授業科目 児童英語入門 科目区分 専門科目群(英語キャリアコース) 単

科目コード: B-Ⅳ-M 009
授業科目
児童英語入門
科目区分
専門科目群(英語キャリアコース)
単 位 数
2 単位
開 講 期
春学期
授業方法
演習
配当年次
2 年次
担 当 者
今尾香雪(E-mail : k-imao@kokutan.net)
到達目標
○基本的な児童英語表現を身につける。
○児童英語教育の概要と小学校外国語活動の意義を理解できるようになる。
授業内容
本授業では児童英語教育の理論と実践を学ぶ。児童英語の様々なプローチの中で、主に小学生を対象に広く用いられて
いるメソッドと活動内容について取り上げる。学生は歌、体操、チャンツ、早口ことば、ゲーム、スキット、絵本などの
アクティビティを自ら体験してみることにより、児童英語活動の一般的なテーマと活動内容、教材についての知識を得る
とともに、児童英語に特有の単語・フレーズ表現に慣れ親しんでいく。特にクラスルーム・イングリッシュは英語活動の
根幹をなすものであるため、初歩的な表現は習得できるようコースを通して指導していく。また児童英語教授法の歴史や
小学校外国語活動の現状と課題にもふれ、児童英語教育の今後を考える。
準備学習
学んだクラスルーム・イングリッシュが自然に口から出るようになるためには各自の反復練習が必要となる。また課題
発表ができるように図書館等で資料を探しておくこと。
テキスト
小川隆夫『先生、英語やろうよ!』松香フォニックス研究所
成績評価
〔授業中の学習成果〕60%
演習および小レポートと小テストの結果により評価する。内容は授業で指示する。
〔授業外の学習成果〕20%
学期中に児童英語教育をテーマとして、レポートを課す。期限・作成方法については授業中に指示する。
〔学期末の学習成果〕20%
課題発表の資料をレポートにまとめたものを提出する。詳細は授業にて明示する。
授業スケジュール
テーマ
概要/キーワード
授業概要と方針説明をする。到達目標と授業の進め方、授業評価、授業中のマナー
について説明を行う。
1
Introduction
2
児童英語活動概要
3
会話表現(1)
4
英語の歌・チャンツ
5
グループダンス
アメリカの児童向けによく行われているグループダンスを行う。左右の区別や体の
部位の名前を学ぶ。
6
外国語教授法(1)
児童の心理発達を理解し、児童英語と大人英語の特徴と違いについて理解する。
7
外国語教授法(2)
国内外の外国語教授法の歴史をふり返り、理論の変遷をたどる。
小学校や塾で、児童英語活動としてどのようなことが行われているのかを知る。
教室内で使われるクラスルーム・イングリッシュについて学ぶ。クラス全体で「英
会話体操」を行い、気軽な挨拶の仕方とジェスチャーを学ぶ。
体を使った遊び歌や強弱を使った遊び歌で、英語特有のリズム感を養う。
Kokusai Junior College Syllabus 2016
テーマ
概要/キーワード
現在の児童英語教育に広く取り入れられている代表的なメソッドとその特徴を知
る。
8
外国語教授法(3)
9
ゲーム活動(1)
10
ゲーム活動(2)
11
まとめと小テスト(1)
12
会話表現(2)
効果的な指示の出し方と、小学生の日常に不可欠な親や教師とのやりとりの表現を
学ぶ。
13
英語の詩と韻
マザーグースに特徴的な英語の音韻について学ぶ。英語のことわざと早口言葉に挑
戦する。
14
絵本(1)
英語絵本の楽しさを味わうとともに、児童英語教育のなかの役割について考察す
る。効果的な読み方の研究と実践を行う。
15
絵本(2)
16
小学校外国語活動(1)
小学校外国語活動の目的、および現状と課題について知る。また早期英語教育につ
いて様々な意見を考察する。
17
会話表現(3)
Yes/No の意思表示、英語ではっきりとお礼を言う等、短いがきちんとコメントを
する方法を学ぶ。
18
フォニックス
アルファベットの音とつづりの関係について、基礎的なフォニックスのルールを学
ぶ。様々なフォニックスの教材と使用方法について学ぶ。
19
季節・イベント
新学期、クリスマス、バレンタイン等、イベントで使われる歌と活動について学ぶ。
歌詞に合わせて使えるアメリカの Sign Language を学ぶ。
20
英語で算数
教科としての英語を学ぶ。日本とは異なる英語の数え方を知り、1~20 までの数字
で足し算、かけ算に挑戦する。
21
まとめと小テスト(2)
22
歌の発展・応用活動
学んだ歌や英語表現を、様々なゲームや自己表現活動に発展させたり、応用させた
りする方法を学ぶ。
23
自己表現活動(2)
Show and Tell 学校の休み時間の過ごし方についての表現を学び、3-in-1 活動(グ
ループ・スピーチ)を行う。
24
スキット
「3 匹のこぶた」、「おむすびころりん」などの英語のスキットに典型的な擬音語
の響きがもたらす効果と演出方法について考える。
25
小学校外国語活動(2)
指定テキストの「英語ノート」「Hi, friends」の内容を知る。テキストの効果的な
用い方とアクティビティを考える。
26
課題資料制作と準備
グループに分かれて課題の発表資料を作成する。
27
課題練習
グループに分かれて課題の発表練習を行う。
28
課題発表(1)
グループで課題の発表を行う。
29
課題発表(2)
引き続きグループで課題の発表を行う。
30
まとめと振り返り
小学生に身近なスポーツ、英語じゃんけんなど順番を決める際の英語表現を学ぶ。
英語を発話する時のテンポの取り方やリズムを学び、大人数で楽しめるゲームを体
験する。
第 2 回から第 10 回までの振り返りを行い、確認のための小テストを行う。
児童に人気のある絵本の紹介を受け、教材を選ぶときの注意点について理解する。
第 11 回から第 20 回までの振り返りを行い、確認のための小テストを行う。
これまでの学びを振り返り、学んだ知識の確認を行うとともに、今後の英語学習の
課題について考える。