Vol.1 No.1「AHCC研究会を会員登録制に移行」

表紙 [更新済み].pdf 09.3.24 10:16:22 AM
C
M
Y
CM
MY
CY
CMY
K
目
次
AHCC研究会を会員登録制に移行
………………………………………………… 3
会長あいさつ(細川真澄男) …………………………………………………… 3
会員制組織化へ向けて …………………………………………………………… 3
会員制組織化の意義と目的 ……………………………………………………… 4
これからの活動 …………………………………………………………………… 4
会則について ……………………………………………………………………… 4
会員資格 …………………………………………………………………………… 4
AHCC研究会組織 ………………………………………………………………… 4
発刊に寄せて(西 信三、小砂憲一)…………………………………………… 5
AHCC研究会 10年間のあゆみ
最近の論文・学会発表から
……………………………………………………… 6
…………………………………………………………… 7
第12回 AHCC研究会国際研究報告会開催のお知らせ ……………………… 8
■編集後記 …………………………………………………………………………………………
8
表 紙 の 写 真 解 説
担子菌菌糸体の顕微鏡拡大写真
AHCC の原料となる担子菌の種菌
液体タンク培養法による菌糸体の培養
AHCCの全貌を科学的に明らかにした医学書
『AHCCの基礎と臨床』
◎本書は、AHCCの長年にわたる基礎・臨床研究の成果を科学的根拠を踏まえ
てまとめたものです。
◎AHCCの免疫賦活作用、抗癌作用、発癌予防作用、肝保護作用、抗糖尿病作用、
抗感染症作用、抗酸化作用、抗ストレス作用など、これまでの研究成果を集
大成しています。
■監修:
北海道大学名誉教授
細川眞澄男 北海道医療大学看護福祉学部教授
■編集:
山﨑 正利 帝京大学薬学部医療生命化学教授
上山 泰男 関西医科大学外科教授
株式会社
ライフ・サイエンス
B5判 271頁 上製本
2003年7月発行
定価:3,990円
(本体3,800円+税5%)
〒150‒0001 東京都渋谷区神宮前5‒53‒67 コスモス青山
TEL 03(3407)
8963
(代) FAX 03(3407)8938
̶2̶
2004 Summer
Vol.1 No.1
会 長 あ い さ つ
した。
今日、人々の健康への関心はかつて例を見ないほど高
まっています。著しく進歩した現代の医学でもなお対処
することの難しい病に苦しんでいるひとが大勢いる現状
を踏まえ、いわゆる健康食品と称するものが次々と開発
され、販売されています。しかし、それら健康食品の効
用にどれだけの科学的根拠があるのか疑問がもたれてい
るのも事実であります。それらの科学的根拠は観察され
た成果とその実証の積み重ねであり、その事実には再現
性がなければなりません。このような動きは国際的によ
り広く高まってきています。
AHCC 研究会会長
この会は、AHCCをはじめとする健康食品の効用の科
細川真澄男
学的根拠を探究することを使命にすることになると思い
ます。AHCCを開発し、研究を推進してきたアミノアッ
(北海道大学名誉教授、現北海道医療大学教授)
プ化学は自社製品の品質向上とその効用の科学的実証に
多大の意欲を示して、研究者主体に討論する会に育てて
「AHCC研究会」は、1994年に、AHCCを患者さんの
きました。そして、新しく設立する「AHCC研究会」の
治療に利用していた臨床の先生方の勉強会として発足し
運営費用を負担すること、また事務局を会社内に置き、
ました。その会には基礎研究者として帝京大学薬学部の
運営事務を担当することを申し出てくれました。さらに、
