2013/06/28発行 頂門の一針 □■■□──────────────────────────□■■□ わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 2991号 □■■□━━━───────────────────────□■■□ 2013(平成25)年6月28 日(金) 第3太喜丸に栄えあれ!:馬場伯明 韓国・朝鮮研究者 田中明:室 佳之 伝書鳩 使った中国の失敗・阿比留瑠比 昭恵は「原発反対」を言わなければ:杉浦正章 伊藤正さん再起を:古澤 襄 話 の 福 袋 反 響 身 辺 雑 記 □■■□ ──────────────────────────□■■□ 第2991号 発行周期 不定期(原則日曜日発行) 御意見・御感想は: ryochan@polka.plala.or.jp 購読(無料)申し込み御希望の方は 下記のホームページで手続きして下さい。 http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/ ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/ ━━━━━━━━━━━ 第3太喜丸に栄えあれ! ━━━━━━━━━━━ 馬場 伯明 東日本大震災と大津波から2年余、ふるさと長崎・島原半島の漁業者が気 仙沼で被災したが、今、力強く操業している。うれしい限りである。 2013年5月25日マル井水産有限会社(井上幸宣社長58歳)が建造した新船 「第三太喜丸(199トン)」が、満艦飾の大漁旗をはためかせ、地元の雲 仙市南串山町の中ノ場の母港へ凱旋帰港。その雄姿を披露した。 思えば、2011年3月11日の被災で、同社がサンマ漁の本拠地としている気 仙沼港の倉庫・トラック・集魚灯・魚網などの全てを失った。 損害は2億円に近かった。ただ幸運にも、第一太喜丸(133トン)はこの季 節東北の漁場を離れており被災を免れていた。 2011年秋、同船は各方面の協力を得て、サンマ漁の集魚灯・魚網などの資 機材を緊急調達し出漁した。被災による出漁船舶数の減少と単価の安定等 によりこの年予想を超える漁獲と水揚げを得ることができた。 震災前に進めていた新造船計画(第三太喜丸)はとうてい無理と思われ た。しかし、大震災直後の2011年4月、駆けつけた気仙沼で、行政・地元 漁協・造船所などから井上社長に新船建造について強い要請があった。 井上社長は「復興のシンボル」として大型の新船(第三太喜丸199トン) の建造を決断した。建造は地元の木戸浦造船(株)である。 新船は昨年2012年7月に完成、気仙沼で進水式を行い三陸沖でサンマ漁に 入った。年末から2013年にかけては東シナ海でカジキマグロ船として操業 している。漁獲・水揚げは前年に続き順調だという。 新船の概要を紹介する。199トン、全長48m。総事業費8億8千万円。日本 政策金融公庫の復興特例融資等を活用した。最新の操舵機器、LED集魚灯 システム、高鮮度保持のシャーベット製氷機・保管庫、乗組員室の個室 化、娯楽室配置等高機能を備えた最新鋭のハイブリッド漁船である。 2013年5月25日の朝10:00、第三太喜丸は気仙沼漁協や雲仙市の関係者ら を乗せ、100枚を超える大漁旗をはためかせる満艦飾で橘湾・国崎半島沿 海を航行した。中ノ場港の岸壁では大勢の人たちが大歓声で迎えた。 私たちは岸壁から乗船し設備などを見学した。甲板では八幡神社の志賀稔 宮司により神事がとり行われた。そして、祝辞、謝辞、乾杯・・・。 船からは紅白の蒲鉾が撒かれた。マル井水産本社前の岸壁広場で大量の紅 白餅が撒かれた。私も(井上社長の依頼で)餅の箱を抱え同船の希望の未 来を託し力いっぱい撒いた。 新進気鋭の井上太喜船長(副社長・28歳)は「漁は順調です。この船が長 崎と三陸・気仙沼との懸け橋になれたら・・」と熱く話してくれた。 13:00からは雲仙温泉の高級ホテル東園(あずまえん)で祝賀会。出席者 は何と372人、本来1卓10人が12∼13人掛けの座席配置となった。 開会は同町の境屋水産(有)の竹下始子さんによるお祝いの「謡」で始 まった。来賓の祝辞が続いた。水産庁漁業調整課長(代読)・佐藤亮輔気 仙沼漁業協同組合長・長崎県知事(代読)・金澤秀三郎雲仙市長。 さらに、久間章生(元)防衛大臣・奥村慎太郎(前)雲仙市長・松村俊洋 日本政策金融公庫(統括)・木戸浦相一郎木戸浦造船(株)社長。 井上社長が「皆様の御蔭を持ちまして・・・」と万感の思いの謝辞で出席 者にこたえた。全員が「よかった!」と笑顔で頷いていた。 菰樽の勇壮な鏡開きの後、乾杯の音頭は、全国さんま棒受網漁業協同組合 理事・鎌田水産(株)代表取締役会長の鎌田和昭氏であった。 鎌田会長は、大震災・大津波の被災から新船建造・進水・操業に至る、井 上社長の苦労と成果、今後への期待などを詳しく語った。乾杯の唱和と拍 手が広い会場に高らかに響き渡った。 第三太喜丸が獲ったマグロの新鮮な刺身や東園自慢の料理をいただきつ つ、各席では和やかな懇談の花が咲いた。祝電が披露され、スナック「カ サブランカ」のママ・後田陽子さんらが歌や踊りで華やかに盛り上げた。 宴たけなわの頃合い・・・。井上真二・橘湾東部漁業協同組合長が「さ あ∼∼っ、お手を拝借!」と威勢よく三本〆の音頭を取った。井上真二組 合長は井上幸宣社長とは同じ南串山町在住の漁業者仲間である。 祝賀会はお開きとなり、マル井水産の皆さんの見送りの中を、ホテルの送 迎車に乗りこんだ。(いい祝賀会であった)。 翌日。2013年5月26日は無風快晴。地元の愛野カントリー倶楽部で第三太 喜丸進水祝賀記念ゴルフコンペ。30組117人。私も参加した。 ダブルぺリア方式の勝負。優勝は今川和夫氏(長崎みつぎ被服・ Gross37:39)、準優勝は女性の田中惠子氏(田中鮮魚卸35:40)Best Grossだ。 