ボディ 内装 インテリア・デザイン 新型モデル 451 のインテリア・デザインは先行モ デル 450 に比べ、はるかにクラシカルで調和の取 れた印象に仕上がっています。 これは、とりわけインストルメント・パネルのライ ンやドア・パネル、そしてそれに合わせたシートの フォルムによって表現されています。また、バラン スの取れたインテリアの色調をパッセンジャ・コン パートメント全体と調和させることで、ポジティブ な印象をかもし出しています。 車内は一層クラシカルな印象を与えながらも、ス マート特有のモダンなアクセントも表現していま す。この調和の取れた総合コンセプトによって、ス マート フォーツーはこれまでよりもはるかに高い 価値を備え、全体的に高級感漂う印象に仕上がって います。 P68.00-4671-00 図はスマート クーペ パッション スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 72 ボディ 内装 インストルメント・パネル 新型スマート フォーツーでは特に乗員の安全性を より向上させるため、インストルメント・パネルの 設計が先行モデルとはまったく異なったものに なっています。 インストルメント・パネルは直線的なデザインで設 計されており、またエアバッグおよびニー・パッド との組合せによってパッシブ・セーフティに貢献し ています。新しいフォルムにより、より人間工学に 配慮した、更に見やすいものとなりました。 タコメータおよび時計用補助インストルメント・パ ネルなどの追加エレメントは、従来どおり装備され ています(パルスの標準装備)。そこに取り付けら れたベンチレーション・ノズルは球形から、円筒形 へと変更されています。 P68.10-3687-00 図はスマート クーペ パッション スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 73 ボディ 内装 インストルメント・クラスタ スマート フォーツーの新しいインストルメント・ クラスタは、全体的に変更されました。 インストルメント・クラスタの中央にはスピード メータの目盛りがあり、その下にはマルチファンク ション・ディスプレイが配置されています。 左右にはインジケータおよびウォーニング表示の ためのパネルが 1 つずつと、マルチファンクショ ン・ディスプレイ用操作ボタンが取り付けられてい ます。 インストルメント・クラスタは、トータル・ネット ワークにおけるデータ・バス /CAN バスの構成部品 です。シグナルの多くは CAN バスを介して送受信 されます。 外気温度センサ、ホーンのスパイラル・ケーブルお よびエアバッグからのシグナルのみ、専用のケーブ ルにより直接的にインストルメント・クラスタへ伝 送されます。 車速を表示するため、ステップ・モータ式のスピー インストルメント・クラスタには、作動状態に関す ドメータが取り付けられています。表示された車速 る各種インフォメーションを運転者に表示し、危険 に関するインフォメーションは、ホイール・スピー な作動状態について音や光で警告する役割があり ド・センサからのシグナルが ESP コントロール・ ます。インストルメント・クラスタは、車速やその ユニットによって直接読み取られ、CAN バスを介 他のシステムのための表示ユニットです。さらに、 してインストルメント・クラスタに伝送されます。 インストルメント・クラスタはメインテナンス・イ インストルメント・クラスタはインプットされたシ ンターバルを算出し、この情報をマルチファンク グナルを処理し、これに基づいて車速を算出しま す。 ション・ディスプレイに表示します。 マルチファンクション・ディスプレイ マルチファンクション・ディスプレイには、車両の 状態、周囲の状況および走行距離に関するさまざま な変化を運転者に伝える役割があります。 可変インジケータには以下のものがあります。 • • • • • • • • • • • 外気温度 オドメータ トリップ・メータ ギヤ・インジケータ(ソフティップ・モード中) オートマチック・インジケータ(ソフタッチ・ モード中(オプション装備) ) 燃料残量インジケータ アイコン付きメインテナンス・インターバル・ インジケータ フューエル・インジケータ 水温計 凍結ウォーニング・アイコン 時計 マルチファンクション・ディスプレイ P54.30-9526-00 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 74 ボディ 内装 P54.30-9527-00 ディーゼル・エンジン搭載車のインストルメント・クラスタ 1 2 A1 A1e1 A1e2 A1e3 A1e5 A1e7 左ボタン、マルチ・インジケータの切換 え / 時計の設定 右ボタン、インストルメント・イルミ ネーション / 時計の設定 インストルメント・クラスタ 左ターン・シグナル・インジケータ・ ランプ 右ターン・シグナル・インジケータ・ ランプ ハイ・ビーム・インジケータ・ランプ オルタネータ・チャージ・インジケータ / ウォーニング・ランプ ブレーキ・オイル / パーキング・ ブレーキ・ウォーニング・ランプ A1e9 A1e15 A1e16 A1e17 A1e26 A1e30 A1e41 A1e52 A1e54 A1e67 A1p8 A1p13 シートベルト・ウォーニング・ランプ エアバッグ・ウォーニング・ランプ プレグロー・インジケータ・ランプ ABS ウォーニング・ランプ CHECK ENGINE インジケータ・ランプ オイル・プレッシャ・ウォーニング・ ランプ ESP ウォーニング・ランプ リヤ・フォグ・ランプ・インジケータ・ ランプ クーラント温度ウォーニング・ランプ ロー・ビーム・インジケータ・ランプ スピードメータ マルチファンクション・ディスプレイ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 75 インストルメント・イルミネーションの設 定 マルチファンクション・ディスプレイの時 計の設定 インストルメント・イルミネーションは、インスト ルメント・クラスタで段階的に設定することができ ます。 機能前提条件: 機能前提条件: • • ターミナル 15「オン」 パーキング・ランプ・オン インストルメント・クラスタの左ボタンで、インス トルメント・イルミネーションの設定を選択しま す。 ボディ 内装 ターミナル 15「オン」 • マルチファンクション・ディスプレイの時計は、イ ンストルメント・クラスタの左ボタンで設定しま す。 その後、インストルメント・クラスタの右ボタンで 希望する時刻を設定することができます。最新の設 定がメモリされます。 その後、インストルメント・クラスタの右ボタン で、明るさを 5 段階で設定することができます。最 新の設定がメモリされます。 i 注意事項 装備バリエーションに応じて、以下の構成部品を設 定することができます。 • • • • • マルチファンクション・ディスプレイの時計の 設定は、タコメータ / 時計用補助インストルメ ント・パネルのオプション装備車での時計には 影響しません。補助インストルメント・パネル の時計は、裏側にある 2 つのボタンで時刻を設 定します。 マルチファンクション・ディスプレイ付きイン ストルメント・クラスタ タコメータ / 時計用補助インストルメント・パ ネル(オプション装備) ヒータ / エアコン操作ユニット(エアコンはオ プション装備) ラジオ(オプション装備) センタ・コンソール・スイッチ・パネルのスイッ チおよびその他のランプ・スイッチ(オプショ ン装備に応じて異なる) 1 2 P54.32-4574-00 左ボタン、マルチ・インジケータの切換え / 時計 の設定 右ボタン、インストルメント・イルミネーション / 時計の設定 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 76 ボディ 内装 センタ・コンソールの操作部品 先行のモデル 450 に比べモデル 451 の操作部品 は、インストルメント・パネルとより一体感のある 見やすい配置となっており、運転者の操作性も一段 と改善されています。 インストルメント・パネルの中央部に集中している 操作部品 は、主に 3 つのカテゴリに分類すること ができます。 操作部品の上部では、車内クライメート・コント ロールでの希望する条件をすべて設定することが できます。左右には、可動式センタ・ノズルがそれ ぞれ 1 つずつ内蔵されています。オプション装備 として、エアコンを設定することができます。 操作部品の中央部には、ラジオおよび CD プレーヤ 付きスマート・ラジオ 9、またはラジオ付き 6 連奏 CD チェンジャ内蔵、MP3 対応型スマート・ラジ オ 10 をオプション装備として取り付けることがで きます。 操作部品の下部は、装備に応じて以下の各種機能の スイッチ・パネルになっています。 基本装備 • • • ハザード・ウォーニング・ランプ・スイッチ セントラル・ロッキング・システム「開」ボタン セントラル・ロッキング・システム「閉」ボタン オプション装備 • • • • • フォグ・ランプ・ボタン 左シート・ヒータ・ボタン 右シート・ヒータ・ボタン 盗難防止警報装置ボタン レイン・センサ / ライト・センサと組み合わせ たリヤ・フォグ・ランプ・ボタン エアコン、ラジオおよびスイッチ・パネル P68.20-3689-00 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 77 ボディ ドア / フラップ サイド・ドア 新型スマート フォーツーのドアは、ブランド特有 の構造原理に基づいて、金属製キャリア・ピースと プラスチック製 CBS ドア・パネルで構成されてい ます。スマート クーペとスマート カブリオのドア は、いずれも同じ仕様になっています。 標準装備のドアには、ウインドウ・クランク付き手 動式ウインドウ・レギュレータが取り付けられてい ます。基本バリエーションでは、ドアに取り付けら れたドア・ミラーをミラー・ボディのレバーで直接 調整することができます。 オプション装備として、パワー・ウインドウも用意 されています。パワー・ウインドウの場合、左右サ イド・ウインドウの操作には左ドア・パネルのド ア・ハンドルの下にある 2 つのスイッチを使用し、 また右サイド・ウインドウの操作には右ドア・パネ ルのスイッチを使用して操作を行います。電動ド ア・ミラーのオプション装備車では、左ドア・パネ ルのパワー・ウインドウ・スイッチ・モジュール内 にスイッチがもう 1 つ内蔵されています。このス イッチで調整の必要な左または右ミラーを選択し、 調整することができます。 衝突時の必要条件 絶えず改良されるスマートのセーフティ・コンセプ トとともに、当然ながらドアの構造についても改善 が図られています。ドア・サポート構造について も、先行のモデル 450 におけるアルミ製に対し、現 在のモデル 451 ではスチール製に変更されていま す。これに加え、安全上重要な場所には高張力鋼板 製のパネルおよび断面材が使用されています。ダイ アゴナル・ストラットやサイド・ウインドウのス イッチ・パネルなどにも、同様の素材が使用されて います。 エマージェンシ・オープン スマート フォーツーでは通常、標準装備として取 り付けられているセントラル・ロッキング・システ ムにより、リモート・コントロール・キーで車外か ら 開けることができます。 リモート・コントロール・キーのバッテリが放電し た場合のために、左ドアのグリップ式ハンドルの下 にある小さなカバーの下にロック・シリンダが取り 付けられており、緊急時にはここから手動で車両を 開けることができます。 