山崎正利教授と私および株式会社アミノアップ化学の研
長い歴史を有し札幌に事務局を置く財団法人基礎腫瘍学
究室の人たちが参加しましたが、わずか十数人の小さな
研究会(西信三理事長)が、報告会の開催に協力してく
会でありました。はじめは年2回開催したこともあり、
れることになりました。これからの会の運営は、幹事会
9年目にあたる昨年は第11回研究会を開催しました。
の合意により進めていくことになります。多くの研究者
その会は十数人の外国人研究者の参加も得て、総参加者
の参加を得て、このような学術団体が設立できるのも、
数300名を超える大きな国際的研究会に発展しました。
これまでアミノアップ化学が主催してきた「AHCC研究
こうなると、プログラムの編成や参加者への呼びかけな
会」が、健康食品の効用について科学的に検証する努力
ど、この会をスムースに運営するための組織化が必要に
をしてきたことが受け入れられたからと考えます。
なってきました。そこで、第12回国際研究報告会を迎
今後は会員制の学術団体になりますので、多くの健康
えるにあたって、この「AHCC研究会」を会員制の学術
食品の科学に関心のある広い分野の研究者に参加しても
団体として発足させてはどうかという声が沸き上がりま
らい発展させていきたいと思います。
AHCC研究会を会員登録制に移行
会員制組織化へ向けて
いたしました。以後、AHCCの効果
内容もより高度に、より幅広い領域
と作用機序を科学的、学術的に検証
において行われるようになった現状
AHCCやその関連物質の学術的
し、AHCCに関する研究成果を一人
を鑑みて、会員登録制の組織として
研究を目的とした研究会である
でも多くの方々に知っていただき、
活動することといたしました。
「AHCC研究会」は、参加者数の増
疾病の治療、予防のお役に立てるよ
この組織は、これまで本会の報告
加や研究領域の拡大を受けて研究会
う、
研究報告会を重ねて参りました。
会で座長を務めてくださっておりま
の運営を円滑にする目的で、このほ
1995年6月に行われた第1回研究報
す北海道大学名誉教授 細川真澄男
ど会員登録制の組織として始動しま
告会の参加者は27名でしたが、前回
先生、帝京大学薬学部教授 山崎正
した。
の第11回研究報告会では2日間で延
利先生、関西医科大学外科教授 上
AHCC研究会(AHCC Research
べ373名と増加し、第6回からは海
山泰男先生に発起人となっていただ
Association)は、AHCCに関する
外からの参加者を受け入れ、その数
き、去る6月19日に札幌で開かれた
基礎研究分野と臨床試験分野の意見
も年々増加しています。本会では報
最初の幹事会において本会は組織化
交換の場として、1994年10月に発足
告会への参加者が年々増加し、研究
へ移行し、会則、役員等が承認され
̶3̶
AHCC 研究会を会員制組織化
ました。会長には細川真澄男先生、
かった発表の概要を別冊として刊行
副会長に山崎正利先生、上山泰男先
し、配布する予定です。
生、弘前大学医学部教授 水島豊先
株式会社アミノアップ化学内に運
本会の趣旨に賛同し、AHCCおよ
生、幹事にはAHCC研究に関係の深
営事務局を設置し、本会の運営事務
び関連物質に関する研究に携わる研
い先生方が選出されました(右下図
のほか、ニュースレターなどの刊行
究者を対象として、会員には所定の
参照)。
物の編集にあたります。
入会手続をとっていただきます。こ
会員制組織化の
意義と目的
会員資格
れまでにAHCC研究会研究報告会に
会則について
参加された方には事務局から御入会
会則は、去る6月19日に行われた
の案内を差し上げておりますが、公
AHCCは、数種類のキノコの菌糸
幹事会において承認された内容でス
に入会を募る方針です。
