機能性化粧品市場の調査を実施

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富士経済 GROUP
第07075号
PRESS RELEASE
株式会社 富士経済
2007年9月25日
〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町
2-5 F・Kビル
TEL.03-3664-5811 FAX.03-3661-0165
URL : http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
https://www.fuji-keizai.co.jp/
広報部 03-3664-5697
機能性化粧品市場の調査を実施
― 2007年のスキンケアにおけるアンチエイジング市場は2,807億円(前年比3.5%増)の見込 ―
総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 阿部 界 03-3664-5811)
は、スキンケア、メイクアップ、ボディケア、ヘアケア・ヘアメイクの4カテゴリーにおける機能を訴求する化粧
品について調査を行った。その結果を調査報告書「機能性化粧品マーケティング要覧 2007」にまとめた。
この報告書では、カテゴリー毎に機能別の動向を分析した。
カテゴリー
機 能
スキンケア
モイスチャー、ホワイトニング、アンチエイジング、敏感肌、アクネ対応の5機能
ベースメイク
モイスチャー&カバー、UV(ホワイトニング)
、テカリ・毛穴、くすみ・小じわ、敏感肌の
5機能
ボディケア
モイスチャー、UV(ホワイトニング)
、スリミング/マッサージ効果、フレグランス/アロマ、
敏感肌の5機能
ヘアケア
モイスチャー&マイルド、ダメージケア、フケ・カユミ防止、クレンジング・地肌ケア、フ
レグランス、スカルプケアの6機能
<調査結果の概要>
機能性化粧品市場
2006年
前年比
2007年見込
06年比
スキンケア
9,802億円
100.7%
9,885億円
100.8%
ベースメイク
2,856億円
98.6%
2,831億円
99.1%
ボディケア
1,076億円
100.1%
1,084億円
100.8%
ヘアケア
2,860億円
103.0%
2,913億円
101.9%
合 計
1兆6,594億円
100.6% 1兆6,713億円
100.7%
化粧品市場
2兆2,143億円
100.2% 2兆2,189億円
100.2%
機能性化粧品/化粧品
74.9%
―
75.3%
―
06年の機能性化粧品市場は、前年比0.6%増の1兆6,594億円で、化粧品市場におけるウエイトは74.
9%となった。
プレミアム訴求のトイレタリーブランドの投入が積極的に行われ、
引き続き好調のヘアケア市場と、
堅調な伸びを続けるスキンケア市場が機能性化粧品市場の底上げに貢献した。
07年もプレミアム訴求の大型新ブ
ランド投入が相次ぐヘアケア市場の活況が続く見通しであり、
スキンケア市場においても資生堂が大型新ブランド
の投入と拡販に注力しており、機能性化粧品市場は引き続きプラス成長が見込まれる。
<カテゴリー別市場の動向>
1.スキンケア
『アンチエイジング』を重視した商品市場が急拡大しており、これに牽引される形でスキンケア市場はプラス成
長が続いている。06年は春∼夏にかけての天候不順の影響で『ホワイトニング』のメラニン生成抑制を訴求した
商品が低迷したことや、コエンザイムQ10配合商品の需要が一巡し、伸び悩んだ影響でスキンケア市場は微増に
留まった。07年は需要期初頭である4∼5月の天候にも恵まれ『ホワイトニング』需要の回復が期待されるが、
「エリクシールシュペリエル」
(資生堂)
、
「アクアレーベル」
(資生堂フィティット)など大型新ブランド投入が相
次いだ06年と比較すると話題性の高い新ブランドは少なく、スキンケア市場は引き続き微増と見込まれる。
【スキンケアの注目機能:アンチエイジング】
2006年 2,713億円(前年比106.6%) 2007年見込 2,807億円(前年比103.5%)
スキンケア市場における『アンチエイジング』は日本社会の高齢化や中高年層のケア意識の高まりから需要
本件に関するお問合せ:広報部 (Tel.03-3664-5697 Fax.03-3664-5842またはmail address:koho@fuji-keizai.co.jp)
