水産学科 - 近畿大学

平成
年度
28
水産学科授業計画
平成 28 年度
水産学科授業計画
近畿大学農学部
近畿大学農学部
平成28年度入学生用
カリキュラムマップ
カリキュラムツリー
科目ナンバー
112
112
112
112
112
122
122
112
112
112
112
112
科目区分
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
農学と社会
国際化と異文化理解
国際経済入門
自校学習
ボランティア実習
生命と倫理
環境と倫理
現代社会と法
住みよい社会と福祉
暮らしのなかの憲法
人権と社会2
人権と社会1
科目名
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
2年次
2年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
必修選択
の別
学習・教育目標及び到達目標
受講者は,幅広い見識を形成し,大学を愛する心と学生生活において勉学や日常生活に対
して高い意識を持ち,自ら学ぶ意欲と習慣を身につける。
By the end of this class, students will have a better understanding of culture in English
speaking countries.
1/13
日常生活の中に埋もれている食と農の深い関わりを発見し、自分の目と頭で考えるための視
2単位 選択科目 角を身につけます。そのことを通じて、日本だけでなく世界にまで広がる問題の連鎖に関心を
持ち、その解決や対応方法について考えていくための態度を身につけます。
2単位 選択科目
この授業を履修することによって、マクロ経済の大きさと流れを理解できるようになるととも
2単位 選択科目 に、国の豊かさや通貨の価値、そして外国為替相場がどのように決まるのか、さらにはそれ
らを適切な方向へ導く経済政策について理解できるようになります。
1単位 選択科目
ボランティア活動では、活動の意義を学び、様々な人たちとの出会いや組織との関わりを通
1単位 選択科目 して、社会貢献に対する新たな価値観を見出すことができる。また、社会に出た時に必要とさ
れる主体性をもって行動できる力を養うことができる。
◎
○
◎
生命倫理は科学技術と社会との接点における問題であり、その問題は生命科学技術の進歩
により解決されるものではなく、むしろ問題の重要性・複雑性が増していることを理解する。ま
たこの生命倫理を自分自身の問題として理解した上で、様々な社会的議論を見渡す視野を
得ること。これらを到達目標とする。
◎
◎
受講者は、この授業を履修することによって、以下のことが可能となると思われる。1)さまざ
まな環境思想それぞれを概説すること。2)具体的な環境問題、とりわけ野生生物をめぐる環
2単位 選択科目 境問題について、思想的・社会学的観点から、「何が問題となっているのか」を説明すること。
3)具体的な環境問題に対して、流布している安易な答えに安住し思考停止するのではなく、
自らが常に考え続けていくという姿勢を身につけること。
○
◎
上記の授業概要に示した内容を講義することによって、各国の民主主義の歴史とわが国の
2単位 選択科目 統治機構の仕組みを学び、もって憲法及び民主主義の理解に資することを学習・教育及び到
達目標と致します。
2単位 選択科目
◎
社会保障制度についての理解を深める。新聞記事等から事例において社会福祉の動向・課
2単位 選択科目 題について関心をもち、自らの考えを持ち行動する態度を養う。社会福祉学における考え方
を学び、自分自身がもつ価値観に向き合う。
2)
◎
歴史を通して結婚(戸籍制度、家制度)や穢れや戦争にまつわる軍隊、靖国問題、公娼制度、
「慰安婦」問題などを学び、思想的に考えることができるようにする。
1)
関心・意欲・
態度
上記の授業概要に示した内容を理解することによって、各国の民主主義と人権の歴史及び
2単位 選択科目 わが国の統治機構の仕組みを学び、もって憲法及び民主主義の理解に資することを学習・教
育及び到達目標と致します。
2単位 選択科目
2単位 選択科目 自律し、他者と共存共生できる文化の形成に与する思想を得る。
開講年次 単位
◎
◎
1)
◎
2)
思考・判断
○
3)
◎
1)
2)
技能・表現
1)
◎
2)
知識・理解
3)
【ディプロマポリシー】(卒業認定・学位授与に関する方針)
水産学科は、本学の教育理念である「実学教育」を意識しながら「地球的視野から水域の食糧生産と環境・生物について多面的に考える能力を持った人材の育成を目指す」ことを学科の教育理念としており、厳格な成績評価により教育カリキュラムを運営し
ています。これらの趣旨のもとに開講された科目を履修して、所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学士(農学)の学位を授与します。卒業までに身につけるべき資質・能力を以下に示します。
1 関心・意欲・態度
1)自主的、継続的に学習できること。
2)水産技術者として必要な世界観・倫理観を身につけること。
2 思考・判断
1)論理的に思考できること。
2)水域における多様な食糧生産システムを地球的視野から理解し、応用できること。
3)水域の環境保全の重要性を生物・環境の両面から認識し、多面的に考えることができること。
3 技能・表現
1)学内外の諸施設を利用した実験・実習・見学により実践力を修得していること。
2)水産技術者として必要な論理的記述力、口頭発表力、コミュニケーション力を身につけること。
4 知識・理解
1)科学知識の基礎を習得し、様々な生命活動を理解していること。
2)世界における水産資源の利用方法を修得し、その流通を含む食糧問題への対応力を身につけること。
3)水産技術者として必要なデザイン能力・自主性・計画的遂行力を身につけること。
カリキュラムマップ
農学部水産学科
科目ナンバー
112
112
112
112
112
112
122
112
122
111
112
112
111
111
科目区分
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
外国語科目
外国語科目
カリキュラムマップ
農学部水産学科
英語2
英語1
生涯スポーツ2
生涯スポーツ1
基礎ゼミ
インターンシップ
キャリアデベロップメント
情報処理
情報基礎
統計と考え方
キャリアデザイン
科学的問題解決法
日本語の技法
地球環境と気象
科目名
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
2年次
1年次
2年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
必修選択
の別
学習・教育目標及び到達目標
統計の基本的手法を理解し、統計解析についての実践的知識を身につけて自分で考える力
を養成する。
働く意味、キャリア開発の重要性を理解する。自分の大学生活の送り方について明確な意識
を持つ。
数学・自然科学・情報処理の基礎:この講義を履修することによって,1)GISの技術を駆使す
る2)空間的に考える3)分類する4)パターンを認識する5)空間情報を分析する6)分かりや
すく情報を提供する能力を習得する。GISを通して,論理的な考え方を養い,意思決定のスキ
ルを身につける。
受講者は、日本語の基本的性格を学びつつ、論理的な表現をするために必要な能力を習得
する。
◎
3)
○
◎
◎
1)
○
◎
○
◎
2)
2/13
◎
○
2)
受講者は、この授業を履修することによって、1) 平易な日常会話を理解できる。2) 音声上の
規則を理解し、8-10語前後からなる会話ができる。日常会話において、場面に応じた表現を
使うことができる。3) 比較的平易な英文を一定の速度で読み、要点を理解することができる。
2単位 必修科目
4) 自己の意見や読んだ英文の要約を、単文・複文を用いて表現できる。5) 初歩的な文法事
項を理解し、2,000-2,200語程度の語彙を理解できる。6) TOEIC 310-390点を取ることができ
る。
○
○
1)
技能・表現
◎
◎
健康の維持・増進、体力・運動能力の向上とその意義についての科学的理論をより深く理
解し、各種スポーツの専門的運動技術・技能・ルールを学ぶことによって、自らすすんで運動・
1単位 選択科目 スポーツを楽しむことのできる態度を養い、生涯にわたり健康的な生活を営む能力の獲得を
目指します。 生涯スポーツ2の学習内容は、生涯スポーツ1と比較し、より専門的なものを
扱います。
2)
思考・判断
受講者は、この授業を履修することによって、1) 平易な日常会話を理解できる。2) 音声上の
規則を理解し、8-10語前後からなる会話ができる。日常会話において、場面に応じた表現を
使うことができる。3) 比較的平易な英文を一定の速度で読み、要点を理解することができる。
2単位 必修科目
4) 自己の意見や読んだ英文の要約を、単文・複文を用いて表現できる。5) 初歩的な文法事
項を理解し、2,000-2,200語程度の語彙を理解できる。6) TOEIC 310-390点を取ることができ
る。
◎
受講者は,「読む・書く・調べる・まとめる・発表する」能力を向上させ,理論的な思考力・表現
力・判断力を身につけることができます。
実際にインターンシップに参加し、報告会という形でプレゼンテーションまで体験することによ
り、広い職業観を持ち、主体的に職業選択を行える能力を高め、高い職業意識を涵養する。
○
○
1)
関心・意欲・
態度
健康の維持・増進、体力・運動能力の向上とその意義についての科学的理論を理解し、各
種スポーツの基本的運動技術・技能・ルールを学ぶことによって、自らすすんで運動・スポー
1単位 選択科目 ツを楽しむことのできる態度を養い、生涯にわたり健康的な生活を営む能力の獲得を目指し
ます。 生涯スポーツ1の学習内容は、生涯スポーツ2と比較し、より基礎的・一般的なものを
扱います。
2単位 必修科目
2単位 選択科目
「将来のなりたい自分」を考え始め、大学生活の目標を鮮明にします。その獲得に向けての
2単位 選択科目 行動計画の策定し、講義終了後には、「意識・態度・行動」がプラスの変化をしていることを目
指します。
情報化社会で必須となる情報処理に関する実践的能力を習得するために,具体的な課題を
2単位 選択科目 解決する演習を行う。到達目標は、データの分析、報告書の作成に必要な実践的な情報処
理能力を身に付ける。
2単位 選択科目 コンピュータの基本操作から文書作成、表計算、プレゼンテーションを習得する
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
1)地球環境がどのように形成されているのか,またそれがどのような要因で変化するかを理
解する。個別要素が複雑に影響し合うシステムを理解する。2)身近な気象現象の成立過程
2単位 選択科目 を理解する。3)地球環境という総合的な対象をシステムとして把握する方法論,見方を理解
する。4)この授業を通して、環境への関心と理解を深め、同時に卒業研究や大学院での研
究の方法論,学問の学び方を学ぶ。
開講年次 単位
◎
◎
◎
◎
1)
2)
知識・理解
◎
3)
122
122
111
111
122
122
122
122
132
132
122
122
132
132
132
132
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
科目ナンバー
外国語科目
科目区分
カリキュラムマップ
農学部水産学科
Writing B
Writing A Academic English 4
Academic English 3
Academic English 2
Academic English 1
TOEIC 4
TOEIC 3
TOEIC 2 TOEIC 1
English Communication 4
English Communication 3
English Communication 2
English Communication 1
英語4
英語3
科目名
3年次
3年次
3年次
3年次
2年次
2年次
3年次
3年次
2年次
2年次
2年次
2年次
1年次
1年次
2年次
2年次
1)
2)
◎
◎
◎
◎
◎
TOEIC TESTでスコア500点以上を取得すること目指します。TOEICのスコアアップの技術の
1単位 選択科目 習得を図るとともに、身近な題材からビジネス関連の題材まで頻出トピックをカバーし、実践
的な英語力を養うことを目標とします。
TOEIC TESTでスコア600点以上を取得すること目指します。TOEICのスコアアップの技術の
1単位 選択科目 習得を図るとともに、身近な題材からビジネス関連の題材まで頻出トピックをカバーし、実践
的な英語力を養うことを目標とします。
TOEIC TESTでスコア600点以上を取得すること目指します。TOEICのスコアアップの技術の
1単位 選択科目 習得を図るとともに、身近な題材からビジネス関連の題材まで頻出トピックをカバーし、実践
的な英語力を養うことを目標とします。
やや難度の高い英語評論・エッセイ・科学論文などの精読を行い、論文などを理解する上で
必要となる構文理解能力を養うことを目的とする。また、学術英語の読解に必要となる基本
的な語彙・表現・論理展開に慣れ、論理的に考えながら英語を読めるようになることも目的と
する。大学院進学を希望する学生は、1, 2連続で受講することが強く望まれる。
やや難度の高い英語評論・エッセイ・科学論文などの精読を行い、論文などを理解する上で
必要となる構文理解能力を養うことを目的とする。また、学術英語の読解に必要となる基本
的な語彙・表現・論理展開に慣れ、論理的に考えながら英語を読めるようになることも目的と
する。大学院進学を希望する学生は、1, 2連続で受講することが強く望まれる。
1単位 選択科目
1単位 選択科目
◎
英語のライティングで重要なパラグラフやエッセイの論理展開の仕方を学び、明快かつ客観
性・論理性を備えた英語の文章を書けることを目標とする。
3/13
◎
◎
英語のライティングで重要なパラグラフやエッセイの論理展開の仕方を学び、明快かつ客観
性・論理性を備えた英語の文章を書けることを目標とする。
1単位 選択科目 受講生が英語で、やや高度なプレゼンテーションができるようになることを目指します。
1単位 選択科目 受講生が英語で簡単なプレゼンテーションができるようになることを目指します。
1単位 選択科目
◎
◎
TOEIC TESTでスコア500点以上を取得すること目指します。TOEICのスコアアップの技術の
1単位 選択科目 習得を図るとともに、身近な題材からビジネス関連の題材まで頻出トピックをカバーし、実践
的な英語力を養うことを目標とします。
1単位 選択科目
◎
◎
1単位 選択科目 特定の話題について2分間以上のプレゼンテーションやディスカッションができる。
1単位 選択科目 特定の話題について1分間以上のプレゼンテーションやディスカッションができる。
1単位 必修科目
1単位 必修科目
◎
3)
音読上の規則を理解し、一定の速度で音読できる。様々な場面での日常会話を伝達機能を
理解した上で使いこなせる。
2)
◎
1)
技能・表現
音読上の規則を理解し、5~10語前後からなる会話ができる。様々な場面に応じた表現を使
うことができる。
2)
思考・判断
◎
1)
関心・意欲・
態度
受講者は、この授業を履修することによって、1) 英語メディアでよく用いられる語句・表現を理
解し、特にニュースの構成を把握することができる。2) 比較的速く読まれるニュース・ドキュメ
ンタリーの内容を把握することができる。3) 視聴して理解した内容について、3分程度レポー
1単位 選択科目
トしたりディスカッションすることができる。4) 特定の話題について、3つ以上の段落を用いて
表現することができる。5) やや複雑なものを含めて、文法事項を網羅的に理解している。
3,500語程度の語彙を理解できる。6) TOEIC 490-520点を取ることができる。
学習・教育目標及び到達目標
◎
必修選択
の別
受講者は、この授業を履修することによって、1) 学術的な英語でよく用いられる語句・表現を
理解し、パラグラフ・エッセイの構成を把握することができる。2) 専門分野の入門的な文章を
読んで、要点を把握することができる。3) 斜め読み(skimming)や探し読み(scanning)など、指
1単位 選択科目
示されたリーディングスキルを使うことができる。4) 特定の話題について、単文・複文を用い
て表現することができる。5) 基本的な文法事項を理解している。2,500語程度の語彙を理解で
きる。6) TOEIC 380-410点を取ることができる。
開講年次 単位
○
○
○
○
○
○
1)
2)
知識・理解
3)
132
132
132
132
132
132
112
112
112
122
122
112
112
122
122
112
112
122
122
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
科目ナンバー
外国語科目
科目区分
カリキュラムマップ
農学部水産学科
韓国語総合4
韓国語総合3
韓国語総合2
韓国語総合1
フランス語総合4
フランス語総合3
フランス語総合2
フランス語総合1
ドイツ語総合4
ドイツ語総合3
ドイツ語総合2
ドイツ語総合1
海外語学研修(英語)
English Self-learning B
English Self-learning A
English Special Studies B
English Special Studies A
English Culture Seminar B English Culture Seminar A
科目名
2年次
2年次
1年次
1年次
2年次
2年次
1年次
1年次
2年次
2年次
1年次
1年次
1年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
2)
○
At this end of this class, students will be able to set their individual goals and to create a
series of activities that will assist the students in reaching their goals.
学習目標は、英語圏での語学研修を通して異文化理解と語学学習を体験すると同時に、安
全に渡航、そして帰国することの重要性について学ぶことです。
○
At this end of this class, students will be able to set their individual goals and to create a
series of activities that will assist the students in reaching their goals.
4/13
○
◎
◎
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
2)
受講者がハングル能力検定試験5級から4級程度の文法項目と語彙を身につけることを目指
します。
1)
◎
3)
語彙と文法をバランスよく学び、受講者が初級段階のコミュニケーションができるようになるこ
とを目指します。
2)
技能・表現
◎
○
1)
思考・判断
受講者が韓国語の文字を読み、書くことができ、さらにあいさつや自己紹介など簡単なコミュ
ニケーションができるようになることを目指します。
1単位 選択科目 受講者がハングル能力検定試験4級程度の文法項目と語彙を身につけることを目指します。
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
受講者は、フランス語を使っていろいろな場面でより多様な表現ができるようになる。また身
1単位 選択科目 の回りの直接的なことの他に、事実を理解し説明したりできる能力を身に付けることができ
る。
○
○
人との知り合い、レジャー、食生活、家族と職業、買い物などのような場面における実用的な
1単位 選択科目 コミュニケーションの練習を踏まえ、ドイツ語圏の日常生活の様々な側面について学び、自分
を伝えようとすることが楽しめる能力を習得できます。
受講者は、フランス語を聞き、話し、読み、書くことに慣れ親しみ、初歩的なコミュニケーション
1単位 選択科目 が図れるようになります。またフランスの言葉と文化への理解を深め、より広い国際感覚を養
うことができます。
受講者は、フランス語を聞き、話し、読み、書くことに慣れ親しみ、初歩的なコミュニケーション
1単位 選択科目 が図れるようになります。またフランスの言葉と文化への理解を深め、より広い国際感覚を養
うことができます。
受講者は、フランス語を使っていろいろな場面でより多様な表現ができるようになる。また身
1単位 選択科目 の回りの直接的なことの他に、事実を理解し説明したりできる能力を身に付けることができ
る。
○
○
人との知り合い、レジャー、食生活、家族と職業、買い物などのような場面における実用的な
1単位 選択科目 コミュニケーションの練習を踏まえ、ドイツ語圏の日常生活の様々な側面について学び、自分
を伝えようとすることが楽しめる能力を習得できます。
受講者は、「読む」「書く」「聴く」「話す」能力を総合的に養い、実際に使えるドイツ語を目指し、
1単位 選択科目 ドイツ語検定5級に相当する語彙と表現を習得し、初歩的なドイツ語を理解する力をつけま
す。
受講者は、「読む」「書く」「聴く」「話す」能力を総合的に養い、実際に使えるドイツ語を目指し、
1単位 選択科目 ドイツ語検定4級に相当する語彙と表現を習得し、基礎的なドイツ語を理解する力をつけま
す。
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
受講者は、この授業を履修することによって、1)グローバルなビジネスコミュニケーションの現
1単位 選択科目 状を把握し、2)実用的なビジネス英語を習得し、3)生涯学習の手段を学ぶ|ことができるよう
になります。
受講者は、この授業を履修することによって、1)グローバルなビジネスコミュニケーションの現
1単位 選択科目 状を把握し、2)実用的なビジネス英語を習得し、3)生涯学習の手段を学ぶ|ことができるよう
になります。
1単位 選択科目
○
1)
関心・意欲・
態度
比較的長い英文を読みこなしながら、アメリカ合衆国の移民についての知識を深める。語彙
や文法の力を養う。
学習・教育目標及び到達目標
○
必修選択
の別
オーストラリアについての知識を高め、さまざまなトピックに関する英文を読みこなす読解力
1単位 選択科目 を身につける。更に、プレゼンテーションによってアウトプットの力も養う。英語力だけでなく、
異文化を理解するための視点を養う。
開講年次 単位
1)
2)
知識・理解
○
○
3)
112
112
122
122
212
212
212
212
212
212
212
212
212
212
外国語科目
外国語科目
外国語科目
専門基礎科目
専門基礎科目
専門基礎科目
専門基礎科目
専門基礎科目
専門基礎科目
専門基礎科目
専門基礎科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
外国語科目
科目区分
カリキュラムマップ
農学部水産学科
1年次
1年次
1年次
魚類生態学
生命科学基礎
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
2年次
2年次
1年次
1年次
必修選択
の別
学習・教育目標及び到達目標
日常生活の具体的な場面で、最低限必要とされる語彙や慣用表現を身につけます。簡単な
文を聞き取って、基本的な言い回しを用いて自己表現できるようにします。
5/13
◎
本講義で受講生は、生命の基本構成単位である細胞の種類、構造、増殖様式、分化/脱分
化および代謝について理解できるようになる。さらに、様々な生物学の問題や研究 テーマに
2単位 選択科目 対して科学的思考を用いて挑むことが出来る。 細胞の種類と増 殖について理解出来れば
合格(60点)。
本科目は専攻科目A群、JABEE の教育目標における (c)に相当します。
2単位 選択必修
◎
世界各地の農業形態と地域の状況を理解する。食料生産における地球規模での課題と展望
を理解する。
◎
◎
受講生は、魚類の多様性や分類体系、生物学的特性などを身につけます。また、魚類を通し
て水圏生態系の成り立ちへの理解を深めます。さらに、水産学科の専門課程に進むための
基礎を身につけます。 本科目は専攻科目 A 群、JABEE 教育目標の (c) に相当します。 魚
類の多様性や生態、水産資源としての利用の基礎について理解できれば合格(60 点)。
2単位 選択科目
2単位 選択科目 環境教育の基礎的な知識を得ることで、環境教育の重要性について理解を深める。
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
○
◎
1)
微分方程式についての概要を知り、運動・曲線・関数方程式およびその解法についての知識
を得、論理的思考を身につけます。
◎
◎
◎
◎
2)
◎
◎
1)
○
○
3)
力学についての概要を知り、力、運動量、エネルギーの基本原則についての知識を得、論理
的思考を身につけます。
◎
2)
○
1)
技能・表現
環境ホルモン、DNA鑑定、遺伝子組換え食品、遺伝子治療、オーダーメイド医薬品、ポストゲ
ノム解析、生物クローンといった問題が今、一般社会で大いに注目されており、生物学は自
然科学分野では近年、進展が最も著しく、また今後の更なる展開が最も期待されている学問
2単位 選択科目 領域です。このような生物学の急速な進展を踏まえ、本講義では生体分子のレベルから生物
集団のレベルに及ぶ広い範囲にわたって種々のテーマを分子的・化学的観点から取り扱い、
本学科所属の学生が将来、関連分野へ進む際に必要不可欠となる現代生物学の基礎的知
識の習得を目標とします。
○
○
2)
思考・判断
◎
里山を素材として、人間と自然とのかかわりあいについての理解を深め、環境と生命につい
ての問題意識を深める。
1)
関心・意欲・
態度
化学の基礎理論を学ぶことにより、受講者が今後履修する化学の専門科目や化学知識を必
要とする応用科目を学ぶための学力養成を目標とします。
2単位 選択科目
里山を構成する樹木や草本類が分類・同定できるようになるとともに、標本が作製できるよう
になる。また間伐などの人為的な要因も含めて、樹木を取り巻くいろいろな環境要因との関係
1単位 選択科目 を体感的に知る。このことを通じて、人間と自然とのかかわりあいについて学び、里山を初め
とする日本的なビオトープへの関心を高める。とくに里山の生態を理解するのに基本となる樹
木の種類の識別に関する能力を身に着ける。
1単位 選択科目 総合3と併せて中国語検定4級程度の常用語彙と文法力を身につけます。
1単位 選択科目
1単位 選択科目 「総合1」と併せて、中国語検定準4級程度の基本語彙と文法力を身につけます。
この科目の単位修得は電気電子工学科総合エレクトロニクスコースで設定した学習・教育目
1単位 選択科目 標Cの達成に付随的に関与している。「総合2」と併せて、中国語検定準4級程度の基本語彙
と文法力を身につけます。
開講年次 単位
世界の食糧生産
環境教育学
数学
物理学
生物学
化学
里山学
里山学演習
中国語総合4
中国語総合3
中国語総合2
中国語総合1
科目名
○
2)
知識・理解
3)
322
322
322
322
322
432
432
211
212
322
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
カリキュラムマップ
農学部水産学科
2年次
2年次
2年次
2年次
2年次
3年次
3年次
1年次
1年次
2年次
魚類環境生理学
魚類繁殖生理学
魚類内分泌学
微生物海洋学
魚類発生生物学
生体分子解析学
水産実用数学
海水養殖学
淡水増殖学
必修選択
の別
学習・教育目標及び到達目標
◎
1)
6/13
◎
2単位 選択必修
受講学生は淡水魚にはどのような種類があるかを理解し,それらの生態と生理を学修する。
また,淡水魚を飼育し,増やす方法について習得する。 本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教
育目標の(a),(d)に相当する。 淡水魚にはどのような種類があるかを理解し、それらの生活
史と増やす方法について説明できれば合格(60点)。
数字情報(データ)を理解し、使いこなせるようになるのが目標である。数学の実用技術が体
得されているか否か、定期試験で判定する。本科目は専攻科目A群Ⅱ、JABEE教育目標の
(c)、(d)に相当する。水産に利用する実用的な基礎数学を理解できれば合格(60点)。
◎
必修
養殖漁業は産業であり,収益を上げることがもっとも重要であることを前提に,海水魚におけ
る養殖対象生物の種類や特徴,養殖漁業を構成する様々な要因について理解し,養殖漁業
2単位 選択必修 とそれに関連する様々な技術・学問分野との関わりについても理解を深めることを目標とす
る。本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教育目標の(a),(d)に相当する。海水養殖学の歴史と
現状についての概要を理解していれば合格(60点)
2単位
受講学生は水産増殖・養殖・育種の基礎としての発生生物学の重要性を理解する。魚類の
生活環、すなわち生殖細胞の起源、配偶子形成、配偶子成熟、受精、発生、形態形成の一
連の流れを知る。体細胞分裂における染色体の挙動、細胞骨格の役割と機能を説明できる。
減数分裂における染色体の挙動とDNA量の変化、前期における各ステージで起こる現象を
説明できる。魚類の生殖細胞の起源と生殖巣の分化についての概略を説明できる。卵、精子
2単位 選択科目
の活性化機構を説明できる。受精現象の一連の過程を段階立てて説明できる。魚類の卵
割、胞胚、原腸胚、神経胚の形成過程について説明できる。3胚葉の分化と魚類の主要器官
の形成過程の概略が説明できる。水産増養殖・育種に発生生物学の知見が応用されている
例を挙げることができる。本科目は専攻科目A群,JABEE教育目標の(c),(d)に相当する。
生殖細胞の最終成熟から形態形成までの諸現象の概略が説明できれば合格(60点)
タンパク質、脂質、糖質、核酸、その他低・高分子物質の生体内での役割と、それらの解析方
法の概要を知識として取得し、それらがどのような目的で研究されているかについての知識
を習得することを目的とします。これにより生体分子解析について、卒業研究など専門分野で
の研究の足がかりとする他、農学士として今後さらに発展する生化学、分子生物学でのマス
2単位 選択科目 コミ等の報道内容について理解できるようになることを目的とします。本講義を履修すること
により、将来さらに知識と技術を身につけて、専門分野での研究を行う場合の端緒となる他、
医療や食糧生産、環境保護など日常生活で身近な応用が期待される生化学、分子生物学で
起こるであろう事象を十分に理解し、より良い生活を送れることが期待されます。これらの目
標が達成されれば合格とする(60点)。
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択必修
◎
◎
◎
◎
2)
受講生は、1)微生物学的視点による海洋学について知ることで、海洋学の基礎を身につけ、
2)海洋微生物が持つ見えない大きな力について理解できていれば合格(60点)。
本科目は専攻科目A群(科学知識の基礎を習得し、様々な生命活動を理解する)、JABEE教
育目標の(c)、(d)に相当する。
1)
◎
3)
本講義で受講生は、ホルモンを分泌する様々な内分泌腺の構造と、ホルモンの役割および
分泌調節機構について理解できるようになります。さらに多くの水産分野(魚介類の効率的な
2単位 選択必修 増殖法、飼育法など)に関連する基礎知識を習得できます。 ホルモンの働きと内分泌腺につ
いて理解出来れば合格(60点)。本科目は専攻科目A群、JABEE の教育目標における (c)に
相当します。
2)
◎
1)
技能・表現
受講学生は魚類の生殖腺の構造を理解し,卵形成,精子形成がどのようなプロセスで行わ
れれるかを理解する。魚類の成熟現象を人為的に統御する方法について習得する。 |本科目
は専攻科目A群,JABEE教育目標の(c),(d)に相当する。 魚類の生殖腺の構造を理解し、
精子と卵が形成される過程を理解し、説明できれば合格(60点)。
2)
思考・判断
◎
1)
関心・意欲・
態度
受講学生は |前半:細胞の構造と構成成分、遺伝子の構造と機能、遺伝子から生命現象を担
うタンパク質ができるまでについて理解する。 後半:タンパク質の構造、細胞内で行われる代
謝反応(エネルギー獲得と運搬・貯蔵)やシグナル伝達等について理解する。 本科目は専攻
科目A群,JABEE教育目標(c)に相当する。
受講生は、1) 魚類の多様性や分類体系、生物学的特性などを身につけます。また、2) 魚類
を通して水圏生態系の成り立ちへの理解を深めます。さらに、3) 水産学科の専門課程に進
2単位 選択科目 むための基礎を身につけます。 本科目は専攻科目 A 群、JABEE 教育目標の (c) に相当し
ます。 魚類の多様性や生態、水産資源としての利用の基礎について理解できれば合格(60
点)。
開講年次 単位
水産動物学
科目名
2)
知識・理解
3)
322
322
322
432
432
432
212
212
322
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
カリキュラムマップ
農学部水産学科
2年次
2年次
2年次
3年次
3年次
3年次
1年次
1年次
2年次
種苗生産学
魚類育種学
介類増殖学
魚病学
魚類栄養学
水産海洋学
水産資源学
漁業情報学
◎
魚病対策に関する基本的な考え方を身に付けた上で,具体的な対処法に関する知識を習得
する。魚病対策に関する基本的な考え方及び対処法を修得できれば合格(60点)
◎
◎
受講学生は人は生存するために,資源を使う。資源には様々な形態種類があること,特に,
どのように資源を選択して利用すべきかといったこと,さらに資源の利用と環境問題は密接に
関係することを理解する。本科目は専攻科目B群Ⅱ,JABEE教育目標の(a),(d)に相当す
る。資源利用と人間活動の影響についてその重要性が理解できれば合格(60点)
受講学生は漁業情報の収集・解読方法を理解し、水産資源の持続的利用の必要性を認識す
る。海外で行っている野外調査例から、野外調査のデザイン能力、コミュニケーション能力の
2単位 選択科目 必要性を認識する。本科目は専攻科目B群Ⅱ,JABEE教育目標の(d)に相当する。行動・動
態情報の収集・解読方法を理解し,水産資源の持続的利用の必要性を認識できれば合格
(60点)
7/13
◎
受講学生は海洋の物理的特性を理解し,それらが水産生物に与える影響から水産資源の持
2単位 選択必修 続的利用の必要性を認識する。本科目は専攻科目B群Ⅱ,JABEE教育目標の(d)に相当す
る。海洋の物理構造を理解し,それらが水産生物に与える影響を認識できたら合格(60点)
2単位 選択必修
◎
この授業を履修することで
1)魚種の食性と栄養要求の特性
2)魚種による適正な給餌方法
2単位 選択科目 3)魚種による飼料設計
などが理解できます。また、環境変化に伴う技術的なアレンジも可能にします。
本科目は専攻科目B郡Ⅰ、JABEE教育目標の(d)に相当する。
主要な魚類が要求する栄養素の種類と要求量を理解できれば合格(60点)
2単位 選択科目
◎
受講生は水産魚介類の種類、分類学的位置を理解し、それぞれの生産方法と増殖方法を学
2単位 選択科目 習する。本科目は専攻科目 B 群 I、JABEE 教育目標の (d) に相当する。介類の分類・生理・
生態を理解し、養殖・増殖方法について説明することができれば合格(60 点)。
2)
◎
1)
受講学生は1)遺伝のしくみについて理解する。2)動物の有用形質と質的遺伝、量的遺伝の
違い、選抜育種について理解する。3)染色体操作による魚貝類の倍数体誘導の原理と方
法、人為倍数体の生物学的特徴について理解する。4)染色体操作による雌性発生・雄性発
生2倍体の誘導の原理と方法、全雌魚生産およびクローン作成の方法とその利用性につい
て理解する。 5)魚類の性決定機構、人為的性統御について理解を深め、全雌魚生産を確実
なものとする方法を理解する。 6)魚類の核移植による倍数体とクローン作成の原理と方法に
ついて理解するとともに、胚細胞核移植魚および体細胞核移植魚の発生、生育について理
2単位 選択科目 解する。 7)魚類の系統間・異種間キメラの特性について理解するとともに、生殖系列キメラ
形成技術の水産育種への応用性について理解する。 8)交雑育種法、種・属間雑種の特徴
(ヘテロシスと近交弱勢)について理解する。 9)トランスジェニック魚の作成に際しての卵膜
処理、導入遺伝子の設計・構築、導入遺伝子の組込みと発現に関する分析法、水産学研究
への利用性について理解する。10)量的遺伝子と連鎖解析、マーカー選抜育種など最新の育
種事情を知る。本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。魚類育種への
細胞工学技術開発の貢献や、品種改良への有用遺伝子選抜の重要性を理解できれば合格
(60点)。
2)
思考・判断
◎
1)
関心・意欲・
態度
受講学生は水産増養殖における種苗生産の位置付けとその概要を知るとともに,その一連
の過程である親魚からの採卵・ふ化,餌料培養およびふ化仔魚の飼育を実践できる知識を
習得する。(専攻科目B群Ⅰ「水域における多様な食糧生産システムを理解する。(増殖生産
2単位 選択科目
系)」に相当する。)本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。親魚の採
卵方法、生物餌料の培養方法と仔魚の飼育方法について、その概略を説明できれば合格
(60点)
学習・教育目標及び到達目標
◎
必修選択
の別
受講者は,まず,自然界での生物資源の減耗に関する基礎知識を理解する。次に,栽培漁
業の現状と問題を理解し,その対策として行われている放流技術の具体的内容を習得する。
2単位 選択科目 これによって,自然と共生する食糧生産方法を理解できるようになる。本科目は専攻科目B群
Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。|自然界での生物資源の減耗と栽培漁業の現状,問
題,対策を理解できれば合格(60点)。試験とその解説は,セクション毎に計3回実施する。
開講年次 単位
栽培漁業論
科目名
3)
1)
2)
技能・表現
1)
2)
知識・理解
3)
432
212
212
322
322
322
432
432
212
322
322
322
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
カリキュラムマップ
農学部水産学科
3年次
1年次
1年次
2年次
2年次
2年次
3年次
3年次
1年次
2年次
2年次
2年次
生態系科学基礎
水圏微生物学
海洋生態系科学
陸水学
水質学
水族環境学
海洋環境修復学
水産化学
水産利用学
水産生物化学
水産食品保蔵学
必修選択
の別
◎
受講生は1)我が国の公共用水域の水質汚濁に関わる環境基準および上水道の水質基準
について知ることで、人の健康や生活における水質保全の重要性と水質分析の必要性につ
いて理解する。2)淡水・海水の諸性質ならびに水質に関連する諸現象を学習し、水域の生
2単位 選択科目
物生産と密接に関連する水質環境について理解する。3)沿岸域における環境汚染の現状を
知り、水域の環境保全の重要性を認識する。これら1)~3)について理解し、認識できていれ
ば合格(60点)。なお、本科目は専攻科目C群、JABEE教育目標の(d)に相当する。
受講生は、水族(水生生物)が健全に生息可能な水域環境とはどのようなもので、それを保
持するために、どのような対策が必要に成るのかを考え、学ぶ。水域環境が水域生物に与え
る影響について理解できていれば合格(60点)。本科目は専攻科目C群、JABEE教育目標の
(a)と(d)に相当する。
沿岸域で実際に起こっている問題並びに適用されている環境修復技術を理解し、今後、各自
が研究や仕事において直面する可能性がある課題に応用できるような「実践的考え方」の習
2単位 選択科目
得を目標とします。 本科目は専攻科目C群Ⅱ、JABEEの教育目標における(d)に相当しま
す。
8/13
受講者は食品の保存中に起こる劣化の機構を理解するとともに,食品劣化を防ぐ方策を習
2単位 選択科目 得する。本科目は専攻科目D群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。水産物の保蔵のしく
み・重要性が理解できれば合格(60点)。
水産生物の 成分の特徴と個々の成分について説明できれば合格(60点)
受講者は、この授業を履修することによって、1)水産物の加工技術(工程、加工原理)の知
2単位 選択科目 識や 2)水産資源成分の機能性(成分の種類、作用機構)に関する知識を習得することが出
来ます。
受講者は、この授業を履修することによって、
1)魚介類のエキス中に含まれる多様な成分の種類を理解し、
2)個々の成分の水産生物における生理的役割を説明し、
2単位 選択必修 3)水産物特有の呈味性との関わりを説明する
ことができるようになります。
受講者は、この授業を履修することによって、1)各食品成分(水分、炭水化物、脂質、タンパ
2単位 選択必修 ク質、ミネラル、ビタミン)に関する化学的知識について理解し、2)魚介類を構成しているタン
パク質、脂質等の構造やその機能性に関する知識を理解することが出来るようになります。
2単位 選択科目
◎
◎
◎
2単位 選択科目
2単位 選択必修
学生は、身近に存在する陸水環境の特徴と、それをめぐる環境問題について考察する能力
を修得します。そして、学生はその環境問題に対して、自分なりの意見を持ち、問題の解決に
向けて身近なところから実践をする能力を身につけます。本科目は専攻科目C群Ⅱ、JABEE
教育目標の(d)に相当します。
3)
◎
◎
2)
学生は、1)海洋生態系について知ることで、海洋の物質循環・エネルギー流・水質形成過程
を理解し、2)水産学に重要な海洋環境の根幹を支える海洋微生物の生態学的機能を理解
2単位 選択必修 し、3)海洋微生物の生命活動が他の海洋生物に与える影響を理解する能力を修得する。こ
れら1)、2)、3) が習得できていれば合格(60点)。 本科目は専攻科目C群,JABEEの教育
目標における(a),(d)に相当する。
1)
◎
2)
思考・判断
我々の生活や地球の生態系に重要な微生物の基礎を理解する能力を修得する。1)微生物
2単位 選択科目 の種類、2)細胞の特徴、3)微生物学の方法、4)微生物の増殖が理解できていれば合格
(60点)。本科目は専攻科目C群,JABEEの教育目標における(d)に相当する。
1)
関心・意欲・
態度
◎
受講学生は食料獲得産業としての漁業の重要性を,日本・世界の様々な統計資料を用いた
説明により,理解する。さらに,生産システムとして漁業生産をとらえることにより,地球生態
系保全との関係について,理解を深める。本科目は専攻科目B群Ⅱ,JABEE教育目標の(d)
に相当する。漁業生産システムの本質が理解できれば合格(60点)とする。
学習・教育目標及び到達目標
受講生は、1) 生態学の基礎を学びます。また、2) 水産の対象となる多くの生物について広く
学び、3) 水産学科の専門に進むための基礎を身につけます。 本科目は専攻科目C群、
JABEE教育目標の (c)、(d) に相当します。 生態学についての基礎を理解できれば合格(60
点)。
2単位 選択科目
開講年次 単位
漁業生産システム論
科目名
1)
2)
技能・表現
1)
◎
◎
◎
◎
2)
知識・理解
3)
322
432
432
432
212
322
322
432
432
211
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
カリキュラムマップ
農学部水産学科
◎
◎
◎
受講学生は1)水産物の商品特性を理解し、同時に流通の基本構造を理解する。2)水産物
等の商品によって収益を上げるために行うマーケティングの戦略的思考法を身につける。以
上の内容が理解できれば合格(60点)。本科目は専攻科目D群Ⅱ、JABEE教育目標の(d)に
相当する。
受講学生は、漁業及び水産業を支える基本的な法制度を履修することによって、法が資源の
維持・増大と操業秩序並びに水産関係業者の生活の安定等を図るために重要なものである
2単位 選択科目 ことを学び、将来の水産業の発展に貢献するための基礎知識を得る。
本科目は専攻科目D群Ⅱ、JABEE教育目標の(a)(d)に相当する。
水産法制度の概要と水産業における役割を理解できれば合格(60点)
1)養殖業の発展過程についてプロダクトサイクル論をベースに理解する。
2)養殖業の直面する問題を、需要動向、技術普及による過剰生産、輸入との競合等の経済