体を大型タンクにより液体培養し、
タートいたしました。
抽出・精製された機能性食品で、健
康を増進させ、疾病の予防・治療に
重要な役割を担うBRM(Biological
A H C C 研 究 会 組 織
Response Modifier)として働くこ
会 長
とが研究により明らかにされてきま
した。現代社会において、健康、医
細川真澄男◆北海道大学名誉教授(現北海道医療大学教授)
療問題に対する関心は高まってき
副会長
ており、そのなかで食品の果たす役
割が改めて認識されつつあります。
AHCCは免疫賦活作用をはじめとす
るさまざまな生理活性を有し、日本
国内で700以上の研究機関、医療機
山崎 正利◆帝京大学薬学部教授
上山 泰男◆関西医科大学外科教授
水島 豊◆弘前大学医学部教授
関で共同研究、臨床使用されており、
幹 事
これまでに月間約3万人以上の悪性
疾患等に苦しんでいる患者さんに利
用されています。海外においても、
欧米、東南アジア諸国で共同研究が
進行しています。国内外の多岐にわ
たる研究成果を、実際にAHCCを使
用している医師、あるいは研究対象
としている研究者に対して、適確に
伝えることを目的として本会は結成
されました。本会に参加される皆様
安部 茂◆帝京大学医学部教授
石塚 玲器◆医療法人田島クリニック
伊藤 壽記◆大阪大学医学部助教授
大田 人可◆大田内科・消化器科クリニック院長
西村 孝司◆北海道大学遺伝子病制御研究所教授
野中源一郎◆元九州大学薬学部助教授
藤原 道弘◆福岡大学薬学部教授
孫 歩祥◆株式会社アミノアップ化学研究員
若命 浩二◆株式会社アミノアップ化学研究員
に会員登録していただき、本会から
発信する情報を適正に、かつ確実に
会員の皆様のもとへお届けすること
事務局長
藤井 創◆株式会社アミノアップ化学研究員
を趣旨とするものです。
これからの活動
本会では、年1回の研究報告会の
開催ならびにそれに先立つ幹事会を
事務局
株式会社アミノアップ化学内
河本 正紀◆株式会社ライフ・サイエンス
顧 問
開催し、1年間の運営について決議
します。また、ニュースレターを年
4回発行し、最新のAHCCに関する
研究成果のほか、がん治療や免疫、
先端医療、代替医療等に関する最新
の話題を提供いたします。研究報告
西 信三◆(財)基礎腫瘍学研究会(北海道大学医学研究科長)
紺田 進◆金沢医科大学名誉教授
岩本光存欣◆医療法人延山会理事長
小砂 憲一◆株式会社アミノアップ化学代表取締役
(順不同,敬称略)
会の開催後には、これまで要望の多
̶4̶
AHCC 研究会を会員制組織化
の理事などが関係している北海道大
同 著 の 英 訳 出 版、 ま た、AHCC
学、長崎大学、大阪大学、慶応義塾
に関する研究成果のJOURNAL OF
大学などで毎年10プロジェクト程度
HEPATOLOGYやJOURNAL OF
の研究が進められております。
APPLIED PHYSIOLOGYなどの一
第二の事業として研究助成があり
流国際誌掲載、各種学会発表などを
ます。若い研究者に対するがんの基
聞きますと益々増加する情報を迅速
礎的研究に対する助成および国内外
に伝えるこの度のNEWS LETTER
の学会発表の助成を行っています。
の発刊は時宜を得たものと思いま
第三の事業は、学会の開催を共催
す。
するなどして支援することです。財
最近、医療行為は、確かな科学
団寄付行為の「がんおよびその診療
的根拠に基づいて行わなければなら
に関する情報の収集や提供、国外の
ないと強く言われ、いわゆるEBM
当財団は、2002年よりAHCC研究
関係機関との情報交換や交流促進」
(Evidence-Based Medicine)が求
会国際研究報告会を㈱アミノアップ
を目的とした活動の一環であります。
められています。従来から用いら
