コロプラおでかけ研究所レポート#6 2011 年 5 月 26 日 東京ディズニーランドは九州人に大人気! 政府発表指標(特サビ、DI など)と「おでかけ」との相関性は高い おでかけを科学する<コロプラおでかけ研究所(主席研究員:長谷部潤)>は、株式会 社コロプラ(代表取締役:馬場功淳)が運営する位置ゲープラットフォーム「コロプラ+ (プラス) 」における月間 4,000 万回もの位置登録情報を分析した結果、震災で大きく落ち 込んだ遊園地などテーマパークへのおでかけが 5 月に大きく回復していることが判明した。 合わせて経済産業省が発表している「特定サービス産業動態統計調査」および内閣府が 発表している「景気ウォッチャー調査(DI など) 」と当研究所が発表している「おでかけ関 連指数」との相関性の高さも同時に明らかになった。DI では 3 月に比べ4月は更に下落し たエリゕが半数以上あったが、おでかけ関連指数では沖縄を除き全て上向いており、5月 の DI が全国的に改善されることを予想している。 ※位置登録データは統計処理をしており、ユーザの皆様個人を特定できるものではありません。 九州では TDLが大人気! 富士急 TDL USJ ナガシマ 八景島 九州エリアの人々の 10 年 1 月から 11 年 5 月までの主要テーマパーク入場者数比較 <コロプラ〒>での位置登録ユーザ数データを元に都道府県人口分布比で修正し入場者数を算出した 1 / 10 ■経産省の「特サビ」と「おでかけ指数」との相関性を見る 5月 16 日、経済産業省から驚きのデータが発表された。遊園地・テーマパークの 3 月売 上高が前年同月比でほぼ半減(▲49.9%)した、というのである。発表データ元は「特定 サービス産業動態統計」 、統計データを見ている人たちの間では通称「特サビ」と呼ばれて いるものだ。特サビは、特定のサービス業を 29 業種に分けて、それぞれに属する各企業に 売上高や来場者数など重要経営指標をヒゕリングしており、直接かつ業種に応じた質問内 容であることから、鮮度の高い有用な統計データとして評価されている。 <コロプラおでかけ研究所>は、この特サビの「入場者数」と、当研究所のおでかけ関 連指数との相関性を調べた。ここで使うおでかけ関連指数は、<コロプラ+>の位置登録 ユーザ数である。対象を、東京デゖズニーランド(TDL)、ユニバーサル・スタジオ・ジャ パン(USJ)、ナガシマリゾート、富士急ハランド、横浜・八景島シーパラダス、の五 つとし、2010 年 1 月からの状況を指数化した(下記グラフ参照) 。期間内相関係数は 0.74 とかなり高い数値であり、おでかけ関連指数(ここでは位置登録ユーザ数)の有用性が確 認できる。ちなみに 8 月は、地方の遊園地ほど「夏休み偏重」が強く、5 つしかカバーして いない当研究所データとのかい離が広がったようだ。 特サビは翌々月中旬に速報が発表されるが、若干の遅さは否めない。当研究所データの ようなネット活用したリゕルタムな情報も、政府系統計データを補完するものとして、 今後徐々に一般に認知されてゆくのではないかと考えている。 2010年1月を100とし指数化 300 250 200 150 100 50 コロプラ+:主要5遊園地・テーマパークでの位置登録ユーザ数 特サビ:遊園地・テーマパーク入場者数 0 特サビ(遊園地テーマパーク)入場者数と<コロプラ〒>位置登録ユーザ数との相関チャート 2 / 10 ■テーマパークも「地産地消」~地方ほど遠方客比率が高まる~ 位置情報を活用すると「何人来場?」だけではなく「どこから何人来場?」まで分かる。 結論から言うと、テーマパークも「地産地消」の傾向が強いことが判明した。 推計入場者数 11 沖縄 東京ディズニーランド 3,500,000 10 九州 3,000,000 9 四国 2,500,000 8 中国 2,000,000 7 近畿 1,500,000 6 東海 1,000,000 5 北陸 500,000 4 甲信越 0 推計入場者数 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 3 関東 2 東北 1 北海道 11 沖縄 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 1,000,000 10 中国 9 九州 800,000 8 四国 600,000 7 近畿 6 東海 400,000 5 北陸 200,000 4 甲信越 0 推計入場者数 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 3 関東 2 東北 1 北海道 11 沖縄 ナガシマリゾート 1,000,000 10 九州 9 四国 800,000 8 中国 600,000 7 近畿 6 東海 400,000 5 北陸 200,000 4 甲信越 0 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 3 関東 2 東北 1 北海道 テーマパークエリア別入場者#1。