表
© Atsushi Shibuya
国境なき子どもたち
(KnK)
とは
憲章 国 境 な き 子 ど も た ち (KnK) は 、 開 発 途 上 国 、 お よ び 自 然 災 害 や 紛 争 な ど の 影 響
を受けた国々の恵まれない子どもたちに
教 育 支 援 を 提 供 す る NGO で す 。
日本と海外の子どもたちがお互いの理解を深め、友情を育み、
共 に 成 長 し て い く ことを目的に活動をしています。
国境なき子どもたち(以下 KnK という)は、
人道的かつ教育的な活動を行う民間団体であり、
国際的な使命感をもって 1997 年に日本で設立された。
その活動に関わる評議員およびすべてのボランティア、
KnK の二つの使命
国際スタッフ、活動現地国スタッフはいずれも、
ボランティア精神に則り
その行動規範に従って活動を行うことに同意をする。
1. 海 外 の 恵 ま れ な い 青 少 年 を 支 援 す る こ と
2. 日 本 の 一 般 市 民 と り わ け 若 い 世 代 の 人 々 に 対 し 教 育 啓 発 す る こ と
KnK は恵まれない子どもおよび青少年を支援する。
その内容は、教育、職業訓練を行い、
必要な場合は保護および受け入れ施設を提供し、
家族および地域社会との関係修復を手助けし、
各自の才能を伸ばすことや人間の尊厳を回復するための援助をし、
一人一人が独立し尊重される市民となるよう支援をすることである。
KnK は、人種、性別、宗教、政治その他の信条の如何を問わず、
子どもおよび青少年を支援し、パートナーと共に活動を行う。
KnK は、これらの子どもおよび青少年と、
他国とりわけ日本の子どもおよび青少年との相互理解を促進する。
KnK は、パートナーが自らの目標への到達を可能となすための助力をする。
支援対象の子どもたち
KnK は、スポーツや芸術を含む教育が、
より良い世界のため正義と平和をもたらす手段として、
•
•
•
•
•
それが唯一ではないとしても、最善であると信じる。
KnK は、
「児童の権利に関する宣言」(1959 年 11 月国連採択)に賛同する。
国境なき子どもたち 共に成長するために
• 重篤な病状にあり孤立している青少年
ストリートチルドレン
• 大規模自然災害で被災した青少年
トラフィックト・チルドレン
• 戦乱や紛争の影響を受けた青少年
法に抵触した青少年
極貧層にある青少年
家族や地域社会からの排除、暴力の被害に遭った青少年
KnK は主に、 他の援助機関からの支援の枠から外れ
族、 さらには地域住民に対しても支援の手を差し
てしまいがちな子どもたちを重点的にサポートしてい
伸べ、 地域社会全体が向上できるような支援を目
ます。
指しています。
KnK では、 これらすべての青少年は等しく理解と教
KnK は、2010 年 末 現 在 、11 カ 国 で 活 動 を 行
育を受ける機会があると考え、 彼らが適切な職業に就
いました。2010 年 1 月には認定 NPO 法人に認定
き地域社会の一員として尊厳ある人生を歩めるよう手
されました。
助 け し て い ま す。 ま た、 こ う し た 青 少 年 の 両 親 や 家
2
3
3.11 TSUNAMI
東日本大震災
4 月~ 7 月
● 岩 手 県 沿 岸 部 の 8 市 町 村 へ、 ス ク ー ル バ ス 22 台、 制 服、 体 操 着、 通 学
かばん、 給食食器などを提供。
東日本大震災における KnK の活動(2011 年度)
● 陸前高田市立第一中学校への浄化水槽設置を支援。
2011 年 3 月 11 日、 史 上 最 大 規 模
震災を受け、 私たち国境なき子ども
告をさせて頂くと同時に、 私たちの活
の巨大地震、 そしてその直後に発生し
たちは岩手県の教育委員会や学校と協
動を支えてくださる日本をはじめアジ
た大津波が、 東日本を襲いました。 震
力し、 学校生活が一日でも早く再開で
ア、 欧米の個人支援者の皆様、 ジャパ
源地から離れている東京でも、 一時停
きるよう教育分野への支援を始めまし
ン・プラットフォーム、 企業や NGO・
電による交通機関のマヒが発生するな
た。 事務局スタッフもこの被災地支援
NPO 団 体、 財 団 関 係 者 の 皆 様 す べ て
ど大きな混乱が起こりました。 日を追
に 専 念 を し て い る た め、2010 年 度 活
に、 心より感謝の思いをお伝えしたい
う ご と に 死 傷 者、 行 方 不 明 者 が 増 し、
動報告書の発行がこのように遅くなっ
と思います。
被災地域が拡大していく中で、 私たち
てしまいましたことをお詫び申し上げ
一人ひとりが突如として発生した震災
ます。
● 友 情 の ラ イ ブ ラ リ ー プ ロ ジ ェ ク ト を 通 じ、 日 本 中 の 子 ど も た ち か ら
入学式を 5 月に迎えた県立高田高校
活動、 そして今後の展望についてご報
12,000 冊以上の本が届けられた。
( これらの本には、持ち主からのメッセー
ジが 1 冊 1 冊に添えられている)
● 支 援 活 動 に 約 3 億 6000 万 円 が す で に 使 用 さ れ た、 も し く は 使 用 さ れ る
ことが決定している。
● ソ フ ト バ ン ク 株 式 会 社 代 表 取 締 役 社 長 孫 正 義 様、 久 石 譲 様、 辻 仁 成 様、
コ ル ト モ ル テ ド、 ロ ク シ タ ン グ ル ー プ、 ニ ュ ー ヨ ー ク、 サ ン フ ラ ン シ ス
コの日本人コミュニティや企業の皆様からご支援を頂きました。
ここに、 現在までの被災地での支援
の悲惨さに胸を痛める日々が続いてい
ました。
山田町にて教職員住宅となる建物の修復を支援。
7 月~ 8 月
沿岸部のいたるところでバスを目にする
● 課 外 活 動 支 援 プ ロ ジ ェ ク ト と し て、 今 後 1 年 間 に わ た り、 学 校 の ク ラ
ブ活動や地域のスポーツ少年団の活動を支援、 ま た ユ ニ フ ォ ー ム な ど ス
ポーツ用品の提供、 遠征時や受験時の交通費や宿泊費などを支援する。
● 定時制高校への支援を開始。
8 月~ 9 月
● 釜石市青葉ビル (コミュニティセンター) の修復支援を開始。
● 心のケアを目的とした、 ホットラインプロジェ ク ト や モ バ イ ル 式 の 学 習
地域のスポーツ少年団への支援
● 友情のライブラリーに集まった本の配布開始。
2011 年 3 月 12 日から 31 日
● 図書カード (1,000 円分)9,000 枚の配布開始。
● 茨 城 県 北 茨 城 市、 岩 手 県 沿 岸 部 へ 支 援 物 資 (ブ ラ ン ケ ッ ト、 お む つ、 粉
3 月のまだ雪降る中、避難所へ物資を届けた
● 2011 年 9 月 ま で に、 約 6 億 1400 万 円 を 被 災 地 へ の 支 援 活 動 に 使 用 す る
ミルクなど) の配布。
予定である。
● 市 役 所 や 公 民 館、 避 難 所 な ど、 行 政 や 現 地 の コ ミ ュ ニ テ ィ、 ボ ラ ン テ ィ
アグループとミーティングを行う。
9 月~ 2012 年夏
● アジアや欧米から、 被災者へのメッセージが 3000 通以上集まる。
4月
スペースの提供など、 中長期的な支援を開始。
● 釜石市青葉ビルの修復が完了し次第、 ホットラ イ ン プ ロ ジ ェ ク ト な ど 心
部活動は学校生活には欠かせない
のケアプロジェクトを実施し、 運営に対する支援を開始。
● 岩 手 県 教 育 委 員 会、 陸 前 高 田 市、 大 船 渡 市、 釜 石 市、 大 槌 町、 山 田 町、
宮 古 市、 田 野 畑 村、 普 代 村、 野 田 村、 久 慈 市 の 各 教 育 員 会 と ミ ー テ ィ ン
グを行う。
被災状況の調査と並行し聞き取りを行った
● 教育委員会や学校からの要請に対応した教育支援を行うことを決定。
● ジ ャ パ ン・ プ ラ ッ ト フ ォ ー ム、 株 式 会 社 小 学 館、 サ ン ゴ バ ン 株 式 会 社、
株 式 会 社 ヴ ァ レ オ、 リ シ ュ モ ン グ ル ー プ、 ア コ ー グ ル ー プ、 ス ク ー ル・
ポピュレール・フランセなど企業や団体の皆様、 そして日本、 フランス、
アメリカなど国内外の多数の個人支援者の皆様からご支援を頂く。
大槌町の学童たちの遠足(7 月)
プジョー・シトロエン・ジャポンから貸与
されたひまわり号が被災地を明るく
全国から集まった本が子どもたちに贈られた
約一か月遅れの入学式
4
5
-会長からのご挨拶-
あの子たちにも私たちにも明日が
-事務局長からのご挨拶-
感謝
今年もまた皆さまに胸を張って 「国境なき子どもたち」 の一年間の活動報告をお届けできることをうれ
しく思います。 5 円 玉 キ ャ ン ペ ー ン を 初 め と し て、 変 わ る こ と な く 支 援 を し て 下 さ る 会 員、 企 業、 諸 団 体、 フ ラ ン ス
の 企 業 や フ ラ ン ス 大 使 館 の 方 々、 こ う し た す べ て の 方 に 深 い 感 謝 の 気 持 ち を お 伝 え し ま す。 ま た、 こ の
2010 年はデジタルアドベンチャーとチャリティー・プラットフォームの一大キャンペーン 「ほほえみプ
日本でも世界でもさまざまな厳しい状況が取りざたされている中でありながらも、 私たちはこの一年、
ロジェクト」 の力で、 カンボジア、 フィリピン、 バングラデシュの活動をさらに広げることができます。
多くの子どもたちに笑顔を届けることができました。 そして、 いつも繰り返して口にする言葉ではありま
2011 年 に は マ ニ ラ の ゴ ミ 山 パ ヤ タ ス に チ ル ド レ ン セ ン タ ー を 開 き、 ダ ッ カ で 10 数 万 の 路 上 の 子 ど も た
すけれども、「皆さまに支えていただいているおかげ」 と心から感謝の思いを込めて申し上げます。
ちの一部を預かることのできるチルドレンセンターを開設します。「ほほえみプロジェクト」 はアジアの
「国境なき子どもたち」がその仕事を始めたのはカンボジア、フィリピン、ベトナムの 3 ヵ国からでした。
子どもたちに 「ほほえみ」 を運んできました。
昨年は認定 NPO の資格もいただき、 日本を含む 12 の国で多くの子どもたちと前に歩いていこう、 という
思いを分かち合いました。「一度あきらめていた夢を取り戻せるかもしれない」と子どもたちが思ったら、
パキスタンの大洪水の被災地にはジャパン・プラットフォームのサポートで 80 近い学校を作ることが
今度はそこに向けての一歩を踏み出す手伝いをする、 そして自分で歩き始めることができたなら、 これは
で き ま し た。 ヒ マ ラ ヤ の 足 元 に 孤 立 し て い た コ ヒ ス タ ン 地 方 で 2 万 人 以 上 の 子 ど も た ち が 数 ヵ 月 後 に は
まさに喜びです。
通学がかなうのです。 また外務省にはバングラデシュ、 東ティモール、 ヨルダン、 更にパキスタンでの活
動と、 今年の KnK の活動のほぼ半分を支援していただきました。
「国境なき子どもたち」 のこの歩みの中で、 一人の路上で暮らしていた幼い少年が青年になってゆきま
し た。 さ ま ざ ま な 生 活 や 心 の 問 題 を か か え、 何 度 も 挫 折 し な が ら、 つ い に こ の 3 月 に 20 歳 を 超 え た 今、
感 謝 の 言 葉 は 最 後 に、KnK ス タ ッ フ と 現 地 パ ー ト ナ ー に 対 し て 送 り た い と 思 い ま す。 パ キ ス タ ン の
小学校の修了証を手にします。今後のことを考えるとまだまだ、いやこれまで以上に道は厳しいでしょう。
FWA、 バ ン グ ラ デ シ ュ の SUF、KnK カ ン ボ ジ ア と KnK フ ィ リ ピ ン の ス タ ッ フ、 ま た、 東 テ ィ モ ー ル、 イ
でも、 自分に向けられているあたたかいエールを感じるからこそ一生懸命生きていくでしょう。 広い世界
ン ド ネ シ ア、 ヨ ル ダ ン の ス タ ッ フ、 そ し て、 日 本 で KnK を 支 え て い る ボ ラ ン テ ィ ア の 方 々 皆 さ ん こ そ が
から見たらほんの小さな小さなことであっても、 彼の人生にとっての一つの大きなきっかけになるでしょ
日本の私たちとアジアの青少年とをつなぐ 「絆」 です。 私は皆さんを誇りに思います。 本当にありがとう
う。 私たちにできることはこうした一つ一つの積み重ねでしかないのです。
ございました。
そして、 こうした思いをともに持ってくださる多くの方々あたたかい眼差しやご支援の手を、 求めてい
る子どもたちの元にしっかりと届けることをお約束して、 私たちは本年も精一杯の努力をしてゆきます。
2010 年 4 月
認定 NPO 法人 国境なき子どもたち (KnK)
会長 寺田 朗子
6
認定 NPO 法人 国境なき子どもたち (KnK)
事務局長 ドミニク レギュイエ
7
KnK の活動地 タイプ別に見る KnK の活動 2010 年 12 月現在
開始時期
プロジェクト実施国
終了時期
刑務所および
収入創出
サポート
ALS*
更生施設
サポート
○
○
○
○
○
○
○
○
-
○
○
-
インド洋大津波の被災児
○
○
-
-
パキスタン北部大地震の被災児
-
○
-
○
ジャワ島中部地震の被災児
-
○
-
○
-
○
-
○
-
○
-
-
-
○
-
○
△
○
-
-
-
○
-
-
-
○
-
-
対象者
居住施設型の 非公式教育
建築
その他
長期援助プログラム
ストリートチルドレン、
カンボジア ベトナム
ヨルダン パキスタン インド バングラデシュ ミャンマー (ビルマ)
活動地:マルカ
ジャバルアンマン
活動地:北西辺境州マンセラ郡
活動地:ヴィランガニ
活動地:ピロジュプール県
活動地:ヤンゴン管区
活動地:ホーチミンシ市
活動地:バッタンバン州
バンテアイミンチェイ州
カンボジア
2000 年 9 月
継続中
トラフィックト・チルドレン、
貧困家庭出身者、法に抵触した
青少年、地域コミュニティ
ストリートチルドレン、
フィリピン
2001 年 11 月 継続中
貧困家庭出身者、法に抵触した
青少年、地域コミュニティ
ベトナム
Jordan
Pakistan
