現在、タングステン電極棒は TIG 溶接、 プラズマ溶接・切断等で使用されていま すが、その耐久性と点火特性の向上さ せる為、トリウムの種々混入比率のも のが実用化されています。 が放 射性物質であり、搬送、保管、取扱いに は適正な注意が必要ですが、トリウム 入りタングステン電極棒の健康被害及 び環境負荷は完全に取除くことは不可 能です。 平均的な溶接作業条件下での検証で は、溶接作業者本人及び周辺での作業 者は年間 15-20mSv(ミリシーベルト)の 被爆があり、適切な換気設備のない環 境下では、肺は、研磨作業時の粉塵の 吸引、溶接作業時の有害ヒュームの吸 引等で最も深刻な影響のある器官で す。 A 軸ト〔Bq※/g〕は、実際には、トリウム入りタン グステン電極棒における特有の放射作用はトリ ウム含有量で決定されるが、天然トリウムの特 性及び鉱脈としての時経によりバラつきがあり ます。 ※Bq:becquerel (ベクレル:放射能の SI 単位) ドイツでは、宇宙及び地球上等から放射される カリウム 40、及び大気中に存在し、特に劣悪な 換気の居住用ビルに存在する放射性イナートガ スとしてのラドン等、自然界の放射線量は年間 平均 2.4mSv としています。 トリウム入りタングステン電極棒の取扱いに際し て吸引する放射能は実に有害であることを充分 認識することが必要です。 従って、トリウム入りタングステン電極 棒の研磨作業時は有効は粉塵吸引装 置を設置すること、溶接作業時に於い ては充分な換気を行うことが必須です。 Wolfram Industrie 社資料を訳出 08-12-19 エクセル貿易 98
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