TDL、USJ、ナガシマリゾート 3 / 10 推計入場者数 11 沖縄 富士急ハイランド 500,000 10 九州 400,000 9 四国 8 中国 300,000 7 近畿 6 東海 200,000 5 北陸 100,000 4 甲信越 0 推計入場者数 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 3 関東 2 東北 1 北海道 11 沖縄 横浜八景島シーパラダイス 120,000 10 九州 100,000 9 四国 80,000 8 中国 7 近畿 60,000 6 東海 40,000 5 北陸 20,000 4 甲信越 0 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 3 関東 2 東北 1 北海道 テーマパークエリア別入場者#2。富士急ハイランド、八景島シーパラダイス 上記グラフは、<コロプラ+>の位置登録ユーザ数を元に、各都道府県別人口(15 歳~ 59 歳)に合わせて修正した「推計入場者数」である。<コロプラ+>ユーザは関東にやや 偏重しており、それを実際の都道府県別人口分布に合わせたことで、また、実際に利用し ているユーザ世代(それが 15 歳~59 歳)をも勘案したことで、より実際に近い推計値に なったのではないかと考えている。 幾つか興味深い特徴が読み取れる。まず、我が国の二大テーマパークである TDL と USJ については、8 月よりも 12 月――つまり夏休みよりもクリスマスの方が、来場者は多い、 ということである。クリスマスは地元周辺客の比重が高まるため、大都市圏にある両者が 有利であるものの、単なる遊戯施設ではなく本当の意味でのテーマパークにまで昇華して いるか否かの差も色濃く表れているのではないかと考えている。 4 / 10 ■TDL とも USJ とも違うナガシマリゾート~地元客と遠方客の好バランス~ 名古屋圏のナガシマリゾートも「大都市圏」という点では前記二施設に比べ大きなそん 色はない。しかしながら、やはりデータを見る限り、「夏休みの家族連れニーズ」の突出し た高さを見てとれる。 そして、ナガシマリゾートはもう一つ大きな特徴を有している。それは関西エリゕから の来場者比率が高い、ということである。関東より関西の方が近いとはいえ、両エリゕか らの来場者比率には大きな差がついている。 下図はナガシマリゾート来場者数のうち地元である東海エリゕからの来場者を「折れ線 グラフ」かつ「右軸」にしたものである。地元以外の来場者のうち薄いブルー地のグラフ である関西比率の高さがうかがえるだろう。地元とそれ以外との来場者数推移トレンドが 近似しているのもナガシマリゾートの特徴である。こうした特徴から今回の震災の影響は 非常に軽微であったことが数値から推察できる。 このゴールデンウゖーク(GW)は「近場ニーズ」がやはり強かった。逆に言えば「遠方 の利用者をどれだけ落とさずに済んだか」こそが前年同期比でのポントだったのである。 その点、遠方利用者の多くが、震災の影響が少なく(そしてそこそこ近い)関西エリゕで あったことが、ナガシマリゾートにとって奏功であったと考えている。 推計入場者数 ナガシマ推計入場者数 ナガシマリゾート 400,000 350,000 300,000 11 沖縄 600,000 10 九州 500,000 9 四国 250,000 400,000 200,000 300,000 8 中国 7 近畿 5 北陸 150,000 200,000 100,000 50,000 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 0 4 甲信越 100,000 3 関東 0 2 東北 1 北海道 6 東海 ナガシマリゾートのエリア別入場者。地元の東海エリアからの入場者のみ右軸で表示 5 / 10 ■やはり遠方客が厳しかった TDL 「遠方客」の目線で厳しい結果となったのが TDL である。もともと地元客の比重が高い ので、全体としての影響はそれほど大きくはない可能性はあるものの、地元以外だけで例 えば昨年の 4 月と今年の 4 月を比較すると、約 3 分の 1 と非常に大きな落ち込みとなって いる(下図参照) 。当研究所では集計できない「外国人観光客」の落ち込みまで加味すると、 遠方客の落ち込みはやはり無視できない水準であったと思われる。 もっとも、4 月 15 日に営業を再開し、その後の GW の回復を見れば、TDL の底知れぬ 強さがうかがえるだろう。遠方客の回復は昨年 5 月水準に及ばなかったものの、地元客に ついて言えば、前年 12 月水準さえ上回ったデータとなっている。5 月 16 日から地元(東 京、千葉、神奈川、埼玉に在住、在勤、在学している方)を対象とした期間限定パスポー ト「ホームタウンパスポート」を投入した効果も大きい。これは通常で大人 6,200 円のパ スポートが 4,900 円で購入できるもので、当研究所データでは、GW が終わった 5 月 9 日 (月)~5 月 15 日(日)に対し、当パスポート導入後の 5 月 16 日(月)~5 月 22 日(日) における関東エリゕユーザ推定来場者数は 5%ゕップしたと試算している。 