2001 年 1 月
2010 年 12 月
更生施設に収容されている子ども
緊急対応を端緒とする中長期援助プログラム
India
Bangladesh
Myanmar
Philippines
Cambodia Vietnam
インドネシア
活動地:バントゥル県
フィリピン
活動地:ケソン市
カラオカン・ノース市
インド
2005 年 1 月
パキスタン
2005 年 10 月 継続中
インドネシア
2006 年 5 月
(ジョクジャカルタ)
2010 年 12 月
継続中
東ティモール
2006 年 10 月 継続中
ヨルダン
2007 年 10 月 継続中
バングラデシュ
2008 年 1 月
継続中
ミャンマー
2008 年 6 月
継続中
東ティモール
活動地:
ディリ県 / エルメラ県
バウカウ県 / ビケケ県
Indonesia
East Timor
2010 年末でベトナムとインドを終了し、2011 年 4 月現在、 日本を含む世界 9 ヵ国で活動しています。
2010 年と 2011 年への大きな流れ:
2010 年は世界的に不況の中にいましたが、 私たちはすべての企画を継続して実行し、 すべての約束を果たすこと
ができました。
KnK は収入創作活動をカンボジア、バングラデシュ、フィリピンで、教育体制や勉学の支援と共に数年前から行っ
ています。 現在この収入創作活動で若者の一部、 特に若い女性は働くことを覚え、 家庭の経済を支えるための収入を
得 る こ と が 可 能 に な っ て き ま し た。 カ ン ボ ジ ア で は こ の 春 に 200 平 米 の 大 き な 仕 事 場 の 扉 が 開 か れ ま し た。 バ ン グ
ラ デ シ ュ で は 3 つ の 協 同 組 合 を 作 る こ と が で き ま し た。 フ ィ リ ピ ン で は 縫 製 場 が で き、 地 域 で 販 売 で き る 衣 類 が 作
れるようになってきています。
建国途上の東ティモールは、20 年前のカンボジアを髣髴させますが、 ここでは KnK は首都ディリとビケケ、 エル
メラ、バウカウの各地域でユースセンターの活性化とその監督を担います。東チモールの将来はこの国の若者にかかっ
て い る の で す。 ヨ ル ダ ン と イ ラ ク の 若 者 た ち と は 3 年 来 活 動 し て い ま す が、 今 年 は ア ン マ ン に 若 者 の 家 を 作 る 企 画
です。「他の人々を知ること、さらに再認識すること」 これこそが平和に共生してゆくための基本的な要因なのです。
インターネット上の連絡網を作り中東地域の国々の数百万の若者が彼ら同士、 あるいは日本の若者との間でコンタク
トを取ることを可能たらしめるでしょう。(www.1001stories.asia )
インドネシアのジョグジャカルタ、 ミャンマーでの活動は、 これまでと同じように地道に続いています。
2010 年 9 月、 私たちは海外での活動 10 周年を迎えました。 最初にカンボジアにできた若者の家、 そこで 10 人の
男の子たちが生活を始めました。10 年経った今、 皆さまの変わらないご支援のおかげで、25000 人の若い男女、 少
年少女が若者の家、 青少年センター、 学校に来ています。 私たちのスローガン 「共に成長する」 は 「共に構築し、 学
び、 夢を見てゆこう」 と形を変えるのです。
8
ストリートチルドレン、
スマトラ沖大地震・
騒乱の被害を受けた青少年、
貧困家庭出身の青少年
イラク難民および
難民受け入れ地域の青少年
サイクロン「シドル」の被災児、
貧困家庭出身者
サイクロン「ナルギス」の被災児、
貧困家庭出身者
(一部)
○
緊急災害対応プログラム
インドネシア(アチェ)
2005 年 1 月
2006 年 6 月
タイ
2005 年 1 月
2006 年 1 月
スマトラ沖大地震・
インド洋大津波の被災児
スマトラ沖大地震・
インド洋大津波の被災児
インドネシア(スマトラ) 2007 年 10 月 2008 年 6 月
スマトラ島南西沖地震の被災児
-
○
-
-
フィリピン
2009 年 9 月
2010 年 1 月
台風 16 号水害被災者
○
-
-
-
パキスタン
2010 年 8 月
継続中
パキスタン大洪水の被災児
-
-
-
-
子どもレポーター
1995 年
2002 年
レポーター 33 名および日本全国の青少年
友情のレポーター
2003 年
継続中
レポーター 15 名および日本全国の青少年
2001 年
継続中
約 700 の学校、グループ、個人ら国内のキャンペーン参加者
ビデオワークショップ 2004 年
継続中
カンボジア、インド、インドネシア、ヨルダン、日本全国の青少年
Web ワークショップ
2006 年
継続中
カンボジア、フィリピン、ヨルダンの青少年
写真展
2003 年
継続中
日本全国の一般市民
2007 年
継続中
日本全国の一般市民
物資配給
○
教育プロジェクト
友情の5円玉
キャンペーン
公開講座
シリーズ・アジア
*ALS: Alternative Learning System
9
Ⅰ
海外における援助活動報告
[2] 2010 年度の総括
【A. カンボジア活動報告】
[1] プロジェクトの背景と目的
一般的な保護施設は年少の子どもを
2000 年 に 設 立。 ス ト リ ー ト チ ル ド レ
を向上させるための支援を行ってい
対象とし、15 歳から 16 歳に達すると
ンや、 人身売買、 家庭内暴力や性的搾
る。 また、 刑務所内の若年収監者に対
生活能力の有無を問わず施設を出され
取の被害にあった子どもたちが共同生
し、 出所後の社会生活に必要な技術の
るなど支援の対象外となりやすいこと
活 を 送 り、 修 学 サ ポ ー ト、 職 業 訓 練、
提供および精神面の支援活動を行って
か ら、KnK は 15 歳 以 上 の 青 少 年 を 対
心理的ケア等を受けている。 近年は職
いる。
象にした自立支援施設 「若者の家」 を
業訓練や収入創出活動を開始し、 生計
■ 実 施期間
2000 年 9 月 ~ 継 続 中
■ 実 施地域
■ 裨 益者とその数
6 歳 か ら 22 歳 の 子 ど も ・ 青 少 年 404 名 と そ の 家 族、16 歳 か ら 24 歳 の 法 に 抵 触 し た 青 少 年 122 名
2010 年 度 は 延 べ 78 名 の 青 少 年 を
具の訓練を受け、 英語、 コンピュータ
住民の女子を含む計 17 名が参加した。
「若 者 の 家」 で 受 け 入 れ た。 社 会 復 帰
の コ ー ス で は 計 270 名 の 参 加 を を 得
法に抵触した青少年に対する支援で
が円滑に図れるよう、家族の捜索 (23
た。 こ れ ら KnK 施 設 内 で の 訓 練 の ほ
は、 計 122 名 が 刑 務 所 内 で 実 施 し た
件) や カ ウ ン セ リ ン グ (延 べ 225 回)
か、 施設外では市内の商店などの協力
識字、絵画、裁縫のクラスに参加した。
が行われ、 各人のニーズに適したサポ
のもと、計 38 名がバイク修理、車修理、
これらの活動は、 出所後の職業に結び
ー ト に よ り 13 名 が 「若 者 の 家」 を 卒
絵 画、 印 刷 等 の 技 術 を 学 ん だ。 ま た、
付くのみでなく、 収監中の心理的スト
業することができた。 職業技術に関し
日本の企業との協働により、 美容技術
レスの解消、 そして将来の更生へとつ
て は、 計 23 名 が 機 織 り、 裁 縫、 籐 家
ワ ー ク シ ョ ッ プ を 2 回 開 催 し、 地 域
ながっている。
バ ッ タ ン バ ン 州、 バ ン テ ア イ ミ エ ン チ ェ イ 州
■ パ ートナー・関連諸機 関 ■
カ ン ボジア国社会福祉省、 社 会 福 祉 省 バ ッ タ ン バ ン 支 局、 カ ン ボ ジ ア 国 内 務 省
若者の家でのびのびと生活している青少年たち
[3] 今後の展望と課題
「若者の家」 の活動では、 常に適性に沿っ
たサポートが望まれており、 高等教育への進
学 を 目 指 す か、 そ れ と も 職 業 技 術 を 学 ぶ か、
適切なカウンセリングおよび話し合いに引き
続き注力していく。 職業訓練に関しては、 製
品の品質向上が課題である。 カンボジア国内
だ け で な く、 日 本 を は じ め と す る 諸 外 国 の
マーケットを見据え、 一層の技術向上によっ
て競争力のある製品作りに取り組んでいかな
ければならない。 刑務所内の支援活動は、 現
在 KnK を は じ め い く つ か の NGO が 実 施 し て
おり、 法に抵触した青少年の問題やその支援
に対する当局の一層の理解・協力が今後求め
られる。 将来的には現地政府による主体的な
取り組みが行われるよう、 道筋をつけていか
町の美容室で見習いをしながら技術訓練を行っている (左)
機織りの訓練を修了しシルク製品で収入を得るようになった少女 (右)
ねばならない。
* 2007 年 7 月、KnK は 同 国 で の 活 動 を「KnK ネ ッ ト ワ ー ク・カ ン ボ ジ ア」と し て 現 地 法 人 化。
10
Ⅰ.
アジアにおける援助活動報告
理 事 会 を 設 置 し、 非 営 利 組 織 と し て 現 地 に 根 ざ し た 活 動 を 行 っ て い ま す。
Ⅰ.
アジアにおける援助活動報告
11
【B. フィリピン活動報告】
[3] 今後の展望と課題
[1] プロジェクトの背景と目的
2001 年 よ り マ ニ ラ 首 都 圏 の ス ラ ム
ア、 防災教育を被災地域で行った。
に関するセミナーなどを実施した。 さ
また、 パヤタス、 バゴンシーラン地
らに、 マニラ首都圏に多く存在するス
ち に 対 し、 教 育・ 生 活 支 援 を 開 始。
区において学校に通わずごみ拾いなど
トリートチルドレンの定住化や社会化
2009 年 に は マ ニ ラ 首 都 圏 を 襲 っ た 台
の 労 働 に 従 事 す る 子 ど も た ち に 対 し、
を 目 的 と し て 教 育 指 導、 課 外 活 動 を
風 を 機 に、「 若 者 の 家 」 で 被 災 児 を 受
非公式教育の実施、 奨学金の提供、 職
行った。
け入れると同時に災害の精神的ダメー
業訓練に着手するとともに、 啓発活動
ジ軽減、 防災などを目的として心理ケ
として子どもの権利や効果的な子育て
地 域 に て、 貧 困 家 庭 出 身 の 子 ど も た
同国の経済状況、 雇用状況は依然と
行っていく。 また、 いかにして地域の
して厳しく、 教育や技術を持たない貧
行政当局や教育関係者、 他団体などの
困層の生活改善は容易でない。 対象地
社会資源を活用してプロジェクトの持
域の青少年や住民の生活改善・財政的
続発展性を高めていくかが問われてお
自立のために教育支援・職業訓練の質
り、 今後こうしたネットワーク構築に
を よ り 高 め、 さ ら に 充 実 し た 支 援 を
も注力していく。
* 2007 年 7 月、KnK は 同 国 で の 活 動 を「KnK ネ ッ ト ワ ー ク・フ ィ リ ピ ン」と し て 現 地 法 人 化。 理 事 会 を 設 置 し、
非 営 利 組 織 と し て 現 地 に 根 ざ し た 活 動 を 行 っ て い ま す。
■ 実 施期間
■ 実 施地域
■ 裨 益者とその数
2001 年 11 月 ~ 継 続 中
ケ ソ ン 市 パ ヤ タ ス、 カ ラ オ カ ン ・ ノ ー ス 市 グ ア ダ ノ ー ビ ル、 バ ゴ ン シ ー ラ ン、 カ ラ オ カ ン ・ サ ウ ス 市 サ ガ ン ダ ー ン、
モ ニ ュ メ ン ト、 バ リ ン タ ワ ッ ク
貧 困 地 域 の 青 少 年 と そ の 家 族、 地 域 行 政 ・ 住 民 約 1,000 名
■ パ ートナー・関連諸機 関 ■
国 連 児童基金 (UNICEF)、 社 会 福 祉 省、 社 会 福 祉 省 カ ラ オ カ ン 市 局 ・ ケ ソ ン 市 局、 教 育 省 カ ラ オ カ ン 市 局、 パ ヤ タ ス ・ バ ゴ ン シ ー ラ ン 自 治 区
[2] 2010 年度の総括
「若 者 の 家」 で は 2009 年 9 月 に 発
地域住民とスタッフが連携し避難場所
手工芸コースとしてアクセサリーの製
生した台風の被災児を含め、 法に抵触
の確認を行うなど、 災害時の適切な対
作・販売を行うなど収入創出につなが
した青少年などを受け入れ、 教育支援
応を習得したことが確認され、 また日
る活動も始めており、 一部の修了生が
や 定 期 的 な カ ウ ン セ リ ン グ を 行 っ た。
常的な地域住民との連携体制も強化さ
服の修繕などで収入を得られるように
子どもたちは自己表現力や社会性を身
れた。
なった。 また、 路上の子どもたちを訪
に 付 け て い る 様 子 が 観 察 さ れ た。 ま
非 公 式 教 育 に 関 し て は、28 名 が 学
問する活動では、 子どもたちが教育へ
た、 家庭訪問や家族に対するセミナー
業修了試験 (公立学校と同等の修了資
の願望を口にするなど将来への希望を
等 を 実 施 し、11 名 の 子 ど も が 家 庭 に
格) 合格後、 職業訓練や公立学校に進
持ち始めたことを確認した。
戻 る こ と が で き た。 防 災 教 育 の 結 果、
学 し た。「 若 者 の 家 」 で 開 始 し た 職 業
2010 年 10 月 の 台 風 時 に は 定 期 的 に
訓 練 ( コ ン ピ ュ ー タ ー、 裁 縫 ) で は、
路上生活の子どもたちとの信頼を築きながら活動を続けている
12
Ⅰ年
. 度
ア活
ジ動
ア報
に告
お書
ける援助活動報告
2009
若者の家では常駐のソーシャルワーカーが子どもたちの些細な変化に目を配っている
同 国 で の 援 助 活 動 は、DATV が 主 催 す る 社 会 貢 献 プ ロ ジ ェ ク ト “ ほ ほ え み プ ロ ジ ェ ク ト ” よ り ご 支 援 を い た
だいています。 同プロジェクトの主旨に賛同するペ・ヨンジュンさん、GACKT さん、VANNESS さんをはじめ、
多くの参加者の皆さまからのご理解とご協力のもと、KnK は今年、 チルドレン・センターを開設しゴミ山で
暮らす子どもたちに教育や食事を提供していきます。
Ⅰ.