豪華な賞品が全員に用意された。冷凍マグロ・カツオが何本も。生鮮サン マ1箱引換券、キャディ・バッグ数本、商品券(5∼1万円)、地元のお菓 子、地元ジャガイモ10kg箱多数・・。私は下位。でもSRIXONの高級キャデ イ・バッグが当たった。さらに全員に「明太子」1箱の参加賞。 井上社長が「馬場さん、三本〆の音頭を!」と。「では、被災地の復興と 第三太喜丸の安全航行と大漁、およびマル井水産の繁栄を祈願し、あわせ て本席の皆さまのご健勝を願い三本〆といたします。いよ∼∼っ・・」。 夕方からプレーした有志10人が雲仙市(小浜温泉)の料理屋「浜一」に集 合。賞品のカツオとマグロ各1本を主人に料理して貰い肴とした。 マグロの厚切りの刺身。カマ焼き、煮付け、カツオの刺身と大蒜の効いた タタキ。昨日の菰樽の酒のお下がり。コップ酒が旨かった。 じつは、この間、マル井水産と第三太喜丸にとって、まことに縁起のいい 出来事が2つあった。 一つは、2012年末、第三太喜丸は東北のサンマ漁から南串山町に帰還し出 漁した東シナ海での流し網で、カツオの大群に遭遇し予想外の大漁、築地 市場へ急送、数千万円の水揚げとなったという。強運の太喜船長だ! もう一つは、太喜船長に、第1子(長女)に続き第2子が誕生する予定だと いう。未来の船長(長男)かどうか?井上家には二重の喜びとなる。 「井上幸宣さんな、胆ん太かもん。ほんなこつ!(井上幸宣さんは、胆 (きも)が太いから。ほんとに!)」という周りのからの讃辞しきりで ある。 新船第三太喜丸の建造は、井上父子(親子鷹)の被災の苦難を乗り越えた 気力と怯まない決断力の賜物である。運を味方にするのも実力である。 終わりに、東北の被災地の真の復興と東北の海の豊饒とを願うとともに、 航行・操業の安全と大漁およびマル井水産の繁栄を心から祈る。第三太喜 丸に栄えあれ!(2013/6/26千葉市在住) ━━━━━━━━━━━━ 韓国・朝鮮研究者 田中明 ━━━━━━━━━━━━ 室 佳之 歴史認識問題で我が国からの韓国批判が一段と強くなっている昨今だが、 昨年末あたりから田中明さんの著書をかき集めている。 <田中 明(たなか あきら、1926年7月3日-2010年12月8日)は、日本の韓 国・朝鮮研究学者。愛知県名古屋市生まれ。叔父の養子となり、小学校か らソウルで暮らす。 龍山中学校卒業後、海軍経理学校へ入学。太平洋戦争の終戦後は名古屋の 旧制第八高等学校に編入学し、さらに東京大学文学部の新制一期生とな り、1952年に卒業。中日新聞を経て、朝日新聞に入社。朝日新聞社時代に は、『朝日ジャーナル』記者として韓国を取材。 1972年に朝日新聞を休職して、韓国の延世大学校韓国語学堂と高麗大学留 学。1979年に朝日新聞社を退社。1981年から拓殖大学海外事情研究所教授 を務めた。2010年12月8日、心筋梗塞で死去。84歳没。 2011年に田中の誕生日である7月3日に教え子たち100名弱が集まって、 「お別れの会」が催された>(Wikipedia) 10年ほど前に『物語韓国人』(平成13年、文春新書)を読んだときに、日頃 小生自身うまく言葉にできなかった韓国人像を見事に且つ冷徹に分析した 著書だと感じた。 しかし、それ以降はプッツリと田中明さんから離れていた。昨年末ふと読 み返し、調べてみたら既に故人となっていたことを知り、少なからショッ クを受けたが、残された著書が気になり始め、アマゾンで片っ端から集め ている今日この頃である。 田中さん(知り合いでもなんでもないが、さん付けで呼ばせてもらう)の文 章の中で何度か見かけるフレーズが二つある。一つは、幼少時代から11年 間京城(現ソウル)で過ごしたことから自らのことを『コロン(植民者)の息 子』とやや自虐を込めて呼んでいる。 もう一つは、『いい日本人に化けたくない』と云っている。これは戦後 度々散見される、ただただ韓国・朝鮮の人たちへ頭を下げて謝罪する日本 人と一線を画すというものである。うわべだけの関係作りをする一部の日 本人なんかとは異なることがよく分かる。 田中さんの文章を読んでいると1980年代前後の頃と晩年の2000年代以降と では、韓国または韓国人に対する意識が変わったように見える。それは、 ひとえに尊敬できる韓国人がいなくなったからではないか。 大東亜戦争から朝鮮戦争、独裁政権など荒波を全て乗り越えた方々は、戦 前生まれの統治時代を過ごした世代までであろう。加えて、漢字はもちろ ん漢文にも素養のある教養人を輩出したのもこの世代であろう。 人間的に現代の韓国人、日本人とは比べ物にならないほど器が大きかった に違いない。田中さんは日本人として、尊敬する韓国人に恥じない言動を 日頃心がけていると書いておられた。 尊敬する韓国人ということでは、次のような場面を見つけた。田中さんも 加わった座談会で『日韓ソウルの友情』(昭和63年、中公文庫)という一冊 の本になったものがある。 この中で、座談会の中心となっていた故司馬遼太郎氏が、江戸時代の日本 の儒学が朝鮮とは比べ物にならないほど劣っていたと発言したところ、た ちまちに韓国側の識者達に反論されたのである。 それも、ただ反論されるのではなく、小生なぞ到底知るよしもない江戸時 代の儒学者の名を挙げながら江戸の学識の高さを解説するのだ。しばらく 司馬氏はだまって聞かざるを得なかった。 字面ではあるが、そんな場面を目にすると、田中さんならずともこの世代 の韓国人を尊敬してしまう。その証拠に、田中さんは尊敬する韓国の先輩 方と座談会を共にしたことを『聴き手の位置に溺れこんでいた快感』と自 壊(自戒?)している。さらに日本人が韓国人を理解する要諦は、『尊敬す る韓国人、愛する韓国人をどれだけ多く見出だせるかに尽きる』と述べて いる。 しかし、時を経て2000年代となると、田中さんが彼(か)の国にたいして 相当に落胆していることがうかがえる。