くもんカルチャーカフェのご案内 空蝉の生きて歩きぬ誰も知らず 鷹女 盛夏の折、くもんカルチャーカフェも盛況を呈しています。8 月には日本からお二人のゲストをお迎えします。 8 月 14 日(金)には、作家の北原みのりさん、8 月 18 日(火)には、映画監督の松井久子さんが登場されます。 今回は、松井監督の最新作『何を怖れる』がポーランド映画祭にエントリーされることで、デュッセルドルフに立 ち寄っていただき、当地で『ユキエ』の上映会を、EKO-Haus のご好意で開催する運びとなりました。異国で迎え る老い、ドイツに暮らす私たちにも切実なテーマではないでしょうか。上映後、北原みのりさんもまじえて、松井 久子さんとの語り合いの時間を設けました。大変貴重な機会ですので、ぜひ皆様ご参加ください。(参加無料) 8月18日(火)18:30 EKO-Haus der Japanischen Kultur Brüggener Weg 6,40547 Düsseldorf Tel 0211/5779180 講師: 松井 久子 1946年生まれ。早稲田大学文学部演劇科を卒業。雑誌のフリーライターや TV 番組の制作などを経て、映画 監督に転身。作品に『ユキエ』、『折り梅』、『レオニー』、『何を怖れる』など。 上映作品: 「ユキエ」 原作の『寂寥郊野』(吉目木晴彦著)は 1993 年の芥川賞受賞小説。アメリカのルイジアナ州を舞台に、国際結 婚と老いを通して夫婦の深い愛の絆を描く。脚本は新藤兼人が担当。映画初監督となる松井久子は、原作を 読んで現地を訪ねて出会った戦争花嫁らの声に打たれ、資金集めに 3 年間奔走。キャスト・スタッフの大部分 をアメリカ人クルーで編成し、約1年をかけて作品を完成させた。主演は倍賞美津子。主題歌の『ユア・マイ・サ ンシャイン』は、元ルイジアナ州知事でもあるジミー・デイビスが、97 歳にしてこの映画のために歌ったもの。 あらすじ アメリカ南部ルイジアナ州、バトンルージュ。ユキエが戦争花嫁として海を 渡ってこの町へやって来てから、いつの間にか 40 余年が過ぎていた…。 ユキエは、空軍パイロットで日本に赴任していた夫リチャードと出会い、そ して結婚。日本では祝福されなかった結婚。けれど、ふたりの息子に恵ま れ、愛する夫と家族で励まし合い、愛を尽くし、日々を々を生き抜いてきた。 しかし、ユキエが突然、不治の病といわれるアルツハイマーに侵されてし まう…。愛する妻の心から、40 年間築き上げてきたふたりの、そして家族の人生の記憶が少しずつ、ゆっくりと 失われてゆく…。 どなたでもおいでください。準備の都合上、必ず、事前にお申し込みくださいますよう。 申込先:E-Mail: kitsune@t-online.de または Tel: 0173-5145476
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