アジアにおける援助活動報告
13
【C. パキスタン活動報告】
②事業名:
マンセラ郡における教育環境整備
[1] プロジェクトの背景と目的
2005 年 10 月 の パ キ ス タ ン 大 地 震 で
倒壊した多くの公立学校がいまだ再建さ
れておらず、 特に貧困層が多く居住する
マンセラ郡では、 震災により学校に通え
なくなった児童が家事等の労働力として
扱 わ れ る な ど の 状 況 が 散 見 さ れ た ほ か、
子どもの教育、 特に女子教育への保守的
①事業名:パキスタン国北西辺境州において地震の影響を受けた青少年への教育および自立支援
な考え方も根強い。
[1] プロジェクトの背景と目的
郡政府教育局の呼びかけに応じ、 特に資
これらの状況を鑑み、KnK はマンセラ
2005 年 10 月 の パ キ ス タ ン 北 部 大
の理解不足により、 子どもたちの学習
金のめどの立たない公立学校の再建に着
地震以来、 ショハール村、 サタンガリ
環境が著しく阻害されていた。 こうし
手。 校舎の再建と併せ、 地域住民・教師
村、 シンカリ村では、 倒壊校舎再建の
た状況を改善するべく、KnK は教育施
へ の 啓 発 活 動 や 生 徒 会 の 活 性 化 を 通 じ、
めどが立たず、 教育分野における復興
設「ニューホープ・アカデミー(以下、
子どもたちを取り巻く教育環境の包括的
は大きな遅れが生じていた。 もともと
NHA)」3 校 (共学 2 校、 女子校 1 校)
な向上・整備を目指した。
貧困層が多く居住する同地域では、 震
と職業訓練施設を運営し、 子どもや青
災により、 住民の多くが極度の貧困に
少年、 地域住民、 教師等の能力開発と
突き落とされた。 子どもに教育を受け
啓発活動を行った。
させる手段が限定され、 また、 教育へ
新しく建てられた学校の前で
■ 実 施 期 間
2010 年 1 月 ~ 継 続 中
■ 実 施 地 域
ハイバルパフトゥーンハー州 マンセラ郡
■ 裨 益 者 と そ の 数 5 歳 か ら 11 歳 の 子 ど も ・ 生 徒 会 員 1,490 名、
PTA(親 と 教 師 の 会) メ ン バ ー 104 名、 地 域 住 民
■パートナー・関連諸機関■
日 本 国 外 務 省、Friends Welfare Association (FWA)
[2] 2010 年度の総括
9 月までに 4 校の校舎を再建し、 マンセラ郡教育省に移管した。2010 年末時点で 6 校の校舎再建が進んでおり、2011 年
3 月までに完成する予定である。 計 10 校の再建により、 合計 1,490 名の児童が教育環境の整った校舎で勉強できるように
■ 実 施期間
2009 年 11 月 ~ 2010 年 10 月
■ 実 施地域
ハ イ バ ル パ フ ト ゥ ー ン ハ ー 州 (旧 北 西 辺 境 州) マ ン セ ラ 郡 シ ョ ハ ー ル 村、 サ タ ン ガ リ 村、 シ ン カ リ 村
■ 裨 益者とその数 5 歳 か ら 20 歳 の 青 少 年 426 名 (教 育 支 援、 職 業 訓 練) と そ の 保 護 者、 教 師 ・ 地 域 住 民 代 表 48 名 (セ ミ ナ ー)、 地 域 住 民
■ パ ートナー・関連諸機 関 ■
な り、 併 せ て 約 100 名 の 父 兄・ 教 師 に 研 修 が 実 施 さ れ る。 こ れ ら の 活 動 に よ り、 就 学 へ の 意 識 が 高 ま り、 権 利 と し て の 教
育が認識された結果、2010 年 9 月時点で就学児童は 27%上昇し、 特に震災後に落ち込みの激しかった女子の就学率に関し
ては 40%の上昇が確認された。 また、PTA の間で、“ 学校教育の責任の一端を担う者 ” としての自覚が芽生え、 地域ぐるみ
の教育支援環境が創出されている。
日 本 国外務省、Friends Welfare Association (FWA)
[2] 2010 年度の総括
[3] 今後の展望と課題
2010 年 か ら 3 年 間 で 計 26 校 の 再 建 を 目 指 す。 学 校 校 舎 を 再 建 し 子 ど も た ち の 教 育 を 受 け る 機 会 を 拡 大 す る と 共 に、 引
前年に引き続き、3 村で NHA3 校と職業訓練施設を運営し、 非公式教育を提供したほか、 職業訓練や教育啓発セミナーを
き続き PTA、 地域住民、 学校関係者への働きかけを進め、「子どもの教育を受ける権利2 」 の確保に努める。 さらに、2 年目
実施した。 特に女子に向けた服飾縫製訓練では彼女らの収入創出を図り、 教師・地域住民向けセミナーでは、 効果的な教授
の後半からは、 再建された学校間でのネットワークを構築し、 活性化された PTA、 地域住民、 学校関係者を巻き込み、 さら
法、 女子教育や地域主導の重要性等を話し合い、 子どもの権利向上が促された。 これらの活動を通じて、 子どもたちの能力
なる地域の教育への意識向上と支援体制の確立を目指す。
め た 結 果、2005 年 の 支 援 開 始 か ら 5 年 目 に あ た る 2010 年 10 月 ま で に、NHA 計 3 校 の う ち、2 校 の 生 徒 は 近 隣 の 公 立 学
校に編入され、1 校は FWA のサポートのもと住民組織にその運営が引き継がれた。
[3] 今後の展望と課題
プロジェクト全期間を通じて、 教育省、 保護者、 地域の有力者等の参画が促され、 意識の向上がなされたことから、 今後
は地域 が 主 体 と な り 教 育 環 境 の 維 持・ 向 上 が 促 進 さ れ て ゆ く 見 通 し だ が、FWA が 引 き 続 き 地 域 の 教 育 活 動 の 指 導的役割を
担うなど、 公立学校に編入した子どもたちのフォローアップにあたる
1
社 会 的 に 不 利 な 状 況 に 置 か れ た 人 々 が そ の 問 題 状 況 を 自 ら 改 善 す る 能 力 を 高 め、
2
世 界 人 権 宣 言 第 26 条 で 謳 わ れ て い る 基 本 的 人 権 の ひ と つ。
伊藤忠商事株式会社よりいただいたバッ
グで通学する少女
開発と女性のエンパワメント1 が進み、 地域全体の教育への意識が高まった。 また、 プロジェクトの自立発展性の確保に努
主 体 的 に そ の 状 況 に 働 き か け 改 善 す る こ と。
14
Ⅰ.
アジアにおける援助活動報告
Ⅰ.
アジアにおける援助活動報告
15
© Atsushi Shibuya
③事業名:コヒスタン郡およびシャングラ郡における人道・教育支援
[1] プロジェクトの背景と目的
2010 年 7 月 末 に 発 生 し た 洪 水 は 同
砂崩れにより 5,000 軒を超える家屋が
どもたちが教育へのアクセスを断たれ
国 全 土 で 推 定 死 者 1,500 人、 被 災 者
押 し 流 さ れ、200 人 近 く の 死 者、4 万
ている。 また、 支援対象地は州内でも
2,000 万 人 も の 甚 大 な 被 害 を も た ら し
人もの被災者が発生した。 コヒスタン
特に貧しい地域で、 コヒスタン郡の識
た。 インダス川流域のコヒスタン郡お
郡 で は 120 校、 シ ャ ン グ ラ 郡 で は 44
字 率 は 州 内 最 低 の 11%、 シ ャ ン グ ラ
よびシャングラ郡では、 川の氾濫や土
校が全壊または半壊の状態にあり、 子
郡はそれに次いで低い。
[2] 2010 年度の総括
2010 年 9 月 1 日 か ら 海 外 派 遣 員 が
■ 実 施期間 2010 年 9 月 ~ 継 続 中
■ 実 施地域
ハ イ バ ル パ フ ト ゥ ー ン ハ ー 州 コ ヒ ス タ ン 郡 お よ び シ ャ ン グ ラ 郡
■ 裨 益者とその数
支 援 対 象 校 64 校 通 学 圏 内 の 5 歳 か ら 15 歳 の 青 少 年 5,300 名、 教 師 71 名、
PTA(親 と 教 師 の 会) メ ン バ ー 140 名 お よ び 保 護 者 と 地 域 住 民
現 地 入 り し、FWA の 協 力 の も と 支 援
活 動 を 開 始 し た。10 月 末 ま で に、 コ
ヒ ス タ ン 郡 の 44 校 に 校 舎 に 代 わ る 仮
■ パ ートナー・関連諸機 関 ■
ジ ャ パン・プラットフォ ー ム (JPF)、Friends Welfare Association (FWA)
設テントの設置、 黒板、 チョーク、 体
育用品、 飲料水タンクなどの学校資機
材を配布し、 各学校の生徒には簡易個
人黒板、 ロウ石、 鉛筆、 ノートなどの
学 用 品 一 式 を 配 布 し た。 こ れ に よ り、
44 校 の 生 徒 3,300 名 が 安 全 な 環 境 の
も と 復 学 が 可 能 と な っ た。11 月 か ら
は、 コヒスタン郡およびシャングラ郡
の 20 校 を 対 象 と し て 仮 設 校 舎、 簡 易
トイレの建設を開始。 同時に、 教師の
能力強化研修、PTA 活性化、 被災児童
復学のための啓発活動も開始し、 教育
活 動 再 開 に 向 け た 支 援 に 取 り 組 ん だ。
2011 年 3 月 半 ば ま で に さ ら に 2,000
名の生徒の復学が可能となる。
FWA (Friends Welfare Association) について
2005 年に開始したパキスタン北西部におけ
る 地 震 被 災 者 支 援、 そ し て 2010 年 9 月 に
開 始 し た 水 害 被 災 者 支 援、 こ の 二 つ の 活 動
は 実 施 パ ー ト ナ ー で あ る 現 地 団 体 Friends
Welfare Association(FWA) と 連 携 し て 実
[3] 今後の展望と課題
施 し て い ま す。2002 年 に 設 立 さ れ た FWA
は、 主 に 貧 困 家 庭 出 身 の 子 ど も や 学 校 に 通
事 業 地 で は、 同 国 政 府 が 各 学 校 に 設 置 を 定 め て い る PTA が 洪 水 以 前 か ら す
う機会のない十代の女子に教育の機会を提
供することを中心に活動してきた実績を有
でに形骸化しており、教師と保護者らの連携が不十分な状況にあった。KnK は、
し、 パ キ ス タ ン 政 府 か ら の NGO 認 証 を 取
PTA の再活性化により保護者の教育への意識と子どもの就学率が向上する事例
得 し て い ま す。FWA は 現 地 の 教 育 局 等 の 関
を 同 国 の 別 事 業 で 確 認 し、 本 プ ロ ジ ェ ク ト で も PTA 再 活 性 化 の た め の 研 修 を
係政府機関とのネットワークや現地の各種
行っている。PTA 研修により、 教師、 保護者らが共に仮設校舎の保守や適切な
情 報 に も 通 じ て い る ほ か、 欧 米 や 日 本 の 財
団からの助成金を獲得し独自事業も展開す
教 育 方 法 を 学 び、 保 護 者 を 中 心 と し た 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ が 積 極 的 に 学 校 の 運
る な ど 発 展 性 も あ り、KnK の 強 力 な パ ー ト
営、 管理に参画するよう促していく。
ナーとなっています。
16
Ⅰ
Ⅰ ..
Ⅰ年
. 度
ア活
ジ動
ア報
に告
お書
ける援助活動報告
2009
© Atsushi Shibuya
ア
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る援
援助
助活
活動
動報
報告
告
17
【D. 東ティモール活動報告】
事業名:東ティモール民主共和国 4 県における青少年の健全育成および教育支援
[1] プロジェクトの背景と目的
21 世 紀 に 入 り 独 立 を 果 た し た 東 テ ィ モ ー ル は、 独 立 後 も 国 内 の 対 立 が 発 生 し、 不 安 定 な 国 内 情 勢 が 続 い た。
2006 年には大規模な騒乱がディリ市内で勃発し、 多くの家屋が焼かれ人々の生活は混乱を極めた。KnK は騒乱の
もっとも激しかったコモロ地区においてユースセンターを運営し、 地域の平和構築に貢献した。 その後、 ユースセ
ンターで培った経験を地方 3 県に拡大し、 スポーツ活動と教育機会の提供を実施している。
© Atsushi Shibuya
[2] 2010 年度の総括
2010 年 度 は 各 ユ ー ス セ ン タ ー ス タ ッ フ の 能
■ 実 施 期 間
2008 年 10 月 ~ 継 続 中
■ 実 施 地 域
デ ィ リ 県、 エ ル メ ラ 県、 バ ウ カ ウ 県、 ビ ケ ケ 県
■ 裨 益 者 と そ の 数
16 歳 か ら 22 歳 の 青 少 年 800 名 と そ の 保 護 者、 地 域 住 民
力強化に努め、 将来、 青少年支援事業を現地ス
タッフが自立的に運営できるよう、 組織運営や
資金調達法などのセミナーを定期的に開催し
た。 それにより現地スタッフの意識に変化が見
られ、 国際機関や現地政府から事業資金を獲得
するなど、自立発展性が確立しつつある。また、
東ティモールでは首都ディリと地方との格差が
大きく、 その中で地方の青少年支援に特化した
意義は大きい。 閉塞感が漂う地方で、 青少年の
健全な育成支援は地域の治安の改善にも大きく
貢献した。
[3] 今後の展望と課題
東ティモール社会は安定化の兆しを見せはじめ、 豊富な天然
資源を背景としたインフラ整備も首都ディリを中心に進んでい
るが、国連東ティモール統合ミッション (UNMIT) の撤退なら
びに大統領選挙を控え、 地域間の格差や失業率など、 いまだに
多くの課題が残っている。 特に、 総人口の半数を占める青少年
の人材育成は、 社会の平和維持と発展に向け早急に取り組むべ
き課題といえる。
■パートナー・関連諸機関■
日 本 国 外 務 省、Forum Comunicacao Jeventude (FCJ)、Ermera Youth Center
(EYC)、Children & Youth Center (CYC)、Viqueque Youth Center (VYC)
18
18
Ⅰ . アジアにおける援助活動報告
2009 年 度 活 動 報 告 書
Ⅰ.