2単位 選択科目 的視点によって理解する。
本科目は専攻科目D群Ⅱ、JABEE教育目標の(d)に相当する。
基礎的な経営学、経済学を水産業の現状分析に適用する方法を理解できれば合格(60点)
2年次
3年次
3年次
1年次
水産物マーケティング論
水産法制度論
水産経営学
水産学基礎実験Ⅰ
1単位
必修
2単位 選択科目
2単位 選択必修
9/13
◎
◎
受講学生は1)資源管理および経営管理の基本的な考え方を理解する。2)持続可能な漁業
経営を行う上で必要な諸条件を理解する。3)漁業が持続可能になるための基本的な考え方
を理解する。以上の内容が理解できれば合格(60点)。本科目は専攻科目D群Ⅱ、JABEE教
育目標の(a)、(d)に相当する。
2年次
漁業管理論
受講学生は本実験で、上級学年で実施される、より高度で専門的な実験・実習、あるいは卒
業研究を履修するために必要となる基礎的な実験手法・知識を修得する。 本科目は専攻科
目E群,JABEE教育目標の(d)に相当する。物理学分野・化学分野・生物学分野を合計して
100点満点とする。【物理学分野】①計測結果を正確にまとめ,それに基づいた考察ができ
る。(60%)②与えられた数表を正しくグラフに表現することができる。(20%)③基本的な物理量
の単位・測定方法を理解している。(20%) 【化学分野】①濃度などの化学計算が理解できて
いる(10%) ②洗浄を含めて器具の取り扱いが正しくできる(10%)③化学実験の危険性を理解
している(10%)④実験操作が正しくできる(10%)⑤実験結果を正確にまとめ,それに基づいた
考察ができる(60%) 【生物学分野】①実験に出席して誠実な態度で課題に取り組み、レポート
が提出できている。観察結果を正確にまとめ,それに基づいた考察ができる。(60%)②線画
が1本の同じ太さの線で描け、終点処理ができている。陰影、立体感、色の濃さが点描で付
けられる。(15%)③各部の名称が記載できている。各部の英語名称が添記できている。(10%)
④組織器官の構造を理解し、それらがほぼ正しく描画できている。描画が丁寧で細部まで詳
細な観察ができている。(15%) 以上が修得できれば合格(60点)
◎
1年次
2単位 選択科目
水産経済学
水産資源化学
受講学生は1)食料産業としての水産業の役割を理解する、2)沿岸・沖合・遠洋という漁業海
域別にみた漁業の特徴を把握する、3)グローバル経済と地球環境変動下における水産業の
2単位 選択必修 あり方を理解する。 以上のように、食料産業としての水産業の役割、漁業生産の経済学的特
性が理解できれば合格(60点)。本科目は専攻科目D群Ⅱ,JABEE教育目標の(a),(d)に相
当する。
2年次
食品微生物学
◎
2)
受講者は、食品を通じた人体への様々の危害を知り、食の安全・安心を守る方法を学習し、
食品の衛生管理に関する基礎的な考え方を身につけるようになること。本科目は専攻科目D
群I、JABEE教育目標の(d)に相当する。食品による人体への危害を理解するとともに食の安
全・安心を守る方法を理解できれば合格(60点)
1)
3年次
2)
食品衛生管理学
1)
◎
3)
食品製造管理学
2)
知識・理解
受講者はこの授業を履修することによって、 1)水産食品原料の特性を理解し, 2)水産食品
の品質に関与する因子と制御法を学び, 3)水産食品の品質を測定する方法を知り, 4)食
2単位 選択科目 品の規格と表示法を身につけます。 本科目は専攻科目D群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相
当する。水産食品原料の特性と水産食品の品質に関する因子について説明できれば合格
(60点)
1)
技能・表現
3年次
2)
思考・判断
◎
1)
関心・意欲・
態度
受講者は水産資源の様々な利用方法を習得する。また,水産資源における問題点を理解す
2単位 選択科目 る。本科目は専攻科目D群Ⅰ,JABEE教育目標の(a),(d)に相当する。水産資源の多様性・
重要性が理解できれば合格(60点)。
学習・教育目標及び到達目標
3年次
必修選択
の別
◎
開講年次 単位
1)微生物を利用して製造される食品の製造方法と特徴 2)食品中の微生物制御法と特徴|を
2単位 選択科目 理解する。これらのことが理解できていれば合格(60点)。本科目は専攻科目D群I、JABEE教
育目標(d)に相当する。
科目名
3)
321
322
432
432
432
432
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
カリキュラムマップ
農学部水産学科
2年次
2年次
3年次
3年次
3年次
3年次
養殖学基礎実習
水産増殖学実験
水産増殖学実習
水産生物学実習
生物学実験
1)
必修
◎
受講学生は□魚類の遺伝子分析の基礎としての、DNAの抽出法を修得し、細胞からのタン
パク除去とDNA精製の手順を理解する。 □PCRの原理、PCR操作の手順と注意点を理解す
る。 □制限酵素によるDNAの選択的切断とその用途を理解する。 □電気泳動の原理とDNA
のバンドの読みとり方を修得する。 □魚類の染色体標本の作製手順を修得する。 □標本作
製における各処理・操作の意義を理解する。 □顕微鏡による染色体の観察方法を習得す
る。 □対象魚の核型を決定し、核型分析の手法を習得する。 □軟骨魚類や硬骨魚類、軟体
2単位 選択必修
動物の体構造の相違を理解する。 □鰓や鰭など器官の観察により水生生物の進化過程と
適応機構を理解する。 □内部構造を要素に分解することにより、構造と機能の関連性を理
解する。 □器官、組織を切開・摘出するための解剖技術を修得する。 □観察対象を正確に
同定し、描画する技術を習得する。 本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(h)に相
当する。各実験課題の目的に則したレポートを提出し、実験技術の修得ができれば合格(60
点)
10/13
◎
受講学生は(1) 共通の目標に向かって他の班員と協調して作業を円滑に進める能力を養
う。 (2) 教員の指示を正しく理解し、宿舎の規則を守り、それに従った団体行動を通じて、研
究活動等における規律を体得する。 (3) 漁業権の設定と試験研究目的における特別採捕
許可の趣旨と意義、保守されるべき義務などを正しく理解する。 (4) 多様な生物の同定の方
法・生物の多様性の調査方法を理解する。 (5) 調査用具の種類、名称と使途を理解し、安
2単位 選択必修
全な正しい使用法を身につける。 (6) 正しい標本作製法を修得する。 (7) 表、図、写真、グ
ラフなどの作成法を修得する。 (8) 調査地点の地形、環境の記録法を修得する。 (9) 報告
書の作成法を修得する。 (10) 調査結果に基づく科学的考察の導出法を会得する。 本科目
は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(e)に相当する。集団行動の規律を守り、多様な生物
の生息状況を理解し、報告書の作成法が修得できれば合格(60点)。
2単位 選択必修
1単位
◎
3)
この授業を履修することで、養殖魚と実際に触れ合うことができ、飼育の難しさを実体験でき
る。魚類の飼育に関する一連の作業を理解できれば合格(60点)
2)
◎
1)
2)
技能・表現
卵発生では、受精から孵化までを連続して観察することにより、脊椎動物に共通した胚発生
の過程を魚類で観察・理解するとともに、培養水温を変えた受精卵培養により、水温が卵発
生に及ぼす影響を、実際の水産増養殖の現場での応用を意識しながら理解することを目標
とします。
また魚類受精卵の卵管理において、注意すべき環境要因について、その実例を体験し、環
境要因による卵発生阻害の防除方法を習得します。
2単位 選択必修 さらに、孵化した魚類仔魚に与える餌料生物ワムシの培養の留意点について、ワムシの培
養水温と餌密度を変えた培養実験により、培養効率を良好とするための要因について学ぶこ
とを目標とします。
これ以外に、魚類親魚を題材とした人工授精方法と、魚類仔稚魚の栄養学についても、実
験と説明によりその技術と基本的な考え方を理解することを目的とします。本科目は専攻科
目E群,JABEE教育目標の(d),(h),(i)に相当する。親魚の催熟と採卵の方法、人工授精法、
受精卵の孵化までの管理について、その概略を説明できれば合格(60点)
2)
思考・判断
◎
1)
関心・意欲・
態度
受講学生はこの授業を履修することによって1)養殖の現場を肌で感じ|2)水産学的なものの
見方,考え方の基礎を習得|することを目標にします。3)多様な海産魚(クロマグロ,マダイ,
1単位 選択必修 ブリ,ヒラマサ,ヒラメ,イシダイ,トラフグ等)を科学的に飼育するためには,今後どのような
知識を身につける必要があるかも理解する。 この科目はJABEE教育目標の(d),(g)に相当
します。
学習・教育目標及び到達目標
◎
必修選択
の別
受講学生は本実験で、1年生で行った水産学基礎実験Ⅰの内容を受け、さらに上級学年で実
施される、より高度で専門的な実験・実習、あるいは卒業研究を履修するために必要となる
基礎的な実験手法を修得する。また、実験・研究技術の修得過程において、必ずしも解が一
つではない課題に対して、問題点を抽出・整理し、その有効な解決策を策定し、実行するとい
う、いわゆるデザイン能力を涵養する。本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d)に相
当する。物理学分野・化学分野・生物学分野を合計して100点満点とする。【物理学分野】①
計測結果を正確にまとめ,それに基づいた考察ができる(60%)②パーソナルコンピューターを
用いて表やグラフが作成できる(10%)③パーソナルコンピューターを用いて回帰直線を求め
ることができる(10%)④実験で得られた計測値の有効数字の取り扱い方を理解し,正確に算
出することができる。また,誤差の波及について注意が払える(10%)⑤誤差を少なくするため
に実験をデザインできる(10%) 【化学分野】① 濃度などの化学計算が理解できている(10%)
② 洗浄を含めて器具の取り扱いが正しくできる(10%)③ 化学実験の危険性を理解している
(10%)④ 実験操作が正しくできる(10%)⑤ 実験結果を正確にまとめ,それに基づいた考察が
できる(60%) 【生物学分野】① 顕微鏡の構造、特に開口絞りの調整、開口数について正しく
理解している(10%)。② マイクロメーターの目盛りの読み方を理解している(10%)。③生物試
料の取り扱い・実験操作が正しくできる(20%)。④実験観察結果を正確にまとめ,それに基づ
いた考察ができる(60%)。以上が修得できれば合格(60点)
開講年次 単位
水産学基礎実験Ⅱ
科目名
1)
2)
知識・理解
3)
432
432
432
432
432
432
432
432
432
432
212
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
カリキュラムマップ
農学部水産学科
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
1年次
水産利用学実習
水産経済調査実習
水産経済学演習
水族環境学実験
水産微生物学実験
漁業情報学実習
物理学実験
海棲哺乳類学実験
海棲哺乳類学実習
潜水技術論
必修選択
の別
学習・教育目標及び到達目標
◎
選択必修
◎
◎
◎
受講生は海棲哺乳類の行動の分析法を修得する。目視やビデオカメラ、コンピュータ等を用
いたデータ収集方法およびデータ処理を習熟する。記録項目・サンプリング法の設定や解析
2単位 選択必修 方法など各自で調査をデザインする能力を養う。海棲哺乳類研究における特有の制約につ
いて理解し、行動の分析方法を習得できれば合格(60点)。 本科目は専攻科目E群,JABEE
の教育目標における(d),(h),(i)に相当する。
受講学生は、海棲哺乳類に関わる人々の仕事内容を知ると同時に、水族館および野外での
海棲哺乳類の調査方法を身につける。海棲哺乳類特有の制約、調査の方法、重要性、楽し
さを理解できれば合格(60点)。本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g),(i)に相
当する。
受講学生は安全な潜水作業を行うための知識体系を習得する。本科目は専攻科目E群,
JABEE教育目標の(d),(g)に相当する。潜水業務の危険性を理解し、その実技を習得でき
2単位 選択科目 れば合格(60点) 講義への出席後、潜水士の資格取得あるいはダイビングスクールへの参
加は1年以内でなければならない。ただし、すでに潜水士資格を取得済みの場合は講義レ
ポートの提出のみで単位認定される。
11/13
◎
受講学生は物理要因の原理とその測定方法を実際に測定機器を扱いながら理解する。測定
条件の設定や解析方法など各自で実験をデザインする能力を養う。測定結果を効率的に処
2単位 選択必修 理・解析するためにパーソナルコンピューターの利用を習得する。解析結果をまとめ,考察す
る能力を身につける。本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(h)に相当する。すべ
ての実験に取り組み,測定方法および測定結果の処理について理解できれば合格(60点)
2単位 選択必修
◎
受講学生は実際に操業を体験し,生産現場の実態を把握する。
物理環境要因の測定を通じて,海洋観測機器の基本的な操作法を習得する。
2単位 選択必修 漁場環境と漁獲変動との関わりを理解する。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g),(i)に相当する。
漁場環境と漁獲変動との関わりを理解できれば合格(60点)
2単位 選択必修
2.0
2単位 選択必修
学生は、細菌を中心とした微生物の取り扱い方をはじめ、菌体の顕微鏡による観察、培養
法、種々の試料中の細菌群の計数法など、微生物学に関する基本的なスキルを修得する。
無菌操作を中心とした微生物の基本的な取扱技術を習得していれば合格(60点)。 本科目
は専攻科目E群,JABEEの教育目標における(d)),(h)に相当する。
◎
◎
1)
◎
3)
受講学生は水質汚濁指標項目の分析法修得ならびに海水、底泥の採取法および海洋での
現場観測、測定法の修得と現場での試料処理を習熟する。水質・底質分析の概念と方法が
理解・習得できていれば合格(60点)。 本科目は専攻科目E群,JABEEの教育目標における
(d),(h)に該当する。
2)
◎
1)
2)
技能・表現
受講学生は、水産経済学に関する基本的な知識、アプローチの方法などを身につけるととも
に、自分の考えを論理的に表明する力を育成する。水産業問題に関する経済的な基本構造
を理解し、各自の報告をもとにディスカッションすることの重要性、楽しさを理解できれば合格
(60点)。 本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g)に相当する。
2)
思考・判断
◎
1)
関心・意欲・
態度
受講学生は、水産業に関わる人々が実際にどのように活動しているかを知ると同時に、野外
2単位 選択必修 調査の方法論を身につける。 現地調査の方法、重要性、楽しさを理解できれば合格(60
点)。本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g)に相当する。
水産食品の製造方法が理解できれば合格(60点)
受講者は,この授業を履修することによって
1)水産食品の種類と特徴・価格および製造原理を理解し,
2)水産缶詰,板つけかまぼこ,揚げかまぼこ,干物の製造が
2単位 選択必修
できるようになります。
受講者は,この授業を履修することによって、
1)魚介類の水分,タンパク質,脂肪などの一般成分の測定を修得し,
2単位 選択必修 2)エキス成分の測定,脂肪酸の分析,電気泳動によるタンパク質の分析を身につけます。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(h),(i)に相当する。
一般成分、エキス成分の実験操作が理解できていれば合格(60点)
開講年次 単位
化学実験
科目名
1)
2)
知識・理解
3)
322
211
212
322
322
431
431
541
541
431
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
カリキュラムマップ
農学部水産学科
2年次
1年次
1年次
2年次
2年次
3年次
3年次
4年次
4年次
3年次
技術者倫理
動物行動学
海棲哺乳類学
水族館学
専門英語Ⅰ
専門英語Ⅱ
専門演習Ⅰ
専門演習Ⅱ
水産技術専門演習
必修選択
の別
学習・教育目標及び到達目標
◎
◎
1)
2)
1)
1単位
2単位
2単位
1.0
1.0
必修
必修
必修
必修
必修
◎
◎
◎
受講者は、研究計画,研究手法,研究結果のまとめ方,結果からの考察方法など,外国語論
文を手本として研究の基本的能力を身につける。専門英語における英語力が身についてい
ると判断できれば合格(60点)。 本科目は専攻科目G群,JABEE教育目標の(d),(f)に相当
する。
受講学生は、各自の卒業研究テーマに関連する学術情報を独自に収集する技術、それらの
学術情報を理解し易いように組み立て発表する能力、およびその学術情報をテーマと関連付
けて利用する能力を高める。本科目は専攻科目G群,JABEE教育目標の(d),(e),(f)に相
当する。レポート、プレゼンテーション、口頭試問(100%)卒業研究テーマと関連する最新の学
術情報を検索し、その学術情報の内容をほぼ正確に解説できる能力があると認められれば
合格(60点)
受講学生は、各自の卒業研究テーマに関連する学術情報を独自に収集する技術、その学術
情報を正確に発表する能力、およびその学術情報をテーマと関連付けて利用する能力を高
める。本科目は専攻科目G群,JABEE教育目標の(d),(e),(f)に相当する。卒業研究テー
マと関連する最新の学術情報を検索し、その学術情報の内容を正確に解説できる能力があ
ると認められれば合格(60点)
12/13
受講学生は研究を進めていく上で必要な問題発見能力・問題解決能力の基礎を学び,研究
計画を自ら立てる能力を身につけることを目標とする。本科目は専攻科目H群,JABEE教育
目標の(d),(e),(g),(h)に相当する。文献等による研究の背景が理解でき(10点)、問題
点を抽出して(15点)、解決策を提案できる(15点)、さらにレポートにまとめ(10点)、プレゼン
テーションできれば(10点)合格(計60点)とする。
◎
受講者は英語の専門文献を読解するのに必要な基礎的語学力を修得することを目的とす
る。英語の専門文献を読解し,内容を理解できる基礎的語学力が認められれば合格(60点)。
本科目は専攻科目G群,JABEE教育目標の(d),(f)に相当する。
◎
3)
受講者は、水族館の成り立ちから現在に至る発展の歴史、法的位置づけおよび社会的役割
の概要を理解する。水族館の設備、生物の採取・搬入・飼育・展示、来園者に対する生涯学
2単位 選択科目 習とレクリエーション、希少生物の繁殖・研究について実例とともに習得する。本科目は専攻
科目 A 群 I,JABEE教育目標の(c)に相当する。水族館が存続する社会亭背景と担うべき役
割の実践過程について理解できれば合格(60点)。 2)
◎
1)
技能・表現
受講生は、海棲哺乳類の分類、構造、生理機構、系統進化、行動、研究手法について理解
2単位 選択科目 する。海棲哺乳類に関する基本的な知識を持ち、他人に説明できれば合格(60点)。本科目
は専攻科目A群Ⅰ,JABEE教育目標の(c)に相当する 。
◎
2)
思考・判断
◎
必修
1)
関心・意欲・
態度
受講生は、動物行動学の基本的な考え方、生物と行動の進化のしくみ、動物行動の研究手
法について理解する。さらに、それを身近な動物の行動に当てはめて考えることができること
2単位 選択科目 を目標とする。動物の特徴や行動に対して、ティンバーゲンが示した4つの「なぜ」(仕組み、
機能、発達、進化)に答えることで研究を進める、という動物行動学の基本的な考え方を理解
できれば合格(60点)。本科目は専攻科目A群Ⅰ,JABEE教育目標の(c)に相当する 。
2単位
学生が、科学技術に関わる事象の中に倫理的問題を認識し、その問題点を分析し思考する
力を形成して、技術者としての自覚と責任を持つことを目標にする。本科目は専攻科目F群,
JABEE教育目標の(b)に相当する。|技術者の説明責任、安全性とリスク論、倫理網領の意
義などのテーマを通して、技術者が社会に対して負っている責任の大きさが理解できれば合
格(60点)
受講学生は小型船舶操縦士免許(2級)を取得する。|安全な航海を行う知識、技術に関する6
項目(一般常識、船舶概要、航海、運用、機関、法規)を確実に理解する。|自艇の行動を、自
2単位 選択科目 らの判断で行い、自らが責任を負う自覚を身につける。|本科目は専攻科目E群,JABEE教育
目標の(d),(g)に相当する。|操縦者の心得及び遵守事項・交通の方法・運行を理解できれ
ば合格(学科試験50問中33問以上と実技試験)
開講年次 単位
小型船舶操縦法
科目名
2)
知識・理解
○
○
○
○
○
3)
431
541
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
カリキュラムマップ
農学部水産学科
4年次 8単位
卒業研究
1単位
3年次
開講年次 単位
水産技術専門実験
科目名
必修
必修
必修選択
の別
13/13
○
○
○
2)
◎
3)
1)
○
○
1)
○
2)
技能・表現
デザイン教育の集大成として位置づけられる。受講学生は卒研テーマの背景を理解し、自分
で問題点を抽出し、それに対応した解決策(実験手法)に基づいて問題点の解決に取り組む
能力を涵養する。本科目は専攻科目H群,JABEEの教育目標における(d),(e),(g),(h)に相当
する。デザイン教育の集大成として位置づけられるため、各自が卒研テーマの背景を理解
し、問題点を抽出し、それに対応した解決策(実験手法)に基づいて研究を遂行できていれば
合格(60点)。
2)
思考・判断
◎
1)
関心・意欲・
態度
受講学生は研究を進めていく上で必要な実験を自ら立て遂行する能力を身につけることを目
標とする。
本科目は専攻科目H群,JABEE教育目標の(d),(e),(g),(h)に相当する。
レポート(100%)の内訳
各テーマに関連する実験技術の習熟度(50%)、実験データに基づくレポート(50%)で評価
する。研究テーマに関連する実験操作が一人で実施でき(30点)、得られたデータについて
解析できれば(30点)で合格(計60点)とする。
学習・教育目標及び到達目標
○
1)
○
2)
知識・理解
◎
○
3)
1
2
3
4
前
後
前
後
前
後
前
後
学
期
年
共通教養科目
暮らしの中の憲法
住みよい社会と福祉
自校学習
生涯スポーツ1
現代社会と法
国際化と異文化理解
生涯スポーツ2
技術者倫理
生命と倫理
環境と倫理
1)自主的、継続的
に学習できること。
2)水産技術者とし
て必要な世界観・
倫理観を身につけ
ること。
DP1 関心・
意欲・態度
語学科目
人権と社会1
農学と社会
地球環境と気象
人権と社会2
専門基礎・初級科目
海水養殖学
生態系科学基礎
世界の食糧生産
水産海洋学
水圏微生物学
水産資源学
環境教育学
陸水学
海洋生態系科学
栽培漁業論
淡水増殖学
種苗生産学
魚類育種学
漁業情報学
水質学
介類増殖学
魚病学
魚類栄養学
漁業生産システム論
水族環境学
海洋環境修復学
専門中級科目
キャリアデザイン
卒業研究・専門演習
海外語学研修(英語)
English Communication 1
英語1
English
Communication 2
英語2
英語3
English
Communication 3
Academic English 1
TOEIC 1
専門上級科目
キャリアデベロップメント
ボランティア実習
日本語の技法
インターンシップ
英語4
English
Communication 4
Academic English 2
TOEIC 2
English Culture Seminar A
English Self-learning A
Academic English 3
English Special Studies A
TOEIC 3
Writing A
English Culture Seminar B
English Self-learning B
Academic English 4
English Special Studies B
TOEIC 4
Writing B
太字:コア科目
ドイツ語総合1
フランス語総合1
韓国語総合1
中国語総合1
ドイツ語総合2
フランス語総合2
韓国語総合2
中国語総合2
ドイツ語総合3
フランス語総合3
韓国語総合3
中国語総合3
ドイツ語総合4
フランス語総合4
韓国語総合4
中国語総合4
専門英語Ⅰ
水産技術専門演習
専門英語Ⅱ
水産技術専門実験
潜水技術論
水産学基礎実験 Ⅰ
里山学演習
小型船舶操縦法
水産学基礎実験 Ⅱ
養殖学基礎実習
水産増殖学実習
水産生物学実習
水産利用学実習
水産経済調査実習
水族環境学実験
水産経済学演習
海棲哺乳類学実習
水産増殖学実験
生物学実験
化学実験
水産微生物学実験
漁業情報学実習
物理学実験
海棲哺乳類学実験
専門演習Ⅰ
専門演習Ⅱ
1)学内外の諸施設を利用した実験・実習・見学により実践力を修得していること。
2)水産技術者として必要な論理的記述力、口頭発表力、コミュニケーション力を身につけること。
1)論理的に思考できること。
2)水域における多様な食糧生産システ
ムを地球的視野から理解し、応用でき
ること。
3)水域の環境保全の重要性を生物・
環境の両面から認識し、多面的に考え
ることができること。
卒業研究
DP3 技能・表現
DP2 思考・判断
水産学科カリキュラムツリー
水族館学
情報処理
国際経済入門
里山学
生物学
基礎ゼミ
物理学
数学
統計と考え方
情報基礎
動物行動学 生命科学基礎
科学的問題解決法
水産経済学
水産化学
魚類生態学
水産実用数学
化学
水産動物学
水産食品保蔵学
食品微生物学
水産物マーケッティング論
海棲哺乳類学
水産生物化学
漁業管理論
魚類繁殖生理学 魚類内分泌学
微生物海洋学
水産利用学
魚類環境生理学
魚類発生生物学
食品衛生管理学
生体分子解析学
水産資源化学
食品製造管理学
水産法制度論
水産経営学
1)科学知識の基礎を習得し、様々な生命活動
を理解していること。
2)世界における水産資源の利用方法を修得
し、その流通を含む食糧問題への対応力を身
につけること。
3)水産技術者として必要なデザイン能力・自
主性・計画的遂行力を身につけること。
DP4 知識・理解
平成27年度入学生用
カリキュラムマップ
カリキュラムツリー
科目ナンバー
112
112
112
112
112
122
122
112
112
112
112
112
112
科目区分
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
地球環境と気象
農学と社会
国際化と異文化理解
国際経済入門
自校学習
ボランティア実習
生命と倫理
環境と倫理
現代社会と法
住みよい社会と福祉
暮らしのなかの憲法
人権と社会2
人権と社会1
科目名
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
2年次
2年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
必修選択
の別
学習・教育目標及び到達目標
1)地球環境がどのように形成されているのか,またそれがどのような要因で変化するかを理
解する。個別要素が複雑に影響し合うシステムを理解する。2)身近な気象現象の成立過程
2単位 選択科目 を理解する。3)地球環境という総合的な対象をシステムとして把握する方法論,見方を理解
する。4)この授業を通して、環境への関心と理解を深め、同時に卒業研究や大学院での研
究の方法論,学問の学び方を学ぶ。
2単位 選択科目
By the end of this class, students will have a better understanding of culture in English
speaking countries.
日常生活の中に埋もれている食と農の深い関わりを発見し、自分の目と頭で考えるための視
2単位 選択科目 角を身につけます。そのことを通じて、日本だけでなく世界にまで広がる問題の連鎖に関心を
持ち、その解決や対応方法について考えていくための態度を身につけます。
この授業を履修することによって、マクロ経済の大きさと流れを理解できるようになるととも
2単位 選択科目 に、国の豊かさや通貨の価値、そして外国為替相場がどのように決まるのか、さらにはそれ
らを適切な方向へ導く経済政策について理解できるようになります。
2単位 選択科目 自律し、他者と共存共生できる文化の形成に与する思想を得る。
歴史を通して結婚(戸籍制度、家制度)や穢れや戦争にまつわる軍隊、靖国問題、公娼制度、
2単位 選択科目
「慰安婦」問題などを学び、思想的に考えることができるようにする。
上記の授業概要に示した内容を理解することによって、各国の民主主義と人権の歴史及び
2単位 選択科目 わが国の統治機構の仕組みを学び、もって憲法及び民主主義の理解に資することを学習・教
育及び到達目標と致します。
社会保障制度についての理解を深める。新聞記事等から事例において社会福祉の動向・課
2単位 選択科目 題について関心をもち、自らの考えを持ち行動する態度を養う。社会福祉学における考え方
を学び、自分自身がもつ価値観に向き合う。
上記の授業概要に示した内容を講義することによって、各国の民主主義の歴史とわが国の
2単位 選択科目 統治機構の仕組みを学び、もって憲法及び民主主義の理解に資することを学習・教育及び到
達目標と致します。
受講者は、この授業を履修することによって、以下のことが可能となると思われる。1)さまざ
まな環境思想それぞれを概説すること。2)具体的な環境問題、とりわけ野生生物をめぐる環
2単位 選択科目 境問題について、思想的・社会学的観点から、「何が問題となっているのか」を説明すること。
3)具体的な環境問題に対して、流布している安易な答えに安住し思考停止するのではなく、
自らが常に考え続けていくという姿勢を身につけること。
生命倫理は科学技術と社会との接点における問題であり、その問題は生命科学技術の進歩
により解決されるものではなく、むしろ問題の重要性・複雑性が増していることを理解する。ま
2単位 選択科目
たこの生命倫理を自分自身の問題として理解した上で、様々な社会的議論を見渡す視野を
得ること。これらを到達目標とする。
ボランティア活動では、活動の意義を学び、様々な人たちとの出会いや組織との関わりを通
1単位 選択科目 して、社会貢献に対する新たな価値観を見出すことができる。また、社会に出た時に必要とさ
れる主体性をもって行動できる力を養うことができる。
受講者は,幅広い見識を形成し,大学を愛する心と学生生活において勉学や日常生活に対
1単位 選択科目
して高い意識を持ち,自ら学ぶ意欲と習慣を身につける。
開講年次 単位
◎
○
1)
◎
○
◎
◎
◎
◎
◎
2)
関心・意欲・
態度
◎
◎
1)
○
◎
2)
思考・判断
◎
○
3)
◎
1)
2)
技能・表現
1)
◎
2)
知識・理解
3)
【ディプロマポリシー】(卒業認定・学位授与に関する方針)
水産学科は、本学の教育理念である「実学教育」を意識しながら「地球的視野から水域の食糧生産と環境・生物について多面的に考える能力を持った人材の育成を目指す」ことを学科の教育理念としており、厳格な成績評価により教育カリキュラムを運営し
ています。これらの趣旨のもとに開講された科目を履修して、所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学士(農学)の学位を授与します。卒業までに身につけるべき資質・能力を以下に示します。
1 関心・意欲・態度
1)自主的、継続的に学習できること。
2)水産技術者として必要な世界観・倫理観を身につけること。
2 思考・判断
1)論理的に思考できること。
2)水域における多様な食糧生産システムを地球的視野から理解し、応用できること。
3)水域の環境保全の重要性を生物・環境の両面から認識し、多面的に考えることができること。
3 技能・表現
1)学内外の諸施設を利用した実験・実習・見学により実践力を修得していること。
2)水産技術者として必要な論理的記述力、口頭発表力、コミュニケーション力を身につけること。
4 知識・理解
1)科学知識の基礎を習得し、様々な生命活動を理解していること。
2)世界における水産資源の利用方法を修得し、その流通を含む食糧問題への対応力を身につけること。
3)水産技術者として必要なデザイン能力・自主性・計画的遂行力を身につけること。
科目ナンバー
112
112
112
112
112
122
112
122
111
112
112
111
111
122
122
111
111
科目区分
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
共通教養科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
English Communication 2
English Communication 1
英語4
英語3
英語2
英語1
生涯スポーツ2
生涯スポーツ1
基礎ゼミ
インターンシップ
キャリアデベロップメント
情報処理
情報基礎
統計と考え方
キャリアデザイン
科学的問題解決法
日本語の技法
科目名
1年次
1年次
2年次
2年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
2年次
1年次
2年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
必修選択
の別
1単位 必修科目
1単位 必修科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
2単位 必修科目
2単位 必修科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
2単位 必修科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
開講年次 単位
受講者は、日本語の基本的性格を学びつつ、論理的な表現をするために必要な能力を習得
する。
数学・自然科学・情報処理の基礎:この講義を履修することによって,1)GISの技術を駆使す
る2)空間的に考える3)分類する4)パターンを認識する5)空間情報を分析する6)分かりや
すく情報を提供する能力を習得する。GISを通して,論理的な考え方を養い,意思決定のスキ
ルを身につける。
働く意味、キャリア開発の重要性を理解する。自分の大学生活の送り方について明確な意識
を持つ。
統計の基本的手法を理解し、統計解析についての実践的知識を身につけて自分で考える力
を養成する。
コンピュータの基本操作から文書作成、表計算、プレゼンテーションを習得する
情報化社会で必須となる情報処理に関する実践的能力を習得するために,具体的な課題を
解決する演習を行う。到達目標は、データの分析、報告書の作成に必要な実践的な情報処
理能力を身に付ける。
「将来のなりたい自分」を考え始め、大学生活の目標を鮮明にします。その獲得に向けての
行動計画の策定し、講義終了後には、「意識・態度・行動」がプラスの変化をしていることを目
指します。
実際にインターンシップに参加し、報告会という形でプレゼンテーションまで体験することによ
り、広い職業観を持ち、主体的に職業選択を行える能力を高め、高い職業意識を涵養する。
受講者は,「読む・書く・調べる・まとめる・発表する」能力を向上させ,理論的な思考力・表現
力・判断力を身につけることができます。
健康の維持・増進、体力・運動能力の向上とその意義についての科学的理論を理解し、各
種スポーツの基本的運動技術・技能・ルールを学ぶことによって、自らすすんで運動・スポー
ツを楽しむことのできる態度を養い、生涯にわたり健康的な生活を営む能力の獲得を目指し
ます。 生涯スポーツ1の学習内容は、生涯スポーツ2と比較し、より基礎的・一般的なものを
扱います。
健康の維持・増進、体力・運動能力の向上とその意義についての科学的理論をより深く理
解し、各種スポーツの専門的運動技術・技能・ルールを学ぶことによって、自らすすんで運動・
スポーツを楽しむことのできる態度を養い、生涯にわたり健康的な生活を営む能力の獲得を
目指します。 生涯スポーツ2の学習内容は、生涯スポーツ1と比較し、より専門的なものを
扱います。
受講者は、この授業を履修することによって、1) 平易な日常会話を理解できる。2) 音声上の
規則を理解し、8-10語前後からなる会話ができる。日常会話において、場面に応じた表現を
使うことができる。3) 比較的平易な英文を一定の速度で読み、要点を理解することができる。
4) 自己の意見や読んだ英文の要約を、単文・複文を用いて表現できる。5) 初歩的な文法事
項を理解し、2,000-2,200語程度の語彙を理解できる。6) TOEIC 310-390点を取ることができ
る。
受講者は、この授業を履修することによって、1) 平易な日常会話を理解できる。2) 音声上の
規則を理解し、8-10語前後からなる会話ができる。日常会話において、場面に応じた表現を
使うことができる。3) 比較的平易な英文を一定の速度で読み、要点を理解することができる。
4) 自己の意見や読んだ英文の要約を、単文・複文を用いて表現できる。5) 初歩的な文法事
項を理解し、2,000-2,200語程度の語彙を理解できる。6) TOEIC 310-390点を取ることができ
る。
受講者は、この授業を履修することによって、1) 学術的な英語でよく用いられる語句・表現を
理解し、パラグラフ・エッセイの構成を把握することができる。2) 専門分野の入門的な文章を
読んで、要点を把握することができる。3) 斜め読み(skimming)や探し読み(scanning)など、指
示されたリーディングスキルを使うことができる。4) 特定の話題について、単文・複文を用い
て表現することができる。5) 基本的な文法事項を理解している。2,500語程度の語彙を理解で
きる。6) TOEIC 380-410点を取ることができる。
受講者は、この授業を履修することによって、1) 英語メディアでよく用いられる語句・表現を理
解し、特にニュースの構成を把握することができる。2) 比較的速く読まれるニュース・ドキュメ
ンタリーの内容を把握することができる。3) 視聴して理解した内容について、3分程度レポー
トしたりディスカッションすることができる。4) 特定の話題について、3つ以上の段落を用いて
表現することができる。5) やや複雑なものを含めて、文法事項を網羅的に理解している。
3,500語程度の語彙を理解できる。6) TOEIC 490-520点を取ることができる。
音読上の規則を理解し、5~10語前後からなる会話ができる。様々な場面に応じた表現を使
うことができる。
音読上の規則を理解し、一定の速度で音読できる。様々な場面での日常会話を伝達機能を
理解した上で使いこなせる。
学習・教育目標及び到達目標
◎
◎
○
○
1)
2)
関心・意欲・
態度
○
○
1)
2)
思考・判断
3)
○
◎
◎
1)
◎
◎
◎
◎
◎
◎
○
◎
○
◎
2)
技能・表現
◎
◎
◎
◎
1)
2)
知識・理解
◎
3)
122
122
122
122
132
132
122
122
132
132
132
132
132
132
132
132
132
132
112
112
112
122
122
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
外国語科目
科目ナンバー
外国語科目
外国語科目
科目区分
ドイツ語総合4
ドイツ語総合3
ドイツ語総合2
ドイツ語総合1
海外語学研修(英語)
English Self-learning B
English Self-learning A
English Special Studies B
English Special Studies A
English Culture Seminar B English Culture Seminar A
Writing B
Writing A Academic English 3
Academic English 4
Academic English 2
Academic English 1
TOEIC 4
TOEIC 3
TOEIC 2 TOEIC 1
English Communication 3
English Communication 4
科目名
2年次
2年次
1年次
1年次
1年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
2年次
2年次
3年次
3年次
2年次
2年次
2年次
2年次
必修選択
の別
学習・教育目標及び到達目標
1単位 選択科目 特定の話題について1分間以上のプレゼンテーションやディスカッションができる。
1単位 選択科目 特定の話題について2分間以上のプレゼンテーションやディスカッションができる。
TOEIC TESTでスコア500点以上を取得すること目指します。TOEICのスコアアップの技術の
1単位 選択科目 習得を図るとともに、身近な題材からビジネス関連の題材まで頻出トピックをカバーし、実践
的な英語力を養うことを目標とします。
TOEIC TESTでスコア500点以上を取得すること目指します。TOEICのスコアアップの技術の
1単位 選択科目 習得を図るとともに、身近な題材からビジネス関連の題材まで頻出トピックをカバーし、実践
的な英語力を養うことを目標とします。
TOEIC TESTでスコア600点以上を取得すること目指します。TOEICのスコアアップの技術の
1単位 選択科目 習得を図るとともに、身近な題材からビジネス関連の題材まで頻出トピックをカバーし、実践
的な英語力を養うことを目標とします。
TOEIC TESTでスコア600点以上を取得すること目指します。TOEICのスコアアップの技術の
1単位 選択科目 習得を図るとともに、身近な題材からビジネス関連の題材まで頻出トピックをカバーし、実践
的な英語力を養うことを目標とします。
やや難度の高い英語評論・エッセイ・科学論文などの精読を行い、論文などを理解する上で
必要となる構文理解能力を養うことを目的とする。また、学術英語の読解に必要となる基本
1単位 選択科目
的な語彙・表現・論理展開に慣れ、論理的に考えながら英語を読めるようになることも目的と
する。大学院進学を希望する学生は、1, 2連続で受講することが強く望まれる。
やや難度の高い英語評論・エッセイ・科学論文などの精読を行い、論文などを理解する上で
必要となる構文理解能力を養うことを目的とする。また、学術英語の読解に必要となる基本
1単位 選択科目
的な語彙・表現・論理展開に慣れ、論理的に考えながら英語を読めるようになることも目的と
する。大学院進学を希望する学生は、1, 2連続で受講することが強く望まれる。
1単位 選択科目 受講生が英語で簡単なプレゼンテーションができるようになることを目指します。
1単位 選択科目 受講生が英語で、やや高度なプレゼンテーションができるようになることを目指します。
英語のライティングで重要なパラグラフやエッセイの論理展開の仕方を学び、明快かつ客観
1単位 選択科目
性・論理性を備えた英語の文章を書けることを目標とする。
英語のライティングで重要なパラグラフやエッセイの論理展開の仕方を学び、明快かつ客観
1単位 選択科目
性・論理性を備えた英語の文章を書けることを目標とする。
オーストラリアについての知識を高め、さまざまなトピックに関する英文を読みこなす読解力
1単位 選択科目 を身につける。更に、プレゼンテーションによってアウトプットの力も養う。英語力だけでなく、
異文化を理解するための視点を養う。
比較的長い英文を読みこなしながら、アメリカ合衆国の移民についての知識を深める。語彙
1単位 選択科目
や文法の力を養う。
受講者は、この授業を履修することによって、1)グローバルなビジネスコミュニケーションの現
1単位 選択科目 状を把握し、2)実用的なビジネス英語を習得し、3)生涯学習の手段を学ぶことができるように
なります。
受講者は、この授業を履修することによって、1)グローバルなビジネスコミュニケーションの現
1単位 選択科目 状を把握し、2)実用的なビジネス英語を習得し、3)生涯学習の手段を学ぶことができるように
なります。
At this end of this class, students will be able to set their individual goals and to create a
1単位 選択科目
series of activities that will assist the students in reaching their goals.
