雇用・経済開発・技術革新省 クィーンズランド州政府 雇用・経済開発・技術革新省 地質調査局貯留地質イニシアチブ 室長 ジョン・ドレーパー(JOHN DRAPER) クイーンズランド州のクリーンコール技術への コミットメントとビジネスチャンス 2010年9月 クイーンズランド州の石炭産業の概要 2009年の主要顧客 クイーンズランド州の 年度別石炭輸出量(単位:百万トン) コークス用原料炭( 単位: 百万トン) 35 30 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 25 20 15 10 5 0 日本 153 152 159 中国 イン ド 韓国 183 一般炭( 単位: 百万トン) 20 15 2006/07 2007/08 2008/09 2009/10 10 5 0 日本 © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 韓国 台湾 中国 2 クイーンズランド州による気候変動への対応 • 石炭火力発電は、クイーンズランド州に安全で安価かつ信頼性の高いエネル ギ を提供し ギーを提供している。 る • クイーンズランド州政府は、主要な発電用燃料としての石炭によって我々が直面 している炭素強度の課題を認識している。 している炭素強度の課題を認識している • クイーンズランド州政府は、発電・燃料用エネルギー(stationary energy)部門から の温室効果ガ 排出量の大幅削減を実現するための、 ネルギ 技術ポ ト の温室効果ガス排出量の大幅削減を実現するための、エネルギー技術ポート フォリオの開発・展開の促進に取り組んでいる。 • ポートフォリオの対応には以下が含まれる。 – 低排出石炭技術 低排出 炭技術 – 再生可能エネルギー技術 – エネルギー効率向上による省エネ © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 3 低排出石炭技術-クイーンズランド州のアプローチ • 現在の状況:科学的理解と技術開発の初期段階 – 世界的に見ても 世界的に見ても、CCS(二酸化炭素回収貯留)を完全統合した石炭火力発電所は稼動 CCS(二酸化炭素回収貯留)を完全統合した石炭火力発電所は稼動 していない。 – プラントメーカーは、CO2回収技術を伴った発電設備を商業ベースで提供する能力を 徐々に拡大させている。 – 炭素価格に関する確実性の欠如 • 実証プロジェクトの成功は、プロジェクトの綿密な準備と、必要とされる国レベル 実証プロジェクトの成功は プロジェクトの綿密な準備と 必要とされる国レベル の枠組みの整理統合にかかっている • クイ ンズランド州にとっての恒久的なメリット クイーンズランド州にとっての恒久的なメリット – – – – 石炭産業の持続的な存続可能性 知識と知的財産(IP)への幅広いアクセスが可能になる CO2貯留を促進する科学の発展 CO2貯留容量のアセスメント © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 4 コーディネーションと資金供給 • 州レベル – クイーンズランド・クリーン・コール・カウンシル(Queensland Clean Coal Council) (州と石炭産業による9億ドルの共同ファンド) • 国レベル – 国家低排出石炭会議(National Low Emissions Coal Council) – 国家炭素マッピング及びインフラ計画(National Carbon Mapping and Infrastructure Plan) – CCS フラッグシップ・プログラム(CCS Flagships Program)( 20億ドル。工業規模の低排 出石炭プロジェクトの開発を目的とする) • 国際レベル 際 – グローバルCCS研究所(GCCSI)(2008年9月、オーストラリアの首相が設立) (2010年までに世界各地で20件の大規模CCSプロジェクトに着手するというG8の目標を 支援) © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 5 クイーンズランド州を拠点とするLECTプロジェクト • 炭素地中貯留イニシアティブ (クイーンズランド州二酸化炭素地中貯留アトラス(Queensland CO2 Geological Storage Atlas ) -国際的に認められた刊行物) 国際的に認められた刊行物) • ゼロジェン(ZeroGen)による 商業規模のIGCC(石炭ガス化複合発電)+CCS • ワンドアン(Wandoan)による 商業規模のIGCC +CCS CCSフラッグシップ・プログラム の下で最終選考に残っている • カライド(Callide)酸素燃焼プロジェクト (日本の強力な支援を含む、投資家の国際コンソーシアム) 本 強力な支援を含む 投資家 際 • タロン(Tarong)燃焼後回収実験(パイロット) © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 6 国際協調 • クイーンズランド州は、日本、米国、ドイツ、中国との協働および、CO2CRCの会員で あることを通じて、低排出石炭技術における国際的な専門性へのアクセスを有して いる。 いる • クイーンズランド州は低排出石炭技術の開発において日本と強力に結びついてい る。 • 日本との協働には以下に関する産業支援などがある。 • カライド酸素燃焼プロジェクト (電源開発 IHI 三井物産 石炭 ネルギ センタ (電源開発、IHI、三井物産、石炭エネルギーセンター、経済産業省) 経済産業省) • ゼロジェンによる商業規模のIGCC+CCSプロジェクト (三菱商事/三菱重工) © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 7 二酸化炭素の地中貯留 • 低排出石炭技術の実施における最も重要な要素は、回収された二酸化炭 素の地中貯留を可能にするサイトの確保である。 • 炭素地中貯留イニシアティブ(CGI)は、排出された二酸化炭素の長期的、 安全かつ確実な貯留の可能性を有する、クイーンズランド州の炭素地中 隔離サイトの特定と評価を目的とする政府プログラムである。 隔離サイトの特定と評価を目的とする政府プログラムである © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 8 炭素地中貯留イニシアティブ(CGI)(2008年~2012年) 第1ステージ-クイーンズランド州の堆積盆地のアセスメント • 「アトラス」と地理情報システム(2009年9月に発表) 第2ステージ-優先される堆積盆地のアセスメント • 新たなデータの取得(作業計画策定中) 新たなデ タの取得(作業計画策定中) - • 地震探査、掘削、化学的分析、物理的特性 すべての前競争的データ 第3ステージ-産業用地の特徴づけ • 探査権(exploration 探査権( l ti ttenure)とのリンク )とのリンク © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 9 CGI-第1ステージ 二酸化炭素貯留エリア候補地 堆積盆地/サブ盆地 貯留量(百万トン) ボーウェン西部(デニソ 100 ン トラフ) ン・トラフ) © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 ボーウェン南部(ロー マ・シェルフ) 280 クーパー盆地 パ 地 172 ガリリー盆地 3,430 スラット盆地 2,962 エロマンガ盆地 46,413 10 CGI堆積盆地アセスメント・プログラム(第2ステージ) 現在の資金供給 クイーンズランド州政府-1000万ドル Australian Coal Association Low Emissions Technologies(ACALET)社-2000万ドル Technologies(ACALET)社 2000万ドル オーストラリア政府-2000万ドル 掘削プログラムが 提案されている地域 優先エリア ボーウェン盆地とスラット盆地のア セスメントには、掘削と地震に関す るデ タ 再処 るデータの再処理が盛り込まれる 盛り込まれる 予定 © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 11 クイーンズランド州における炭素地中貯留-法規制 • 2009年温室効果ガス貯留法( Greenhouse Gas Storage Act 2009)および2010年温室効果ガス 貯留規制(Greenhouse Gas Storage Regulation 2010)によっ て、地中貯留サイトの探査および 開発の枠組みが規定されている。 • 探査エリアの第1回入札募集は、 2010年6月15日に締め切られた。 • 申請書は現在、検討評価が行わ れている。 クイーンズランド州 温室効果ガス(GHG)探査許可申請 凡例 GHG探査許可申請 © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 12 機会-炭素貯留 • • • • • • • 協働パートナーによって、追加データの収集が可能になる。 協働パ トナ によ て 追加デ タの収集が可能になる ガリリー盆地やエロマンガ盆地など、高い可能性を有するその他の盆地 にデータ収集を拡大するために、追加資金が必要とされる。 CGI掘削プログラムの間に、多くのコアおよび流体のサンプルが採取さ れる予定である。資料は特定の研究に提供される可能性がある。 炭素貯留の多くの側面において、特に低塩分の地下水に いて、的を絞 炭素貯留の多くの側面において、特に低塩分の地下水について、的を絞 った科学的手法が必要とされる。 貯留サイトの探査を行っている企業は、多くの組織と研究アライアンスを 形成しており、さらなる専門性を歓迎するだろう。 クイーンズランド州における炭素貯留研究に参加する機会に関心があれ ば、下記まで直接ご連絡をいただきたい。 連絡先: 炭素貯留地質イニシアチブ 室長 ジョン・ドレーパー(John Draper) John.draper@deedi.qld.gov.au © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 13 まとめ • • • • • • クイーンズランド州の石炭産業は拡大を続けている。 クイ ンズランド州の石炭産業は拡大を続けている クイーンズランド州政府は、低排出石炭技術を積極的に支援している。 二酸化炭素の地中貯留は、低排出石炭技術導入の成功の鍵となる。 炭素地中貯留イニシアティブは、クイーンズランド州における貯留可能性の検討評価 ブ ズ をクイーンズランド州政府から任じられている。 – 第1ステージは、2009年9月の「アトラス」と地理情報システムの発表であった。 – 新たなデータ収集のための作業計画を作成中である。 新たなデ タ収集 ため 作業計画を作成中 ある クイーンズランド州では、地表下の地中貯留サイトの探査と開発を可能にする法規制 が整備されている。 – 探査の対象として開放された最初の土地に関する申請書は、現在検討評価が行 探査 対象と 開放された最初 土地 関する申請書は 現在検討評価が行 われている。 クイーンズランド州の炭素貯留研究における協働は歓迎である。 © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 14 ご清聴ありがとうございました © The State of Queensland, Department of Employment, Economic Development and Innovation, 2010 15
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