ドア・カバーにはこの他、熱硬化性プラスチック製 のツール用ポケットと、オプション装備としてス ピーカが取り付けられています。 ドアのグリップ式ハンドルは現在、水平に取り付け られており、これまで垂直だった先行モデルのもの に比べてより人間工学に配慮した設計となってい ます。 それぞれのドア・ハンドルの上方に配置されている 三角窓には、固定ガラスがボルト止めされていま す。 1 P80.20-2951-00 エマージェンシ・オープン用ロック・シリンダ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 78 ボディ ドア / フラップ P72.10-3403-00 パワー・ウインドウおよび電動ドア・ミラー付き運転席ドアの構造 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ドア・サポート・モジュール パワー・ウインドウ・メカニズム ダイアゴナル・ストラット 上部ドア・ヒンジ 下部ドア・ヒンジ インナ・ドア・パネル CBS ドア・パネル グリップ式ハンドル サイド・ウインドウ 三角窓 H4/9 M10/3 M14/6 M14/6s1 M21/1 S21/1 S21/2 S50 S87/7 左フロント・スピーカ 左パワー・ウインドウ・モータ 左ドア ZV モータ 左ドア ZV マイクロ・スイッチ ヒータ付き左電動ドア・ミラー 左パワー・ウインドウ・スイッチ 右パワー・ウインドウ・スイッチ ドア・ミラー調整スイッチ 左ドア・ロータリ・マイクロ・スイッチ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 79 ボディ ドア / フラップ パワー・ウインドウ 新型スマート フォーツーでは、パワー・ウインド ウをオプション装備として設定することができま す。 パワー・ウインドウの開閉は、手動操作とワンタッ チ操作で行えます。 手動開閉操作 左または右パワー・ウインドウ・スイッチをプレッ シャ・ポイントまで引く、または押している間、操 作に応じてウインドウが開閉します。パワー・ウイ ンドウ・スイッチを離すと、その時点のポジション でウインドウが止まります。 ワンタッチ開閉操作 機能順序 機能前提条件: • ターミナル 15「オン」 パワー・ウインドウ・スイッチを操作すると、 「開」 または「閉」の調整制御がパワー・ウインドウ・コ ンフォート・コントロール・ユニットに直接送信さ れます。コンフォート・コントロール・ユニットは 要求を処理し、機能要求がターミナル 15「オン」 に送信されたかどうか点検します。各条件が満たさ れると、パワー・ウインドウ・コンフォート・コン トロール・ユニットが直接、該当するパワー・ウイ ンドウ・モータを作動させます。 パワー・ウインドウ・スイッチをプレッシャ・ポイ ントを越えて少し引くと、運転席側または助手席側 のウインドウが自動で完全に開きます。 自動的に閉める場合は、同様の操作を逆方向に行い ます。この機能は、運転席側でのみ行うことができ ます。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 80 ボディ ドア / フラップ P72.29-2441-00 パワー・ウインドウのデータ・フロー・チャート 1 2 3 4 5 左パワー・ウインドウの調整要求 右パワー・ウインドウの調整要求 左パワー・ウインドウの制御 右パワー・ウインドウの制御 機能インジケータおよびイルミネーションの 制御 A1 M10/3 M10/4 N57/2 S21/1 S21/2 インストルメント・クラスタ 左パワー・ウインドウ・モータ 右パワー・ウインドウ・モータ パワー・ウインドウ・コンフォート・ コントロール・ユニット 左パワー・ウインドウ・スイッチ 右パワー・ウインドウ・スイッチ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 81 ボディ ドア / フラップ テール・ゲート P72.20-2599-00 図はテール・ゲートの構造(スマート フォーツー クーペ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 テール・ゲート上部 テール・ゲート・ライニング上部 リヤ・スポイラ テール・ゲート上部のヒンジ ガス・プレッシャ・スプリング リヤ・ウインドウ CBS テール・ゲート・パネル テール・ゲート下部 テール・ゲート下部の右ドア・ロック テール・ゲート下部の左ドア・ロック 11 12 13 14 テール・ゲート上部のドア・ロック ドア・インナ・パネル テール・ゲート下部のヒンジ シール E21 M6/4 S88/9 ハイマウント・ブレーキ・ランプ テール・ゲート・ワイパ・モータ テール・ゲート・グリップ・スイッチ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 82 ボディ ドア / フラップ テール・ゲートのエマージェンシ・ロック解除 新型スマート フォーツーでは、ロータリ・ラッチを駆動するトランク・リッド・セントラル・ロッキン グ・システム・モータが故障あるいは無通電状態の場合、テール・ゲートを車内から エマージェンシ・ ロック解除することができます。 スマート フォーツー クーペのエマージェンシ・ ロック解除 スマート フォーツー カブリオのエマージェンシ・ ロック解除 これを行うには、小さな開口部を設けるために、ま ずテール・ゲート・ロック・カバーの側面にある小 さなシャックルを慎重に折り返すか、または破壊し て取り外します。 カブリオの 2 つのロックを開けるには、テール・ ゲートに穴を開けるためのマークを左右にそれぞ れ 1 つずつ、車内から 正確に付ける必要がありま す。その後、テール・ゲート・ライニングの上から 5 mm の穴をそれぞれ 1 つずつドリルで開けます。 次に、自作のワイヤを小さな開口部に挿入し、ロッ クのガイド・レバーに下方へ力をかけ、テール・ ゲートの上部がロック解除されるようにします。 エマージェンシ・ロック解除用ワイヤの作り方に関 する説明は、ワークショップ・インフォメーショ ン・システム(WIS)に記載されています。 P72.20-2583-00 A 操作方向 1 シャックル / テール・ゲート・ロックのカバー開 口部 エマージェンシ・ロック解除ワイヤ 2 適切なドライバをそれぞれ 1 本、穴に挿入し、ド ライバのグリップを矢印の方向に同時に押すと、 テール・ゲートがロック解除されます。 穴の正確な寸法と作業の進め方に関する詳細な説 明は、ワークショップ・インフォメーション・シス テム(WIS)に記載されています。 B 操作方向 3 4 穴(5 mm) ドライバ P72.20-2582-00 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 83 ボディ ルーフ・システム ルーフ・システムのバリエーション モデル 451 では、クーペ用に 2 種類のルーフ・バ リエーションが用意されています。モデル 450 と は異なり、カブリオには現在、新型のフル電動式ト ライトップ・キャンバス製ソフト・トップが取り付 けられています。 スマート フォーツー クーペ • • ガラス繊維強化ポリウレタン(PU)製フル・ ルーフ ポリカーボネート(PC 樹脂)製パノラミック・ スライディング・ルーフ スマート フォーツー カブリオ • フル電動式トライトップ・キャンバス製ソフト・ トップ ポリウレタン製ルーフ装備車 P65.00-2115-00 P77.21-2187-00 パノラミック・スライディング・ルーフ装備車 P77.00-2303-00 フル電動式トライトップ・キャンバス製ソフト・トップ装備車 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 84 ボディ ルーフ・システム スマート フォーツー クーペの固定式ルーフ ポリウレタン製フル・ルーフ ピュアの標準装備では、ポリウレタン製フル・ルー フを装備したスマート フォーツー クーペが用意さ れています。ポリウレタン製ルーフの仕様は、マッ ト・ブラック・グレイン仕上げのみとなっています。 ボディに取り付けられたポリウレタン製フル・ルー フは、ホワイト・ボディ構造に接着されています。 パノラミック・スライディング・ルーフ 装備に応じて、無段階調整式のローラ・ブラインド を備えた新型パノラミック・スライディング・ルー フを設定することができます。 新型スマート フォーツーでは、パノラミック・ス ライディング・ルーフが強化安全ガラス(ESG)構 造からポリカーボネート(PC 樹脂)製に切り替わ りました。 パノラミック・スライディング・ルーフは 2 種混 合射出成形法で作られており、2 種目の素材は縁部 の黒化処理に役立っています。ポリカーボネート・ モジュールの重量はローラ・ブラインドも含めて 9.2 キロで、従来のガラス・ルーフよりも 2 キロ軽 くなっています。 パノラミック・スライディング・ルーフをガラス・ ルーフ・モジュールは従来のスマートと同様、トリ ルーフと比較した場合の利点は、軽量構造で破損の ディオン・セーフティ・セルに接着されています。 おそれが少ないことです。さらに、パノラミック・ 最新のプラスチック・テクノロジにより、耐破損性 スライディング・ルーフは非常に心地良い室内感覚 の素材を広い面積で車両の構造に使用することが を演出します。 可能になりました。 素材には傷耐性に優れたモノリス・コーティングが 施されており、色調の光透過率は約 13 % です。さ らに、この素材は紫外線を 100 % カットします。 直射日光を完全に遮断したい場合は、無段階調整式 のポリエステル・クロス製ローラ・ブラインドを閉 じ、パノラミック・スライディング・ルーフの透明 な部分を全体的に覆うことができます。ルーフおよ びローラ・ブラインドは、個別に交換することがで きます。 P77.21-2188-00 ローラ・ブラインド付きパノラミック・スライディング・ルーフ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 85 ボディ ルーフ・システム トライトップ・キャンバス製ソフト・トップ 新型スマート フォーツー カブリオのトライトッ プ・キャンバス製ソフト・トップは世界で唯一、最 高速度での走行中でも開閉することができます。ト ライトップとは、ソフト・トップの 3 つのメイン・ コンポーネントの総称です。 • • • オープン式ソフト・トップ 収納式リヤ・カバー ディタッチャブル・ルーフ・フレーム さらに進化したソフト・トップ・コントロールはフ ル電子制御式で、以下の機能を行うことができま す。 • • • • ソフト・トップを開く ソフト・トップを閉じる リヤ・カバーを下げる リヤ・カバーを上げる P77.30-2390-00 トライトップ・ソフト・トップの構成部品 1 2 ソフト・トップ リヤ・カバー 3 左右ディタッチャブル・ルーフ・フレーム スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 86 ボディ ルーフ・システム ソフト・トップの操作 ソフト・トップとリヤ・カバーは、エレクトロニッ ク・セレクタ・レバー・モジュール・コントロー ル・ユニット(セドライブ(Sedrive)ユニット) のソフト・トップ・スイッチで開閉操作を行います。 ソフト・トップの自動リモート・オープンは、リ モート・コントロール・キーのボタンでも行うこと ができます。 