At this end of this class, students will be able to set their individual goals and to create a
1単位 選択科目
series of activities that will assist the students in reaching their goals.
学習目標は、英語圏での語学研修を通して異文化理解と語学学習を体験すると同時に、安
1単位 選択科目
全に渡航、そして帰国することの重要性について学ぶことです。
受講者は、「読む」「書く」「聴く」「話す」能力を総合的に養い、実際に使えるドイツ語を目指し、
1単位 選択科目 ドイツ語検定5級に相当する語彙と表現を習得し、初歩的なドイツ語を理解する力をつけま
す。
受講者は、「読む」「書く」「聴く」「話す」能力を総合的に養い、実際に使えるドイツ語を目指し、
1単位 選択科目 ドイツ語検定4級に相当する語彙と表現を習得し、基礎的なドイツ語を理解する力をつけま
す。
人との知り合い、レジャー、食生活、家族と職業、買い物などのような場面における実用的な
1単位 選択科目 コミュニケーションの練習を踏まえ、ドイツ語圏の日常生活の様々な側面について学び、自分
を伝えようとすることが楽しめる能力を習得できます。
人との知り合い、レジャー、食生活、家族と職業、買い物などのような場面における実用的な
1単位 選択科目 コミュニケーションの練習を踏まえ、ドイツ語圏の日常生活の様々な側面について学び、自分
を伝えようとすることが楽しめる能力を習得できます。
開講年次 単位
1)
◎
◎
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
○
○
◎
◎
◎
○
○
○
○
○
◎
◎
◎
○
1)
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
2)
◎
3)
○
2)
◎
1)
技能・表現
○
2)
思考・判断
○
1)
関心・意欲・
態度
2)
知識・理解
○
○
3)
212
212
専門基礎科目
専門科目
212
専門基礎科目
212
212
専門基礎科目
212
212
専門基礎科目
専門基礎科目
212
専門基礎科目
専門基礎科目
212
専門基礎科目
112
外国語科目
122
122
外国語科目
外国語科目
中国語総合2
122
外国語科目
112
112
外国語科目
122
112
外国語科目
外国語科目
122
外国語科目
外国語科目
中国語総合1
122
外国語科目
魚類生態学
世界の食糧生産
環境教育学
数学
物理学
生物学
化学
里山学
里山学演習
中国語総合4
中国語総合3
韓国語総合4
韓国語総合3
韓国語総合2
韓国語総合1
フランス語総合4
フランス語総合3
フランス語総合2
112
外国語科目
フランス語総合1
科目名
112
科目ナンバー
外国語科目
科目区分
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
1年次
2年次
2年次
1年次
1年次
2年次
2年次
1年次
1年次
2年次
2年次
1年次
1年次
必修選択
の別
2単位 選択必修
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
1単位 選択科目
開講年次 単位
受講者は、フランス語を聞き、話し、読み、書くことに慣れ親しみ、初歩的なコミュニケーション
が図れるようになります。またフランスの言葉と文化への理解を深め、より広い国際感覚を養
うことができます。
受講者は、フランス語を聞き、話し、読み、書くことに慣れ親しみ、初歩的なコミュニケーション
が図れるようになります。またフランスの言葉と文化への理解を深め、より広い国際感覚を養
うことができます。
受講者は、フランス語を使っていろいろな場面でより多様な表現ができるようになる。また身
の回りの直接的なことの他に、事実を理解し説明したりできる能力を身に付けることができ
る。
受講者は、フランス語を使っていろいろな場面でより多様な表現ができるようになる。また身
の回りの直接的なことの他に、事実を理解し説明したりできる能力を身に付けることができ
る。
受講者が韓国語の文字を読み、書くことができ、さらにあいさつや自己紹介など簡単なコミュ
ニケーションができるようになることを目指します。
語彙と文法をバランスよく学び、受講者が初級段階のコミュニケーションができるようになるこ
とを目指します。
受講者がハングル能力検定試験5級から4級程度の文法項目と語彙を身につけることを目指
します。
受講者がハングル能力検定試験4級程度の文法項目と語彙を身につけることを目指します。
この科目の単位修得は電気電子工学科総合エレクトロニクスコースで設定した学習・教育目
標Cの達成に付随的に関与している。「総合2」と併せて、中国語検定準4級程度の基本語彙
と文法力を身につけます。
「総合1」と併せて、中国語検定準4級程度の基本語彙と文法力を身につけます。
日常生活の具体的な場面で、最低限必要とされる語彙や慣用表現を身につけます。簡単な
文を聞き取って、基本的な言い回しを用いて自己表現できるようにします。
総合3と併せて中国語検定4級程度の常用語彙と文法力を身につけます。
里山を構成する樹木や草本類が分類・同定できるようになるとともに、標本が作製できるよう
になる。また間伐などの人為的な要因も含めて、樹木を取り巻くいろいろな環境要因との関係
を体感的に知る。このことを通じて、人間と自然とのかかわりあいについて学び、里山を初め
とする日本的なビオトープへの関心を高める。とくに里山の生態を理解するのに基本となる樹
木の種類の識別に関する能力を身に着ける。
里山を素材として、人間と自然とのかかわりあいについての理解を深め、環境と生命につい
ての問題意識を深める。
化学の基礎理論を学ぶことにより、受講者が今後履修する化学の専門科目や化学知識を必
要とする応用科目を学ぶための学力養成を目標とします。
環境ホルモン、DNA鑑定、遺伝子組換え食品、遺伝子治療、オーダーメイド医薬品、ポストゲ
ノム解析、生物クローンといった問題が今、一般社会で大いに注目されており、生物学は自
然科学分野では近年、進展が最も著しく、また今後の更なる展開が最も期待されている学問
領域です。このような生物学の急速な進展を踏まえ、本講義では生体分子のレベルから生物
集団のレベルに及ぶ広い範囲にわたって種々のテーマを分子的・化学的観点から取り扱い、
本学科所属の学生が将来、関連分野へ進む際に必要不可欠となる現代生物学の基礎的知
識の習得を目標とします。
力学についての概要を知り、力、運動量、エネルギーの基本原則についての知識を得、論理
的思考を身につけます。
微分方程式についての概要を知り、運動・曲線・関数方程式およびその解法についての知識
を得、論理的思考を身につけます。
環境教育の基礎的な知識を得ることで、環境教育の重要性について理解を深める。
世界各地の農業形態と地域の状況を理解する。食料生産における地球規模での課題と展望
を理解する。
受講生は、1) 魚類の多様性や分類体系、生物学的特性などを身につけます。また、2) 魚類
を通して水圏生態系の成り立ちへの理解を深めます。さらに、3) 水産学科の専門課程に進
むための基礎を身につけます。 本科目は専攻科目 A 群、JABEE 教育目標の (c) に相当し
ます。 魚類の多様性や生態、水産資源としての利用の基礎について理解できれば合格(60
点)。
学習・教育目標及び到達目標
1)
○
○
○
○
○
○
2)
関心・意欲・
態度
○
○
1)
◎
2)
思考・判断
◎
○
3)
◎
1)
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
2)
技能・表現
◎
◎
◎
○
◎
◎
1)
○
2)
知識・理解
3)
212
322
322
322
322
432
432
211
212
322
322
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
栽培漁業論
淡水増殖学
海水養殖学
水産実用数学
生体分子解析学
魚類発生生物学
微生物海洋学
魚類繁殖生理学
魚類環境生理学
水産動物学
生命科学基礎
科目名
2年次
2年次
1年次
1年次
3年次
3年次
2年次
2年次
2年次
2年次
1年次
必修選択
の別
生命と非生命の違いについて理解できれば合格(60点)
受講生は、1) 魚類の多様性や分類体系、生物学的特性などを身につけます。また、2) 魚類
を通して水圏生態系の成り立ちへの理解を深めます。さらに、3) 水産学科の専門課程に進
むための基礎を身につけます。 本科目は専攻科目 A 群、JABEE 教育目標の (c) に相当し
ます。 魚類の多様性や生態、水産資源としての利用の基礎について理解できれば合格(60
点)。
受講学生は 前半:細胞の構造と構成成分、遺伝子の構造と機能、遺伝子から生命現象を担
うタンパク質ができるまでについて理解する。 後半:タンパク質の構造、細胞内で行われる代
謝反応(エネルギー獲得と運搬・貯蔵)やシグナル伝達等について理解する。 本科目は専攻
科目A群,JABEE教育目標(c)に相当する。
受講学生は魚類の生殖腺の構造を理解し,卵形成,精子形成がどのようなプロセスで行わ
れれるかを理解する。魚類の成熟現象を人為的に統御する方法について習得する。 本科目
は専攻科目A群,JABEE教育目標の(c),(d)に相当する。 魚類の生殖腺の構造を理解し、
精子と卵が形成される過程を理解し、説明できれば合格(60点)。
受講生は、1)微生物学的視点による海洋学について知ることで、海洋学の基礎を身につけ、
2)海洋微生物が持つ見えない大きな力について理解できていれば合格(60点)。
本科目は専攻科目A群(科学知識の基礎を習得し、様々な生命活動を理解する)、JABEE教
育目標の(c)、(d)に相当する。
本科目は専攻科目A群、JABEE の教育目標における (a), (d)に相当します。
学生は、生命の機能単位である細胞について 1)構造と化学成分、2)エネルギーの獲得、
3)周期と分裂を理解し、また、細胞が統合・制御された個体の成立ちを理解した上で、生化
学、分子生物学、遺伝学の基礎を修得します。また、生命科学の最先端技術を理解する。
学習・教育目標及び到達目標
◎
2)
2単位 選択必修
◎
1)
受講者は,まず,自然界での生物資源の減耗に関する基礎知識を理解する。次に,栽培漁
業の現状と問題を理解し,その対策として行われている放流技術の具体的内容を習得する。
2単位 選択科目 これによって,自然と共生する食糧生産方法を理解できるようになる。本科目は専攻科目B群
Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。自然界での生物資源の減耗と栽培漁業の現状,問
題,対策を理解できれば合格(60点)。試験とその解説は,セクション毎に計3回実施する。
2)
思考・判断
◎
1)
関心・意欲・
態度
受講学生は淡水魚にはどのような種類があるかを理解し,それらの生態と生理を学修する。
また,淡水魚を飼育し,増やす方法について習得する。 本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教
育目標の(a),(d)に相当する。 淡水魚にはどのような種類があるかを理解し、それらの生活
史と増やす方法について説明できれば合格(60点)。
タンパク質、脂質、糖質、核酸、その他低・高分子物質の生体内での役割と、それらの解析方
法の概要を知識として取得し、それらがどのような目的で研究されているかについての知識
を習得することを目的とします。これにより生体分子解析について、卒業研究など専門分野で
の研究の足がかりとする他、農学士として今後さらに発展する生化学、分子生物学でのマス
2単位 選択科目 コミ等の報道内容について理解できるようになることを目的とします。本講義を履修すること
により、将来さらに知識と技術を身につけて、専門分野での研究を行う場合の端緒となる他、
医療や食糧生産、環境保護など日常生活で身近な応用が期待される生化学、分子生物学で
起こるであろう事象を十分に理解し、より良い生活を送れることが期待されます。これらの目
標が達成されれば合格とする(60点)。
数字情報(データ)を理解し、使いこなせるようになるのが目標である。数学の実用技術が体
2単位
必修 得されているか否か、定期試験で判定する。本科目は専攻科目A群Ⅱ、JABEE教育目標の
(c)、(d)に相当する。水産に利用する実用的な基礎数学を理解できれば合格(60点)。
養殖漁業は産業であり,収益を上げることがもっとも重要であることを前提に,海水魚におけ
る養殖対象生物の種類や特徴,養殖漁業を構成する様々な要因について理解し,養殖漁業
2単位 選択必修 とそれに関連する様々な技術・学問分野との関わりについても理解を深めることを目標とす
る。本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教育目標の(a),(d)に相当する。海水養殖学の歴史と
現状についての概要を理解していれば合格(60点)
受講学生は水産増殖・養殖・育種の基礎としての発生生物学の重要性を理解する。魚類の
生活環、すなわち生殖細胞の起源、配偶子形成、配偶子成熟、受精、発生、形態形成の一
連の流れを知る。体細胞分裂における染色体の挙動、細胞骨格の役割と機能を説明できる。
減数分裂における染色体の挙動とDNA量の変化、前期における各ステージで起こる現象を
説明できる。魚類の生殖細胞の起源と生殖巣の分化についての概略を説明できる。卵、精子
2単位 選択科目
の活性化機構を説明できる。受精現象の一連の過程を段階立てて説明できる。魚類の卵
割、胞胚、原腸胚、神経胚の形成過程について説明できる。3胚葉の分化と魚類の主要器官
の形成過程の概略が説明できる。水産増養殖・育種に発生生物学の知見が応用されている
例を挙げることができる。本科目は専攻科目A群,JABEE教育目標の(c),(d)に相当する。
生殖細胞の最終成熟から形態形成までの諸現象の概略が説明できれば合格(60点)
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択必修
2単位 選択科目
2単位 選択科目
開講年次 単位
3)
1)
2)
技能・表現
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
1)
2)
知識・理解
3)
322
322
432
432
432
212
212
322
432
212
212
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
水圏微生物学
生態系科学基礎
漁業生産システム論
漁業情報学
水産資源学
水産海洋学
魚類栄養学
魚病学
介類増殖学
魚類育種学
種苗生産学
科目名
1年次
1年次
3年次
2年次
1年次
1年次
3年次
3年次
3年次
2年次
2年次
必修選択
の別
学習・教育目標及び到達目標
受講学生は海洋の物理的特性を理解し,それらが水産生物に与える影響から水産資源の持
2単位 選択必修 続的利用の必要性を認識する。本科目は専攻科目B群Ⅱ,JABEE教育目標の(d)に相当す
る。海洋の物理構造を理解し,それらが水産生物に与える影響を認識できたら合格(60点)
受講学生は人は生存するために,資源を使う。資源には様々な形態種類があること,特に,
どのように資源を選択して利用すべきかといったこと,さらに資源の利用と環境問題は密接に
2単位 選択必修
関係することを理解する。本科目は専攻科目B群Ⅱ,JABEE教育目標の(a),(d)に相当す
る。資源利用と人間活動の影響についてその重要性が理解できれば合格(60点)
受講学生は漁業情報の収集・解読方法を理解し、水産資源の持続的利用の必要性を認識す
る。海外で行っている野外調査例から、野外調査のデザイン能力、コミュニケーション能力の
2単位 選択科目 必要性を認識する。本科目は専攻科目B群Ⅱ,JABEE教育目標の(d)に相当する。行動・動
態情報の収集・解読方法を理解し,水産資源の持続的利用の必要性を認識できれば合格
(60点)
受講学生は食料獲得産業としての漁業の重要性を,日本・世界の様々な統計資料を用いた
説明により,理解する。さらに,生産システムとして漁業生産をとらえることにより,地球生態
2単位 選択科目
系保全との関係について,理解を深める。本科目は専攻科目B群Ⅱ,JABEE教育目標の(d)
に相当する。漁業生産システムの本質が理解できれば合格(60点)とする。
受講生は、1) 生態学の基礎を学びます。また、2) 水産の対象となる多くの生物について広く
学び、3) 水産学科の専門に進むための基礎を身につけます。 本科目は専攻科目C群、
2単位 選択必修
JABEE教育目標の (c)、(d) に相当します。 生態学についての基礎を理解できれば合格(60
点)。
我々の生活や地球の生態系に重要な微生物の基礎を理解する能力を修得する。1)微生物
2単位 選択科目 の種類、2)細胞の特徴、3)微生物学の方法、4)微生物の増殖が理解できていれば合格
(60点)。本科目は専攻科目C群,JABEEの教育目標における(d)に相当する。
この授業を履修することで
1)魚種の食性と栄養要求の特性
2)魚種による適正な給餌方法
2単位 選択科目 3)魚種による飼料設計
などが理解できます。また、環境変化に伴う技術的なアレンジも可能にします。
本科目は専攻科目B郡Ⅰ、JABEE教育目標の(d)に相当する。
主要な魚類が要求する栄養素の種類と要求量を理解できれば合格(60点)
受講学生は1)遺伝のしくみについて理解する。2)動物の有用形質と質的遺伝、量的遺伝の
違い、選抜育種について理解する。3)染色体操作による魚貝類の倍数体誘導の原理と方
法、人為倍数体の生物学的特徴について理解する。4)染色体操作による雌性発生・雄性発
生2倍体の誘導の原理と方法、全雌魚生産およびクローン作成の方法とその利用性につい
て理解する。 5)魚類の性決定機構、人為的性統御について理解を深め、全雌魚生産を確実
なものとする方法を理解する。 6)魚類の核移植による倍数体とクローン作成の原理と方法に
ついて理解するとともに、胚細胞核移植魚および体細胞核移植魚の発生、生育について理
2単位 選択科目 解する。 7)魚類の系統間・異種間キメラの特性について理解するとともに、生殖系列キメラ
形成技術の水産育種への応用性について理解する。 8)交雑育種法、種・属間雑種の特徴
(ヘテロシスと近交弱勢)について理解する。 9)トランスジェニック魚の作成に際しての卵膜
処理、導入遺伝子の設計・構築、導入遺伝子の組込みと発現に関する分析法、水産学研究
への利用性について理解する。10)量的遺伝子と連鎖解析、マーカー選抜育種など最新の育
種事情を知る。本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。魚類育種への
細胞工学技術開発の貢献や、品種改良への有用遺伝子選抜の重要性を理解できれば合格
(60点)。
受講生は水産魚介類の種類、分類学的位置を理解し、それぞれの生産方法と増殖方法を学
2単位 選択科目 習する。本科目は専攻科目 B 群 I、JABEE 教育目標の (d) に相当する。介類の分類・生理・
生態を理解し、養殖・増殖方法について説明することができれば合格(60 点)。
魚病対策に関する基本的な考え方を身に付けた上で,具体的な対処法に関する知識を習得
2単位 選択科目
する。魚病対策に関する基本的な考え方及び対処法を修得できれば合格(60点)
受講学生は水産増養殖における種苗生産の位置付けとその概要を知るとともに,その一連
の過程である親魚からの採卵・ふ化,餌料培養およびふ化仔魚の飼育を実践できる知識を
習得する。(専攻科目B群Ⅰ「水域における多様な食糧生産システムを理解する。(増殖生産
2単位 選択科目
系)」に相当する。)本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。親魚の採
卵方法、生物餌料の培養方法と仔魚の飼育方法について、その概略を説明できれば合格
(60点)
開講年次 単位
1)
2)
関心・意欲・
態度
1)
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
2)
思考・判断
◎
◎
3)
1)
2)
技能・表現
1)
2)
知識・理解
3)
322
322
322
432
432
212
322
322
322
322
432
432
432
212
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
水産経済学
食品衛生管理学
食品製造管理学
水産資源化学
食品微生物学
水産食品保蔵学
水産生物化学
水産利用学
水産化学
海洋環境修復学
水族環境学
水質学
陸水学
海洋生態系科学
科目名
1年次
3年次
3年次
3年次
2年次
2年次
2年次
2年次
1年次
3年次
3年次
2年次
2年次
2年次
必修選択
の別
2単位 選択必修
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択必修
2単位 選択科目
2単位 選択必修
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択科目
2単位 選択必修
開講年次 単位
水産生物の 成分の特徴と個々の成分について説明できれば合格(60点)
受講者は食品の保存中に起こる劣化の機構を理解するとともに,食品劣化を防ぐ方策を習
得する。本科目は専攻科目D群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。水産物の保蔵のしく
み・重要性が理解できれば合格(60点)。
1)微生物を利用して製造される食品の製造方法と特徴 2)食品中の微生物制御法と特徴を
理解する。これらのことが理解できていれば合格(60点)。本科目は専攻科目D群I、JABEE教
育目標(d)に相当する。
受講者は水産資源の様々な利用方法を習得する。また,水産資源における問題点を理解す
る。本科目は専攻科目D群Ⅰ,JABEE教育目標の(a),(d)に相当する。水産資源の多様性・
重要性が理解できれば合格(60点)。
受講者はこの授業を履修することによって、 1)水産食品原料の特性を理解し, 2)水産食品
の品質に関与する因子と制御法を学び, 3)水産食品の品質を測定する方法を知り, 4)食
品の規格と表示法を身につけます。 本科目は専攻科目D群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相
当する。水産食品原料の特性と水産食品の品質に関する因子について説明できれば合格
(60点)
受講者は、食品を通じた人体への様々の危害を知り、食の安全・安心を守る方法を学習し、
食品の衛生管理に関する基礎的な考え方を身につけるようになること。本科目は専攻科目D
群I、JABEE教育目標の(d)に相当する。食品による人体への危害を理解するとともに食の安
全・安心を守る方法を理解できれば合格(60点)
受講学生は1)食料産業としての水産業の役割を理解する、2)沿岸・沖合・遠洋という漁業海
域別にみた漁業の特徴を把握する、3)グローバル経済と地球環境変動下における水産業の
あり方を理解する。 以上のように、食料産業としての水産業の役割、漁業生産の経済学的特
性が理解できれば合格(60点)。本科目は専攻科目D群Ⅱ,JABEE教育目標の(a),(d)に相
当する。
学生は、1)海洋生態系について知ることで、海洋の物質循環・エネルギー流・水質形成過程
を理解し、2)水産学に重要な海洋環境の根幹を支える海洋微生物の生態学的機能を理解
し、3)海洋微生物の生命活動が他の海洋生物に与える影響を理解する能力を修得する。こ
れら1)、2)、3) が習得できていれば合格(60点)。 本科目は専攻科目C群,JABEEの教育
目標における(a),(d)に相当する。
学生は、身近に存在する陸水環境の特徴と、それをめぐる環境問題について考察する能力
を修得します。そして、学生はその環境問題に対して、自分なりの意見を持ち、問題の解決に
向けて身近なところから実践をする能力を身につけます。本科目は専攻科目C群Ⅱ、JABEE
教育目標の(d)に相当します。
受講生は1)我が国の公共用水域の水質汚濁に関わる環境基準および上水道の水質基準
について知ることで、人の健康や生活における水質保全の重要性と水質分析の必要性につ
いて理解する。2)淡水・海水の諸性質ならびに水質に関連する諸現象を学習し、水域の生
物生産と密接に関連する水質環境について理解する。3)沿岸域における環境汚染の現状を
知り、水域の環境保全の重要性を認識する。これら1)~3)について理解し、認識できていれ
ば合格(60点)。なお、本科目は専攻科目C群、JABEE教育目標の(d)に相当する。
受講生は、水族(水生生物)が健全に生息可能な水域環境とはどのようなもので、それを保
持するために、どのような対策が必要に成るのかを考え、学ぶ。水域環境が水域生物に与え
る影響について理解できていれば合格(60点)。本科目は専攻科目C群、JABEE教育目標の
(a)と(d)に相当する。
沿岸域で実際に起こっている問題並びに適用されている環境修復技術を理解し、今後、各自
が研究や仕事において直面する可能性がある課題に応用できるような「実践的考え方」の習
得を目標とします。 本科目は専攻科目C群Ⅱ、JABEEの教育目標における(d)に相当しま
す。
受講者は、この授業を履修することによって、1)各食品成分(水分、炭水化物、脂質、タンパ
ク質、ミネラル、ビタミン)に関する化学的知識について理解し、2)魚介類を構成しているタン
パク質、脂質等の構造やその機能性に関する知識を理解することが出来るようになります。
受講者は、この授業を履修することによって、1)水産物の加工技術(工程、加工原理)の知
識や 2)水産資源成分の機能性(成分の種類、作用機構)に関する知識を習得することが出
来ます。
受講者は、この授業を履修することによって、
1)魚介類のエキス中に含まれる多様な成分の種類を理解し、
2)個々の成分の水産生物における生理的役割を説明し、
3)水産物特有の呈味性との関わりを説明する
ことができるようになります。
学習・教育目標及び到達目標
1)
2)
関心・意欲・
態度
1)
2)
思考・判断
◎
◎
◎
◎
◎
3)
1)
2)
技能・表現
1)
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
2)
知識・理解
3)
322
322
432
432
211
321
322
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
養殖学基礎実習
水産学基礎実験Ⅱ
水産学基礎実験Ⅰ
水産経営学
水産法制度論
水産物マーケティング論
漁業管理論
科目名
2年次
2年次
1年次
3年次
3年次
2年次
2年次
必修選択
の別
学習・教育目標及び到達目標
2)
3)
1)
2)
1)
◎
◎
2)
知識・理解
◎
◎
受講学生は本実験で、1年生で行った水産学基礎実験Ⅰの内容を受け、さらに上級学年で実
施される、より高度で専門的な実験・実習、あるいは卒業研究を履修するために必要となる
基礎的な実験手法を修得する。また、実験・研究技術の修得過程において、必ずしも解が一
つではない課題に対して、問題点を抽出・整理し、その有効な解決策を策定し、実行するとい
う、いわゆるデザイン能力を涵養する。本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d)に相
当する。物理学分野・化学分野・生物学分野を合計して100点満点とする。【物理学分野】①
計測結果を正確にまとめ,それに基づいた考察ができる(60%)②パーソナルコンピューターを
用いて表やグラフが作成できる(10%)③パーソナルコンピューターを用いて回帰直線を求め
ることができる(10%)④実験で得られた計測値の有効数字の取り扱い方を理解し,正確に算
出することができる。また,誤差の波及について注意が払える(10%)⑤誤差を少なくするため
に実験をデザインできる(10%) 【化学分野】① 濃度などの化学計算が理解できている(10%)
② 洗浄を含めて器具の取り扱いが正しくできる(10%)③ 化学実験の危険性を理解している
(10%)④ 実験操作が正しくできる(10%)⑤ 実験結果を正確にまとめ,それに基づいた考察が
できる(60%) 【生物学分野】① 顕微鏡の構造、特に開口絞りの調整、開口数について正しく
理解している(10%)。② マイクロメーターの目盛りの読み方を理解している(10%)。③生物試
料の取り扱い・実験操作が正しくできる(20%)。④実験観察結果を正確にまとめ,それに基づ
いた考察ができる(60%)。以上が修得できれば合格(60点)
受講学生はこの授業を履修することによって1)養殖の現場を肌で感じ2)水産学的なものの
見方,考え方の基礎を習得することを目標にします。3)多様な海産魚(クロマグロ,マダイ,ブ
1単位 選択必修 リ,ヒラマサ,ヒラメ,イシダイ,トラフグ等)を科学的に飼育するためには,今後どのような知
識を身につける必要があるかも理解する。 この科目はJABEE教育目標の(d),(g)に相当し
ます。
1単位
必修
必修
◎
1単位
受講学生は本実験で、上級学年で実施される、より高度で専門的な実験・実習、あるいは卒
業研究を履修するために必要となる基礎的な実験手法・知識を修得する。 本科目は専攻科
目E群,JABEE教育目標の(d)に相当する。物理学分野・化学分野・生物学分野を合計して
100点満点とする。【物理学分野】①計測結果を正確にまとめ,それに基づいた考察ができ
る。(60%)②与えられた数表を正しくグラフに表現することができる。(20%)③基本的な物理量
の単位・測定方法を理解している。(20%) 【化学分野】①濃度などの化学計算が理解できて
いる(10%) ②洗浄を含めて器具の取り扱いが正しくできる(10%)③化学実験の危険性を理解
している(10%)④実験操作が正しくできる(10%)⑤実験結果を正確にまとめ,それに基づいた
考察ができる(60%) 【生物学分野】①実験に出席して誠実な態度で課題に取り組み、レポート
が提出できている。観察結果を正確にまとめ,それに基づいた考察ができる。(60%)②線画
が1本の同じ太さの線で描け、終点処理ができている。陰影、立体感、色の濃さが点描で付
けられる。(15%)③各部の名称が記載できている。各部の英語名称が添記できている。(10%)
④組織器官の構造を理解し、それらがほぼ正しく描画できている。描画が丁寧で細部まで詳
細な観察ができている。(15%) 以上が修得できれば合格(60点)
◎
1)
技能・表現
1)養殖業の発展過程についてプロダクトサイクル論をベースに理解する。
2)養殖業の直面する問題を、需要動向、技術普及による過剰生産、輸入との競合等の経済
2単位 選択科目 的視点によって理解する。
本科目は専攻科目D群Ⅱ、JABEE教育目標の(d)に相当する。
基礎的な経営学、経済学を水産業の現状分析に適用する方法を理解できれば合格(60点)
2)
思考・判断
◎
1)
関心・意欲・
態度
受講学生は、漁業及び水産業を支える基本的な法制度を履修することによって、法が資源の
維持・増大と操業秩序並びに水産関係業者の生活の安定等を図るために重要なものである
2単位 選択科目 ことを学び、将来の水産業の発展に貢献するための基礎知識を得る。
本科目は専攻科目D群Ⅱ、JABEE教育目標の(a)(d)に相当する。
水産法制度の概要と水産業における役割を理解できれば合格(60点)
受講学生は1)資源管理および経営管理の基本的な考え方を理解する。2)持続可能な漁業
経営を行う上で必要な諸条件を理解する。3)漁業が持続可能になるための基本的な考え方
2単位 選択必修
を理解する。以上の内容が理解できれば合格(60点)。本科目は専攻科目D群Ⅱ、JABEE教
育目標の(a)、(d)に相当する。
受講学生は1)水産物の商品特性を理解し、同時に流通の基本構造を理解する。2)水産物
等の商品によって収益を上げるために行うマーケティングの戦略的思考法を身につける。以
2単位 選択科目
上の内容が理解できれば合格(60点)。本科目は専攻科目D群Ⅱ、JABEE教育目標の(d)に
相当する。
開講年次 単位
3)
432
432
432
432
432
432
432
432
432
