Enterprise Publisher

「XMLを適用した
マルチリンガル版マニュアル制作の事
例」
【発表者】
日立ソフトウェアエンジニアリング(株)
プラットフォーム設計部 増井 章二
TEL:045-866-8114
E-Mail: s-masui@msa.hitachi-sk.co.jp
【原稿作成協力】
(株)パイオニアメディアクリエイツ
開発グループ 加藤 剛志
3B2はAdvent社の商標です。
WindowsはMicroSoft社の商標です。
その他、記載の社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
TEL:03-3491-7688
E-Mail: improj@pmcnet.co.jp
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はじめに
(株)パイオニアメディアクリエイツ殿では、パイオニアグルー
プ製品のマニュアル作成をしており、製品に対する各種操作マ
ニュアルを輸出国に向けた複数言語に対応して作成、保守して
いる。このマニュアル作成、管理作業にXMLを適用し、マニュ
アルの文章をデータベース化したマルチリンガルに対応したシ
ステムを開発することによってマニュアル原稿の1ソース化マ
ルチユース対応を実現できた。
現在は、H14/5の本番開始に向けてフォーマッタ定義の調
整中で、担当者の教育を含めて段階的に適用することを計画し
ている。
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ご紹介
(株)パイオニアメディアクリエイツについて
略称:PMC
●平成8年:パイオニア (株) のマニュアル制作部門及び映
像メディア制作部門を分離独立して発足
● マニュアルやカタログの制作、マルチメディアの制作を
中心としたトータルコンテンツの提供
●パイオニア製品に対応して20数カ国に向けた複数言語
のマニュアルを制作
http://www.pmcnet.co.jp
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パイオニア(株)の製品とマニュアル制作
【製品出荷地域とマニュアル言語】
国内向け:日本語
北米向け:米語、西語、仏語
欧州向け:仏語、英語、独語、伊語・・・
北欧向け:ノルウェー語、スウェーデン語・
:
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現状のマニュアル制作手順
国内向け
日本語
PS
国内版
DTP作業
北米向け
米語
西語
仏語
PS
米国版
DTP作業
欧州向け
英語
独語
DTP作業
仏語
・・・
PS
欧州版
:
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業務改善プロジェクトの立上げ
【 PMCの状況 】
分社化
【 世 の 中 の 状 況 】
アウトソーシング
メディアの多様化
競争という荒波に直面
低価格化
・効率改善による競争力の強化
・QCDを保持し低コストを実現
他社と差別化できる
トータルコンテンツ
技術
問題点:DTP中心の制作方法、都度翻訳では
効率向上に限界
業務改善プロジェクトの立上げ
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業務改善プロジェクトの狙い
大幅な期間短縮&コスト削減
●組版作業の自動化(人手⇒機械化)
ページネーション、レイアウト、目次、索引、参照関係 etc.
●翻訳作業の効率化
●ドキュメントの流用性・共有化
品質向上
●マニュアル品質の均質化
●海外マニュアルの品質向上
●は必須
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組版作業の問題点
DTP作業では組版作業をDTP作業担当者が行う必要があり、
大きな手間となっている。
マニュアル制作作業
組版作業
人手作業 :大
訂正作業
組版の再見直し作業
人手作業 :大
増幅
海外マニュアルを同
時制作する場合
海外版への組版作業
組版の再見直し作業
x 海外版の数
組版作業:ページネーション、レイアウト、目次、索引、参照関係 etc.
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XMLの有益性
<利用サイド>
●組版作業(※)の自動化を実現できる。
※:ページネーション、レイアウト、目次、索引、参照関係 etc.