ソフト・トップ・スイッチでソフト・トップを操作 するには、車両のイグニッションがオンになってい る必要があります。 ソフト・トップ・スイッチを「開」の方向に少し押 すと、ソフト・トップをエンド・ポジションまで完 全に開くことができます。 引き続きリヤ・カバーを開くときは予め、ソフト・ トップが完全に開いている必要があります 。ソフ ト・トップ・スイッチを再度、 「開」の方向に押し てそのまま保持すると、スイッチを操作している 間、リヤ・カバーが収納されます。リヤ・カバーが エンド・ポジションに収納されると、ただちにリ ヤ・カバー・モータがオフになり、スイッチから手 を離すことができます。 1 ソフト・トップ自動オープン・ボタン A リモート・コントロール・キー P80.35-2298-00 ソフト・トップを閉じるには、ソフト・トップ・ス イッチを「閉」の方向に押し、リヤ・カバーが上部 のエンド・ポジションに達してリヤ・カバー・モー タがオフになるまでそのまま保持します。この際、 途中で手を放さないでください。 ソフト・トップ・スイッチをもう一度押してそのま ま保持するとソフト・トップが閉じ、同様にエン ド・ポジションに達してモータがオフになります。 この際、途中で手を放さないでください。 リヤ・カバーとソフト・トップは、それぞれ各エン ド・ポジションに達すると自動的にロックされま す。 S84ソフト・トップ・スイッチ P77.00-2301-00 i 注意事項 フロント・ウインドウ付近のルーフ・フレーム とソフト・トップの間で挟み込む可能性がある ため、クローズ動作の間はソフト・トップの自 動クローズを行うことができません。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 87 タルガ・トップ・ポジション ソフト・トップのコントロール スマート カブリオにおける、いわゆるタルガ・トッ プ・ポジションとは、ソフト・トップが完全に開い ており、ディタッチャブル・ルーフ・フレームが取 り外され、リヤ・カバーが閉じている状態をさしま す。 ソフト・トップのメイン・コントロール・コンポー ネントは、SAM コントロール・ユニットです。 ディタッチャブル・ルーフ・フレームが取り付けら れていることがソフト・トップを閉じるための機能 前提条件になるため、ソフト・トップの操作ではタ ルガ・トップ・ポジションが非常に重要です。取り 付けられたディタッチャブル・ルーフ・フレーム は、ルーフ・カセット・ロックの機械式ロックに よって検知されます。 ボディ ルーフ・システム SAM コントロール・ユニットはソフト・トップ・ スイッチで操作制御を読み取り、ソフト・トップの ポジションまたは状態に応じて該当するモータを 作動させます。 ソフト・トップは、合計 3 つのモータによって作 動します。ソフト・トップの開閉は、ルーフ・カ セットのメイン・モータによって行われます。リ ヤ・カバーの収納 / 展開操作は、ソフト・トップの 左右メイン・マウントに取り付けられたモータに よって行われます。 ソフト・トップにはこれに加え、ハイマウント・ブ レーキ・ランプとリヤ・ウインドウ・デフォッガ内 蔵リヤ・ガラス・ウインドウが取り付けられてお り、これらも同様に SAM コントロール・ユニット によって作動します。 ソフト・トップ操作の機能順序 機能前提条件: • ターミナル 15「オン」 ソフト・トップ・スイッチを押すと、 「開」または 「閉」のダイレクト・シグナルが SAM コントロー ル・ユニットに送信されます。SAM コントロール・ ユニットはこのシグナルを読み取り、機能前提条件 のためにシグナルが送信されたかを点検し、ソフ ト・トップに取り付けられたマイクロ・スイッチで ソフト・トップの状態を確認します。すべての前提 条件が満たされると、制御された操作を行うため、 SAM コントロール・ユニットが該当するモータを 作動させます。 タルガ・トップ・ポジション P77.00-2302-00 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 88 ボディ ルーフ・システム P77.39-2173-00 ソフト・トップ・コントロールのデータ・フロー・チャート 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ターミナル・ステータス ソフト・トップ「開」制御 リヤ・カバー「開」制御 リヤ・カバー「閉」制御 ソフト・トップ「閉」制御 ソフト・トップ・エンド・ポジション・ マイクロ・スイッチの状態 ルーフ・カセット「開」の状態 リヤ・カバー「開」の状態 車速シグナル A1 K66/1 K66/2 M12/6 M12/7 M12/8 N10/10 S2/1 S84 S84/37 S84/38 S84/39 S84/40 S84/41 A CAN インストルメント・クラスタ ソフト・トップ「開」リレー ソフト・トップ「閉」リレー 電動ソフト・トップ・モータ 左ソフト・トップ・ドライブ 右ソフト・トップ・ドライブ SAM コントロール・ユニット イグニッション・スイッチ ソフト・トップ・スイッチ ソフト・トップ・マイクロ・スイッチ 左ルーフ・カセット・マイクロ・ スイッチ 右リヤ・カバー・マイクロ・スイッチ 右ルーフ・カセット・マイクロ・ スイッチ 左リヤ・カバー・マイクロ・スイッチ リモート・コントロール・キー コントロール・エリア・ネットワーク (データ・バス /CAN バス) スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 89 ボディ ルーフ・システム ソフト・トップの特徴および目的 先行モデルより更に馴染みやすい、快適なオープ ン・カーとするべく、新型スマート フォーツー カ ブリオのソフト・トップにはいくつかの重要な特徴 が加わりました。 スマート フォーツーの第 2 世代では、スイッチ操 作でリヤ・カバーを簡単にエンド・ポジションに収 納し、閉じる際も同様に再び B ピラーに連結する ことができます。こういったシステムの最適化によ り、どのような走行速度でもソフト・トップの開閉 操作を任意に行うことができます。 さらに、トライトップ・キャンバス製ソフト・トッ プには、リヤ・ウインドウ・デフォッガ付き強化安 全ガラス(ESG)が装着されています。 特徴:ガラスは傷に強く、冬期でも後方へのクリア な視界が確保されます。 明色のポリエステル・ファブリック製インナ・ヘッ ド・ライニングが標準装備として取り付けられてお り、前方のフロント・ウインドウ・フレームに届く までルーフ・トップを覆っています。 リヤ・カバー・ドライブは、リヤ・カバーの動きを 制御する 2 つの電気モータとともに、ピニオンお よびギヤ・ヘッド・セグメントでソフト・トップ・ バーに直接連結されています。ギヤ・ホイール用の セルフ・ロック式ウォーム・ドライブにより、ソフ ト・トップ・メカニズムの動作のための適切なリダ クションが行われるとともに、エンド・ポジション 到達後はメカニズムが確実にロックされます。 リヤ・ウインドウは収納時、ほぼ水平なポジション になるまで傾きます。レバーを連結できるように、 ガラスはプラスチック・フレームにはめ込まれてい ます。ガラス面が広いため、ソフト・トップを希望 するポジションで折りたたむには、ソフト・トッ プ・クロスの上からガラスを旋回させる必要があり ます。ガラスとクロスの間は周囲がシール・プロ フィールでシーリングされており、ソフト・トップ が閉じている間は必要なプリ・テンションがかかっ ています。 ラゲッジ・ルーム内のリヤ・ガラス・ウインドウ は、以前の PVC 製リヤ・ウインドウの頃よりも高 新しいソフト・トップ・システムでは、スマート い位置に取り付けられています。これにより、ソフ フォーツーおよびスマート ロードスターのモデル ト・トップ収納時にはラゲッジ・ルームがより広く で得られた経験が生かされています。これにより、 感じられます。これまでと同様、スマート フォー 操作快適性の向上、完璧なシーリング・システム、 ツー カブリオでは運転者がソフト・トップのリヤ・ さらに向上した構成部品の互換性とそれに伴う優 キャッチをロック解除することができ、より簡単に れたメインテナンス性が実現し、カジュアル性もよ に収納できるように上方へ旋回することができま り一層高くなりました。 す。内側に取り付けられた 2 本のレバーを操作す フロント・ウインドウ・フレームから B ピラーま ると、キャッチによってソフト・トップ部品が展開 での範囲のソフト・トップは、これまでのスマート ポジションで保持されます。 のソフト・トップ・システムと同様に、ケーブルお よびメイン・ドライブ・モータによって駆動しま す。このドライブは、ルーフ・リヤ・スポイラの前 に配置されたルーフ・カセットに内蔵されていま す。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 90 ボディ ルーフ・システム ディタッチャブル・ルーフ・フレームはスマート フォーツー カブリオの最初のバージョンと同様、 リヤ・カバー収納時には取り外してテール・ゲート の内側に積み込むことができます。ここには、専用 の収納ボックスが取り付けられています。リテーニ ング・バンドの必要がない形状になっています。B ピラーのビーム・ロック・メカニズムの操作とロッ ク解除のためのレバーのダブル操作は、先行モデル での操作と同じです。類似点としては、外側に向 かってボディ・カラーと同色塗装のカバー・パネル が接着されたプラスチック構成のディタッチャブ ル・ルーフ・フレーム構造が挙げられます。アル ミ・レールが組み込まれ、ソフト・トップ・スライ ダをガイドする機能があります。 ソフト・トップ・クロス自体は、外側が耐消耗性に 優れた黒色のポリアクリル・クロス、内側がポリエ ステル / コットン混紡素材で作られています。これ らの素材はラバー・コーティングで接合されていま す。黒色のポリアミド・プラスチック製ルーフ・リ ヤ・スポイラは、エアロ・ダイナミック機能の他 に、ハイマウント・ブレーキ・ランプ用のマウン ティング・ポイントとしても機能します。 ソフト・トップ・モジュール全体のシステム重量 は、30 キログラム です。リヤ・ガラス・ウインド ウと 2 つの追加電気モータが装備されても、重量 の増加は、先行モデルからわずか 2 キログラムに 抑えられています。 テール・ゲート内のディタッチャブル・ルーフ・フレーム用収納ボックス P72.20-2600-00 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 91 ボディ ルーフ・システム P-77.30-2389-00 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 インナ・ヘッド・ライニング スライダ スライダ・プレート サスペンダ・ボウ ソフト・トップ シール ロック クランピング・ブラケット・シール リヤ・カバー リヤ・ウインドウ・シール リヤ・ウインドウ(ガラス) 駆動ケーブル 駆動ケーブル・ガイド ソフト・トップ・モータ 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 左ケーブル・ハーネス 右ケーブル・ハーネス 左ルーフ・カセット・カバー 右ルーフ・カセット・カバー ルーフ・カセット クランピング・ブラケット キャッチ ロック・ピン 左右リヤ・カバー・モータ ピニオン メイン・マウント ハイマウント・ブレーキ・ランプ付きスポイラ 左ディタッチャブル・ルーフ・フレーム 右ディタッチャブル・ルーフ・フレーム 図に記載された数多くの部品は、交換部品パッケージとして注文することができます(インフォメーションの詳細につ いては EPC を参照) 。