化学と共同で開催させていただいて
第四の事業として国際事業があ
れてきた診断基準や治療方法も、科
おります。
り、国際癌生物学会(ISOBM)の
学的根拠に明確に基づいているか
基礎腫瘍学研究会は昭和52年に厚
後援を行っています。
否かの確認が求められつつありま
生省(当時)に承認され、がんの基
AHCC研究会国際研究報告会の開
す。医薬品に比し、健康食品におい
礎的研究を目的として設立された財
催は第三の事業に属します。昨年の
てはEBMの実行には大きな困難を
団であり、また、特定公益増進法人
報告会の開催に合わせて『AHCCの
伴うのは想像に難くないことです。
としても認可されております。
基礎と臨床』という研究の集大成が
AHCCが高い品質管理のもとで生産
現在の主な事業活動は四つありま
出版されましたが、その中で細川真
されていること、ならびにAHCC研
す。
澄男北大名誉教授が執筆された前書
究会の姿勢はその先頭を切り得るも
第一の事業は、がんに関する基礎
きに、AHCC研究会の目的がはっき
のと期待しています。
的研究を行うことです。現在、財団
りと表されていると思います。
発刊に寄せて
西 信三
(㈶基礎腫瘍学研究会 理事長)
発刊に寄せて
(北海道大学医学研究科長 兼務)
う性質上、多種の成分が混在してい
ることが考えられ、機能面において
AHCC研 究 会 は1994年 の 発 足 以
も神経−免疫−内分泌に対して多様
来、国内外の諸先生方のご協力の
な活性を示すことが解明されつつあ
もと、研究報告会での発表の数、質
ります。「AHCC研究会」はこのよ
ともに拡充がはかられてまいりまし
うなAHCCの成分、機能を基礎・臨
た。会の発足当初はこのAHCCとい
床の両面から科学的に解明するの
う素材について、
「医薬品として開
に大きな役割を果たしてきました。
発するのか、あくまでも健康食品の
2003年7月には、これら研究の集大
まま研究を続けるのか」という討議
成とも言える、健康食品では国内初
(㈱アミノアップ化学 代表取締役)
を1995年から1997年までの3年間に
の医学書『AHCCの基礎と臨床』
(ラ
研究開発における取り組みも一定の
わたり行ってまいりました。結論は
イフ・サイエンス社)が発行されま
評価を頂いております。
した。
今回、私は組織化された「AHCC
ることでありました。その大きな理
そのようななかで、AHCCは2002
研究会」の顧問として微力ながら
由は、
「AHCCが医薬品となった場
年度アメリカ、ニュートラコン会
会の発展のためにお手伝いをさせて
合に適応症が限られて、すべての方
議において最も優れた食品素材に贈
いただくこととなりました。同時に
がAHCCを手軽に飲めなくなってし
られる「ベスト・オブ・ニュープロ
AHCCの製造メーカーであるアミノ
まうのではないか」ということでし
ダクト賞」を受賞し、国内外で健康
アップ化学としても、AHCCの製造
た。これは、とりもなおさずAHCC
食品として高い評価を頂いておりま
者責任、健康食品としてのAHCCの
はがんなどの悪性疾患に限らず、多
す。さらに2004年度の経済産業省に
社会的地位の確立、補完代替療法の
くの疾病の予防や治療に対する可能
よる知的財産権を有効に活用した企
医療のなかでの位置付けなど、社会
性を秘めているからにほかなりませ
業に贈られる「知財功労賞」で、
「経
活動において積極的に取り組んで行
ん。担子菌(キノコ)の抽出物とい
済産業大臣表彰」に選ばれるなど、
く所存であります。
「健康食品」のままで研究を継続す
̶5̶
小砂 憲一
AHCC 研究会のあゆみ
AHCC研究会 10年間のあゆみ
本会は、1994年10月2日にAHCC
師、研究者が研究報告会に参加して
AHCC以外にも、第8回研究報告
についての基礎研究・臨床試験にご
