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2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
NNA SINGAPORE PTE. LTD.
The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号［1］
10 Anson Road, #14-08 International Plaza, Singapore 079903
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伸びる新興国ネット市場に商機
シーディーネットワークス、現法始動
コンテンツ配信ネットワーク（ＣＤＮ）サービスを世界展開するシーディーネットワークス（ＣＤＮＷ）
は、東南アジアとオセアニア諸国での事業拡大を急ぐ。各国ごとに通信インフラの整備状況が異なる中、
世界の新興市場で重ねてきた実績を生かして現地仕様のサービスを構築。ＫＤＤＩグループの利点も活用
しながら、ＣＤＮサービス市場シェアの拡大を狙う。昨年 11 月に設立したＣＤＮＷシンガポール現地法
人の鄭在勲社長に戦略を聞いた。
ある。まず１つ目が、地域と企業の特性に合わせた「サ
ービスのカスタマイズ能力」だ。
例えばＡＳＥＡＮは、スマートフォンやタブレット端
末などモバイル環境でのインターネット利用が多いこ
とで共通しているが、ＩＴインフラの整備状況は国ごと
に差がある。文化や政治、事業環境も異なる。こうした
ＡＳＥＡＮ特有の多彩な条件にかなうベストなサービ
スを、顧客ごとにカスタマイズして提供する。競合各社
は、ベターなオプション提示にとどまっている。
新興市場の強み
韓国から東南アジアをカバーしてきたが、拠点設置は
本格展開に不可欠だ。シンガポールは地勢的・経済的に
東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）の中心地であり、拠
点を置くのに相応しい。シンガポール拠点から、オース
トラリア、ニュージーランドもカバーする。
2000 年に韓国で創業後、日本、米国、中国、欧州（フ
ランス）に現地法人を開設してきた。シンガポールは５
番目の海外拠点になる。ＣＤＮＷはグローバル企業を標
ぼうしており、グループ売上高（非公開）の半分以上
は、海外部門が占めている。ＡＳＥＡＮ市場の本格展開
は重要なミッションの１つであり、今年に予定されてい
るＡＳＥＡＮ経済共同体（ＡＥＣ）設立のタイミングに
合わせた。
――競合と戦う優位点は何か。
ＣＤＮＷはじめ上位数社による業界シェア争いは過
酷で、「生きるか死ぬか」の様相を呈している。特徴や
優位性は各社それぞれだが、ＣＤＮＷには２つの強みが
――シンガポール法人設立の意図は。
【ASIA】www.nna.jp/ 【EU】www.nna.eu/
２つ目は、「新興市場での経験」だ。これまでも中国
はもちろん、中東やアフリカ地域でも市場開拓してき
た。欧米系競合が展開しないイラクでも市場開拓してい
る。ＩＴインフラが未整備かつ事業環境が複雑な新興市
場での事業展開に慣れている。
顧客規模や展開地域の広さではなく「収益」だけで業
界をランキングすると、ＣＤＮＷよりも上位に数社の米
国企業が入る。巨大な米国市場を基盤にしているからだ
が、いずれも新興市場での存在感は薄い。新興市場に基
盤を持つＣＤＮＷは、地域とともに成長を加速する。
――ＡＳＥＡＮ展開の戦術は。
ＡＳＥＡＮを「新興市場」と一括りにせず、セグメン
ト別に展開を図る。例えば、ＩＴ環境が整備されている
シンガポールでは、高速なクラウド環境の構築など先進
国市場と同様の需要がある。
ところが隣国マレーシアは、ＩＴプラットフォームの
改善、バックアップシステムやコンテンツ管理システム
の構築など、より根本的な部分で、通信キャリアや企業
への協力が求められる。ベトナム、インドネシア、タイ
も同様だ。いずれも広範な国土ながらＩＴインフラが整
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［2］The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号
備途上のため、コンテンツ配信に困難を抱えている点で
共通している。
――最後のフロンティア、ミャンマー市場はどう見る。
ＣＤＮサービスの前提となるＩＴインフラや経済基
盤がまだ未成熟だ。カンボジア、ラオスも含めて、今
後、展開の時期を探っていくことになる。
ＣＤＮＷは 11 年に、通信大手ＫＤＤＩからの出資を
受けて系列会社になっているが、ＫＤＤＩは昨年、国営
ミャンマー郵電公社（ＭＰＴ）と提携し、同国の通信事
業に参入した。将来のミャンマー展開に有利だ。
――注目している業界は。
急成長中の電子商取引（ＥＣ）業界だ。外資系、地場
系を問わず複数の大手ＥＣ企業にアプローチしている。
ＡＳＥＡＮから海外展開を図る場合が多いので、一度信
頼関係を築ければ、海外でも契約を獲得できるだろう。
――売上高や顧客規模の目標は。
目標値も設定しているが、それよりも初年度は、まず
法人運営を軌道に乗せることが重要だ。現在は人材確保
に奔走している。いずれ、韓国や日本法人からも人材を
呼んで増強することになるだろう。
（聞き手：北原知也）
2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
＜メモ＞
■ＣＤＮサービスとは
エンドユーザーにより近い場所に設置したサーバー
（エッジサーバー）に、顧客サイトのコンテンツを一
時的に格納・配信してトラフィックを軽減し、レスポ
ンスを向上させるもの。複数のサーバーを連携させる
ことで、コンテンツを多くの利用者により高速に配信
できる。快適なインターネット環境、いわゆる「サク
サク」としたネット動画視聴やサイト閲覧の実現に
は、ＣＤＮサービスが欠かせない。業界の世界シェア
の上位は、シーディーネットワークスのほか米国アカ
マイとアマゾンウェブサービスの３社が占めている。
＜プロフィル＞
シーディーネットワークス・シンガポール社長鄭在勲（Jerry・Chung）氏
1975 年生まれ、韓国・延世大学卒。大手複合企業、
ＥＣ企業などを経て、2008 年、シーディーネットワ
ークスに入社。11 年から日本法人社長を務めた後、
14 年 11 月から現職。
NEWS HEADLINES
【ＩＴ】伸びる新興国ネット市場に商機
【経済】サービス業の半年景況、２年ぶりマイナスに
【経済】投資受け入れで中国首位、国連推計で初めて
【経済】製造業の景況感、５四半期ぶりマイナス
【経済】中小企業の売上高低迷、ＤＰインフォ調査
【ＩＴ】シングテル、米娯楽２社とビデオ配信で提携
【金融】株価続落、ＵＯＢ銀行は0.8％安
【金融】貸金業者の倒産増加、競争激化で
【建設】民間住宅価格指数、12月は1.2％低下
【運輸】チャンギ空港、利用者数増も成長率は低下
【社会】公共の場での深夜飲酒、４月１日から禁止
【社会】仲裁センターの利用件数、14年は過去最高に
【労働】失業率1.9％、前期からわずかに低下
ASEAN情報
【政治】ジョコ大統領支持率42％に低下、民間調査
【経済】新政権発足後の投資決定、46社で744億ドル
【経済】中小企業省、許可手続きの期間１日に短縮へ
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【食品】マクドナルドが店舗数倍増、５年で400店に
【経済】ダウェー経済特区、年内に第１期開発に着手
【医薬】大日本住友製薬、タイ商社とアジア販売提携
【鉄鋼】ＶＤＢ、タイグエン製鉄に1.3兆ドンを融資
【経済】事業停止企業、１月だけで１万社突破
【建設】ヤンゴン新空港、航空局長が年内着工言明
【食品】生産は３月にずれ込み、カールスバーグ
【車両】トヨタが中期目標を見直し
【食品】愛媛県、比で日本酒を売り込み
特集
【書籍ランキング】１月15日∼１月21日
マーケット情報、その他
商品市況
クロスレート
マーケット情報為替と株式
各地のコラム
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＜お知らせ＞「みずほ為替情報」はお休みします。
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2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号［3］
【シンガポール−経済】
サービス業の半年景況、２年ぶりマイナスに
サービス業界の見通しが厳しさを増している。統計局
が１月 30 日に発表した１∼６月のサービス業の景況感
調査で、業況判断指数ＤＩはマイナス４となった。マイ
ナスは２年ぶり。特にホテル・飲食サービスと不動産で
見通しが厳しくなっている。
ＤＩは前期（昨年６∼12 月）と比べて業況が改善する
と予想した企業の割合から、悪化を予想した割合を引い
た値。昨年 12 月∼今年１月にかけて 1,500 社を調査し
た結果、改善予想は 13％、悪化予想は 17％、変わらな