● 1ソースマルチユース(多様性、利用価値大)が可能である。
● 恒久的なコンテンツ定義言語(W3Cによる)である。
<開発サイド>
● データベースとの親和性が良く、部品化が容易で、
さらにマルチリンガルへの適用が容易である。
● DOMなどツールが充実しており、開発が容易である。
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組版作業の問題点と対策
組版作業がマニュアル制作の作
業負担を増幅
マークアップ言語を適用して
組版作業を自動化
マークアップ言語としてXMLを
適用
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XML適用の問題点対策
有益な書式であるが、XMLのドキュメント制作は困難、かつ、
プログラムも希少
【 現状のXMLでドキュメントを制作する方法 】
①XMLエディタを利用する方法
XMLの専門知識が必要(プログラムのコーディングと似ている)
XML
ソース
XMLエディタ
② DTPソフトで制作したドキュメントをXML変換する方法
費用が増加(XML化が必須となっている場合に適用)
DTPソフト
DTP
ソース
変換業者
(変換ソフト)
XML
ソース
XMLの意識不要のプログラムの開発
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翻訳作業の問題点
1個の海外版マニュアルの制作は国内版マニュアルの制作
以上のコストと期間が必要
ベースマニュアル
DTP作業
(日本語)
(日本語)
校正
原稿作成
ベースマニュアル
翻訳原稿抽出
(他国語)
(日本語)
翻訳原稿反映
翻訳
(他国語)
DTP作業
1個の海外版の制作
校正
(他国語)
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海外版マニュアルはどこが難しいか(1)
製品Aのマニュアル
製品Bのマニュアル
同じ内容(類似の内容)については、同じ記述(似たよう
な記述)をしていなければならない。
過去に同じ内容(類似の内容)の記述があれば、流用し
て組み合わせる必要がある。
大きな手間:追加・訂正した記述は無条件に翻訳依頼
するのではなく、まず、過去に同じ内容(類似の内容)の
記述がないかどうか調査する必要がある。
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海外版マニュアルはどこが難しいか(2)
翻訳は翻訳会社へ依頼するが、依頼箇所の選択、抽出、そし
て、翻訳後の反映のコストが大きく、作業ミスも発生する。
?
★修正箇所がどこ
に該当するか判断
が難しい
(選択作業が大)
日本語版
アラビア語版
翻訳
★修正箇所の抽出
と反映が手間
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海外版の制作を容易にできないか
マニュアルを部品に分けて、データベースに登録し、部品に
日本語、及び他国語を定義する。データベースなので他国語
の翻訳状況もわかる。
日本語/
アラビア語版
データベース
<a>
<b>
翻訳
<c>
<d>
<e>
日本語部品 アラビア語部品
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部品の流用性・共有化
さらに、部品を複数のマニュアルで流用、又は共有する。
マニュアル1
データベース
<a>
<b>
<c>
<d>
<e>
マニュアル2
<a>
<b1>
<c>
<d2>
日本語部品
英語部品
仏語部品
<e>
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マニュアルのXML定義
ポイント:ハード製品開発の部品表※の考え方を適用
異なる製品のドキュメントから共通項目洗い出し部品とし、
ドキュメントの部品表を作る。
部品の階層:親子関係を持たし、子レベルの再利用、
親レベルでまとめて再利用する。(再利用率向上)
部品の大きさ:別々に翻訳しても意味が変わってこない範囲を
考慮する。(翻訳品質の確保)
ライティングルール +
部品表
再利用率が高く、
= 品質を均質化できる
DTDを作成
※:異なる製品でなるべく同じ部品を使用することで製品原価を下げる。
部品の在庫管理を行うために部品一覧としている。
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プロジェクトの狙いに対する施策と問題点
狙い
組版作業の
自動化
翻訳作業の
効率化
施策
XMLを適用し、XMLフォー
マッタで自動組版
データベースの部品に複数の
他国語を定義
翻訳原稿の自動抽出と自動
反映
流用性・共有 部品をデータベース化して流
化
用・共有化
品質の均質 組版作業の自動化
化
海外版の品 翻訳原稿の自動抽出と自動
質向上
反映
問題点と対策
既存のパッケー
ジには該当する
製品がない
↓
日立ソフトと共同
開発
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XMLフォーマッタの検討
XML
フォーマッ
ター
3B2
会社名
特徴
・48カ国語に対応
Advent社
・細かいレイアウト定義
適用
●
・SGMLに対応
・低価格
FrameMaker
Adobe社
XMLフォーマッター
アンテナハウス ・XSL/FO使用可能
・低価格
社
マルチリンガルマニュアルを考慮して3B2を適用
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XMLを適用した
マルチリンガルマニュアル制作システム
XML
PS
(日本語)
XML
(英語)
Enterprise Publisher
※1
XML
(仏語)
XML