関東の人々がこの GW に TDL に集中したことで、割を食ったのが八景島シーパラダス と富士急ハランドである。特にシーパラダスは、そのラトさから元々GW ニーズが強 く、5 月は 8 月と双璧をなす稼ぎ時であったが、今年は厳しかった模様(4 ページ参照) 。 推計入場者数 TDL推定入場者数 東京ディズニーランド 700,000 600,000 11 沖縄 3,000,000 10 九州 2,500,000 9 四国 500,000 2,000,000 400,000 8 中国 7 近畿 1,500,000 300,000 6 東海 200,000 1,000,000 100,000 500,000 4 甲信越 0 2 東北 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 0 5 北陸 1 北海道 3 関東 TDL のエリア別入場者。地元の関東エリアからの入場者のみ右軸で表示 6 / 10 ■なぜか九州の人に大人気の TDL TDL は遠方客の落ち込みが厳しい、と前ページに記したが、地方の TDL 人気は、例えば 同列比較されることの多い USJ と比べると、大いなる差がはっきりと見て取れる。一つは 九州エリゕである。USJ より TDL の方が約 2 倍遠方ながら、(少なくとも震災前までは) 圧倒的に TDL の方におでかけしていることが分かる。東海エリゕも同様で、TDL と USJ の二施設対決では、九州以上に「TDL 贔屓」であることが分かる(ともに下図参照) 。理由 はさすがに当研究所では計りかねるが、こうした「熱烈なフゔン」が TDL を支えているこ とは間違いないだろう。参考として次ページに全国の主要テーマパークおでかけ比率を記 載した。 推定入場者数 九州 100,000 八景島 80,000 富士急 60,000 ナガシマ 40,000 推定入場者数 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 TDL 2010/3 0 2010/2 USJ 2010/1 20,000 東海 800,000 八景島 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 TDL 2010/7 0 2010/6 USJ 2010/5 200,000 2010/4 ナガシマ 2010/3 400,000 2010/2 富士急 2010/1 600,000 九州エリア、東海エリアの主要テーマパーク別入場者グラフ 7 / 10 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 40,000 30,000 20,000 ナガシマ 10,000 USJ 0 TDL 12,000 8,000 6,000 2,000 0 2011/5E 50,000 2011/4 八景島 2011/3 四国 2011/2 60,000 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 0 2011/1 400,000 2010/12 富士急 2010/11 600,000 2010/12 800,000 2010/11 1,000,000 2010/10 八景島 2010/10 近畿 2010/9 TDL 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 北陸 2010/9 0 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 関東 2010/8 USJ 2010/7 10,000 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 北海道 2010/8 ナガシマ 2010/7 20,000 2010/6 富士急 2010/7 50,000 2010/6 八景島 2010/5 30,000 TDL 2010/6 USJ 2010/5 0 2010/4 500,000 2010/4 ナガシマ 2010/5 1,000,000 2010/4 1,500,000 2010/3 富士急 2010/3 2,000,000 2010/4 八景島 2010/3 3,000,000 TDL 2010/3 0 2010/2 USJ 2010/1 10,000 2010/2 ナガシマ 2010/1 40,000 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 30,000 2010/2 60,000 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 20,000 2010/1 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 40,000 2010/2 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 八景島 2010/1 2011/5E 2011/4 2011/3 2011/2 2011/1 