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
水族環境学実験
水産経済学演習
水産経済調査実習
水産利用学実習
化学実験
生物学実験
水産生物学実習
水産増殖学実習
水産増殖学実験
科目名
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
必修選択
の別
学習・教育目標及び到達目標
受講学生は、水産業に関わる人々が実際にどのように活動しているかを知ると同時に、野外
2単位 選択必修 調査の方法論を身につける。 現地調査の方法、重要性、楽しさを理解できれば合格(60
点)。本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g)に相当する。
受講学生は、水産経済学に関する基本的な知識、アプローチの方法などを身につけるととも
に、自分の考えを論理的に表明する力を育成する。水産業問題に関する経済的な基本構造
2単位 選択必修
を理解し、各自の報告をもとにディスカッションすることの重要性、楽しさを理解できれば合格
(60点)。 本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g)に相当する。
受講学生は水質汚濁指標項目の分析法修得ならびに海水、底泥の採取法および海洋での
現場観測、測定法の修得と現場での試料処理を習熟する。水質・底質分析の概念と方法が
2単位 選択必修
理解・習得できていれば合格(60点)。 本科目は専攻科目E群,JABEEの教育目標における
(d),(h)に該当する。
水産食品の製造方法が理解できれば合格(60点)
受講者は,この授業を履修することによって
1)水産食品の種類と特徴・価格および製造原理を理解し,
2)水産缶詰,板つけかまぼこ,揚げかまぼこ,干物の製造が
2単位 選択必修
できるようになります。
受講学生は□魚類の遺伝子分析の基礎としての、DNAの抽出法を修得し、細胞からのタン
パク除去とDNA精製の手順を理解する。 □PCRの原理、PCR操作の手順と注意点を理解す
る。 □制限酵素によるDNAの選択的切断とその用途を理解する。 □電気泳動の原理とDNA
のバンドの読みとり方を修得する。 □魚類の染色体標本の作製手順を修得する。 □標本作
製における各処理・操作の意義を理解する。 □顕微鏡による染色体の観察方法を習得す
る。 □対象魚の核型を決定し、核型分析の手法を習得する。 □軟骨魚類や硬骨魚類、軟体
2単位 選択必修
動物の体構造の相違を理解する。 □鰓や鰭など器官の観察により水生生物の進化過程と
適応機構を理解する。 □内部構造を要素に分解することにより、構造と機能の関連性を理
解する。 □器官、組織を切開・摘出するための解剖技術を修得する。 □観察対象を正確に
同定し、描画する技術を習得する。 本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(h)に相
当する。各実験課題の目的に則したレポートを提出し、実験技術の修得ができれば合格(60
点)
受講者は,この授業を履修することによって、
1)魚介類の水分,タンパク質,脂肪などの一般成分の測定を修得し,
2単位 選択必修 2)エキス成分の測定,脂肪酸の分析,電気泳動によるタンパク質の分析を身につけます。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(h),(i)に相当する。
一般成分、エキス成分の実験操作が理解できていれば合格(60点)
受講学生は(1) 共通の目標に向かって他の班員と協調して作業を円滑に進める能力を養
う。 (2) 教員の指示を正しく理解し、宿舎の規則を守り、それに従った団体行動を通じて、研
究活動等における規律を体得する。 (3) 漁業権の設定と試験研究目的における特別採捕
許可の趣旨と意義、保守されるべき義務などを正しく理解する。 (4) 多様な生物の同定の方
法・生物の多様性の調査方法を理解する。 (5) 調査用具の種類、名称と使途を理解し、安
2単位 選択必修
全な正しい使用法を身につける。 (6) 正しい標本作製法を修得する。 (7) 表、図、写真、グ
ラフなどの作成法を修得する。 (8) 調査地点の地形、環境の記録法を修得する。 (9) 報告
書の作成法を修得する。 (10) 調査結果に基づく科学的考察の導出法を会得する。 本科目
は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(e)に相当する。集団行動の規律を守り、多様な生物
の生息状況を理解し、報告書の作成法が修得できれば合格(60点)。
卵発生では、受精から孵化までを連続して観察することにより、脊椎動物に共通した胚発生
の過程を魚類で観察・理解するとともに、培養水温を変えた受精卵培養により、水温が卵発
生に及ぼす影響を、実際の水産増養殖の現場での応用を意識しながら理解することを目標
とします。
また魚類受精卵の卵管理において、注意すべき環境要因について、その実例を体験し、環
境要因による卵発生阻害の防除方法を習得します。
2単位 選択必修 さらに、孵化した魚類仔魚に与える餌料生物ワムシの培養の留意点について、ワムシの培
養水温と餌密度を変えた培養実験により、培養効率を良好とするための要因について学ぶこ
とを目標とします。
これ以外に、魚類親魚を題材とした人工授精方法と、魚類仔稚魚の栄養学についても、実
験と説明によりその技術と基本的な考え方を理解することを目的とします。本科目は専攻科
目E群,JABEE教育目標の(d),(h),(i)に相当する。親魚の催熟と採卵の方法、人工授精法、
受精卵の孵化までの管理について、その概略を説明できれば合格(60点)
この授業を履修することで、養殖魚と実際に触れ合うことができ、飼育の難しさを実体験でき
2単位 選択必修
る。魚類の飼育に関する一連の作業を理解できれば合格(60点)
開講年次 単位
1)
2)
関心・意欲・
態度
1)
2)
思考・判断
3)
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
1)
2)
技能・表現
1)
2)
知識・理解
3)
432
432
432
432
432
212
322
211
212
322
322
431
431
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
専門英語Ⅱ
専門英語Ⅰ
水族館学
海棲哺乳類学
動物行動学
技術者倫理
小型船舶操縦法
潜水技術論
海棲哺乳類学実習
海棲哺乳類学実験
物理学実験
漁業情報学実習
水産微生物学実験
科目名
3年次
3年次
2年次
2年次
1年次
1年次
2年次
1年次
3年次
3年次
3年次
3年次
3年次
必修選択
の別
学生は、細菌を中心とした微生物の取り扱い方をはじめ、菌体の顕微鏡による観察、培養
法、種々の試料中の細菌群の計数法など、微生物学に関する基本的なスキルを修得する。
無菌操作を中心とした微生物の基本的な取扱技術を習得していれば合格(60点)。 本科目
は専攻科目E群,JABEEの教育目標における(d)),(h)に相当する。
受講学生は実際に操業を体験し,生産現場の実態を把握する。
物理環境要因の測定を通じて,海洋観測機器の基本的な操作法を習得する。
漁場環境と漁獲変動との関わりを理解する。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g),(i)に相当する。
漁場環境と漁獲変動との関わりを理解できれば合格(60点)
受講学生は物理要因の原理とその測定方法を実際に測定機器を扱いながら理解する。測定
条件の設定や解析方法など各自で実験をデザインする能力を養う。測定結果を効率的に処
理・解析するためにパーソナルコンピューターの利用を習得する。解析結果をまとめ,考察す
る能力を身につける。本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(h)に相当する。すべ
ての実験に取り組み,測定方法および測定結果の処理について理解できれば合格(60点)
受講生は海棲哺乳類の行動の分析法を修得する。目視やビデオカメラ、コンピュータ等を用
いたデータ収集方法およびデータ処理を習熟する。記録項目・サンプリング法の設定や解析
方法など各自で調査をデザインする能力を養う。海棲哺乳類研究における特有の制約につ
いて理解し、行動の分析方法を習得できれば合格(60点)。 本科目は専攻科目E群,JABEE
の教育目標における(d),(h),(i)に相当する。
受講学生は、海棲哺乳類に関わる人々の仕事内容を知ると同時に、水族館および野外での
海棲哺乳類の調査方法を身につける。海棲哺乳類特有の制約、調査の方法、重要性、楽し
さを理解できれば合格(60点)。本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g),(i)に相
当する。
受講学生は安全な潜水作業を行うための知識体系を習得する。本科目は専攻科目E群,
JABEE教育目標の(d),(g)に相当する。潜水業務の危険性を理解し、その実技を習得でき
れば合格(60点) 講義への出席後、潜水士の資格取得あるいはダイビングスクールへの参
加は1年以内でなければならない。ただし、すでに潜水士資格を取得済みの場合は講義レ
ポートの提出のみで単位認定される。
学習・教育目標及び到達目標
2単位
必修
学生が、科学技術に関わる事象の中に倫理的問題を認識し、その問題点を分析し思考する
力を形成して、技術者としての自覚と責任を持つことを目標にする。本科目は専攻科目F群,
JABEE教育目標の(b)に相当する。技術者の説明責任、安全性とリスク論、倫理網領の意義
などのテーマを通して、技術者が社会に対して負っている責任の大きさが理解できれば合格
(60点)
受講生は、動物行動学の基本的な考え方、生物と行動の進化のしくみ、動物行動の研究手
法について理解する。さらに、それを身近な動物の行動に当てはめて考えることができること
2単位 選択科目 を目標とする。動物の特徴や行動に対して、ティンバーゲンが示した4つの「なぜ」(仕組み、
機能、発達、進化)に答えることで研究を進める、という動物行動学の基本的な考え方を理解
できれば合格(60点)。本科目は専攻科目A群Ⅰ,JABEE教育目標の(c)に相当する 。
受講生は、海棲哺乳類の分類、構造、生理機構、系統進化、行動、研究手法について理解
2単位 選択科目 する。海棲哺乳類に関する基本的な知識を持ち、他人に説明できれば合格(60点)。本科目
は専攻科目A群Ⅰ,JABEE教育目標の(c)に相当する 。
受講者は、水族館の成り立ちから現在に至る発展の歴史、法的位置づけおよび社会的役割
の概要を理解する。水族館の設備、生物の採取・搬入・飼育・展示、来園者に対する生涯学
2単位 選択科目 習とレクリエーション、希少生物の繁殖・研究について実例とともに習得する。本科目は専攻
科目 A 群 I,JABEE教育目標の(c)に相当する。水族館が存続する社会亭背景と担うべき役
割の実践過程について理解できれば合格(60点)。 受講者は英語の専門文献を読解するのに必要な基礎的語学力を修得することを目的とす
1単位
必修 る。英語の専門文献を読解し,内容を理解できる基礎的語学力が認められれば合格(60点)。
本科目は専攻科目G群,JABEE教育目標の(d),(f)に相当する。
受講者は、研究計画,研究手法,研究結果のまとめ方,結果からの考察方法など,外国語論
文を手本として研究の基本的能力を身につける。専門英語における英語力が身についてい
1単位 必修
ると判断できれば合格(60点)。 本科目は専攻科目G群,JABEE教育目標の(d),(f)に相当
する。
受講学生は小型船舶操縦士免許(2級)を取得する。安全な航海を行う知識、技術に関する6
項目(一般常識、船舶概要、航海、運用、機関、法規)を確実に理解する。自艇の行動を、自
2単位 選択科目 らの判断で行い、自らが責任を負う自覚を身につける。本科目は専攻科目E群,JABEE教育
目標の(d),(g)に相当する。操縦者の心得及び遵守事項・交通の方法・運行を理解できれば
合格(学科試験50問中33問以上と実技試験)
2単位 選択科目
2単位 選択必修
2単位 選択必修
2単位 選択必修
2単位 選択必修
2単位 選択必修
開講年次 単位
1)
◎
2)
関心・意欲・
態度
1)
2)
思考・判断
3)
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
1)
○
3)
◎
2)
○
◎
◎
◎
1)
知識・理解
◎
2)
技能・表現
541
541
431
431
541
専門科目
専門科目
専門科目
専門科目
科目ナンバー
専門科目
科目区分
卒業研究
水産技術専門実験
水産技術専門演習
専門演習Ⅱ
専門演習Ⅰ
科目名
1単位
8単位
3年次
4年次
1単位
2単位
4年次
3年次
2単位
4年次
開講年次 単位
必修
必修
必修
必修
必修
必修選択
の別
デザイン教育の集大成として位置づけられる。受講学生は卒研テーマの背景を理解し、自分
で問題点を抽出し、それに対応した解決策(実験手法)に基づいて問題点の解決に取り組む
能力を涵養する。本科目は専攻科目H群,JABEEの教育目標における(d),(e),(g),(h)に相当
する。デザイン教育の集大成として位置づけられるため、各自が卒研テーマの背景を理解
し、問題点を抽出し、それに対応した解決策(実験手法)に基づいて研究を遂行できていれば
合格(60点)。
受講学生は、各自の卒業研究テーマに関連する学術情報を独自に収集する技術、それらの
学術情報を理解し易いように組み立て発表する能力、およびその学術情報をテーマと関連付
けて利用する能力を高める。本科目は専攻科目G群,JABEE教育目標の(d),(e),(f)に相
当する。レポート、プレゼンテーション、口頭試問(100%)卒業研究テーマと関連する最新の学
術情報を検索し、その学術情報の内容をほぼ正確に解説できる能力があると認められれば
合格(60点)
受講学生は、各自の卒業研究テーマに関連する学術情報を独自に収集する技術、その学術
情報を正確に発表する能力、およびその学術情報をテーマと関連付けて利用する能力を高
める。本科目は専攻科目G群,JABEE教育目標の(d),(e),(f)に相当する。卒業研究テー
マと関連する最新の学術情報を検索し、その学術情報の内容を正確に解説できる能力があ
ると認められれば合格(60点)
受講学生は研究を進めていく上で必要な問題発見能力・問題解決能力の基礎を学び,研究
計画を自ら立てる能力を身につけることを目標とする。本科目は専攻科目H群,JABEE教育
目標の(d),(e),(g),(h)に相当する。文献等による研究の背景が理解でき(10点)、問題
点を抽出して(15点)、解決策を提案できる(15点)、さらにレポートにまとめ(10点)、プレゼン
テーションできれば(10点)合格(計60点)とする。
受講学生は研究を進めていく上で必要な実験を自ら立て遂行する能力を身につけることを目
標とする。
本科目は専攻科目H群,JABEE教育目標の(d),(e),(g),(h)に相当する。
レポート(100%)の内訳
各テーマに関連する実験技術の習熟度(50%)、実験データに基づくレポート(50%)で評価
する。研究テーマに関連する実験操作が一人で実施でき(30点)、得られたデータについて
解析できれば(30点)で合格(計60点)とする。
学習・教育目標及び到達目標
○
1)
○
2)
関心・意欲・
態度
○
1)
○
2)
思考・判断
◎
3)
○
○
○
3)
○
◎
○
○
2)
◎
○
1)
○
◎
◎
2)
知識・理解
◎
1)
技能・表現
1
2
3
4
前
後
前
後
前
後
前
後
学
期
年
共通教養科目
暮らしの中の憲法
住みよい社会と福祉
自校学習
生涯スポーツ1
現代社会と法
国際化と異文化理解
生涯スポーツ2
技術者倫理
生命と倫理
環境と倫理
1)自主的、継続的
に学習できること。
2)水産技術者とし
て必要な世界観・
倫理観を身につけ
ること。
DP1 関心・
意欲・態度
語学科目
人権と社会1
農学と社会
地球環境と気象
人権と社会2
専門基礎・初級科目
海水養殖学
生態系科学基礎
世界の食糧生産
水産海洋学
水圏微生物学
水産資源学
環境教育学
陸水学
海洋生態系科学
栽培漁業論
淡水増殖学
種苗生産学
魚類育種学
漁業情報学
水質学
介類増殖学
魚病学
魚類栄養学
漁業生産システム論
水族環境学
海洋環境修復学
専門中級科目
キャリアデザイン
卒業研究・専門演習
海外語学研修(英語)
English Communication 1
英語1
English
Communication 2
英語2
英語3
English
Communication 3
Academic English 1
TOEIC 1
専門上級科目
キャリアデベロップメント
ボランティア実習
日本語の技法
インターンシップ
英語4
English
Communication 4
Academic English 2
TOEIC 2
English Culture Seminar A
English Self-learning A
Academic English 3
English Special Studies A
TOEIC 3
Writing A
English Culture Seminar B
English Self-learning B
Academic English 4
English Special Studies B
TOEIC 4
Writing B
太字:コア科目
ドイツ語総合1
フランス語総合1
韓国語総合1
中国語総合1
ドイツ語総合2
フランス語総合2
韓国語総合2
中国語総合2
ドイツ語総合3
フランス語総合3
韓国語総合3
中国語総合3
ドイツ語総合4
フランス語総合4
韓国語総合4
中国語総合4
専門英語Ⅰ
水産技術専門演習
専門英語Ⅱ
水産技術専門実験
潜水技術論
水産学基礎実験 Ⅰ
里山学演習
小型船舶操縦法
水産学基礎実験 Ⅱ
養殖学基礎実習
水産増殖学実習
水産生物学実習
水産利用学実習
水産経済調査実習
水族環境学実験
水産経済学演習
海棲哺乳類学実習
水産増殖学実験
生物学実験
化学実験
水産微生物学実験
漁業情報学実習
物理学実験
海棲哺乳類学実験
専門演習Ⅰ
専門演習Ⅱ
1)学内外の諸施設を利用した実験・実習・見学により実践力を修得していること。
2)水産技術者として必要な論理的記述力、口頭発表力、コミュニケーション力を身につけること。
1)論理的に思考できること。
2)水域における多様な食糧生産システ
ムを地球的視野から理解し、応用でき
ること。
3)水域の環境保全の重要性を生物・
環境の両面から認識し、多面的に考え
ることができること。
卒業研究
DP3 技能・表現
DP2 思考・判断
水産学科カリキュラムツリー
水族館学
情報処理
水産経済学
統計と考え方
生命科学基礎
基礎ゼミ
国際経済入門
里山学
生物学
物理学
数学
情報基礎
動物行動学
科学的問題解決法
水産化学
魚類生態学
水産実用数学
化学
水産動物学
水産食品保蔵学
食品微生物学
水産物マーケッティング論
海棲哺乳類学
水産生物化学
漁業管理論
魚類繁殖生理学
微生物海洋学
水産利用学
魚類環境生理学
魚類発生生物学
食品衛生管理学
生体分子解析学
水産資源化学
食品製造管理学
水産法制度論
水産経営学
1)科学知識の基礎を習得し、様々な生命活動
を理解していること。
2)世界における水産資源の利用方法を修得
し、その流通を含む食糧問題への対応力を身
につけること。
3)水産技術者として必要なデザイン能力・自
主性・計画的遂行力を身につけること。
DP4 知識・理解
平成28年度入学生用 水産学科 科目一覧表(学部基礎科目,専門科目)
化学
2
生物学
2
1
選択
物理学
2
1
数学
2
1
環境教育学
2
世界の食糧生産
里山学演習
選択
必修
選択
52
2
2・3
D 食品製造管理学
群
Ⅰ 食品衛生管理学
配当
学年
3
2
3
選択
53
選択
4
水産経済学
2
1
選択
54
選択
5
漁業管理論
2
2
選択
55
1
選択
6
2
2
選択
56
2
1
選択
7
2
3
選択
57
1
1
選択
8
水産経営学
2
3
選択
58
里山学
2
1
選択
9
水産学基礎実験Ⅰ
1
1
必修
59
魚類生態学
2
1
選択
13
水産学基礎実験Ⅱ
1
2
必修
60
生命科学基礎
2
1
選択
14
養殖学基礎実習
1
2
選択
61
動物行動学
2
1
選択
15
水産増殖学実験
2
3
選択
62
水産動物学
2
2
選択
16
水産増殖学実習
2
3
選択
63
魚類環境生理学
2
2
選択
17
水産生物学実習
2
3
選択
64
A 魚類繁殖生理学
群
Ⅰ 微生物海洋学
2
2
選択
18
生物学実験
2
3
選択
65
2
2
選択
19
化学実験
2
3
選択
66
2
2
選択
20
水産利用学実習
2
3
選択
67
2
3
選択
68
専
門
基
礎
科
目
授業科目
海棲哺乳類学
専
攻
科
目
選択
必修
選択
配当
学年
1
区分
単位
頁
1
水族館学
2
2
選択
21
魚類発生生物学
2
3
選択
22
生体分子解析学
2
3
選択
23
魚類内分泌学
2
2
選択
24
水産実用数学
2
1
必修
25
海水養殖学
2
1
選択
26
淡水増殖学
2
2
選択
27
栽培漁業論
B 種苗生産学
群
Ⅰ 魚類育種学
2
2
選択
2
2
選択
2
2
介類増殖学
2
魚病学
2
魚類栄養学
水産海洋学
B 水産資源学
群
Ⅱ 漁業情報学
A
群
Ⅱ
区分
授業科目
D
群 水産物マーケティング論
Ⅱ
水産法制度論
専
攻
科
目
E
水産経済調査実習
群
水産経済学演習
単位
頁
2
3
選択
69
水族環境学実験
2
3
選択
70
水産微生物学実験
2
3
選択
71
漁業情報学実習
2
3
選択
72
海棲哺乳類学実習
2
3
選択
73
海棲哺乳類学実験
2
3
選択
74
28
物理学実験
2
3
選択
75
29
潜水技術論
2
1
選択
76
選択
30
小型船舶操縦法
2
2
選択
77
3
選択
31
F群 技術者倫理
2
1
必修
78
3
選択
32
専門英語Ⅰ
1
3
必修
79
2
3
選択
33
1
3
必修
80
2
1
選択
34
G 専門英語Ⅱ
群 専門演習Ⅰ
2
4
必修
81
2
1
選択
35
専門演習Ⅱ
2
4
必修
82
2
2
選択
36
1
3
必修
83
漁業生産システム論
2
3
選択
37
1
3
必修
84
生態系科学基礎
2
1
選択
39
水産技術専門演習
H
水産技術専門実験
群
卒業研究
8
4
必修
85
水圏微生物学
2
1
選択
40
生涯学習概論
2
1
必修
89
海洋生態系科学
C
陸水学
群
水質学
2
2
選択
41
博物館概論
2
1
必修
90
2
2
選択
42
博物館経営論
2
2
必修
91
2
2
選択
43
博物館資料論
2
2
必修
92
水族環境学
2
3
選択
44
博物館資料保存論
2
2
必修
93
海洋環境修復学
2
3
選択
45
博物館展示論
2
2
必修
94
水産化学
2
1
選択
46
博物館教育論
2
2
必修
95
水産利用学
2
2
選択
47
博物館情報・メディア論
2
3
必修
96
D 水産生物化学
群
Ⅰ 水産食品保蔵学
食品微生物学
2
2
選択
48
博物館実習
3
3
必修
97
2
2
選択
49
2
2
選択
50
2
3
選択
51
水産資源化学
学
芸
員
※ 履修方法については、「農学部履修要項」を参照
平成27年度入学生用 水産学科 科目一覧表(学部基礎科目,専門科目)
専
門
基
礎
科
目
化学
2
生物学
2
1
選択
物理学
2
1
数学
2
1
環境教育学
2
世界の食糧生産
里山学演習
52
2
2・3
D 食品製造管理学
群
Ⅰ 食品衛生管理学
2
3
選択
53
選択
4
水産経済学
2
1
選択
54
選択
5
漁業管理論
2
2
選択
55
1
選択
6
2
2
選択
56
2
1
選択
7
2
3
選択
57
1
1
選択
8
水産経営学
2
3
選択
58
里山学
2
1
選択
9
水産学基礎実験Ⅰ
1
1
必修
59
魚類生態学
2
1
選択
13
水産学基礎実験Ⅱ
1
2
必修
60
生命科学基礎
2
1
選択
14
養殖学基礎実習
1
2
選択
61
動物行動学
2
1
選択
15
水産増殖学実験
2
3
選択
62
水産動物学
2
2
選択
16
水産増殖学実習
2
3
選択
63
魚類環境生理学
2
2
選択
17
水産生物学実習
2
3
選択
64
2
2
選択
18
生物学実験
2
3
選択
65
2
2
選択
19
化学実験
2
3
選択
66
2
2
選択
20
水産利用学実習
2
3
選択
67
2
3
選択
68
海棲哺乳類学
単位
頁
区分
1
水族館学
2
2
選択
21
魚類発生生物学
2
3
選択
22
生体分子解析学
2
3
選択
23
水産実用数学
2
1
必修
25
海水養殖学
2
1
選択
26
淡水増殖学
2
2
選択
27
栽培漁業論
B 種苗生産学
群
Ⅰ 魚類育種学
2
2
選択
28
2
2
選択
2
2
選択
介類増殖学
2
3
魚病学
2
魚類栄養学
2
A
群
Ⅱ
選択
必修
選択
配当
学年
3
授業科目
A
群 魚類繁殖生理学
Ⅰ
微生物海洋学
専
攻
科
目
選択
必修
選択
配当
学年
1
区分
授業科目
D
群 水産物マーケティング論
Ⅱ
水産法制度論
専
攻
科
目
E
水産経済調査実習
群
水産経済学演習
単位
頁
2
3
選択
69
水族環境学実験
2
3
選択
70
水産微生物学実験
2
3
選択
71
漁業情報学実習
2
3
選択
72
海棲哺乳類学実習
2
3
選択
73
海棲哺乳類学実験
2
3
選択
74
29
物理学実験
2
3
選択
75
30
潜水技術論
2
1
選択
76
選択
31
小型船舶操縦法
2
2
選択
77
3
選択
32
F群 技術者倫理
2
1
必修
78
3
選択
33
専門英語Ⅰ
1
3
必修
79
2
1
選択
34
1
3
必修
80
2
2
4
必修
81
2
4
必修
82
1
3
必修
83
1
3
必修
84
8
4
必修
85
水産海洋学
B 水産資源学
群
Ⅱ 漁業情報学
漁業生産システム論
1
選択
35
G 専門英語Ⅱ
群 専門演習Ⅰ
2
2
選択
36
専門演習Ⅱ
2
3
選択
37
生態系科学基礎
2
1
選択
39
水圏微生物学
2
1
選択
40
水産技術専門演習
H
水産技術専門実験
群
卒業研究
海洋生態系科学
C
陸水学
群
水質学
2
2
選択
41
生涯学習概論
2
1
必修
89
2
2
選択
42
博物館概論
2
1
必修
90
2
2
選択
43
博物館経営論
2
2
必修
91
水族環境学
2
3
選択
44
博物館資料論
2
2
必修
92
海洋環境修復学
2
3
選択
45
博物館資料保存論
2
2
必修
93
水産化学
2
1
選択
46
博物館展示論
2
2
必修
94
2
2
選択
47
博物館教育論
2
2
必修
95
2
2
選択
48
博物館情報・メディア論
2
3
必修
96
2
2
選択
49
博物館実習
3
3
必修
97
2
2
選択
50
2
3
選択
51
水産利用学
D 水産生物化学
群
Ⅰ 水産食品保蔵学
食品微生物学
水産資源化学
学
芸
員
※ 履修方法については、「農学部履修要項」を参照
平成26年度以前入学生用 水産学科 科目一覧表(学部基礎科目,専門科目)
専
門
基
礎
科
目
化学
2
生物学
2
1
選択
2・3
物理学
2
1
選択
数学
2
1
選択
環境教育学
2
1
世界の食糧生産
2
里山学演習
1
里山学
選択
必修
選択
50
2
2
3
選択
51
4
食品微生物学
D 水産資源化学
群
Ⅰ 食品製造管理学
配当
学年
2
2
3
選択
52
5
食品衛生管理学
2
3
選択
53
選択
6
水産経済学
2
1
選択
54
1
選択
7
1
選択
8
2
1
選択
9
魚類生態学
2
1
選択
13
水産経営学
2
3
選択
58
生命科学基礎
2
1
選択
14
水産学基礎実験Ⅰ
1
1
必修
59
2
2
選択
16
水産学基礎実験Ⅱ
1
2
必修
60
2
2
選択
17
養殖学基礎実習
1
2
選択
61
2
2
選択
18
水産増殖学実験
2
3
選択
62
微生物海洋学
2
2
選択
19
水産増殖学実習
2
3
選択
63
魚類発生生物学
2
3
選択
22
水産生物学実習
2
3
選択
64
生体分子解析学
2
3
選択
23
生物学実験
2
3
選択
65
2
1
選択
25
2
3
選択
66
授業科目
水産動物学
A 魚類環境生理学
群
Ⅰ 魚類繁殖生理学
A 水産実用数学
群
Ⅱ 水産数理科学
専
攻
科
目
選択
必修
選択
配当
学年
1
区分
単位
頁
1
2
2
選択
-
海水養殖学
2
1
選択
26
淡水増殖学
2
2
選択
27
栽培漁業論
2
2
選択
28
種苗生産学
2
2
選択
29
2
2
選択
30
B
群 魚類育種学
Ⅰ
介類増殖学
区分
授業科目
漁業管理論
D
群 水産物マーケティング論
Ⅱ
水産法制度論
専
攻
科
目
化学実験
E
水産利用学実習
群
水産経済調査実習
水産経済学演習
単位
頁
2
2
選択
55
2
2
選択
56
2
3
選択
57
2
3
選択
67
2
3
選択
68
2
3
選択
69
水族環境学実験
2
3
選択
70
水産微生物学実験
2
3
選択
71
漁業情報学実習
2
3
選択
72
2
3
選択
31
物理学実験
2
3
選択
75
藻類増殖学
2
3
選択
-
潜水技術論
2
1
選択
76
魚病学
2
3
選択
32
小型船舶操縦法
2
2
選択
77
魚類栄養学
2
3
選択
33
F群 技術者倫理
2
1
必修
78
水産海洋学
2
1
選択
34
専門英語Ⅰ
1
3
必修
79
2
1
選択
35
1
3
必修
80
2
2
選択
-
G 専門英語Ⅱ
群 専門演習Ⅰ
2
4
必修
81
2
2
選択
-
専門演習Ⅱ
2
4
必修
82
2
3
選択
37
1
3
必修
83
国際漁業技術開発論
2
3
選択
38
1
3
必修
84
生態系科学基礎
2
1
選択
39
水産技術専門演習
H
水産技術専門実験
群
卒業研究
8
4
必修
85
水圏微生物学
2
1
選択
40
生涯学習概論
2
1
必修
89
海洋生態系科学
C
陸水学
群
水質学
2
2
選択
41
博物館概論
2
1
必修
90
2
2
選択
42
博物館経営論
2
2
必修
91
2
2
選択
43
博物館資料論
2
2
必修
92
水族環境学
2
3
選択
44
博物館資料保存論
2
2
必修
93
海洋環境修復学
2
3
選択
45
博物館展示論
2
2
必修
94
水産化学
D 水産利用学
群
Ⅰ 水産生物化学
水産食品保蔵学
2
1
選択
46
博物館教育論
2
2
必修
95
2
2
選択
47
博物館情報・メディア論
2
3
必修
96
2
2
選択
48
博物館実習
3
3
必修
97
2
2
選択
49
水産資源学
B 水産生物行動情報学
群
Ⅱ 漁業生産工学
漁業生産システム論
学
芸
員
※ 履修方法については、「農学部履修要項」を参照
専門基礎科目
科目名:
化学
英文名: Chemistry
ヤマモト ヤストモ
担当者: 山本
康友
■授業概要・方法等
本講義では農学部学生に必要な化学の基礎を学びます。
化学とは物質を扱う学問であり、化学全般の理論的側面は物理化学が担っています。物質の根源である原子の構造と
性質、原子の結合によって生成する分子の構造と性質、物質の状態変化、化学反応といった、物理化学の基礎を本講
義で学びます。
■学習・教育目標および到達目標
化学の基礎知識の習得が目標です。受講者が今後履修する専門科目を理解するための基盤作りを目指します。
■授業時間外に必要な学修
講義毎に配布する小テスト問題
■教科書
講義毎に配布するプリント
■参考文献
[ISBN]9784785330804『ステップアップ大学の物理化学』(齋藤 勝裕, 裳華房 : 2009)
[ISBN]9784785330828『ステップアップ 大学の有機化学』(齋藤 勝裕, 裳華房 : 2009)
■関連科目
すべての化学系講義
■成績評価方法および基準
定期試験 70%
レポートまたは中間試験 30%
■授業評価アンケート実施方法
所定の実施規定に準拠します
■オフィスアワー
講義前後
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 化学とは?
