FIRST TIME REVEALED Geological Science & Nostradamus’ CATASTROPHIC MEGA-TSUNAMI Christopher P. Lock PhD, FSAI, FABI Osaka University of Foreign Studies Osaka Prefecture University Osaka University of Arts May 2007 Japan Geological Science & Nostradamus’ Catastrophic Mega-Tsunami【sample】 Terms of Personal Use License この論文の著作権は、クリストファー・ロックとshimaに帰属します。本 論文の印刷は、個人利用に限り認められます。本論文内のいかなるものも、機 械的及び電子的に複製、送信することを禁じます。そのような行為は、国際著 作権法の侵害にあたるでしょう。論評及び議論を目的とした300字以下の短い 抜粋は許可されます。 それ以上の抜粋の許可を得たい方は、クリストファー・ロック、あるいはshimaに お問い合わせ下さるようお願い致します。 Christopher Lock: gbcyd@yahoo.com shima: doufaufa@hotmail.com 凡 例 本書は学術論文のフォーマットで書かれています。基本となる表記法は以下の通りです。 ・『 』・・・出典(オンラインの記事等も含む) ・括弧内の人名、参照、数字は、著者名、出典、参照ページを指します。 ・【 】・・・補足説明。訳注です。 Copyright Christopher Lock and shima. Osaka: May 2007. -2- Geological Science & Nostradamus’ Catastrophic Mega-Tsunami【sample】 [ 要約 ] 地質学者のスティーヴン・ウォード、サイモン・ディなどの科学的な調査と比較し カ ト ラ ン ながら、ノストラダムスの四行詩CI.69 の考察を試みました。予言詩に関しては、 グリーンランゲージ 初期フランス語と「緑の言語」によって十分な解釈を行ったものです。地質学者 とノストラダムスの両者は、それぞれの言語でこう言っています。大きな山が海 へと崩落し、巨大津波による水の氾濫が生じる。その結果、アメリカ合衆国の東 海岸、フロリダ、カナダ、南米北部、カリブ諸島、アフリカの西部地域、アイスラ ンド、ヨーロッパ、エールの事実上全ての都市が破壊されると。この非常事態 が、どこで、どのように起こるのかについては一片も疑いなく科学的に認知され ています。正確な時期こそ分りませんが、禍根たる山脈内部の水を取り除くた めに横井戸を掘削するか、排水設備を建設するか、あるいはその両方を構築 する土木事業の必要性が提唱されています。それによって破滅を未然に防ぐこ とができるのです。 キーワード:クンブレ・ビエハ火山、地質学、グリーンランゲージ、ラ・パルマ、巨大津波、 ノストラダムス I.69。 イントロダクション 現代の地質学調査と中世の不可解な予言の二つの異なった言語が、山の部分的な崩落を予 測しています。その崩落の規模はイギリスのホワイト島やマン島ほどの大きさのものであり、歴史ある 大いなる国々を破滅させる巨大津波を引き起こします。それは、ラ・パルマ巨大津波です。この津波 が引き起こすと考えられている影響を、現代の地質学調査の言語の中に最初に見ていきます。それ は主に、スティーヴン・ウォード(サンタクルス、カリフォルニア大学 地球物理・惑星物理学会)とサイ モン・ディ(ロンドン、ユニバースティカリッジ 地質学部)の二人の地質学者の調査結果を通じて現 れます。彼らの調査結果は、米国地球物理学連合(AGU)の論文(Ward & Day)の中に含まれて います。1 他のソースとして、New Scientist.com の記事(Samuel)、BBCホライズンが2000年に放映 した TV 番組「巨大津波:破壊の波」(Mega-tsunami: Wave of Destruction)、サウスウエスト・ボルケー ノ・リサーチセンター(SWVRC)のトロンブリーとオテッセンの算定結果にも触れており、各研究結果 の相違にも触れています。 次にその非常に大きな出来事を、古い中世の文学、グリーンランゲージを通じて検討していきま す。ノストラダムスの I.69 がその出来事を扱っているのです。2 レオーニとロバーツの著作に引用 Copyright Christopher Lock and shima. Osaka: May 2007. -3- Geological Science & Nostradamus’ Catastrophic Mega-Tsunami【sample】 された初期フランス語から、I.69 の新しい解釈を提示します。フランス語の語彙から英語への適切な 翻訳が得られる場合においては、仏英、英仏の翻訳に『コリン-ロバート 英仏・仏英語辞典』(Le Robert & Collins Dictionnaire Francais-Anglais English-French)(Atkins)を用いました。 カ ト ラ ン ウォードとディの調査結果が、I.69 の内容と詳しく比較されます。四行詩は、ウォードとディの「巨 大津波」を示しており、ノストラダムスはそれを“inondation”と書いています。これは英語で水の氾濫 を意味する inundation のことです。彼らは同じ出来事を異なった時代背景から話しており、そこには それぞれの時代の言語スタイル、慣習、文化と知識の両方の制限が染み込んでいます。 ディは、その出来事が起こる正確な場所をカナリア諸島(Figs 1 and 2)のラ・パルマ島のクンブレ・ ビエハ火山(Cumbre Vieja)であると報告しており、その性質、原因、プロセスを述べていますが、正 確な時期は分りません。時期については、報道機関、地質学の専門家によって様々に予測が異な っていますが、最も起こる可能性の高い期間が分かっています。その期間の中に、ノストラダムスによ ってコード化された時期も含まれているのです。氾濫の度合いと共に、時期についても十分に検討 していきます。 最後に、横井戸を掘削するか排水管かトンネルを敷いて内部の水圧を逃がすことが提言されま す。