交換部品パッケージを用いることにより、十分かつ適切な修理を行うことができます(WIS を参 照)。交換部品パッケージの内容をすべて使用するとトライトップ・キャンバス製ソフト・トップ一式を組み立てるこ とができるため、コストのかかる一括交換は不要になります。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 92 セントラル・ロッキング・システム 新型スマート フォーツーのセントラル・ロッキン グ・システムには、左右車両ドアおよびフューエ ル・タンク・リッドのロックおよびロック解除の、 またスマート クーペではテール・ゲートを開くた めの、スマート カブリオではソフト・トップを開 くための機能がそれぞれ含まれています。ここで は、手動と自動では機能が異なります。 手動機能: リモート・コントロール・キーを使用したセン トラル・ロッキング • 車内から の車両ドア・オープン • 運転席スイッチ群のインナ・ロック解除 / インナ・ロック ZV スイッチによる操作 • 運転席ドア・ロックのリモート・コントロール・ キーを使用した手動ロック解除 • 自動機能: • • • 車速感応式ロック機能 クラッシュ検知後のエマージェンシ・オープン アフタ・ロック リモート・コントロール・キーによるロック解除 またはロック リモート・コントロール・キーの「ロック解除」ま たは「ロック」ボタンを押すと、リモート・コント ロール・キーがシグナルをワイヤレスで SAM コン トロール・ユニットに送信します。SAM コントロー ル・ユニットがリモート・コントロール・キーのア クセス認証をチェックします。アクセス認証が有効 である場合は、ロック解除またはロックを行うた め、SAM コントロール・ユニットが直接、以下の モータを作動させます。 • • • ボディ セントラル・ロッキング・システム(ZV) 車内から の車両ドア・オープン 車両ドアは、セントラル・ロッキング・システムの 状態とは無関係に、常にドア・ハンドルで車内から 開くことができます。この時、車両ドアとフューエ ル・タンク・リッドがロック解除されます。テー ル・ゲート・グリップ・スイッチが使用可能になり ます。 運転席スイッチ群のスイッチによる車内から の ロック解除 / ロック ドアとテール・ゲートが閉まっている際に運転席ス イッチ群の「ロック解除 / ロック」スイッチを押す と、シグナルが直接 SAM コントロール・ユニット に送信されます。SAM コントロール・ユニットが セントラル・ロッキング・システムのモータを作動 させます。リモート・コントロール・キーによる ロック解除またはロック時と同様に、車両ドアと フューエル・タンク・リッドはこれに応じてロック 解除またはロックされ、またテール・ゲート・グ リップ・スイッチは解除またはロックされます。 特殊機能: 運転席ドアが開いている状態、ターミナル 15「オ ン」時、またインナ・ロック ZV スイッチを操作し た場合は、ターミナル 15「オフ」後および運転席 ドアが閉まってから 5 分以内に車両がロックされ ます。この機能は、リモート・コントロール・キー のバッテリが放電したためにリモート・コントロー ル・キーで車両をロックできなくなった場合に役立 ちます。 右ドア ZV モータ 左ドア ZV モータ フューエル・タンク・リッド ZV モータ ロック解除を行うとテール・ゲート・グリップ・ス イッチが解除され、ロックを行うとこのスイッチが 使用できなくなります。 テール・ゲートを開く際、テール・ゲート・グリッ プ・スイッチの解除またはロックの状態が SAM コ ントロール・ユニットによって直接読み取られま す。セントラル・ロッキング・システムがロック解 除されている場合は、ロータリ・ラッチをロック解 除するため、SAM コントロール・ユニットが直接、 テール・ゲート ZV モータを作動させます。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 93 リモート・コントロール・キーによるドアロッ ク時の運転席ドアの手動ロック解除 テール・ゲート・オープナ(スマート フォー ツー クーペの場合のみ) リモート・コントロール・キーで運転席ドアのド ア・ロックを操作すると、車両ドアとフューエル・ タンク・リッドがロック解除され、テール・ゲー ト・グリップ・スイッチが解除されます。 盗難防止警報装置装備車の場合はアラームが作動 するため、まず盗難防止警報装置を作動解除する必 要があります。 スペイン市場向け車両の場合のみ、ロックすること ができます。 リモート・コントロール・キーの「テール・ゲー ト・オープナ」ボタンを操作すると、リモート・コ ントロール・キーがシグナルをワイヤレスで SAM コントロール・ユニットに送信します。SAM コン トロール・ユニットがリモート・コントロール・ キーのアクセス認証をチェックします。アクセス認 証が有効である場合は、SAM コントロール・ユニッ トが直接、テール・ゲート ZV モータを作動させま す。 車速感応式ロック機能 ソフト・トップ・オープナ(スマート フォーツー カブリオの場合のみ) ボディ セントラル・ロッキング・システム(ZV) この機能では、車速が 14 km/h 超えると自動的に ドアがロックされます。車速感応式ロックは、要望 リモート・コントロール・キーの「ソフト・トッ に応じて作動または作動解除することができます。 プ・オープナ」ボタンを操作すると、リモート・コ ントロール・キーがシグナルをワイヤレスで SAM アフタ・ロック コントロール・ユニットに送信します。SAM コン この機能は、ロック解除後にどのドアも開けられな トロール・ユニットがリモート・コントロール・ かった場合、60 秒経過後に車両を自動的にロック キーのアクセス認証をチェックします。アクセス認 するものです。 証が有効である場合は、SAM コントロール・ユニッ トが直接、電動ソフト・トップ・モータを作動させ クラッシュ検知後のエマージェンシ・オープン ます。 この機能は、事故発生後、クラッシュ・シグナルが 検知された場合にドアをロック解除する機能です。 i 注意事項 ドアをロック解除するための無線シグナルは、 SAM コントロール・ユニットの内蔵アンテナ で受信して読み取られます。ZV 用外部アンテ ナは、取り付けられていません。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 94 ボディ セントラル・ロッキング・システム(ZV) P80.20-2962-00 1 2 3 10 11 12 13 14 ロック解除またはロックの要求 ドアの状態 トランク・リッドまたはテール・ゲート の状態 ロック解除またはロックの制御 テール・ゲートのロック解除の要求 光によるフィード・バックの制御 トランク・リッドまたはテール・ゲート のロック解除の制御 ドア車内操作部によるロック解除の要求 インナ・ロック解除またはインナ・ ロックの要求 エマージェンシ・オープンの要求 テール・ゲート「開」要求(クーペ) ソフト・トップ「開」要求 ソフト・トップ「開」要求 車速 A1 E1e5 E2e5 E3e1 E4e1 インストルメント・クラスタ 左ターン・シグナル・ランプ 右ターン・シグナル・ランプ 左ターン・シグナル・ランプ 右ターン・シグナル・ランプ 4 5 6 7 8 9 E22/1 E22/2 M12/6 M14/5 M14/5s1 M14/6 M14/6s1 M14/7 M14/10 N2/7 N10/10 S6/1 S6/1s1 S6/1s11 S6/1s12 S15 S17/8 S88/9 A CAN 左補助ターン・シグナル・ランプ 右補助ターン・シグナル・ランプ 電動ソフト・トップ・モータ 右ドア ZV モータ 右ドア ZV マイクロ・スイッチ 左ドア ZV モータ 左ドア ZV マイクロ・スイッチ テール・ゲート ZV モータ フューエル・タンク・リッド ZV モータ レストレイント・システム・コント ロール・ユニット SAM コントロール・ユニット 運転席スイッチ群 ハザード・ウォーニング・ランプ・ スイッチ インナ・ロック解除 ZV スイッチ インナ・ロック ZV スイッチ テール・ゲート・オープナ・スイッチ (モデル 451.3) テール・ゲート・ロータリ・マイク ロ・スイッチ (モデル 451.4) テール・ゲート・グリップ・スイッチ リモート・コントロール・キー コントロール・エリア・ネットワーク (データ・バス /CAN バス) スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 95 ボディ 盗難防止警報装置(EDW) EDW システム 盗難防止警報装置(EDW)は、静止状態における すべての重要なインプットをモニタします。 モニタされたインプットのいずれかで状態の変化 が検出されると、音と光によるアラームが作動しま す。 音によるシグナルは、傾斜センサ付きアラーム・サ イレンによって出力されます。光によるシグナル は、車両のランプを介して出力されます。SAM コ ントロール・ユニットは、盗難防止警報装置(EDW) のマスタ・コントロール・ユニットです。 盗難防止警報装置(EDW)が作動している状態で は、以下がモニタされます。 • • • • • ドア テール・ゲート 傾斜センサ付きアラーム・サイレン 車両位置の変化 車内の動き アラーム作動 SAM コントロール・ユニットが以下の構成部品か ら状態の変化を受信すると、アラームが作動しま す。 • EDW マイクロ波センサ • 傾斜センサ • テール・ゲート・ロータリ・マイクロ・スイッチ • 右ドア・ロータリ・マイクロ・スイッチ • 左ドア・ロータリ・マイクロ・スイッチ アラーム出力 アラームは、ターン・シグナル・ランプおよび傾斜 センサ付きアラーム・サイレンを介して出力されま す。 車内モニタ / 牽引防止装置 EDW マイクロ波センサは、車両ロック後、約 30 秒間作動します。牽引防止 / 車内保護スイッチで、 車内モニタを作動解除することができます。 作動および作動解除 リモート・コントロール・キーで車両がロックされ ると、盗難防止警報装置(EDW)が作動します。 リモート・コントロール・キーで車両をロック解除 する、またはイグニッション・スイッチに認証済み リモート・コントロール・キーを差し込むと、盗難 防止警報装置(EDW)の作動が解除されます。 傾斜センサ付きアラーム・サイレンの傾斜センサ は、車両位置の変化を検知します。牽引防止 / 車内 保護スイッチで、傾斜センサおよび牽引防止装置を 作動解除することができます。 車内モニタまたは牽引防止装置は、 「閉」プロセス を次回行う際、再び自動的に作動します。