アジアにおける援助活動報告
19
②事業名:
アンマンにおける青少年の健全育成及び教育支援
【E. ヨルダン活動報告】
■ 実 施期間
2008 年 11 月 ~ 2010 年 5 月
■ 実 施地域 アン マ ン 市 マ ル カ 地 区
■ 裨 益者とその数 8 歳か ら 18 歳 の 青 少 年 1,360 名、
現地 ス タ ッ フ お よ び ボ ラ ン テ ィ ア 26 名、 お よ び 保 護 者、 地 域 住 民
[1] プロジェクトの背景と目的
同国は 19 歳以下の人口が全人口の約 5 割を占める若
■ パ ートナー・関連諸機 関 ■
年 層 国 で、 そ の 8 割 が 都 市 部 で 生 活 す る。 天 然 資 源 に
ジ ャ パン・プラットフォ ー ム (JPF)、 ヨ ル ダ ン 青 少 年 高 等 評 議 会 (HCY)
乏しく外国からの短期的な資本流入の動向や中東の治安
情勢などに左右されやすい経済の脆弱性を有し、 都市部
①事業名:マルカ(東アンマン)における青少年への人道・教育支援
で貧困層を生む要因となっている。 貧困層に属する青少
年は、暴力や薬物が身近な環境にあったり、周囲のサポー
ト不足や金銭的理由による不登校・退学など様々な問題
を抱えている。 本プロジェクトでは、 主に貧困層に属す
[1] プロジェクトの背景と目的
2003 年 の イ ラ ク 戦 争 後、2006 年 を ピ ー ク と し て、 約 200 万 人 が 難 民 と な っ て イ ラ ク 国 外 に 流 出 し、 隣
る青少年の心身ともに健全な育成を目指す。
国 ヨ ル ダ ン に は 45 万 ~ 70 万 人 の イ ラ ク 人 が 流 入 し た。 紛 争 や 暴 力 に よ る 心 の 傷 を 負 い、 か つ 第 三 国 定 住
やイラ ク へ の 帰 還 も 進 ま ず、 将 来 へ の 希 望 を 持 て な い イ ラ ク 人 青 少 年 に 対 し て、KnK は 2007 年 10 月 よ り
①ヨルダンにおいて生活するイラク難民の青少年の保護と健全な成長への寄与、 ②ヨルダン人青少年との相
互理解の促進を目的とし、 現地政府機関の所有するユースセンターで、 非公式教育、 心理社会的ケアの提供
を開始した。
[2] 2010 年度の総括
2010 年 10 月 に 海 外 派 遣 員 が 現 地 入 り し、 関 係 諸 機
関 と の 調 整、 現 地 ス タ ッ フ の 雇 用、 教 材、 資 機 材 の 購
入、 地域住民への広報活動などプロジェクトの立ち上げ
を 行 っ た。11 月 よ り ユ ー ス セ ン タ ー で、 ① 非 公 式 教 育
(音楽、英語、演劇、スポーツ、絵画、コンピューター)、
②ユースプログラム (ウェブサイトや映像作品、 マガジ
© Mika Tanimoto
ン 作 成 を 通 し た 自 己 表 現 と 他 者 受 容 を 促 す 活 動)、 ③ コ
■ 実 施 期 間
2010 年 10 月 ~ 継 続 中
■実施地域 アンマン市ジャバルアンマン地区
■ 裨 益 者 と そ の 数 12 歳 か ら 18 歳 の 青 少 年 750 名 と そ の 保 護 者、
地 域 住 民 (予 定)
■パートナー・関連諸機関■
日 本 国 外 務 省、 ヨ ル ダ ン 青 少 年 高 等 評 議 会 (HCY)
ミ ュ ニ テ ィ 参 画 プ ロ グ ラ ム (青 少 年 ら に よ る 奉 仕 活 動、
[2] 2010 年度の総括
プロジェクトの終了時期にあたる 2010 年は、 持続的な発展を目指し、 これまで協働してきた現地パートナー団体の
スタッフやボランティアの能力強化研修を実施した (6 ヵ月間で計 16 回開催)。 結果、 活動実施や意思決定への積極的
参画がみられ、 現地スタッフらのマネジメント能力が向上し、 現地移管に向けた体制整備に成果がみられた。 また、 心
理社会的ケアのため実施したリーダー育成プログラムを通して、 イラク人青少年らが自信やリーダーシップを強め、 精
保護者対象の啓発ワークショップ) の提供を開始。 非公
式教育については、 活動開始 1 カ月で定員の 1.6 倍の参
加希望を受け付け、 早くも現地のニーズの高さを改めて
実感することとなった。
神面の安定および成長が確認できたとともに、 イラクとヨルダンの青少年間の相互理解も深まった。 非公式教育では、
参 加 青 少 年 ら に 実 施 し た 満 足 度・ 期 待 度 調 査 の 肯 定 的 回 答 や 約 9 割 を 満 た す 出 席 率 か ら、 イ ラ ク 人・ ヨ ル ダ ン 人 双 方
[3] 今後の展望と課題
同国政府は情操教育や生活能力習得のための活動充実を掲げているが、 公式教育における知識詰め込み型授業の踏襲など、
へ有益な活動を展開できたことが明らかとなった。
いまだその取り組みに課題が山積している。 一方、 予算や人材の不足が原因で HCY も継続的な活動実施が難しく、 教育効果
が一過性に止まりやすい。KnK が HCY と協力し、 ユースセンターの課外活動を活発化させるこ と で、 青 少 年 の 健 全 な 成 長 を
長期的にフォローアップしていくことができる。 併せて、 保護者を含む地域住民らのプロジェクト運営への参画意識を高める
取り組みを行い、 将来的な現地への移譲を見据えた活動を実施していく。
[3] 今後の展望と課題
現地スタッフを対象とした連続研修
会により、 現地スタッフのマネジメン
2011 年、 ヨ ル ダ ン 事 業 開 始 以 来 初 め て 「友 情 の レ
ト能力に一定の成果が見られたが、 財
ポ ー タ ー」を 2 名 派 遣 す る こ と が 決 ま り ま し た。
「友
政的自立といった体制整備に課題が残
情 の レ ポ ー タ ー」 は 現 地 の 青 少 年 へ の 取 材 を 通 じ
された。 この課題を踏まえ、 また併せ
て お 互 い の 理 解 を 深 め、 子 ど も の 新 鮮 な 視 点 か ら
てヨルダン社会のニーズに応えるた
め、KnK はアンマンにおける青少年へ
の 支 援 活 動 の 継 続 を 決 定 し た。 今 後
20
20
Ⅰ . アジアにおける援助活動報告
Ⅰ . アジアにおける援助活動報告
現地の青少年が抱える問題を日本の人々に伝えて
い き ま す。 併 せ て ビ デ オ ワ ー ク シ ョ ッ プ(左 写 真)
を 実 施 し、 青 少 年 が 習 得 し た 映 像 制 作 技 術 を 用 い
て 主 体 的 に 自 ら の 体 験 や KnK で の 活 動 等 を 映 像 作
は、 現地組織が事業運営全般を担える
品 に 仕 上 げ ま す。 こ れ ら の 映 像 作 品 に 加 え、 詩、
ようになることを目指し、 さらなる体
絵画等を発信する場としてウェブサイトを立ち上
制整備に努める。
げ る 計 画 を 進 め て い ま す。
アア
ジに
アお
にけ
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け援
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援活
助動
活報
動告
報告
ⅠⅠ
. .ア ジ
2121
【F. バングラデシュ活動報告】
[2] 2010 年度の総括
[3] 今後の展望と課題
ことで、 修了生が村内で受注生産を開
校へ行かせることのできない家庭が多
始するなど、 徐々にではあるが対象地
く、 そのため識字率は低迷し、 結果と
裁縫や機織りの職業訓練を実施した
事業名:ピロジュプール県における青少年の経済的自立および教育支援
現金収入が不安定なため子どもを学
■ 実 施期間
2009 年 10 月 ~ 継 続 中
域の青少年の収入が向上している。 職
して青少年は単純労働に就くしかない
■ 実 施地域
ボリシャル管区ピロジュプール県ネサラバード郡およびカウカリ郡
■ 裨 益者とその数
農 村 部 に 住 む 5 歳 か ら 12 歳 ま で の 子 ど も 650 名 (教 育 支 援)、
業訓練事業は参加者のほとんどが女性
状況が生じている。 このような負のス
18 歳 か ら 25 歳 ま で の 青 少 年 200 名 (職 業 訓 練) と そ の 保 護 者、 地 域 住 民
であることから、 経済状況の改善だけ
パイラルを打破するには多くの時間を
でなく、 女性の地位向上も相乗効果と
要 す る た め、KnK は 2011 年 以 降 も 引
して現れた。 また、 村民の自助意識向
き 続 き 支 援 を 実 施 し て い く。 同 時 に、
上のため、 自立発展性に関する啓発活
村民の意識改革を継続して働きかける
動 を 併 せ て 実 施 し て き た。 そ の 結 果、
ことで、 自立発展性を確固たるものに
その後、 被災児の心理ケア事業に一定の成果が見られたことから、 社会基盤が脆弱で経済的発展への足がか
村民の主体性が高まったことが確認さ
していく。
りが少ない村民の生活状況改善を目的とし、 支援の重点を職業訓練および収入創出活動に移した。 同時に、
れている。
[1] プロジェクトの背景と目的
2007 年 11 月に発生したサイクロン「シドル」の被災者を支援するため、KnK は同国での活動を開始した。
学校へ通えない子どもたちを対象に非公式教育を実施し、 算数や英語など基礎教育の提供に努めた。
■パートナー・関連諸機関■
日 本 国 外 務 省、Society for Underprivileged Families(SUF)
① ②
③ ④
© Atsushi Shibuya
同国での援助活動は、DATV が主催する社会貢献プロジェクト “ほほえみプロジェクト” よりご支援をいただ
①女性の地位向上は農村部発展に欠かせない
②専門家による自立発展性や教育の重要性に関するワークショップ
③伝統技術 (機織り) による職業訓練の様子
いています。 同プロジェクトの主旨に賛同するペ・ヨンジュンさん、GACKT さん、VANNESS さんをはじめ、
多 く の 参 加 者 の 皆 さ ま か ら の ご 理 解 と ご 協 力 の も と、KnK は 今 年、 チ ル ド レ ン・ セ ン タ ー を 開 設 し ス ト リ ー
トチルドレンや貧困に苦しむ子どもたちに教育や食事を提供していきます。
④真剣まなざしにバングラデシュの明るい将来をみる
22
Ⅰ.
アジアにおける援助活動報告
Ⅰ.
アジアにおける援助活動報告
23
【G. ベトナム活動報告】
[1] プロジェクトの背景と目的
【H. インド活動報告】
急速な経済成長に沸くホーチミン市には、 格差に喘ぐ農
村部から出稼ぎにくる大人や子どもが後を絶たない。 物売
りや靴磨きなど従来よく目にしたストリートチルドレンの
姿は減少しているものの、 発展の裏側では、 街で容易に手
に入る麻薬などが、 貧困等により社会的・精神的に不安定
な青少年を蝕む状態は続いている。KnK は、 ストリートチ
ルドレンの保護施設として市内最大規模の CETC で、2004
年 1 月 よ り、 レ ク リ エ ー シ ョ ン 活 動 「 ス キ ル ク ラ ブ 」 を
支援してきた。
■ 実 施 期 間
■ 実 施 地 域
■ 裨 益 者 と そ の 数
2004 年 1 月 ~ 2010 年 12 月
ホーチミン市
6 歳 か ら 16 歳 の 青 少 年 105 名
■パートナー・関連諸機関■
児 童 教 育 訓 練 セ ン タ ー (CETC)、
ベ ト ナ ム 社 会 福 祉 労 働 省 ホ ー チ ミ ン 支 局 (DoLISA)
絵画のクラスは想像力を生かせる自由な表現の場
[2] 2010 年度の総括
2005 年 1 月 ~ 2010 年 12 月
■ パ ー ト ナ ー ・関 連 諸 機 関 ■
■ 実 施 地 域
タミル・ナドゥ州 ヴィランガニ
DPWA(Depressed People’s Welfare Association)
■ 裨 益 者 と そ の 数 津 波 で 被 災 し た 9 歳 か ら 23 歳 の 青 少 年 30 名 と そ の 家 族
「スキルクラブ」 は、 閉鎖的な生活環境で過ごす子ども
て、 子どもたちが自信を取り戻す機会を作り出した。 計 7
たちのストレスを軽減し、 仲間と共に楽しく時間を過ごせ
年間におよぶ支援の結果、 収容施設であった CETC をスト
る 唯 一 の 場 を 提 供 し た。2010 年 は 引 き 続 き、 ス ポ ー ツ、
リートチルドレンのための教育的なセンターへ変革させる
武 道、 絵 画、 サ ー カ ス の 4 ク ラ ブ を 支 援 し た。 絵 画 ク ラ
のに貢献した。同センターへの支援は 2010 年 12 月をもっ
ブでは市内で展示会を開催、 サーカスやスポーツ、 武道ク
て終了し、 今後の運営は社会福祉労働省に一任する。
ラブではセンターのイベント時に発表の場を設けるなどし
■ 実 施 期 間
KnK ホームで共に生活しながら津波の恐怖を克服していった
[1] プロジェクトの背景と目的
2004 年 12 月 に 発 生 し た ス マ ト ラ 島 沖 地 震・ イ ン ド 洋 大 津 波 で 被 災 し た 青 少 年 支 援 の た め、 翌 年 1 月 に 居 住
型施設 「KnK ホーム」 を開設し、 親を亡くした津波被災児を受け入れ衣食住と教育支援を行ってきた。 子どもた
ちが共に生活し、 被災の辛い体験を共有し励ましあうことで精神的ダメージが緩和され勉強にも力が入り、 たく
武道のクラスで思いっきり体を動かす子どもたち
ましく成長することができた。 のちに高等教育に進んだり、 職業に就いた若者たちが 「KnK ホーム」 の子どもた
ちを励ましに訪れるなど子ども同士の交流もさかんに行われた。
[2] 2010 年度の総括
6 年間に渡る長期支援によ
末をもって現地パートナー団
り、 津波で被災した子どもたち
体 DPWA に 全 て の 運 営 を 引 き
が成長し精神状態も安定したこ
継 ぎ、2011 年 以 降 は DPWA が
と、 そして家庭環境の改善を確
30 名 の フ ォ ロ ー ア ッ プ を 継 続
認 で き た こ と な ど か ら、6 月 ま
する。 また、2010 年 7 月以降、
でに 「KnK ホーム」 で生活して
「KnK ホ ー ム 」 は 対 象 地 域 の 貧
い た 30 名 全 員 を 家 族 の 元 へ 戻
しい生活を強いられている子ど
す こ と が で き た。7 月 以 降 は 家
もたちのためのデイケアセン
族の経済的負担を軽減するた
ターとして運営されており、 衣
め、 食 糧 と 学 資 の サ ポ ー ト を
食の提供や教育支援を行ってい
行った。 また、 週末には仲間た
る。
ちが 「KnK ホーム」 に集まり交
流 で き る 機 会 を 設 け た。12 月
24
Ⅰ年
. 度
ア活
ジ動
ア報
に告
お書
ける援助活動報告
2009
Ⅰ.