さもなれば、水圧によって火山が割れて海に崩落してしまうでしょう。簡単な洪水の方程式と可 能な予防措置が住民のために紹介されます。このままではいつか必ず起こる巨大津波の悲惨な破 壊を防ぐために、当局はこの提案に関して早急に行動するよう強く求められています。この論文中で 推測されている数多くの主要都市や何百万人もの生命の損失は起こる必要のないものなのです ─私たちが行動を起こすならば。 Copyright Christopher Lock and shima. Osaka: May 2007. -4- Geological Science & Nostradamus’ Catastrophic Mega-Tsunami【sample】 地質学者が語るクンブレ・ビエハ巨大津波 . Figure 1 : ラ・パルマ島のクンブレ・ビエハ。 広大な地質学的スパンを通じて、歴史のいたるところで時折巨大津波を引き起こす山の崩落が 起こっています。知られているもので最近のものは、4000年前インド洋で発生しており、その津波は オーストラリアの海岸に押し寄せました。(Mega-tsunami) 近代においては、アフリカ西海岸沖のカナ リア諸島に浮かぶラ・パルマ島(Figs. 1 and 2)の2キロの標高をもつ巨大火山クンブレ・ビエハが194 9年に噴火し、山の一部が海に向かってずれ始めました。4メートル海へとずれたところで止り、後に は4メートルの深さの浅い裂け目が山頂に残りました。(Fig. 3) 噴火が治まって静かになった後、そ の溝の性質に地質学者の注意が集まり、サイモン・ディを始めとする研究者が火山とその裂け目の 調査を徹底的に行いました。 クンブレ・ビエハ火山に関するAGUの2001年の論文の中で、ウォードとディは過去に「山腹崩 壊」が起こった際に崩れ落ちた山の残骸が山麓の海底のそこかしこに砕けて沈んでおり、未来にラ・ パルマの山腹崩壊が起こった場合、巨大津波が発生するとコンピュータが予測したことを示していま す。(see Figs. 4a and 4b) 4 しかしながら、彼らの論文と2001年の NewScientist.com の記事(Samuel) の表現と結論は、その出来事を扱った2000年のBBCホライズンのテレビ番組『Mega-tsunami』とは 幾分異なったものとなっています。 Copyright Christopher Lock and shima. Osaka: May 2007. -5- Geological Science & Nostradamus’ Catastrophic Mega-Tsunami【sample】 Figure 2 : アフリカ西海岸沖のカナリア諸島。 Figure 3 : クンブレ・ビエハ。黒字は標高と最近の噴火の年を、 灰色の破線は山頂に生じた溝の大よその位置を示している。 Link: <http://volcano.und.nodak.edu/vwdocs/volc_images/africa/lapalma.gif>. 3 ウォードとディのAGUの論文は、高度な科学的な言語をもって「二千年以内に」山腹崩壊が起こる 可能性があると軽く触れているに留めていますが、これは恐らくパニックや必要以上に警戒感を与え ないことを意図しているように思われます。彼らのコンピュータモデルは、波が連続発生する様子を 描き出しました。コンピュータは横幅15~20キロ、長さが15~25キロの「スライドブロック」【山腹崩 壊で海にずれ落ちる山の不安定な側面部分】によって生じる最低でも一ダースの波を示したのです。 論文によると、西アフリカに50~100メートル、スペインとイギリスには5~7メートル、ニューファンドラ Copyright Christopher Lock and shima. Osaka: May 2007. -6- Geological Science & Nostradamus’ Catastrophic Mega-Tsunami【sample】 ンドには10メートル、北アメリカには10~25メートル、南アメリカ北部では15~20メートル、フロリダ には20~25メートルの高さの波が押し寄せ、カナリア諸島の最西部の三つの島では波の高さは数 百メートルに達すると述べられています。The New Scientist のサムエルの記事「巨大津波が大西洋 全域の海岸を破壊する」( “Mega-tsunami will devastate all Atlantic coasts”)では、100キロほどの間 隔をおいた10前後の波が連続して発生すると報告されています。 Figure 4a : スライドブロック(山腹崩壊) (大よそイギリスのホワイト島やマン島ほどの大きさ) Figure 4b : 大規模な山腹崩壊によって 900m もの高さの巨大津波が発生する。 Copyright Christopher Lock and shima. Osaka: May 2007. -7- Geological Science & Nostradamus’ Catastrophic Mega-Tsunami【sample】 Notes 1 Geophysical Research Letters (vol. 28, p 3397)に詳しい情報が記載されています。 9 ドルで右の リンクより入手可能です。http://www.agu.org/login/ 次のリンクの figs. 1 と 4 で波のシミュレーションがご覧になれます。 http://www.benfieldhrc.org/activities/alerts/alert3.pdf#search=%22Geophysical%20Research%20 Letters%20(vol%2028%2C%20p%203397)%22 2 世紀にラテン数字、その後にピリオドを打ち四行詩の番号というのが慣習的な表記法です。 3 「ラ・パルマの簡略化した地形。灰色の太い破線はカラセードによって示唆された裂け目の位置 を示しています。(1994) タブリエンテとクンブレ・ヌエバはカルデラです。このカルデラの内陸部 の急斜面は、大規模な地滑りの頭壁の位置の目安になるかもしれません」 From: <http://volcano.und.nodak.edu/ vwdocs/volc_images/africa/lapalma.html>. 12 May 2007. 4 クンブレ・ビエハの山腹崩壊の図解は以下のリンクでもご覧になれます。 