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が拡大しており、商品面でも積極的なテコ入れが行われていることから市場は活況を呈している。05年の市
場急拡大に貢献した コエンザイムQ10 配合商品に続き、
「アスタリューション」
(コーセー)などをはじ
めとする アスタキサンチン や、
「DHCプラチナシルバー」シリーズ(ディーエイチシー)をはじめとする
白金ナノコロイド を配合した商品が話題を集めたうえ、資生堂グループから「エリクシールシュペリエル」
「アクアレーベル」などの大型ブランドが投入されたことで、06年も前年比6.6%増の伸びを達成した。
団塊ジュニア世代全般が30代に突入し、加齢に伴う肌の悩みを感じる年代の人口が急増したことで需要拡
大は今後も続くと見込まれる。特に『アンチエイジング』の95%を占めるリカバリー(シワ、たるみ、くす
みなど加齢に伴う症状の改善訴求商品)機能では新理論や新成分、処方など様々なアプローチで『アンチエイ
ジング』効果を高めたブランド/スペシャルケアの投入が積極的に行われる見通しであるが、
『アンチエイジン
グ』をメインに、
『ホワイトニング』効果も訴求したライン/アイテム(富士経済では『ホワイトニング』に包
括)が増加しており、その影響から市場の伸びは鈍化すると見込まれる。
2.ベースメイク
『敏感肌』と『くすみ・小じわ』訴求の商品が拡大したが、
『ホワイトニング』や『テカリ・毛穴』
、
『モイス
チャー&カバー』訴求の商品が実績を落としたことで06年のベースメイク市場は縮小となった。
『ホワイトニ
ング』は、買い替えチャンスとなる需要期初頭の4月後半∼5月にかけて気温が低く、全国的に多雨であった
ことが影響した。また、
『テカリ・毛穴』対策商品はトップブランドである「レヴュー」
(カネボウ化粧品)が
春・夏商品を『モイスチャー&カバー』へと移行したことや、春・夏対策として展開するマス向けブランドが
ファンデーションの通年使用によって買い替えが進まなかった。
【ベースメイクの注目機能:くすみ・小じわ】
2006年
466億円(前年比100.2%) 2007年見込
466億円(前年比100.0%)
『くすみ・小じわ』訴求は30代以上をターゲットとしたブランドが中心となっている。スキンケアでのエイジ
ングケアに対する需要が高いことを受け、ベースメイクについても『くすみ・小じわ』以外にハリやたるみ対応、
ツヤ感アップなどの訴求が目立っている。06年は「フレッシェル モイストリフト」
(カネボウコスメット)や
「アクアレーベル(保湿)
」
(資生堂フィティット)
、07年も「アクアレーベル(エイジングケア)
」
、
「インテグレ
ート グレイシィ」
(資生堂フィティット)など新ブランド/ラインの投入が相次いでいる。流通ではカウンセリン
グは伸びが見られないものの、新ブランド/ライン投入によるセルフセレクションでの活性化が牽引し、07年は
06年から横ばいの466億円が見込まれているが、08年には07年比1.1%増の471億円が予測される。
3.ボディケア
06年のボディケア市場は、
『フレグランス/アロマ』と『敏感肌』訴求商品の実績が高い伸びを示したものの、
主力の『モイスチャー』や『UV(ホワイトニング)
』が天候不順の影響で縮小となり、全体では微増に留まった。
しかし、
『モイスチャー』の化粧品系は「ロクシタン」
(ロクシタン ジャポン)等のライフスタイル提案型ブラン
ドが拡大傾向にある他、
『UV(ホワイトニング)
』においても高付加価値商品の投入が進むなどの好要因も多く、
安定した需要が見込まれる市場環境といえる。また、ライフスタイル提案型ブランドにより、香りによるアロマテ
ラピー効果の認知度が高まり、
他ブランドにおいてもアロマによる高付加価値商品が需要を獲得していることから、
今後の市場拡大が期待される。
【ボディケアの注目機能:フレグランス/アロマ】
2006年
54億円(前年比112.5%) 2007年見込
60億円(前年比111.1%)
『フレグランス/アロマ』では香りによるリラックス効果などを訴求している。フレグランス関連の商品が主
力となっていたが、嗜好性の高さや海外フレグランスブランドの並行輸入品の増加などにより近年まで縮小が
続いている。一方、アロマ関連については、
「ロクシタン」
(ロクシタン ジャポン)