アジアにおける援助活動報告
25
【I. インドネシア活動報告】
【J. ミャンマー活動報告】
事業名:青少年への教育支援事業
[1] プロジェクトの背景と目的
2006 年 5 月 に 発 生 し た ジ ャ ワ 島 中 部 地
震被災者を支援するため、KnK はジャワ島
■ 実 施 期 間
2008 年 8 月 ~ 継 続 中
■ 裨 益 者 と そ の 数
9 歳 か ら 22 歳 の 子 ど も 15 ~ 25 名
での活動を開始した。 当初はチルドレンセ
ンターを運営し、 心理ケアを目的とした支
[1] プロジェクトの背景と目的
援を行ったが、 子どもたちの心理状態に改
善が見られたことから支援対象を青少年に
2008 年 5 月に大規模なサイクロン 「ナルギス」 が同国南部のデルタ地帯を襲った。 政府の方針により海外からの支
移 し、 現 在 は 2008 年 に 開 設 し た ユ ー ス セ
援受け入れまでに時間がかかったこともあり、 被害は同国史上稀に見る甚大なものになった。KnK は、 デルタ地帯の小
ンターにおいて職業訓練を中心とした支援
学校で校舎の修復や課外活動などの事業を実施したのち、 今日では共同生活を送っている子どもたちを非公式に支援し
活動を実施している。
ている。
[2] 2010 年度の総括
[2] 2010 年度の総括
2010 年 度 は 海 外 派 遣 員 を 配 置 せ ず、 共 同 生 活 を 送 り
[3 今後の展望
同 国 政 府 の 方 針 に よ り、 国 際 NGO の 支 援 活 動 は 難 し
職業訓練事業として、 裁縫、 オートバイ
つ つ 学 校 に 通 う 子 ど も た ち の 生 活・ 教 育 支 援 を 実 施 し
い状態が続いている。 海外からの支援活動への規制が厳
修理、 コンピューターコースを開催してい
た。 ミャンマーでは大学入学のための非常に難関とされ
しい状況が続くと予想されるが、 今後はフェアトレード
る。 各コースの講師は現地政府が主催する
る全国共通試験があるが、KnK が支援する子ども 2 名が
などを含めたニーズ調査を新たに実施し、 支援の届き難
職業訓練校から派遣されるなど、 現地に密
試験に合格した。 親元を遠く離れた共同生活を送るなか
い同国の子どもたちのため、 現状に則した支援策を検討
着 し た 支 援 が 可 能 と な っ て い る。2010 年
での快挙であった。
していく。
度は、 現地スタッフの能力向上に注力して
きた結果、 邦人スタッフのサポートがなく
とも現地スタッフのみで事業を円滑に運営
するまでに至っている。 また、 日本からの
訪問者受け入れにも積極的に取り組みつ
つ、 現地メディアへの露出も多く、 ネット
■ 実 施 期 間
■ 実 施 地 域
■ 裨 益 者 と そ の 数
2008 年 12 月 ~ 継 続 中
ジャワ島ジョグジャカルタ特別州バントゥル県グロジョガン村
5 歳 か ら 20 歳 ま で の 青 少 年 約 100 名、 地 域 住 民
■パートナー・関連諸機関■
Indonesia Children Welfare Foundation (ICWF)
ワークの構築にも成果が見られた。
技術を身につけ収入を得ようと、 意欲ある若者たちがセンターに集まる
将来、 この子どもたちが教壇に立つことに
[3] 今後の展望
現地スタッフのみの事業運営が
可 能 と な っ た 今、2011 年 度 は 次
のステップとしてインドネシア国
内における事業資金の調達に挑戦
していく。 昨今のインドネシアの
経済発展は目覚しく、 地元企業へ
の働きかけにより現地レベルでの
ユースセンターの自立的な運営を
目指す。
26
Ⅰ年
. 度
ア活
ジ動
ア報
に告
お書
ける援助活動報告
2009
Ⅰ.
アジアにおける援助活動報告
27
【K. パレスチナ活動報告】
■ 実 施期間
2010 年 11 月 25 日 ~ 12 月 10 日
■パートナー・関連諸機関■
■ 実 施地域
パレ ス チ ナ 自 治 区 西 岸 地 区
日本国外務省
初動調査
[1] 調査の背景と目的
将来の案件形成を視野に入れ、KnK の専門領域と整合し、 すでに他の活動地域でプロジェクトを実施した経験のある
「学 校 建 設 支 援」 と 「青 少 年 活 動 プ ロ グ ラ ム (非 公 式 教 育・ 職 業 訓 練・ 収 入 創 出 活 動・ 情 操 教 育 等 を 含 む)」 の 2 点 に
焦点を当て、 パレスチナの青少年のニーズ調査を実施した。
[2] 調査結果と今後の展望
パ レ ス チ ナ 自 治 区 の 経 済 的 落 ち 込 み や、 そ の 他 の 政 治・ 社 会 的 背 景 か ら、「学 校 建 設」 と 「青 少 年 活 動 プ ロ グ ラ ム」
の両者ともにニーズが高いことが分かった。 しかし、 日本大使館関係者との協議の結果、 学校建設のニーズが高いと特
定した地域は物資供与の困難さを伴うことなどから、KnK は 「青少年活動プログラム」 による支援計画に的を絞ること
を決定した。 また、 事業地としては、 パレスチナ自治区西岸エルサレム県のアルザリア村、 アブディス村、 アルサワフ
ラ村を選定した。 同地域では、 既存の学校のカリキュラムに音楽や絵画などの情操教育が含まれていないことに加え、
村を東エルサレムから分断する形で建設された分離壁の影響で、 経済が急激に悪化しており、 青少年への悪影響が懸念
されている。 パートナー団体には、 同地域で唯一、 情操教育や非公式教育を提供している現地 NGO、Vision Association
for Culture and Arts(VACA) を選定した。 今後は早期の事業開始に向け、 外務省への申請準備を進めると同時に、 イス
ラエル側への NGO 登録に関する情報収集や登録申請を進める。
【L. ハイチ活動報告】
■ 実 施期間
■ 実 施地域 ■ 裨 益者とその数
2010 年 10 月
首都 ポ ル ト ー プ ラ ン ス お よ び エ ン シ ュ 市
支援 対 象 校 2 校 で 学 ぶ 約 680 名 の 子 ど も
■パートナー・関連諸機関■
無原罪聖母宣教女会 シスター本郷幸子 *
[1] プロジェクトの背景と目的
2010 年 1 月ハイチで大地震が発生。 人口 988 万人ほどの同国で、 ハイチ政府の発表によればこの地震による死者は
23 万人、 被災者は 370 万人に及んだ。 震災直後の被災地では行方不明者の捜索や医療活動、 大規模な食糧配給などが
求 め ら れ て お り、 こ れ ら の 緊 急 支 援 を 専 門 と し な い KnK は 即 時 の 現 地 入 り は 見 送 っ た。 し か し な が ら、KnK は か つ て
スマトラ沖やパキスタンの大地震の際に緊急支援活動を実施した経験を有する国際協力 NGO として、 ハイチへの緊急
援助を実現するべく検討を重ねた結果、 緊急支援が終息し人々が生活の復興に向かう時期に、 被災児を対象とした教育
支援を実施することとした。
[2] 2010 年度の総括
援助活動は、 約 20 年間同国で援助活動に従事し、 現場に精通する本郷幸子氏を通じて行うことに決定した。 本郷氏
を 通 じ た 支 援 先 は、 首 都 ポ ル ト ー プ ラ ン ス に あ る ア カ デ ミ ー・ エ コ ー ル・ デ リ ア と、 首 都 か ら 車 で 6 時 間 ほ ど の エ ン
シュ市にあるエコール・ドミニクの2校。 学校長によれば、「テント生活に疲れ、 勉強する意欲を失っている子どもが
増えており、 親は教育より住居の再建に労力を注ぐため、 子どもにしわ寄せが起こっている」 という状況だが、KnK の
支援金は識字教育クラスの学用品や、 幼稚園児クラスの教材と給食の経費に充てられ、 学校での学習や給食、 子ども同
士のコミュニケーションなどによる精神的ストレスの軽減、 保護者らの負担減に役立てられた。
* シ ス タ ー 本 郷 幸 子 : 約 20 年 間、 エ コ ー ル ・ ド ミ ニ ク に て 学 費 を 払 え な い 子 ど も た ち を 対 象 に
識 字 教 育 活 動 に 取 り 組 む。2003 年 に 多 年 に わ た る 功 労 を 称 え ら れ 「日 本 財 団 賞」 を 受 賞。
28
Ⅰ.
アジアにおける援助活動報告
Ⅰ.
アジアにおける援助活動報告
29
Ⅱ
教育プロジェクト・広報活動報告
2010 年友情のレポーター
1995 年 に 始 ま っ た 日 本 の 青 少 年 向 け 教 育 プ ロ ジ ェ ク ト 「友 情 の レ ポ ー タ ー」 を 2010 年 は 3 月 と 8 月 の 2 回
R
派遣した。 全国各地の応募者の中から選ばれた友情のレポーターは、 カンボジアとフィリピンにて現地の青少年
と交流を深め、 現状を取材した。
KnK
2010 年春休み友情のレポーター カンボジア取材
2010 年夏休み友情のレポーター フィリピン取材
岩沢 壮太くん 派遣当時 14 歳/島根県在住
田崎 陸くん 派遣当時 13 歳/群馬県在住
藤岡 りこさん 派遣当時 17 歳/東京都在住
大川 茉菜さん 派遣当時 16 歳/東京都在住
派遣日程: 2010 年 8 月 16 日~ 8 月 24 日 (9 日間)
派遣日程: 2010 年 3 月 26 日~ 4 月 5 日 (11 日間)
取材場所: フィリピン共和国 マニラ首都圏 「若者の家」
取材場所: カンボジア王国 「若者の家」(バッタンバン市)
(カラオカン・ノース市)、 ゴミ処理場 (ケソン市パヤタス)、
およびプノンペン市内の路上
チルドレンセンター (パヤタス、 カラオカン市バゴンシーラン)
およびカラオカン・サウス市内の路上
取材内容は一本のビデオレポート 『心が通じ合うとき~カンボ
ジア取材~』にまとめられ、映像資料として報告会やイベント、
学校教材などに活用されている。 レポーターは現地での取材内
今 回 は フ ジ テ レ ビ 「ニ ュ ー ス Japan」 が 同 行 取 材 を 行 い、 同 番
容をもとに精力的に雑誌への寄稿、 ラジオ出演、 学校や地域で
組で取材の模様が全国放映されたほか、 ラジオ出演、 共同通信
の報告会開催等の活動を展開している。 また、 この功績を認め
から配信されたコラムが各地方紙数社にて取り上げられるな
られ 「人間力大賞」 や 「永井隆平和賞」 を受賞した。
ど、 広 く 一 般 の 方 々 に も メ デ ィ ア を 通 じ て KnK の 活 動 を 紹 介
することができた。
プノンペンの博物館前で 1 人の女の子に物乞いさ
プ ノ ン ペ ン か ら 車 で 約 5 時 間。 若 者 の 家 の み ん
バ ゴ ン シ ー ラ ン に 着 き、 車 を お り る と、 メ デ ル
ビデオワークショップで仲良くなったプロビル
れた。人生で初めて物乞いをされた。どうしよう。
な が 笑 顔 で 迎 え て く れ ま し た。 タ イ (17 歳 ) と
(15 歳) はわたしの手をひいて家へ案内してくれ
(16 歳 ) と ジ ャ ネ ッ ト (13 歳 ) と 一 緒 に パ ヤ タ
歩いても歩いても彼らはついてくる。 彼らは腕を
スローイ (16 歳)。 この二人が僕の初めての友だ
ました。 学校で表彰されるほど勉強熱心で頭の良
スというスラム地区にあるゴミ山に行く。 彼らも
ぎゅっとつかみ、 目を合わせようとする。2 人の
ちであり、 一番仲良くなった友だちでもありまし
いメデルですが、 長女だから学校をやめて働いて
こ の 地 区 の 住 人 だ。 こ こ は、 一 日 に 411 台 の ト
子 が い て、2000 リ エ ル ( 約 50 円 ) ず つ 渡 し た。
た。 そこに座ってと言われ木で作られたイスに座
ほしいと両親に頼まれているそうです。 学校まで
ラックがゴミを捨てに来る。 ゴミ山の近くまで行
ると、 スローイがそれ僕が作ったイスなんだと自
のジープニー代 (交通費) がない時は友だちがお
き、 車を降り、 ゴミ山の手前まで歩く。 なんとも
たのにね」 と言ってきた。 なんだかとても悲しく
慢げに話してくれました。
金を払ってくれること、 その子もお金がない時は
いえない強烈な臭いが漂ってくる。 辺りにはゴミ
なった。 そうしているうちに、 さっき博物館前で
僕はタイに取材しました。 タイは若者の家に来る
2 人で歩いて行くこと、 どうしても勉強を続けて
が散乱している。 足を踏み出す度に、 無数のハエ
2000 リエル渡した子と、 赤ん坊を抱いたお母さ
前、 出 稼 ぎ に 行 っ て 家 族 を 養 っ て い ま し た。「な
学校を卒業したいことなどメデルは泣きながら話
が飛び立つ。 僕より少し体の大きい子どもが、 ゴ
んの 2 人がホテルの扉の前に立ちふさがってし
に を し て 稼 い で い た の で す か?」10 秒 ほ ど 暗 い
してくれました。
ミをかついで通っていった。 プロビルに、 ゴミ山
まった。 どうしたらいいのかわからず、 お母さん
表情を見せた後のたった一言。「物乞い。」 ほんと
彼らがどんなに貧しく、 過酷な環境で暮らしてい
に入ったことがあるかと聞くと、 週 2、3 回程度
うに苦しかった。 ほんとうに悲しかった。 ほんと
て も 共 通 し て 持 っ て い た も の、 そ れ が 笑 顔 で す。
入っていると言った。 なぜ入り続けるのかも尋ね
うに悔しかった。 ほんとうに泣きたいのはタイの
わたしは、 返しきれないたくさんのことを彼らか
ると、 学校に行くためだと答えた。 学校に行きた
と拾ってどこかへ持っていってしまった。 何かし
方なのに、 ボロボロ涙がこぼれ落ちてしまう。 こ
らもらいました。 わたしが彼らのためにできる唯
いから、 ゴミを拾い続ける。 この事実に、 僕は納
たいと思いながら、 実際に出会うと何一つできな
の時のタイの表情は絶対忘れない。 僕は今この時
一のこと、 それは他の人へ伝えることだと思いま
得 で き な か っ た。 こ ん な こ と が あ っ て い い の か、
い自分が悔しかった。
をタイとおなじように物乞いや物売りをしている
す。
何とかしてあげたい、 という思いがこみ上げてき
子にそれ以外の生きる選択肢を作りたいと心から
思いました。 田 崎 陸
すると、1 人の子が 「さっきの子には 1 ドルだっ
の方に 1 ドル渡した。 その時、手が震えてお札を
落としてしまった。すると、横にいた女の子がさっ
藤岡 りこ
岩沢 壮太
た。
30
Ⅱ.
