国際ニコス・カザンザキス友の会 ニュースレター

国際ニコス・カザンザキス友の会
ニュースレター
相反する2つの立場の間に統合を見い出そうと絶えずもがいていること‐私の苦悩はここにある」ニコス・カザンザキス 1944 年2 月12 日 エギナにて
No.40 – 2016 年4 月
ギリシャ国内
集会
今号の話題
翻訳:細野智子
− アテネ「ニコス・カザンザキスと政治」大統領後援が決定。
− イラクリオン「国内外の教育におけるカザンザキスの位置づけ」、ク
レタ県知事後援が決定。
テサロニキ国際ブックフェア
友の会、カザンザキス出版会およびカザンザキス博物館は、展示、講演、
読書会、音楽、ドキュメンタリー上映、演劇上演を含む大規模ブースを
出店予定。
フォーラム
アグリニオ、アギオス・ニコラオス、アテネ、エギナ、アレクサンドル
ポリ、ボロス、エデッサ、ザキントス、タソス、イオアニナ、カバラ、
カラマタ、カルダミリ、ケルキラ、クラシ、ラミア、ラリサ、レスボス、
メソロンギ、ナクソス、クサンティ、パトラ、ピレウス、プレベザ、レ
ティムノ、ロドス、サントリーニ、シフノス、スキアトス、スパルタ、
トリポリ、ハニア。
カザンザキスゆかりの地の訪問
エギナ、イラクリオン、ナクソス、シフノス、プラストヴァ(カルダミ
リ)、聖山アトス。
ギリシャ国外
当会会員のイラクリオンのグラフィックデザイナー、エレン・ウェイジ
ャズ・ジグルタキがポスターをデザインしました。深く感謝します。
2017年:カザンザキス年
友の会、カザンザキス出版会、カザンザキス博物館からの共同要請を受
け、ギリシャ文化省は2017年を「カザンザキス年」としてすベてのイベ
ントの後援をすることを発表しました。ギリシャの省庁が偉大なクレタ
人(カザンザキス)の価値を認めるのは初めてのことです。さらに別の
要請により、外務省およびマノリス・ベリバサキスを代表とする全世界
クレタ人会議は、ギリシャ国外で実施されるすベてのイベントの後援名
義付与を決定しました。各位に厚く感謝の意を表します。
イベント
友の会、カザンザキス出版会、カザンザキス博物館および関係者一同は
一連のイベントプログラムの草案を以下の通り作成しました。
フォーラム/ ラウンドテーブルディスカッション / 講演
− 南北アメリカ:アルゼンチン(ブエノスアイレス)、ブラジル(サン
パウロ)、アメリカ合衆国(ニューヨーク、サンフランシスコ)、カナ
ダ(グランビー、モントリオール、オタワ、トロント)、コロンビア(ボ
ゴタ)、キューバ(ハバナ)、メキシコ(メキシコシティ)、ウルグア
イ(モンテビデオ)、チリ(サンティアゴ)。
− アジア:ジョージア(トビリシ)、日本(東京)、中国(北京)、マ
レーシア(クアラルンプール)、韓国(ソウル)、ウズベキスタン(ブ
ハラ)。
− アフリカ:アルジェリア(アルジェ)、ガボン(リーブルビル)、モ
ロッコ(テトゥアン)、ブルキナファソ(ワガドゥグー)、ニジェール
(ニアメ)、南アフリカ共和国(ヨハネスブルク)、チュニジア(チュ
ニス)。
− ヨーロッパ:ベルギー(ブリュッセル)、ボスニア・ヘルツェゴビナ
(パレ)、ブルガリア(プロブディフ)、フランス(コルテ、マルセイ
ユ、ボルドー、ニース、パリ)、ドイツ(ミュンヘン)、チェコ(ボジ
ダール)、スイス(ジュネーブ、チューリッヒ、ローザンヌ、ルガーノ)、
アイルランド(ダブリン)、イタリア(ミラノ、パレルモ、ローマ、ト
リエステ)オランダ(アムステルダム)、クロアチア(ザグレブ)、ノ
ルウェー(オスロ)、ハンガリー(ブダペスト)、ウクライナ(キエフ、
マリウポリ)、ポーランド(ワルシャワ)、マケドニア旧ユーゴスラビ
ア共和国(スコピエ)、ロシア(モスクワ)、セルビア(ノヴィ・サド)、
スロベニア(コぺル)、スウェーデン(ストックホルム)、フィンラン