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 96 ボディ 盗難防止警報装置(EDW) P80.50-2596-00 盗難防止警報装置(EDW)のデータ・フロー・チャート 1 11 リモート・コントロール・キーによる EDW の作動 リモート・コントロール・キーによる EDW の作動解除 トランク・リッドまたはテール・ゲートの状 態 ドアの状態 イグニッション・スイッチを介した EDW の 作動解除 車内の動きに関するシグナル アラーム・サイレンの制御 ターン・シグナル・ランプの制御 傾斜センサの状態変化 ターン・シグナル・インジケータ・ランプの 制御 牽引防止装置 / 車内保護のカットオフ A1 A1e1 A1e2 B32 E1e5 E2e5 E3e1 インストルメント・クラスタ 左ターン・シグナル・インジケータ・ランプ 右ターン・シグナル・インジケータ・ランプ EDW マイクロ波センサ 左ターン・シグナル・ランプ 右ターン・シグナル・ランプ 左ターン・シグナル・ランプ 2 3 4 5 6 7 8 9 10 E4e1 E22/1 E22/2 H3/2 L11 N10/10 S2/1 S6/1 S6/1s1 右ターン・シグナル・ランプ 左補助ターン・シグナル・ランプ 右補助ターン・シグナル・ランプ 傾斜センサ付きアラーム・サイレン トランスポンダ用コイル SAM コントロール・ユニット イグニッション・スイッチ 運転席スイッチ群 ハザード・ウォーニング・ランプ・ スイッチ S6/1s10 牽引防止 / 車内保護スイッチ S15 テール・ゲート・オープナ・スイッチ (モデル 451.3) S17/8 テール・ゲート・ロータリ・マイクロ・ スイッチ (モデル 451.4) S87/6 右ドア・ロータリ・マイクロ・スイッチ S87/7 左ドア・ロータリ・マイクロ・スイッチ A CAN LIN C リモート・コントロール・キー コントロール・エリア・ネットワーク (データ・バス /CAN バス) ローカル・インターコネクト・ネット ワーク(車内 2) スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 97 ボディ エクステリア・ランプ ヘッドランプおよびフォグ・ランプ 欧州用車両の場合は、新型スマート フォーツーに 左側通行用および右側通行用のバリエーションが それぞれ用意されています。 ヘッドランプは、外観的にも技術的にも新しく設計 されました。先行モデル 450 の弧を描いたアーチ 形のヘッドランプのフォルムは、メルセデス・ベン ツ特有のテクニカル・デザインに準拠した新しいデ ザインです。 先行モデルとは異なり、モデル 451 ではロー・ビー ムにプロジェクタ・モジュールが取り付けられてい ます。フォグ・ランプは、オプション装備として設 定することができます。取付け位置は、ラジエタ・ グリル部分のフロント・センタ・ピースからフロン ト・バンパの下にあるフロント・モジュール・キャ リアへ移動しました。 E5/1 左フォグ・ランプ P82.10-4622-00 ヘッドランプ E2e1 E2e2 右ハイ・ビーム 右ロー・ビーム P82.10-4624-00 E2e5 E6/14 右ターン・シグナル・ランプ 右ポジション・ランプ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 98 ボディ エクステリア・ランプ 補助ターン・シグナル・ランプおよびテール・ランプ 新型モデル 451 では、サイドの補助ターン・シグ ナル・ランプにダーク・レンズを採用したことによ り、外観上のイメージも向上したほか、テール・ラ ンプがリヤ部に内蔵されたことで一層スポーティ に仕上がっています。ここでは、先行モデル 450 では外観上、スリー・ピース構造だったテール・ラ ンプが、外見的にはツー・ピース・レンズにまとめ られています。 左テール・ランプの上部には、円形部の上半分にブ レーキ・ランプおよびテール・ランプが、下半分に 左ターン・シグナル・ランプが装備されています。 左テール・ランプの下部には、中央にリヤ・フォ グ・ランプが、その周囲にリフレクタが配置されて います。 E22/1 左補助ターン・シグナル・ランプ P82.10-4642-00 右側は、テール・ランプの上部にはブレーキ・ラン プおよびテール・ランプが、その直下に右ターン・ シグナル・ランプが取り付けられ、下部には中央に バックアップ・ランプとその周囲にリフレクタが配 置されています。 P82.10-4623-00 テール・ランプ E3e1 E3e2 E3e4 E3e5 左ターン・シグナル・ランプ 左テール・ランプ 左ブレーキ・ランプ 左リヤ・フォグ・ランプ E4e1 E4e2 E4e3 E4e4 右ターン・シグナル・ランプ 右テール・ランプ 右バックアップ・ランプ 右ブレーキ・ランプ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 99 ボディ エクステリア・ランプ オートマチック・ヘッドランプ回路(オート・ライト機能) コンフォート・オート・ライト機能をオプション装 備として取り付けることにより、基本装備を拡張す ることができます。 オート・ライト機能のために、レイン・センサ / ラ イト・センサが追加装備されています。レイン・セ ンサ / ライト・センサは、フロント・ウインドウ内 側のルーム・ミラー付近に配置されています。セン サは光度を測定することによって明暗を判断し、そ の結果、周囲の明るさに応じてエクステリア・ラン プの自動オン・オフ行うことができます。ここで作 動するランプは、 「通常の」ロー・ビーム付きヘッ ドランプです。 特記事項 B38 レイン・センサ / ライト・センサ P54.21-2704-00 オート・ライト機能は、コンビ・スイッチを AUTO ポジションにすると作動します。コンビ・スイッチ の AUTO ポジションは、オート・ライト機能装備 車の場合のみ、オプション装備として取り付けられ ています。これらの車両では、リヤ・フォグ・ラン プ・スイッチがコンビ・スイッチにではなく、セン タ・コンソールのスイッチ・パネルに取り付けられ ています。 シグナルの流れ オート・ライト機能の作動後、暗闇が検知される と、該当するシグナルがレイン・センサ / ライト・ センサから LIN B バスを介して SAM コントロー ル・ユニットに伝送されます。SAM コントロール・ ユニットはシグナルを評価し、ケーブルを介して該 当するライトあるいはランプを直接作動させます。 1 AUTO ポジション S4 コンビ・スイッチ P54.25-5577-00 カミング・ホーム機能 この機能は、オート・ライト機能を構成する要素で す。車両のロック解除またはロック後、ヘッドラン プが 12 秒間オンになります。この機能も同様にレ イン・センサ / ライト・センサによって作動するた め、コンビ・スイッチのスイッチ・ポジションの影 響を受けません。カミング・ホーム機能はスマー ト・センタでコード入力を解除しない限り、作動停 止できません。 i 注意事項 デイタイム・ドライビング・ランプ機能をオー ト・ライト機能と組み合わせて使用することは できません。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 100 ボディ エクステリア・ランプ エクステリア・ランプのネットワーク P82.10-4608-00 オート・ライト機能付きエクステリア・ランプ A1 A1e1 インストルメント・クラスタ 左ターン・シグナル・インジケータ・ ランプ A1e2 右ターン・シグナル・インジケータ・ ランプ A1e3 ハイ・ビーム・インジケータ・ランプ A1e52 リヤ・フォグ・ランプ・インジケータ・ ランプ A1e67 ロー・ビーム・インジケータ・ランプ B38 レイン・センサ / ライト・センサ E1e1 左ハイ・ビーム E1e2 左ロー・ビーム E1e5 左ターン・シグナル・ランプ E1m1 左ヘッドランプ光軸調整モータ E2e1 右ハイ・ビーム E2e2 右ロー・ビーム E2e5 右ターン・シグナル・ランプ E2m1 右ヘッドランプ光軸調整モータ E3e1 左ターン・シグナル・ランプ E3e2 左テール・ランプ E3e4 左ブレーキ・ランプ E3e5 左リヤ・フォグ・ランプ E4e1 右ターン・シグナル・ランプ E4e2 右テール・ランプ E4e3 右バックアップ・ランプ E4e4 右ブレーキ・ランプ E5/1 E5/2 E6/13 E6/14 E19/1 E19/2 E21 E22/1 E22/2 N10/10 N15/5 N47-5 S2/1 S4 S6/1s7 S6/1s8 S9/1 S87/7 CAN LIN B 左フォグ・ランプ 右フォグ・ランプ 左ポジション・ランプ 右ポジション・ランプ 左ライセンス・プレート・ランプ 右ライセンス・プレート・ランプ ハイマウント・ブレーキ・ランプ 左補助ターン・シグナル・ランプ 右補助ターン・シグナル・ランプ SAM コントロール・ユニット エレクトロニック・セレクタ・レバー・ モジュール・コントロール・ユニット ESP コントロール・ユニット イグニッション・スイッチ コンビ・スイッチ リヤ・フォグ・ランプ・スイッチ フォグ・ランプ・スイッチ ブレーキ・ランプ・スイッチ 左ドア・ロータリ・マイクロ・スイッチ コントロール・エリア・ネットワーク (データ・バス /CAN バス) ローカル・インターコネクト・ネット ワーク(車内 1) スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 101 ボディ ルーム・ランプ 概要 モデル 451 では、ルーフ・ライニングのサン・バ イザの間にルーム・ランプが取り付けられていま す。 ルーム・ランプを作動させるには、いくつかの操作 方法および機能方式があります。 作動方法: 自動制御機能 前提条件: ルーム・ランプ・スイッチを、後側に押してあるこ と(自動制御がオンになります) 。 以下の機能によるルーム・ランプ制御: リモート・コントロール・キーでセントラル・ ロッキング・システムをロック解除すると、無 線シグナルが SAM コントロール・ユニットに 伝送されます。 • 運転席 / 助手席ドア、またはテール・ゲートを 開くと、この機能のために取り付けられたロー タリ・スイッチによってシグナルが直接、SAM コントロール・ユニットに伝送されます。 手動機能 • マイクロ波センサまたは傾斜センサを介して ルーム・ランプのスイッチを操作することにより、 EDW アラームが作動することにより、ルーム・ ルーム・ランプを手動でオン・オフにする、あるい ランプが制御されます。そのため、マイクロ波 は自動制御に切り換えることができます。 センサまたは傾斜センサから LIN バスを介して シグナルが SAM コントロール・ユニットに伝 送されます。 ルーム・ランプのスイッチを操作する セントラル・ロッキング・システムによる車両 のロックまたはロック解除 • 運転席ドアまたは助手席ドアを開く • テール・ゲートを閉じる • 事故発生後(クラッシュ・シグナル作動) • • • ルーム・ランプのメイン・コントロール・ユニット は、SAM コントロール・ユニットです。SAM コン トロール・ユニットはすべてのシグナルを受信し、 これらのシグナルを処理して評価します。ルーム・ ランプ制御に関連する前提条件が満たされると、作 動シグナルがルーム・ランプに伝送されます。 操作または機能前提条件のひとつがなくなると、こ れに関連するルーム・ランプ制御も無効になり、 ルーム・ランプは消灯します。 1 2 3 自動制御「オン」 ルーム・ランプ「オフ」 ルーム・ランプ「オン」 E15/4 E15/4s1 フロント・ルーム・ランプ ルーム・ランプ・スイッチ P82.20-2983-00 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 102 ボディ ルーム・ランプ P82.20-2984-00 ルーム・ランプのデータ・フロー・チャート 1 2 3 4 5 E15/4 E15/4s1 N10/10 N2/7 セントラル・ロッキング・システムが ロック解除される 運転席または助手席ドアが開く トランク・リッドまたはテール・ゲート が開く 事故、クラッシュ・シグナルが作動 ルーム・ランプをオンにする フロント・ルーム・ランプ ルーム・ランプ・スイッチ SAM コントロール・ユニット レストレイント・システム・コントロー ル・ユニット S15 S17/8 S87/6 S87/7 S88/9 A CAN テール・ゲート・オープナ・スイッチ (モデル 451.3) テール・ゲート・ロータリ・マイクロ・ スイッチ (モデル 451.4) 右ドア・ロータリ・マイクロ・スイッチ 左ドア・ロータリ・マイクロ・スイッチ テール・ゲート・グリップ・スイッチ リモート・コントロール・キー コントロール・エリア・ネットワーク (データ・バス /CAN バス) スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 103 ボディ ワイパ・システム フロント・ワイパ・システム モデル 451 のワイパ・システムは、対向式ワイパ・ システムとして設計されています。 