教育プロジェクト・広報活動報告
大川 茉菜
Ⅱ.
教育プロジェクト・広報活動報告
31
イベント実績
友情の5円玉キャンペーン
本 年 は 写 真 展 だ け で な く チ ャ リ テ ィ イ ベ ン ト に 参 加 す る 機 会 を 多 く 得 る こ と が で き た。 フ ァ ッ シ ョ ン 誌 主 催 の パ ー
ティ、在日フランス大使館主催のチャリティオークション、そして DATV 企画ほほえみプロジェクトではアジアのスター
全国の 29 の学校、団体、個人がキャンペーンにご参加
たちが多数参加した大型チャリティイベント 「Message! to Asia」 で現地の活動を伝えることができた。 写真展は新宿の
くださり、その他の学校法人等からのご寄付とあわせ海
アイデムフォトギャラリー 「シリウス」 を始め商業施設の一畑百貨店 (島根) やつかしんタウンクリエイト (兵庫) な
外の活動地に 3,019,247 円の支援を届けることができた。
どでも開催した。
2001 年のスタートから数えると、参加者数は間もなく
700 となる。
1 月 5 日(火)~ 1 月 31 日(日) 兵庫・神戸市/ JICA プラザ兵庫
国境なき子どもたち写真展 「悲しみのアチェ ―あの津波から5年―」 1 月 9 日(土)~ 1 月 17 日(日) 兵庫・尼崎市/つかしんタウンクリエイト マスメディア
本年は 3 月のホームページ全面リニューアルや書籍の出版などを始め、飛躍の年となった。新
(※)
国境なき子どもたち写真展 「Against the Wind ―バングラデシュで生きぬく子どもたち―」 (※)
1 月 30 日、3 月 6 日、5 月 8 日(土日) 東京・渋谷区/ JICA 地球ひろば他 聞は全国紙、地方紙をあわせて計 74 紙、雑誌は『25ans』や『VOGUE NIPPON』などファッ
国境なき子どもたち公開講座「シリーズ アジア」 第 15 回中近東①、第 16 回中近東②、第 17 回フィリピン (※)
ション誌のチャリティ特集も含め計 24 誌に掲載された。大きな成果としては、フィリピンに派
2 月 4 日(木)~ 2 月 9 日(火) 島根・松江市/一畑百貨店 遣した友情のレポーターにフジテレビ「ニュース JAPAN」が同行取材し、全国放送されたこと
国境なき子どもたち写真展「Against the Wind ―バングラデシュで生きぬく子どもたち―」 (※)
が挙げられる。その他、ラジオ等あわせて 36 番組で KnK の活動が紹介された。また動画サイト
YouTube(ユーチューブ)で配信している 3 作品の閲覧数は 65,904 回を記録し、クロスメディ
ア戦略の一環として開始した Twitter(ツイッター)でも情報発信に注力した。その他の教育啓
発活動としては、日本全国で 24 件の講演活動を行ったほか、東京事務局で小中高生や大学生な
ど 15 組の訪問学習者を受け入れた。
4 月 29 日(木)~ 5 月 12 日(水) 東京・新宿区/アイデムフォトギャラリー「シリウス」 国境なき子どもたち写真展 2010 「明日を忘れないために 僕らをつなぐフィリピンの歌声」 (※)
5 月 13 日(木) 東京・品川区/ WATERLINE 国境なき子どもたち『ぼくは 12 歳、路上で暮らしはじめたわけ。』出版記念パーティ 主催:国境なき子どもたち支援委員
6 月 26 日(土) 島根・松江市/くにびきメッセ 「共に成長するために~島根の中学生が見たカンボジアの現実~」 主催:「友情のレポーター活動報告」実行委員会
表参道ヒルズで開催された FASHION'S NIGHT OUT では多くの著名人が集合した
© Tokinari Sanada
6 月 29 日(火) 東京・港区/在日フランス大使館 チャリティオークション「NO MAN'S LAND 創造と破壊@フランス大使館」 主催:在日フランス大使館
8 月 6 日(金)~ 8 月 17 日(火) 長野・軽井沢/ Gallery Cafe 雨聴庵(うちょうあん) 国境なき子どもたち写真展 主催:Gallery Cafe 雨聴庵(うちょうあん)
9 月 11 日(土) 東京・渋谷区/表参道ヒルズ他 FASHION'S NIGHT OUT ―A GLOBAL VOGUE CELEBRATION OF FASHION― 主催:コンデナスト ・ パブリケーションズ ・ シャパン
9 月 29 日(水) 東京・中央区/シャネル銀座ビルディング アラン・デュカス東京 25ans 創刊 30 周年記念“サステナ・チャリティガラ” 主催:アシェット婦人画報社
10 月 2 日(日)、3 日(日) 東京・千代田区/日比谷公園 グローバルフェスタジャパン 2010 ブース出展 主催:外務省、他
11 月 10 日(水) 東京・千代田区/毎日エデュケーション「グローバルひろば」 パキスタンからの活動報告 (※)
12 月 7 日(火)~ 21 日(火) 愛知・名古屋/名古屋市男女平等参画推進センター 国境なき子どもたち写真展「Against the Wind ―バングラデシュで生きぬく子どもたち―」 主催:名古屋市男女平等参画推進センター つながれっと NAGOYA
12 月 14 日(火) 東京・文京区/東京ドーム “ほほえみプロジェクト” DATV チャリティ企画「Message! to Asia」 主催:DATV
(※印は KnK 主催のイベント)
32
32
Ⅱ.
教育プロジェクト・広報活動報告
Ⅱ . 教 育 プ ロ ジ ェ ク ト ・ 広 報 活 動 報 告
Ⅱ.
教育プロジェクト・広報活動報告
33
Ⅲ 団体組織
【理事会】
【活動現地における人員配置】
2010年末現在、国境なき子どもたちの理事会は次の通り構成されている。
会 長
寺田 朗子
理 事(名誉会長)
宮尾 舜助
副 会 長
甲斐 道幸
会 計 役
横山 治雄
専務理事
守谷 季美枝
理 事
ドミニク レギュイエ
理 事
アグネス G. クィトリアーノ
監 事
松永 弘
また、NPO 法上の社員に相当する評議員は、2010 年 3 月 19 日の年次総会をもって計 53 人となっている。
【東京事務局】
2010 年末現在の事務局人員配置は次の通りである。
支 援 者 向 け に は、 年 次 活 動 報 告 書 の ほ か、 ニ ュ ー ス レ
氏 名
職 務
ドミニクレギュイエ
事務局長
守谷 季美枝
渉外
支援を求めた。 結果として、
「KnK 支援会員」(年会費一般:
清水 匡
広報
一万円、 学生:五千円) は 2010 年末現在で 483 人となり
松浦 ちはる
広報/友情の5円玉キャンペーン
前年末より 24 人減少したが、
「 毎日の力、50 円」マンスリー
足立 まどか
支援者対応/会計
サポート (月々の継続支援) 参加者は、343 名 (前年同月
大竹 綾子
海外事業オペレーション
比 116%) と な っ た。 国 内 支 援 者 総 数 は、 前 年 末 の 9,400
真嶋 忍
海外事業オペレーション
人から 11,170 人あまりへと拡大している。
佐々木 恵子
海外事業オペレーション
山﨑 美穂
海外事業オペレーション
廣瀬 朋子
事業開発
タ ー を 7 回 発 行、9 月 発 行 の 第 40 号 で は 2010 年 7 月 末
に発生したパキスタン大洪水の被災者に対する支援の緊急
氏 名
任 地
職 務
活動期間
岩城 美奈子
バングラデシュ
プロジェクト・コーディネーター
2009 年 10 月~ 2010 年 10 月
栗原 真由花
ヨルダン
プロジェクト・コーディネーター
2009 年 8 月~ 2010 年 2 月
水谷 陽子
東ティモール
プロジェクト・コーディネーター
2010 年 2 月~ 2011 年 1 月
加藤 香子
ヨルダン
プロジェクト・コーディネーター
2010 年 2 月~継続中
竹村 裕介
東ティモール
プロジェクト・アドミニストレーター
久野 由里子
フィリピン
プロジェクト・コーディネーター
2010 年 5 月~継続中
熊本 晃順
パキスタン
プロジェクト・コーディネーター
2010 年 9 月~ 2010 年 10 月
枯木 幸子
東ティモール
プロジェクト・アドミニストレーター
小坂井 真季
カンボジア
プロジェクト・コーディネーター
2010 年 9 月~継続中
佐藤 麻衣子 エリザベス
パキスタン
プロジェクト・コーディネーター
2010 年 11 月~継続中
平 果林
バングラデシュ
プロジェクト・コーディネーター
2011 年 1 月~継続中
清水 恭代
バングラデシュ
プロジェクト・アドミニストレーター
2011 年 1 月~継続中
2010 年 4 月~ 2010 年 8 月
2010 年 9 月~ 2011 年 2 月
( は 2011 年の派遣)
E メールにて毎月発信しているメールマガジンの送信先
は 2010 年 末 で 3,906 件 ( 前 年 同 月 比 130 %) に 上 っ た。
ま た、2010 年 の KnK 公 式 サ イ ト へ の ペ ー ジ ビ ュ ー 数 (閲
覧 数 ) は、 年 間 平 均 で 一 日 あ た り 3,066( 前 年 比 159%)
本年も年間を通じて多数のボランティアの方々が事務局
となった。
内作業や各種イベント会場でのサポート、 および在宅での
翻 訳 等 に ご 協 力 く だ さ っ た。10 年 末 現 在 で 事 務 局・ イ ベ
ン ト・ 翻 訳 の 各 ボ ラ ン テ ィ ア 登 録 者 数 は 560 人 と、 前 年
比 190%に上っている。また、事務局における学生インター
ン の 受 け 入 れ は 短 期 (2 ヵ 月 ~)、 長 期 ( 1 年 超 ) を 合 わ
せ8人にのぼり、 それぞれ広報や海外事業オペレーション
のため大きな戦力となった。
34
Ⅲ. 団 体 組 織
Ⅲ.
団体組織
35
Ⅳ 会計収支
2010 年度は、 経常支出 212,784,892 円のうち、 総援助事業費 (すなわち活動地における援助事業費+東京における
支援業務費+教育プロジェクト費+広報・啓発活動費) が全体の 91.3% を占めた。
2010 年 経常支出の部
合計 212,784,892 円
カンボジア 6.7%
一般管理費 4.3%
事業開発費 4.4%
フィリピン 5.8%
広報 ・ 啓発活動 7.8%
教育プロジェクト 0.8%
東京における支援業務 9.6%
援助事業費
91.3%
その他 6 カ国 1.0%
パキスタン 37.2%
その他 6 カ国
ベトナム 0.01%
インド 0.2%
ハイチ 0.2%
パレスチナ 0.3%
シリア 0.02%
ミャンマー 0.3%
バングラデシュ 7.2%
ヨルダン 6.6%
東ティモール 7.7% インドネシア 0.9%
2010 年 経常収入の部
合計 216,039,707 円
その他の収入0.7%
一般個人寄付13.5%
ボランティア貯金4.7%
一般企業寄付10.3%
外務省44.3%
民間機関寄付11.4%
ジャパン・プラットフォーム15.1%
36
Ⅳ.
会計収支
Ⅳ.
会計収支
37
38
Ⅳ.
会計収支
Ⅳ.
会計収支
39
40
Ⅳ.
会計収支
Ⅳ.
会計収支
41
Ⅴ KO&Co. 合同会社活動報告
KO & Co.( コ ー ア ン ド コ ー) は、 認 定
2011 年 は KnK フ ィ リ ピ ン や バ ン グ ラ デ
NPO 法 人 国 境 な き 子 ど も た ち (KnK) が
シュでも裁縫や綿織物の訓練が本格化し
実施する職業訓練の研修生が製作した織
ていることを受け、 今後これら2ヵ国の
物 や 小 物、 お よ び 現 地 パ ー ト ナ ー 団 体 等
KnK 活 動 地 か ら の 輸 入 販 売 も 視 野 に 入
の 製 品 を、 日 本 国 内 に て フ ェ ア ト レ ー ド
れ、 品質とデザインの向上、 マーケット
と し て 販 売 す る 会 社 法 人 で あ り、 主 と
の拡大に取り組んでいく。 また、 カタロ
し て KnK の 収 入 創 出 活 動 (IGA: Income
グ や オ ン ラ イ ン ス ト ア を よ り 充 実 さ せ、
Generating Activity) をサポートしている。
対面販売以外の収益向上を目指す。
2010 年 は、 カ タ ロ グ 製 作、 オ ン ラ イ
ン ス ト ア、 そ し て 委 託 販 売 を 開 始 し、 販
路の拡大に向けた取り組みを始めた年と
な っ た。KnK 写 真 展 や バ ザ ー 等 の イ ベ ン
ト、 百 貨 店、 シ ョ ッ ピ ン グ モ ー ル、 チ ャ
リ テ ィ パ ー テ ィ で の 販 売 の ほ か、 小 学 館
の出版する『サライ』 の通信販売により
大 き く 売 り 上 げ を 伸 ば す こ と が で き た。
さらに雑誌 『25ans』、『ソトコト』 での商
品掲載により認知度を高めることができ
た。
フェアトレードとは
KO&Co.
