業務精査評価表 平成20年度 障害者雇用奨励金事務 精査対象事務事業 所管部局 部・室 課・グループ 都市産業部農林商工観光室 労働福祉課 補充調書作成日 ヒアリング実施日 ヒアリンググループ B班 精査番号 20-193 評価番号 A530 平成20年7月1日 平成20年7月10日 1 任意補助金を中心とした補助金事業 2 選定理由 1.「官民の役割分担」の見直し 市の関与の必要性は(必要条件)の項目です。チェックが入らなければ、市の関与の必要性 に疑問があることになります。 市の関与の妥当性は、(十分条件)の項目です。チェックが入らなければ、「事業の廃止」 「民営化」「国・府への事業移管」となる可能性があります。 法令等で事務事業の実施が市に義務付けられている 1 市民が社会生活を営むうえで必要な生活水準の確保を目的とした事務事業(受益の範囲 が不特定多数の市民に及び、サービスの対価の徴収ができない事務事業を含む) 市民の生命、財産、権利を擁護し、あるいは市民の不安を解消するために必要な規制、 3 監視指導、情報提供、相談などを目的とした事務事業 個人の力だけでは対処し得ない社会的・経済的弱者を対象に、生活の安定を支援し、あ 4 ○ るいは生活の安全網(セーフティネット)を整備する事務事業 市民にとっての必要性は高いが、多額の投資が必要、あるいは事業リスクや不確実性が 5 存在するため、民間ではその全てを負担しきれず、これを補完・先導する事務事業 民間のサービスだけでは市域全体にとって望ましい質・量のサービスの確保ができない 6 ため、これを補完・先導する事務事業 特定の市民や団体を対象としたサービスであっても、サービスの提供を通じて広く市民に 7 も受益がおよぶ事務事業 2 市 の 関 与 の 必 要 性 所管課による 事前確認 組織管理の施策として効果を説明できる事務事業 8 9 上記のいずれにも該当しないが、市政の推進上、事務事業の実施・継続には市の関与が 必要であることを客観的な説得力をもって説明できるもの 所管課の事前評価 市の関与の必要性が認められ、客観的に説得力のある説明が可能です 作業チームによる 精査結果 1 ○ 2 3 4 市 の 関 与 の 妥 当 性 所管課による 事前確認 作業チーム 確認欄 5 6 7 8 作業チーム評価 市の関与の必要性が認められます 障害者の雇用促進と安定雇用、及び市内の中小事業所の事業主負担の軽減を目的として おり、福祉的側面、市内産業保護の側面の双方から、市の関与の必要性は認められる。 特記事項 事務事業の目的に照らした結果、現在の市の関わり方による事業の実施・継続の妥当性 を説明できる 民間の成熟や規制緩和などの事業開始時からの環境変化を勘案しても、現在の市の関 わり方が適正であることが説明できる 市民ニーズの観点から、事業の必要性が説明でき、そのサービスの提供には、現在の市 の関わり方が適正であることが説明できる サービスの提供は、法令等による義務付け範囲で行っており、いわゆる上乗せ(追加)、 横出し(対象範囲の拡大)は行っていない サービスの提供範囲や内容が、他の自治体との比較において、適正な水準であることを 説明できる 国や府との役割分担の視点においても、市がサービスの提供主体として適切であること を説明できる 市によるサービスの提供が、民間の参入を妨げていることについて、その正当性を説明 できる 同種のサービスを民間が行っている場合、互いが競合していないことを説明でき、かつ、 市としてそのサービスを提供する必要があることを説明できる 作業チーム 確認欄 市の財政状況を勘案しても、実施するべき明確な緊急性が認められる 9 所管課の事前評価 作業チームによる 精査結果 市が主体的に関与する必要がある 作業チーム評価 市が主体的に関与する必要性を認めます 実際に障害者を雇用するのは、市内の中小事業者であることから、市として補助金(雇用 奨励金)を交付して支援を行うとする、関与のあり方は妥当であると考える。 特記事項 2.「実施手法」の見直し 1 法令等で市による実施が義務化されている 2 許認可等の行政処分 3 政策形成に関するもの 4 機密保持が必要なもの 行政に対する信頼性が特に高いもの 5 市 が 特に公平性・安定性が必要なもの 6 実 施 所管課による 7 ○ プライバシーの保護が特に必要なもの 主 事前確認 体 職員のスキルが空洞化しては困る必要な範囲・量のもの 8 で あ 市民の生命・財産に直接関係するもの 9 る 即時対応が必要なもの 10 こ と 採算性の問題を抱えるもの 11 の 必 市場が成熟していない 12 要 性 13 公正・中立な遂行が特に必要なもの 所管課の事前評価 作業チームによる 精査結果 作業チーム 確認欄 市が実施主体であることが必要であるが、従事する職員は正職員にかぎらない 作業チーム評価 市が関与する必要はあるが、実施主体である必要はない 補助金事業。 