Cumbre Vieja: Atlantic Tsunami Threat: <http://www.guardian.co.uk/flash/cumbre_vieja_ t sunami.swf>. Copyright Christopher Lock and shima. Osaka: May 2007. -8- Geological Science & Nostradamus’ Catastrophic Mega-Tsunami【sample】 クリストファー P ロック PhD, FSAI, FABI University Professor Osaka, Japan クリストファー・ロック氏は日本在住のイギリス人英語教育者です。1975年から1978年の間、英 国キングストン大学で建築を学び、SAI となりました。(SAI とは、イメージ・パース、建築画、モデル 製作、写真などの分野のプロフェショナル集団〔Associate to the Society of Architectural Illustration〕の略です) 【SAI は日本のJARA(日本アーキテクチュラル・レンダラーズ協会)に相当するイギリスの団体です。 http://www.jara-net.com/】 2005年には Pacific W. University で記号論(Semiotics)に重点を置いて応用言語学の Ph.D. を取得。ロック氏は、Barons Who’s Who の New Century Award と Asia 500 Honoree in 2000 の両方の受賞者です。Bibliotheque World Wide から Profile of Excellence in 2002 を、 Marquis Who’s Who からは被伝者として 5 Years of Recognition の認証を受けました。氏は米国 に本部がある国際的人名協会の一つである American Biographical Institute と全国語学教育学 会(JALT= Japan Association for Language Teaching)のメンバーであり、大阪外国語大学、大 阪府立大学 、大阪芸術 大学、近畿 大学で英語( EFL/ESL)を教えています。日本 の大学の EFL/ESL の弁論大会の正規の審査員も務めています。 クリス・ロック氏は、大阪府立大学の The Language Center Journal、大阪大学紀要、雑誌 「関西タイムアウト」、大阪芸術大学短期大学部紀要に記事や論文を掲載しています。また、SAI の 雑誌である「Viewpoint」にも氏の記事は収録されています。主な作品タイトルには以下のものがあり ます。 ・ “Modern Geological Science and an Arcane Medieval Literary Prognostication Present the Same Message” (OUAJC 2007). ・ “An Urban Oasis” (KTO 2006). Copyright Christopher Lock and shima. Osaka: May 2007. -9- Geological Science & Nostradamus’ Catastrophic Mega-Tsunami【sample】 ・ “Green language and Cultural Insights Help Decipher and Interpret Nostradamus’ Century 10 Quatrain 72” (OPU 2005). ・ “Meaning and Mythological Imagery in WingMakers’ Paintings – Part 3: Chamber 1 Painting” (OUAJC 2005). ・ “Meishi Magic” (KTO 2004). ・ “Meaning and Mythological Imagery in WingMakers’ Paintings – Part 2: Chamber 17 Painting” (OUA 2004). ・ “Slow Death by Chocolate” (KTO 2003). ・ “Meaning and Mythological Imagery in WingMakers Paintings Part 1: Chamber 6 Painting” (OUA 2002). ・ “Takenaka Talents on Display” (Viewpoint 1996). また、ロック氏のオンライン論文が下記の URL から利用可能です。(2007 年現在) http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/laboratory/kiyou/pdf/kiyou26/kiyou26_03.pdf http://www.wingmakers.com/downloads/chamber1paperlores.pdf http://www.wingmakers.com/reproductions/chamber6paper.html 数々の優れた建築写真と英国の SAI への貢献が認められ、2007年4月に F.S.A.I.の称号 (Fellow of S.A.I.)が授与されて委員会の一員となりました。氏はまた、極東地域の SAI の代表者 で あ り 、 Japan Architectural Renderers Association (JARA) 、 Korea Architectural Perspectivists Association (KAPA)の全てのコミュニケーションと活動をコーディネイトしていま す。 ロック氏の写真は、関西及び西日本で人気の高い英語の月刊誌「関西タイムアウト」の表紙に よく使われており、産経新聞や雑誌「Viewpoint」の表紙にも作品が掲載されています。 クリストファー・ロック博士のサイト www.chrislock.com. 翻訳:shima Copyright Christopher Lock and shima. Osaka: May 2007. - 10 -
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