の 掲 げ る フ ェ ア ト レ ー ド の 目 的 は、 カ ン ボ ジ ア や 他 の ア ジ ア
地域のハンディクラフト生産者をビジネスの側面からサポー
トし、 彼らが適正な給与や労働環境を得て、 人から認められ、 尊厳を持って生活を
送れるようにすること、 および職業選択における可能性を広げることにある。
また KO&Co. は、 世界フェアトレード機関 (WFTO: World Fair Trade Organization)
の提唱する 10 基準を理解し、 遵守することを心がけている。
WFTO は、フェアトレード組織が従うべき基準として、以下の 10 項目を挙げている。
1. 経済的に不利な立場に置かれた生産者への機会の創出
2. 透明性とアカウンタビリティ
3. 公正な取引慣行
4. 公正な価格の支払い
5. 児童労働と強制労働の撤廃
6. 差別の撤廃、 男女の平等や結社の自由の保障
7. 適切な労働条件
8. 能力強化
9. フェアトレードの推進
10. 環境への配慮
42
ⅤⅡ
. KO&Co.
活動
資料
KO&Co.
活報
動告
報告
資 料 Ⅱ KO&Co. 活 動 報 告
43
Ⅴ 謝 辞
国境なき子どもたち (KnK) の 2010 年の活動に対し、 あたたかいご理解とご支援をお寄せくださいました
国境なき子どもたち (KnK) の 2011 年 3 月に開始した東日本大震災での活動に対し、 あたたかいご理解と
皆さまに心より御礼申し上げます。
ご支援をお寄せくださいました皆さまに心より御礼申し上げます。
個人支援者の皆様
【日本をはじめ世界各国の個人支援者の皆様】
友情の5円玉キャンペーンにご参加くださった小・中・高校生の皆様
個人寄付者の皆様
【学校教育関連機関の皆様】
雙葉学園同窓会
雙葉学園
ラ・サール学園
田園調布雙葉中学高等学校エリザベット会
学校法人自由学園
国際基督教大学 (ICU) 和太鼓部
恵泉女学園中学・高等学校
拓殖大学、 ほか
各種チャリティイベントを開催、 ご参加くださった皆様
マイア・バルー様をはじめとする、 ジェーン・バーキン様、 サルヴァトール・アダモ様、 フランシス・レイ様、
国境なき子どもたちヨルダン/ 5 ピアストルキャンペーンに参加してくれた子どもたち
NPO 法人ジャパン・プラットフォーム
一般財団法人ジャスト・ギビング・ジャパン
東京城北ロータリークラブ
国境なき合唱団
東京神宮ロータリークラブ
MBS マリバレエスクール NPO 法人イーパーツ
公益財団法人五井平和財団
社団法人日本国際婦人協会
宗教法人真如苑
社団法人日本国際婦人協会
NPO 法人アビリティクラブたすけあい
財団法人ゆうちょ財団
財団法人日本国際協力財団
国際ソロプチミストアメリカ日本東リジョン東京・広尾
癒しと温かな手の学校
全国友の会
国際婦人福祉協会 (ILBS)
NPO 法人チャリティ・プラットフォーム NPO 法人WE 21 ジャパンあさお
TechSoup Japan
FID 映像開発フォーラム、 ほか
【企業の皆様】
株式会社小学館
伊藤忠商事株式会社
ヘンケルジャパン株式会社
UBS 証券会社
全日本空輸株式会社
株式会社高齢社
株式会社髙島屋
クーコム株式会社
クリマテック株式会社
トッパン・フォームズ・オペレーション株式会社
グンゼ株式会社 グンゼラブアース倶楽部
フェンディ ジャパン
有限会社コンデナスト・パブリケーションズ・ジャパン
株式会社オンワード樫山 [Feroux]
ソフトバンクモバイル株式会社
ユナイテッドピープル株式会社
トゥールダルジャン
アトゥー・フランス
リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京
エールフランス航空
株式会社 AG ホールディングズ
日本デルファイ・オートモーティブ・システムズ株式会社
株式会社アシェット婦人画報社 生活協同組合パルシステム東京
株式会社つかしんタウンクリエイト 合同出版株式会社
株式会社トーハン
大和ハウス工業株式会社
株式会社フェリシモ
株式会社エフエム東京
株式会社東京総合パック
株式会社毎日エデュケーション
株式会社デジタルアドベンチャー
ブックハウス神保町
G.I.P. Tokyo
株式会社堀内カラー
アイデムフォトギャラリー 「シリウス」
日本アイ・ビー・エム株式会社、 ほか
【学校教育関連機関及び民間機関の皆様】
NPO 法人ジャパン・プラットフォーム
公益財団法人東日本大震災復興支援財団/孫正義様
NPO 法人国際協力 NGO センター
NPO 法人チャリティー・プラットフォーム
スクール ポピュレール フランセ (市民の絆フランス)
宗教法人真如苑
ほほえみプロジェクトにご協力くださいました皆様
伝手プロジェクト
横浜日仏学院
フランス語婦人会
雙葉学園同窓会
パタナ小学校 (タイ王国バンコク)
リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京
月刊フランス語圏情報誌フラン・パルレ
ニース日本人会
北加日本文化コミュニティ・センター
NPO 法人ルーム・トゥ・リード・ジャパン/ U-lead
NPO 法人 Europe-Third World
Think the Earth 基金
国境なき合唱団
Sevenoaks Japanese Society and Musicians in England
生活協同組合パルシステム東京
5 スターレガシー財団
ロクシタン財団
【企業の皆様】
【公的機関の皆様】
JICA 地球ひろば 独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構国際ボランティア貯金
独立行政法人国際交流基金ほか
(順不同 敬称略)
Ⅴ. 謝 辞
辻仁成様
国境なき子どもたちフィリピン/ 1 ペソキャンペーンに参加してくれた子どもたち
44
久石譲様
友情のライブラリーにご参加くださいました皆様
ピエール・バルー様、 スブリーム様、 ザーズ様、 カミーユ様、 サンセヴェリーノ様などのアーティスト
【民間機関の皆様】
外務省
事務局近隣 (新宿区下落合) にお住まいの皆様
友情の 5 円玉キャンペーンにご参加くださいました皆様
サンゴバン株式会社
全日本空輸株式会社
ブロンデル ジャポン株式会社
日本アイ・ビー・エム株式会社
ヴァレオグループ
アコーグループ
リシュモン ジャパン株式会社
日都産業株式会社
日本アムウェイ合同会社
ロクシタングループ
フィデリティ・ジャパン・ホールディングス株式会社
寺田倉庫グループ
株式会社ハースト婦人画報社
クレディ・アグリコルグループ
EPI グループ (Alain Figaret, Bonpoint, J.M.Weston)
ソフトバンクモバイル株式会社
タルジェッティ ポールセン ジャパン株式会社
トレルボーググループ
ヴァシュロン・コンスタンタン株式会社
ナティクシスグループ
フレッシュフィールズブルックハウスデリンガー法律事務所
BNP パリバグループ
ブラウン・ウデル・ポメランタ アンド ディルハム株式会社
コルトモルテド
シナジーワールドワイド・ジャパン株式会社
株式会社フォルシア・ジャパン
ビンガム・マカッチェン・ムラセ外国法事務弁護士事務所
ビンガム・マカッチェン LLP
潮田恒産株式会社
株式会社シーフォ
セーヴェーエムエル外国法事務弁護士事務所
株式会社セリク
有限会社コンデナスト・パブリケーションズ・ジャパン
武田薬品工業株式会社
株式会社プレステージジャパン
株式会社レイジースーザン
株式会社キッズ・エンターテインメント
ヘンケルジャパン株式会社
プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社
ソニー企業株式会社
株式会社アルパーク
株式会社 NTTPC コミュニケーションズ
(順不同 敬称略) Ⅴ. 謝 辞
45
資料 1 プレスレビュー
-名誉会長からのご挨拶-
共に成長し、 将来への夢を共有するために
認定 NPO 法人国境なき子どもたち (KnK) の 2010 年度活動成果をこのような内容で皆さまにご報告で
きることを大変嬉しく、 また有難く思っております。 新聞掲載
犯罪を犯したか否か判別されないまま刑務所で虐待状態に置かれている子どももいます) はあとを絶ちま
no.
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せん。 また、KnK は 2004 年以降自然災害、紛争等で被害を受けた子どもたちへの支援を続けていますが、
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新たな災害、 紛争がいつ、 何処で起きるかは予断を許されません。
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2010 年度を通して KnK の活動は、 この報告書に記載の通り、 日本での諸取り組みやパレスチナでの初
動 調 査 な ど も 含 め て 13 ヵ 国 に お よ び ま し た。 ま た、 活 動 費 総 額 は 213 百 万 円 と、 前 年 度 の 187 百 万 円
に比し14%近く増加しました。 これは何よりも先ず大勢の皆さまが KnK の活動に理解を寄せて下さり、
ご支援頂いた賜物だと、 深く感謝申し上げております。
ま た、 現 地 パ ー ト ナ ー を は じ め KnK の ス タ ッ フ 一 同 が、 諸 々 の 制 約 条 件 を 乗 り 越 え て 日 々 努 力 を 積 ん
できた結果でもあろうと存じます。KnK の活動は設立以来 14 年を迎えましたが、 子どもたちの環境は地
域ごとにそれぞれかなりの変化が見られます。 嬉しいことには、KnK で支援を受けた子どもたちが今やそ
れぞれに成長し大学等でさらに勉学に励んだり、 あるいは社会に出て自活への努力をしている事例が幾つ
も 見 ら れ る よ う に な り ま し た。 さ ら に そ う し た 先 輩 の 姿 を 見 て、 今 KnK の 「若 者 の 家」 等 で 生 活 し て い
る年少の子どもたちが将来の自活に向けて “ より確かな夢 ” を具体的に持ち始めてきています。
その一方で、 依然としてストリートチルドレン、 トラッフィックト・チルドレン (人身売買の被害にあ
っている子どもたち)、 家計を助けるため学校に行けない子どもたち、 法に触れた子どもたち (なかには
KnK の今後の活動課題は地域によって異なるものの、 総じて (イ) 成人した子どもたちが自活できるよ
う職業訓練、 職場開発等一層の支援への取り組み、(ロ) 進学を希望する子どもたちへの支援強化、 そし
て (ハ) 各地域が将来多少なりとも独立運営できるよう現地パートナー、 現地スタッフのさらなる育成が
あげられます。
2011 年度を迎えて、KnK は次の世代を担うべき子どもたちが将来への夢を持って日々を過ごせるよう、
活動を続けて参ります。
皆さまからの引き続きのご支援、 ご協力を切にお願い申し上げます。
掲載日
2010/1/5
2010/1/8
2010/1/8
2010/1/9
2010/1/12
2010/2/5
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2010/3/1
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2010/6/6
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認定 NPO 法人 国境なき子どもたち (KnK)
名誉会長 宮尾 舜助
46
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50
2010/11/27
2010/11/28
2010/12/1
2010/12/4
2010/12/6
新聞名
内容
神戸新聞
KnK インドネシアの活動 水谷陽子
毎日新聞 阪神
KnK 写真展「Against the Wind」in つかしん
朝日新聞 阪神
KnK 写真展「Against the Wind」in つかしん
Daily Jogja (Harjo) 【インドネシア】
KnK インドネシアの活動 縫製、コンピュータークラス
Kedaulatan Rakyat 【インドネシア】
KnK インドネシアの活動 ユースセンター
山陰中央新報
KnK 写真展「Against the Wind」in 一畑百貨店
山梨日日新聞
2008 年友情のレポーター 赤池和佳奈 ヴァイオレット・リチャードソン賞受賞
Timor Post 【東ティモール】
KnK 東ティモール 北原大使を迎えて調印式
山陰中央新報
2010 年春休み友情のレポーター 岩沢壮太
読売新聞 島根
2010 年春休み友情のレポーター 岩沢壮太
朝日中学生ウィークリー
2008 年友情のレポーター 赤池和佳奈 ヴァイオレット・リチャードソン賞受賞
毎日新聞 夕刊 eye
KnK 写真展 「明日を忘れないために」写真家 安田 菜津紀
東京新聞
2010 年友情のレポーター 藤岡りこ
読売新聞 島根
2010 年友情のレポーター 岩沢壮太
朝日新聞 マリオン
KnK 写真展 「明日を忘れないために」写真家 安田 菜津紀
毎日小学生新聞
シリーズ・世界の子どもたち 【フィリピン】
朝日小学生新聞
2010 年友情のレポーター 藤岡りこ
毎日小学生新聞
シリーズ・世界の子どもたち 【バングラデシュ】
産経新聞
KnK 写真展 「明日を忘れないために」写真家 安田 菜津紀
毎日小学生新聞
シリーズ・世界の子どもたち 【東ティモール】
毎日小学生新聞
シリーズ・世界の子どもたち 【ヨルダン】
毎日新聞 東京
2010 年友情のレポーター 藤岡りこ 夏募集開始
徳島新聞、福島新聞、山形新聞、佐賀新聞、四国新聞、
2010 年友情のレポーター 夏募集開始
下野新聞、北國新聞、日本経済新聞、八重山日報 他
岐阜新聞
2010 年友情のレポーター 夏募集開始
長崎新聞
2010 年友情のレポーター 夏募集開始
朝鮮日報
チャリティー「ほほえみプロジェクト」
日刊スポーツ
チャリティー「ほほえみプロジェクト」
山陰中央新報
2010 年友情のレポーター岩沢壮太 KnK 事務局長 ドミニク レギュイエ
山陰中央新報
2010 年友情のレポーター岩沢壮太 KnK 事務局長 ドミニク レギュイエ
山陰中央新報
KnK 事務局長 ドミニクレギュイエ 専務理事 守谷 季美枝
日刊まにら新聞
KnK フィリピン 水害被災者支援
軽井沢新聞
国境なき子どもたち写真展 in 軽井沢
信濃毎日新聞
国境なき子どもたち写真展 in 軽井沢
日本経済新聞 長野
国境なき子どもたち写真展 in 軽井沢
中日新聞
国境なき子どもたち写真展 in 軽井沢
山陰中央新報
KnK 事務局長 ドミニクレギュイエ
読売新聞 京都
友情の5円玉キャンペーン for パキスタン
岐阜新聞
友情の5円玉キャンペーン for パキスタン
毎日新聞 東京
KnK パキスタン 水害被災青少年支援
山陰中央新報
KnK 東ティモール派遣員 枯木幸子
山陰中央新報
KnK 東ティモール派遣員 枯木幸子
上毛新聞
2010 年友情のレポーター 田崎陸
朝日新聞
KnK パキスタン 大地震から 5 年 FWA と KnK の活動
下野新聞、徳島新聞、京都新聞、佐賀新聞、福井新聞、
2011 年友情のレポーター 春募集開始
山陰中央新聞、福島民報、熊本新聞、日経新聞 他
愛 媛 新 聞、 山 陰 中 央 新 報、 東 奥 日 報、 東 都 新 聞、
2010 年友情のレポーター 大川茉菜
日本海新聞 他
SANKEI EXPRESS、徳島新聞 他
2010 年友情のレポーター 大川茉菜
神戸新聞、南日本新聞、宮崎日日新聞 他
2010 年友情のレポーター 大川茉菜
静岡新聞
2010 年友情のレポーター 大川茉菜
中日新聞
2010 年友情のレポーター 大川茉菜
中日新聞 友情の5円玉キャンペーン
資料Ⅰ プレスレビュー
47
その他
no.