何しろ著書の題名からして『遠ざ かる韓国』(平成22年、晩聲社)である。 ほとんど韓国にたいして、呆れ果てており、諦めたような気持ちであるこ とが伝わってくる。盧武鉉(ノムヒョン)政権を筆頭にやることなすこと が余りに幼稚だったからであろう。 一方、田中さんは、朝鮮人蔑視がある日本人の側にもかねてより警鐘を鳴 らしてきた。一例として、『韓国にも立派な人がいる』という云い方をす る日本人は、一見理解ある人のように見えるが、『にも』と付けていると ころに、同じ目線で見ていないという指摘をしている。 小生も度々この『にも』という云い方をしていたような気がして恥ずかし い限りだ。 そうはいっても田中さんが生きていたら、今の韓国を見ていてどうだろう か。『昔は韓国にも立派な人がいた』と云いそうにならないだろうか。 著書『物語韓国人』のおわりに『師事、兄事してきた韓国人と(その多く はすでに他界されたが)夜空の星をなかだちとして、はるかに通信できれ ば十分である』と述べている。それほどまで今の韓国は遠ざかっているよ うな、非常に虚しい事態となっているようだ。 小生は1年間留学したことで、他人よりか多少なりとも韓国に縁をもった 日本人である。田中さんには到底及ばないが、尊敬する韓国人を見い出す というその思いを微力ながら受け継ぎたいと思っている。 しかしながら、遠ざかる韓国へ今後どのようにして向き合えばいいのか、 あまり良い答えが見つからない。田中さんが存命であったならば、色々う かがってみたいものだ。(むろ よしゆき) ━━━━━━━━━━━━━ 伝書鳩 使った中国の失敗 ━━━━━━━━━━━━━ 阿比留 瑠比 習近平国家主席ら中国指導部の外交手腕はけっこう拙劣だ。民主党政権時 代の過去の「成功体験」にすがり、またもや会談を「する・しない」を外 交カードとして繰り出してきたが、もはや日本に通用しない。 中国は尖閣諸島(沖縄県石垣市)問題や閣僚の靖国神社参拝をめぐり、い かに挑発しても動じず「大人の対応」を続ける安倍政権に打つ手がない。 そこで、5月初旬に訪中し、習氏や李克強首相らと会う予定だった自民党 の高村正彦副総裁に突然「会えない」と伝え、揺さぶりをかけてきた。 「会う会わないを外交交渉のツールとして使うべきではないし、使われて はならない。われわれは決して(会談を)焦っていない」 安倍晋三首相は23日の参院予算委員会でこう突き放した。相手に「顔を立 てて会ってやった」と恩を着せ、交渉を優位に進めようとするのが中国や 北朝鮮の常套(じょうとう)手段であることを、首相は熟知している。 もっとも、中国がこんな子供だましの手法を多用するのには理由がある。 日本では長く、政治家もメディアも、この「会わない作戦」に簡単に動揺 し、譲歩を重ねてきたからだ。 例えば平成22年9月の中国漁船衝突事件で当時の菅直人首相は、同年11月 に予定されていた日中首脳会談の中止をほのめかされると「ベタ折れ」 (外務省幹部)し、中国人船長を超法規的に釈放した。自民党の丸山和也 参院議員によると、当時の仙谷由人官房長官は「(中国への)属国化は今 に始まったことではない」と開き直りすらした。 一方、著書で日中関係の「政経分離の原則」を説いたこともある安倍首相 は周囲にこう漏らす。 「5年、10年(要人の)会談がなくても、それでいいんだよ。日本の経済 力が強くなれば問題ない。中国が尖閣問題であれだけめちゃくちゃやる と、日本の国民世論も乗せられない。中国は墓穴を掘った」 もう一つ、政府高官が「中国の失敗だった」と指摘する問題がある。それ は、中国の主張を代弁させるメッセンジャー役に、よりによって鳩山由紀 夫元首相を使ったことだ。 「おかげさまで、首相を辞めた後も海外でさまざまな活動をできている。 この財産を国益に資するように使わせていただきたい」 昨年11月の引退記者会見でこう述べた鳩山氏を、中国は今年1月、手ぐす ね引いて招聘(しょうへい)し、中国側の意向に沿った「尖閣は係争地」 との言葉を引き出した。史実に反する展示が目立つ南京大虐殺記念館で は、改めて謝罪もさせた。一見、中国外交の勝利に思える。 だが、日本国民はしらけていた。在任中に「国というものが何だかよく分 からない」と述べていた鳩山氏が、今さら日本の国益を理解できる道理が ない。 「あの鳩山氏がそういうのだから、きっと違う」 多くの人はこうも直感したはずだ。もう誰もはなも引っかけない鳩山氏を 厚遇し、その言動を評価してみせたことで、中国はかえって底意を見透か されたのである。(政治部編集委員) ■[産経抄]6月27日 民主党は参院選に負けたいのだろうか。きのう参院本会議で安倍晋三首相 に対する問責決議が可決されたが、あおりで生活保護法改正案など国民生 活と密接にかかわる6つの法案が廃案になった。 ▼輿石東参院議員会長は「与党がこういう事態を招いたのは否定できな い事実だ」と強弁するが、都議選に惨敗した衝撃で事実関係すらわからな くなったようである。問責可決によって、野党がその後の審議をボイコッ トしたため6法案は廃案となった、というのが「事実」である。 ▼問責決議は、内閣不信任決議のような法的拘束力はない。ないからと いって、「野党が多数派を占めているうちに」と勘ぐられても仕方がない 「卒業記念」のような決議に賛同し、6法案を葬ったのは、「どうぞ自民 党さん、参院選も勝ってください」といわんばかりの下策だった。 ▼折しも民主党生みの親である鳩山由紀夫元首相が、尖閣問題でまたも やとんでもない発言をした。香港のテレビに出演し、「中国側からみれば 『日本が盗んだ』と思われても仕方がない」と語っている。 ▼1月に「尖閣は日中間の係争地」と発言して、防衛相から「国賊」呼 ばわりされたのに懲りていない。反省しないのは、元首相が根っからの 「中国の代理人」だからと思えば、すべての疑問が氷解する。 ▼首相在任中、米軍普天間飛行場移設をめぐって「最低でも県外」と口 走って日米同盟を危機に追いやり、経済対策もろくにやらずに国力を減退 させたのも「代理人」の使命をまっとうするためだったのではないか。民 主党のために助言すれば、ただちに彼を除名すべきだ。さもなければ、 「国賊が党首だった党」の汚名を背負い、二度と再び政権に復帰する機会 はめぐってこないだろう。(産経) 2013.06.27 Thursday name : kajikablog ━━━━━━━━━━━━━━━━ 昭恵は「原発反対」を言わなければ ━━━━━━━━━━━━━━━━ 杉浦 正章 歴代屈指の首相夫人を参院選に活用するには 自民党選対関係者と飲んだら「あれさえ言ってくれなければ最高のキャラ クターなんだが」と漏らしていた。「あれ」とは首相・安倍晋三夫人の昭 恵の「原発反対」発言だ。 たしかに昭恵の言動を観察すればするほど首相夫人として実に見事な球を 投げている。歴代首相夫人の「最高峰」は佐藤栄作夫人の寛子と三木武夫 の睦子と言えるが、それに勝るとも劣らない「積極派内助の功」を感じさ せる。 抑えた知性の高さを感ずるのはフェイスブック(FB)だ。連日何らかの発 信をしているが、安倍のようにあからさまに田中均を批判してひんしゅく をかうようなこともない。極めて安定感のある書きっぷりだ。それでいて PR効果は十分に出ている。 例えば安倍の問責決議が可決された26日は「生きていると日々色々なこと がある。いいこともやなことも・・・ やなことをどうとらえるかで人生 は変わる・・・と思う。と思おうとしています・・・」と書いている。問 責のもの字も書いていないし、野党の馬鹿さ加減にも触れていないが、余 りの愚劣な決議に対する憤りは伝わる。 <妻の手を借りてバランスとる総理>と安倍が朝日川柳でからかわれてい る。昭恵が安倍の諸外国への原発売り込みに関連して「原発反対」を明言 したからだ。さる6日、昭恵は国会内で講演し、安倍が世界各国に日本の 原発輸出を図っていることに対し、「私は原発反対なので、非常に心が痛 むところがある」と述べた。 首相夫人が政権の方針と異なる意見を公の場で語ったことは今までに知ら ない。原発再稼働阻止の朝日が、やんやの喝采をしたのは言うまでもな い。その意図については確かにバランスを取ろうとしたと解釈できないこ ともない。 しかし良家に育った子女は、物怖じしないから率直な物言いをする。寛子 も睦子もそうだった。鉄道省時代に佐藤が帰宅して「腹が減った」という と「蠅帳(はいちょう)にらっきょうがあるから自分で食べてくださ い」。佐藤は渋々らっきょうをおかずにご飯を食べたという。 昨年95歳で亡くなった睦子が三木の政治によく口を出したのは有名だ。バ リバリの護憲派で三木以上に左がかっていた。菅直人夫人の伸子も政局の 節目で夫の決断を後押しし、歯に衣(きぬ)着せぬ発言から菅に「家庭内 野党」と呼ばれた。悪名高き原発事故での対応ですら弁護している。昭恵 も「私は家庭内野党」と述べている。 昭恵の原発反対は、朝日やNHKの報道に見られるぎすぎすしたイデオロ ギー的な色彩はない。むしろインテリで中産階級の主婦らが陥りがちな 「空想的理想主義」の側面が濃厚だ。現段階において原発が国のエネル ギー政策の死命を制するものであることなどには理解が及ばない。 それより「福島が可哀想」という発想だ。福島も国が繁栄しなければ復興 できないことまでは考えが行き届かないのだ。昭恵が、ぎすぎすの反対で はないことは他の発言でも分かる。 日経のインタビューで昭恵は「政策に口を出すつもりは全然ないです。た だ福島県富岡町に行って、全く人のいない様子を見て、そこに住んでいた 子どもやお年寄りのご意見を聞いたならば『代替エネルギーがあればリス クのある原発から変えた方がいい』と誰もが思うのではないでしょうか」 と述べている。 原点は「福島が可哀想」なのだ。月刊「歴史通」で原子核物理学者・有馬 朗人と対談している。有馬が福島での年間1ミリシーベルトの過剰防護を 指摘して「日本人は太陽や星からくる放射能や大地や食物からの放射能を 平均1年間1.5ミリシーベルト受けている。除染目標は1ミリシーベル トでは低すぎる。50ミリシーベルトで十分」と主張した。 これに昭恵は「湯治のためにラジウム温泉に行く人もいますしね。ちなみ に、私はラジウム鉱石の入った枕を使って寝ているので、うちの寝室はす ごく線量が高いと思います(笑)。」と答え同調している。 しかし参院選挙では野党が半年前に総選挙で同じ主張をして大敗北したこ とも忘れて、脱原発や反原発で戦おうとしている。首相官邸前の不愉快極 まりない抗議運動レベルのキャンペーンで盛り上げようとしている。 昭恵は弁も立つし、6年前の参院選挙でも首相・安倍を助けて、全国を飛 び回った。その昭恵が「原発反対」を唱えてしまったら、野党が好餌とば かりに飛び付くのは目に見えている。「私は家庭内野党。周囲の人は嫌な ことは、だんだん権力を持つと言えなくなる」と述べているが、死活問題 のエネルギー政策だけは別だ。 「原発反対」なしの応援を自民党選対は頼み込まなければなるまい。安倍 と昭恵の関係について昭恵は「私が『暴れるかもしれない』と言うと『あ まり暴れないでね』と言っていた」という感じらしい。要するに昭恵が上 位にあるので、安倍からの説得も、国会原稿風に書くと、難航するものと みられる。 (政治評論家)<2013年06月28日> ━━━━━━━━ 伊藤正さん再起を ━━━━━━━━ 古澤 襄 信頼関係というのは政治家だけの間ではない。むしろ私の場合は政治家以 外の交友の方が多い。いま一番気にかかっているのは、伊藤正氏のこと だ。もう40年を超える交友だが、一昨年大病を患って北京から一時帰国、 五ヶ月の長期入院をしている。 昨年夏に産経新聞との契約期間が終えてフリーになったので、チャイナ・ ウオッチャーとしての伊藤氏の再活躍を心から期待している。