第2回 原子の構造と量子化学の基礎
第3回 電子配置と原子の性質
第4回 化学結合
第5回 分子構造 その1
第6回 分子構造 その2
第7回 物質の状態
第8回 溶液の性質
第9回 酸と塩基 その1
第10回 酸と塩基 その2
第11回 酸化と還元
第12回 化学熱力学 その1
第13回 化学熱力学 その2
第14回 反応速度
第15回 まとめ
-1-
科目名:
生物学
英文名: Biology
タ ナ ベ
担当者: 田辺
ヒロユキ
寛之
■授業概要・方法等
本科目は全学科共通の教職課程科目です。教育職員免許状の取得を希望する学生は「教職課程履修要項」を熟読した
上で履修してください。本科目では大学での生物学についての入門的・導入的内容を学修します。
■学習・教育目標および到達目標
環境ホルモン、DNA鑑定、遺伝子組換え食品、遺伝子治療、オーダーメイド医薬品、ポストゲノム解析、生物クロー
ンといった問題が今、一般社会で大いに注目されており、生物学は自然科学分野では近年、進展が最も著しく、また
今後の更なる展開が最も期待されている学問領域です。このような生物学の急速な進展を踏まえ、本講義では生体分
子のレベルから生物集団のレベルに及ぶ広い範囲にわたって種々のテーマを分子的・化学的観点から取り扱い、本学
科所属の学生が将来、関連分野へ進む際に必要不可欠となる現代生物学の基礎的知識の習得を目標とします。
■授業時間外に必要な学修
毎回の授業について、授業計画に記載されている学習範囲の予習を必ず行って予備知識を十分身につけてから授業に
出席してください。これを怠ると単位認定用試験で合格点は取れません。
■教科書
開講時に指定します。
■関連科目
生物学関連の全講義・実験科目
■成績評価方法および基準
講義内容全般についての論述試験 100%
■授業評価アンケート実施方法
大学実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
バイオサイエンス学科生命情報工学研究室(室No.3424:研究棟4階西側)
htanabe@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
時間帯は指定しません。電子メールで予約した上でお越しください。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 概論
第2回 生体分子(1)
第3回 生体分子(2)
第4回 生体内反応と触媒
第5回 代謝と生体エネルギー(総論)
第6回 代謝と生体エネルギー(各論)
第7回 遺伝情報の担い手
第8回 遺伝情報伝達のしくみ
第9回 遺伝子発現の調節
第10回 遺伝子操作技術
第11回 細胞増殖とその調節
第12回 発生・分化における分子の作用
第13回 生体内情報伝達と高次機能
第14回 生物進化と分子進化
第15回 まとめ
-2-
科目名:
生物学
英文名: Biology
ワ タ ナ ベ ヒロシ
担当者: 渡部
宏
■授業概要・方法等
水産学科・応用生命化学科共通の専門科目です。生物学についての入門的内容を学習します。スライドを用いた授業
方法で、ノートはプリントの穴埋め式です。動画や生物実験を取り入れ、高校生物を学習していない人にも取り組み
やすい授業スタイルです。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は、この授業を履修することにより、生物学の基礎的な部分および生物多様性を理解し、基本的な情報を有す
ることができます。
■授業時間外に必要な学修
授業で学習したことを、身近なものや今後の研究に応用し、理解を深める。
■教科書
指定なし
■参考文献
なし
■関連科目
なし
■成績評価方法および基準
定期試験 70%
小テスト 15%
授業中課題 15%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
なし
■オフィスアワー
木曜13:00以降研究室在室時
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 生物学とは
第2回 生物の集団:生物の生活と環境
第3回 個体群の構造と維持
第4回 生物群集と生態系
第5回 生態学
第6回 行動生態学
第7回 行動学
第8回 生物の進化
第9回 生物の分類と系統
第10回 もっとも繁栄している生物-昆虫
第11回 細胞学
第12回 分子生物学
第13回 生理学
第14回 生態系と人間
第15回 課題研究への取り組み方と定期試験対策
-3-
科目名:
物理学
英文名: Physics
イ ト ウ
担当者: 伊藤
ヨシノリ
喜則
■授業概要・方法等
農学部・全学科共通の基幹科目です。力学全般についての入門・導入的内容を学修します。
■学習・教育目標および到達目標
力学についての概要を知り、力、運動量、エネルギーの基本原則についての知識を得、論理的思考を身につけます。
■授業時間外に必要な学修
講義で省略した部分を教科書・参考書で調べ、自分なりのノートを作り、疑問があれば次週以降に教員に質問するこ
と
■教科書
プリント配布
■参考文献
[ISBN]9784410141836『物理1B・2重要問題集 : 実戦 2004』(数研出版編集部, 数研出版)
■関連科目
農学部専門科目全般
■成績評価方法および基準
定期試験 85%
授業中課題(ミニッツペーパー)15%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規程に準拠して行ないます。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 速さと速度
第2回 等加速度運動
第3回 落下運動(1)
第4回 落下運動(2)
第5回 力のつり合い(1)
第6回 力のつり合い(2)
第7回 運動の法則(1)
第8回 運動の法則(2)
第9回 力積と運動量
第10回 運動量保存則
第11回 はねかえり係数
第12回 仕事とエネルギー
第13回 力学的エネルギー保存則(1)
第14回 力学的エネルギー保存則(2)
第15回 まとめ
-4-
科目名:
数学
英文名: Mathematics
オ ギ タ
担当者: 荻田
リュウゾウ
竜三
■授業概要・方法等
数学の選択科目です。毎回プリントを配布します。対数表を用いて、数値計算の習熟を図り、自然現象や社会現象における指数的変化およびロジステックな変
化を扱います。 さらに2種の生物種の個体数の変化を、微分方程式を基礎に定性的に考察します。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は、授業中の計算・グラフの描画などを通して、
1)常用対数表を用いて、指数的変化を数値として処理する技能を獲得する。
2)微分方程式を読み解くことで、2種の生物種の個体数の変化を相空間の曲線で表現し、変化の様子を捉えることができる。
■授業時間外に必要な学修
「応用的な課題」(指数的変化を応用したもの)
「高校までの学習内容の復習」(基本的な計算技能の確認)
を講義中に指示します。
■教科書
指定しない。毎時間プリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784254171006『数理生態学』(寺本英, 朝倉書店)
■関連科目
なし
■成績評価方法および基準
定期試験 50%
中間試験 30%
授業中の小テスト 20%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
ryuzou.ogita@kfc.kindai-fuzoku.ed.jp
■オフィスアワー
なし
講義計画・テーマ・講義構成
前半の講義では、量の大きさを見積もることができるようにする。具体的には、対数記号を用いないで、数を10のべき乗表示で表し、指数的変化を数値的に計
算する方法を習熟する。べき表示の数の概数を暗算できるようにする。対数計算の意味を明らかにする。自然現象(ニュートンの冷却法則)を数列の漸化式で
表し、温度変化の数値計算を行う。
後半の講義では、微分係数の定義から始め媒介変数で表示された曲線の接ベクトルを導く。指数的変化をする自然現象(生物の増殖、放射性物質の崩壊など)
を微分方程式で表し、指数関数の解を導く。ロジステックな変化も扱う。さらに、個体数を両軸にとって、2種の生物種が相互作用による個体数の変化を、微分
方程式で表し、その解の時間的変化を接ベクトルを用いて、相空間で定性的に追及する。
第1回 量の見積もりの練習を行う。
第2回 手作りの対数表を用いて、べき乗の概数を計算する。
第3回 対数表を利用して、巨大な数、微小な数のけた数を計算する。
第4回 複利計算で概数を計算する。
第5回 分数べきの意味を復習し、指数的変化をする自然現象を扱う。
第6回 指数変化する自然現象で、様々な状況を扱う。
第7回 ニュートンの冷却法則を用いて、漸化式をつくり、解く
第8回 中間のまとめ
第9回 微分係数の定義の復習
第10回 平面上の曲線の接ベクトル
第11回 増殖の方程式 C14による年代測定
第12回 ロジステック方程式
第13回 2種の生物種 捕食・被捕食の場合
第14回 2種の生物種 競争の場合
第15回 伝染病の感染について
定期試験と中間試験
-5-
科目名:
環境教育学
英文名: Environmental Education
イ ガ ラ シ
担当者: 五十嵐
ユ
ミ
コ
有美子
■授業概要・方法等
学部共通の専門基礎科目である。地域レベルおよび地球レベルの環境問題は、ともに、いまや現代社会のみならず
将来社会の人類にとっても生存の根幹を脅かす問題になりつつある。そうしたなかで、それら環境問題の解決・改善
のための一方策として、環境教育に期待が寄せられている。したがって、本講義ではまず環境教育の歴史や理念を学び、
つぎに具体例をみながら環境教育の課題と展望について考える。
■学習・教育目標および到達目標
環境教育の基礎的な知識を得ることで、環境教育の重要性について理解を深める。
■授業時間外に必要な学修
各講義で指示された課題に取り組むこと。
■教科書
特に指定しない。適宜、資料等を配布する。
■参考文献
[ISBN]9784623035151『環境教育への招待 (MINERVA TEXT LIBRARY)』(川嶋宗継, ミネルヴァ書房)
[ISBN]9784812205334『持続可能性に向けての環境教育』(今村光章, 昭和堂)
その他、講義中に指示する。
■関連科目
教育学概論、環境政策学、里山学演習、環境社会学、環境と倫理。
■成績評価方法および基準
定期試験 70%
授業内課題 30%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規程に準拠して行なう。
■研究室・E-mailアドレス
メールアドレスの指定なし。
■オフィスアワー
講義終了後に対応する。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 ガイダンス
第2回 環境教育の歴史と理念(1)
第3回 環境教育の歴史と理念(2)
第4回 環境教育の歴史と理念(3)
第5回 環境教育の歴史と理念(4)
第6回 環境教育の内容と方法(1)
第7回 環境教育の内容と方法(2)
第8回 環境教育の内容と方法(3)
第9回 環境教育の内容と方法(4)
第10回 環境教育の内容と方法(5)
第11回 環境教育の内容と方法(6)
第12回 環境教育の内容と方法(7)
第13回 環境教育の内容と方法(8)
第14回 環境教育の課題と展望(1)
第15回 環境教育の課題と展望(2)
定期試験
-6-
科目名:
世界の食糧生産
英文名: World Food Production
ア リ ジ
担当者: 有路
マサヒコ
昌彦
■授業概要・方法等
食料生産は、持続可能な人類の反映のために最も不可欠なものあり、世界の情勢を決定する要素である。グローバル化が進展する現在、我が国を取
り巻く事情は大きく変化しつつあり、世界の食糧情勢は我が国の命運を左右する要素でもある。本講義では、世界の主要な食料の状況を理解し農学
部の学生として重要な基礎的学力を身につける。
■学習・教育目標および到達目標
世界的な食糧生産の変遷と現状を理解し、それらの関係性を理解することが到達目標である。特に、主要穀類、水産物、畜産物に関してそれぞれの
現状と課題を世界的視野で理解することは、将来の食料分野に関係する職業に関わる内容であるため、積極的な講義への参加を必須とする。
■授業時間外に必要な学修
・農業、漁業、食生活などに関する報道に常に注目すること。
・自分の食べる物の産地に注意しておくこと。
■教科書
特に指定しない。プリント等資料を適宜配布する。
■参考文献
FAO、OECD、IMFの各種報告書
■関連科目
農学と社会
■成績評価方法および基準
ディスカッション 60%
授業内小テスト 40%
■授業評価アンケート実施方法
Webアンケートにより実施。
■研究室・E-mailアドレス
世界経済研究所、水産経済学研究室
Masahiko.Ariji@ma2.seikyou.ne.jp
■オフィスアワー
火曜日:14:30 ~ 16:00
講義計画・テーマ・講義構成
第1回:ガイダンス「世界の食糧生産」とは
第2回:主要穀類の生産と動向
第3回:畜産物の生産と動向
第4回:水産物の生産と動向
第5回:ディスカッション①「食料の未来予想」
第6回:価格変動とその影響
第7回:貿易と資源の関係
第8回:TPPの影響
第9回:我が国の輸出戦略
第10回:ディスカッション②「我が国の食糧戦略」
第11回:食料と国家
第12回:金融と食料の関係
第13回:商社のビジネス
第14回:ディスカッション③「食料ビジネスの戦略」
第15回:講義のまとめと要点確認
-7-
科目名:
里山学演習
英文名: Seminar in Satoyama Science
イケガミ コウイチ
担当者: 池上
甲一
■授業概要・方法等
農学部共通の専門基礎科目です。本演習は、1年間に5回の集中講義として実施します(原則日曜日開講)。この演習では、里山の自然とふれあい、その楽しさ
を実感することができるように多様な側面からの実践活動を行います。
学期の初めに履修上のガイダンスを行うので、必ず出席のうえ指示に従ってください。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は、里山に関連する多様な側面についてフィールド・ベースで学ぶことにより、里山の多面性を実感的に理解することができる。今年度は里山の微生物、
淡水魚類の調査方法、里山の土壌、林床の整理法についてフィールド活動を行い、このことを通じて、里山を初めとする日本的なビオトープへの関心を高める
ことを目標とする。
■授業時間外に必要な学修
里山を歩き、自分の目と体でさまざまの事象を確認する。
図鑑等を使って、里山中の動植物の種類を調べる。
調べた結果については記録を取っておく。
■教科書
とくにない
■参考文献
担当者が指示する
■関連科目
里山学、環境教育学
■成績評価方法および基準
「演習用実習ノート」の評価 50%
演習担当者の指示する課題 50%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
環境政策学研究室
ikegami@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
火曜日1時間目 あらかじめメールで予約してください。
講義計画・テーマ・講義構成
キャンパス内にある里山をフィールドとして、魚類を中心とする淡水生物の調査法、里山における微生物の観察法、土壌と
水の関係、里山の手入れ(間伐)について学習・実践します。
1日に3回分の項目を行います。水圏生体調査法(1回~ 3回)は調査法とともに投網の実践、里山の微生物(4回~ 9回)は
サンプルの採取・培養・観察、里山の土と水(10回~ 12回)は土壌の観察法、生物と土および水との関係、林床整理(13回
~ 15回)はミニ間伐、玉切り、林床整理などの理論と実践を行います。
第1回 水圏生態調査法 (1)
第2回 水圏生態調査法 (2)
第3回 水圏生態調査法 (3)
第4回 里山の微生物 (1)
第5回 里山の微生物 (2)
第6回 里山の微生物 (3)
第7回 里山の微生物 (4)
第8回 里山の微生物 (5)
第9回 里山の微生物 (6)
第10回 里山の土と水 (1)
第11回 里山の土と水 (2)
第12回 里山の土と水 (3)
第13回 林床整理、ミニ間伐 (1)
第14回 林床整理、ミニ間伐 (2)
第15回 林床整理、ミニ間伐 (3)
-8-
科目名:
里山学
英文名: Satoyama Science
イケガミ コウイチ
担当者: 池上
甲一
■授業概要・方法等
農学部共通の専門基礎科目です。本講義は、1年間に5回の集中講義として開講します(原則日曜日開講)。1回の講座では2名の講師による講義と
質疑を行います。基本的に2名の講師のうち、1名は学外の学識者、行政関係者、企業人、NPO法人、農家などを招いて、広い視点から里地・里
山に関する知見や体験を披露してもらいます。もう1名は学内の教員が専門的な分野から里山に関する諸問題を講義します。
受講者は、里山学受講ノートに当該講義の内容を整理して所定期間内に提出することが求められます。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は、里山を素材として、人間と自然とのかかわりあいが多面的な側面を持つことについて理解し、環境と生命についての問題意識を高めます。
■授業時間外に必要な学修
1.日常的に里山保全や生物多様性保全についての新聞や雑誌の記事を読み、どのような動きがあるのかについての情報を収集しておく。
2.関連のシンポジウムや講演会などに積極的に参加する。
■教科書
特になし
■参考文献
講師として招いた担当者が講義中に指示します。
■関連科目
里山学演習、環境教育学
■成績評価方法および基準
里山学受講ノートの評価 100%
■授業評価アンケート実施方法
講義開催日ごとに、講義終了時に所定のアンケートを実施する。
■研究室・E-mailアドレス
環境政策学研究室
ikegami@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
火曜日1時間目 あらかじめメールで予約してください。
講義計画・テーマ・講義構成
2名の講師による講義を実施する。学外講師については、里山専門委員会の議論によって適切な人材を招へいします。学内
講師については、里山の昆虫生態、里山植物、里山の微生物、里山の土壌、淡水動物、里山保全の法制度、里山の利用と社
会などについて講義します。また学内団体による調査・研究活動成果(自主団体によるものも含む)の報告を行うこともあ
ります。スケジュールは学期の初めに掲示します。2016年のテーマは「エコで働く」です。
-9-
専攻科目
科目名:
魚類生態学
英文名: Ecology of Fishes
ワ タ ナ ベ シュン
担当者: 渡邊
俊
■授業概要・方法等
水産学科専攻科目 A 群(科学知識の基礎を習得し、様々な生命活動を理解する)科目です。魚類は脊椎動物の中で最
も起源の古い仲間であり、脊椎動物の種多様性の半数以上を占め、世界のほぼ全ての水域に広く分布します。また、
私達は古来より、魚類を食資源として利用してきました。本講義では、多様な水圏環境に適応し、その生態系の一員
を保ちながら、脈々と生きている魚類の生態について講述します。
■学習・教育目標および到達目標
受講生は、魚類の多様性や分類体系、生物学的特性などを身につけます。また、魚類を通して、水圏生態系の成り立
ちへの理解を深めます。さらに、水産学科の専門課程に進むための基礎を身につけます。
本科目は専攻科目 A 群、JABEE 教育目標の (c) に相当します。
魚類の多様性や生態、水産資源としての利用の基礎について理解できれば合格(60 点)。
■授業時間外に必要な学修
授業で習った内容に関することについて参考書を調べてより理解を深め、疑問があれば次週以降に質問すること。
■教科書
[ISBN]4769912293『魚類生態学の基礎』(塚本勝巳編, 恒星社厚生閣 : 2010)
■参考文献
[ISBN]4769910126『魚学入門』(岩井 保, 恒星社厚生閣 : 2005)
[ISBN]4807907832『生態学入門』(東京化学同人編 : 2012)
他は講義中に随時紹介します。
■関連科目
海洋生態系科学、動物行動学、漁業情報学、水族環境学、生態系科学基礎
■成績評価方法および基準
毎回の講義における小レポート 40%
授業内定期試験 60%
■授業評価アンケート実施方法
個々の講義内容はシリーズとして相互に関連している。そのため、授業に対する全体評価は、講義が完結する最終講
義のときに実施する。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 魚類生態学・環境
第2回 生活史
第3回 行動と社会
第4回 集団と種分化
第5回 回遊
第6回 形態観察・遺伝子解析
第7回 耳石解析・安定同位体分析
第8回 行動観察・個体識別・バイオロギング
第9回 変態と着底
第10回 生残と成長
第11回 性転換・産卵と子の保護
第12回 寿命と老化・採餌生態・捕食と被食
第13回 攻撃・なわばり・群れ行動・共生
第14回 個体変動・外来魚による生態系の攪乱
第15回 まとめ
- 13 -
科目名:
生命科学基礎
英文名: Principles of Genetics
コバヤシ ヤスヒサ
担当者: 小林
靖尚
■授業概要・方法等
近年、解析技術の急速な発展に伴って、これまで不明だった生命現象の詳細が明らかになってきました。 そのため
21 世紀は「生命科学」の時代だと言われ、現在、生命の科学的知識が様々な分野に影響を与えるようになっています。
本講義では現代の生命科学を理解するために、生命の基本構成単位である「細胞」について解説します。さらに生
物の特徴を応用した水産分野における最新のバイオテクノロジー技術の紹介も行います。
■学習・教育目標および到達目標
本講義で受講生は、生命の基本構成単位である細胞の種類、構造、増殖様式、分化/脱分化および代謝について理解
できるようになる。さらに、様々な生物学の問題や研究テーマに対して科学的思考を用いて挑むことが出来る。
細胞の種類と増殖について理解出来れば合格。
■授業時間外に必要な学修
講義で省略した内容を、参考図書やインターネットなどで調べ、理解を深めることを希望します。また現在、生命
科学分野の研究の進展は大きく報道されるようになっています。そのためニュースや新聞等で最新の生命科学関連の
記事をチェックする習慣を身に付けてください。
■教科書
特に指定しません。 授業の理解を深めるために、必要に応じて図や写真等を含むプリントを配布します。
■参考文献
[ISBN]9784758120531『現代生命科学』(羊土社 : 2015)
[ISBN]9784524262144『Essential細胞生物学〈DVD付〉原書第3版』(B.et al. Alberts, 南江堂 : 2011)
■成績評価方法および基準
毎回の講義における小テスト 60%
期末テスト 40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■オフィスアワー
メールで連絡して下さい。
講義計画・テーマ・講義構成
本講義は、高等学校等で生物を履修しなかった人でも理解できるように、研究の歴史や、生物と無生物の違いから説明し
ます。
以下に講義内容を示しますが、講義の進捗状況に従って順序を変更する場合があります。
第1回 背景
第2回 細胞の種類:
第3回 細胞の物質的基盤①:
第4回 細胞の物質的基盤②:
第5回 細胞の物質的基盤③:
第6回 細胞の増殖①:
第7回 細胞の増殖②:
第8回 細胞をまとめる仕組み①:
第9回 細胞をまとめる仕組み②:
第10回 個体の発生①:
第11回 個体の発生②:
第12回 生命科学における実験手法①:
第13回 生命科学における実験手法②:
第14回 水産におけるバイオテクノロジー:
第15回 まとめ:
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科目名:
動物行動学(平成27年度以降入学生用)
英文名: Ethology
サ カ イ
担当者: 酒井
マ
イ
麻衣
■授業概要・方法等
ハンドウイルカは何のために鳴くのか、ザトウクジラはなぜ回遊するのか、イロワケイルカの母子はなぜ並んで泳ぐのか…。動物行動学者ニコ・ティンバーゲ
ンは、生物の特徴について4つの「なぜ」、すなわちそれがどのような仕組み(至近要因)であり、どんな機能(究極要因)を持っていて、個体内でどう獲得さ
れ(発達要因)、どんな進化を経てきたのか(系統進化要因)に答えなければならないと考えた。本講義では、動物の行動がどのように研究され、何がわかっ
ているのかについて理解することを目的として、担当教員が研究対象としている鯨類や、私たちヒトや身近な動物の研究を例に挙げながら解説する。
■学習・教育目標および到達目標
受講生は、動物行動学の基本的な考え方、生物と行動の進化のしくみ、動物行動の研究手法について理解する。さらに、それを身近な動物の行動に当てはめて
考えることができることを目標とする。動物の特徴や行動に対して、ティンバーゲンが示した4つの「なぜ」(仕組み、機能、発達、進化)に答えることで研究
を進める、という動物行動学の基本的な考え方を理解できれば合格(60点)。本科目は専攻科目A群Ⅰ,JABEE教育目標の(c)に相当する 。
■授業時間外に必要な学修
ヒトを含む身近な動物の行動を観察したり思い起こしたりして、4つの「なぜ」を書きだしてみる。講義でわからなかった内容について書きとめ、次回以降に
質問する。講義内で示された課題に取り組む。
■教科書
プリントを配布します。
■参考文献
[ISBN]9784087201680『生き物をめぐる4つの「なぜ」(集英社新書)』(長谷川 真理子, 集英社 : 2002)
[ISBN]9784130120326『進化と人間行動』(長谷川 寿一, 東京大学出版会 : 2000)
[ISBN]9784320057388『行動生態学 (シリーズ 現代の生態学 5)』(沓掛 展之, 共立出版 : 2012)
[ISBN]9784130622233『野生動物の行動観察法: 実践 日本の哺乳類学』(井上 英治, 東京大学出版会 : 2013)
■関連科目
海棲哺乳類学
■成績評価方法および基準
確認テスト 50%
レポート 50%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
研究棟4階・2406・sakaimai@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
在室であれば対応します( ~ 17時)。事前にメールで連絡してください。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 動物行動学の世界へようこそ
第2回 4つのなぜ
第3回 自然淘汰
第4回 遺伝子と行動
第5回 ゲーム理論による行動の分析
第6回 協力行動の進化:血縁淘汰
第7回 協力行動の進化:互恵性
第8回 性と性淘汰
第9回 性的対立と配偶システム
第10回 ヒトの協力行動と環境問題
第11回 親の世話
第12回 動物のコミュニケーション・社会行動
第13回 動物の社会
第14回 動物の社会の研究事例・理解度の確認
第15回 まとめ
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科目名:
水産動物学
英文名: Aquatic Zoology
イ シ ダ
担当者: 石田
ヨシナリ
義成
■授業概要・方法等
水産動物とは、水域に生息する多様な生物群の中で、人間と関わりの大きな動物である。すなわち、それは水産資源として利用される魚介類、食物連鎖を通し
て水産資源と密接に関係する動物、また、水産増養殖されている動物やその餌料生物として利用される動物などである。
■学習・教育目標および到達目標
水産動物は広範囲の動物門に及ぶ多様な動物群である。受講学生は、各動物群における下記のような生物学的特性を学ぶ。
(1)各動物が属する分類学的位置
(2)各動物が生棲する環境
(3)その環境に適応するための多様な体構造と生活様式
(4)各動物と水産業との関係
水産動物の多様性の実態を知り、各種水産動物と水産との関係を理解できれば合格(60点)
この科目は専攻科目A群「水域における生命活動を理解する」、JABEE教育目標の(c)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
予習「あらかじめ配布した資料を精読しておくこと」
復習「授業で習ったことを整理し、さらに、自分で調べてまとめること」
■教科書
配布プリントを使用
■参考文献
[ISBN]4769906765『基礎水産動物学入門』、(岩井保・林勇夫、恒星社厚生閣、1990)
[ISBN]4769910452『水産無脊椎動物学入門』、(林勇夫、恒星社厚生閣、2006)
[ISBN]9784915342660『鯨類海産哺乳類学[第二版]』(加藤秀弘・中村玄、生物研究社、2012)
[ISBN]9784486017332『鯨類学』(村山司、東海大学出版会、2008)
■関連科目
生態系科学基礎、水産資源科学、水産生物行動情報学
■成績評価方法および基準
定期期末試験評価 70%
小テスト評価 30%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
講師控室 ・ platanistidae@sunny.ocn.ne.jp
■オフィスアワー
なし。質問等があるときには、上記メールまで連絡してもらえば、時間と場所を調整の上、随時説明します。
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度目標」
動画や写真を多く用い、各動物の生物学的特性を理解しやすくします。
授業時間の70%以上を出席した者を定期試験対象者とします。
第1回 水産動物の分類体系
第2回 水産動物の生活環境-1
第3回 水産動物の生活環境-2
第4回 水産動物の生活環境-3
第5回 水産動物の生活環境-4
第6回 刺胞動物
第7回 輪形動物・環形動物
第8回 軟体動物-1
第9回 軟体動物-2
第10回 節足動物(甲殻類)-1
第11回 節足動物(甲殻類)-2
第12回 棘皮動物・脊索動物-1
第13回 脊索動物-2
第14回 脊索動物-3
第15回 鯨類と人との関わり
定期試験
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科目名:
魚類環境生理学
英文名: Environmental Physiology of Fish
イシバシ ヤスノリ
担当者: 石橋
泰典
■授業概要・方法等
魚類は様々な環境変化に適応し,進化してきたため,種に応じて多様な生理機能を保持している。魚は環境変化に対してどのように適応し,生存しているのか。
その機能を研究するのが環境生理学であり,水産増養殖,漁業,水産利用などの水産業の発展に極めて重要な基礎学問分野である。本講義では,まず,魚類環
境生理学に関する概念を解説する。次に,魚類における神経系,内分泌・代謝系および生体防御系のそれぞれの機能を説明する。さらに,神経,内分泌,生体
防御系などが同時に働く環境調節・生体制御のクロストークに関する講述を行い,その上で,環境水の酸素濃度,塩分,温度を始めとした魚類の各種環境に対
する応答メカニズムを解説する。この科目は,A群Ⅰの生命科学系分野に属し,様々な生命活動を理解するのに役立てることができる。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は,魚類が様々な環境でどのように適応し,生きているかについての機構を知り,環境変化が生じた時の応答メカニズムを理解する。魚類の様々な生存
戦略とその機構を理解することで,多くの水産分野に応用するための基礎知識を習得できるようになる。
本科目は専攻科目A群,JABEE教育目標の(c),(d)に相当する。
魚類が環境でどのように適応し,環境変化が生じた時の応答メカニズムを理解できれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
受講者は,高校生物や大学の補修生物等で学習した「環境と動物の反応」を復習しておく。また,類似の科目,参考書等で動物の生理学に関する基礎的な知識
を学修する。
■教科書
適時プリント配付
■参考文献
[ISBN]9784769912934『魚類生理学の基礎 増補改訂版』(会田 勝美, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784769907039『魚類生理学概論 新版』(板沢 靖男, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784769907060『魚類生理学』(板沢 靖男, 恒星社厚生閣)
■関連科目
栽培漁業論,魚類繁殖生理学,魚類内分泌学,海水増殖学,淡水増殖学,種苗生産学,魚病学,魚類栄養学
■成績評価方法および基準
§Ⅰ 授業内テスト 45%
§Ⅱ,Ⅲ 授業内テスト 20%
§Ⅳ 授業内テスト 35%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。また,セクション毎に独自の授業アンケートを実施する。
■研究室・E-mailアドレス
isibasi@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
毎週火曜日の3時限目
講義計画・テーマ・講義構成
「H28年度目標」
講義のセクション,内容を一部改編する。講義で使うパワーポイントの内容と時間を増やし,ノートの内容をさらに簡素化する。また,配布資料を増し,講義
がさらに分かり易くなるよう改善したい。 授業の2/3(10回)以上の出席を受験資格とする。
第1回 魚類環境生理学とは,概要,個体の制御と器官系
§Ⅰ 神経系 1-1.中枢神経系, 1-2.末梢神経系
第2回 §Ⅰ 1-3.神経の構造と興奮, 2-1.感覚 (受容器) a.概略, 種類, 基本機構
第3回 §Ⅰ 2-2.感覚 (受容器) b.化学的感覚
第4回 §Ⅰ 2-3.感覚 (受容器) c.物理的感覚
第5回 §Ⅰ 2-4.感覚 (受容器) d.視覚
第6回 §Ⅰ 3.効果器 (作動体)
第7回 §Ⅰのまとめ,解説
§Ⅱ 内分泌系 1.合成・放出・受容体
第8回 §Ⅱ 2.内分泌系各論
第9回 §Ⅲ 生体防御系 1.非特異的生体防御 2.特異的生体防御
第10回 §Ⅱ・Ⅲのまとめ,解説
§Ⅳ 環境調節・生体制御のクロストーク 1.適応と順応,個体と細胞のストレス応答
第11回 §Ⅳ 2.呼吸と循環a
第12回 §Ⅳ 3.呼吸と循環b 低酸素と適応, 4.浸透圧調節a
第13回 §Ⅳ 4.浸透圧調節b 塩分変化と順応, 5.温度 変化と順応,耐性の変化
第14回 §Ⅳ 6.仔稚魚の各種環境と適応
第15回 §Ⅳのまとめ,解説
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科目名:
魚類繁殖生理学
英文名: Fish Reproductive Physiology
オ オ タ
担当者: 太田
ヒ ロ ミ
博巳
■授業概要・方法等
魚類の繁殖現象、すなわち性分化を終了後、ある一定の成長を遂げた魚が環境の変化を感じて成熟を開始し、配偶子を形成し、産卵、受精に至るまでのプロセ
スを生理学的・生化学的に理解することを目的とする。魚類の種苗生産を行う場合の基本知識となります。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は魚類の生殖腺の構造を理解し,卵形成,精子形成がどのようなプロセスで行われれるかを理解する。魚類の成熟現象を人為的に統御する方法につい
て習得する。
本科目は専攻科目A群,JABEE教育目標の(c),(d)に相当する。
魚類の生殖腺の構造を理解し、精子と卵が形成される過程を理解し、説明できれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
講義の中で紹介する文献や参考文献を図書館やウェブで調べ、疑問点を積極的に質問してください。
配付するプリントは以下の階層区分を意識しているので,参考にしてください。
大きい項目からⅠ→→No.1→→§→→(1)→→①→→1)→→A→→a
■教科書
指定しません。講義資料としてプリントを配付します。配付したプリントは毎回持参してください。
■参考文献
[ISBN]9784769912934『増補改訂版 魚類生理学の基礎』(会田 勝美, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784769907060『魚類生理学』(板沢 靖男, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784895314312『水産養殖学講座 第1巻 魚類解剖学』(緑書房)
[ISBN]9784895314343『水産養殖学講座 第4巻 水族繁殖学』(緑書房)
[ISBN]9784004303879『細胞から生命が見える (岩波新書)』(柳田 充弘, 岩波書店)
■関連科目
種苗生産学/海水養殖学/淡水増殖学/魚類発生生物学
■成績評価方法および基準
1回目小テスト 25%
2回目小テスト 25%
3回目小テスト 25%
質問表の内容 25%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
水産研究棟3階 2318 ohta@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
前もってメールでアポイントを取ってくれれば,いつでも結構です。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 I. 魚類の生殖腺の構造-1
第2回 I. 魚類の生殖腺の構造-2
第3回 II. 魚類の成熟現象とホルモン-1
第4回 II. 魚類の成熟現象とホルモン-2
第5回 III. 卵形成-1
第6回 III. 卵形成-2
第7回 III. 卵形成-3
第8回 III. 卵形成-4
第9回 IV. 魚類の産卵行動-1
第10回 IV. 魚類の産卵行動-2
第11回 V. 成熟の人為的制御方法
第12回 VI. 精子形成と精子運動-1
第13回 Ⅵ. 精子形成と精子運動-2
第14回 Ⅶ. 配偶子の保存
第15回 Ⅷ. 魚類の成熟現象とその制御
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科目名:
微生物海洋学
英文名: Microbial Oceanography
タニグチ
担当者: 谷口
ア キ ト
亮人
■授業概要・方法等
海洋学は、物理学そして地学、化学、生物学の4つの主な分野からなる学問である。微生物海洋学とは、このうち、生物学(微生物学)的視点からみた海洋学となる。
海洋学の歴史上の出来事は大きく3つに分けられる: 第1期は地球の海と大陸を記録しようとした大航海時代、第2期は海を調べるために科学的な方法を使った海
洋学の萌芽、第3期は幅広い最新技術と国際協力による近代的海洋学の発展、である。最新の知見をもとに、海洋のみならず地球全体にまで大きなインパクト
を持つ微生物が織りなす海洋学について講述する。
■学習・教育目標および到達目標
受講生は、1)微生物学的視点による海洋学について知ることで、海洋学の基礎を身につけ、2)海洋微生物が持つ見えない大きな力について理解できていれば
合格(60点)。
本科目は専攻科目A群(科学知識の基礎を習得し、様々な生命活動を理解する)、JABEE教育目標の(c)、(d)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
海洋などの自然環境で起きている現象に対して、常に「何だろう」「なぜだろう」という疑問を持つ。
予習: 講義予定内容に関して、分からない語句を各自で調べる。
復習: 講義で配付されるプリントや講義ノート、レビューシートで内容の整理をする。
■教科書
適宜、プリントを配付します。
■参考文献
[ISBN]9784061552203『生物海洋学入門 第2版』(Carol M. Lalli, 講談社)
[ISBN]9784486017660『海洋学』(ポール・R. ピネ, 東海大学出版会)
[ISBN]9784486016878『海洋の生物の連鎖 (海洋生命系のダイナミクス 3)』(木暮一啓, 東海大学出版会)
■関連科目
水圏微生物学、海洋生態系科学、水質学、水族環境学、陸水学、海洋環境修復学、生態系科学基礎
■成績評価方法および基準
レビューシート 40%
授業内定期試験 60%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。また、毎回の講義で行うレビューシートに受講生の感想や理解度、質問、要望などを記入してもらい、講義の参考にする。
■研究室・E-mailアドレス
水族環境学研究室
htrakito@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
いつでも可。事前にメール連絡してください。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 微生物海洋学とは(微生物の生物量と生産量:陸上植物に匹敵するカーボンプール)
第2回 海洋学の歴史(人々を魅了し続ける海)
第3回 海洋微生物の基礎(暗黒時代から黄金時代へ)
第4回 一次生産プロセスI (無機物から有機物へ:一次生産の基本概念)
第5回 一次生産プロセスII(一次生産に影響を与える光・栄養塩環境)
第6回 微生物ループI(もうひとつの食物連鎖:微生物ループの基本概念)
第7回 微生物ループII(細菌の生物量や生産量:二次生産)
第8回 微生物ループIII(細菌の多様性-1)
第9回 微生物ループIV(細菌の多様性-2)
第10回 微生物ループV(細菌の多様性-3)
第11回 微生物ループVI(細菌の死滅要因)
第12回 有機物-微生物相互作用プロセスI(生物ポンプ)
第13回 有機物-微生物相互作用プロセスII(微生物炭素ポンプ)
第14回 海洋生態系における有機物フラックス(海洋が地球システムの維持に果たす役割)
第15回 全体のまとめ
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科目名:
海棲哺乳類学(平成27年度以降入学生用)
英文名: Marine Mammalogy
サ カ イ
担当者: 酒井
マ
イ
麻衣
■授業概要・方法等
海を生活場所に選んだ海棲哺乳類は、陸上哺乳類とは異なる様々な特徴をもつ。海棲哺乳類がどのように海洋環境に適応・進化したのかを軸とし、海棲哺乳類
の系統分類・生理機構、系統進化、行動、研究手法などについて解説する。
■学習・教育目標および到達目標
受講生は、海棲哺乳類の分類、構造、生理機構、系統進化、行動、研究手法について理解する。海棲哺乳類に関する基本的な知識を持ち、他人に説明できれば
合格(60点)。本科目は専攻科目A群Ⅰ,JABEE教育目標の(c)に相当する 。
■授業時間外に必要な学修
講義でわからなかった内容について書きとめ、次回以降に質問する。講義内で示された課題に取り組む。
■教科書
プリントを配布します。
■参考文献
[ISBN]9780120885527『Marine Mammals, Second Edition: Evolutionary Biology』(Annalisa Berta, Academic Press : 2005)
[ISBN]9780226503417『Cetacean Societies: Field Studies of Dolphins and Whales』(Univ of Chicago Pr (Tx) : 2000)
[ISBN]9784486017332『鯨類学 (東海大学自然科学叢書)』(村山 司, 東海大学出版会 : 2008)
[ISBN]9784486015932『イルカ・クジラ学―イルカとクジラの謎に挑む』(村山 司, 東海大学出版会 : 2002)
[ISBN]9784486019176『ケトスの知恵―イルカとクジラのサイエンス』(村山 司, 東海大学出版会 : 2012)
■関連科目
動物行動学
■成績評価方法および基準
テスト 50%
レポート 50%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
研究棟4階・2406・sakaimai@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
在室であれば対応します( ~ 17時)。事前にメールで連絡してください。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 海棲哺乳類学への招待
第2回 進化・系統・分類
第3回 水中生活への挑戦:体の構造・生理
第4回 分布・移動
第5回 摂餌・エネルギー収支
第6回 生活史・繁殖システム・個体群構造
第7回 群れ生活・社会
第8回 鯨類の社会
第9回 社会行動・コミュニケーション
第10回 海棲哺乳類のこころ・認知
第11回 海棲哺乳類とヒトとの関わり:捕る、見る
第12回 海棲哺乳類とヒトとの関わり:飼う1
第13回 海棲哺乳類とヒトとの関わり:飼う2
第14回 保護・保全
第15回 理解度の確認とまとめ
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科目名:
水族館学(平成27年度以降入学生用)
英文名: Aquarium Science
マツザワ ヨシマサ
担当者: 松沢
慶将
■授業概要・方法等
水族館には,生涯学習,レクリエーション,野生生物の保全など,幅広い社会的役割と利用価値があります。生物標
本の採取から飼育展示,社会教育,研究など水族館の具体的活動と,水族館を取り巻く諸問題について学修します。
講義にはPowerpointを用い,必要に応じ資料を配布します。漁業技術者,水族館職員,博物館学芸員などを目指す学
生に履修を薦めます。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は,水族館の成り立ちから現在に至る発展の歴史,法的位置づけおよび社会的役割の概要を理解する。水族館
の設備,生物の採取・搬入・飼育・展示,来園者に対する生涯学習とレクリエーション,希少生物の繁殖・研究につ
いて実例とともに習得する。本科目は専攻科目 A 群 I,JABEE教育目標の(c)に相当する。水族館が存続する社会
的背景と担うべき役割の実践過程について理解できれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
各講義で指示された課題に取り組むこと。
■教科書
特に指定しない。
留意事項 適宜プリントを配布する。
■参考文献
留意事項 その他,適宜授業時に紹介する。
■成績評価方法および基準
小テスト 40%
授業中ミニッツペーパー 60%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
講師控室 ymatsu@umigame.org
■オフィスアワー
授業の前後
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 様々な水族館と展示生物と利用者
第2回 水族館の成り立ちと発展の歴史(その1)
第3回 水族館の成り立ちと発展の歴史(その2)
第4回 法的位置づけと社会的役割・機能・意義
第5回 展示のための飼育設備と観覧施設
第6回 生物の導入・飼育・展示(その1)
第7回 生物の導入・飼育・展示(その2)
第8回 生物の導入・飼育・展示(その3)
第9回 生物の導入・飼育・展示(その4)
第10回 常設展示と企画展示
第11回 域外保全と希少生物の飼育下繁殖
第12回 水族館における研究
第13回 水族館における生涯教育とレクリエーション
第14回 水族館が抱える課題と今後の展望
第15回 まとめ
- 21 -
科目名:
魚類発生生物学
英文名: Fish Developmental Biology
コ バ ヤ シ トオル
担当者: 小林
徹
■授業概要・方法等
水産学の基礎として重要な魚類の発生現象について、受精、胚発生、形態形成等の各機構を体系的に解説するとともに、生殖細胞の起源、生殖巣の形成過程、性分化における内分泌学的機構の関わりや器官形成、変態、再
生等の形態形成にかかわる生物機能発現等について講述する。また、それらの知見が水産学の中のどのような分野で応用されているかについても紹介する。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は
□水産増殖・養殖・育種の基礎としての発生生物学の重要性を理解する。
□魚類の生活環、すなわち生殖細胞の起源、配偶子形成、配偶子成熟、受精、発生、形態形成の一連の流れを知る。
□体細胞分裂における染色体の挙動、細胞骨格の役割と機能を説明できる。
□減数分裂における染色体の挙動とDNA量の変化、前期における各ステージで起こる現象を説明できる。
□魚類の生殖細胞の起源と生殖巣の分化についての概略を説明できる。
□卵、精子の活性化機構を説明できる。
□受精現象の一連の過程を段階立てて説明できる。
□魚類の卵割、胞胚、原腸胚、神経胚の形成過程について説明できる。
□3胚葉の分化と魚類の主要器官の形成過程の概略が説明できる。
□水産増養殖・育種に発生生物学の知見が応用されている例を挙げることができる。
本科目は専攻科目A群,JABEE教育目標の(c),(d)に相当する。
生殖細胞の最終成熟から形態形成までの諸現象の概略が説明できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
出来るだけ前週に次週の資料を配付します。講義内容の項目が書かれていますので事前に目を通してください。
毎時間の終わりに、レポート課題を示します。その日の授業ノートを見ながら、頭の中を整理し各項目を300字以上でまとめてください。レポートは毎回の講義課題に関するものを課します。評価は、1課題300文字以上
の記述、講義内容の要点や用語の的確な使用、自主的学習による関連事項が盛り込まれていることを基準に行います。
■教科書
特に指定しない。プリント資料を配布する。
■参考文献
[ISBN]4769907060『魚類生理学』(板沢靖男・羽生 功、恒星社厚生閣、1991)
[ISBN]4320054393『生殖細胞-形態から分子へ-』(岡田益吉・長濱嘉孝、共立出版、1996)
[ISBN]456307778X『魚類の受精』(岩松鷹司、培風館、2004)
[ISBN]4785350741『発生のプログラム』(石原勝敏、裳華房、1986)
[ISBN]400080314X『生物学辞典』(巌佐 庸・倉谷 滋・斎藤成也・塚谷裕一、岩波、2013)
[ISBN]4524262148『Essencial細胞生物学』(中村桂子・松原謙一、南江堂、2011)
[ISBN]4563038814『脊椎動物の発生(上)』(岡田節人、培風館、1989)
[ISBN]4320055233『生殖細胞の発生と性分化』(岡田益吉・長濱嘉孝・中辻憲夫、共立出版、2000)
[ISBN]476990083X『新版 魚類学(上)』(松原喜代松・落合 明・岩井 保、恒星社厚生閣、1979)
[ISBN]4895314316『水産養殖学講座 魚類解剖学』(落合 明、緑書房、1987)
[ISBN]4769910126『魚学入門』(岩井保、恒星社厚生閣、2005)
[ISBN]4769912935『増補改訂版 魚類生理学の基礎』(会田勝美・金子豊二、恒星社厚生閣、2013)
■関連科目
生命科学基礎、魚類生態学、魚類繁殖生理学、種苗生産学、魚類育種学、魚類環境生理学、生体分子解析学、淡水増殖学、海水養殖学
■成績評価方法および基準
授業内確認試問 60%
レポート 40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
水産生物学研究室(農学部研究棟3階) email:kobayasi@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
火曜日17:00 ~ 18:00 事前に連絡すること
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の目標」
講義の中での専門用語などを、出来るだけ詳細に解説します。図や組織写真などの説明は、パワーポイントなどを使ってわかりやすく行います。
授業時間の60%以上を出席した者を定期試験対象者とします。
第1回 発生生物学とは
第2回 配偶子の形成と活性化
第3回 受精のメカニズム
第4回 初期発生と核・分裂装置の動態
第5回 魚類発生、形態形成のプロセス、その概要
第6回 胚体形成と初期誘導Ⅰ 卵割と胚盤、胞胚形成
第7回 胚体形成と初期誘導Ⅱ 原腸胚形成
第8回 胚体形成と初期誘導Ⅲ 神経胚形成
第9回 胚体形成と初期誘導Ⅳ 胚葉の分化と器官原器の形成
第10回 始原生殖細胞の起源
第11回 生殖巣の形成過程1
第12回 生殖巣の形成過程2
第13回 性分化過程における内分泌学的機構
第14回 発生工学とバイオテクノロジー、水産育種そして生物機能解明へ-染色体操作、細胞移植および核移植、クローンとキメラ、トランスジェニッ
ク技術の応用-
第15回 魚類発生生物学のまとめ
- 22 -
科目名:
生体分子解析学
英文名: Methods in Molecular Biology
サ ワ ダ
担当者: 澤田
ヨシフミ
好史
■授業概要・方法等
近年生化学、分子生物学における研究方 法の開発が急激に進み、それらを用いて、生理学、生態学分野での研究が精力的になされるようになっています。例えば、
ゲノムDNAの塩基配列解析法が発達 した結果、魚類では、トラフグ、メダカ、ゼブラフィッシュ等の全ゲノム情報がほぼ利用可能となり、これを利用した育
種や機能解析の研究が進みつつありま す。また、プロテオミクスなどにより、生体内で重要な働きをするタンパク質についてその構造と機能が明らかにされ
つつあります。今後は、このような情報に 基づいた研究が多方面で飛躍的に進むと考えられます。タンパク質、脂質、糖質、核酸、ある種の低・高分子物質は、
生体内で遺伝、発生、代謝、免疫、生殖な どで中心的な役割を担います。本講義では、水棲動物を中心に、これらの物質の果たす役割について、またその解
析方法について、基礎的な知識と考え方の概要 を理解します。また、水産の分野を中心に、生体分子解析学の実際的な研究成果について、具体的な例を分か
りやすく紹介し、水産学を専攻する学部生として必 要で、4年次の卒業研究でも用いられることが多い学問分野の知識を与えます。
■学習・教育目標および到達目標
タンパク質、脂質、糖質、核酸、その他 低・高分子物質の生体内での役割と、それらの解析方法の概要を知識として取得し、それらがどのような目的で研究
されているかについての知識を習得すること を目的とします。これにより生体分子解析について、卒業研究など専門分野での研究の足がかりとする他、農学
士として今後さらに発展する生化学、分子生物学 でのマスコミ等の報道内容について理解できるようになることを目的とします。本講義を履修することにより、
将来さらに知識と技術を身につけて、専門分野で の研究を行う場合の端緒となる他、医療や食糧生産、環境保護など日常生活で身近な応用が期待される生化学、
分子生物学で起こるであろう事象を十分に理解 し、より良い生活を送れることが期待されます。これらの目標が達成されれば合格とする(60点)。
■授業時間外に必要な学修
講義内容について、参考図書やウェブ上 でさらに詳しく調べること。特に、生体分子解析学を用いた研究成果がどのように産業界や一般社会に活かされてい
るか、今後どのような応用が予想され、それ がどのような影響を産業や社会に及ぼす可能性があるかについて、興味を持って調べることを期待します。
■教科書
特に指定しません。
■参考文献
「魚類学」上・下 松原他 恒星社厚生閣、 「最新海産魚の養殖」 熊井英水編著 湊文社(2000)、「分子生物学講義中継〈Part0 (上巻・下巻)〉」 井出利憲著
羊土社、「生体分子解析学 第2版」 秋久俊博・長田洋子編 共立出版
■関連科目
魚類育種学、魚類発生生物学、海洋分子微生物学、魚類環境生理学、魚類繁殖生理学
■成績評価方法および基準
小テスト2回 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部規程に準拠して実施します。
■研究室・E-mailアドレス
水産研究所大島実験場・yoshifumi.sawada@kindaisuiken.jp
■オフィスアワー
月曜3・4限
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 生体分子解析学とはどのような学問分野か?