特記事項 1 ○ 市民サービスの質的向上・市民満足度の向上には、現行の実施手法で適正である 市 が 実 施 所管課による 主 事前確認 体 で あ る こ と の 妥 当 性 2 他の手法と比較検討しても、同水準のサービス提供には、現行の実施手法で適正である 3 業務処理の効率性は、現行の実施手法で適正である 4 専門的な技術・知識の活用が必要な事務事業であり、現行の実施手法で適正である 5 経費削減の観点から他の手法を比較検討しても、現行の実施手法が適正である 作業チーム 確認欄 職員数の抑制・削減の観点から、外部委託等の手法を検討しても、現行の実施手法で適 正である 人的資源を緊急性の高い特定事務事業へ集中させるべき必要が生じた場合でも、現行 の実施手法を維持する必要性がある 民間部門の成熟や規制緩和などの環境変化、また、年数の経過による市民ニーズの変動 などを勘案しても、現行の実施手法を継続する必要性がある 6 7 8 市民・地域との協働の見地から勘案しても、現行の実施手法を継続する必要性がある 9 所管課の事前評価 作業チームによる 精査結果 現行の実施手法で適正と考えます 作業チーム評価 現行の実施手法で適正と考えます 補助金としては、国の特定求職者雇用開発助成金制度をベースとした上乗せ(追加)補助 であり、市として障害者の雇用の促進と安定を図るためには、国の制度への上乗せが必要 特記事項 であると判断した施策決定があることから、市が実施主体であることに問題はないと考え る。 1 業務の全部または一部委託 想定される「外部化」 2 人材派遣の活用 手法の検討 3 指定管理者制度の活用(公の施設に関するもの) 実 作業チーム 施 確認欄 手 チェックが入れば、 4 市場化テストの活用 法 外部化の検討が 5 市民・地域協働(NPO・ボランティア等の住民参加) の 必要とされます。 検 6 PFI制度の活用(公の施設に関するもの) 討 補助金事務としての性質上、また、実際の業務量からも、外部化には馴染まない。 作業チームによる 特記事項 精査結果 3.「事務事業」の効率的運営(見直し) 1 収支の改善、収入の増加が検討できないか 実 施 体 制 の 検 討 すでに ・「市の関与」 ・「実施手法」 はクリアしていま す。 ここでは、運営面 のチェックになり ます。 2 コストの削減、コストパフォーマンスの向上が図れないか 3 財源の確保が図れるか 4 事務の効率化(作業工程の標準化、外部化、機械化など)が図れるか 5 組織のスリム化が可能か 作業チーム 確認欄 6 職員の削減(作業量の平準化、作業内容に応じた多様な職員構成)が図れるか 7 質の向上、市民満足度の向上が図れないか 8 単位当たりコストの圧縮・削減が可能か 作業チームによる 精査結果 特記事項 この補助制度が対象事業主に対して、市内の障害者の常用雇用について、どの程度の動 機付け(インセンティブ)となっているかが重要であり、事業の実施・継続の判断においても 重要な要因であると考える。 4.「受益と負担」の見直し(適正化) 1 受益者が不特定多数で、かつ必要なサービス(=公益的・必需的サービス) 2 受益者が不特定多数で、選択可能なサービス(=公益的・選択的サービス) 受 益 者 負 担 3 受益者が特定され、必要なサービス(=私益的・必需的サービス) 作業チーム 確認欄 4 受益者が特定され、選択可能なサービス(=私益的・選択的サービス) 補助金事務としての性質上、受益者負担には馴染まない。 作業チームによる 精査結果 特記事項 作業チーム総合評価 方向性 市として障害者の雇用の促進と安定を図るために国の制度への上乗せが必要と判断した事業である。本事 業において重要なのは、この補助制度の存在が補助対象事業主に対して、市内の障害者の常用雇用につ いて、どの程度の動機付け(インセンティブ)となっているかであり、仮に奨励期間の終了とともに、雇用が打 ち切られているような実態があるようでは制度が意図する障害者の雇用の安定には資していないことにな る。事業成果として障害者の常用雇用が継続されているどうかの検証が必要と考える。 見直しの検討 業務精査事務局 市長公室行政経営室 eメール gyousei@city.takatsuki.osaka.jp 経営評価チーム 電 話 072−674−7398
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