いが 70％だった。２年前のＤＩであるマイナス５以来の
低い値となった。
業界・業種別では、投機抑制策による市場低迷が続く
不動産がマイナス 30、ホテル・飲食サービスがマイナス
20 と大きく低迷した。ただ統計局は、休暇シーズンと歳
末商戦を終えた直後の調査のため、景況感は「例年、消
極的なものになりがち」と指摘している。
２桁のプラスだったのは、金融（15）。金融のうち、
最も楽観的な保険は 24 に達した。
１∼３月期の売上高ＤＩ値は、全体がマイナス１とな
り、前回の２からさらに低下した。ただ最も楽観的な金
融は 34 に達している。
同期の雇用ＤＩ値は全体が２で、前回の３からわずか
に低下した。業況や売上高の見通しと同じく、ホテル・
飲食サービスがマイナス８と最も低くなった。最も高い
金融は 31 だった。不動産は 12 で、特に需要の高い商
業・工業用物件を扱う企業が高かった。【シンガポール−経済】
投資受け入れで中国首位、国連推計で初めて
【ジュネーブ共同】国連貿易開発会議（ＵＮＣＴＡ
Ｄ）は１月 29 日、2014 年の海外からの直接投資の受け
入れ額で、中国が世界最大の 1,280 億米ドル（約 15 兆
円）となったとの推計を発表した。
ＵＮＣＴＡＤによると、年間で中国が最大となったの
は初めて。半年間ベースでは過去に最大になったことが
あるという。
２位は香港（1,110 億米ドル）、３位は米国（860 億米
【ASIA】www.nna.jp/ 【EU】www.nna.eu/
シンガポールは﹁クリーン
シティー﹂ではなく﹁ギャベ
ッジ︵ごみ︶シティー﹂にな
ってしまう︱︱。こんな嘆き
を首相らがソーシャル・ネッ
トワーク・サービス︵ＳＮＳ︶
に投稿し、注目を集めている。
野外コンサートで観客がご
みをその場に捨て去り、当た
り一面﹁ギャベッジ﹂が広が
っている写真が地元タブロイ
ド紙の表紙を飾った。これを
知ったリー・シェンロン首相
はフェイスブックで﹁自分た
ちでごみを拾おうという心掛
けが大事﹂とコメント。ゴー・
チョクトン名誉上級相も﹁日
本人は外国人清掃員がいなく
ても自分たちでごみを片づけ
ている。シンガポールは外国
人がいなければクリーンシテ
ィーではなくなってしまう﹂
と自国民にキツイ一言を放っ
た。
外国人清掃員や罰金がなく
ても﹁クリーン﹂を保てるか
どうか。政府の手腕と国民の
実行力が試されている。︵雪︶
アルバイ州で発見された希少種
「メガマウス」。名前の通り大きな
口が特徴だ＝フィリピン（インク
ワイラー）
ドル）、４位はシンガポール（810 億米ドル）、５位はブ
ラジル（620 億米ドル）だった。
14 年の各国・地域による海外への直接投資額は前年比
約８％減の推定１兆 2,600 億米ドルだった。不安定な世
界経済や、ウクライナや中東などの情勢悪化を反映し
た。
先進国・地域への投資が 5,110 億米ドル、発展途上
国・地域への投資が 7,040 億米ドルとなった。
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［4］The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号
2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
【シンガポール−経済】
製造業の景況感、５四半期ぶりマイナス
経済開発庁（ＥＤＢ）が１月 30 日に発表した「2015
年１月∼６月の製造業見通し」で、業界判断値（ＤＩ
値）はマイナス３となり、前回調査（14 年 11 月発表）
の１から悪化した。マイナスは５四半期ぶり。輸送エン
ジニアと電子が全体を押し下げた。
ＤＩは、前四半期と比べ業況の改善を予想する企業の
割合から悪化を予想する企業の割合を引いた値。調査は
14 年 12 月∼15 年１月に製造業 426 社を対象に実施。回
答率は 95％だった。15 年１∼６月の業況が、14 年 10∼
12 月より改善すると予想した企業は８％、悪化予想は
14％。変わらないが 78％だった。
業種別では、輸送エンジニアリングがマイナス 20 で、
前回の９から大幅に低下した。海洋・オフショアがマイ
ナス 39 と落ち込んだ。原油安で石油・ガス掘削会社が
設備投資を抑える中、関連機器の受注が減っているため
だ。電子はマイナス６で、前回のマイナス２からさらに
悪化。データ・ストレージのマイナス幅が拡大したほ
か、その他電子製品が前回のプラス 45 からマイナスに
転じたことが響いた。
最も見通しを楽観視しているのは化学。ＤＩ値は 12
となり、前回の１から大幅に回復した。原油安で石油が
０から 14 に伸びたほか、その他がマイナス９からプラ
ス 25 に上昇した。特殊化学は８から 13 に上がり、石油
化学はマイナス４から０に回復した。
バイオ医学は３で、前回から横ばい。一般製造業は５
で、前回の１から上昇。精密エンジニアリングはマイナ
ス３からプラス１に回復した。
１∼３月期の生産量のＤＩ値は全体でマイナス７。前
回のマイナス 13 から回復した。最もＤＩ値が低かった
のは電子でマイナス 22。輸送エンジニアリングもマイナ
ス 18 と落ち込んだ。化学は前回のマイナス 36 からプラ
ス 36 に回復した。
同期の雇用ＤＩ値は前回のプラス６からマイナス２
に低下。電子が引き続きマイナスだったほか、一般製造
業も前回に続いてマイナスとなった。【シンガポール−経済】
中小企業の売上高低迷、ＤＰインフォ調査
シンガポールの信用情報会社ＤＰインフォメーショ
ン・グループが発表したシンガポール企業の業績リポー
トで、売上高上位 1,000 社の総売り上げは増えているも
のの、中小企業は減収となっており、厳しい経営状況に
陥っていることが分かった。１月 30 日付ビジネス・タ
イムズなどが伝えた。
同ランキングは 2013 年６月１日∼14 年５月 31 日の
業績に基づいてまとめた。上位 1,000 社の同期間の売上
高は２兆 9,800 億Ｓドル（約 259 兆 6,600 億円）で、前
年同期から 8.28％増加。純利益は 0.01％減の 1,497 億
8,000 万Ｓドルだった。
これに対して中小企業上位 1,000 社の売上高は
8.71％減の 283 億Ｓドルと大幅に縮小。純利益は 0.8％
増の 34 億Ｓドルと小幅の増加にとどまった。ＤＰイン
フォメーションは、労働力不足や人件費上昇が特に中小
企業の経営を圧迫していると分析している。
中小企業では建設業の不振が最も深刻で、売上高は
25.59％減少した。小売り、卸売り、不動産業も 10％を
超える減収となった。一方、ＩＴは 28.95％増と好調だ
った。
企業別の売上高は、大手企業では英蘭系石油大手ロイ
ヤル・ダッチ・シェルの子会社であるシェル・イースタ
ン・トレーディングが 1,453 億 780 万Ｓドルで１位。中
小企業では木材事業のサンライト・マーカンタイルが
9,990 万 8,000 Ｓドルで最高だった。
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【ASIA】www.nna.jp/ 【EU】www.nna.eu/
2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号［5］
【シンガポール−ＩＴ】
シングテル、米娯楽２社とビデオ配信で提携
通信最大手シンガポール・テレコム（シングテル）は
１月 30 日、ソニー傘下の米ソニー・ピクチャーズ・テ
レビジョン、娯楽大手ワーナー・ブラザーズ・エンター
テインメントと提携し、アジア地域でＯＴＴ（オーバ
ー・ザ・トップ）ビデオサービスを提供する合弁会社Ｈ
ＯＯＱをシンガポールに設立すると発表した。
新会社は、シングテルの海外系列会社があるインドネ
シア、フィリピン、タイ、インドで３月までにサービス
を開始する。対象地域は新興国が中心となり、「シンガ
ポールやオーストラリアは含まれていない」（シングテ
ルの広報担当者）という。
ＯＴＴビデオサービスは、ブロードバンド回線を使っ
て映像を提供するもの。新会社は、米ハリウッドやアジ
アの映画、テレビ番組を配信する。サービス利用者は、
好きな時間に自分の好みのコンテンツをダウンロード
したり、ストリーミングで視聴したりできる。ソニーや
ワーナーの映画・テレビ番組１万本以上を取りそろえ
る。
【シンガポール−金融】
株価続落、ＵＯＢ銀行は0.8％安
【株価】１月 30 日の株式相場は続落。ＳＴ指数は前
日比 27.85 ポイント（0.81％）安の 3,391.20 で終了し
た。売買高は 15 億 1,750 万株、売買代金は 17 億 6,320
万Ｓドル（約 1,536 億円）。値上がり銘柄数は 212、値下
がり銘柄数は 231 だった。
主要銘柄では、ＵＯＢ銀行が 0.81％安の 23.18 Ｓドル
で取引を終えた。
【為替】30 日の外国為替市場でシンガポールドルは続
落。午後６時時点で前日比 0.04 ％安の１米ドル＝
1.3517 Ｓドルだった。
ロイター通信によると、アジア通貨市場では、大半の