第2回 農学部の学生が生体分子解析学を学ぶ理由I
第3回 農学部の学生が生体分子解析学を学ぶ理由II
第4回 生体における重要分子I
第5回 生体における重要分子II
第6回 生体における重要分子III
第7回 生体における重要分子IV
第8回 生体における重要分子IV続き、第1回小テスト
第9回 生体における重要分子V、遺伝学・分子生物学の基礎I
第10回 遺伝学・分子遺伝学の基礎II
第11回 遺伝学・分子遺伝学の基礎III
第12回 細胞生物学の基礎
第13回 重要な生体分子解析技術I
第14回 重要な生体分子解析技術II
第15回 重要な生体分子解析技術IIIおよび第2回小テスト
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科目名:
魚類内分泌学(平成28年度以降入学生用)
英文名: Fish Endocrinology
コバヤシ ヤスヒサ
担当者: 小林
靖尚
■授業概要・方法等
魚類の様々な生命活動 (分化・成長・体内環境を一定に保つ・形態変化・本能行動・生殖)には、体内にある極微量
の「ホルモン」が極めて重要な役割を果たします。このホルモンのしくみを研究・解明するのが内分泌学です。講義
では様々なホルモンの作用や分泌調節機構について、研究の歴史や最新のトピックスを交えながら解説し、魚類の内
分泌系の全体像を把握することを目指します。
■学習・教育目標および到達目標
本講義で受講生は、ホルモンを分泌する様々な内分泌腺の構造と、ホルモンの役割および分泌調節機構について理
解できるようになります。さらに多くの水産分野(魚介類の効率的な増殖法、飼育法など)に関連する基礎知識を習得で
きます。ホルモンの働きと内分泌腺について理解出来れば合格。
■授業時間外に必要な学修
講義時間内に話せる内容には限度があるので、授業内容に関連する参考図書を適時紹介します。自主的に理解を深め
て下さい。また普段の生活で食べている魚介類の内分泌腺を注意して観察することを希望します。
■教科書
特に指定しません。必要に応じてプリントを配布します。
■参考文献
[ISBN]9784062574013『生命をあやつるホルモン―動物の形や行動を決める微量物質 (ブルーバックス)』(講談社 : 2003)
[ISBN]9784890133963『脳とホルモンの行動学―行動神経内分泌学への招待』(西村書店 : 2010)
■成績評価方法および基準
毎回の講義における小テスト 60%
期末テスト 40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■オフィスアワー
メールで連絡して下さい。
講義計画・テーマ・講義構成
本講義は、ホルモンの概念と研究の歴史から説明します。以下に講義内容を示しますが、講義の進捗状況に従って順序を変
更する場合があります。
第1回 背景:
第2回 内分泌学研究の歴史:
第3回 ホルモンの分類:
第4回 ホルモンを受け取る機構(受容体):
第5回 ホルモンを産出する内分泌腺:
第6回 性分化・性転換に果たすホルモンの役割①:
第7回 性分化・性転換に果たすホルモンの役割②:
第8回 行動とホルモン①:
第9回 行動とホルモン②:
第10回 フェロモンとホルモンの違い:
第11回 無脊椎動物の内分泌系:
第12回 内分泌系の進化:
第13回 環境汚染が内分泌に与える影響について:
第14回 産業における内分泌学:
第15回 総括
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科目名:
水産実用数学
英文名: Fisheries Practical Mathematics
ツカマサ ヤスユキ
担当者: 塚正
エ グ チ
ミツル
アンドウ
マ サ シ
イ ト ウ
トモヒロ
泰之・江口 充・安藤 正史・伊藤 智広
■授業概要・方法等
水産に関連する実用数学を学ぶ。特に、大学卒業後にも使うことが求められる数学の技術とその考え方を中心に学習
する。データを理解し、最低限必要な計算ができるようになるのが目標である。
■学習・教育目標および到達目標
データを理解し、最低限必要な計算を行えるようになるのが目標である。数学の実用技術が体得されているかをレポー
トなどで判定する。本科目は専攻科目A群Ⅱ、JABEE教育目標の(c)、(d)に相当する。水産に利用する実用的な基
礎数学を理解できれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
高校の数学の学習内容を一通り確認する。
■教科書
プリント等を配布して使用します。
■関連科目
すべての実験・実習,卒業研究
■成績評価方法および基準
小テストおよびレポート 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規程に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
江口
塚正
安藤
伊藤
eguchi@nara.kindai.ac.jp
tukamasa@nara.kindai.ac.jp
ando@nara.kindai.ac.jp
titoh@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
時間に制限はありませんが事前にメールで在室時間を確認してください。
講義計画・テーマ・講義構成
本年度目標:実務に足る数学的技術を体得する。
第1回 基礎的な計算演習:就職試験などで利用されることが多いSPI能力適性検査(非言語分野)の問題等を解いてみる。
第2回 単位換算(1)地球上にはどれだけの海水があるのか?(2)地球上に存在する海洋細菌の全重量はどれくらいか?
世界の全人類の重量と比べてみる。
第3回 濃度計算(1):海洋細菌を純粋分離して培養するための培地を調製する。その培地に添加する各種栄養素の添加量
と濃度を計算する(モル計算など)。
第4回 指数と対数:二分裂を繰り返して指数関数的に増殖する海洋細菌の世代時間はそれくらい?
第5回 基本的な計算、濃度計算、化学計算、指数・対数計算のまとめ
第6回 単位(1)
第7回 濃度計算
第8回 検量線:検量線の意味を理解し,それを使って濃度計算を行う。
第9回 第6回から8回のまとめ
第10回 統計解析
第11回 酵素反応
第12回 化学反応
第13回 単位(2)
第14回 一次関数
第15回 第10から14回のまとめ
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科目名:
海水養殖学
英文名: Aquacultural Science of Saltwater Fish
カ
ト
担当者: 家戸
ケ イ タ ロ ウ
敬太郎
■授業概要・方法等
わが国の漁業生産量は,1984年をピークに現在では半分以下に減少しているが海面養殖はその生産量が維持されており,現在の養殖漁業による生産額では漁業
と養殖業を合わせた総生産額の約3割を海面養殖業が占めるという状況にある。このように海水魚介類の養殖は我国の水産業において欠かせない重要な存在で
あり,その発展には近畿大学が大きく貢献してきている。本講義では国内を中心に海水魚養殖について概要を解説して全体像の理解を深め,さらに養殖対象種
別にそれぞれの養殖の特徴について実用的な話を交えて講義することによって,海水魚養殖の実情をより深く学んでもらう。
■学習・教育目標および到達目標
養殖漁業は産業であり,収益を上げることがもっとも重要であることを前提に,海水魚における養殖対象生物の種類や特徴,養殖漁業を構成する様々な要因に
ついて理解し,養殖漁業とそれに関連する様々な技術・学問分野との関わりについても理解を深めることを目標とする。本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教育
目標の(a),(d)に相当する。海水養殖学の歴史と現状についての概要を理解していれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
百貨店やスーパーの鮮魚売場など身近なところで,どのような種類の養殖魚介類がどのような価格や形態で販売されているかを注意してみるようにし,養殖さ
れた生産物がどのように消費されているかを理解する。
■教科書
講義時にプリントを配付する。
■参考文献
[ISBN]4769910266『海水魚―水産増養殖システム〈1〉』熊井英水編 (恒星社厚生閣 : 2005)
[ISBN]49211710010『最新 海産魚の養殖』熊井英水編 (湊文社 : 2000)
■関連科目
淡水増殖学,種苗生産学,栽培漁業論,魚類栄養学,藻類増殖学,魚類育種学,水質学,水族環境学,水産物マーケティング論
■成績評価方法および基準
小テスト 30%
期末テスト 70%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
水産研究所白浜実験場・富山実験場 kei67kato@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
8:00 ~ 17:00 メールで連絡してください。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 海水養殖の歴史
第2回 海水養殖の現状と養殖用種苗
第3回 海水養殖施設と収支
第4回 養殖魚の餌飼料
第5回 ブリの養殖
第6回 カンパチの養殖
第7回 小テスト
第8回 マダイの養殖
第9回 ギンザケの養殖
第10回 トラフグの養殖
第11回 シマアジの養殖
第12回 ヒラメの養殖
第13回 クロマグロの養殖
第14回 海外の養殖
第15回 養殖に関連する分野,問題点,法律
海水養殖学テスト(小テストは講義の時間中に実施)
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科目名:
淡水増殖学
英文名: Aquacultural Science of Freshwater Fish
オ オ タ
担当者: 太田
ヒ ロ ミ
博巳
■授業概要・方法等
水産増殖学の最終目的は,水界中で種を維持し,成長する生物を人類の食資源として永続的に,かつ合理的に利用する方法を学ぶことにあります。淡水増殖学
では,純淡水魚並びに通し回遊魚の成長と繁殖現象について生理学的・生化学的に深く理解し,それら現象を効率的に管理し,人為的に統御するための知識と
技術の修得を目指します。また,主要な淡水魚種を対象として現在実施されている増殖方法・養殖方法について,広い知識を身につけます。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は淡水魚にはどのような種類があるかを理解し,それらの生態と生理を学修する。また,淡水魚を飼育し,増やす方法について習得する。
本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教育目標の(a),(d)に相当する。
淡水魚にはどのような種類があるかを理解し、それらの生活史と増やす方法について説明できれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
講義に出てくる魚種について,まず図鑑(たとえば『日本の淡水魚』山と渓谷社)で調べる習慣をつけてください。
板書する内容は以下の階層区分をしているので,参考にしてください。
大きい項目からⅠ→→No.1→→§→→(1)→→①→→1)→→A→→a
■教科書
指定しません。講義資料としてプリントを配付します。
配布したプリントは毎回持参してください。
■参考文献
[ISBN]9784635062275『淡水魚 (ヤマケイポケットガイド)』(森 文俊, 山と溪谷社)
[ISBN]9784635090216『日本の淡水魚 (山渓カラー名鑑)』(川那部 浩哉, 山と溪谷社)
『新水産学全集〈16〉淡水養殖技術 (1982年)』(恒星社厚生閣)
[ISBN]9784425824236『水族育成論―増養殖の基礎と応用 (水産・海洋ライブラリ)』(隆島 史夫, 成山堂書店)
[ISBN]9784769912934『増補改訂版 魚類生理学の基礎』(会田 勝美, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784895315050『日本の希少淡水魚の現状と系統保存―よみがえれ日本産淡水魚』(緑書房)
■関連科目
海水養殖学/種苗生産学/魚類繁殖生理学/魚病学/魚類栄養学
■成績評価方法および基準
1回目小テスト 25%
2回目小テスト 25%
3回目小テスト 25%
質問表の内容 25%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
水産研究棟3階 2318
ohta@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
前もってメールでアポイントを取ってくれれば,いつでも結構です。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 Ⅰ.淡水魚とは?-1
第2回 Ⅰ.淡水魚とは?-2
第3回 Ⅰ.淡水魚とは?-3
第4回 Ⅱ.魚類の受精と環境への適応-1
第5回 Ⅱ.魚類の受精と環境への適応-2
第6回 Ⅱ.魚類の受精と環境への適応-3
第7回 Ⅲ.繁殖保護
第8回 Ⅳ.繁殖助長
第9回 Ⅴ.淡水養殖-1
第10回 Ⅴ.淡水養殖-2
第11回 Ⅵ.各論-1
第12回 Ⅵ. 各論-2
第13回 Ⅵ. 各論-3
第14回 Ⅵ. 各論-4
第15回 Ⅶ.淡水増殖学の総括
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科目名:
栽培漁業論
英文名: Sea Farming
イシバシ ヤスノリ
担当者: 石橋
泰典
■授業概要・方法等
瀬戸内海における沿岸漁業振興の新しい試みとして始まった栽培漁業は,「とる漁業からつくる漁業へ」のスローガンとともに全国に広まり,現在,日本が世
界に先駆けて取り組む資源培養型漁業として注目を浴びている。その施策は,種苗の放流を中心に,漁場環境改善,漁業管理などが挙げられ,自然界における
有用生物資源の積極的増大と維持管理を計りながら,永続的に漁業資源を得ようとするものである。本講義は,栽培漁業の現状と問題点を概説した上で,その
発展と成功に重要な役割を果たす要因として,まず,魚類の初期発育と自然界での減耗を説明する。次に,天然魚と飼育魚の違いを基に放流魚の質について解
説し,さらに放流魚の育成と放流技術に関する最近の知見,将来展望などを中心に講述する。この科目は,B群Ⅰの増殖生産系科目に属し,多様な食糧生産シ
ステムを理解するのに役立てることができる。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は,まず,自然界での生物資源の減耗に関する基礎知識を理解する。次に,栽培漁業の現状と問題を理解し,その対策として行われている放流技術の具
体的内容を習得する。これによって,自然と共生する食糧生産方法を理解できるようになる。
本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。
自然界での生物資源の減耗と栽培漁業の現状,問題,対策を理解できれば合格(60点)。試験とその解説は,セクション毎に計3回実施する。
■授業時間外に必要な学修
国内で重要とされる魚介類の名称とともに,魚類の各種発育段階の名前と区分方法等を学修する。水産庁,都道府県に配置される主な栽培漁業センターのHP
等を参照し,実際の活動内容に触れる。
■教科書
適時プリント配付
■参考文献
[ISBN]9784769907046『魚類の初期発育 (水産学シリーズ 83)』(田中克, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784769907473『放流魚の健苗性と育成技術 (水産学シリーズ 93)』(北島力, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784769907732『魚類の初期減耗研究 (水産学シリーズ 98)』(田中克, 恒星社厚生閣)
■関連科目
魚類環境生理学,種苗生産学,海水養殖学,淡水増殖学,魚類栄養学,魚類内分泌学
■成績評価方法および基準
§1 授業内テスト 15%
§2 授業内テスト 35%
§3,4 授業内テスト 50%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。また,セクション毎にも独自の授業アンケートを行う。
■研究室・E-mailアドレス
isibasi@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
毎週火曜日の3時限目
講義計画・テーマ・講義構成
「H28年度目標」
講義に興味が持てるようにパワーポイント,配布資料の質を高めて説明の内容と時間をそれぞれ増やす。一方で講義ノート
の内容を簡素化し,板書とプリントの使い分けで講義全体がさらに分かり易くなるよう改善したい。授業の2/3(10回)以上の
出席を受験資格とする。
第1回 §1 栽培漁業とは… 1.概要 2.方策・技術的側面
第2回 §1 栽培漁業とは… 3.現状 4.問題点
第3回 §1まとめ,解説/ §2 魚類の初期発育と減耗…Ⅰ 発育段階と減耗要因の概要
第4回 §2 魚類の初期発育と減耗…Ⅱ 仔稚魚における感覚器官、消化器官の発育と摂餌
第5回 §2 魚類の初期発育と減耗…Ⅲ 仔稚魚の成長 飢餓と栄養状態
第6回 §2 魚類の初期発育と減耗…Ⅳ 仔稚魚における運動器官、遊泳能力の発育 回遊 輸送と被食
第7回 §2 魚類の初期発育と減耗…Ⅴ 変態 疾病 環境ストレス耐性
第8回 §2まとめ,解説/ §3 放流魚の質…Ⅰ 天然魚と飼育魚の比較 種苗の質
第9回 §3 放流魚の質…Ⅱ 種苗のストレス
第10回 §3 放流魚の質…Ⅲ 健苗性と種苗性
第11回 §3 放流魚の質…Ⅳ 種苗性の具体例
第12回 §4 放流魚の育成と放流技術…Ⅰ 育成方法と学習,馴致-1
第13回 §4 放流魚の育成と放流技術…育成方法と学習,馴致-2
第14回 §4 放流魚の育成と放流技術…Ⅱ 健苗性と栄養素要求/Ⅲ 親魚と卵質 遺伝的要因
第15回 §3,4まとめ,解説
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科目名:
種苗生産学
英文名: Seedling Production
チ ュ ウ ダ ヒサシ
担当者: 中田
久
■授業概要・方法等
水産増養殖における養殖漁業(完全養殖等)や栽培漁業は,経済の発展・食生活の向上に伴って枯渇していく天然資源の現状から,今まで以上に重要視される
ところである。この生産性の向上を図る事業を推進するにあたり,養殖用並びに放流用種苗の生産技術はその根幹を成すといえる。また,わが国の種苗生産技
術は世界トップレベルであり,現在の水産業の発展に大きく貢献している。種苗生産学は,養殖用並びに放流用の人工種苗を安定的かつ効率的に生産するため
の技術の理解とその基礎知識が習得できる実用的な分野である。本講義では,特に重要な海産増養殖対象種を中心に,親魚の成熟・産卵の制御や採卵技法,仔
稚魚の飼育技術,生物餌料の培養技術など,種苗生産に関わる実際の技術を支える基礎知識を学修する。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は,この授業を履修することによって,水産増養殖における種苗生産の位置づけとその概要を知るとともに,その一連の過程である親魚からの採卵や仔
稚魚の飼育,生物餌料の培養など,種苗生産を実践するための知識を習得し,方法等が理解できるようになる。
本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。
主要な魚種の種苗生産技術と実際の技術を支える基礎知識を理解できれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
種苗生産や完全養殖,種苗放流などの情報(新聞等)に注意し,実際の生産現場においてどのような種類の種苗がどのような目的で生産され,利用されている
かを理解すること。
■教科書
適宜プリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784769910268『海水魚(水産増養殖システム 1)』(熊井英水,恒星社厚生閣 : 2005)
[ISBN]9784921171001『最新 海産魚の養殖』(熊井英水, 湊文社 : 2000)
[ISBN]9784895314343『水族繁殖学(水産養殖学講座 第4巻)』(隆島史夫,緑書房 : 1989)
[ISBN]9784769912934『魚類生理学の基礎 増補改訂版』(会田 勝美, 恒星社厚生閣 : 2013)
■関連科目
海水養殖学,栽培漁業論,魚類育種学,魚類発生生物学,魚類繁殖生理学,魚病学,魚類栄養学,浮遊生物学,水圏微生物学
■成績評価方法および基準
定期試験 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
近畿大学水産研究所 chuda@kindaisuiken.jp
■オフィスアワー
毎週金曜日の4限目
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 種苗生産学の概要
第2回 飼育施設と用水
第3回 親魚養成
第4回 成熟・産卵の制御
第5回 採卵手法および卵質評価
第6回 餌料生物の培養-1. 植物プランクトン
第7回 餌料生物の培養-2. 動物プランクトン(1)ワムシ類
第8回 餌料生物の培養-3. 動物プランクトン(2)ワムシ類・アルテミア幼生
第9回 ふ化と仔魚期の発育特性
第10回 仔稚魚期の成長と発育
第11回 魚類の初期飼育技術
第12回 飼育餌料系列と健苗性
第13回 クロマグロなど飼育難度の高い魚類の種苗生産
第14回 海外での種苗生産の現状と種苗生産の将来
第15回 種苗生産学の総まとめ
種苗生産学 期末試験
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科目名:
魚類育種学
英文名: Fish Breeding
コ バ ヤ シ トオル
担当者: 小林
徹
■授業概要・方法等
水産増養殖における生産の効率化と生産魚の付加価値の増大には、養殖技術を改良することに加えて養殖対象魚介類そのものの遺伝的改良、すなわち育種が重要である。
従来、魚類の育種は主として選抜法に基づいて進められてきたが、近年では核遺伝子の連鎖解析の進展によって、有用形質と連鎖するDNAマーカーを指標にする新しい選
抜法も導入されようとしている。また、発生工学的技術が導入され、有用形質の改善のみならず性の統御、短期間でのクローン作出など水産増養殖の発展につながる新た
な展開がみられる。本講義では育種の基礎知識体系としての遺伝学を修得するとともに、集団の遺伝的解析による選抜育種の理論とその実際、染色体操作、核移植技術に
よる倍数体、雌性・雄性発生2倍体およびクローンの誘導とその利用、トランスジェニック魚作出の現状等について講述する。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は
1) 遺伝のしくみについて理解する。
2) 動物の有用形質と質的遺伝、量的遺伝の違い、選抜育種について理解する。
3)染色体操作による魚貝類の倍数体誘導の原理と方法、人為倍数体の生物学的特徴について理解する。
4)染色体操作による雌性発生・雄性発生2倍体の誘導の原理と方法、全雌魚生産およびクローン作成の方法とその利用性について理解する。
5)魚類の性決定機構、人為的性統御について理解を深め、全雌魚生産を確実なものとする方法を理解する。
6)魚類の核移植による倍数体とクローン作成の原理と方法について理解するとともに、胚細胞核移植魚および体細胞核移植魚の発生、生育について理解する。
7)魚類の系統間・異種間キメラの特性について理解するとともに、生殖系列キメラ形成技術の水産育種への応用性について理解する。
8)交雑育種法、種・属間雑種の特徴(ヘテロシスと近交弱勢)について理解する。
9)トランスジェニック魚の作成に際しての卵膜処理、導入遺伝子の設計・構築、導入遺伝子の組込みと発現に関する分析法、水産学研究への利用性について理解する。
10) 量的遺伝子と連鎖解析、マーカー選抜育種など最新の育種事情を知る。
本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。
魚類育種への細胞工学技術開発の貢献や、品種改良への有用遺伝子選抜の重要性を理解できれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
出来るだけ前週に次週の資料を配付します。講義内容の項目が書かれていますので事前に目を通してください。
毎時間の終わりに、まとめ課題を示します。その日の授業ノートを見ながら、頭の中を整理し各項目を300字以上でまとめてください。
■教科書
講義資料としてプリントを配付する。
■参考文献
[ISBN]9784769906551『水産増養殖と染色体操作 (水産学シリーズ 75)』(鈴木亮, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784769903451『魚類育種遺伝学』(V.S.キルピチニコフ, 恒星社厚生閣 1983)
■関連科目
生物学、生命科学基礎、海水増殖学、淡水増殖学、魚類発生生物学、生体分子解析学、生物学実験
■成績評価方法および基準
授業内確認試問 70%
レポート 30%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
水産生物学研究室 ・kobayasi@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
火曜日17:00~18:00 事前に連絡すること
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の目標」
授業の進め方についての工夫と目標:学生の皆さんが、各週の授業要点を押さえやすいように工夫します。
授業時間の60%以上を出席した者を定期試験対象者とします。
第1回 イントロダクション -水産分野における遺伝学と育種学-
第2回 遺伝のしくみ
第3回 質的遺伝と量的遺伝
第4回 交雑育種 -新しい遺伝子型の生成、雑種強勢と近交弱勢-
第5回 選抜と育種
第6回 育種と統計遺伝 -遺伝分散、遺伝率-
第7回 染色体操作 -倍数体の作成と利用-
第8回 染色体操作 -雌性・雄性発生2倍体、クローンの作成と利用-
第9回 染色体操作 -ホルモン処理を併用した性の統御-
第10回 トランスジェニック技術 -導入DNAの調整・魚卵への外来遺伝子導入-
第11回 トランスジェニック技術 -水産養殖研究への利用-
第12回 核移植 -基礎技術と倍数体、クローン作成-
第13回 始原生殖細胞と生殖系列キメラ形成 -系統保存への応用-
第14回 新しい育種へ-DNAマーカーアシスト選抜とQTL解析-
第15回 魚類育種学のまとめ
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科目名:
介類増殖学(平成26年度以降入学生用)
英文名: Aquaculture Science of Invertebrate Animals
コ マ ル
担当者: 古丸
アキラ
明
■授業概要・方法等
魚類以外の水産動物には,貝類,甲殻類を始め,産業的に極めて重要な種が数多く存在する。これらの種は,分類学的にも多岐にわたり,それぞれの生理学
的,生態学的特徴も大きく異なる。本科目では,それらを平易に解説するとともに,その生産技術の現状と問題点について理解することを目指す。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は水産魚介類の種類、分類学的位置を理解し、それぞれの生産方法と増殖方法を学習する。
本科目は専攻科目B群I、JABEE教育目標の(d)に相当する。
介類の分類・生理・生態を理解し、養殖・増殖方法について説明することができれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
参考文献等で介類の生態、増殖方法等について調べ、疑問点は積極的に質問すること。
■教科書
特に指定しません。講義資料としてプリントを配布します。配布したプリントは毎回持参してください。
■参考文献
[ISBN]9784769910244『貝類・甲殻類・ウニ類・藻類 (水産増養殖システム 3)』(森 勝義, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784486018100『ウニ学』(本川 達雄, 東海大学出版会)
[ISBN]9784425885916『ナマコ学―生物・産業・文化』(高橋 明義, 成山堂書店)
■関連科目
水産動物学、海水養殖学、種苗生産学、魚類繁殖生理学
■成績評価方法および基準
1回目小テスト 25%
2回目小テスト 25%
3回目小テスト 25%
質問票の内容 25%
■授業評価アンケート実施方法
農学部規程に準拠して実施します。
■研究室・E-mailアドレス
komaru@bio.mie-u.ac.jp
■オフィスアワー
前もってメールでアポイントを取ってくれれば、いつでも結構です。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 介類増殖学概論(ガイダンス)
第2回 介類の発生-1(二枚貝、ウニの受精、発生過程)
第3回 介類の発生-2(形態形成過程)
第4回 介類の発生-3(形態形成過程)
第5回 介類の発生-4(モザイク卵と調節卵)
第6回 系統発生、前口動物、後口動物
第7回 我が国における介類の養殖と増殖
第8回 軟体動物の増養殖:二枚貝類(アコヤガイの育種)
第9回 軟体動物の増養殖:二枚貝類(アコヤガイの養殖技術改良)
第10回 軟体動物の増養殖:二枚貝類(マガキ)
第11回 軟体動物の増養殖:二枚貝類(ホタテガイ)
第12回 軟体動物の増養殖:腹足類(アワビ)
第13回 甲殻類の増養殖:クルマエビ、イセエビ
第14回 棘皮動物:ウニ、ナマコ類
第15回 まとめ
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科目名:
魚病学
英文名: Fish Pathology
イシマル
担当者: 石丸
カ ツ ヤ
克也
■授業概要・方法等
主として水産増養殖の現場において問題となる疾病およびその防除法を対象とする。まず,魚類を中心とする水生生物の特性や,養殖産業と魚病の関わり,防
除法等の基礎的事項について概説する。次に,個々の疾病の主要なものについて,原因・症状・診断法・対策等を解説する。
■学習・教育目標および到達目標
魚病対策に関する基本的な考え方を身に付けた上で,具体的な対処法に関する知識を習得する。本科目は専攻科目B群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。
魚病対策に関する基本的な考え方および対処法を修得できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
人間を含む陸上動物や植物の疾病・健康に関する情報については日常的に接することが多い。それらを水産養殖に応用する場合の問題点や利点について考察す
ること。
■教科書
講義時にプリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784769912675『魚病学概論 改訂第2版』(小川和夫, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784873621401『魚病学 改訂第2版』(畑井喜司雄, 学窓社)
[ISBN]9784769910015『魚介類の感染症・寄生虫病』(若林久嗣, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784895310673『新魚病図鑑 第2版』(畑井喜司雄, 緑書房)
■関連科目
海水養殖学,淡水増殖学,種苗生産学,魚類栄養学,水圏微生物学,水族環境学
■成績評価方法および基準
期末試験 100%
■授業評価アンケート実施方法
実施規定による。
■研究室・E-mailアドレス
水産研究所白浜実験場 ishimaru@kindaisuiken.jp
■オフィスアワー
8:00 ~ 17:00 (水産研究所白浜実験場)
講義当日の午後は農学部にいます。
必要な場合は,予めメールでコンタクトしてください。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 魚病学の概要
第2回 魚病の特徴
第3回 魚病の防除
第4回 非感染性疾病
第5回 ウイルス性疾病(1)
第6回 ウイルス性疾病(2)
第7回 細菌性疾病(1)
第8回 細菌性疾病(2)
第9回 細菌性疾病(3)
第10回 真菌性疾病
第11回 原生動物性疾病(1)
第12回 原生動物性疾病(2)
第13回 後生動物性疾病(1)
第14回 後生動物性疾病(2)
第15回 主要な学習内容に関する再確認および補足
魚病学期末試験
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科目名:
魚類栄養学
英文名: Fish Nutrition
担当者: ビッシャシュ
アマル
■授業概要・方法等
Since the feed price accounts more than half of total fish farming cost, a thorough understanding and application ability of ideas derived from this course to
perform efficient production is crucial for the student aiming to become a researcher or an engineer of aquaculture sector. Nutrients required by fish and
their function, and species-specific difference in requirement will be learned.
「魚類養殖における生産コストの半分以上を占めるのが餌飼料であることから、効率的な生産を行うには本科目についての十分な理解とそれから導き出される
応用能力は、水産増養殖の研究者・技術者を目指す学生にとって不可欠です。魚類が要求する栄養素とその機能、そして要求量の種間差について学修します。
水産学科専攻科目B群Ⅰに区分される科目です。」
■学習・教育目標および到達目標
●The following points can be understood by taking this course「この授業を履修することで下記の点が理解できます。」
1) Characteristics of food habit and nutritional requirement of fish「魚種の食性と栄養要求の特性」
2) Species-specific optimum feeding method「魚種による適正な給餌方法」
3) Species-specific feed design「魚種による飼料設計」
●It also enables technical arrangements associated with environmental change.「また、環境変化に伴う技術的なアレンジも可能 にします。」
●本科目は専攻科目B郡Ⅰ、JABEE教育目標の(d)に相当する。
●Pass (60 points) if you can understand the type and the required amount of nutrients necessary for major fish species.「主要な魚類が要求する栄養素の種類
と要求量を理解できれば合格(60点)。」
■授業時間外に必要な学修
●Try to deepen your understanding of the contents learned from this lecture by expanding into other organisms.「授業で習得した内容を他の生物に広げて理
解すること。」
●Update information and problems on fish farming, and contemplates how to solve it. 「常に魚類養殖関する情報に注意し、情報の信ぴょう性や問題点の抽出、
そしてその解決方法について熟慮すること。」
●Please check the reference documents for further information. 「講義しなかった部分は参考書などでチェックし、理解を深めること。」
■教科書
●Documents will be distributed「資料を配布」
■関連科目
●Aquaculture Science of Saltwater Fish「海水増殖学」, Sea Farming「栽培漁業論」, Fish Physiology「魚類生理学」, Fish Pathology「魚病学」
■成績評価方法および基準
●Short test 1 (lectures 1 ~ 4) 「小テスト1 (講義1 ~ 4)」30%
●Short test 2 (lectures 5 ~ 6) 「小テスト2 (講義5 ~ 6)」15%
●Short test 3 (lectures 7 ~ 9) 「小テスト3 (講義7 ~ 9)」20%
●Short test 4 (lectures 10 ~ 14) 「小テスト4 (講義10 ~ 14)」35%
■授業評価アンケート実施方法
●Please refer to the implementation provisions of Faculty of Agriculture「農学部実施規定に準拠」
■研究室・E-mailアドレス
●Fisheries Laboratories, Uragami Research Station「水産研究所浦神実験場」
●ns_akb@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
●Faculty of Agriculture, 1st Semester, every Thursday, 4th teaching unit「農学部 前期木曜日4時限」
●Uragami Research Station, Monday ~ Friday 08:00 ~ 17:00「浦神実験場 月~金曜日 08:00 ~ 17:00」
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 Significance and objectives of the fish nutrition「魚類栄養学の意義と目標」
第2回 Macronutrients-I Amino acid and protein「主要栄養素① アミノ酸・タンパク質」
第3回 Macronutrients-II Lipid and fatty acids「主要栄養素② 脂肪酸・脂質」
第4回 Macronutrients-III Mono & polysaccharide, metabolism of macronutrients「主要栄養素③ 単糖・多糖類、主要栄
養素の代謝」
第5回 Micronutrients-I Enzymes and minerals「微量栄養素① 酵素・ミネラル」
第6回 Micronutrients-II Vitamins「微量栄養素② ビタミン」
第7回 Digestion and absorption「消化吸収」
第8回 Nutrients metabolism Carbohydrate「栄養素代謝① 糖」
第9回 Nutrients metabolism Fatty acids and amino acids「栄養素代謝② 脂肪酸とアミノ酸」
第10回 Fish nutritional requirements and feed-I Energy and protein「魚類の栄養要求と飼料① エネルギー・タンパク質」
第11回 Fish nutritional requirements and feed-II Lipid and carbohydrate「魚類の栄養要求と飼料② 脂質および糖質」
第12回 Fish nutritional requirements and feed-III Minerals and vitamins「魚類の栄養要求と飼料④ ミネラル・ビタミン」
第13回 Fish nutritional requirements and feed-IV Feed ingredients and composition「魚類の栄養要求と飼料⑤ 飼料原
料と組成」
第14回 Current status and future prospects of nutrition research 「栄養研究の現状と将来の展望」
第15回 Summary「まとめ」
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科目名:
水産海洋学
英文名: Fisheries Oceanography
ミ ツ ナ ガ ヤスシ
担当者: 光永
靖
■授業概要・方法等
皆さんは「海」にどんなイメージをいだいていますか?
「海は広いな,大きいな」実に地球の表面積の7割を占めます。
「母なる海」生命誕生の起源にして,現在も貴重なタンパク源を私達に提供してくれます。
今後はどうでしょう?
「いつまでもおいしい魚が食べたい!」水産資源の持続的な利用のために,これから私達は海とどのように付き合っていけばよいのでしょうか。
まず海のことをよく知る必要があります。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は海洋の物理的特性を理解し,それらが水産生物に与える影響から水産資源の持続的利用の必要性を認識する。
本科目は専攻科目B群Ⅱ,JABEE教育目標の(d)に相当する。
海洋の物理構造を理解し,それらが水産生物に与える影響を認識できたら合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
各講義で指示された課題に取り組むこと。
■教科書
講義時にプリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784769909262『海の科学―海洋学入門』(柳 哲雄, 恒星社厚生閣 : 2001)
■関連科目
漁業情報学・物理学実験・漁業情報学実習・小型船舶操縦法・潜水技術論
■成績評価方法および基準
課題 50%
授業内テスト 50%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
漁業生産システム研究室
mittsu@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
火曜日11:40 ~ 12:10(B2402)
(要メール予約)
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度目標」
実際に教室に機器を持ち込んでのデモンストレーションも行いたいと思います。
第1回 導入 7つの海
第2回 水温1 季節変動 日変動
第3回 水温2 鉛直プロファイル 成層・混合層
第4回 塩分 甘い?辛い?苦い?
第5回 密度 重い?軽い?
第6回 光1 海はなぜ青い?
第7回 光2 光はどこまで届く?
第8回 潮汐 満潮・干潮 大潮・小潮
第9回 流れ1 潮流
第10回 流れ2 海流
第11回 酸素消費量 魚にとって息苦しいとは?