います。
会で報告されたソバポリフェノー
協力頂いている各研究施設、病院等
第9回からは、がんや免疫の分野
ルPMP(Polyphenolic Mixture of
から9名の先生方の参加により第1
で最先端の研究をなさっている先生
Plant)やビタミンCなどの抗酸化
回協議会を開催し、会の運営や、組
方をお招きして基調講演が催される
素材、第9回研究報告会から報告
織について審議され発足しました。
ようになりました。第9回は北海道
数が増加しているGCP(Genistein
翌1995年6月18日に第1回研究報告
大学遺伝子病制御研究所の西村孝司
Combined Polysaccharide)をはじ
会を札幌で開催し、このときは基礎
教授に「抗腫瘍免疫におけるTh1主
め、サメ軟骨などの血管新生抑制
3題、臨床6題の合計9演題の発表
導免疫の意義」と題してご講演を頂
剤についても、AHCCとの併用ある
があり、出席者数は27名でした。以
きました。第10回は岡山大学医学部
いは単独での基礎、臨床での効果が
来、毎年1回(1995年、1997年には
第一外科の田中紀章教授による「が
報告され、代替医療における食品の
2回)
の研究報告会を札幌で開催し、
ん悪液質の神経・内分泌・免疫」、
果たす役割の広がりがうかがわれま
基礎および臨床の研究成果を報告、
第11回はモアハウス医科大学のジェ
す。今後も、本会で報告される研究
討論してきました。第4回報告会か
ラルド・ソネンフェルド教授によ
の内容はますます広がって行くもの
らは参加者も100名を超え、日程も
る「宇宙飛行状態における免疫系と
と思われ、本会の活動が補完代替医
2日間にわたって行われるようにな
感染症への抵抗力」など、いずれも
療、予防医学における食品の利用に
り、年々規模が拡大しています。
AHCCの作用に関連の深い研究分野
科学的なエビデンスを提供していく
研究報告に次いで行われる総合討
における最先端の研究成果やトピッ
ことが期待されます。
論では、AHCCの有効投与量、投与
クについて講演されました。
形態から機能性食品の医療現場での
A H C C 研 究 会 の 変 遷
利用のあり方まで、熱心な討議が行
われてきました。第5回の総合討論
日 程
において、AHCCは「健康食品とし
て扱う」との方向性が確認されまし
た。このことは、適応症の限られる
医薬品としてではなく、幅広い疾患
を対象として自由に誰でも利用でき
る健康食品として扱うべきであると
いうことを意味しております。
多様化する報告
研究報告は回を重ねるごとに国
場 所
’94. 10. 2
㈱アミノアップ化学
9
−
−
第1回研究報告会
’95.
6. 18
札幌グリーンホテル
27
3
6
第2回研究報告会
’95. 11. 12
札幌パークホテル
41
3
6
第3回研究報告会
’96.
8. 25
ホテルロイトン札幌
87
3
5
’97.
6. 14
ホテルロイトン札幌
115
7
5
ホテルロイトン札幌
158
6
4
ホテルロイトン札幌
170
5
6
ホテルロイトン札幌
262
5
8
ホテルロイトン札幌
290
9
11
ホテルロイトン札幌
309
11
13
ホテルロイトン札幌
331
7
15
札幌コンベンションセンター
373
9
12
ホテルロイトン札幌
−
−
−
第4回研究報告会
第5回研究報告会
15
’97. 12. 6
7
’98. 11. 21
て海外の演者による発表があったの
第7回研究報告会
’99.
8. 21
は、第6回研究報告会でした。メキ
第8回研究報告会
’00.
8. 19
第9回研究報告会
’01.
8. 18
第10回国際研究報告会
’02.
8. 24
第11回国際研究報告会
’03.
7. 25
第12回国際研究報告会
’04.