ド(ヘルシンキ)。
− 中東:エジプト(カイロ、アレクサンドリア)、イスラエル(テルア
ビブ)、レバノン(ベイルート)。
− オセアニア(オーストラリア):アデレード、キャンベラ、メルボル
ン、ブリスベン、パース、シドニー。
カザンザキスゆかりの地の訪問
エジプト(シナイ山聖カタリナ修道院)、フランス(アンティーブ、パ
リ)、ドイツ(ベルリン)、チェコ(ボジダール)、スイス(ルイガノ、
チューリッヒ)、スペイン(トレド)、中国(北京)、ウズベキスタン
(ブハラ、サマルカンド)、ロシア(モスクワ)。
壊と浄化の幻影をみる。「深く、激しく、稲妻のように敏捷なアフリカ
的幻影だ」と、カザンザキスは作品を執筆し始める前の1928年5月26日、
エレニ・カザンザキスに宛てた手紙の中で記している。
アフリカ人のトダ・ラバは原始的な力のもつエネルギーを表現している
が、その力は没落した西洋社会を再生させることができるものだ。これ
はカザンザキスの「オデュッセイア」にも見ることができるモチーフで
ある。
それは途切れ途切れの鋭い文で書かれた詩的で、象徴的で、様式的な、
比喩と預言の物語である。当時カザンザキスが映画に興味をもち、脚本
の執筆を手掛けていたことも影響して、映画的な構造になっている。鋭
く短い映画的な言葉、主体の「意識の流れ」に関するこだわりは、『ト
ダ・ラバ』をカザンザキス作品の中でも最もモダニズム的なものとして
クレタの眼
いると言えるかもしれない。
2016年12月発行の第43号では、ニコス・カザンザキスとアルバート・ア
ピーター・ビェンによれば、同書は芸術とジャーナリズムの間の分水嶺
インシュタインの「ふたたび十字架にかけられるキリスト」に関する未
に位置しているという。
出版の書簡を掲載予定。
作品は1929年にチェコスロバキアのゴッテスガブ(ボジダール)にてフ
総索引号『クレタの眼』(1990-2014)
ランス語で執筆され、1931年に雑誌『Revue de vivants (生活の雑誌) 』
ニコス・カザンザキス作品の知識を深めるために必携の書です。ご注文
に部分的な形で初めて発表された。その後1934年ニコライ・カザンのペ
は友の会の以下住所までご連絡ください(ギリシャ語またはフランス語)。 ンネームで完全版が『Le Cahier bleu(青い本)』第14号より連載され
DEFNK Case postale 2714, 1211 Genève 2 dépôt, Suisse,
た。また、1933年にはシモン・コスターの翻訳したオランダ語版が
siankcdc@gmail.com
Wereldbibliotheek社から出版されている。プロローグおよびエピローグ
はパンデリス・プレベラキスによる翻訳で雑誌『プロトポリア(前衛)』
ニコス・カザンザキスの作品
に掲載された(『モスクワは叫んだ』1929年8-9月号p.202-207および『ト
文章
ダ・ラバ』1930年1月号p.1-15)。ギリシャでは1956年ディフロス社から
私は神に感謝する、色彩豊かで、騒々しく、清々しい子供のような感性
ヤニス・マグリスによる翻訳版が出版された。同年秋にカザンザキスが
が私の中に今も生きていることを。そのおかげで頭脳が衰えることなく、 雑誌『新時代』に発表した詩『トダ・ラバ』は同訳者に捧げられている。
枯れることなく、歪にならないでいる。これは聖なる雫、私を死なせな
ニコス・クリソス
い不死の水なのだ。ものを書きながら、海について、女について、神に
ギリシャ語からの翻訳
ついて語りたくなるとき、私は自分の心と向き合い、私の内なる子ども
が言うことに耳を傾ける。そしてそれを書き記すのだ。もし、ある程度
− ふたたび十字架にかけられるキリスト、オランダ語、訳者ヒェロ・ホ