XML(・・・)
国内版
XML
フォーマッター
PS
3B2
※3
PS
PS
(・・・)
データベース
※2
海外版
人手作業
自動化
PMC
印刷会社
※1:XMLデータベースパブリシングシステム PMCと日立ソフトで共同開発 (H14.1一般出荷)
※2:ドキュメント部品データベース(マルチリンガル対応)
※3:XMLに対応した自動組み版プログラム、48国語に対応
英国Advent社で開発、アルテック(株)で販
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ネットワーク機器構成
パイオニア所沢マニュアルセンタ
PMC本社(目黒)
拠点ファイルサーバ
WAN
DBサーバ
パイオニア川越マニュアルセンタ
拠点ファイルサーバ
Webサーバ
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業務改善プロジェクトの成果
・PMCと日立ソフトの共同開発により、XMLを適用し、さらに、
マニュアル文章を部品としてデータベース化したXMLデータ
ベースパブリッシングシステム(Enterprise Publisher)を
開発し、マニュアル制作の試行を開始した。
・Enterprise Publisherの出力するXMLの自動組版には
3B2を適用した。
・以下の期間短縮とコスト削減効果を期待している。
原稿作成の増加:設計に時間をかけ良いマニュアルを作る。
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Enterprise Publisherの紹介 ー特徴ー
XML
(英語)
XML
(日本語)
XML
(英語)
XML出力
XML
(露語)
XML
(伊語)
Enterprise
Publisher
Enterprise
Publisher
XML
(中国語)
マルチリンガル
データベースから
自動抽出・自動併合
英語編集
Enterprise
Publisher
Document
DB
XML
(仏語)
日本語編集
データベース管理
日本語編集
Enterprise
Publisher
翻訳支援ソフト
server
XML
(日本語)
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Enterprise Publisherの紹介 −機能−
翻訳支援ソフト
複数言語翻訳
Enterprise Publisher
ドキュメント編集
マルチUSE
PS
Paper
CDrom
DVD
Web
自動組み版ソフト
XML
EDI
(スタイル)
XML生成
DB
・複数言語同時生成
・自動組版ソフトとの連携
・WEBブラウジング
・テキスト
・画像
・表
・章節
マルチリンガル
・UNICODE対応
・翻訳支援ソフトとシームレスな連携
・日本語(英語)で編集
etc.
XSL
・既存部品の組み立て(DBで共有化)
・目次、索引、相互参照の自動化
・レイアウト、タグ意識不要
DTD
(構造定義)
DBP
(Database Publishing)
WindowsGUI
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Enterprise Publisherの紹介 −部品組み立て方式−
Document DB
ドキュメント
ドキュメント検索
テキスト
フォルダ
表示ドキュメントから取り込み
(フォルダ単位、テキスト単位)
テキスト検索
テキスト検索結果から
取り込み(テキスト単位)
フォルダ検索
フォルダ検索結果から
取り込み(フォルダ単位)
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Enterprise Publisherの紹介 −翻訳方式−
ドキュメント編集は日本語(又は英語)だけで行い、翻訳作業は自動化
類似対訳ドキュメントをエクスポート
既存
既存
既存
ドキュメント
ドキュメント
ドキュメント
未翻訳部品だけ自動選択
部品1(日本)
部品1(英語
ドキュメントA
部品1
部品5
:
部品15
:
部品1(仏語)
部品1(伊語)
:
翻訳支援ソフト
部品5(日本)
部品5(英語)
部品5(仏語)
部品5(伊語)
:
翻訳済み部品をインポート
翻訳者
部品15(日本)
部品15(英語)
部品15(仏語)
日本語版 英語版
仏語版 伊語版
部品15(伊語)
:
:翻訳済み部品
:未翻訳部品
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Enterprise Publisherの紹介 −システム構成−
検索用データ ドキュメントデータ
基本構成
インターネット
Router
Router
閲覧用(WEB)
制作用クライアント
DBサーバ
ファイルサーバ WEBサーバ
プラットフォーム/マシンスペック
マシン
制作用
クライアント
マシンスペック
CUP:1GHz以上
メモリ:256M以上
モニタ:1024X768ピクセル以上
OS
アプリケーション
Windows2000 ※1
Enterprise
Publisher
Oracle ※3
DB
サーバ ※2
CUP:1GHz以上
メモリ: 1G 以上
Linux
/Windows2000/Unix
ファイル
サーバ ※2
CUP:1GHz以上
メモリ: 1G 以上
Windows2000
/Linux/Unix
※アンダーラインはH14/2
※1:日本語版、英語版、マルチリンガル版で動作、表示言語は日本語/英語サポート
※2:Enterprise Publisherはインストール不要
※3:DB2,HiRDB,SQL Serverサポート予定(時期未定)
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