ワイパ・ラバーのデザインに組み込まれたスポイラ は、走行中にワイパが浮き上がるのを防止します。 ウインドウ・ウォッシャには、中央に配置された 3 方向噴射式ウインドウ・ウォッシャ・ノズルが取り 付けられています。 金属製のブラケット構造が廃止されたことにより、 キャリア構造が氷結することがなくなりました。こ れにより、冬期のワイパ性能が向上しました。 小型車セグメントで新型エアロ・ワイパ・ブレード 付きフロント・ワイパ・システムが装備されている のは現在、このモデルだけです。 ワイパ・ブレードまたはワイパ・アームの高さが低 くなったことによって必要なスペースが全般的に 小さくなり、これに応じて運転者の視界も改善され ました。 エアロ・フロント・ワイパ・ブレード エアロ・ワイパ・テクノロジの採用により、ワイ パ・ブレード全体にコンタクト・プレッシャが均等 にかかることで、高いワイパ性能が実現しました。 これは、各ワイパ・ブレードに取り付けられた 2 本 のメタル・レールによって行われ、メタル・レール はフロント・ウインドウの湾曲に合うように適切に 設計されています。 エアロ・ワイパ・ブレードは、従来のワイパ・ブ レードよりも簡単に脱着でき、ユーザーにとって扱 いやすい構造になっています。 P82.30-2643-00 エアロ・ワイパ・ブレード付きフロント・ワイパ・システム 1 2 3 4 エアロ・ワイパ・ブレード ワイパ・アーム ウインドウ・ウォッシャ・ノズル ワイパ・リンケージ 5 ウインドウ・ウォッシャ液リザーバ M5/1 M6/1 ウインドウ・ウォッシャ・ポンプ ワイパ・モータ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 104 ボディ ワイパ・システム P82.30-2644-00 ワイパ・システムのデータ・フロー・チャート 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ワイパ・スイッチのポジション ウインドウ・ウォッシャ・ポンプの制御 ワイパ制御 リバース・ギヤの状態 ワイパ・モータのポジション・フィード・ バック テール・ゲート・ワイパ・モータの ポジション・フィード・バック 車速シグナル 外気温度 ワイパ・モータの制御 テール・ゲート・ワイパ・モータの制御 A1 B38 M5/1 M6/1 M6/4 N10/10 N15/6 S4/4 LIN B CAN インストルメント・クラスタ レイン・センサ / ライト・センサ ウインドウ・ウォッシャ・ポンプ ワイパ・モータ テール・ゲート・ワイパ・モータ (クーペの場合) SAM コントロール・ユニット オートマチック・マニュアル・トランス ミッション・コントロール・ユニット 右ワイパ・スイッチ ローカル・インターコネクト・ネット ワーク(車内 1) コントロール・エリア・ネットワーク (データ・バス /CAN バス) スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 105 ボディ オーディオ・システム ラジオおよびサウンド・システム モデル 451 では、オプション装備の 2DIN 操作ユ ニットを装備した 2 種類のラジオ・バリエーショ ンとアクセサリが用意されています。 バリエーション 1: ラジオおよび CD プレーヤ付きスマート・ラジオ 9 P82.60-5801-00 スマート・ラジオ 9 バリエーション 2: ラジオ付き 6 連奏 CD チェンジャ内蔵、MP3 対応型スマート・ラジオ 10 P82.60-5802-00 スマート・ラジオ 10 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 106 ボディ オーディオ・システム スピーカのサウンド・バリエーション ベーシック・パッケージ モデル 451 では、広帯域スピーカを左右ドアにそ れぞれ 1 個ずつ装備したベーシック・パッケージ がオプション装備として用意されています。 ベーシック・パッケージのスピーカ配置図 A2 H4/9 H4/10 P82.62-3139-00 ラジオ 左フロント・スピーカ 右フロント・スピーカ オプション装備のサウンド・システムには、ツイー タ / ミドル・レンジ・スピーカが 2 基、サブ・ウー ファが 1 基とスマート MP3 用インタフェース (AUX ソケット)が含まれています。 モジュラ構造になっているため、標準装備のスピー カの追加オプションとしても、これらの構成部品は すべてアクセサリとして個別に後装着することが できます。 スマート・サウンド・システム・アクセサリ(ツ イータ・スピーカ 2 基、ミドル・レンジ・スピー カ 2 基) :ツイータはインストルメント・パネルの 下部に組み付けるだけで取り付けることができ、 ケーブル・ハーネスは装備されています。ミドル・ レンジ・スピーカを取り付けるには、ドア・パネル を取り外す必要があります。 サブ・ウーファ:運転席シートを取り外し、サブ・ ウーファを運転席シートに再びボルトで固定しま す。ケーブル・ハーネスはフロア・カーペットの下 にすでに取り回されています。 スマート MP3 用インタフェース(AUX ソケット) : 標準装備と同様に、助手席側のインストルメント・ パネルの小物入れ付近に穴をあけ、ソケットをかみ 合わせてラジオまたはオーディオ切換えボックス に挿入します。 サウンド・システムのスピーカ配置図 1 A2 H4/9 H4/10 H4/29 H4/33 H4/34 P82.62-3140-00 スマート MP3 用インタフェース (AUX ソケット) ラジオ 左フロント・スピーカ 右フロント・スピーカ サブ・ウーファ・スピーカ 左ツイータ・スピーカ 右ツイータ・スピーカ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 107 ボディ Bluetooth ハンズフリー・システム 概要 オーディオ切換えボックス Bluetooth ハンズフリー・システムによって自動車 電話がハンズフリー・ユニットにワイヤレスで接続 されるため、携帯電話を脱着する手間がなくなりま した。このシステムは、市販の Bluetooth 対応携帯 電話と互換性があります。 以下のオーディオ・コンポーネントのうち、2 つ以 上を装備した車両の場合は、 機能 Bluetooth ハンズフリー・システムは、コントロー ル・ユニットを内蔵した操作ユニットと独立型マイ クによって構成されています。 電話コンソールに取り付けられた操作ユニット ラジオまたはオーディオ切換えボックスに取り 回された配線 • 右 A ピラーに沿ってフロント・ルーフ・フレー ム・ライニングの中央部へ取り回されたマイク 用ケーブル • 車両スピーカを介したラジオ・ミュートおよび 音声出力 • • スマート MP3 用インタフェース (AUX ソケット) • ポータブル・スマート・ナビゲーション・ システム • Bluetooth ハンズフリー・システム • コミュニケーション・シグナルのプライオリティを 調整するため、オーディオ切換えボックスが必要で す。 この場合、オーディオ・コンポーネントは、直接ラ ジオに接続するのではなく、ラジオに接続されてい るオーディオ切換えボックスに接続します。 以下のコンポーネントのプライオリティに応じて、 Bluetooth ハンズフリー・システム 1 ポータブル・スマート・ナビゲーション・シス テム 2 スマート MP3 用インタフェース (AUX ソケット) シグナルがラジオに伝送、あるいはブロックされま す。すべてのオーディオ・コンポーネントの音量 は、ラジオで調節することができます。 P82.00-2519-00 すべてのオーディオ・コンポーネントのネットワーク 1 スマート MP3 用インタフェース (AUX ソケット) 2 ポータブル・スマート・ナビゲーション・ システム 3 Bluetooth ハンズフリー・システム 4 オーディオ切換えボックス A2/1 A2/2 スマート・ラジオ 9 スマート・ラジオ 10 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 108 ボディ ナビゲーション ポータブル・スマート・ナビゲーション・システム 概要 機能 モデル 451 では、オプション装備のポータブル・ スマート・ナビゲーション・システムとアクセサリ が用意されており、点検済みの車両専用ホルダ (カー・キット)が適切な位置に取り付けられた状 態で、カバー付きケーブル・ガイドおよび充電機能 が装備されています。ラジオ・ミュートおよび音声 出力は車両スピーカを介して行われます。このシス テムは、インストルメント・パネルの上のインスト ルメント・クラスタとラジオの間に取り付けられて います。ポータブル・スマート・ナビゲーション・ システムは車両の装備に応じて、ラジオに直接、ま たはオーディオ切換えボックスに接続されていま す。このシステムにはリチウム・イオン・バッテリ が内蔵されているため、ポータブル・スマート・ナ ビゲーション・システムは車外でも使用することが できます。256MB の SD メモリ・カードはデータ・ メモリとして機能し、欧州マップ付き DVD が供給 範囲に含まれています。 ポータブル・スマート・ナビゲーション・システム は、内蔵 GPS アンテナによって現在位置を自動的 に特定します。 ルートは内部コンピュータによって算出され、内蔵 スピーカまたはラジオ・スピーカおよびタッチ・ス クリーン・ディスプレイによって出力されます。 操作 ポータブル・スマート・ナビゲーション・シス テムのオン・オフは、ユニットのオン / オフ・ス イッチで行います。 • 音量は、ポータブル・スマート・ナビゲーショ ン・システムおよび / またはラジオのロータリ・ コントローラで調整します。 • 明るさおよび他のシステム設定は、タッチ・ス クリーン・ディスプレイのナビゲーション基本 メニューで設定します。 • 目的地も同様に、タッチ・スクリーン・ディス プレイで入力します。 • P82.61-3885-00 1 タッチ・スクリーン・ディスプレイ 2 ポータブル・スマート・ナビゲーション・ システム スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 109 ボディ クライメート・コントロール ヒータ モデル 451 には、ヒータ・システムが標準装備さ れています。温度設定およびブロワ・ステージの設 定は、それぞれスライド・レギュレータで行いま す。エア・ディストリビューション・ボックス内の 温度ミキシング・フラップの操作は、コントロー ル・ケーブルを介して手動で行われます。エア・ ディストリビューションも同様に、360 度回転式の スイッチ・ノブで設定します。エア・ディストリ ビューション・フラップの操作は、ワイヤ・シャフ トを介して手動で行われます。 