「杜父魚ブ ログで過大な評価を頂いて有り難うございました」と音信を頂いたが、 過大な評価 どころか日本のジャーナリストで第一級のチャイナ・ウオッ チャーとして敬意をもって接してきた。 11年前、私は血液のガンである骨髄腫の告知を受けて、 余命3年 ともの を書く気力が失せたものだが、開き直ってまだシコシコとものを書き続け ている。伊藤氏も開き直ってチャイナ・ウオッチャーの真価を発揮してほ しい。 大正・昭和期の鬼才画家だった林倭衛氏の長女・林聖子さんも元気でいる と風の便りがあった。太宰治の小説「メリイクリスマス」のシズエ子ちゃ んが、少女時代の聖子さんをモデルだったのは太宰フアンなら誰でも知っ ている。 ほっそりとした清純な面影の聖子さんも86歳になった筈である。姉さん ぶって「ジョウ君」と一喝されるのが癪だが、一度、新宿の「風紋」を訪 ねて60年安保の疾風怒濤の時代を偲びたい。 心の旅路 と笑われてもいい。 70年安保の頃、悪ガキ仲間として交友を深めた屋山太郎氏や渡部亮次郎氏 とも両国のチャンコ鍋を囲んで安倍政権の品定めをしたい。ベランメー調 の屋山氏と秋田弁丸出しの渡部氏と飲むと私はもっぱら聞き役。それでも いい。 浅草は朝日OBの為田英一郎氏と飲んで歩いた。「老い」の研究と称して 300枚書いたと言っていた。仲間から「売レネーヨ、そんなの」と冷やか されたそうだだが、それでも読んでみたい。 2013.06.28 Friday name : kajikablog ━━━━━━━ 話 の 福 袋 ━━━━━━━ ◎田中均氏に、拉致被害者の家族が 反論。 細野氏はともかく、身内の小泉(息子)が 安倍総理を批判するのは、事 実も知らないのに、お門違い、と。 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130627/plc13062709030005-n1.htm 【阿比留瑠比の極言御免】 だから田中均氏は信じられない 2013.6.27 09:02 (1/2ページ)[外交] 前回、安倍晋三首相による「フェイスブック」での田中均・元外務審議 官の対北朝鮮外交への批判とその波紋を取り上げた。その後、田中氏が 24日の講演でこれに反論したことについて、拉致被害者の有本恵子さん の父、明弘さんからこんな電話をもらった。 「メディアが田中氏に語らせるのが悔しい。外交官が自分でちょんぼして おいて反省せず、首相に文句を言う。田中氏は被害者家族と顔を合わせも しない」 また、民主党の細野豪志幹事長や自民党の小泉進次郎青年局長が首相に自 制を求めたことをこう嘆いた。 「細野氏が言うのは野党だからまだいいねん。だけど、小泉氏が同じこと を言うのはいかん。当時のことを何もわかっていない」 拉致被害者家族の田中氏への不信感は根強い。背景には、田中氏自身の過 去の言動の積み重なりがある。平成14年9月17日、当時の小泉純一郎 首相の初訪朝前後を振り返ると−。 田中氏は北朝鮮が伝えてきた不自然な拉致被害者8人の「死亡年月日情 報」について、報道されるまで被害者家族に伝えなかった。17日午前中に は情報を得たのに、小泉首相にも平壌宣言署名直前の午後5時ごろまで報 告しなかった。 10月米大統領特使として来日したケリー国務次官補が福田康夫官房長官と 安倍副長官を夕食会に招いた際には、勝手に「両氏とも忙しい」と断り自 分が面会した。15年5月の日米首脳会談の際は、両首脳が北朝鮮に「対 話と圧力」で臨むことで一致したのに、記者団への説明用資料から独断で 「圧力」を削除した。 米国務省幹部からは「サスピシャス・ガイ(怪しいやつ)」と呼ばれ、拉 致被害者の家族会と救う会が北朝鮮担当から外すよう求める声明を出した こともある。 「もう田中氏を相手にしてもしようがない」 安倍首相は周囲にこう漏らす。ただ、田中氏の24日の講演での首相への反 論も論点のすり替えが目立つ。 例えば14年に帰国した拉致被害者について、田中氏が北朝鮮に戻すべきだ と主張したとの首相の指摘を否定し、戻さないと決めた最終判断には「誰 も反対していない」と強調した。とはいえ、田中氏が首相官邸内での議論 の過程で「いったん北に戻すべきだ」と訴えていたとの当事者、関係者の 証言には事欠かない。 また、田中氏は首相の「日朝交渉記録を一部残していない」との批判に関 しては「記録をつけない交渉なんてあり得ない」「記録が作られていない ことはない」と反論した。だが、首相は「作られていない」などとは言っ ていない。なぜか今、一部の資料がない問題を問うているのだ。 この件は菅義偉官房長官が25日の記者会見で「記録は一部残っていない のか」と問われ、こう明言した。 「それは当然だ。そういう見解だ」 結局、メディアや与野党の政治家も加わった今回の論争を通じて浮かび上 がったのは、拉致問題に向き合うそれぞれの姿勢ではなかったか。(政治 部編集委員) (どうも 田中均氏は、野中広務氏と同じような性向があるらしい)。 (情報収録・中山) ◎若い日本女性達が新しい会を立ち上げました。 応援してあげてください。 