第12回 溶存酸素量
第13回 海洋観測
第14回 理解度の確認 テスト
第15回 達成度の確認 解説と考察の発展
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科目名:
水産資源学
英文名: Principles of Fisheries Resources
トリサワ シンスケ
担当者: 鳥澤
眞介
■授業概要・方法等
科学技術と産業が飛躍的に発達し,大量消費・大量生産に伴う資源利用のありかたが問題になっている.人間の社会活動の結果は,地球生態系に大きく影響す
るようになってきている.食料としての水産資源の利用も貨幣価値だけで評価され,その特性を問わないことから過剰漁獲・希少種の減少といったことが起こっ
ていると考えられる。特性を問わず,価格つまり人間の経済活動が水産資源に深く関わっているといえる。一見無関係のように思われている資源の利用と環境
問題とは実は密接に係わっており,最近注目をあびている地球温暖化といた問題とも無関係ではありえない。最新の成果の紹介を通して水産資源学の基礎を講
義する.
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は人は生存するために,資源を使う.資源には様々な形態種類があること,特に,どのように資源を選択して利用すべきかといったこと,さらに資源
の利用と環境問題は密接に関係することを理解する.
本科目は専攻科目B群Ⅱ,JABEE教育目標の(a),(d)に相当する。資源利用と人間活動の影響についてその重要性が理解できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
公開資料,漁業・養殖業生産統計年報,漁業白書,FAO統計資料等を参考にして,資源利用の現状について各自で理解を深めること。
各講義に参照されている資料内容を各自で精査すること。
参考文献を事前に読んでおき,講義内容の理解を深めること。
講義時に省略した部分は配布資料を参照するとともに,各自で調べ,疑問があれば教員に質問すること。
■教科書
特に指定しない。適宜プリントを配布。
■参考文献
[ISBN]413062119x『水産資源学』(能勢 幸雄, 東京大学出版会 : 1988)
スケーリング:動物設計論(K.シュミットニールセン著,監訳:下澤楯夫,コロナ社:1995)
■関連科目
漁業生産システム論,水産海洋学,漁業情報学
■成績評価方法および基準
小テスト 30%
定期試験 70%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
漁業生産システム研究室・
ns_torisawa@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
月曜日13:00 ~ 14:00
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度到達目標」
受講生が資源変動の本質的な仕組みを理解し,最適な水産資源の利用について考えられるよう指導します。
第1回 資源管理型漁業
第2回 沿岸漁業資源
第3回 気候変動と食料生産-水産業
第4回 資源変動について
第5回 生態系保全と食料生産 -水産資源の活用第6回 資源物理学入門I
第7回 資源物理学入門II
第8回 資源の利用と廃熱・廃物の問題
第9回 漁業と環境
第10回 食料資源の獲得に関して
第11回 資源の大量使用が生む問題
第12回 食料資源と環境
第13回 日本の食料生産と水産資源
第14回 資源・水の問題
第15回 まとめ
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科目名:
漁業情報学(平成27年度以降入学生用)
英文名: Fishery Informatics
ミ ツ ナ ガ ヤスシ
担当者: 光永
靖
■授業概要・方法等
漁業とは漁業者(ひと)が漁具(わざ)を用いて漁獲対象種(さかな)を獲って生業とする行為であり,漁業者と漁獲対象種の唯一の接点が漁具である。漁獲
対象種の「いつ・どこで・なにをしている?」といった行動生態と,漁具の「いつ・どこで・どのように?」といった展開動態が一致したとき豊漁が期待され
るが,過剰な漁獲は資源を圧迫する。不一致の場合は不漁に終わるが,あえて外すことで資源管理に資する。すなわち「獲る」と「護る」は表裏一体であり,
水産資源の持続的利用を達成するには,漁獲対象種の行動情報と漁具の動態情報を取得し,漁獲プロセスを明らかにする必要がある。直接観察・記録する事が
困難な水面下の世界では,一体何が起こっているのか?その疑問を解明するためには,様々な手法を用いた情報の収集・解析が不可欠である。水中を自由に遊
泳する漁獲対象種の行動と漁具の動態,それらを取り巻く環境に関する情報の収集・解析方法について講述する。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は漁業情報の収集・解読方法を理解し、水産資源の持続的利用の必要性を認識する。海外で行っている野外調査例から、野外調査のデザイン能力、コ
ミュニケーション能力の必要性を認識する。
本科目は専攻科目B群Ⅱ,JABEE教育目標の(d)に相当する。
行動・動態情報の収集・解読方法を理解し,水産資源の持続的利用の必要性を認識できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
「なぜ?」と疑問に思ったことをそのままにせず,図書館やインターネットで調べること。
■教科書
講義時にプリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784769910480『テレメトリー―水生動物の行動と漁具の運動解析 (水産学シリーズ)』(恒星社厚生閣 : 2006)
[ISBN]9784903473505『バイオロギング―最新科学で解明する動物生態学 (WAKUWAKUときめきサイエンスシリーズ)』(京都通信社 : 2009)
■関連科目
水産海洋学・物理学実験・漁業情報学実習・小型船舶操縦法・潜水技術論
■成績評価方法および基準
課題 50%
授業内テスト 50%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
漁業生産システム研究室
mittsu@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
火曜日11:40 ~ 12:10(B2402)
(要メール予約)
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度目標」
実際に教室に機器を持ち込んでのデモンストレーションが好評でしたので,引き続き行いたいと思います。
第1回 導入/直接観察・記録する事が困難な水面下の世界では,何が起こっているのか?
~見えないものを視る!
バイオテレメトリー(生物行動情報遠隔測定)・ギアテレメトリー(漁具動態情報遠隔測定)
第2回 水産資源の持続的利用/ビワマスを例に~なぜビワマスを追いかけるのか?
第3回 タギング/動物倫理~無用な苦痛を与えない=ありなままの行動を捉える
第4回 電波テレメトリー/シロサケの遡上行動
第5回 超音波発信機/ SN比,コード化,センサー(水温・水深・照度・心拍数・速度・加速度),A/Dコンバーター,クロック,バッテリー
第6回 超音波テレメトリーシステム1
1チャンネンル受信機/ビワコオオナマズ・コイ・マダイ
第7回 超音波テレメトリーシステム2
4チャンネンル受信機/ソデイカ・近大マグロ・ビワマス
第8回 超音波テレメトリーシステム3
設置型受信機1/オオクチバス・ブルーギル
第9回 超音波テレメトリーシステム4
設置型受信機2/ポジショニングシステム
第10回 バイオロギング1/データロガー
第11回 バイオロギング2/マダイ・ソデイカ・アカメ・ビワマス
第12回 コミュニケーションと実験デザイン1
キハダ@フィリピン
第13回 コミュニケーションと実験デザイン1
メコンオオナマズ@タイ
第14回 理解度の確認 テスト
第15回 達成度の確認 解説と考察の発展
- 36 -
科目名:
漁業生産システム論
英文名: Principles of Fisheries Production System
トリサワ シンスケ
担当者: 鳥澤
眞介
■授業概要・方法等
わが国の漁業生産構造は,200海里体制下において必然的に自国の沿岸海域の水産資源を最大限かつ有効に利用する資源管理型漁業の方向に向かっている。ま
た、近年では、生態系保全の見地から、漁業と環境との関わりが問われるようになってきている。 有限かつ更新的資源である水産資源を利用する水産業では、
その生産量のほとんどは、漁獲に唯一直接的に作用する生産手段である漁具の使用を通じて獲得されてきており、まだまだ狩猟的な面の比重が大きい。本講義
では、漁具漁法、漁具材料および水産資源等、漁業に関する諸事象を記述するとともに、それら相互の関係についても論及する。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は食料獲得産業としての漁業の重要性を,日本・世界の様々な統計資料を用いた説明により,理解する。さらに,生産システムとして漁業生産をとら
えることにより,地球生態系保全との関係について,理解を深める。
本科目は専攻科目B群Ⅱ,JABEE教育目標の(d)に相当する。漁業生産システムの本質が理解できれば合格(60点)とする。
■授業時間外に必要な学修
配布資料を参考にして,世界・日本の漁業生産の現状について各自で理解を深めること。
各講義に参照されている資料内容を各自で精査すること。
参考文献を事前に読んでおき,講義内容の理解を深めること。
講義時に省略した部分は配布資料を参照するとともに,各自で調べ,疑問があれば教員に質問すること。
■教科書
特に指定しない。プリント配布。
■参考文献
[ISBN]4425850319『魚との知恵比べ―魚の感覚と行動の科学 (ベルソーブックス)』(川村 軍蔵, 成山堂書店 : 2000)
川上太左英著 漁業解析入門 恒星社厚生閣
川崎 健訳 気候と漁業 恒星社厚生閣
伊藤嘉昭監訳 生態学と資源管理 築地書館
W. H. Everhart and W. D. Youngs Principles of Fishery Science. Cornel Univ. Press
■関連科目
水産資源学,水産動物学,魚類生態学,水産実用数学,漁業情報学,水産海洋学,漁業管理論
■成績評価方法および基準
小テスト 30%
定期試験 70%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
ns_torisawa@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
火曜日13:00 ~ 14:00
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度到達目標」
受講生が漁業生産の現状を本質的に理解し,最適生産について考えられるよう指導します。
第1回 漁業生産の概要 世界と日本における漁業生産
第2回 漁業生産と環境
第3回 漁具漁法の機能分類
第4回 漁獲技術と対象種の多様性
第5回 漁具漁法の定量化
第6回 漁具の漁獲選択作用 漁業生産と混獲・投棄
第7回 漁獲過程
第8回 魚類個体群と漁業生産
第9回 生態学と漁業生産
第10回 漁業と気候
第11回 漁業資源の特徴と管理
第12回 数理生態学と漁業生産システムI
第13回 数理生態学と漁業生産システムII
第14回 資源と数理
第15回 まとめ
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科目名:
国際漁業技術開発論(H26年度以前入学生用)
英文名: International Fisheries Development
マツザワ ヨシマサ
担当者: 松沢
慶将
■授業概要・方法等
漁業の国際管理に関する背景と最新の知見の習得と,漁業の持続的開発にむけた国際的な視野の涵養を目指します。特に,自然保護と漁業の軋轢・調和につい
て,具体的事例を学修します。講義にはPowerpointを用い,必要に応じ資料を配布します。漁業技術者,国際協力専門家,国際環境団体,水産国家公務員など
を目指す学生に履修を薦めます。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は,この授業を履修することによって
1)漁業の国際管理に関する背景と最新の知見を習得し,
2)漁業の持続的開発にむけた国際的な視野を養い,
3)資源保全・環境倫理とのかかわりにおいて漁獲技術の果たすべき役割を理解する
ことができるようになります。
本科目は専攻科目 B 群II,JABEE 教育目標の (d) に相当する。
漁業の国際管理と漁獲技術の重要性およびその背景について理解できれば合格(60 点)。
■授業時間外に必要な学修
各講義で指示された課題に取り組むこと。
■教科書
特に指定しない。留意事項 適宜プリントを配布する。
■参考文献
留意事項 その他,適宜授業時に紹介する。
■関連科目
漁業生産システム論,漁業生産工学,漁業管理論,国際漁業政策論,食料政策論,水産物流通論
■成績評価方法および基準
小テスト 40%
授業中ミニッツペーパー 60%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
講師控室 ymatsu@umigame.org
■オフィスアワー
授業の前後
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 ウミガメと国際漁業
第2回 国際漁業の歴史 その1(大戦前)
第3回 国際漁業の歴史 その2(復興・高度経済成長期)
第4回 国際漁業の歴史 その3(低成長期)
第5回 野生生物保護と漁業の軋轢と責任ある漁業
第6回 混獲と回避のための技術開発 その1(エビトロールとウミガメ)
第7回 混獲と回避のための技術開発 その2(延縄とウミガメ)
第8回 混獲と回避のための技術開発 その3(延縄と海鳥)
第9回 混獲と回避のための技術開発 その4(旋網とイルカ)
第10回 混獲と回避のための技術開発 その5(中層定置網・刺し網とウミガメ)
第11回 野生生物保護と課題 その1(持続的利用とレッドリスト)
第12回 野生生物保護と課題 その2(ワシントン条約)
第13回 野生生物保護と課題 その3(反捕鯨)
第14回 国際漁業の管理に関する最新の動向
第15回 まとめ
- 38 -
科目名:
生態系科学基礎
英文名: Introduction to Ecology
ワ タ ナ ベ シュン
担当者: 渡邊
俊
■授業概要・方法等
水産学科専攻科目 C 群(水域の環境保全の重要性を生物・環境の両面から認識し、多目的に考える)科目です。生物は、
他の生物や環境との複雑なつながりの中で生きており、そのつながりは生命誕生以来長い時間をかけて少しずつ形成
されてきたものです。生態学は、その生物のつながりをひもとき、その歴史を辿ることを目的としています。本講義
では、陸上や水域の様々な生態系を舞台に、そこに棲む多種多様な生物たちに注目して、それらの生態を講述します。
本講義は、生態学の基礎や、さらに専門に進むための基礎となる知識や考え方を身につけることを目的としています。
■学習・教育目標および到達目標
受講生は、1) 生態学の基礎を学びます。また、2) 水産の対象となる多くの生物について広く学び、3) 水産学科の専門
に進むための基礎を身につけます。
本科目は専攻科目C群、JABEE教育目標の (c)、(d) に相当します。
生態学についての基礎を理解できれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
授業で習った内容に関することについて参考書を調べてより理解を深め、疑問があれば次週以降に質問すること。
■教科書
[ISBN]4807907832『生態学入門』(日本生態学会編, 東京化学同人 : 2012)
■参考文献
[ISBN]4876985790『生態学―個体から生態系へ』(マイケル ベゴン, 京都大学学術出版会 : 2013)
[ISBN]4905930464『動物生態学』(嶋田 正和, 粕谷 英一, 山村 則男, 伊藤 嘉昭, 海游舎 : 2005)
他は講義中に随時紹介します。
■関連科目
海洋生態系科学、動物行動学、漁業情報学、水族環境学、魚類生態学
■成績評価方法および基準
毎回の講義における小レポート 40%
授業内定期試験 60%
■授業評価アンケート実施方法
個々の講義内容はシリーズとして相互に関連している。そのため、授業に対する全体評価は、講義が完結する最終講
義のときに実施する。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 生態学とはどんな学問か?
第2回 生物界の共通性と多様性
第3回 進化からみた生態1
第4回 進化からみた生態2
第5回 生活史の適応進化
第6回 生理生態的特徴の適応戦略
第7回 動物の行動と社会
第8回 個体の相互作用と同種・異種の個体群1
第9回 個体の相互作用と同種・異種の個体群2
第10回 生物群集とその分布
第11回 生態系の構造と機能
第12回 生態系の保全と地球環境
第13回 水圏環境
第14回 水圏生物資源
第15回 まとめ
- 39 -
科目名:
水圏微生物学
英文名: Aquatic Microbiology
ナ ガ タ
担当者: 永田
エ
リ
ナ
恵里奈
■授業概要・方法等
微生物とは文字通り微小な生物で、肉眼では見えない。したがって、一般の認識も希薄になりがちである。しかし、海洋、河川や湖沼における物質循環の主役
である種々の細菌群が微生物なら、出血性大腸炎を引き起こす大腸菌O157や流行性感冒の原因となるウイルスも微生物である。本講義科目では、このように我々
の生活に密接に関係する微生物の種類、性質や代謝などについて、水圏に存在する微生物群を中心に、基礎的なところから最新の話題までを講述する。
■学習・教育目標および到達目標
我々の生活や地球の生態系に重要な微生物の基礎を理解する能力を修得する。1)微生物学発展の歴史 2)微生物学の方法、3)微生物の種類、4)微生物細胞
の特徴、5)微生物の増殖と代謝が理解できていれば合格(60点)。
本科目は専攻科目C群,JABEEの教育目標における(d)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
予習:シラバスに授業内容が短い文章で示されているので、それを読み、理解できない語句を各自で調べておく。
復習:講義で実施するおさらいシート、自分のノートおよび配布資料を読み返し、内容の整理を行う。
新聞に目を通し、微生物に関する記事があれば読んでおくこと。
■教科書
プリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784563038755『微生物学 上 第5版』(R.Y. スタニエ, 培風館)
[ISBN]9784563038762『微生物学 下 第5版』(R.Y. スタニエ, 培風館)
[ISBN]9784817190673『微生物生態学入門』(日本微生物生態学会教育研究部会, 日科技連出版社)
[ISBN]9784769910770『養殖の餌と水 : 陰の主役たち』(杉田 治男, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784759811049『微生物学 (基礎生物学テキストシリーズ)』(青木 健次, 化学同人)
[ISBN]9784759814620『環境微生物学』(久保 幹, 化学同人)
[ISBN]9784061563537『微生物学 第2版 (新バイオテクノロジーシリーズ)』(NPO法人日本バイオ技術教育学会)
■関連科目
食品微生物学、微生物海洋学、海洋生態系科学、水質学、陸水学、水族環境学、海洋環境修復学、生命科学基礎、生物学
■成績評価方法および基準
おさらいシート 30%
講義期間中に平常点で評価 70%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。なお、講義で実施するおさらいシートに質問・要望・感想などの記入欄を設け、学生の理解度を把握し、授業に反映させる。
■研究室・E-mailアドレス
水族環境学研究室
erina_nagata@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
在室であれば随時対応しますが、できるだけ事前にメールで予約をしてください。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 微生物学への招待(微生物ってすごい!小さな微生物の大きな働き)
第2回 微生物学の歴史(微生物学の始まりに深くかかわった研究者の業績)
第3回 原始生命の誕生(46億年前の地球の誕生から35億年前の生命の誕生まで)
第4回 微生物学の方法(分離・培養・滅菌)
第5回 微生物学の方法(観察)
第6回 微生物学の方法(保存・入手)
第7回 微生物の種類と分類(原核生物、真核生物、ウイルスの種類と特徴)
第8回 微生物の種類と分類(系統分類学の考え方と微生物学における従来の分類方法)
第9回 微生物の種類と分類(微生物学における新しい分類方法)
第10回 微生物の細胞構造(原核生物)
第11回 微生物の細胞構造(真核生物とウイルス)
第12回 微生物の増殖(閉鎖系における典型的な増殖曲線と世代時間)
第13回 微生物の増殖(代謝と栄養)
第14回 水圏微生物に関する最近の研究紹介
第15回 まとめ
- 40 -
科目名:
海洋生態系科学
英文名: Science for Marine Ecosystem
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
充
■授業概要・方法等
海洋には魚類をはじめとして多種多様な生物が生息する。海洋に生息する様々な生物の中で、圧倒的にその量が多いのは微生物である。海洋生態系の物質循環・生物生産・水質形成過程は、ウイルス、細菌やシアノバクテ
リアなどの原核生物、植物プランクトン、動物プランクトンなどの海洋微生物群の生命活動を抜きにしては成立し得ない。例えば、地球の海洋細菌(陸上の土壌細菌は含まない)を全て集めた総重量と、70億人超の世界の
全人類の総重量を比較すると、海洋細菌のほうが900倍も重くなるのである。一つ一つはとても小さいが、地球規模で見るととてつもなく沢山存在するのが微生物である。本講義科目では分解者であると同時に生産者でもあ
る細菌群、光合成を行う一次生産者として重要な植物プランクトンやシアノバクテリア、食物連鎖系ではその上位に位置する動物プランクトンなどの海洋微生物が海洋生態系において果たす役割を中心に、海洋生態系(marine
ecosystem)全体について講述する。水産業において重要な魚類もこれら微生物群の存在がなくては生存できない。海洋微生物は海洋生態系を動かす原動力なのである。
■学習・教育目標および到達目標
学生は、1)海洋生態系について知ることで、海洋の物質循環・エネルギー流・水質形成過程を理解し、2)水産学に重要な海洋環境の根幹を支える海洋微生物の生態学的機能を理解し、3)海洋微生物の生命活動が他の
海洋生物に与える影響を理解する能力を修得する。これら1)、2)、3)が習得できていれば合格(60点)。
本科目は専攻科目C群,JABEEの教育目標における(a)と(c)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
海洋生態系科学の各回の項目について次のことを行う。
予習:授業内容が短い文章で示されているが、それを読み、理解できない語句を各自で調べる。
復習:ほぼ毎回ミニッツペーパーというその回の要点をまとめた記入式のものを行うが、返却されたチェックシートと自分のノートの授業のまとめを付き合わせて、内容の整理を行う。
毎日できるだけ新聞に目を通し、海洋生態系に関する記事(船舶事故、環境破壊、環境修復、水難事故など)があれば読んでおくこと。
■教科書
特に指定しない。講義のときにプリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784817190673『微生物生態学入門』(日本微生物生態学会教育研究部会, 日科技連出版社)
[ISBN]9784563077686『海洋微生物の分子生態学入門』(石田祐三郎, 培風館)
[ISBN]9784061552203『生物海洋学入門 第2版』(Carol M. Lalli, 講談社)
[ISBN]9784486013815『生物海洋学 1: プランクトンの分布/化学組成』(T. R. Parsons, 東海大学出版会)
[ISBN]9784486013822『生物海洋学 2: 粒状物質の一次生成』(T. R. Parsons, 東海大学出版会)
[ISBN]9784486013839『生物海洋学 3: 動物プランクトン/生物サイクル』(T. R. Parsons, 東海大学出版会)
[ISBN]9784486013846『生物海洋学 4: ベントス』(T. R. Parsons, 東海大学出版会)
[ISBN]9784486013853『生物海洋学 5: 現実問題への生物海洋学の応用/文献』(T. R. Parsons, 東海大学出版会)
[ISBN]9784915342172『干潟の実験生態学』(K ライゼ, 生物研究社)
[ISBN]9784140019160『生態系を蘇らせる (NHKブックス)』(鷲谷いづみ, 日本放送出版協会)
[ISBN]9784769912422『海の環境微生物学 増補改訂版』(石田祐三郎, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784769910770『養殖の餌と水 : 陰の主役たち』(杉田治男, 恒星社厚生閣)
■関連科目
微生物海洋学、生態系科学基礎、水圏微生物学、水質学、陸水学、水族環境学、海洋環境修復学
■成績評価方法および基準
講義中に実施する大試験 60%
講義中に実施するミニッツ・ペーパー 40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。なお、ほぼ毎回行うミニッツ・ペーパーに受講生からの質問・要望・感想・理解度などを記入してもらい、授業の参考にする。
■研究室・E-mailアドレス
水族環境学研究室 eguchi@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
前期・後期:水曜日16:20 ~ 17:50
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の目標」海洋生態系に関する理解を深めるため、水圏微生物学、微生物海洋学、水質学との連携を明確に示しながら授業を進める。
第1回 海洋生態系とは?(海洋生態系、marine ecosystemの定義。生態系を構成する4つの部分:生産者・消費者・分解者・非生物的環境)。
第2回 海洋の物理的・化学的環境特性1(光と温度。一言で海といっても光が豊富で場合によっては強すぎる干潟から、暗黒の深海まで
極めて多様である。海洋環境の非生物的特性を理解することが大事)。
第3回 海洋の物理的・化学的環境特性2(海洋の塩分も激しく変化する。水塊の移動は微生物の生活を変える。微生物の生活が変わると
海洋環境が変化する)
第4回 海洋微生物の種類(ウイルス、細菌などの原核生物、植物プランクトン、動物プランクトンなどの海洋生態系の構成メンバーの紹介)
第5回 海洋細菌の分布と生理(海洋細菌の分布状況は水柱と底泥など多様であり、物質循環の立役者である)
第6回 植物プランクトンの分布と生理(海洋の一次生産者として極めて重要な位置を占める。赤潮藻類などの生理。)
第7回 動物プランクトンの分布と生理(捕食者として重要な位置を占め、水産業との係わり合いも深い)
第8回 海洋の食物連鎖網(海洋生態系に登場する個々の微生物群を紹介した上で、それらの相互関係を考える。古典的な食物連鎖網に加
えて、最近明らかになってきた細菌を直接捕食する従属栄養性微小鞭毛虫類の生態を中心に、microbial loopという概念を紹介する。)
第9回 海洋微生物と水生生物の相互関係(フグは何故毒がある?フグはフグ毒を作らない。フグに毒があるのは食物連鎖を通して生物濃
縮されるから。では、誰がフグ毒を作るのか?それを海洋生態系の食物連鎖から説明する)
第10回 エルニーニョ現象(非生物的環境因子の変化が引き起こす地球規模での海洋現象を生物海洋学的観点から紹介)
第11回 マリンスノーの生態学(マリンスノーは重要な微生物の活動の場である)
第12回 病原性微生物の水圏環境における生態(病原性微生物の天然水域における生態を明らかにすることは、感染経路の解明に役立つ)
第13回 ウイルス生態学(ウイルスが生態系における各生物群の個体数を制御している?)
第14回 潮間帯・干潟域の生態系(干潟は生命誕生の場であり陸と海との接点である)。干潟は面白い!
第15回 総括(海洋生態系全体を概観し直し、講義内容を最後にまとめ、受講生の理解・考えを確認する)
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科目名:
陸水学
英文名: Limnology
イワサキ
担当者: 岩崎
ケ イ ジ
敬二
■授業概要・方法等
陸水学とは、「海」以外の場所に存在する「水」に関する環境科学です。主な研究対象は、川、湖、池、沼、湧水、地下水、温泉などで 、人間活動の影響を受
けやすい 陸域に存在し、比較的小規模な単位で散在するものが多いという特徴があります。そのため、地球に存在する多様な自然環境の中でも、この陸水を
めぐる自然環境は、現在最も急激な環境破壊が進みつつあるところです。陸水環境の保全と陸水域に棲息する生物たちの保護は、現代の地球人の喫緊の課題と
言えるでしょう。
この講義では、多様な陸水の環境、特に生物的自然環境と淡水生物の多様性に焦点をあてて 解説し、身近に存在する環境問題とその解決策について考えます。
■学習・教育目標および到達目標
身近に存在する陸水環境の特徴とそこに棲む生物たち、およびそれをめぐる環境問題についての知識を身に付けること。そしてその環境問題に対して、自分な
りの意見を持ち、問題の解決に向けて身近な所で実践をすること。
本科目は専攻科目C群,JABEEの教育目標(a)と(c)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
(1)河川湖沼に生息する淡水生物に関する本や論文、マスコミ報道などから、基本的な知識を得ておくこと。
(2)日頃から、新聞やテレビ等で報道される環境問題に関するニュースや解説に注意を払い、今、どんな環境問題が起こっているのかを知っておくこと。
■教科書
使用しません。
■参考文献
A. J. ホーン&C. R. ゴールドマン『陸水学』京都大学学術出版会(¥7800)
■成績評価方法および基準
レポート 90%
授業態度(質問・意見の提出等)10%
■授業評価アンケート実施方法
15回の授業の最後に、自由記述式のアンケート用紙を配布して、実施します。
■研究室・E-mailアドレス
研究室:講師控室、メールアドレス:iwasaki@daibutsu.nara-u.ac.jp
■オフィスアワー
授業の前後
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の目標」:陸水の環境科学への理解を深めるために、身近なニュースなどをできるだけ取入れながら授業を進める。
第1回 陸水学とは?:陸水学史と基本用語の解説
第2回 湖沼学その1:多様な湖沼環境
第3回 湖沼学その2:湖沼生物と自浄作用
第4回 湖沼学その3:琵琶湖の自然環境と開発問題
第5回 湖沼学その4:里山のため池
第6回 河川学その1:河川環境の連続性
第7回 河川学その2:河川の生物たちと自浄作用
第8回 河川学その3:河川生物の連続性仮説
第9回 河川学その4:奈良の水はおいしいか?
第10回 河川学その5:ダムはムダ? ダムの功罪
第11回 河川学その6:河川改修の過去、現在、未来
第12回 河川学その7:多自然型川作りについて
第13回 陸水環境の保全
第14回 陸水環境と外来生物問題
第15回 まとめ
レポートによる成績評価を行います。
- 42 -
科目名:
水質学
英文名: Water Quality Science
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
充
■授業概要・方法等
水質学とは水に溶け込んだり、懸濁していたりする物質の質と量、それと人間生活との関わりを考える学問である。本講義科目では、英語訳に示したように、
従来の水質学の枠にとどまらず、
「水」に関する歴史的・哲学的認識から始まり、食糧生産に必要な世界の水事情や仮想水の考え方まで、生命に欠かせない「水」
について、生態系との関わりを中心に据えながら講述する。
■学習・教育目標および到達目標
受講生は1)我が国の公共用水域の水質汚濁に関わる環境基準および上水道の水質基準について知ることで、人の健康や生活における水質保全の重要性と水質
分析の必要性について理解する。2)淡水・海水の諸性質ならびに水質に関連する諸現象を学習し、水域の生物生産と密接に関連する水質環境について理解す
る。3)沿岸域における環境汚染の現状を知り、水域の環境保全の重要性を認識する。これら1)~3)について理解し、認識できていれば合格(60点)。なお、
本科目は専攻科目C群、JABEE教育目標の(a)と(c)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
水質とは極めて身近なものである。様々な水に関する記事に興味を持ち、積極的に水質を考える習慣を身につける。
シラバスに出てくるキーワードを受講生は調べておく(予習)。
各回の最後に行うミニッツ・ペーパーを中心に、ノートの整理を行う(復習)。
■教科書
特に指定はしない。適宜プリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784759809916『水の分析』(化学同人)
[ISBN]9784769910770『養殖の餌と水 : 陰の主役たち』(杉田治男, 恒星社厚生閣)
■関連科目
水圏微生物学、海洋生態系科学、水族環境学、海洋環境修復学、陸水学、水族環境学実験、水産微生物学実験、微生物海洋学
■成績評価方法および基準
講義中に実施する確認試験 60%
講義中に実施するミニッツ・ペーパー 40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。なお、毎回の講義で実施するミニッツ・ペーパーに質問・要望・感想などの記入欄を設け、学生の理解度を把握し、授業に反
映させる。
■研究室・E-mailアドレス
水族環境学研究室
eguchi@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
水曜日16:20 ~ 17:50
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の教育目標」水産分野のみならず人間生活全般に必ず関わってくる水質について理解を深めるためできるだけ身近なニュースなどを参考にしながら授
業を進める。
第1回 『水って何?』(水が生命にとって重要であることは言うまでもないが、そもそも水とはどの様なものなのか。歴史的にはどの様に「水」が捉えられて
きたのか、先哲達は「水」をどの様にを考えたのかを紹介する。)
第2回 『水の物理的特性』(純粋な水、とは何かを物理的・化学的に考える。水は物理単位の基本となってきた。氷分子の構造、水分子の構造はどうなってい
るのか。)
第3回 『安心・安全な水、水道水の条件。飲料水に関する似非科学』(水道水の浄水技術と水質基準(平成21年現在50項目)。水道水のクラスターの小さい水
は本当に美味いのか?海洋深層水のウソ・ホント。上水道の水質・水質汚濁防止関係法令・水道局における高度浄水処理(オゾン処理法、粒状活性炭
接触処理法など)
第4回 『地球上の水の現存量とその循環』(地球上の水、その98 %は海洋に存在する。水蒸気、雲、雨、雪、河川、湖沼、地下水、海洋、生体内など地球上
のさまざまなところに水が存在する。その現存量、循環を考える。)
第5回 『水質基準』(水道水水質基準、下水道水質基準、水産用水基準、環境基準、排水基準。本講義で中心的に後述する水産用水基準は法的に定められたも
のではなく、日本水産資源保護協会が水産の生産基盤として水域の望ましい水質条件を示したもの。)
第6回 『水質に関する法律』(上水道法・下水道法・水質汚濁防止法・瀬戸内海環境保全臨時措置法・持続的養殖生産確保法などの内容を紹介。)
第7回 『生態系と水質の相互関係』(水域生態系に対する重要な水質因子。基本的な水質項目(BOD・DO・pH・SS・着色・水温・大腸菌群数・油分・有害
物質・底質)、栄養塩類、粒状有機物、毒性物質、農薬、内分泌撹乱物質などの概略を説明。)
第8回 『基本的な水質項目の詳細:溶存酸素(DO: dissolved oxygen)』(溶存酸素の持つ意味。溶存酸素の測定法とその原理(隔膜電極法とウインクラー法)。
海域における溶存酸素の季節変動・日周変動(和歌山県白浜町池先の養殖場水域の例)とそのメカニズム。水柱だけではなく底質についても紹介する。)
第9回 『基本的な水質項目の詳細:有機物量の指標 生物化学的酸素要求量(BOD:Biochemical Oxygen Demand)・化学的酸素消費(要求)量(COD:
Chemical Oxygen Demand)・総有機炭素量(TOC: Total Organic Carbon)・懸濁物量(SS: Suspended Substances)』
(各有機物量の指標の測定方法と原理、
それぞれの利点と欠点及び相違点を紹介。生態系における各種有機物の生成と分解。)
第10回 『基本的な水質項目の詳細:栄養塩類』(各種栄養塩類の測定方法とその原理、生態系における栄養塩の生成・利用過程。富栄養化。)
第11回 『基本的な水質項目の詳細:水温・pH・着色・大腸菌群数』
(各種栄養塩類の測定方法とその原理、生態系における栄養塩の生成・利用過程。富栄養化。)
第12回 『基本的な水質項目の詳細:毒性物質、農薬、内分泌撹乱物質』(各種項目の測定原理と測定方法及び水域生態系における各水質項目の意味。)
第13回 『水産・養殖の水』(陸上飼育水と海面イケス養殖について、それぞれの実例を挙げて必要とされる水質の条件について考える。)
第14回 『世界における水事情:ウォーター・ビジネス』(世界の水事情(30年以上前では考えられなかったが、現代ではペットボトルの水を買っている。ウォー
タービジネスはどうなっているのか。世界の水事情はどうなっているのか、飲料水を中心に考える。)
第15回 総括(水質学全体を概観し、講義内容をまとめ、受講者の理解度を確認する。)
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科目名:
水族環境学
英文名: Aquatic-Environmental Science
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
充
■授業概要・方法等
「環境学」とはそもそもどの様な学問分野なのか、といった話から、人間生活と環境との歴史的かかわりについて、水域環境を中心に講述する。視野が狭くては、
天然環境・生態系を理解することはできない。できるだけ、多面的に物事を捉える重要性を強調した講義である。
水域環境の持つ問題点を理解した上で、環境改善策としてどのようなことが考えられるのか、といった水域環境修復に関する最新の知見についても論及する
が、環境修復については海洋環境修復学に多くを委ね、環境修復に必要な基本原理を本講義科目では重視する。
■学習・教育目標および到達目標
受講生は、水族(水生生物)が健全に生息可能な水域環境とはどのようなもので、それを保持するために、どのような対策が必要に成るのかを考え、学ぶ。水
域環境が水域生物に与える影響について理解できていれば合格(60点)。本科目は専攻科目C群、JABEE教育目標の(a)と(c)と(d)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
シラバスを読み、そこに出てくるキーワードを調べておく(予習)。各回のミニッツペーパーを中心に、講義を各自で整理する(復習)。
■教科書
特に指定しない。適宜プリントなどを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784140019160『生態系を蘇らせる (NHKブックス)』(鷲谷 いづみ, 日本放送出版協会)
[ISBN]9784769909712『水産業における水圏環境保全と修復機能 (水産学シリーズ)』(恒星社厚生閣)
[ISBN]9784627946316『エコテクノロジー最前線』(森北出版)
[ISBN]9784303588205『水質浄化マニュアル―技術と実例』(本橋 敬之助, 海文堂出版)
[ISBN]9784782826133『環境工学入門』(鍋島 淑郎, 産業図書)
[ISBN]9784061552111『環境修復のための生態工学 (KS地球環境科学専門書)』(講談社)
■関連科目
水圏微生物学、微生物海洋学、海洋生態系科学、水質学、陸水学、海洋環境修復学、水族環境学実験、水産微生物学実験
■成績評価方法および基準
講義中に実施する確認試験 60%
講義中に実施するミニッツ・ペーパー 40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。その他、各回に行うミニッツペーパーでも適宜、質問や要望を受け付ける。
■研究室・E-mailアドレス
水族環境学研究室
eguchi@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
水曜日16:20 ~ 17:50
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の目標」人間生活に密接に関係する水族の生息する環境についての理解を深めるため、河川・湖沼・海洋全般にわたりできるだけ身近な話題を取り上
げながら授業を進める。
第1回 『地球環境と人間生活』環境学って何?環境学は極めて広範囲な学問領域にまたがる学際的学問である。そもそも、環境学とはどのようなものである
かについて講述する。
第2回 『ふたたび生態系ecosystemという概念について』(地球の超個体説・ガイア仮説。生態系を静的で決定論的に捉える危険性。見事な調和を保つ自然は
あるのか。)
第3回 『パッチ・ダイナミクス説』(シフティングモザイクという考え方。非平衡で不安定で不確実性の大きい自然。)
第4回 『自然の撹乱と人為的干渉』(自然の撹乱は生態系をリセットする。6500万年前に恐竜が絶滅。地球誕生から今までに5回も生物の絶滅が繰り返されて
いる。)
第5回 『人為的干渉』(イースター島の教訓は生かされるか。白亜のギリシアは何故できたのか。足尾鉱毒事件。)
第6回 『物質循環』(地球を支える5つのサブシステム。水の循環。)
第7回 『炭素の循環』(海洋は巨大な炭素貯蔵庫。)
第8回 『窒素の循環・リンの循環』(窒素循環に果たす微生物の役割は図り知れない。二酸化炭素の海洋隔離は海洋細菌の硝化活性に影響するかもしれない。
リンも重要だが、常にリン酸PO43-の形で、形態を変えずに生物圏・水圏を循環する。)
第9回 『窒素の循環と漁業』(海での漁獲量は新入窒素の供給量で決まる。漁業とは海洋から窒素を除去すること。)
第10回 『イオウの循環』(外洋域の植物プランクトンが気象変動に、イオウ循環を通して大きく関与する。)
第11回 『沿岸域と外洋域の環境と物質循環』(養殖場水域の環境問題。持続的養殖生産確保法。外洋では低栄養細菌が活躍する。)
第12回 『沿岸域の環境』(海面イケス養殖による自家汚染。海面イケス養殖がサンゴに与える影響。)
第13回 『干潟の環境』(生命誕生の場であり、陸と海との接点である干潟。人工干潟はメンテナンスフリーの海洋環境修復技術か?)