新興国通貨が堅調に推移。円の上昇につれ高となってい
る。シンガポールドルは 1.8％安。月間では７カ月連続
での下落となった。トムソン・ロイターのデータによる
と、これはアジア通貨危機時の 1998 年１月以来の長
さ。
【シンガポール−金融】
貸金業者の倒産増加、競争激化で
シンガポールで貸金業者の倒産が増加傾向にある。国
会の予算委員会がまとめた報告書によると、2013 年の認
可業者に対する破産命令は 1,992 件で、前年から 14％増
加した。貸金業者が増え過当競争状態にあったことや、
質屋との競争激化が要因と目されている。ストレーツ・
タイムズが伝えた。
貸金業者の倒産件数は、2011 年に新規認可数が 249 件
とピークに達した後、12 年から２年連続で増加した。報
告書によると、認可業者による融資総額は 11 年の４億
8,000 万Ｓドル（約 418 億円）から 13 年には４億 7,800
万Ｓドルにわずかに縮小。これに対して質屋の数は 06
年から 13 年に２倍近くに増え、貸付総額は 16 億Ｓドル
から３倍以上の 55 億Ｓドルに拡大した。
【シンガポール−建設】
民間住宅価格指数、12月は1.2％低下
シンガポール国立大学（ＮＵＳ）が発表した昨年 12
月の土地なし民間住宅価格指数（ＳＲＰＩ、速報値、
2009 年３月＝ 100）は、前月から 1.2％低下し、149.4
となった。
指数は３項目中２項目で低下した。中心部（小型住宅
を除く）は 1.7％低下の 136.3 で、下落幅は前月の 0.5％
から拡大。郊外（同）も 0.8％低下の 162.5 で、前月の
0.2％低下からさらに下落した。小型住宅（延べ床面積
506 平方フィート＝約 47 平方メートル＝以下）は 0.5％
上昇の 171.7 で、2.0％低下した前月から上昇に転じた。
【ASIA】www.nna.jp/ 【EU】www.nna.eu/
ストレーツ・タイムズによると、ＳＲＰＩは昨年１年
間で 5.1％低下。中心部が 5.7％、郊外が 4.8％、小型住
宅が 4.0％それぞれ低下した。中心部の価格が大きく下
落したのは、不動産投機抑制策の効果の表れという。
不動産調査会社Ｒ’ＳＴリサーチのオン・カーセン・
ディレクターは、今年のＳＲＰＩは全体で 4.5∼7.0％低
下すると予測。特に小型住宅は、郊外を含めて今後も新
規供給が続く一方で、郊外では賃貸需要が低いとみられ
るため、再販価格が不安定な状態にあると指摘した。
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［6］The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号
2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
【シンガポール−運輸】
チャンギ空港、利用者数増も成長率は低下
チャンギ空港が発表した昨年の利用者数は、過去最高
の 5,410 万人となった。ただ増加率は世界金融危機の影
響を受けた 2009 年を除いた過去 10 年間で最低の 0.7％
だった。ストレーツ・タイムズなどが伝えた。
伸び率低下の大きな原因は、近年のチャンギ空港の成
長を後押ししてきた格安航空会社（ＬＣＣ）が、座席の
供給過多に対応するため減便したことなどが挙げられ
る。
チャンギ空港は昨年、航空会社のコスト削減や空港で
の生産性向上を支援することを目的として１億Ｓドル
（約 87 億円）の「成長支援インセンティブ（ＧＡＩＮ）
」
を実施した。今年も引き続き航空会社をはじめとする関
係機関と協力する考えを明らかにした上で、リー・ソー
ヒャン最高経営責任者（ＣＥＯ）は、特に中国やタイへ
の旅行客数が再び増加傾向にあることから、今年は成長
率が回復することを期待していると述べた。
昨年はニュージーランド航空が８年以上ぶりにチャ
ンギ空港に就航したほか、モンゴル航空、ウズベキスタ
ン航空、ベトナムのジェットスター・パシフィック航
空、ベトジェット航空、マレーシアのマリンド・エア、
タイガーエア台湾の６社が新たに乗り入れを開始した。
就航都市別の利用者数を見ると、１位がジャカルタ
で、２位以下は香港、クアラルンプール、バンコク、マ
ニラ、東京、デンパサール、台北、ホーチミン市、シド
ニーが続いた。国・地域別では１位がインドネシアで、
２位以下はマレーシア、オーストラリア、タイ、中国、
香港、インド、日本、フィリピン、ベトナムという結果
だった。
【シンガポール−社会】
公共の場での深夜飲酒、４月１日から禁止
公共空間での深夜の飲酒を禁止するため内務省が提
出していた「酒類規制法」が１月 30 日、議会で可決さ
れた。シンガポール国内の公共空間では４月１日から、
午後 10 時 30 分∼午前７時は飲酒が出来なくなる。同時
間帯の小売店でのアルコール販売も禁止される。
１月 31 日付地元各紙によると、Ｓ・イスワラン首相
府相（第２内相・通産相兼任）は法案審議の中で、「過
去３年間、週当たりの平均で飲酒を起因とする騒乱が１
件、傷害事件が２件発生している」と指摘。しかも増加
傾向にあり、「公共の秩序を守るため法案成立が必要」
と強調した。
公共空間で深夜に飲酒した者には最高 1,000 Ｓドル
（約８万 8,000 円）の罰金を科し、再犯の場合は最大３
カ月の禁錮刑を処す。違反した販売店には、最高１万Ｓ
ドルの罰金を科す。
リトルインディア、ゲイランは厳罰化
今回の法案成立は、中心部リトルインディアで 2013
年 12 月に、飲酒を要因の一つとする暴動が発生したこ
とが影響している。現在、同地区と歓楽街の東部ゲイラ
ン地区は既に飲酒規制地域に指定されており、酒類規制
法と同様の規制が実施されている。同法では、飲酒規制
地域に指定されている地区での規制法違反では、量刑を
1.5 倍に厳罰化することも定められた。
Ｓ・イスワラン首相府相は、インドやバングラデシュ
などを主とする「外国人単純労働者を狙い撃ちにしたも
のではない」と強調。彼らの多くが住む大型宿泊施設
（ドミトリー）は公共の場であるとしながらも、ドミト
リー管理者の許可があれば、就寝区画での飲酒は可能と
説明した。
ホーカー除外も持ち帰りは厳禁
審議では「公共空間」の定義や例外対象について質問
が相次いだ。レストランやカフェなど酒類提供が認可さ
れている外食店では午後 10 時 30 分以降も飲酒が可能
だが、これには屋台街（ホーカーセンター）の飲料店も
含まれるとＳ・イスワラン首相府相は明言。ただし、い
かなる店舗でも持ち帰り用の酒類販売は厳禁と強調し
ている。
法案は、野党・シンガポール人民党（ＳＰＰ）のリ
ナ・チャム指名議員（ＮＭＰ）を除く全議員の賛成票に
よって成立した。
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【シンガポール−社会】
仲裁センターの利用件数、14年は過去最高に
シンガポール仲裁センター（ＳＭＣ）の利用件数が、
2014 年は 337 件となり、過去最高を記録した。前年から
は 57％増、12 年からは２倍以上に増えた。ストレーツ・
タイムズなどが伝えた。
ＳＭＣによると、仲裁件数が増加しているのは、仲裁
が紛争解決の手段として、裁判に比べ時間も費用も節約
できるという認識が国民の間に広まっているためだ。通
常の裁判では、期間は数週間以上、費用は 10 万Ｓドル
（約 870 万円）かかる一方、仲裁センターを利用した場
合の平均費用は１万Ｓドル以下で済む。これまで持ち込
まれた案件の 75％が解決し、うち 90％以上は１日で解
決しているという。
個人、企業による利用件数はいずれも増加している
が、企業絡みの規模の大きな案件が多い。特に建設関連
の仲裁は前年比 75％増の 49 件。会社・株主関連は 56％
増、商品販売・サービス提供関連は 41％増と、いずれも
急増している。
シンガポール法曹協会傘下のＳＭＣは 97 年に開所。
これまで 2,600 件以上の紛争を解決した。
【シンガポール−労働】
失業率1.9％、前期からわずかに低下
シンガポール人材開発省が１月 30 日に発表した雇用
統計（季節調整済み速報値）によると、昨年 12 月の失
業率は 1.9％で、同年９月の 2.0％からわずかに低下し
た。
シンガポール人と永住権（ＰＲ）保持者の失業率は９
月の 2.8％から 2.6％へ、シンガポール人だけでは 2.9％
から 2.6％へとそれぞれ下がった。シンガポール人とＰ
Ｒ保持者の失業者数は５万 1,200 人で、このうちシンガ
ポール人が４万 3,600 人だった。
昨年 10∼12 月期の雇用者増加数は全体で３万 9,600
人となり、前期の３万 3,400 人から 18.6％増加。業種別
では、製造業が前期の 500 人からマイナス 1,600 人に減
少。サービス業は２万 9,400 人から３万 9,100 人に増加
した。年末商戦で一時的に採用活動が活発化したことが
背景にあるとみられる。
昨年通年の雇用者増加数は 12 万 9,000 人となり、前
年の 13 万 6,200 人を下回った。シンガポール人の雇用
者数は増えた一方、外国人の伸び率は鈍化した。