7. 24
シコ、
オアシス病院のフランシスコ・
コントレラス博士による臨床研究報
告は、後日開催された日本代替医療
学会のシンポジウムでも講演され注
目されました。その後も、
アメリカ、
オーストラリア、
ニュージーランド、
演題数
基礎
臨床
第1回協議会
第6回研究報告会
際色豊かになってきています。初め
出席
22
22
20
19
25
26
25
※第12回国際研究報告会は予定
中国、韓国、タイなどから多くの医
̶6̶
論文・学会発表
最近の論文・学会発表から
●本年、これまでに国際学術雑誌および学会で発表された研究テーマをお知らせいたします。
論文発表
■Endocrine Regulations, 38, 7‒13(2004)
■Urology, 63, 259‒263(2004)
“Amerioration by Active Hexose Correlated Compound of
“Effects of a genistein-rich extract on PSA levels in men
endocrine disturbances induced by oxidative stress in the
with a history of prostate cancer”
rat”
She-Fang Ye, et al.
Ralph W. deVere White,
Dept. Biochem., Dokkyo Univ. School of Med.
Dept. Urology, Univ. California, Davis, School of Medicine
学会発表
■日本薬学会 第124年会
(大阪、日本)
平成16年3月29日(月)∼31日
(水)
AHCC及び他剤の併用による免疫賦活作用および抗癌剤
の副作用軽減効果
若命浩二(㈱アミノアップ化学)ら
宇宙飛行状態における抵抗力低下に対するAHCCの効果
■6th Joint Conference of the American
Association for Cancer Research and the
Japanese Cancer Associatioin
(ハワイ、アメリカ)
平成16年1月25日(日)∼29日
(木)
Effects and Mechanisms of Active Hexose Correlated
孫 歩祥(㈱アミノアップ化学)ら
C o m p o u n d(A H C C)a n d G e n i s t e i n C o m b i n e d
Polysaccharide(GCP)in Tumors
AHCCに関連する話題ではアミノアップ化学から2演
Buxiang Sun(Amino Up Chemical Co., Ltd.)et al.
題の発表があった。昨年の第11回研究報告会で基調講演
を行ったモアハウス医科大学(アメリカ)のジェラルド・
Novel Clinical Trial of a Genistein-Rich Aglycone
ソネンフェルド教授のグループとの共同研究として、無
Mixture for Prostate Cancer
重力状態における免疫力低下に対するAHCCの保護作用
Robert Hackman(University of California, Davis)et al.
に関する報告と、AHCCと他剤併用による抗癌剤の副作
用軽減効果に関する報告であった。
G e n i s t e i n C o m b i n e d P o l y s a c c h a r i d e (G C P), a
■95t h A n n u a l M e e t i n g o f A m e r i c a n
Association for Cancer Research
(オーランド、アメリカ)
平成16年3月27日(土)∼31日
(水)
Effects and Mechanisms of Active Hexose Correlated
C o m p o u n d (A H C C) a n d G e n i s t e i n C o m b i n e d
Polysaccharide(GCP)in Tumors
Buxiang Sun(Amino Up Chemical Co., Ltd.)et al.
今年のアメリカ癌研究協会の年会では、食品成分によ
Nutritional Supplement with Potent Anti-Bladder Cancer
Activity In Vitro
Debra Bemis(Columbia University)et al.
AHCC Enhances Tumor Immunosurveillance by
Up-regulating the Antigen-specific CD8+IFN-gamma
Production
Zhinan Yin(Yale School of Medicine)et al.