それを言葉で言い表せ、海、女、神といった大きな力を語ることができ
クウェルダ、アムステルダム 2016年。
ているとしたら、それは私の心の中に生きている子どものおかげである。 − グレコへの手紙、フランス語、訳者ミシェル・ソーニエ、序論アティ
無垢な目で、常に初めて世界を見ることができるよう私は再び子どもに
ナ・ブユカ。パリ 2016年。
なる……
− 自由と死(キャプテン・ミハリス)、フランス語、訳者ジゼル・プラ
グレコへの手紙 シノスおよびピエール・フリダス、付録ニキ・スタブル。パリ 2016年。
作品「トダ・ラバ」の紹介
− アレクサンドロス大王、ドイツ語、訳者アンドレアス・クラウゼ、ア
モスクワは声をあげた
テネ 2015年。
小説『トダ・ラバ』の中でカザンザキスは、ロシアでの旅の印象、ソビ
− 兄弟殺し、クロアチア語、訳者コラリカ・スルンホビス、ザクレブ 2015
エトの試みに対する自身の政治的問題意識、そして自身の確固とした哲
年。
学的・形而上学的探求についてまとめている。紙面には十月革命の結果
− グレコへの手紙、クロアチア語、訳者コラリカ・スルンホビス、ザク
に対する人々の苦闘と苦悶がさまざまなアプローチや世界観を通してあ
レブ 2015年。
りありと描かれており、ビジョンとその挫折、カザンザキス自身が確信
大学の論文
したこと、激動の時代の様子が表現されている。主人公はアフリカ人の
トダ・ラバで、彼の名前はヘブライ語で「どうもありがとう( ‫ 」) תודה רבה‬− テサロニキ大学にて、ルーマニア人学生ロディサ・ぺトレが修士論文
という意味である。他に7人いる主要登場人物はアルメニア人労働者アザ 「文学と映画:ニコス・カザンザキスの小説『その男ゾルバ』とミハリ
ド(ルーマニア人作家パナイット・イストラティの仮託)、クレタ人ゲ
ス・カコヤニスの映画『その男ゾルバ』」を執筆中。
ラノス(カザンザキスが1922年にアレクサンドリアの雑誌『新生活』に
− コルテ大学(コルシカ)にて、ニコラス・ザルが博士論文「文化遺産
『オデュッセイア』を発表した際のペンネーム)、中国人の老教師スウ・ と現代ギリシャ・ラテン文化の伝達:カザンザキスのケース」を執筆中。
キ、ポーランド系ユダヤ人ラヒル(カザンザキスのベルリン時代の友人
映画
ラヒル・リプスタインをベースにした文学的人格)、日本人の詩人アミ
タ、老修道僧のアナンダ、そして大きな総入れ歯の人である。彼らはカ
著名な映画監督(ハンセン病患者の収容場所であったスピナロンガ島に
ザンザキス自身の人格のそれぞれ異なる側面を表しており、モスクワか
ついて描いたビクトリア・ヒスロップの著書『島』を映画化した)ソド
らの招待を受けて(書名の原案は『モスクワは声をあげた(Moscou a crié)』 リス・パパドゥラキスがジュール・ダッセン以降初めて『ふたたび十字
であった)、ソビエト時代のロシアへと導かれる。アストラハンで開催
架にかけられるキリスト』を映画化予定。クレタ県、カザンザキス出版、
されるある東方会議、その後モスクワへと招かれ、そこで「革命記念」
カザンザキス博物館および友の会はこの素晴らしい試みを支援申し上げ
の盛大なパレードを観ることになる。
る。
「主人公は七人、七つの意識だ。つまり私の内にあってロシアをともに
ドキュメンタリー
見た七人の人間だ。ゲラノスとアナンダはより私の深層に近いが、全員
が私の中に存在し――ムッソリーニもまた存在している。そしてエピロ
『33.333―ニコス・カザンザキスのオデュッセイア』はメニオス・カラ
ーグにおいて黒人のトダ・ラバは全員を飲み込んでしまうのだ」と、カ
ヤニスが撮影したドキュメンタリーのタイトル。監督のインスピレーシ
ザンザキスは1929年7月16日、パンデリス・プレベラキスへの手紙の中で ョンの源泉はオデュッセイアをスウェーデン語に翻訳したゴドフリド・