ブロワのアウトプット・ステージは、4 段階で設定 することができます。回転数は外部レジスタによっ て制御されます。 ヒータ・システムのリヤ・ウインドウ・デフォッ ガ・ボタンによってリヤ・ウインドウ・デフォッガ がオンになり、ボタンの機能インジケータが点灯し ます。 リヤ・ウインドウ・デフォッガは、タイマで自動的 にオフになる、あるいはリヤ・ウインドウ・デフォッ ガ・ボタンをもう一度操作することによってオフに なります。オフになると、機能インジケータが消灯 します。バッテリ電圧が低すぎる場合は、リヤ・ウ インドウ・デフォッガの作動が自動的に停止しま す。 ステージ 0、ブロワ「オフ」 ステージ 1、ブロワ「オン」 弱、低い回転数 • ステージ 2、ブロワ「オン」 強、高めの回転数 • ステージ 3、ブロワ「オン」 より強め、高めの回転数 • ステージ 4、ブロワ「オン」 最高レベル • • ヒータおよびエアコン用エア・アウトレット スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – P83.10-2576-00 110 ボディ クライメート・コントロール エアコン エア・ディストリビューション、ブロワ出力、温度 設定およびリヤ・ウインドウ・デフォッガの操作機 能は、ヒータに関する説明と同じです。 エアコンの作動: • A/C ボタンを押す。機能インジケータが点灯す る。 エアコンの作動解除: • A/C ボタンを押す。機能インジケータが消灯す る。 エア・ディストリビューション・レバーを回して 「フロント・ウインドウ・デフロスタ」のポジショ ンに合わせると、乗員の要求にかかわらず安全のた めにエアコンが自動的にオンになり、フロント・ウ インドウの霜取り、除湿をできるだけ迅速に行うこ とができるようになります。 機能インジケータによるエアコン自動作動の表示 は、この場合は行われません。 エア・ディストリビューション・レバーを再びデフ ロスタのポジション以外に回すと、機能も無効にな ります。作動は、プレ・セレクトされた温度または ブロワ・ステージとは無関係に解除されます。さら に、内気循環モードが作動している場合は、これも 自動的に作動解除されます。 内気循環フラップおよび温度ミキシング・フラップ の操作は、電動アクチュエータによって行われま す。 エアコン・コンプレッサの冷却能力は、該当する CAN シグナルを介して SAM コントロール・ユニッ トによって制御されます。 車内温度は、ヒータ / エアコン操作ユニットの下部 に取り付けられている内蔵式車内温度センサに よって測定されます。 i 注意事項 温度が 3 °C 未満の場合は、エアコンを作動さ せることができません。 P83.40-3630-00 エアコン操作部 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 111 内気循環モード ボディ クライメート・コントロール 内気循環モード・ボタンを操作すると、外気フラッ プが閉じます。これにより、エアが車内のみで循環 します。内気循環モード作動中は、ボタンの機能イ ンジケータが点灯します。 i 注意事項 エアコンは以下の場合、一時的に停止します。 • • • • エンジン回転数が低すぎる 発進時 クーラント温度が 115 °C を超える場合 外気温度が 3 °C 未満の場合 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 112 ボディ クライメート・コントロール エレクトリック補助ヒータ 先行モデルと同様に、ディーゼル・エンジン搭載車にはエレクトリック補助ヒータがヒータ・アシスト として取り付けられています。 エレクトリック補助ヒータによって、エンジン始動後および暖機中にエンジンがより早く作動温度に達 し、車内が迅速に暖められます。 ヒータ付きディーゼル・エンジン搭載車 エアコン付きディーゼル・エンジン搭載車 補助ヒータのオン・オフは、温度スライド・レギュ レータで手動でを行います。 車内の温度が操作ユニットで設定した温度を大幅 に下回る場合は、補助ヒータが自動的に作動しま す。設定した温度に達すると、補助ヒータの作動が 再び自動的に停止します。 オン: 温度レギュレータを上端までスライドさせる オフ: ノッチ・ポジション 1 つ分以上、温度レギュレー タを下方へスライドさせる 補助ヒータは以下の場合のみ作動します。 • 外気温度が 15 °C 未満の場合 • クーラント温度が 70 °C 未満の場合 補助ヒータは以下の場合のみ、作動させることがで きます。 • 外気温度が 15 °C 未満の場合 • クーラント温度が 70 °C 未満の場合 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 113 CBS コンセプト モデル 451 ではモデル 450 と同様に、定評のある カスタマイズド・ボディ・パネル・システムが採用 されています。 CBS コンセプトはいわゆる「ボディ・パネル」で 構成されており、取付け部品として車両全体に取り 付けられ、車両アウタ・シェルの大部分を形成して います。 フロント・エンド・モジュール ボディ・フロント・エンド部分の CBS は静力学上、 歩行者保護機能を内蔵したボルト固定式一体型フ ロント・エンド・モジュールを基礎としています。 ボディ カスタマイズド・ボディ・パネル・システム(CBS) テール・ゲート 新型スマート フォーツー クーペのテール・ゲート 内側は、非常用三角表示板、救急箱あるいはこれに 類する物品を格納するためのラゲッジ・ルームに なっています。 新型スマート フォーツー カブリオのラゲッジ・ ルームは、衝撃下でも安全にディタッチャブル・ ルーフ・フレームを積載できるように設計されてい ます。 フロント・エンド・モジュールはポリプロピレン射 出成形品で、パネル部分補強材が施された状態でフ レーム・サイド・メンバに取り付けられています。 フロント・エンド・モジュールは、ラジエタの固定 用ツールとしても機能し、エアコン・コンデンサ、 ヘッドランプ、フォグ・ランプおよび CBS ボディ・ パネルが装備されています。 ボディ・パネル ボディ・パネルはカラー・バリエーションに応じ て、染色加工あるいは 2 コート・メタリック・ペ イントの仕様で供給されます。紫外線から保護する ため、ボディ・パネルはクリア・ラッカでコーティ ングされています。 強度と修理しやすさを両立させたボディ・パネルの コンセプトは、すでに実証されています。ボディ・ パネルに損傷が発生した場合は、簡単な作業と低コ ストで交換することができます。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 114 ボディ カスタマイズド・ボディ・パネル・システム(CBS) P88.00-2344-00 フロント・エンド・モジュールおよびクラッシュ・マネジメント・システム(CMS)付き CBS 構成部品 1 2 3 4 5 6 7 8 9 フロント・エンド・モジュール フロント CMS 左フェンダ 右フェンダ フロント・スポイラ フロント・センタ・ピース メインテナンス・リッド エア・インテーク・カバー 左ドア・パネル 10 11 12 13 14 15 16 17 18 右ドア・パネル 左タイヤ・サイドウォール 外気インテーク 右タイヤ・サイドウォール フューエル・タンク・リッド リヤ CMS エグゾースト・システム・カバー リヤ・センタ・ピース テール・ゲート・パネル スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 115 ボディ ドア・ミラー 電動ドア・ミラー 新型スマート フォーツーでは、ヒータ付き電動ド ア・ミラーをオプション装備として設定することが できます。 ドア・ミラーの調整 ドア・ミラーの暖房 ヒータ付きドア・ミラーは、イグニッション・ス イッチのキーをポジション 1 にすると、自動的に 作動します。 電動ドア・ミラーの操作は、左ドア・パネルに取り 付けられているドア・ミラー調整スイッチで行いま す。このスイッチを左または右に回すと、調整する ドア・ミラーを選択することができます。 暖房機能の作動 選択したドア・ミラーは、ドア・ミラー・スイッチ を押すことにより、上下または左右の方向に調整す ることができます。 左右ドア・ミラーのドア・ミラー・ヒータは、SAM コントロール・ユニットによって直接制御されま す。 機能前提条件: • ターミナル 15 R「オン」 調整機能 機能前提条件: • ターミナル 15 R「オン」 ドア・ミラー調整スイッチは、選択したドア・ミ ラーの「ミラー上下調整モータ」および「ミラー左 右調整モータ」に調整要求を直接送信します。モー タが作動し、該当する調整方向に制御が行われま す。 S50 ドア・ミラー調整スイッチ P88.79-2221-00 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 116 ボディ ドア・ミラー P88.79-2220-00 ヒータ付き電動ドア・ミラーのデータ・フロー・チャート 1 2 調整要求 ミラー・ヒータの制御 M21/1 M21/1m1 M21/1m2 M21/1r1 ヒータ付き左電動ドア・ミラー ミラー上下調整モータ ミラー左右調整モータ ミラー・ヒータ M21/2 M21/2m1 M21/2m2 M21/2r1 N10/10 S50 ヒータ付き右電動ドア・ミラー ミラー上下調整モータ ミラー左右調整モータ ミラー・ヒータ SAM コントロール・ユニット ドア・ミラー調整スイッチ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 117 シートの概要 シート・ヒータ 新型モデル 451 のセーフティ・インテグラル・シー トは、左右ともシート前後調整およびバックレス ト・リクライニング調整でアレンジすることができ ます。 モデル 451 のシート・ヒータのオプション装備は、 シート・クッションとバックレスト・クッションに 運転席および助手席シート用でそれぞれ 2 つずつ 取り付けられているヒータ・エレメントから構成さ れています。 助手席シート・バックレストは前方へ倒すことがで き、これによりスルー・ローディングが可能になり ます。 オプション装備として、以下の構成部品を選択する ことができます。 シート・クッションおよびバックレスト・クッ ションのシート・ヒータ • シート・バックレストに内蔵されたヘッド / ソ ラックス・サイドバッグ • 「助手席エアバッグ OFF」スイッチおよび トッ プ・テザー・アンカ付き ISOFIX 対応チャイル ド・シート固定ツール • インテグラル・シート ボディ シート シート・ヒータは、センタ・コンソールのスイッ チ・パネルによって、それぞれの側で個別に作動し ます。運転席側または助手席側のシート・ヒータ・ ボタンを押すと、シート・ヒータがステージ 2 で オンになります。ボタンをもう一度押すと、シー ト・ヒータがステージ 1 に切り換わります。3 回目 のボタン操作で、シート・ヒータがオフになりま す。各ステージが確認できるように、それぞれのボ タンの LED がステージ 1 では 1 つ、ステージ 2 で は 2 つ点灯します。 シート・ヒータ・コントロール・ユニットには、周 辺温度を測定する温度センサが内蔵されています。 ここで測定された温度に応じて、運転席および助手 席シートのヒータ・エレメントに温度配分が出力さ れます。ヒータ・アウトプットはシート温度を点検 するため、常時モニタされます。 