ハワイで行われたアメリカ癌研究協会と日本癌学会の
合同会議では国内外のAHCC、GCP研究者が集まり、ア
るがん予防や治療に関する報告が増加し、シンポジウム
ミノアップ化学を含む4演題が発表された。ここでも天
でも多く取り上げられた。
然物に関連する報告が増加しており、世界的にがんの化
アミノアップ化学の孫研究員によるAHCCおよびGCP
学予防などの分野に対する関心の高さがうかがわれた。
の併用による抗腫瘍効果に関する発表が行われ、関心を
集めていた。
■第2回臨床獣医学「A to Z」(名古屋、日本)
平成16年1月17日(土)∼18日
(日)
■日本ポリアミン研究会 第19回研究発表会
(札幌、日本)
担子菌培養抽出物AHCCの免疫賦活及び抗腫瘍効果に関
平成16年2月5日(木)∼6日(金)
する基礎と臨床
酸化ストレスにより誘導されるオルニチン脱炭酸酵素活性
の天然物による抑制効果
叶 社房(獨協医科大学生化学)ら
̶7̶
若命浩二(㈱アミノアップ化学)
お知らせ
第12回 AHCC研究会国際研究報告会開催のお知らせ
主催 AHCC 研究会
後援 ㈱アミノアップ化学
㈶基礎腫瘍学研究会
2004 年 7 月 24 日
(土)
・25 日
(日)
基調講演:Young-Joon Surh 教授(ソウル国立大学)
「植物由来栄養食材と機能性食品が有する化学予防
作用、化学保護作用及び神経保護作用について」
座 長:細川真澄男 先生(北海道大学名誉教授)
山崎 正利 先生(帝京大学薬学部教授)
紺田 進 先生(金沢医科大学名誉教授)
上山 泰男 先生(関西医科大学外科教授)
■今回で12回目を迎える本会の研究報告会は、7月24日
(土)
、25日(日)の両日、ホテルロイトン札幌(札幌市)
生(金沢医科大学名誉教授)
、上山泰男先生(関西医科
大学外科教授)にお願いしております。
にて開催されます。今年は基調講演にソウル国立大学の
研究発表は基調講演1題、基礎研究12題、臨床研究8
Young-Joon Surh先生をお招きし、
「植物由来栄養食材
題の合計21演題で、AHCCをはじめGCPや新規抗酸化物
と機能性食品が有する化学予防作用、化学保護作用及び
質に関する研究報告が予定されており、海外からの発表
神経保護作用について」と題して、食品成分によるがん
も11演題予定されています。
の化学予防について講演していただきます。Surh先生
24日は午後から基調講演を含む9演題の発表の後、懇
は化学予防研究の第一人者として、食品成分による生体
親会が催されます。懇親会ではAHCC研究の発展に貢献
調節作用や発がん抑制など、幅広い分野での研究で国際
された松崎茂先生(前獨協医科大学医学部教授)が、こ
的に活躍されています。今回の基調講演でもがんの化学
のほど退官されたのを記念いたしまして、退官祝賀会を
予防に関する興味深いお話が期待されます。
開催の予定です。25日は午前中休憩を挟んで12演題、昼
例年どおり、座長を細川真澄男先生(北海道大学名誉
食後に総合討論が行われます。
教授)
、山崎正利先生(帝京大学薬学部教授)
、紺田進先
たくさんの御参加をお待ちしております。■
■ 編
集
後
記 ■
AHCC研究会発足から10年目にして、組織を会員登録制として再ス
タートいたしました。NEWS LETTERも創刊し、年4号程度を発行して
いく予定です。研究報告会やAHCC関連の学会、論文発表情報のほか、
がん治療、免疫研究等、本会の研究領域における最新の話題を提供して
参ります。本研究会の組織化と会報の発行に際しましては、発起人の先
生方をはじめ関係各位に多大なるご協力をたまわり、誠に有り難く厚く
御礼申し上げます。
今後、研究報告会の発表内容は別冊として会員の皆様に配布の予定で
すので、研究報告会への参加が叶わなかった会員の皆様にも、AHCCに
関する最新の研究成果をご提供できることと思います。本報告会内容の
詳細は次号でお伝えします。
本会の運営やNEWS LETTERに関するご意見、ご要望等ございまし
たら事務局までご連絡下さい。
(事務局運営委員 三浦健人)
̶8̶
AHCC研究会 NEWS LETTER
2004 Summer Vol.1 No.1
2004年7月1日発行
発行:AHCC研究会事務局
〒004‒0839 札幌市清田区真栄
363番地32 ハイテクヒル真栄
株式会社アミノアップ化学 内
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