記している。副次的な人格の一団は中心的な人格たちを取り囲み、とも
グリュネワルトであった。グリュネワルトは現在103歳で、オデュッセイ
に話し合い、歴史を語り、革命後のソビエトの生活のグラフィティを補
アを翻訳するためにギリシャ語を学ぼうと高齢になってから決意したこ
う。レーニンの人格が大いに支配的であるが、それはラディカルな思想
とをこのドキュメンタリー作品の中で説明している。さらに作中では、
家でも軍や政治的な指導者でもなく、預言者か秘儀を司る人のようであ
アメリカ人、ギリシャ人、スウェーデン人の様々な大学関係者が話して
る。最終章では、レーニン廟を訪れたトダ・ラバはそこで燃えたぎる崩
国際ニコス・カザンザキス賞
第二回のテーマは「芸術的創造(絵画、彫刻、版画、映画、ドキュメン
タリー、音楽、演劇他)」です。応募締切は2017年4月末日まで。
いる。監督の意図は、詩の意味について、また我々一人ひとりの人生の
旅における困難の意味について疑問を投げかけることにあった。ドキュ
メンタリーは3月にテサロニキ映画祭で発表。5月にイラクリオンとアテ
ネで上映予定。なお、ゴドフリド・グリュネワルトによる翻訳は『クレ
タの眼』1993年12月第8号にて発表された。
友の会の活動
新責任者
• 運営委員会:マリサ・ドナティエッロ、翻訳者、サンパウロ、ブラジ
ル。/ ユーリ・イエラペトリタキ、歴史学者・考古学者、テサロニキ、
ギリシャ。/ サイダ・メクスティエバ、大学教授、バクー、アゼルバイ
ジャン。
• 地方支部長:シドニー、オーストラリア:バシレオス・アドラフタス、
大学関係者。/ メルボルン、オーストラリア:ヨルゴス・ゲオルギウ、
技師。/ ニューヨーク、アメリカ合衆国:ディミトリオス・フィリオス、
ジャーナリスト。/ アテネ、ギリシャ:ニコス・マティウダキス、言語
学者。/ スイス、ジュネーブ:ロズミ・パリシュ、公務員。/ブハラ、
ウズベキスタン:ラマゾン・ボボカロノフ、大学教授。
教員、芸術家各位の協力によりイベントは大成功。芸術家マノリス・ア
ポストラキスは生徒たちからのインスピレーションを得て金属彫刻作品
を作成、展示した。/ ハニア 拘置所 2月17日:ヨルゴス・スタシナ
キスが初めて未決囚に対しニコス・カザンザキスの人生と作品について
発表。5月21日にはカザンザキス博物館からの貸与により映画『その男ゾ
ルバ』の上映、およびヨルゴス・スタシナキスとハニア支部長シフィス・
ミヘロヤニスの講演を予定。/ テサロニキ、2月29日:支部長兼運営委
員ユーリ・イエラペトリタキをはじめとする友の会地方支部がアティ
ナ・ブユカとの共同作業により小説『キャプテン・ミハリス』およびカ
ザンザキスとクレタとの関係について発表。クレタ音楽の演奏もあり。
会場は満員。/ テサロニキ 5月12-15日:国際ブックフェア:友の会に
よるブースでは様々な国の会員が参加し、ニコス・カザンザキス作品の
発表や評論の機会を提供予定。/ テサロニキ 5月12日:テサロニキ大
学教授ディミトリス・グネラス、ユーリ・イエラペトリタキおよびヨル
ゴス・スタシナキスが「ニコス・カザンザキス、ギリシャ文壇からの難
民」をテーマに講演予定。/ ボリ(クレタ)5月22日:友の会イラクリ
オン支部責任者ソフィア・カナキがフェストス市の後援のもとニコス・
カザンザキスの夕ベを企画。テーマ「ニコス・カザンザキス、時代を超
える文学的現象」。
• 各国代表:アルジェリア、アルジェ:ヤシン・シ・アメド、人類学者・
ジャーナリスト。/ マケドニア旧ユーゴスラビア共和国、スコピエ:ペ
タル・アンドノブスキ、作家。/ ボスニア・ヘルツェゴビナ、パレ:ブ
ラダン・バトゥラ、神学者。/ クロアチア、ザクレブ:コラリカ・スル