「捏造従軍慰安婦問題を糺す会」 http://www.true-history.info/modules/eguide/index.php パネル展示」 開催日時」 6月29日(土) 10:30∼18:00 (パネル展) [講演会] 6月29日(土) 14::00∼17:30 [講演者] 中山成彬衆議院議員(日本維新の会) 山本優美子先生 松木國俊先生 西村幸祐先生 [場所] ワールドポーターズ6階 イベントホールA http://www.yim.co.jp/eventhall/index.html 神奈川県横浜市中区新港二丁目2番1号 アクセスマップ http://www.yim.co.jp/access/ [入場料] 無料 [主催] 「歴史研究会」 [協力] (50音順) 小野田寛郎(財)「小野田自然塾」 主宰 鎌倉の教育を考える会 小金井市青少年育成協議会 笹竜党 月刊誌「正論」 茅ヶ崎・寒川の教育を考える会 なでしこアクション 捏造慰安婦問題を糺す日本有志の会 PHP研究所 水間政憲(ジャーナリスト) [協賛] (50音順) 維新政党・新風 神奈川県本部 鎌倉保守の会 頑張れ日本全国行動委員会 荒川支部 教育を良くする神奈川県民の会 経世済民会議 埼玉保守市民の会 日本正論の会 日本世論の会神奈川県支部 若獅子の会 (情報収録:中山杏子) ◎運動中の手作りスポーツドリンクと運動後の手作りプロテインドリンク http://allabout.co.jp/gm/gc/420662/ BY一政晶子 運動中の手作りスポーツドリンク 500ml分 【材料】 500ml容量の水筒 水と氷 合計500ml グラニュー糖 大さじ2 メープルシロップ 大さじ1 レモン1/2 個 (大さじ1.5程度) 塩少々(小さじ1/10、0.6g) 【作り方】 水筒にグラニュー糖、メープルシロップ、レモン汁、塩を入れる。 水を50mlほど入れて蓋をしてよく振り材料を溶かす。氷を入れた後に水を 一杯になるまで加える。 【栄養成分】 130カロリー、炭水化物32g、ナトリウム230mg、カルシウム16mg、カリウ ム46mg、マグネシウム6mg。 市販のスポーツドリンクと似たような栄養構成で、メープルシロップ味の 薄めのレモネード。 運動後の手作りプロテインドリンク 【材料】 低脂肪牛乳125ml 豆乳125ml 【作り方】 混ぜるだけ。帰宅後に飲んでもいいし、凍らせて持っていくのもOK。 (情報収録:中山) ◎尖閣「盗んだものは返すのが当然」=鳩山元首相、中国でも発言 【北京時事】鳩山由紀夫元首相は27日、北京市内で開かれた清華大学主催 のフォーラムに出席し、沖縄県・尖閣諸島について「ポツダム宣言の中で 日本が守ることを約束したカイロ宣言は『盗んだものは返さなければなら ない』としており、中国側が(返還すべき領土の中に尖閣諸島が)入ると 考えるのも当然だ」と述べた。 鳩山氏は訪中前、香港のフェニックステレビのインタビューで同様の発言 をし、菅義偉官房長官が25日に「絶句した。開いた口がふさがらない」と 批判。この日の発言は、講演後の質疑応答の中で、傅瑩・全国人民代表大 会外事委員会主任委員(前外務次官)と同席した公開の場で飛び出した。 中国でも日本政府と異なる見解を改めて強調したことで、波紋が広がる可 能性が高い。 1943年のカイロ宣言は「満州、台湾、澎湖諸島のように日本が清国から窃 取した一切の地域を中華民国に返還する」としており、中国はその中に尖 閣諸島が含まれると主張。鳩山氏は「カイロ宣言の中には(返還されるべ き領土として)台湾、澎湖諸島以外の島もあると中国側が考えるのは当然 だ」と指摘。 さらに「(日清戦争終了直後の1895年の)下関条約ができる3カ月ほど前 に(尖閣諸島は)日本領として閣議決定した事実がある。中国側として中 華民国に返せという中に当然入るのではないかという理解は成り立ち、そ れを否定するものではない」と語った。 時事通信 6月27日(木)18時8分配信 ◎ベトナム人の友人によると、米軍は男娼も要求したということだ。 高岡氏より転送 【韓国の真実】 ?韓国の売春従事者は推計189万人 韓国紙が伝える 先進大国 ぶり 2013.06.27 「売春」とは、普通は男性が買い手だ。ところが「売買春の先進大国」で は男も女も買い手になり、売り手にもなる。 高級ホストクラブは、すでに1980年代からソウル名物だったが、いまや 「価格破壊」の波に乗り、安価なホストバーが次々と誕生している。 韓国紙「朝鮮日報」(2013年3月3日)がルポしている。 それによると、大きなホストバーは24時間営業で、300人のホストが3交 代制で待機している。夕方までは家庭の主婦、夜はOL、深夜から明け方 にかけては、水商売の女性たちがメーンの客だ。 ルポは書いている。 「ほとんどの店は店内での性行為を禁止している」と。つまり「お持ち帰 り」が原則だが、一部の店では店内のソファで「できる」ということだ。 「腹立ちまぎれの間男遊び」とは朝鮮半島の格言だが、今や「買い物つい での(会社帰りの)ホストセックス」のようだ。 韓国は男尊女卑の国と言われるが、こと売春に関しては「男女同権の先進 国」なのだ。 もちろん、主流は男性が買い手だ。 「洋風妓生(キーセン)料亭」と言うべきルームサロン、だんらん酒場、 カラオケホステス(ホストもいる)、チケット喫茶(コーヒーの注文を受 けた形のデリバリー型売春)、マッサージ店、キス部屋(韓国では「性交 類似行為の店」という)…と、売春インフラが整っている。 「ネット大国」と自慢することだけのことはある。ネット系の売春婦がど れだけいることか。 さらに、路上には低所得の高齢者相手を専門にする高齢女性たちがいる。 70歳代も珍しくない、と韓国の左翼新聞が報じていた。 その料金は「ちょんの間(=短時間)で1000円」ほどらしい。 韓国では、飲み屋で横に座り酌をする女性は、原則として「支払額を明示 してお願いすれば できる 」とされる。 韓国の新聞報道を丹念に追っていけば、2011年12月9日の「韓国経済新 聞」で、「男性連帯という民間団体の推計では(韓国の売春婦は)189万 人」という数字に突き当たる。 人口5000万といっても、女性は半数。その中には幼児もいるし、病気の人 もいるはずだ。すると「実効売春婦比率」は何%なのか。 「わが国は輸出大国」と韓国人は自慢する。貿易依存率が100%を超える ほどの異様さだ。 そして、売春婦の輸出大国でもある。日本と米国には数万人単位でいると される。 日本には、ワーキングホリデービザを利用して入国する韓国人売春婦が多 数いるという。それなのに、「日韓青少年交流拡大のため」といった名分 がつくと、ワーキングホリデービザの枠拡大に賛成する日本の政治家とは 何者なのだろうか。 