昨年 10 ∼ 12 月期に人員整理の対象となったのは
3,800 人で、前期の 3,500 人から 8.6％増。同省は「企
業の組織再編の影響が出た」と説明している。契約期間
満了前の解雇は 1.8 倍の 700 人。解雇は 3,100 人で前期
からほぼ横ばいだった。昨年通年で人員整理の対象とな
ったのは前年比 10.7％増の１万 2,800 人だった。
正社員の国民の名目賃金（中央値、中央積立基金＝Ｃ
ＰＦ＝の雇用者拠出分を含む、昨年６月時点）は、前年
同月比 2.5％増の 3,566 Ｓドル（約 31 万円）となり、前
年同月から 2.5％上昇している。
【インドネシア−政治】
ジョコ大統領支持率42％に低下、民間調査
インドネシアの民間調査機関リンカラン・スルベイ・
インドネシア（ＬＳＩ）が実施した調査で、ジョコ・ウ
ィドド大統領の支持率が 42％に低下したことが明らか
になった。就任前の昨年８月からは 30 ポイントの下落
となった。１月 30 日付ジャカルタ・ポストが伝えた。
調査は１月 26∼27 日に全国 33 州の 1,200 人を対象
に実施。ジョコ大統領の支持率は、昨年８月の 72％から
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大幅に低下した。「大統領の政治運営に不満」と述べた
回答者は 54％だった。
社会政治研究センター（Puspol）が１月６∼16 日にか
けて実施した調査では、ジョコ政権に「不満」とした回
答者の割合が 75％に上った。「政権への信頼感が低下し
た」と答えた回答者は 51％だった。
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［8］The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号
2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
【インドネシア−経済】
新政権発足後の投資決定、46社で744億ドル
インドネシアの投資調整庁（ＢＫＰＭ）は、ジョコ・
ウィドド政権が発足した昨年 10 月以降に、国内外の計
87 社が同国に投資の意向を示したと明らかにした。うち
46 社による総投資額は 744 億米ドル（約８兆 7,800 億
円）を見込む。１月 30 日付インドネシア・ファイナン
ス・トゥデーが伝えた。
分野別の投資額は、インフラ事業が４社による計 228
億米ドルで最大。発電事業に３社が 204 億米ドル、輸入
業に 12 社が 98 億米ドル、海運に３社が 93 億米ドル、
農園に８社が 11 億米ドルをそれぞれ投資する。
鉱業・ガスの下流分野には７社が 970 万米ドル、労働
集約型産業には５社が 58 万 5,000 米ドルを投じる。そ
の他分野には３社が計５億 2,200 万米ドルを向ける計
画だ。
フランキー長官によると、投資の意向を示している 87
社のうち半数が新規案件で、現在は許認可の申請を進め
ている。電力分野には７社が投資を表明しており、うち
３社が中国企業。その他は日本、韓国、インド、ポルト
ガルの各１社と付け加えた。
インドネシア政府は、投資実現額を 2019 年までに 933
兆ルピア（約８兆 7,200 億円）に拡大する目標を掲げて
いる。
【インドネシア−経済】
中小企業省、許可手続きの期間１日に短縮へ
インドネシアの協同組合・中小企業省は、中小企業の
事業許可発行に要する期間を最短で１日に短縮するこ
とを計画している。手続きを簡素化することで、迅速に
事業を開始できるようにする狙いだ。１月 31 日付ビス
ニス・インドネシアが伝えた。
同月 30 日に内務省、貿易省と中小企業の許可取得期
間短縮についての覚書を締結。資本金が１億∼25 億ルピ
ア（約 92 万∼2,290 万円）の企業が対象で、申請費用に
ついても無料化する。このほか、中央銀行と提携して、
融資プログラムなどの提供も開始する方針だ。
アグレ・プスパヨガ協同組合中小企業相は「２月中に
始動できるように調整している」と語った。取得企業の
目標数は決めていないが、より多くの人が事業を開始で
きる環境を構築していくと付け加えた。
同省によると、現在インドネシアで操業する中小企業
は 5,700 万社に上る。
【タイ−食品】
マクドナルドが店舗数倍増、５年で400店に
米ファストフードチェーン「マクドナルド」をタイで
展開するマックタイは、2020 年までに店舗数を現在の約
２倍の 400 店とする計画を打ち出した。１月 30 日付各
紙が報じた。
マックタイのヘスター・チュー最高経営責任者（ＣＥ
Ｏ）によると、向こう５∼10 年のタイの経済成長を見越
した上で、毎年 10 億バーツ（約 36 億円）以上を投じ
て、店舗数を拡大する。毎年 20％の成長率を達成し、20
年までに年間売上高を 100 億バーツ以上に引き上げる
計画だ。従業員数も、現在の 7,000 人から２倍の１万
4,000 人に増やす。
マックタイは現在、タイ国内に 208 店を開設してい
る。バンコクと地方の出店比率は半々。約 60 店がドラ
イブスルー店だ。今年新たに 30 店を開業する予定で、
半数はドライブスルー店とする方針。
マクドナルドは東南アジアではタイのほか、フィリピ
ンで 400 店、マレーシアで 300 店、インドネシアで 170
店、シンガポールで 130 店を展開している。昨年２月に
ベトナムに１号店を開業した。ベトナムでの売上状況を
みながら、今後ミャンマー進出に向け準備を進める方
針。
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2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号［9］
【タイ−経済】
ダウェー経済特区、年内に第１期開発に着手
ミャンマー南部タニンダーリ管区のダウェー経済特
区（ＳＥＺ）開発について、タイのプリディヤトン副首
相（経済担当）は１月 30 日、年内に第１期開発に着手
できるとの見通しを示した。ＳＥＺ内の工業団地、港
湾、発電所、ＳＥＺとタイ側を結ぶ道路などの各建設事
業について、受注が内定しているタイ企業とミャンマー
政府との交渉がまもなく妥結し、３月にも調印できる見
込みだ。
ダウェーＳＥＺの開発を統括するミャンマー・タイ共
同閣僚会議（ＪＨＣ）の第３回会合が 28∼30 日、バン
コクで開かれ、プリディヤトン副首相が 30 日、会合後
の記者会見で地元紙に明らかにした。
ＳＥＺの総面積は 196 平方キロメートル。１月 31 日
付ネーションなどによると、第１期では、27 平方キロメ
ートルの工業団地、港湾、発電所、通信インフラ、貯水
池、液化天然ガス（ＬＮＧ）ターミナル、道路、労働者
が居住するための住宅地を建設する。総事業費は 17 億
米ドル（約 2,000 億円）で、年内に着工して、５年以内
に完成させる計画だ。
道路は、タイ西部カンチャナブリ県のプーナムロンか
らダウェーを結ぶ総延長 138 キロメートルで、工費は 39
億バーツ（約 140 億円）。ミャンマー側の道路建設につ
いては、タイ政府がミャンマー政府にソフトローンを供
与し、タイ企業が建設する予定。日本が融資に参加する
可能性もあるという。
各建設事業は、タイのゼネコン（総合建設会社）最大
手イタリアンタイ、ロジャナ工業団地、民間発電大手エ
レクトリシティー・ジェネレーティング（ＥＧＣＯ）、
ＬＮＧプラス・インターナショナルの受注が内定してい
る。各企業は現在、ミャンマー政府と交渉しており、３
月にも調印し、６月までに着工できる見通しだという
ダウェーＳＥＺは、東西経済回廊の西端に位置し、深
海港や重化学工業の集積地になると期待する声がある。
ミャンマーの軍事政権から開発権を取得したイタリア
ンタイが 2008 年に開発に着手したが、資金調達に行き
詰まり、両政府が開発の主導権を引き継ぐことにした。
13 年６月に両政府の折半出資で特別目的事業体（ＳＰ
Ｖ）ダウェーＳＥＺデベロップメントを設立して、タイ
で企業登録することで合意した。
両政府は同年 11 月に３つの覚書を結び、開発の主導
権を引き継いだ。両政府は、港湾、道路、鉄道、発電
所、水道、工業団地、通信、住宅地を運営するＳＰＶを
設立することでも合意した。
その後はタイの政局混乱で停滞したが、クーデター後
に就任したタイのプラユット首相が 14 年 10 月、ミャン
マーでテイン・セイン大統領と会談し、開発を推進する
ことで合意した。日本も引き続き参画を検討すると表明
している。
日本の参加に期待
今回のＪＨＣには、日本も参加し、初の３カ国での会
合になった。日本は技術、金融面で参加することに関心
を示したという。プリディヤトン副首相とミャンマーの
ニャン・トゥン副大統領は、日本の参加によって開発の
進展を期待できるとの考えを表明した。
【タイ−医薬】
大日本住友製薬、タイ商社とアジア販売提携
大日本住友製薬（大阪市）は１月 29 日、タイの商社
ＤＫＳＨ（タイランド）と、自社が創製した非定型抗精