ンホビス、翻訳者。/ セルビア、ノビ・サド: イフィゲニエ・ラドゥロ
ビス、大学関係者。/ カナダ、オタワ:ソティ・グラファナキ、大学教
授。/ リヒテンシュタイン、ファドゥーツ:ステファノス・ヤナキス、
企業役員。/ ブルキナファソ、ワガドゥグー:モニーク・イルブード、
元大臣。/ ジブチ:バシリス・フィリス、企業役員。/ マレーシア、
クアラルンプール:ミルトス・デネディオティス、企業役員。/ ロシア、
モスクワ:ナタリア・シャンゴ、翻訳者。/チェコ共和国、プラカ:ダ
グマル・ボスツォバ、弁護士。
− アメリカ合衆国 ニューヨーク 7月:会員および支援者による会合。
イベント(直近のものと開催予定)
− オランダ 運営委員会員ヒェロ・ホクウェルダによる講義:フローニ
ンゲン大学 9月26日
「カザンザキスの作品」
、
10月29日
『その男ゾルバ』
、
レーワルデン 11月4日『その男ゾルバ』、加えてアムステルダム大学現
代ギリシャ語学部およびオランダ現代ギリシャ語研究会による「カザン
ザキスのゾルバとクレタ」の発表。
− アルジェリア アルジェ 4月19日:イフィゲニア・コンドレオドスギ
リシャ大使および大使館員各位、アンスティチュ・フランセによるご助
力と入念な準備により、ヨルゴス・スタシナキスの講演が実現。テーマ
「ニコス・カザンザキスとその作品、その思想とフランスおよびアラビ
ア世界との結びつき」。スイス、カナダ、コロンビア、クロアチア、チ
リの各大使、フランス大使館の文化担当官のほか、多数の知識人、アラ
ビア人、ベルベル人の方々によるディスカッションへの参加があった。
− オーストリア グラーツ 2月17日:大学教授バシリウス・グロエンが
『求道』に関する書を発表。/ 3月10日:バシリウス・グロエンの『求
道』および『ふたたび十字架にかけられるキリスト』に関する講演、ま
たオペラ歌手マリーナ・ハーンによる、『ふたたび十字架にかけられる
キリスト』にインスピレーションを受けたマルティヌーのオペラ作品『ギ
リシャ受難劇』に関する講演に約100人の聴衆が参加。
− オーストラリア シドニー 友の会地方支部による2016年前半の活
動:2月-3月:「カザンザキスとビザンティウム」をテーマとしたセミナ
ーおよびカザンザキス作品の読書会。6月26日:カザンザキスの小説作品
の創造的な読書を行った学生に対する表彰。地方支部会報誌「アクリタ
ス(周縁の人)」の発行。4ヶ月ごとの発行で、偉大なクレタ人(カザン
ザキス)の作品の研究・翻訳、書評などを取り扱う。/
メルボルン 7月2日:研究者ハワード・ドソール博士による講演、テー
マ『求道、人生との協働』。
− ブルガリア プロブディフ大学:5月、教育者ベリチカ・グラチェバ
はカザンザキスの人生と作品に関する学生向けのクイズを企画。16日に
は表彰を予定。
− ギリシャ アテネ 2015年11月よりアティナ・ブユカがフランス語会
「Athènes-Accueil(アテネの家)」のメンバーとともにニコス・カザン
ザキスの小説作品を研究。現在までに『ふたたび十字架にかけられるキ
リスト』、『その男ゾルバ』を取扱済。次回会合からは『グレコへの手
紙』を研究予定。/ ピレウス セント・ポール学校、2月10日:学生、
− イタリア パヴィーア大学 2月22日-4月11日 運営委員会会員兼イ
タリア支部代表ジルダ・テントリオが、旅行者、翻訳者、詩人、作家と
してのニコス・カザンザキスについて、特に『オデュッセイア』と『そ
の男ゾルバ』に主眼を置いた一連の授業を実施。
− カナダ トロント 1月19日:『その男ゾルバ』話者ニキ・ゲルマニ。
2月22日:「カザンザキスの音楽化作品」話者ブーラ・ベツィ。3月14日:
「ニコス・カザンザキスの非金言に関する真実」話者ブーラ・ベツィ。4