P91.10-3049-00- スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 118 ボディ シート 機能 機能前提条件: • ターミナル 15「オン」 運転席側または助手席側のシート・ヒータ・スイッ チを操作すると、シグナルがシート・ヒータ・コン トロール・ユニットに直接送信されます。シート・ ヒータ・コントロール・ユニットでは、シート・ ヒータの作動要求が機能前提条件とともに処理さ れます。 機能前提条件は、イグニッション・スイッチから直 接 SAM コントロール・ユニットに送信され、ここ からシート・ヒータ・コントロール・ユニットに直 接伝送されます。 すべての作動基準が満たされると、シート・ヒー タ・コントロール・ユニットが直接のケーブルを介 して該当するシート・ヒータを作動させます。 P91.30-2280-00 電動シート・ヒータのデータ・フロー・チャート 1 2 シート・ヒータの制御 ヒータ・エレメントの作動 N25/5 R13/1 R13/3 S6/1 S6/1s3 S6/1s4 フロント・シート・ヒータ・コントロー ル・ユニット 左シート・クッション・ヒータ 右シート・クッション・ヒータ 運転席スイッチ群 左シート・ヒータ・スイッチ 右シート・ヒータ・スイッチ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 119 ボディ セーフティ・レストレイント・システム レストレイント・システム モデル 451 のスマート フォーツーでは新世代にお いても、乗員保護を確実に行うため、運転席側およ び助手席側にフル・サイズ・エアバッグ、シートベ ルト・テンショナおよびシートベルト・フォース・ リミッタが標準装備として装備されています。 さらに、頭部および胸部保護を強化するため、シー ト・バックレストに取り付けるヘッド / ソラック ス・サイドバッグをオプション装備として設定する ことができます。 衝突時にシステムを早い段階で作動させ、乗員への 衝撃を最小限に抑えられるように、今現在発生して いる衝突を早期に検知するセンサが装備に応じて 取り付けられています。 車両の装備に応じて、以下のセンサが取り付けられ ています。 側面衝突を検知するため、インナ・シルの B ピ ラー付近に取り付けられた側面の左右作動セン サ(ヘッド / ソラックス・サイドバッグ装備車 運転席および助手席エアバッグは、前面衝突の際、 の場合のみ) 運転者がステアリング・ホイールに、また助手席の • 前面衝突、後面衝突または側面衝突を検知する 乗員がインストルメント・パネルに接触するのを阻 ための、レストレイント・システム・コントロー 止します。 ル・ユニットの作動センサ 前面衝突が発生した場合、着火式シートベルト・テ ンショナが乗員をシート側へ適切に引き寄せ、シー セーフティ・レストレイント・システムのメイン・ トベルト・フォース・リミッタが衝撃を吸収して乗 コントロール・コンポーネントはレストレイント・ システム・コントロール・ユニットで、車内のクロ 員を的確なポジションに前方移動させます。 ス・メンバの中央部、インストルメント・パネルの また、幼児同乗時の安全を確保するため、オプショ 下に配置されています。 ン装備の ISOFIX 対応助手席チャイルド・シート固 定ツールを工場装着オプションとして設定するこ レストレイント・システム・コントロール・ユニッ とができます。このオプション装備では、助手席側 トがシステム・エラーを検知すると、インストルメ エアバッグを暫定的に作動解除することもできま ント・クラスタのウォーニング・ランプが点灯して す。インストルメント・パネルの助手席側のサイ これを表示します。 ド・ウォールには、この操作のため、車両キーで操 作できるキー・スイッチが取り付けられています。 • ルーム・ランプの裏側のルーフ・フレームにはエア バッグ OFF インジケータ・ランプが取り付けられ ており、オフ機能が作動するとただちに点灯しま す。 S68/15 P91.60-3372-00 助手席エアバッグ・カットオフ・スイッチ スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 120 ボディ セーフティ・レストレイント・システム P91.60.3386-00 セーフティ・レストレイント・システムのデータ・フロー・チャート 1 2 3 4 5 6 7 助手席エアバッグのカットオフ・シグナル クラッシュ・シグナル ウォーニングおよび故障メッセージの出力 点火剤およびセンサのモニタ レストレイント装置の作動 助手席エアバッグのカットオフ表示 衝突検知 A1 インストルメント・クラスタ A1e15 エアバッグ・ウォーニング・ランプ A53 運転席ヘッド / ソラックス・サイドバッ グ・センサ A54 助手席ヘッド / ソラックス・サイドバッ グ・センサ E16 エアバッグ OFF、チャイルド・シート検知 センサ・ウォーニング・ランプ N2/7 レストレイント・システム・コントロー ル・ユニット N3/9 CDI コントロール・ユニット (ディーゼル・エンジン) N3/10 ME コントロール・ユニット (ガソリン・エンジン) N10/10 SAM コントロール・ユニット R12/1 運転席シートベルト・テンショナ点火剤 R12/2 助手席シートベルト・テンショナ点火剤 R12/4 助手席エアバッグ点火剤 1 R12/13 運転席エアバッグ点火剤 1 R12/20 運転席ヘッド / ソラックス・サイドバッグ 点火剤 R12/21 助手席ヘッド / ソラックス・サイドバッグ 点火剤 S68/15 助手席エアバッグ・カットオフ・スイッチ CAN コントロール・エリア・ネットワーク (データ・バス /CAN バス) スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 121 ボディ ボディ ホワイト・ボディ構造 新型モデル 451 のホワイト・ボディ構造には以下 の特徴があります。 • • • • • • 軽量構造の高張力鋼板製トリディオン・セーフ ティ・セル: — スマート フォーツー クーペ 160 kg — スマート フォーツー カブリオ 172 kg アルミ製取付け部品 左ハンドル車および右ハンドル車バージョン フロント CMS リヤ CMS 歩行者保護 ホワイト・ボディに使用されている鋼板のマテリアル・フロー(クーペおよびカブリオ) シルバーの部分 緑色の部分(カブリオのみ) シルバーの部分は、通常の強度を備えた深絞り軟鋼 板製です。この部分では、通常の溶接方法をすべて 行うことができます。 緑色の部分はマルテンサイト相鋼板製で、特に硬度 が高く、また高いねじり剛性を備えています。 赤色の部分 赤色の部分は、マイクロ合金化された高張力鋼板製 です。この部分では、スポット溶接を行っても問題 ありません。 ただし、金属活性ガス(MAG)溶接は、承認され た部分以外では行ってはなりません。 この鋼板はカブリオの場合のみ、車両の安定性に対 する要求度が特に高い A ピラーのウインドウ・メ ンバに取り付けられています。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 122 ボディ ボディ スマート フォーツー クーペのホワイト・ボディのマテリアル・フロー一覧 スマート フォーツー カブリオのホワイト・ボディのマテリアル・フロー一覧 P60.20-2063-00 P60.20-2064-00 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 123 ボディ ボディ クラッシュ・マネジメント・システム(CMS) CMS コンセプト スマート フォーツー クーペおよびスマート フォーツー カブリオのモデル 451 では、フロント およびリヤ部にボルト固定式クラッシュ・マネジメ ント・システムが装備されています。 先行モデル 450 と同様に、新型フォーツーにも損 傷を回避するため、フロント CMS がフレーム・サ イド・メンバに、またリヤ CMS がインテグラル・ サポートに取り付けられています。 CMS は特殊成型鋼板断面材で、時速 16 km/h まで の低速度範囲で衝撃エネルギーを的確に吸収しま す。 フロント CMS にはこれに加え、鋼板断面材に ショック・アブソーバ・フォーム製パネルがもう 1 枚取り付けられています。 フロント CMS 1 2 フロント鋼板断面材 ショック・アブソーバ・フォーム P62.30-2923-00 リヤ CMS 3 P64.20-4995-00 リヤ鋼板断面材 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 124 ボディ ボディ 部分修理 新型モデル 451 のボディは、ボディ修理時のメイ ンテナンス性に優れた構造になっています。 スマート フォーツー クーペでは、サイド・ウォー ル外側で以下の部分修理を行うことができます。 4 5 6 7 8 9 10 11 B ピラー B ピラー上部 サイド・ルーフ・パネル A ピラー上部 A ピラー下部 フロント・ドア・シル センタ・ドア・シル リヤ・ドア・シル P63.10-4287-00 スマート フォーツー クーペのサイド・ウォール外側 スマート フォーツー カブリオでは、 サイド・ウォー ル外側で以下の部分修理を行うことができます。 12 13 14 15 フロント・ドア・シル センタ・ドア・シル リヤ・ドア・シル B ピラー P.63.10-4288-00 スマート フォーツー カブリオのサイド・ウォール 外側 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 125 ボディ ボディ スマート フォーツー クーペのホワイト・ボディ部分修理バリエーション 16 17 18 19 サイド・ウォール下部補強材 フロント・フロア・グループ センタ・フロア・グループ クロス・メンバ 4 上部 20 21 22 23 24 P60.00-2776-00 クーペのテール・ランプ・マウント カブリオのテール・ランプ・マウント リヤ・フロア・パネル フロント・サイド・メンバ サイド・メンバのテール部分 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 126 表面および塗装 特徴の概要 カスタマイズド・ボディ・パネル・システ ムの塗装 ボディ ボディ カスタマイズド・ボディ・パネル・システム(CBS) • 亜鉛メッキのボディ のプラスチック製部品は先行モデルと同様に、染色 • カチオン塗装 加工または塗装されています。そのため、まずベー • シーム・シーリング ス・コートで二層コーティングを施した後、クリ • パウダ・ラッカ ア・ラッカでコーティングされます。 • 2 色のトリディオン・セル: ブラックは標準装備、シルバーはオプション 修理塗装は、コーティングの傷がポリプロピレン (PP)のベース素材の上まで達していない場合の 装備 • 塗装済み CBS(カスタマイズド・ボディ・パネ み、行うことができます。これが確認できた場合 は、新たに塗装作業を行うことができます。傷があ ル・システム)構成部品 るまま塗装を行うと、塗料を構成部品に定着させる ことができません。 スマート フォーツー モデル 451 のイントロダクション – このプリント・アウトは、改訂版で変更されません。以下の生産車両のデータにて作成: 2007 年 3 月 – 127
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