神病薬「ルラシドン塩酸塩（ルラシドン）」のタイ、シ
ンガポール、香港での流通販売契約を結んだと発表し
た。ＤＫＳＨ（タイランド）に対し、ルラシドンの製剤
バルクを供給し、ＤＫＳＨの各国現地法人がタイ、シン
ガポール、香港でルラシドンを販売する。
大日本住友製薬の広報担当者によると、ほかのアジア
各国・地域へも販売を拡大する方針で、中長期的には、
それぞれの国・地域に現地子会社を設け、自社販売へ転
換していくことも視野に入れている。
【ASIA】www.nna.jp/ 【EU】www.nna.eu/
大日本住友製薬はルラシドンをグローバル戦略品と
位置付け、すでに米国、カナダ、スイス、英国などの市
場へ投入している。2013 年には、シンガポールに東南ア
ジア初の現地法人を全額出資で設立。同地域での新規市
場の開拓に乗り出している。
今回の提携締結に先立ち、大日本住友製薬は、ＤＫＳ
Ｈの各国法人と承認申請業務委託契約を締結。昨年 11
月にタイで、12 月に香港で、ルラシドンの統合失調症を
適応症とする新薬承認申請を行っており、今月にはシン
ガポールでも申請する。
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［10］The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号
2015 年（平成 27 年）
2 月 2 日（月）
【ベトナム−鉄鋼】
ＶＤＢ、タイグエン製鉄に1.3兆ドンを融資
ベトナム開発銀行（ＶＤＢ）は経営難にあるタイグエ
ン製鉄（ＴＩＳ）に１兆 3,590 億ドン（6,265 万米ドル、
約 74 億円）を融資した。金利は年 8.5％。ＴＩＳは生産
量拡大に向け第２期工事の完成を目指す。サイゴンザイ
フォン電子版が報じた。
ＴＩＳの第２期工事は 2007 年に開始。投資総額は８
兆 104 億ドンだが、資金不足で２度工事を中断してい
る。
【ベトナム−経済】
事業停止企業、１月だけで１万社突破
統計総局（ＧＳＯ）によると、全国で１月に解散また
は事業停止した企業は１万 1,000 社近くに上る。28 日付
ラオドン電子版が報じた。
このうち、解散手続きを完了した企業は 993 社で、前
年同月に比べ 3.4％減少したが、経営困難で事業を停止
した企業は 22.9％増加し 9,772 社だった。解散した企業
の大半は、登録資本金が 100 億ドン（46 万 8,500 米ド
ル、約 5,520 万円）未満だった。
一方新規に設立された企業は 6,867 社でほぼ前年同
月並みだが、登録資本金の総額は 27.5 ％減の 31 兆
7,000 億ドンだった。１社当たりの平均資本金は 20.4％
減の 46 億ドン、総登録労働者数は 7.4 ％減の 10 万
3,500 人。また１月に事業を再開した企業は 2,872 社あ
った。
【ミャンマー−建設】
ヤンゴン新空港、航空局長が年内着工言明
ミャンマー運輸省民間航空局（ＤＣＡ）ウィン・シュ
エ・トゥン局長は、最大の都市ヤンゴン近郊で計画され
ているハンタワディ国際空港が、年内に着工するとの見
通しを示した。事業の優先交渉権を持つ日揮の率いるコ
ンソーシアムと政府が調整を進めている段階で、事業化
調査が終わり次第着工するという。政府系英字紙グロー
バル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーが１月 30 日
伝えた。
ニャン・トゥン・アウン運輸相が委員長を務める組織
委員会の初会合が１月 26 日に開催された。日揮とシン
ガポールのチャンギ空港グループ、同国の土木大手であ
るヨンナム・ホールディングスのコンソーシアムが利用
者数などのデータなどを基に協議したとみられる。日揮
は、この件についてコメントを控えている。
新空港の建設プロジェクトはヤンゴンの北に位置す
るバゴー管区の用地 9,690 エーカー（約 3,921 ヘクター
ル）に、年間 1,200 万人の利用が可能な空港を開発する
もの。総工費 14 億 4,500 万米ドル（約 1,700 億円）で
15％にあたる２億 2,200 万米ドルをコンソーシアムが
手当てすることになっている。
【ミャンマー−食品】
生産は３月にずれ込み、カールスバーグ
デンマークのビール醸造大手カールスバーグによる
ミャンマーでのビールの生産が３月にずれ込むことが
分かった。合弁相手の現地企業であるミャンマー・ゴー
ルデン・スター（ＭＧＳ）グループのテイン・トゥン会
長の話として、現地紙イラワジが伝えた。当初の計画で
は、昨年 10 月に生産が始まることになっていた。
界の関係者の間で工場稼働に対する関心が高まってい
る。
同国ではカールスバーグに続き、オランダのハイネケ
ンも現地生産を目指して準備を進めており、生産開始は
今年半ばになるとみられている。
ミャンマーのビール市場は国軍系複合企業ミャンマ
ー・エコノミック・ホールディングス（ＭＥＨＬ）傘下
カールスバーグは 2013 年１月にＭＧＳグループとミの「ミャンマービール」がほぼ独占。調査会社ユーロモ
ャンマーでビール事業を展開することで合意。ヤンゴンニターによると、ミャンマービールの市場シェアは 64％
近郊のバゴー管区にビール工場を建設することを決め、に達する。
同年 10 月から工事を進めてきた。だが、工場の建設にビール市場の規模は 2013 年時点で１億 7,200 万リッ
遅れが生じ昨年 10 月に稼働できず、生産開始が年央にトルとなり、09 年から年率 5.5％のペースで拡大してい
なるとの報道も出ていた。
る。１人当たりのビール消費量は 13 年で 3.2 リットル
ミャンマーでは現時点で、外資によるビール生産は行と、ベトナムの 36 リットル、アジア太平洋平均の 18 リ
われていない。カールスバーグが初のケースで、飲料業ットルと比べて少ない。
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2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号［11］
【フィリピン−車両】
トヨタが中期目標を見直し
20年までに20万台販売へ
トヨタ・モーターズ・フィリピンズ（ＴＭＰ）は１月
29 日、2020 年の販売台数目標を 20 万台に設定すると発
表した。昨年の販売台数はフィリピンの自動車史上初め
て 10 万台を突破。当初、18 年の目標台数としていた 10
万台を４年前倒しで達成したため、中期計画を見直し
た。今年は特にアフターサービスに注力するほか、25 億
ペソ（約 66 億円）を投じて設備の増強などを進める計
画だ。同日には地場損保２社と自動車保険を提供するこ
とでも合意した。
進める予定だ。
自動車保険を発売へ
ＴＭＰは同日、地場損保大手マラヤン・インシュラン
ス、チャーター・ピン・アン・インシュランスの２社
と、トヨタの顧客向けに自動車保険「トヨタ・インシュ
ア」を発売することで合意した。新車販売以外の収益源
となる自動車関連ビジネスを補強する。ＴＭＰがフィリ
ピンで同様の商品を展開するのは初めて。
ＴＭＰの昨年の販売台数は、前年比 40.4％増の 10 万今回発売する自動車保険は新車を購入した人と既存
6,110 台（レクサスの 475 台を含む）だった。市場の堅の保険契約を更新する人が対象。今月 16 日から全国の
調な需要を追い風に、多目的車（ＭＰＶ）の新型「イノトヨタのディーラーで加入することができる。
ーバ」や小型ハッチバック「ウィーゴ」など、積極的な事故に遭ってもトヨタのディーラーではない修理店
新モデルの投入やディーラーの出店などが奏功した。モで、安い模造品を使った修理を受けている顧客が多い
デル別では、現地生産する小型乗用車「ヴィオス」の販中、新商品ではトヨタの純正部品を使い、質の高い修理
売台数が２万 5,837 台に上った。
が指定工場で受けられる。また保険会社による事故後の
10 万台の販売台数は当初、18 年の目標として設定し査定期間の短縮、搭乗者保険の限度額を上げたことなど
ていた。前倒しで目標を達成したことを受けて、ＴＭＰも特長。ディーラーにとっては入庫台数が増え、特に伸
の菅田道信社長は中期目標を見直し、20 年までに 20 万び悩んでいるという板金分野の底上げにつながると期
台を売り上げるという新たな計画を発表した。同社で待されている。
は、安定した経済成長が続けば、20 年までの市場規模が地場損保２社のうち、マラヤン・インシュランスはユ
50 万台以上になると見込んでおり、市場シェアは現行とチェンコ系で業界最大手。同社には東京海上ホールディ
ほぼ同じ約４割を維持することになる。
ングスが中間持ち株会社を通じて 20％を出資している。
今年の販売目標は 11 万台に設定した。菅田社長は、「今年投入予定のモデル数は昨年より少なくなる。新車
新型アルファードをお披露目
の販売台数を伸ばすことよりもアフターサービスを充実させる。アフターサービスを受けた台数は昨年、過去ＴＭＰはこのほか、高級ミニバンの新型「アルファー
最高となり、顧客へのサービスをおろそかにすることはド」とサブコンパクトのハイブリッドカー、新型「プリ