2010/12 2010/11 2010/10 2010/9 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 1,200,000 2010/8 2010/7 2010/6 2010/5 2010/4 2010/3 2010/2 2010/1 50,000 100,000 東北 80,000 八景島 富士急 60,000 富士急 40,000 ナガシマ 20,000 USJ 0 200,000 800,000 80,000 60,000 200,000 100,000 富士急 40,000 TDL 甲信越 2,500,000 150,000 八景島 富士急 100,000 ナガシマ 50,000 USJ 0 TDL 東海 八景島 600,000 富士急 400,000 ナガシマ 200,000 USJ 0 TDL 中国 八景島 ナガシマ 40,000 富士急 USJ 20,000 USJ TDL 0 TDL ナガシマ 九州 80,000 八景島 60,000 富士急 ナガシマ 20,000 USJ 0 TDL 沖縄 10,000 八景島 富士急 4,000 ナガシマ USJ TDL 各地域の主要テーマパーク別入場者グラフ 8 / 10 ■DI(景気動向指数)と移動距離との相関性を探る 今回のレポートも、これまでと同様に位置情報から身近なものを分析する――今回で言 えば、各遊園地・テーマパーク――というスタンスで記している。ただ今回はそれとは別 のもう一つの側面として、 「特サビ」の遊園地・テーマパークの入場者数と<コロプラ+> の位置登録ユーザ数を元に試算した推定入場者数との相関性について触れるなど、政府か ら開示されている経済指標・景気指標の「補完」を当研究所の「おでかけ関連指数」が行 えないか、についても考察したものとなっている。 最後に、そうした政府系指標の一つである内閣府が発表している DI(景気動向指数)と 前回のレポートで取り上げたおでかけ関連指数の一つである「移動距離」との相関性につ いて触れてみたい。下図は関東と近畿の DI と<コロプラ+>の移動距離前年比の伸び率を 50 倍したものを比較したものである(移動距離伸び率を 50 倍したのは DI のニュートラル 値が 50 であるため、分かりやすくするためそれに合わせたことによる) 。 70 70 関東 近畿 60 60 50 50 40 40 30 30 20 20 コロプラ+ 本拠地別位置登録距離数 昨年比(×50) 10 コロプラ+ 本拠地別位置登録距離数 昨年比(×50) 10 DI(合計(家計動向関連+企業動向関連+雇用関連)) DI(合計(家計動向関連+企業動向関連+雇用関連)) 0 2010/4 2011/5E 2010/3 2010/2 2010/1 2009/12 2009/11 2009/9 2009/10 2009/8 2009/7 2009/6 2009/5 2009/4 2009/3 2009/2 2009/1 2010/4 2011/5E 2010/3 2010/2 2010/1 2009/12 2009/11 2009/9 2009/10 2009/8 2009/7 2009/6 2009/5 2009/4 2009/3 2009/2 2009/1 0 DI および<コロプラ+>ユーザ当たり移動距離前年同月比との比較チャート 結果は、DI とおでかけ関連指数との相関係数は、関東で 0.79、近畿で 0.65 とともに高 い値であった。つまりユーザの移動距離が伸びれば、それは景気が上向いていることを示 していると考えて良いということである(厳密には DI の上下は景気拡大・縮小に直接の関 係はない) 。一人当たり平均移動距離は関東、近畿ともに 3 月を底に 4 月、5 月と伸びてい る。DI についても 5 月は関東、近畿ともに上向くのではないかと予想している。今後とも 機会があれば、こうした「景気先行指標」的な考察を行ってゆきたいと考えている。 ― 以 上 ― 9 / 10 【コロプラおでかけ研究所について】 株式会社コロプラ内に設立された「おでかけ」に関するリサーチセンター。位置情報プラ ットフォーム<コロプラ+>におけるユーザからの月間 4,000 万回にも及ぶ位置登録情報 データをベースに「人々の移動」を調査・分析し定期レポートを発表している。 主席研究員: 長谷部潤 ※株式会社コロプラ 取締役 CSO(最高戦略責任者)を兼務 【株式会社コロプラ 会社概要】 社名: 株式会社コロプラ http://colopl.co.jp 所在地: 東京都渋谷区恵比寿南 1-15-1 JT 恵比寿南ビル 3F 設立: 2008 年 10 月 1 日 資本金: 256,385,000 円 代表者: 代表取締役社長 馬場功淳 事業内容: 「コロニーな生活☆PLUS」など位置情報ゲーム、位置情報サービスプラ ットフォーム「コロプラ+」の開発・運営 【本リリースに関するお問い合わせ】 株式会社コロプラ 経営企画部 天野 press@colopl.co.jp 10 / 10
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