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法 学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集 長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国 人の経済学」(ダイヤモンド社)、「日韓がタブーにする半島の歴史」 (新潮新書)、「悪韓論」(同)などがある。 (情報収録:中山) ━━━━━━━ 反 響 ━━━━━━━ 1)理解は能力ではなく願望である 再び地方紙に掲載された共同通信の論説である。 「核心評論」の囲みだから、何かの「核心」なのだろう、そう思って読む が、核心とは程遠い内容にがっかりである。では私がいう「本評論におけ る核心とは何なのか」は最後に述べたい。 「浮かび上がる改憲の本音」(核心評論) 中川克史(共同通信那覇支 局長) 副題:沖縄問題、国と地方 沖縄県糸満市の平和祈念公園で23日、聞かれた沖縄全戦没者追悼式に、外 務、防衛の両大臣が初めて出席した。宜野湾市の米軍普天間飛行場の移設 問題に直接関与する2閣僚の出席は、沖縄への慰謝の表明であると同時 に、『移設先は県内』だという内閣の方針をあらためて訴えたものだと解 釈できる。 そして、その先に浮かび上がるのは、『国と地方の間に一線を画す』とい う憲法改正に向けた政権の意思だ。ことは沖縄の基地問題に限らない。全 国の自治体に波及する動きが始まっているというのは杞憂(きゆう)だろ うか。 自民党が昨年4月に決定した憲法改正草案には、次の条文がある。『地方 自治は(略)住民に身近な行政を(略)実施することを旨として行う』 『国および地方自治体は、法律の定める役割分担を踏まえ、協力しなけれ ばならない』。では、自民党の求める『役割分担』とは何だろうか。 普天間飛行場移設のため、国は今年3月、沖縄県知事や地元市長の反対を 押し切る形で名護市辺野古沖の埋め立てを申請した。 自民党も今月20日決定した参院選公約に『辺野古への移設を推進』を明示 している。『県外』を訴える自民党沖縄県連に配慮して、一時は辺野古と いう地名は公約に盛り込まないとの観測も流れたが、党執行部が強い態度 を取った背景には首相官邸サイドの意向があったとの見方が強い。 これに関連して防衛相の経験もある自民党の石破茂幹事長は先月末、 『(普天間移設は)外交問題で、内閣の専権事項だ。(県連などの)地域 版公約は地方が行える権能の範囲内で作成すべきだ』と発言している。 つまり、『地方は外交・防衛などに口をはさむな』である。これが、憲法 草案にある『役割分担』の裏に潜む本音だと言って間違いない。 『外交・防衛』を例えば『エネルギー政策』に置き換えたらどうだろう。 原発周辺の自治体がどれだけ再稼働に反対しても、あるいは放射性廃棄物 の最終処分場の候補地とされた自治体がどれだけ反対しても、それが『国 の専権事項』である限り、国による事業の強行を憲法が許容することにな るだろう。 念の入ったことに、草案は『法律の定める役割分担』としている。国の専 権事項を拡大するには、憲法に直接手を付けなくても立法や法改正で可能 になる。 生活保護をはじめとする福祉は自治体の業務だと法律で規定し、国の費用 負担を大幅に減らすことにでもなったらどうか。財政破綻を避けるため、 多くの自治体で福祉の切り捨てが進むだろう。『役割分担』が、地方の荒 廃につながる恐れは十分ある。 本土に往む人から見れば、沖縄はやはり海のかなたかもしれない。しか し、ここで起こっていることと本土とが無縁であるはずがない。」(引用 終わり) 本評論の骨子は 1 移設先を沖縄県内とする内閣方針の表明 2 国の専権事項と地方の間に一線を画す改憲意思 3 外交・防衛などは専権事項であり、地方は口をはさむな 4 外交・防衛だけでなくエネルギー政策にも適用されたときの怖さ 5 さらに役割分担と称して福祉を地方に押し付ける怖さ、それは沖縄だ けの問題ではない・・・ である。1から3は事実というか真実なので特にコメントはないが、この 起承転結にもなっていない評論の4と5は執筆者の脳内思想である。 執筆者はエネルギー政策「にも」適用されたときの怖さというが、エネル ギー政策、特に原子力は科学技術力と経済力と軍事力の鼎で成り立ってお り、国策そのものだ。優れて国の専権事項なのである。 原子力の平和利用など世迷言、被爆国・被爆者の逆差別意識から生じた核 アレルギーの所為でこれまでおおっぴらに国策にできなかっただけでり、 原子力には厳然として軍事力の側面がある。疑いようもない事実である。 このことを理解すれば、原子力は国防をどう考えるか、と言う一点で憲法 九条の向き合い方と完全に一致する。 さらに加えて執筆者は続ける。「生活保護をはじめとする福祉は自治体の 業務だと法律で規定し、国の費用負担を大幅に減らすことにでもなったら どうか。財政破綻を避けるため、多くの自治体で福祉の切り捨てが進むだ ろう。」と。 むらむらと怒りを覚えるほどの「寄生思想」である。福祉は地域ごとに、 都市と過疎地と違いがあってしかるべきである。郊外の老人ホームに入居 させざるを得ない大都会居住老人の悲劇、などと一時報道されていたが、 地代の高い都会に公営老人ホームを作った上で入居したい、させたいと言 うことの方が乱暴な議論だ、とは思わないのか。 地方には地方の福祉のやり方、金のかけ方、それとこれも肝心だが、被提 供者の福祉の受け方があるのだ。 表題には「浮かび上がる改憲の本音」とあるが、なに、浮かび上がるも へったくれもあるものか、草案はストレートにこれを主張しているではな いか。むしろ裏を勘ぐり、誤解・曲解・こじつけ・へ理屈を繰り出して事 実を一切理解しない執筆者の方こそ大いに問題なのである。何が「核心評 論」だ。題名が泣いている。 