できない」と説明。アフターサービスに注力することウスＣ」も同日発表した。
で、市場シェアが落ち込むことも「想定内」とした。同このうち新型アルファードは日本で先月 26 日に発売
社の店舗で昨年にアフターサービスを受けた車両は 73 したばかり。菅田社長によると、フィリピンにおけるア
万 7,000 台に上った。
ルファードの前モデルの月間販売台数は平均 17 台。３
代目となる今回の新モデルは同 20∼25 台を見込む。
「ホ
ワイトパール」
「ブラック」
「シルバー・メタリック」の
今年の販売目標は 11 万台
３色展開で、価格はＡＴ車、排気量 3500 ｃｃで 329 万
ラグナ州サンタロサ工場での生産台数は４万 1,644 2,000 ペソとなっている。一方、新型プリウスＣは排気
台に上り、1996 年に記録したビクタン工場での過去最高量 1500 ｃｃの４気筒エンジンを搭載し、４色を用意し
３万 6,849 台を大幅に更新した。菅田社長は、「現在はた。価格は 153 万 7,000∼160 万 2,000 ペソ。
生産能力が足りていない状況で、稼働時間を２時間増やＴＭＰでは、安定した経済成長が続けば、20 年までの
して対応している。今年は生産能力を現行比 10％拡大す市場規模は 50 万台以上になると見込んでいる。菅田社
る」とコメント。今年の投資額について、これから承認長は、公表が遅れている政府の産業支援策「自動車ロー
を得ることになると前置きした上で、「25 億ペソを計画ドマップ」について、あらためて早期公表を求めた。
「東
している。来年の発表を予定する主力モデル『イノー南アジア域内での競争も激しくなることが見込まれる
バ』のフルモデルチェンジの準備に充てるほか、生産ラ中で、産業をさらに発展させるにはロードマップによる
インのスピードアップや塗装部門の拡大といった設備政府の支援が重要になる」と述べた。
増強に投じる」と述べた。
また、公表が遅れている政府の産業支援策「自動車ロ
昨年末時点でのディーラー数（レクサスの１カ所を含ードマップ」について、菅田社長はあらためて早期公表
む）は 45 カ所で、今年は地方を中心に 10 カ所開設すを求めた。「東南アジア域内での競争も激しくなること
る。今後、マニラ首都圏以外の地方で需要がさらに見込が見込まれる中で、産業をさらに発展させるにはロード
めるという。今月初めにはミンダナオ地方サンボアンガマップによる政府の支援が重要になる」と述べた。
市にオープンした。首都圏では既存店のサービス向上を
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［12］The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号
2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
【フィリピン−食品】
愛媛県、比で日本酒を売り込み
愛媛県が地域経済の活性化に向け、海外での県産品の
販売支援に力を入れている。フィリピンでこのほど、日
本酒や梅酒などの販路開拓を狙い、小売りに強い地場コ
ングロマリット（複合企業）のＳＭグループ幹部などか
ら市場参入への助言を求めた。2014 年度（14 年４月∼
15 年３月）に国内外で成約額 50 億円を目指す愛媛県は、
年内にもフィリピンで日本酒を売り出したい考え。今後
は他の県産品も売り込み認知度を上げるとともに、訪日
旅行者の増加につなげたいとしている。
愛媛県が県産品をフィリピンに売り込むのは、今回が
初めて。ＳＭグループで地場商業銀行最大手のＢＤＯユ
ニバンクにあるジャパンデスクの関係者から、「一定期
間の保存が可能で、まだ広く知られていない日本酒を紹
介したらどうか」と打診を受けたことから、３カ所の蔵
元で醸造された日本酒や梅酒などを持ち込んだ。
愛媛県庁から伊予銀行（松山市）シンガポール駐在員
事務所に出向している一色拓也所長代理は、ＮＮＡの取
材に対し、「東南アジアではこれまでにシンガポールと
マレーシアで県産の日本酒の輸出実績がある」とコメン
ト。「フィリピンは若年層が多く、消費市場として期待
が大きい。今回は（小売りに強い）ＳＭグループの幹部
から市場参入の際の助言をしてもらえることから、今後
の売り込み方の参考にしたい」と話した。
試飲会に参加したＳＭグループの持ち株会社ＳＭイ
ンベストメンツのハーリー・シー社長は「日本酒は十分
に知られていない」と指摘。「まずは価格が比較的安く、
口当たりが良いものから販売を始めたらどうか。本格参
入するには、２∼３年は消費者に日本酒の味わい方を学
んでもらう必要がある」と話した。
愛媛県はシー社長などからの意見に基づき、今後は蔵
元を含む関係者と話を詰めて年内にはフィリピンへ日
本酒を輸出したい考え。一色所長代理は「まずはレスト
ランなど飲食店から始め、将来はスーパーマーケットで
販売できたら」と期待をにじませた。
愛媛県は、2012 年に「愛のくにえひめ営業本部」を
新設。連携・協力協定を結ぶ伊予銀行と共同で、県産品
の販路開拓支援や県内への訪日旅行者の誘致などを通
じて地元経済の活性化を目指している。
14 年度は成約額 50 億円を目標に設定。14 年度４∼12
月期の成約額は前年同期で約２倍の 38 億 8,632 万円で、
このうち海外での成約額は約 2.3 倍の６億 7,687 万円
だった。
２日
１月ブランド別新車販売台数ほか
【国内】
・１月のブランド別新車販売台数
（14 時、東京都港区・日本自動車会館）
・総合資源エネルギー調査会電気料金審査専門小委
員会＝第 21 回（14 時、東京都・経済産業省）
年９月）の予算教書を議会に提出（米国・ワシントン）
・2014 年 12 月の米個人所得・消費
（８時 30 分、米国・ワシントン）
・オーストリア生まれ米国のバイオリニスト、
作曲家クライスラー生誕 140 年
【海外】（現地日程）
・オバマ米大統領が 2016 会計年度（15 年 10 月∼16
情報提供：共同通信
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2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号［13］
１月15日∼１月21日
＜ビジネス書ベスト 10 ＞
1.『深夜 12 時過ぎまで働くサラリーマンでも難関資格が取れる勉強法』山田浩司（幻冬舎メディアコンサル
ティング）
2.『21 世紀の資本』トマ・ピケティ（みすず書房）
3.『スピード経営が日本のものづくりを変える』ＮＥＣパーソナルコンピュータ（東洋経済新報社）
4.『自分革命脳を成長させて思い通りに生きる方法』一色真宇（ＫＡＤＯＫＡＷＡ）
5.『日本人の「稼ぐ力」を最大化せよ』谷川史郎（東洋経済新報社）
6.『スチュワードシップコード時代の企業価値を高める経営戦略』藤井智朗、笹本和彦、ニッセイアセットマ
ネジメント株式会社（中央経済社）
7.『ＩＴロードマップ 2015 年版』野村総合研究所（東洋経済新報社）
8.『実践資産承継の勘所』金井義家（きんざい）
9.『トマ・ピケティの新・資本論』トマ・ピケティ（日経ＢＰ社）
10.『捨てる勇気』大久保秀夫（リンケージ・パブリッシング）
＜文庫ベスト 10 ＞
1.『その女アレックス』ピエール・ルメートル（文藝春秋）
2.『やぶへび』大沢在昌（講談社）
3.『流星ワゴン』重松清（講談社）
4.『ハーバードの人生を変える授業』タル・ベン・シャハー（大和書房）
5.『とんでもなく役に立つ数学』西成活裕（ＫＡＤＯＫＡＷＡ）
6.『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾（ＫＡＤＯＫＡＷＡ）
7.『電光石火内閣官房長官・小山内和博』濱嘉之（文藝春秋）
8.『ビブリア古書堂の事件手帖６』三上延（ＫＡＤＯＫＡＷＡ）
9.『ダブルギアリング連鎖破綻』真山仁／香住究（ＫＡＤＯＫＡＷＡ）
10.『世界史の構造』柄谷行人（岩波書店）
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［14］The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号
2015 年（平成 27 年）
2 月 2 日（月）
Bloombergより作成の参考値
海外主要市場の商品市況
取引所・時間
銘柄
直近値
前日比
銅先物
5475.50
80.50
銅現物
5433.00 -86.50
アルミニウム先物
1838.00
19.00
アルミニウム現物
1808.00 -31.50
すず先物
19285.00 110.00
ＬＭＥ
すず現物
19137.00 -64.00
(30日10時40分)
鉛先物
1871.00
11.00
鉛現物
1846.25 -28.25
ニッケル先物
14965.00
65.00
ニッケル現物
14705.00 -225.00
亜鉛先物
2113.50
23.50
亜鉛現物
2082.25 -26.50
亜鉛先物
16050.00 -125.00
金先物
255.40