「ザ・ボディショップ」
(イ
オンフォレスト)などのライフスタイル提案型ブランドが新規出店を加速させていると共に、ローズを始めと
して香りのある商品が話題となって伸びており、
『フレグランス/アロマ』市場の拡大を牽引している。
本件に関するお問合せ:広報部 (Tel.03-3664-5697 Fax.03-3664-5842またはmail address:koho@fuji-keizai.co.jp)
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4.ヘアケア
06年のヘアケア市場は、継続して大々的な販促展開を行った「ツバキ」
(エフティ資生堂)の実績増が貢献し、
微増となった。機能別では、
『ダメージケア』は引続き需要が高く、新ブランド投入が行われたことで市場拡大し
た。また、
「ツバキ」や「いち髪」
(クラシエホームプロダクツ)といったプレミアム訴求のトイレタリーブランド
が牽引し『モイスチャー&マイルド』が大幅に伸びた。
『モイスチャー&マイルド』と『ダメージケア』でヘアケ
ア市場の5割弱の構成比を占めるまでに成長した。
07年は「h&s」
(P&Gジャパン)や「サロンスタイルモイストキープスパ」
(コーセーコスメポート)など
健康で美しい髪を生み出す頭皮環境を整える ことをメイン訴求した大型ブランド投入によって
『クレンジング・
地肌ケア』市場が活況を呈する見通しである。また、加齢によるツヤのなさやうねりの軽減効果を謳ったエイジン
グケアブランド「セグレタ」
(花王)と「ダヴプロエイジ」
(ユニリーバ・ジャパン)が春と秋に投入されており、
ヘアケアにおけるアンチエイジング訴求の市場形成(
『モイスチャー&マイルド』に包括)が見込まれる。
【ヘアケアの注目機能:モイスチャー&マイルド】
2006年 1,173億円(前年比109.1%) 2007年見込 1,194億円(前年比101.8%)
06年の『モイスチャー&マイルド』市場は、春に発売された「ツバキ」が大々的な販促展開によって一気に高
いシェアを獲得、
「いち髪」といったプレミアムインバスブランドの実績も拡大した。これらプレミアム訴求ブラ
ンドが伸びたことで単価も上昇し、前年比9.1%増の1,173億円となった。
07年は、エイジングケア訴求の新ブランドが相次いで投入されている。今春、40代以上を対象に投入された
「セグレタ」は、
「ツバキ」などよりもさらに高い価格設定ながら好調に推移している。また、今秋には「ダヴプ
ロエイジ」が発売され、リンスインシャンプー「ソフトインワン」
(ライオン)の「ふんわりタイプ」が追加される
など、アンチエイジング訴求の新ブランドの動向が市場を左右すると予想される。さらに、スタイリング訴求(洗
髪によりスタイリングしやすい髪に導く)の「モッズ・ヘア」
(ユニリーバ・ジャパン)が今春全面リニューアル
され、好調であることから、
『モイスチャー&マイルド』市場は06年に続き拡大が見込まれる。
<調査対象>
スキンケア
ベースメイク
5機能
5機能
ボディケア
ヘアケア
5機能
6機能
<調査方法>
富士経済専門調査員による調査対象企業及び関連企業・団体等への直接面接取材
<調査期間>
2007年6月∼8月
以上
資料タイトル :
「機能性化粧品マーケティング要覧 2007」
体
裁 :A4判 215頁
価
格 :100,000円 (税込み105,000円)
CD-Rセット価格 110,000円(税込み115,500円)
調査・編集 :富士経済 東京マーケティング本部 第二事業部
TEL:03-3664-5821
FAX:03-3661-9514
発 行 所 :株式会社 富士経済
〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町2−5 F・Kビル
TEL03-3664-5811 (代) FAX 03-3661-0165 e-mail:koho@fuji-keizai.co.jp
この情報はホームページでもご覧いただけます。
URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ https://www.fuji-keizai.co.jp/
本件に関するお問合せ:広報部 (Tel.03-3664-5697 Fax.03-3664-5842またはmail address:koho@fuji-keizai.co.jp)