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掲載日
2010/1/4
2010/1/20
2010/2/1
2010/2/20
2010/3/26
2010/4/1
2010/4/1
2010/4/1
2010/4/1
2010/4/20
2010/5/15
2010/6/18
2010/6/18
2010/6/22
2010/7/10
2010/7/28
2010/8/2
2010/9/1
2010/9/7
2010/9/10
2010/10/1
2010/10/21
2010/10/25
2010/12/9
情報誌名
伊藤忠商事株式会社 社内報
日本カメラ
友の会通信 癒しと温かな手の学校
Days JAPAN
週刊金曜日
ソトコト
ソトコト
Youth-Acty!!
6 年生社会『デイリーサピックス』
日本カメラ
Le Monde MAGAZINE
毎日新聞デジタル web
asahi.com web
女性自身
ネットワーク 2010 年 7・8 月号
25ans 9 月号
WWD BEAUTY
VOGUE NIPPON Oct 2010
Precious 10 月号
ネットワーク 2010 年 9・10 月号
Snip 11 月号
ウーマンエキサイト web
Treasure vol.39
きもの 25ans
内容
KnK フィリピン「若者の家」オープニングセレモニー
KnK 写真展 安田菜津紀
国境なき子どもたちの活動 KnK 専務理事 守谷季美枝
2003 年友情のレポーター 安田菜津紀
KnK 書籍 「ぼくは 12 歳、路上で暮らしはじめたわけ。」
グリーンファイター KnK 事務局長 ドミニク ギキュイエ
KnK 写真展 「明日を忘れないために」
KnK フィリピンの活動
世界中で活躍する NGO 友情のレポーター
KnK 写真展 「明日を忘れないために」写真家 安田 菜津紀
KnK フィリピンの活動 台風支援 ピアエデュケーター ハロルド
チャリティー「ほほえみプロジェクト」
チャリティー「ほほえみプロジェクト」
チャリティー「ほほえみプロジェクト」
2010 年友情のレポーター 藤岡りこ
“サステナ・チャリティガラ”開催告知 KnK 事務局長 ドミニク レギュイエ
KnK カンボジア 「未来をつなぐ夢はさみ」
FNO 寄付先団体 国境なき子どもたち
フェンディ表参道店 チャリティ収益を KnK に寄付
2010 年友情のレポーター 藤岡りこ
KnK カンボジア 「未来をつなぐ夢はさみ」
チャリティー「ほほえみプロジェクト」
KnK カンボジア 「未来をつなぐ夢はさみ」
“サステナ・チャリティガラ”
KnK 事務局長 ドミニク レギュイエ
神戸新聞 2010 年 1 月 5 日
毎日新聞 阪神 2010 年 1 月 8 日
テレビ/ラジオ放送
no.
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放映日
2010/1/7
2010/2/1 ~ 2/9
2010/2/1 ~ 2/9
2010/2/1 ~ 2/9
2010/4/10
2010/4/15
2010/4/28
2010/4/30
2010/5/1
2010/5/15
2010/6/14
2010/6/18
2010/6/26
2010/6/27
2010/7/3
2010/7/5
2010/8/13
2010/8/20
2010/8/27
2010/8/27
2010/8/27
2010/9/3
2010/9/10
2010/9/12
2010/9/13
2010/9/15
2010/9/17
2010/9/20
2010/9/21
2010/9/25
2010/10/14
2010/10/25
2010/12/4
2010/12/10
2010/12/14
2010/12/17
2010/12/19
放送局・番組名
内容
NHK 神戸 ニュース神戸発
KnK 写真展「Against the Wind」in つかしん
NHK 島根 昼前しまねっと
KnK 写真展「Against the Wind」in 一畑百貨店
NHK 島根 しまねっとニュース 610
KnK 写真展「Against the Wind」in 一畑百貨店
NHK ラジオ島根 KnK 写真展「Against the Wind」in 一畑百貨店
J-WAVE Crossover Jam
KnK 写真展 「明日を忘れないために」写真家 安田 菜津紀
渋谷 FM「Sound Branding Radio」
KnK 写真展 「明日を忘れないために」写真家 安田 菜津紀
BS11「INside OUT」 22:00-22:50
KnK 写真展 「明日を忘れないために」写真家 安田 菜津紀
BS 日テレ「よい国のニュース」
2010 年友情のレポーター 藤岡りこ
島根 CATV
2010 年友情のレポーター 岩沢壮太
TOKYO FM 「Earth & Humanity」
KnK 書籍 「ぼくは 12 歳~」
KnK 会長 寺田朗子
静岡 FM 「キャラメルポケット」
2010 年友情のレポーター 夏募集開始
笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ
2010 年友情のレポーター 夏募集開始
NHK 島根
2010 年友情のレポーター 岩沢壮太 KnK 事務局長 ドミニク レギュイエ
日本海TV
2010 年友情のレポーター 岩沢壮太 報告会
TOKYO FM 「Earth & Humanity」
2010 年友情のレポーター 藤岡りこ
JFN 系列全国ネット番組「OH! HAPPY MORNING」2010 年友情のレポーター 夏募集開始
DATV
国境なき子どもたち活動紹介ビデオ
DATV
国境なき子どもたち活動紹介ビデオ
DATV
国境なき子どもたち活動紹介ビデオ
NHK ラジオ『私も一言!夕方ニュース』
パキスタン水害支援
フジテレビ『ニュース JAPAN』
2010 年夏休み友情のレポーター フィリピン取材
フジテレビ『ニュース JAPAN』
2010 年夏休み友情のレポーター フィリピン取材
DATV
国境なき子どもたち活動紹介ビデオ
NHKBShi『地球ドキュメント Mission』
ミッションマスター KnK 事務局長 ドミニクレギュイエ
NHKBShi『地球ドキュメント Mission』
ミッションマスター KnK 事務局長 ドミニクレギュイエ
NHKBShi『地球ドキュメント Mission』
ミッションマスター KnK 事務局長 ドミニクレギュイエ
NHKBShi『地球ドキュメント Mission』
ミッションマスター KnK 事務局長 ドミニクレギュイエ
JFN 系列全国ネット番組「OH! HAPPY MORNING」2010 年友情のレポーター 大川茉菜
DATV
国境なき子どもたち活動紹介ビデオ
DATV
国境なき子どもたち活動紹介ビデオ
RCC(中国放送) ニュース 6
KnK パキスタン派遣員 熊本晃順
FM 尾瀬『いっしょに、ね イブニングワイド 756』
2010 年友情のレポーター 田崎陸
DATV
国境なき子どもたち活動紹介ビデオ
DATV
国境なき子どもたち活動紹介ビデオ
DATV
国境なき子どもたち活動紹介ビデオ
DATV
国境なき子どもたち活動紹介ビデオ
JRTV 【ヨルダン】
ユースセンター アハメッド(Ahmed)の発明品
資料Ⅰ プレスレビュー
朝日新聞 阪神 2010 年 1 月 8 日
資料Ⅰ プレスレビュー
49
山陰中央新報 2010 年 3 月 1 日
朝日中学生ウィークリー 2010 年 3 月 14 日
ソトコト 2010 年 5 月号
50
資料Ⅰ プレスレビュー
朝日小学生新聞 2010 年 5 月 5 日
産経新聞 2010 年 5 月 8 日
資料Ⅰ プレスレビュー
51
毎日小学生新聞 2010 年 5 月 22 日
ル・モンド マガジン 2010 年 5 月 15 日
25ans 9 月号 2010 年 7 月 28 日
毎日新聞 東京 2010 年 9 月 11 日
愛媛新聞 2010 年 11 月 25 日
52
資料Ⅰ プレスレビュー
資料Ⅰ プレスレビュー
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2000 ~
資料 2 国境なき子どもたち(KnK)年表
1995 年
KnK 設立の前身となった教育プロジェクト「子どもレポーター」開始(2003 年に「友情のレポーター」と改称)
1997 年
日本の NGO として国境なき子どもたち(KnK)設立
1998 年
カンボジア、バッタンバンの現地 NGO「ホームランド」を支援(2002 年終了)
2000 年
特定非営利活動法人(NPO 法人)として東京都に認証される
9 月
カンボジア、バッタンバンにて初の自主運営プロジェクト、
「若者の家・男子」開設
ベトナム、ホーチミンにて電子技術職業訓練所をベトナム赤十字と協同開設(2001 年 8 月終了)
2001
1 月
ベトナム、ホーチミンにて「若者の家・男子」開設(2002 年 7 月一時閉鎖)
2 月
カンボジア、バッタンバンにて「若者の家・女子」開設(2004 年 12 月「若者の家・男子」に統合)
11 月
フィリピン、マニラ首都圏ケソンにて「若者の家」開設
12 月
フィリピン、マニラ首都圏マラボンにて刑務所プロジェクト開始(2006 年 1 月終了)
7 月
2002
ベトナム、ホーチミン第 8 地区「チルドレンズハウス」支援
1 月
カンボジア、バッタンバンの「若者の家・男子/女子」が国連人間居住センター(UN ハビタット)福岡事務所との
パートナーシップのもと、国連・人間の安全保障基金の援助対象事業となる
タイ・カンボジア間の子どもの人身売買に関する調査を実施(同年 12 月終了)
8 月
カンボジア、バッタンバンにてバイク修理ワークショップ開設
9 月
フィリピン、マニラ首都圏ケソンにて「友情の家」を開設(2004 年 9 月「若者の家」に統合)
12 月
カンボジア、プノンペンにて高等教育を希望する青年を対象とした「若者の家プノンペン」を開設(2008 年 11 月終了)
フィリピン、マニラ首都圏のスラム地区パヤタスにてチルドレンセンター開設
2003
1 月
カンボジア、バッタンバンで刑務所にて未成年収監者への支援開始
3 月
フィリピン、マニラ首都圏のスラム地区バゴンシーランにてチルドレンセンター開設
5 月
ベトナム、ホーチミンに男子のための「若者の家」を再開、国連人間居住センター(UN ハビタット)福岡事務所との
パートナーシップにより、国連・人間の安全保障基金の支援対象事業となる
ベトナム、ホーチミンにて青少年奨学サポート開始(2006 年 10 月終了)
2004
1 月
カンボジア、バッタンバンにて『ビルディング・トゥギャザー』プロジェクト開始
6 月
カンボジア、バッタンバン刑務所にて職業訓練を開始
2005
2006
インド、インドネシア、タイにて津波で被災した青少年の支援開始(インド '10 年 6 月、タイ '06 年 1 月、インドネシア '06 年 6 月に終了)
2 月
カンボジア、バッタンバンにて人身売買の被害に遭った青少年支援のためのカウンセリング研修を開始
7 月
フィリピン、マニラ首都圏のスラム地域にてコミュニティベースの支援開始
10 月
カンボジア、バッタンバンにて『ビルディング・トゥギャザー』施設開所式
5 月
インドネシア、ジャワ島中部地震で被災した青少年の支援開始
6 月
カンボジア、バンテアイミンチェイ刑務所にて未成年収監者への支援開始
8 月
カンボジア、バッタンバンにて絹織物職業訓練を開始
2007
東ティモールにて紛争の影響を受けている青少年の支援開始
5 月
日本にて、フェア・トレードによる KnK 支援を目的に KO&Co. 合同会社が設立
7 月
フィリピンにて、現地法人「KnK ネットワークフィリピン」を設立
カンボジアにて、現地法人「KnK ネットワークカンボジア」を設立
日本にて、新潟中越沖地震の被災地における調査活動を実施
10 月
2008
パキスタン北部大地震で被災した青少年の支援開始
4 月
9 月
2009
スマトラ島沖地震・インド洋大津波発生、支援活動開始
1 月
10 月
インドネシア、スマトラ島南西沖地震の被災地における調査活動を実施(翌 10 月に支援開始)
ヨルダンにて、イラク避難民の青少年に対する支援開始
1 月 バングラデシュにて、サイクロン「シドル」で被災した青少年の支援開始
6 月
ミャンマーにて、サイクロン「ナルギス」被災地における調査活動、および被災児の支援開始
7 月
インドネシア、ジャワ島中部地震被災地にて青少年のためのユース・センターを建設(12 月に活動開始)
10 月
東ティモールにて、新事業地バウカウ、ビケケ、エルメラでの青少年支援を開始
11 月
ヨルダンにて、新事業地マルカでのイラク難民・ヨルダン人双方の青少年支援を開始(2010 年 5 月終了)
4 月
シリアにて、イラク難民支援に関する調査活動を実施
9 月
フィリピンにて、大型台風の被災児に対する緊急支援を開始(2010 年 1 月終了)
10 月
フィリピンにて、恵まれない青少年に対する職業訓練コースを開始
12 月
フィリピンにて、「若者の家」新設
2010
公立施設 CETC におけるレクリエーション活動を開始(2010 年 12 月終了)
5 月
12 月
国税庁長官より、認定 NPO 法人としての認定通知を受ける(翌 2010 年 1 月 16 日より 5 年間)
1 月
パキスタン、マンセラにて、2005 年の大地震の影響を受けた校舎の再建を開始
9 月
パキスタン、コヒスタン及びシャングラにて、同年 7 月の水害により被災した学校の再開支援を開始
10 月
11 月
54
ベトナム、ホーチミンに 「若者の家・女子」 を開設(2008 年 3 月終了)
© Atsushi Shibuya
ヨルダンにて、新事業地ジャバルアンマンでの青少年支援を開始
ハイチにて、シスター本郷幸子を通じ、同年 1 月の大地震により被災したポルトープランス及びエンシュ市の学校を支援
パレスチナにて、青少年支援に関する調査活動を実施
資 料 Ⅱ 国 境 な き 子 ど も た ち (KnK) 年 表
資 料 Ⅲ 国 境 な き 子 ど も た ち (KnK) 年 表
55
認定 NPO 法人 国境なき子どもたち(KnK)
2010 年度活動報告書
2011 年 9 月 30 発行
禁 無断複製・転載
認定 NPO 法人 国境なき子どもたち(KnK)
会長
: 寺田 朗子
事務局長
: ドミニク レギュイエ
事務局
: 〒 161-0033 東京都新宿区下落合 4-3-26
TEL
: 03-6279-1126
FAX
: 03-6279-1127
E-mail
: kodomo@knk.or.jp
URL
: www.knk.or.jp
写真協力
: 渋谷敦志
印刷・製本 : 株式会社イニュニック この冊子は TechSoup Japan より寄贈されたアドビ・ソフトウェアにより編集されました。