-4.60
上海
鉛先物
12465.00 -70.00
(30日18時40分)
銅先物
39210.00 -310.00
鋼線先物
2611.00
0.00
アルミニウム先物
12795.00 -45.00
ＬＭＥ＝ロンドン金属取引所
ＮＹＭＥＸ＝ニューヨーク・マーカンタイル取引所ＣＯＭＥＸ＝ニューヨーク商品取引所
■為替クロスレート
通貨＼ｺｰﾄﾞ
JPY
取引所・時間
銘柄
単位
直近値
前日比
バレル
WTI原油先物
45.07
0.54
MMBTU
ＮＹＭＥＸ
天然ガス先物
2.67
-0.05
ガロン
(30日5時40分)
ガソリン先物
136.75
1.38
ガロン
灯油先物
162.63
0.79
トロイオンス
ＣＯＭＥＸ
金先物
1263.50
7.60
トロイオンス
(30日5時40分)
銀先物
17.02
0.24
キログラム
SICOM(30日18時40分) ゴムRSS３先物
167.50
-1.50
ブッシェル
小麦先物
シカゴ
509.00
1.25
ブッシェル
大豆先物
(30日4時40分)
970.50
2.25
トウモロコシ先物ブッシェル
372.00
0.50
ポンド
ICE(30日5時40分)
砂糖先物
14.98
0.13
トン
日本(30日19時40分) ナフサ先物
449.00
12.50
バレル
ﾄﾞﾊﾞｲ(30日14時40分) ドバイ原油
45.69
0.55
バレル
ﾛﾝﾄﾞﾝ(30日10時40分) 北海ブレント
47.26
0.41
ＳＩＣＯＭ＝シンガポール商品取引所
ＩＣＥ＝インターコンチネンタル取引所
※括弧内のデータ取得時間はいずれも現地時間
※限月はＬＭＥ先物が３カ月、そのほかは中心限月
※ＬＭＥ、上海の単位：上海・金（グラム）を除き全てトン
※値：ＳＩＣＯＭ、シカゴは米セント。上海は中国元。それ以外は米ドル
2015/1/30 19:30 JST
USD
EUR
GBP
CNY
HKD
TWD
KRW
THB
VND
MMK
MYR
SGD
IDR
PHP
INR
AUD
NZD
0.0085 0.0075 0.0057 0.0531 0.0659 0.2688 9.3256 0.2785 181.385 8.73836 0.0309 0.0115 108.116 0.3751 0.5269 0.0110 0.0117
日本円
0.8861 0.6634 6.2505 7.7524 31.6260 1097.13 32.7675 21345.0 1027.688 3.6293 1.3534 12719.0 44.1400 61.9680 1.2913 1.3811
米ﾄﾞﾙ
117.6500
ﾕｰﾛ
132.645
1.1285
英国ﾎﾟﾝﾄﾞ
176.942
1.5074 1.3334
中国人民元
18.8240
0.1600 0.1418 0.1061
香港ﾄﾞﾙ
15.1761
0.1290 0.1143 0.0856 0.8063
0.7499 7.0537 8.7485 35.6898 1238.11 36.9780 24087.7 1159.74 4.0956 1.5273 14353.3 49.8118 69.9306 1.4572 1.5585
9.4220 11.6858 47.6728 1653.81 49.3935 32175.3 1549.13 5.4708 2.0402 19172.5 66.5363 93.4101 1.9465 2.0818
1.2403 5.0598 175.527 5.2424 3414.93 164.417 0.5806 0.2165 2034.88 7.0618 9.9141 0.2066 0.2210
4.0795 141.522 4.2268 2753.36 132.565 0.4682 0.1746 1640.66 5.6938 7.9934 0.1666 0.1781
台湾ﾄﾞﾙ
3.7201 0.0316 0.0280 0.0210 0.1976 0.2451
韓国ｳｫﾝ
0.1072 0.0009 0.0008 0.0006 0.0057 0.0071 0.0288
ﾀｲﾊﾞｰﾂ
3.5911 0.0305 0.0270 0.0202 0.1908 0.2366 0.9652 33.4823
ﾍﾞﾄﾅﾑﾄﾞﾝ
0.0055 0.00005 0.00004 0.00003 0.00029 0.00036 0.0015
ﾐｬﾝﾏｰﾁｬｯﾄ
0.1144 0.00097 0.00086 0.00065 0.00608 0.00754 0.03077 1.06757 0.03188 20.7699
34.6908
1.0361 674.919 32.4950 0.1148 0.0428 402.169 1.3957 1.9594 0.0408 0.0437
0.0299 19.4553 0.93671 0.0033 0.0012 11.5930 0.0402 0.0565 0.0012 0.0013
651.408 31.3630
0.1108 0.0413 388.159 1.3471 1.8911 0.0394 0.0421
0.04815
0.0002 0.0001 0.5959 0.0021 0.0029 0.00006 0.0001
0.051 0.0015
0.0035 0.0013 12.3763 0.04295 0.06030 0.00126 0.00134
ﾏﾚｰｼｱﾘﾝｷﾞ
32.4144
0.2755 0.2442 0.1828 1.7222 2.1360 8.7141 302.298 9.0286 5881.30 283.164
ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙﾄﾞﾙ
86.9282
0.7389 0.6547 0.4902 4.6183 5.7279 23.3673 810.629 24.2107 15771.0
0.3729 3504.53 12.1621 17.0744 0.3558 0.3805
759.32 2.6816
9397.60 32.6134 45.7859
ｲﾝﾄﾞﾈｼｱﾙﾋﾟｱ
0.0092 0.00008 0.00007 0.00005 0.00049 0.00061 0.0025 0.0863 0.0026 1.6782 0.08080 0.0003 0.0001
ﾌｨﾘﾋﾟﾝﾍﾟｿ
2.6656 0.0227 0.0201 0.0150 0.1416 0.1756 0.7165 24.8557 0.7424 483.575 23.2825 0.0822 0.0307 288.151
ｲﾝﾄﾞﾙﾋﾟｰ
1.8980 0.0161 0.0143 0.0107 0.1009 0.1251 0.5104 17.705 0.5288 344.452 16.5842 0.0586 0.0218
0.9541 1.0204
0.0035 0.0049 0.0001 0.0001
1.4039 0.0293 0.0313
205.25 0.7123
0.0208 0.0223
ｵｰｽﾄﾗﾘｱﾄﾞﾙ
91.0703
0.7744 0.6862 0.5137 4.8404 6.0035 24.4914 849.63 25.3754 16529.7 795.849 2.8106 1.0481 9849.69 34.1823 47.9885
ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞﾄﾞﾙ
85.1914
0.7241 0.6416 0.4804 4.5258 5.6133 22.8996 794.406 23.7262 15455.4 744.124 2.6279 0.9800 9209.53 31.9607 44.8696 0.9350
1.0695
NNA は、メディア事業を通じて、グローバルビジネスにかかわるすべての人と企業に貢献します。
■NNA グループ
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【東京】株式会社エヌ・エヌ・エー　本社
【ベトナム】NNA VIETNAM CO., LTD.
【北九州】株式会社エヌ・エヌ・エー　北九州事務所
【マレーシア】NNA (MALAYSIA) SDN. BHD.
【上海】上海時迅商務諮詢有限公司
【シンガポール】NNA SINGAPORE PTE. LTD.
【北京】上海時迅商務諮詢有限公司　北京分公司
【インド】NNA SINGAPORE PTE. LTD.(INDIA LIAISON OFFICE)
【広州】上海時迅商務諮詢有限公司　広州分公司
【インドネシア】PT. NNA INDONESIA
【大連】上海時迅商務諮詢有限公司　大連連絡処
【香港】NNA HONG KONG CO., LTD.
■提携会社
【台湾】香港商亜洲信息網絡有限公司台湾分公司
【韓国】NNA KOREA CORP., LTD.
【フィリピン】NNA PHILIPPINES CO., INC.
【オーストラリア】NNA AUSTRALIA PTY. LTD.
【タイ】NNA (THAILAND) CO., LTD.
