農作物の成長を促すピンク色のフィルムを開発・販売

創業・新事業展開等
事 例 集 ( 2009 年 度 版 )
【区 分】その他
農 作物 の成 長を促すピンク色のフィルムを開発・販 売
<企 業概 要 >
有 限 会 社 マテリアルサイエンス ・
事業者 名
業種
他に分類 されない製造 業
ナガノ
長野県 岡谷 市長 地片 間町 1−5
所在地
設立年 月 平成 17 年(2005 年)6 月
−16(岡谷創業 支援 センター内)
電話 :0266−23−8299
E-Mail:info@mspe-tokyo.com
連絡先
http://www.mspe-tokyo.com/
●私 たちの会社 (事 業所 )は
母 体 であるマテリアルサイエンス(株)(東 京 本 社)は、紫 外 線関 連 商 品 など、光 の波
長 を利 用 した技 術 を用 いた製 品 開 発 等 を行 っている会 社 であり、ブルーレイディスクを
作 る機械 に欠かせない光関連 の製品なども開発しました。
社 長 の 出 身 地 で ある 岡 谷 地 域 に おい て、 何 か 還 元 した いと いう 社 長 の 思 いか ら、
(有 )マテリアルサイエンス・ナガノを設立し、コアとなる光変換 技術 を用いた製 品開 発 を
中心 に事 業展開 を図っています。
●実 施 したこと
光変 換 することで植 物 の育 成 を促進 するピ
ンク色 の 農 業 用 のフィ ルム やネッ トを 諏 訪 東
京理科 大学 と共 同開発 しました。
県 内 外 の農 家 の協 力 のもと、一 昨 年 7月
から 様 々 な 農 作 物 の 栽 培 で 実 証 実 験 して き
ました。
ピ ン ク 色 フィ ル ム の 活 用 ( 光 変 換 ピ ン ク 農
法 ) の 有 無 による農 作 物 の成 長 等 の比 較 実
験 や、冬 場 の高 地 (1,100m)における気 候 変
動 に左 右 されない農 作 物 の栽 培 方 法 の実 験
等 を行 いました。
●事 業 を始めたきっかけ
最 初 は、太 陽 エ ネルギー変 換 効 率 の研 究 からカラスを 撃 退 するネッ トを開 発 ・製 品
化 。これを農業用 にも応用 できると考えたことがきっかけです。
紫 外 線 関 連 商 品 を開 発 する際 に必 要 としない光 を活 用 した製 品 開 発 を模 索 するな
かで生 まれた技術 です。
●事 業成 果
光変 換 ピンク農法 と従来農 法 の比較実 験 の結果、全ての農場(農作 物)で成長 が促
進 され、糖 度 が増 すなどの成 果 が出ました。また断 熱 効 果 も確 認 され、気 候 変 動 に左
右 されにくい栽培 が可能 だという結果 が得られました。
マスコミに取り上げられる等により、県外 からも会社見学 の申込 が増えています。
韓国 企業 との契約 が成立 し、海外 展開も図 ることができました。
平成 21 年 12 月農業生産法人 (株式 会社光 変換光合成 促進農法 )を設立。
【同条件における成長の比較実験】
*ピンクフィルム使用
*従来フィルム使用
●事 業 を実施 しての感想 ・今 後起 業等 を考 えている方へのアドバイスなど
化 学 家 の(何 でも化 けられる(できる)という)発 想 で
様 々 な 製 品 開 発 を 行 って お り 、 失 敗 する こ と も 多 い で す
が、常 に安 全で高機 能 なものを提供 していきたいと考えて
います。
高 齢 者 が多 い農家 において、光 変 換ピンク農 法をわか
ってもらい、利用 してもらうことの難しさを感じています。
中澤富夫
代表取締役
●今 後 の展望 、PR等
農業 生産法 人 では、遊休農 地を借り、様々な技術を活用して農作物栽培 を行う実 践
農場 を作 り、多くの方に公開 していきたいと思 っています。
実践 農場 を運営 するため、地元 の雇用 も生み出していきたいと考えています。
またピンク色 のフィルム等 は、多 くの 方 に活 用 してもらうためインターネッ ト販 売 を開
始 しました。
これからも光 と土 を有 効 的 に活 用 したアグリカルチャーテクノロジー産 業 に取 り組 ん
でいきたいと思います。
●支 援機 関 ・支援 内容
県岡谷 創業 支援 センター(インキュベート施 設)の利用
長野県 農商 工連携 支 援基金助 成金 (H21年度 )
諏訪東 京理 科大学 における光変換光 合成 促進技術 の共同研 究