月18日:『求道』話者ニキ・ゲルマニ。/ 開催予定 5月23日:「マキ
ャベリの『王子』(ニコス・カザンザキスの翻訳)」話者スピロス・パ
ラスヒス。7月9日「ブッダ、ニコス・カザンザキスの哲学的思想」話者
フォティニ・ハジニコラウ。
− 中国 北京 友の会北京支部代表エレナ・アブラミドゥが4月1日、映
画『その男ゾルバ』の上映とともに『ゾルバ』について講演。7月26日に
は「カザンザキスが見たクレタ」のテーマで講義を予定。
− コンゴ(キンシャサ) ルブンバシ 昨年、当会代表エフィ・ザハロプ
ールが高校生に対しカザンザキス作品について授業を実施。今年はレイ
シズムと外国人嫌悪のテーマを重視し、映画『その男ゾルバ』および
『Celui qui doit mourir(死すベき男)』の上映を企画。
− マルタ バレッタ、アリアンスフランセーズ 3月16日:ギリシャ大使
フリスーラ・カリコポプール・ブラビアヌ氏のご助力により同国で初の
カザンザキスに関するイベントが実現。ヨルゴス・スタシナキスが「カ
ザンザキスの作品と思想、フランスとの結びつき」を発表。フランス大
使、同文化専門員、アリアンスフランセーズ代表や教育者各位の参加が
あった。
− メキシコ メキシコシティ 5月17日:地方支部がギリシャ大使ペトロ
ス・パナイヨトプーロス、正教会司祭ダミアノス、大学教授アニ・パパ
バシリウ・フリソマラクと共にカザンザキスとその作品に関する講義を
企画。
− 韓国 ソウル 5月27日 韓国大学校、韓国ギリシャ協会、友の会地方
支部による第8回会合。主題『グレコへの手紙』。
− マケドニア旧ユーゴスラビア共和国 スコピエ 5月16日 友の会会
員22名とゾルバスの曾孫エビタ・ケハヤ-バレラを含む友の会支援者で、
有名なゾルバスの墓を訪問予定。この感動的な訪問の準備に関し、ギリ
シャ・リエゾンオフィス広報ゲラシモス・アレクサキスの協力に感謝し
ます。また同日、ヨルゴス・スタシナキスがEUの事務所にて講演予定。
テーマ「ニコス・カザンザキスの人生、作品および思想」。同講演に対
するギリシャ・リエゾンオフィスおよびアンスティチュ・フランセの後
援に感謝を申し上げる。ギリシャ大使ならびにフランス大使、ギリシャ
大使館およびアンスティチュ・フランセのメンバー、作家、ジャーナリ
スト、通訳・翻訳者が参加予定。
表彰
− チリ サンティアゴ 2016年1月11日 大統領と外務省の合意により、
友の会運営委員会員およびチリ支部代表アンドニス・バシリアディスが
「独裁による迫害から何千人ものチリ人および外国人の命を救った勇敢
で己を顧みない人道的行動について」受賞。栄誉ある受賞に対し心より
お祝い申し上げる。
©SYNTHESIS ニュースレター 国際ニコス・カザンザキス友の会運営委員
会発行(年3 回)/ 公開言語:英語(バシリス・アドラフタス)、フラ
ンス語(ヨルゴス・スタシナキス)、ドイツ語(ミハリスおよびエルヴィ
ン・クカキス)、アラビア語(カレド・ラウフ)、ギリシャ語(アティナ・
ブユカ)、日本語(柳田富美子)、スペイン語(マルガリータ・ラリエラ)、
イタリア語(ジルダ・テントリオ)、中国語(エレナ・アブラミドゥ)、
ポルトガル語(マリサ・ドナティエッロ)、ロシア語(ナタリア・シャン
ゴ)/タイトル画:タキス・カルムホス /2015 年12 月発行 39 号・ 納
本番号ISSN1764-6103 / 発行代表者イベット・レヌー・ハーバート(パ
リ)/連絡先: B. P. 45, 01633 Saint-Genis-Pouilly Cedex, France
/価格:1€/Web: www.amis-kazantzaki.gr, www.amis-kazantzaki.ch
/E-mail: siankcdc@gmail.com