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2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号［15］
Bloombergより作成の参考値
マーケット情報為替と株式
為替
更新
JPY/現地
ニュージーランドドル
30日
オーストラリアドル
30日
85.1914
1.3811
1.5644
91.0703
1.2913
1.4631
1.0000 117.650 133.261
0.10723 1,097.130 1,242.989
18.8240
6.2505
7.0808
15.1761
7.7524
8.7800
3.7201 31.6260 35.8267
2.6656 44.1400 50.0025
86.9282
1.3534
1.5329
32.4144
3.6293
4.1113
3.5911 32.7675
37.117
0.009249 12,719.00 14,407.68
1.8980 61.9680 70.1934
現地通貨
地域
オセアニア
30日
アジア日本円
韓国ウォン
30日
中国人民元
30日
香港ドル
30日
台湾ドル
30日
フィリピンペソ
30日
シンガポールドル
30日
マレーシアリンギ
30日
タイバーツ
30日
インドネシアルピア
30日
インドルピー
30日
現地/USD
現地/EUR
通貨
地域
アジアベトナムドン
欧州
北米
更新
JPY/現地
30日
0.005513 21,345.00 24,174.27
132.6450
0.8861
1.0000
176.9420
0.6634
0.7499
127.7100
0.9196
1.0379
17.8249
6.5919 7.43999
1.6943 70.0760 78.2966
42.6876 275.6050 310.7320
31.6990
3.7106
4.1831
4.7798 24.5775 27.7546
14.1950
8.2771
9.3545
117.4170
1.0000
1.1288
92.3635
1.2724
1.4359
7.8457 14.9902 16.9207
ユーロ
30日
英国ポンド
30日
スイスフラン
30日
デンマーククローネ
30日
ロシアルーブル
30日
ハンガリーフォリント
30日
ポーランドズロチ
30日
チェココルナ
30日
スウェーデンクローナ
30日
米ドル 30日
カナダドル
30日
30日
中南米メキシコペソ
現地/USD
現地/EUR
オセアニア・アジア：19:30 JST、欧州・北米・中南米：06:00 JST 時点
Daily Chart
SGD/USD
JPY/SGD
1.3900
94.00000
1.3660
92.00000
1.3420
90.00000
1.3180
88.00000
1.2940
86.00000
1.2700
12/5
12/12
12/19
12/26
前営業日比
年初比
1/2
1/9
1/16
1/23
1/30
84.00000
株式
地域
オセアニア
マーケット
指数
更新
ウェリントン
NZSX50
30日
シドニー
ASX
30日
日経平均 30日
アジア東京
TOPIX
ソウル
30日
JASDAQ
30日
総合
30日
KOSDAQ 30日
上海
B株
30日
深セン
B株
30日
香港
ハンセン 30日
ハンセンH 30日
台北
加権
30日
シンガポール
ST指数
30日
クアラルンプール KLSE総合 30日
SET
バンコク
30日
終値
5,744.00
5,551.60
17,674.39
1,415.07
104.46
1,949.26
591.58
289.75
1,070.04
24,507.05
11,720.10
9,361.91
3,391.20
1,781.26
1,581.25
-15.82
19.40
68.17
1.49
0.29
-1.76
-1.54
-1.44
3.48
-88.80
-15.99
-64.99
-27.85
-0.92
-5.15
141.39
136.60
265.68
13.98
-0.98
22.82
37.85
-4.94
19.57
649.23
-525.25
87.80
20.61
28.49
98.00
地域
マーケット
JSX
30日
Composite PSE
30日
ホーチミン
ベトナム株価指数 30日
ムンバイ
SENSEX30
ロンドン
FTSE 100
フランクフルト DAX
パリ
CAC40
アムステルダム AEX
北米
30日
30日
30日
30日
30日
ミラノ
FTSEMIB
マドリード
IBEX35
30日
ブリュッセル
BEL20
30日
チューリヒ
SMI
30日
ニューヨーク
ダウ
30日
トロント
終値
更新
マニラ
アジアジャカルタ
欧州
指数
30日
NASDAQ
30日
トロント300
30日
5,289.40
7,689.91
576.07
29,182.95
6,749.40
10,694.32
4,604.25
450.39
20,503.38
10,403.30
3,530.31
8,385.13
17,164.95
4,635.24
14,673.48
前営業日比
26.69
72.61
-7.21
-498.82
-61.20
-43.55
-27.18
-2.08
-90.34
-104.30
-18.08
-50.21
-251.90
-48.17
36.20
年初比
46.64
413.28
31.62
1,675.41
201.60
929.59
351.96
28.11
1,373.12
52.50
248.70
-553.72
-668.04
-91.57
-80.17
Singapore ST Index Daily Chart
3,580.00
3,480.00
3,380.00
3,280.00
3,180.00
3,080.00
12/5
12/12
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12/19
12/26
1/2
1/9
1/16
1/23
1/30
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［16］The Daily NNA シンガポール＆ASEAN 版【Singapore & ASEAN Edition】第 04915 号
フィリピン
インドネシア
2015 年（平成 27 年）2 月 2 日（月）
オーストラリア
日本で暖をとるために立ち寄ったカ「なぜ、日本人は英語が苦手なの」。引っ越し先を探すオージーの友人が
フェ。注文を済ませ、席で本を読みなが先日、インドネシア人の知人が尋ねてき物件の下見に行くというので、興味本位
ら過ごす。店員や客が忙しなく行き来すた。利用する機会が少ないからか、島国で付き添うことにした。地場の不動産代
る中、読書に没頭。時計を見ると、注文だからか。ただ、これらは同じ島国であ理店のウェブサイトで掲載されていた
してから 45 分が経過していたが、気にるインドネシアにも言えることだ。
画像では、リフォームしたばかりのよう
せず本に目を戻した。
知人に同国の英語教育について聞くで、実におしゃれな家具が配置されてお
後から入店した客のテーブルに次々と「僕らは、幼稚園の時から英語の本をり、期待感で胸はいっぱい。
と品が運ばれてくる。「時間がかかるも読んだり、歌を歌っていたよ」と話しところが現地に到着して玄関を入る
のを頼んでしまったかな？」と思いつつた。自身は、本格的な英語の授業は中学と、家具は一切置いていない。壁と床も
確認すると、注文をとった店員が青い顔からで小学校のころは、週に１∼２度あ画像とはだいぶ異なるようにみえる。台
をして飛んで来た。厨房（ちゅうぼう）るぐらいだった。
所にはゴキブリの死体。だまされた感で
に伝達するのを忘れていたという。こち年の離れた自身の弟の時代は小学１友人と思わず顔を見合わせる。
らが恐縮してしまうほど頭を下げ続け年生から週３∼４回の英語学習があり、シドニー・モーニング・ヘラルドの記
る店員の姿に、日本に帰ってきたことをすでに自身より英語が上手だ。やはり、事によると、不動産の売り手が住宅の写
実感した。
年齢が低いうちから英語に親しみ、慣れ真をデジタル加工するケースが多いと
一方、フィリピンの店では長く待たさておくことが重要なのかもしれない。もいう。印象付けるためには、最大限魅力
れるほか、注文と異なる品が出てくるこし、インドネシアや弟の世代に生まれて的に見せようとするのだろう。
ともしばしばある。店員から出るのは謝いたら、もう少し英語が上手に話せてい最近はやりのインスタグラムに投稿
罪の言葉ではなく、得意のスマイル。１たのかもしれないという妄想をしていされた有名人の自撮り写真で、雑誌に掲
時間近く待たされても何とも思わなかる自分がいる。（陸）
載される写真と違うと騒ぎになってい
った自分は、時間の感覚がすっかり現地
るのを思い出した。（栗生）
化してしまっているようだ。（香）
香港
台湾
韓国
いい感じの映画館を見つけた。下町情並走する高鉄（高速鉄道）、銀色に輝最低賃金の上昇に伴い、警備員の人員
緒あふれる油麻地の住宅街にある単館く大海原、一面の菜の花畑――。展望デ削減をするマンショが増えている。そん
系の映画館だ。昔から単館映画館で中国ッキに立って風を浴びながら移り変わな中、当方のマンションでは入居者の代
系や東欧系の映画を見るのが好きだっる景色を眺めていると、時間がいくらあ表者が集まって「高齢警備員の雇用安
た。そんなアーティスティックな雰囲気っても飽きない。
定」に関する方策を決議したらしい。
がその映画館にも漂っている。
台湾鉄路（台鉄）が１両だけ所有する宣言は、定年退職を 70 歳までとして、
先日そこで見たのは、カンヌ映画祭で展望用車両に乗り、台北から台南まで６退職金の確保と人員の削減を控えると
パルム・ドールを取ったトルコの巨匠ヌ時間の旅を楽しむ機会に恵まれた。車両いう内容。マンション内で、より親密な
リ・ビルゲ・ジェイラン監督の映画は 1957 年日本製で、蒋経国、李登輝ら人間関係を築くため警備員の解雇を基
「Winter Sleep」。淡々と描かれるトルコ元総統が地方視察する際に使われた。室本的に禁止するという。これにより１世
の大自然に圧倒され、至福の時を過ごし内はソファを配した展望室と食堂、随員帯当たりの管理費は１カ月約 6,000 ウ
た。
室に分かれ、木目の調度が懐かしく温かォン（約 646 円）引き上げられるそうだ。
ただ、香港の映画館は賃料高騰によるい。窓一面に広がる夕景を肴に各地で作当方もその賛同書には進んでサイン
経営難で年々少なくなっていると聞く。られた地酒の杯も進み、戦前の「特急つをした。入居者が安全で暮れせることに
映画産業で一時代を築いた香港で、映画ばめ」や南満州鉄道「あじあ号」の一等越したことはない。また、警備員にこれ
館が減っていくのはさびしい限り。識者車で旅をしているようなぜいたくな時まで何度も手土産をおすそ分けしたき
からも、「上映する場所がなければ映画間が流れる。
た。その売った恩をまだ返してもらった
産業は発展のしようがない。昔のように台湾には「美濃」「竹田」など日本由覚えがない。警備員には、定年まで職務
政府が映画館増設の土地放出を」との声来の駅名も多く残り、途中では自分の姓を全うしてもらい、当方が危機にひんし
が挙がっている。映画好きの当方としてと同じ名の駅で一時下車した。平凡すぎた時は、真っ先に助けに来て頂きたい。
は、足しげく映画館に通うことで経営にる自らの姓に、初めて妙な愛着を感じた（公）
貢献するとしよう。（優）
瞬間だった。（淳）
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