かの山本夏彦翁は言われた。「言葉は電光のように伝わる。伝わらないの は理解できないのではなく、理解したくないからだ。私が理解とは能力で はなく願望である、というゆえんだ。」 私は、頭が悪いというのは教養が無いとかテストの成績が悪いということ ではなく、「肝腎なことは何か」というのが判らないのを頭が悪いという のだと思う。(九州男) 2)ミュンヘン・インターソーラーの見本市6月19,20,21日3日間は 気温が37℃真夏日になりました。その後は涼しすぎる日が続いています。 ドイツの大手のソーラー数社が手を引き、中国のダンピングプライスにEU は中国の反対意見に対して強い姿勢を保っています。 訪問者も3日目には激減の印象でした。ある中国の従業員数5千人の会社 はドイツ製の機械でソーラーのモジュール製造、その会社との商談にも立 ち合いました。 確かに値段は安いのですが保障期間が短く、また支払い条件に可笑しな点 があり、調査の必要があると思いました。 マネージャーの肩書の女性は、ショッキングピンクのミニのワンピースを 着ていてそれにも驚きました。(この色は相手のパワーを取ってしまいま す。) 中国の工場労働者の給料を聞いてみますと、1ヶ月375ユーロ位、日本の労 働者は2、500ユーロと伝えますと、まさか!信じられないという反応でした。 ドイツのある会社の目新しい展示に驚き話を聴きますと、社長は「中国製 と値段の競争は出来ないので品質の高さを考え「インベーション賞」を昨 年業界から受賞したトロフィーを見せられ、日本から中松義郎博士85歳の 訪問があったと聞きました。 ソーラーパネルを建材として、屋根や壁にそのまま使い、屋根にアーチ型 カーブを持たせ雪対策もなされ、曇りの日でしたが大きな倉庫兼事務所は 明るく美しく、必要ならばLED照明を使用します。 太陽光は熱交換器を使いエネルギーにかえ、新蓄電技術があるので更に雨 水を貯めた大きな水槽の水温度差を使えば、冬の寒さを夏に冷房として使 え、夏の暑さを冬に暖房に使えるという、簡単で大幅なエネルギー節約が 可能です。 既にアメリカ、カナダにはこのプリジェクトが始まり、本年中には日本で も始まると思われます。高層ビル、倉庫、工場、一般家庭、野菜栽培など でも利用可能な分野は大きく、蓄電技術の向上で世の中明るく大きく変化 できるのが見えてきます。 ドイツで一番パテント申請の多い地域は西南ドイツのシュワーベン地方、 海抜700メートル、冬は雪が1メートル、昔は麻繊維業と農業しかなかった 貧しい地方でした。シュワーベン人は節約の精神に富み勤勉な事で国内で は知られています。 アインシュタイン博士も、シュワーベンの町ウルムで生まれています。 永冶ベックマン啓子 (ミュンヘン在住) 3)電力会社の株主総会で、原子力発電所を廃止することが提案された そうですが、原発を止めれば、火力発電所の燃料コストが増加するため、 会社は利益が出ず無配が継続し、株価も低空飛行のまま推移することは、 明らかですのに、何故原発廃止案が提案されたのでしょうか。 株価が安いので、原発反対運動のメンバーが100株株主になって、総会 に出席したのでしょうか。(剛) 4)27日朝9時頃にWindows 8では「スリープ」と称する「スタンバイ」 の状態から復帰せず、富士通の電話サービスの助けを求めて何とか再開で きました。ところが、今度は"Windows Live Mail"と称するemailのソフト が起動しなくなって四苦八苦。購入したビックカメラにサーヴィスマンの 派遣を要請した次第でしす。 来てくれたのが午後の4時で、約90分間の作業で何とか修復できました。 従って早朝に緊急の用件で出せたemail以外は、PCを17時30分頃まで閉じ ておりました。原因の説明を聞いて何となく理解しましたが、恥ずかしな がらそれをお伝えできるだけのPCの知識も理解もありません。 そこで、下書きになっていたものというか、ブログにはエントリできてい たものをご参考までに送ってみます。サッカーものです。 男女代表とも海外との試合で勝っていない: 26日夜も22時過ぎに帰宅すると、UK遠征中の女子代表がイングランド相 手に0対0の試合の最中だった。 そこに沢が行っていないのは承知していたが、20日ニュージーランドと の親善試合でレッドカードを貰った宮間までが出ていないのには驚いた。 公式戦でなくと退場の後は出られない(出さない)とは不覚にも知らな かった。 それにしても、W杯を取ったメンバー彼女ら以外にも、鮫島と近賀までも 抜けた顔ぶれでUKに引き分けに持って行けたのは、「良くやった」と言っ てやりたい気がした。 兎に角、なでしこリーグやU−20(だったか)に出たので名前に記憶は あっても、何処までやれるのが余り解っていない者たちを集めただけでは 勝てなくても立派だったと思った。 佐々木監督の試合中の表情はいつになくきつかったし、当然だが体格に 優れ、かなり技術的にも高水準にあるか見えたUKが相手で世代交代の準備 のような試合をやっているのかと思ってしまった。 確かに、前半の終わり頃にはかなり良く攻め上がっていたが、これとい う決め手に欠けて何度か訪れたチャンスを逃していた。チャンスを逃せば 良いことにならないと思っていた矢先に、綺麗な形で1点取られて前半を 終わった。 しかし、最近ややW杯の頃の鋭さが見えないと思っていた川澄が大野と息 の合った動きでUKディフェンスの裏を取って、同点に持ち込んでくれた。 この辺りは当方が評価している大野と川澄には、W杯優勝の経験は伊達で はないと認識させてくれた。 この二人の他には矢張り大擬見の攻守の強さが目立ったが、昨日は彼女の 日ではなかったようだった。他には熊谷と岩清水にも安定感があり、昨日 出ていた謂わば二軍的だった者たちには、未だ未だ修業
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