第14回 『地球温暖化』(海洋は膨大な量の炭素の貯蔵庫になっている。地球温暖化と二酸化炭素排出について、水族環境学的観点から、冷静に考えてみる。本
当に人類のCO2排出が温暖化を促進しているのかな?)
第15回 全体のまとめ
- 44 -
科目名:
海洋環境修復学
英文名: Marine Environmental Restoration
ナ カ ニ シ タカシ
担当者: 中西
敬
■授業概要・方法等
本講義で扱う「海洋」は、主に「沿岸域」とし、沿岸域の環境問題の現状と環境問題修復のための方法・技術について以下のような考え方で講義を進めます。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
日本の沿岸域で現在実際に起きている環境問題を知る(伝える)。
一般海域の環境問題と養殖漁場の環境問題を関連づけて理解する(理解する機会を提供する)。
環境問題解決のための考え方と技術を学ぶ(技術だけではなくメカニズムを伝える)。
生物学的【水産屋さんの】視点に加え、工学的【土木屋さんの】視点で海の環境について考える(機会を提供する)。
何故を大切にする(皆さんにも聞く)。
質問して下さい(私もともに学ぶ)。
本科目は専攻科目C群,JABEEの教育目標の(a)と(c)に相当する。
■学習・教育目標および到達目標
沿岸域における以下の事象を理解する。
① 波と流れ、潮汐等の物理的現象
② 栄養塩負荷と沿岸域における循環
③ 栄養塩循環のひずみとしての赤潮、青潮・貧酸素水塊
④ 藻場や干潟などの浅場の機能(動的安定と緩衝機能)
沿岸域における以下の法律、政策を理解する。
① アセスメントとミティゲーション
② 瀬戸内海環境保全特別措置法
③ 持続的養殖生産確保法
■授業時間外に必要な学修
・沿岸環境に関するニュースのチェック
・沿岸環境に関連するシンポジウム、フォーラム等への参加
■教科書
1.[ISBN]9784769912088『大阪湾―環境の変遷と創造』(中辻啓二・上月康則・大塚耕司ほか, 恒星社厚生閣 : 2009)
2.漁場改善計画作成・運用のための手引書(指導者編)(水産資源保護協会:2006)
■参考文献
講義に応じて適宜紹介
■関連科目
水族環境学、海洋生態系科学、水質学
■成績評価方法および基準
各講義でのレポート 30%
中間テスト(記述式)30%
期末テスト(記述式)40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規程に準じて実施します。
■研究室・E-mailアドレス
naka24taka4@zeus.eonet.ne.jp
■オフィスアワー
メールのやり取りにて実施する。
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の目標」沿岸環境問題の現状とその改善策に関する理解を深めるため、身近なニュースを充分に活用して授業を進
める。
第1回 はじめに
第2回 沿岸域の環境の変遷と現状(その1)
第3回 沿岸域の環境の変遷と現状(その2)
第4回 沿岸域における物質循環
第5回 環境影響評価・アセスメントとミティゲーション
第6回 前半部の振り返りと補足
第7回 中間テスト(あらかじめ示すテーマに関する記述式)
第8回 浅場の機能と人工干潟の造成技術
第9回 藻場の機能と人工的な藻場造成技術
第10回 持続的養殖生産確保法と養殖漁場改善計画
第11回 貧栄養問題
第12回 沿岸域の物質循環、環境の修復維持における水産業の役割
第13回 沿岸域の環境修復の新技術
第14回 東北地方における震災復興の進捗、環境対策と水産業
第15回 振り返り・復習
期末テスト(あらかじめ示すテーマに関する記述式)
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科目名:
水産化学
英文名: Fisheries Chemistry
イ ト ウ
担当者: 伊藤
トモヒロ
智広
■授業概要・方法等
本科目は水産学科の学修教育目標D群I、JABEE教育目標の(c)、(d)に該当し、水産化学・水産利用学分野の基礎科目です。私達は外部から栄養素を恒常的に取り入れ、生命活動を営んで
います。それゆえに、健康を支えるのは毎日の食事です。食品には、①エネルギー源となる栄養素②体の組織を作るのに必要な栄養素③体内の生理機能を調節する栄養素が含まれていま
す。本講ではこれら栄養成分が、どのような構造をし、どのように生体で機能するのかについて、食品化学的観点から魚貝類、藻類など水産資源を中心に解説します。また,魚介類を構
成しているタンパク質,脂質の種類と構造についても概要を説明します。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は、この授業を履修することによって、
1)各食品成分(水分、炭水化物、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミン)に関する化学的知識について理解し、
2)魚介類を構成しているタンパク質、脂質等の構造やその機能性に関する知識を理解する
ことが出来るようになります。
各食品成分の特性を理解し、水産物の成分に関する説明ができれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
講義で紹介する水産物の一般成分および機能成分は、代表的なものを紹介するので、講義の中で扱われなかった水産物については、各自、参考書等で理解を深めること。
■教科書
特に指定しない。講義時にプリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784782702772『現代の食品化学』(並木 満夫, 三共出版 : 1992)
[ISBN]9784130721004『水産生物化学』(東京大学出版会 : 1991)
[ISBN]9784769910701『水圏生化学の基礎』(恒星社厚生閣 : 2008)
[ISBN]9784769911517『水産食品と栄養 (水産学シリーズ)』(恒星社厚生閣 : 2007)
[ISBN]9784769905516『水産動物の筋肉脂質 (水産学シリーズ (57))』(鹿山 光, 恒星社厚生閣 : 1985)
[ISBN]9784769911647『海産有用生理活性物質 (水産学シリーズ 65)』(恒星社厚生閣 : 2007)
[ISBN]9784769906483『水産物のにおい (水産学シリーズ)』(恒星社厚生閣 : 1989)
[ISBN]9784769911807『魚肉の栄養成分とその利用 (水産学シリーズ)』(恒星社厚生閣 : 2007)
[ISBN]9784769911937『海洋生物のカロテノイド―代謝と生物活性 (水産学シリーズ)』(幹渉, 恒星社厚生閣 : 2007)
[ISBN]9784769911951『水産脂質―その特性と生理活性 (水産学シリーズ)』(藤本健四郎, 恒星社厚生閣 : 2007)
[ISBN]9784769909019『魚貝類筋肉タンパク質―その構造と機能 (水産学シリーズ)』(恒星社厚生閣 : 1999)
■関連科目
水産生物化学、水産利用学、水産食品保蔵学、水産資源化学、食品製造管理学、食品衛生管理学
■成績評価方法および基準
テスト 70%
チェックシート(小テスト)30%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行うほか、毎回の授業で行うチェックシートに受講生の質問・要望を書かせる。
■研究室・E-mailアドレス
水産利用学研究室2409室
titoh@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
随時可能
事前メールにて要予約(時間変更の際は、返信にて連絡致します。内容不問)。
講義計画・テーマ・講義構成
「H28年度目標」
食品について初めて学習する方でも理解できるように、パワーポイントを用いて多くの事例を紹介しながら 解説をする。各
講義の理解度をチェックシートにより確認することで、受講生の復習箇所を明確化する。
第1回 講義の概要説明、食品製造と食品化学
第2回 食品成分1:水分
第3回 食品成分2:炭水化物
第4回 食品成分3:脂質 (1)
第5回 食品成分3:脂質 (2)
第6回 食品成分4:タンパク質
第7回 食品成分6:ミネラルおよびミネラル
第8回 食品成分7:色素、香気成分
第9回 水産物の成分について:魚類1
第10回 水産物の成分について:魚類2
第11回 水産物の成分について:魚類3
第12回 水産物の成分について:甲殻類、貝類
第13回 水産物の成分について:藻類
第14回 水産物の成分について:低分子化合物
第15回 講義まとめ
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科目名:
水産利用学
英文名: Aquatic Products Utiliaztion
イ ト ウ
担当者: 伊藤
トモヒロ
智広
■授業概要・方法等
本科目は水産学科の学修教育目標D群I、JABEE教育目標の (d)に該当し、水産保蔵学・水産製造管理学分野の基礎科目です。海水温や海流、プランクトン量などの変動による激しい漁獲
物の供給変化への対応、低価格漁獲物(雑魚類)の付加価値の向上、多様な消費者ニーズに対応した新製品の開発など、水産物の加工技術向上は重要であります。本講では、水産物の原
料特性とその原料学的特性に基づいて古来開発されてきた各種の貯蔵・加工法の原理,問題点などについて工場における加工工程映像を利用しながら解説します。また、機能性食品の開
発の基礎知識となる食品の第3次機能である食品成分の生体機能調節について解説します。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は、この授業を履修することによって、
1)水産物の加工技術(工程、加工原理)の知識や
2)水産資源成分の機能性(成分の種類、作用機構)に関する知識を習得する
ことが出来ます。
水産物の様々な加工原理や加工方法、水産物に含まれる機能成分を利用した機能性食品や医薬分野への応用にについて説明できれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
講義で紹介する水産加工技術、水産資源成分の機能性は、代表的なものを紹介するので、講義の中で扱われなかった加工技術、成分の機能性については、各自、参考書等で理解を深めること。
■教科書
特に指定しない。講義時にプリントを配布する。
■参考文献
[WebSite]『THE MAKING サイエンス チャンネル』(独立行政法人科学技術振興機構) (http://sciencechannel.jst.go.jp/B980601/)
[ISBN]9784425824526『水産物の利用 改訂版 (水産・海洋ライブラリ 6)』(山中英明, 成山堂書店)
[ISBN]9784425882014『水産食品デザイン学』(渡邊悦生, 成山堂書店)
[ISBN]9784915957482『食品機能性の科学』(食品機能性の科学編集委員会, 産業技術サービスセンター )
[ISBN]9784769910008『水産食品の加工と貯蔵』(小泉千秋, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784769909385『水産食品の健康性機能』(山澤正勝, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784765502405『水産食品栄養学』(鈴木平光, 技報堂出版)
■関連科目
水産生物化学、水産利用学、水産食品保蔵学、水産資源化学、食品製造管理学、食品衛生管理学
■成績評価方法および基準
授業内テスト 50%
チェックシート 20%
レポート課題 30%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行うほか、毎回の授業で行うチェックシートに受講生の質問・要望を書かせる。
■研究室・E-mailアドレス
水産利用学研究室2409室
titoh@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
随時可能
メールにて事前に要予約(時間変更の際は、返信にて連絡致します。内容不問)。
講義計画・テーマ・講義構成
「H28年度目標」
水産物の加工技術について初めて学習する方でも理解できるように、パワーポイントを用いて多くの事例を紹介しながら 解
説をする。また、水産物の各種の加工現場を理解していただくために、加工過程を科学技術振興機構の資料映像を利用し、
理解を深めてもらう。各講義の理解度をチェックシートにより確認することで、受講生の復習箇所を明確化する。
第1回 講義概要説明、水産物の加工目的
第2回 魚介類の原料特性
第3回 水産物の冷凍・冷蔵および冷凍食品
第4回 水産物の加工技術:塩蔵品
第5回 水産物の加工技術:乾製品
第6回 水産物の加工技術:燻製品
第7回 水産物の加工技術:水産練り製品
第8回 水産物の加工技術:水産物の缶詰、レトルト食品
第9回 水産物の加工技術:調味加工品
第10回 水産物の加工技術:その他の水産加工品
第11回 機能性食品
第12回 水産物の機能性について:抗酸化能、血圧上昇抑制作用
第13回 水産物の機能性について:血糖値上昇抑制作用、骨代謝調節
第14回 水産利用研究および水産物の機能性研究の最前線を知る(ポスタープレゼンテーション聴講)
第15回 講義まとめ
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科目名:
水産生物化学
英文名: Aquatic Biochemistry
ツカマサ ヤスユキ
担当者: 塚正
泰之
■授業概要・方法等
水産学科の学修教育目標D群,JABEE教育目標の(d)に相当し、水産資源の特徴と利用に関する基礎的内容を学修します。水産資源は食糧資源、工業材料、あるいは化学・医薬品の材
料として利用される重要なものです。水産生物の生息環境が多様性に富むことが資源としての重要性を高めている理由の一つになったいます。水産生物を構成する成分には、タンパク質
や脂質などの主要な成分以外に、微量で生命活動を維持・推進するために欠くことのできない重要な成分(エキス成分、ビタミン、ミネラル、色素、酵素など)が多く含まれており,水
産生物特有の成分も多数存在している。本講義では、水産生物が持つ有用成分のうち、エキス成分の種類、含有量、生理的役割、呈味との関わりなどを学修します。
「平成28年度目標」
本講義で行う内容が、実社会でどのように役立つのかについて詳しく説明する。講義中に集中力が切れないよう配布プリントには空欄を設る他、毎回小テストを実施する。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は、この授業を履修することによって、
1)魚介類のエキス中に含まれる多様な成分の種類を理解し、
2)個々の成分の水産生物における生理的役割を説明し、
3)水産物特有の呈味性との関わりを説明する
ことができるようになります。
水産生物のエキス成分の特徴と個々の成分の特徴について説明できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
「タンパク質構成アミノ酸と非タンパク質構成アミノ酸の構造と特性による分類について理解を深めること」
「アミノ酸のもつ多様な機能性について各自で調査すること」
「講義で酵素について説明する時間が短いので,参考書を用いて理解を深めること」
■教科書
指定しないが,毎回,詳細なプリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]4254430361『魚の科学 (シリーズ食品の科学)』(朝倉書店 : 1994)
[ISBN]4769906285『魚介類のエキス成分 (水産学シリーズ)』(恒星社厚生閣 : 1988)
[ISBN]4130721003『水産生物化学』(東京大学出版会 : 1991)
[ISBN]9784769910701『水圏生化学の基礎』(恒星社厚生閣 : 2008)
[ISBN]4769909381 『水産食品の健康性機能』(恒星社厚生閣 : 2001)
■関連科目
水産化学,水産資源化学,水産利用学,水産食品保蔵学,食品製造管理学,食品衛生管理学
■成績評価方法および基準
授業内小テスト 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います
■研究室・E-mailアドレス
4階2411室(2410室から入室),ytsukamasa@gmail.com
■オフィスアワー
毎週水曜1限,事前にメールで都合を確認してください。
質問内容はどのようなことでも構いません。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 本講義の進め方・目的・概要に関する説明
第2回 水産物のエキス成分Ⅰ(エキス成分の種類とアミノ酸)
第3回 水産物のエキス成分Ⅱ(アミノ酸の機能性)
第4回 水産物のエキス成分Ⅲ(魚類の遊離アミノ酸)
第5回 水産物のエキス成分Ⅳ(Dアミノ酸とタウリントランスポーター ,、β緩衝能)
第6回 水産物のエキス成分Ⅴ(ジペプチド、ATP関連化合物)
第7回 前半部分の理解度の確認と解説
第8回 水産物のエキス成分(フォスファゲンとオピン)
第9回 水産物のエキス成分(トリメチルアミンオキシドと尿素)
第10回 有機塩基と呈味成分(アミノ酸)
第11回 呈味成分(アミノ酸以外の他成分と解明)
第12回 水産生物化学に関する最新の研究事例
第13回 魚介類中の色素、におい成分、水と水分活性
第14回 後半部分の理解度の確認と解説
第15回 講義全体のまとめ
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科目名:
水産食品保蔵学
英文名: Aquatic Products Storage
アンドウ
担当者: 安藤
マ サ シ
正史
■授業概要・方法等
水産食品の品質の良否を判定する重要な基準として,その鮮度があげられる。鮮度の良し悪しは生の食品として消費される時ばかりでなく,食品の安全性や機
械加工においても重要であり,鮮度保持あるいは鮮度の評価基準に対する関心は年々高まっている。本講義では,魚類の品質評価・鮮度保持を中心課題として,
水産食品の鮮度に対する問題意識を深め,消費者および生産者双方の立場から考えることを重視する。
「点数として評価しない項目と注意点」
出席点はない。ただし,欠席回数が5割を超えた場合,その時点で不可とする。なお,遅刻は出席回数を0.5回として計算し,講義開始後40分を過ぎて講義室に
入った場合は欠席とみなす。また,出席していてもたびたび私語などを注意される者は,退室させたうえで欠席扱いとすることがあるので注意すること。試験:
講義において説明した水産食品の保蔵に関する知識の正確性を評価する(100点)。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は食品の保存中に起こる劣化の機構を理解するとともに,食品劣化を防ぐ方策を習得する。
本科目は専攻科目D群Ⅰ,JABEE教育目標の(d)に相当する。
水産物の保蔵のしくみ・重要性が理解できれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
講義において習ったことを身近なものへ適用・応用し,その理解を深めること
■教科書
プリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784769905929『水産食品学』(須山三千三, 恒星社厚生閣)
■関連科目
水産化学,水産利用学,水産生物化学,水産資源化学,食品製造管理学,食品衛生管理学
■成績評価方法および基準
授業内テスト 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠しておこないます。
■研究室・E-mailアドレス
水産学科4階2412室
ando@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
在室中であれば対応します。なお,できれば事前に在室か否かをメール等で確認してください。
講義計画・テーマ・講義構成
本年度の改善目標
(1)わかりやすい板書を心がける
(2)授業ごとの重要なポイントを明示する
第1回 鮮度の判定方法(1)官能検査の概要と実施例
第2回 鮮度の判定方法(2)味蕾の構造と味の情報伝達
第3回 鮮度の判定方法(3)理化学測定による検査
第4回 脂質成分の酸化と品質の劣化
第5回 ノロウイルスによる食中毒(1)歴史と対策
第6回 ノロウイルスによる食中毒(2)検査方法
第7回 近赤外分光法による水産物の品質評価
第8回 魚の死後硬直(1)概要とATPの関与
第9回 魚の死後硬直(2)死後硬直の抑制方法
第10回 魚肉の軟化現象(1)現象の概要
第11回 魚肉の軟化現象(2)原因について
第12回 コラーゲンの利用
第13回 魚介類の氷温貯蔵
第14回 冷凍
第15回 帆立貝の高鮮度保持技術
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科目名:
食品微生物学
英文名: Food Microbiology
ナ ガ タ
担当者: 永田
エ
リ
ナ
恵里奈
■授業概要・方法等
微生物は私たちの目では見えない。そのため、その存在に関心が払われることは少ない。ところが、微生物は古くから私たちの生活と密接に関係している。例えば、微生物は腐敗を起こ
したり、病気の原因となったりする一方で、私たちが食べる味噌、醤油、納豆、食酢、漬物類、パンやチーズのほか、ビール、清酒、ワインなどの食品はすべて微生物の代謝作用によっ
て作られている。本講義科目では、食品分野において長年にわたって先人が作り上げた「微生物を制御し、微生物の働きを活用する」知恵と工夫について学ぶ。
■学習・教育目標および到達目標
1)微生物を利用して製造される食品の製造方法と特徴
2)食品中の微生物制御法と特徴
を理解する。
これらのことが理解できていれば合格(60点)。
本科目は専攻科目D群I、JABEE教育目標(d)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
予習:シラバスに授業内容が短い文章で示されているので、それを読み、理解できない語句を各自で調べておく。
復習:講義で実施する復習シート、自分のノートおよび配布資料を読み返し、内容の整理を行う。
実際に、微生物を利用して作られた食品を食べて味を知り、その製造方法を調べる。
■教科書
プリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784563038625『食品微生物学 改訂版』(木村光, 培風館)
[ISBN]9784769910671『微生物の利用と制御 : 食の安全から環境保全まで (水産学シリーズ 155)』(藤井建夫, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784425828012『魚介類の鮮度と加工・貯蔵 (東京水産大学公開講座 第21回)』(渡辺悦生, 成山堂書店)
[ISBN]9784425850228『魚の発酵食品 改訂4版 (ベルソーブックス 3)』(藤井建夫, 成山堂書店)
[ISBN]9784769912682『食品衛生学 第三版』(山中 英明, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784807916764『食品微生物学 新スタンダード栄養・食物シリーズ16』(村田容常, 東京化学同人)
[ISBN]9784061563537『微生物学 第二版 新バイオテクノロジーテキストシリーズ』(坂口雅弘, 講談社)
■関連科目
水圏微生物学、微生物海洋学、食品衛生管理学、水産食品保蔵学、生命科学基礎、生物学、海洋生態系科学、水質学
■成績評価方法および基準
復習シート 30%
課題の提出および発表 20%
講義期間中に平常点で評価 50%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。なお、講義で実施する復習シートに質問・要望・感想などの記入欄を設け、学生の理解度を把握し、授業に反映させる。
■研究室・E-mailアドレス
水族環境学研究室(水産学科 4階 2416)
erina_nagata@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
在室であれば随時対応しますが、できるだけ事前にメールで予約をしてください。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 序(本講義の概要、意義、微生物の多様性と人間生活との関わり)
第2回 食品中の微生物相1(穀類、野菜と果実、食肉)
第3回 食品中の微生物相2(牛乳と乳製品、水産食品、乾燥食品、冷凍食品)
第4回 食品の悪変1(悪変の諸要因と微生物)
第5回 食品の悪変2(腐敗生産物の種類)
第6回 食品の悪変3(食中毒)
第7回 微生物の利用 発酵食品1(麹と麦芽)
第8回 微生物の利用 発酵食品2(アルコール飲料)
第9回 微生物の利用 発酵食品3(調味食品)
第10回 微生物の利用 発酵食品4(乳製食品)
第11回 微生物の利用 発酵食品5(その他の発酵食品)
第12回 水産発酵食品についての研究発表
第13回 食品微生物の遺伝子手法を用いた検査法(迅速検出法)
第14回 食品微生物の遺伝子手法を用いた検査法(同定とタイピング法、食中毒菌の株識別法)
第15回 まとめ
- 50 -
科目名:
水産資源化学
英文名: Marine Resource Chemistry
アンドウ
担当者: 安藤
マ サ シ
正史
■授業概要・方法等
水産資源は日常的な食品として利用されるのみならず,健康食品やバイオマテリアルといった医薬分野においても用途が広がっている。また,未知の素材も多
く存在し,なお不明な点も多い。しかし,資源として有効である反面,毒性の存在もあり,その利用にあたっては十分な知識とその特性の理解が必要である。
本講義では,水産資源の機能性・安全性を中心課題として,水産資源に対する問題意識を深め,消費者および生産者双方の立場からその有効利用について考え
ることを重視する。
出席その他について
出席点はないが,欠席回数が5割を超えた場合,その時点で不可とする。なお,遅刻は出席回数を0.5回として計算し,講義開始後40分を過ぎて講義室に入った
場合は欠席とみなす。また,出席していてもたびたび私語などを注意される者は,退室させたうえで欠席扱いとすることがあるので注意すること。授業内テス
トで評価する(100%)。試験では講義において説明した水産資源に関する知識の正確性を評価する。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は水産資源の様々な利用方法を習得する。また,水産資源における問題点を理解する。
本科目は専攻科目D群Ⅰ,JABEE教育目標の(a),(d)に相当する。
水産資源の多様性・重要性が理解できれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
講義で習ったことを身近なものへ適用・応用し,その理解を深めること
■教科書
プリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784769905929『水産食品学』(須山三千三, 恒星社厚生閣)
■関連科目
水産化学,水産利用学,水産生物化学,水産食品保蔵学,食品製造管理学,食品衛生管理学
■成績評価方法および基準
授業内テスト 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠しておこないます。
■研究室・E-mailアドレス
水産学科4階2422室
ando@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
在室中であれば随時対応します。なお,できれば事前に在室か否かをメール等で確認してください。
講義計画・テーマ・講義構成
本年度の改善目標
質問しやすい雰囲気作りを心がける
第1回 水産廃棄物の現状
第2回 リサイクルの基本理念
第3回 廃棄物の利用:廃棄物からの食品作り
第4回 廃棄物の有効利用:貝殻・油・海藻
第5回 廃棄物の利用:ホタテ貝殻の利用方法
第6回 廃棄物の利用:廃棄海藻類の利用方法
第7回 廃棄物の利用:エビカニの殻の利用方法
第8回 廃棄物の利用:イカ
第9回 コラーゲンを利用した商品開発
第10回 クラゲの有効利用
第11回 ガンと食品の関わり-1
第12回 ガンと食品の関わり-2
第13回 BSEと水産物
第14回 水産物の水銀汚染の実態
第15回 遺伝子組み換え食品
- 51 -
科目名:
食品製造管理学
英文名: Quality Control of Food Manufacture
ツカマサ ヤスユキ
担当者: 塚正
泰之
■授業概要・方法等
水産学科の学習・教育目標のD群の科目で、水産食品の応用に関する内容を学修します。水産食品には刺身,魚肉ねり製品,干物,缶詰など様々な種類があり,
多くは何らかの加工が施されている。加工の主な目的は貯蔵性と食味の向上であるが,原料中の酵素やその他の成分が品質に大きな影響を及ぼす場合があり,
製造現場では品質の制御が重要な課題となっている。本講義では,水産食品の品質評価法,水産食品の品質変化の原因と制御法など主に水産加工食品の物理・
化学的品質と製法について講述するとともに,食品の規格・基準,表示法などについても解説する。
「H28年度目標」
最新の研究例を挙げて,解説する他,詳しい説明文を入れたプリントを作成して,配布するようにしたい。講義中の集中力を維持するために配布プリントには
空欄を設ける他、毎回小テストを実施する。
■学習・教育目標および到達目標
受講者はこの授業を履修することによって、
1)水産食品原料の特性を理解し,
2)水産食品の品質に関与する因子と制御法を学び,
3)水産食品の品質を測定する方法を知り,
4)食品の規格と表示法を理解する
ことができるようになります。
水産食品原料の特性と水産食品の品質に関する因子について説明できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
「講義で省略する近赤外分析について、参考書で調べ、測定原理を理解する」
「食品の品質や表示などに関するニュースを確認し、内容を把握すること」
■教科書
指定しないが,毎回,詳細なプリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784769905875『水産利用原料 (新水産学全集 23)』(野中順三九, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784769907404『水産利用化学 改訂版 (新水産学全集 24)』(鴻巣章二, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784769907053『水産加工とタンパク質の変性制御 (水産学シリーズ 84)』(新井健一, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784769909859『かまぼこ : その科学と技術』(山澤正勝, 恒星社厚生閣)
[ISBN]9784061553149『食品加工学 (栄養科学シリーズNEXT)』(海老原清, 講談社)
■関連科目
水産化学,水産生物化学,水産資源化学,水産利用学,水産食品保蔵学,食品衛生管理学
■成績評価方法および基準
授業内小テスト 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
4階2411室(2410室から入室)、ytsukamasa@gmail.com
■オフィスアワー
毎週水曜日1限,事前にメールで都合を確認してください。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 本講義の概要
第2回 ホタテガイ貝柱の品質保持
第3回 水産生物の成分の変動(季節、年齢、産地など)
第4回 脂質の酸化
第5回 酸化の制御
第6回 エビの黒変と防止法
第7回 前半の講義内容の理解度の確認と解説
第8回 魚肉ねり製品のゲル化の魚種特異性
第9回 トランスグルタミナーゼによる魚肉ねり製品の坐りとその制御
第10回 プロテアーゼによる魚肉ねり製品の火戻りとその制御
第11回 缶詰,プラスチック包装の変敗とその制御
第12回 食品の規格・基準と表示法(1)
第13回 食品の規格・基準と表示法(2)
第14回 後半の講義内容の理解度の確認と解説
第15回 講義全体のまとめ
- 52 -
科目名:
食品衛生管理学
英文名: Food Hygiene Control
ハ ナ ノ
担当者: 花野
ショウジ
章二
■授業概要・方法等
食品衛生管理学では、過去に起きた食品による事故や事件を省みて、食品企業や行政はどのように食の安全・安心を守っているか、
その基礎として食品衛生7Sが大事であることなどを学修します。また、食品製造現場の実例や食品関係法令(食品衛生法・食品安
全基本法・食品表示法など)について学修します。
■学習・教育目標および到達目標
受講者はこの授業を受講することによって、
1)食品による事故や事件の内容や原因を知り、
2)その対応策として、食品企業や行政がどのような活動を行っているかを学び、
3)食品の安全性についての正しい知識を身に付ける
ことができるようになり、将来食品企業などに就職したときに有効な知識が習得できます。
食品衛生7Sと現場における衛生管理の基本についての説明ができれば合格(60点)
なお、本科目は専攻科目D群I、JABEE教育目標の(d)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
「食品に関する事故や事件のニュースに関心を持ち、内容を把握しておくこと」
「講義時に配布する資料をよく読んでおくこと」
■教科書
講義資料として毎回、プリントを配布する。
■参考文献
必要に応じて随時紹介する。
■関連科目
食品製造管理学、食品微生物学、水産食品保蔵学、水産利用学、水産化学、生産生物化学
■成績評価方法および基準
授業内のテスト 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
foodqcpro87no@crocus.ocn.ne.jp
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 食品衛生と食の安全安心
第2回 食品衛生7S ①定義と目的
第3回 食品衛生7S ②導入と成果
第4回 HACCP
第5回 ISO22000 FSSC22000
第6回 食品添加物と残留農薬
第7回 食物アレルギーおよび中間まとめ
第8回 細菌性食中毒事故
第9回 食品の表示 ①
第10回 食品の表示 ②
第11回 消費者苦情の実態とメーカーの対応
第12回 フードディフェンス
第13回 最近起こった食品事故、事件とその評価
第14回 食品企業における品質管理の仕事
第15回 まとめ
- 53 -
科目名:
水産経済学
英文名: Fishery Business Economics
タ
ダ
担当者: 多田
ミノル
稔
■授業概要・方法等
日本と世界の水産業の動向を国際経済、マクロ経済、水産政策や地球環境との関連で説明する。当科目は水産業に関する社会科学分野の基礎となる水産物需給、
水産資源動向、貿易と流通・加工、水産政策等について長期的トレンドと最近の動向を経済学的視野から概説する。また、原油価格高騰のような時事的な現象
があればとりあげる。経済学や数学の知識を必要としないが、水産経済分野の専攻を予定する学生は理解を深めるためにそれらの科目を準備する方が望ましく、
講義の中でも発展編としてとりあげる。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は
1.食料産業としての水産業の役割を理解する
2.沿岸・沖合・遠洋という漁業海域別にみた漁業の特徴を把握する
3.グローバル経済と地球環境変動下における水産業のあり方を理解する
以上のように、食料産業としての水産業の役割、漁業生産の経済学的特性が理解できれば合格(60点)。
本科目は専攻科目D群Ⅱ,JABEE教育目標の(a),(d)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
日頃からテレビ・新聞等でニュースに接し、時事問題に関心をもつこと。
■教科書
プリントを配布
■参考文献
[ISBN]4541040379『水産白書〈平成27年版〉』(農林統計協会 : 2015)
[ISBN]9784872906905『最新版アメリカの高校生が学ぶ経済学~原理から実践へ~』(ゲーリー・E・クレイトン, WAVE出版)
■関連科目
水産物マーケッティング論、水産経営学、漁業管理論
■成績評価方法および基準
授業内定期試験 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う
■研究室・E-mailアドレス
水産経済学研究室
tadam@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
月曜16:00-17:30
講義計画・テーマ・講義構成
「H28年度目標」
水産業の実態をビジュアルに把握できるよう、パワーポイントとビデオ教材を用いて、わかりやすい授業をこころがける。
第1回 海・環境と経済活動
第2回 世界の漁業と漁業の役割、他産業と比較した漁業の特徴
第3回 日本の漁業(その1)
第4回 日本の漁業(その2)
第5回 水産物の需要動向と自給率
第6回 水産物の貿易と貿易政策
第7回 水産物の流通・マーケッティング
第8回 水産加工業の役割
第9回 資源管理・漁業管理
第10回 水産政策
第11回 マグロ漁業と国際資源管理
第12回 国際機関・対外援助の役割
第13回 水産白書特集(予定)
第14回 まとめ
第15回 文明の海洋史観:海から見る世界史
- 54 -
科目名:
漁業管理論
英文名: Fisheries Management
ア リ ジ
担当者: 有路
マサヒコ
昌彦
■授業概要・方法等
漁業が持続的に経営を行えるようにするためには、資源の持続性が満たされた上で、経営が持続可能である(健全な収益状況を持つ)必要がある。本論では、
資源を持続可能に利用する資源管理の基本的な考え方を学びながら、同時に経営が持続可能に行われるために必要な条件を学び、漁業が持続可能になるための
重要な考え方を学ぶことを目的とする。この中で、漁業と漁協の関係、水産地域が持続可能になるためにどのような取り組みが必要かについても考えを深める。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は
1)資源管理および経営管理の基本的な考え方を理解する。
2)持続可能な漁業経営を行う上で必要な諸条件を理解する。
3)漁業が持続可能になるための基本的な考え方を理解する。
以上の内容が理解できれば合格(60点)。本科目は専攻科目D群Ⅱ、JABEE教育目標の(a)、(d)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
水産庁の資源管理のHPを一通り確認し、日本の資源の状態を確認する。
■教科書
[ISBN]9784895310284『水産業者のための会計・経営技術』(有路 昌彦,緑書房)
を教科書として講義に用います。事前購入をお願いします。さらに毎回講義資料を配布します。
■参考文献
[ISBN]不定『水産白書』各年度版 「図説水産白書」(平成13年度-平成15年度)の改題)
(
(農林統計協会 2002- )
■関連科目
水産経済学、水産経営学、水産物マーケティング論
■成績評価方法および基準
ディスカッションレポート 60%
授業中課題テスト 40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規程に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
世界経済研究所、水産経済学研究室
Masahiko.Ariji@ma2.seikyou.ne.jp
■オフィスアワー
火曜日14時半から16時
講義計画・テーマ・講義構成
「H28年度目標」
柔軟な発想を培い活発な議論ができるように、ディスカッションの講義日を設ける。その中で、日本の漁業を含めた水産地域の持続可能な発展方策を検討する。
【漁業管理の基本】
第1回:魚はどうなっているのか?水産資源の現状
第2回:資源はどのように管理されるのか
第3回:なぜ資源が減るのか
第4回:漁業をコントロールするには
第5回:ディスカッション①「これからどのように資源を使うべきか」
【漁業と消費者】
第6回:漁業ともうけ
第7回:行政・漁協という組織の役割
第8回:消費者と小売と漁業者の関係
第9回:エコラベルとブランド化
第10回:ディスカッション②「消費者ができる漁業管理」
【魚が食べ続けられるようにする方法】
第11回:国際貿易と国内漁業
第12回:持続的にもうかる漁業
第13回:漁業・漁協の指導例
第14回:ディスカッション③「資源が減らず、漁業者がもうかる方法」
第15回:講義まとめ
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科目名:
水産物マーケティング論
英文名: Marketing of Fishery Products
ア リ ジ
担当者: 有路
マサヒコ
昌彦
■授業概要・方法等
水産物は消費者にとって重要な消費財であると同時に、生産者にとって重要な収益手段である。そのため、消費者が十分な効用が得られるようによりよい商品
をとどけ、生産者が十分な価格で収益をあげるように、効果的に流通させる必要がある。その中で水産物はその商品特性にあった流通形態を持っているが、近
年食品市場のグローバル化が進む中で、既存の方法だけでは産地は十分な収益をあげることが難しくなってきている。そこでこの講義では、水産物の商品特性
と流通形態を学ぶとともに、収益をあげるために取り組まれている新しい販売戦略を、実例とともに学び、マーケティングの基本的な考え方を身につけること
を目的とする。この中で、直販、食品リスクコミュニケーション、エコラベルなどの新しいマーケティングツールも学ぶ。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は
1)水産物の商品特性を理解し、同時に流通の基本構造を理解する。
2)水産物等の商品によって収益を上げるために行うマーケティングの戦略的思考法を身につける。
以上の内容が理解できれば合格(60点)。本科目は専攻科目D群Ⅱ、JABEE教育目標の(d)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
水産系商社の業務内容を最低3企業調べる。
■教科書
[ISBN]9784895310284『水産業者のための会計・経営技術』(有路 昌彦,緑書房)
を教科書として講義に用います。事前購入をお願いします。漁業管理論と共通の教科書です。さらに毎回講義資料を配布します。
■参考文献
[ISBN]不定『水産白書』各年度版 「図説水産白書」(平成13年度-平成15年度)の改題)
(
(農林統計協会 2002- )
[ISBN]9784425882519『水産経済の定量分析 : その理論と実践』(有路昌彦, 成山堂書店)
■関連科目
水産経済学、水産経営学、漁業管理論
■成績評価方法および基準
ディスカッションレポート 60%
授業中課題テスト 40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規程に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
世界経済研究所、水産経済研究室
Masahiko.Ariji@ma2.seikyou.ne.jp
■オフィスアワー
火曜日14時半から16時
講義計画・テーマ・講義構成
「H28年度目標」
柔軟な発想を培い活発な議論ができるように、ディスカッションの講義日を設ける。その中で、実務的なマーケティングの技術を学ぶ。
【商品としての水産物の基本】
第1回:水産物の商品特性とは
第2回:水産物はどのように流通するか
第3回:消費者の手元にある水産物の出所
第4回:消費者と小売企業が望む水産物の姿
第5回:ディスカッション①「水産物流通の問題点とは」
【もうかる水産物をどう作るか】
第6回:ニーズをどうとらえるか
第7回:商品として店頭に置いてもらえる条件
第8回:漁獲から始まる商品づくり
第9回:統合と協働による産地対応
第10回:ディスカッション②「もうかる水産物の設計」
【新しい流れをつかむマーケティング】
第11回:食品安全とリスクコミュニケーション
第12回:水産エコラベルという仕組み
第13回:水産物のマーケティング戦略の立案方法
第14回:ディスカッション③「水産物マーケティング戦略の立案」
第15回:講義まとめ
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科目名:
水産法制度論
英文名: Fisheries Law and Regime
モリ マサツグ
担当者: 森
政次
■授業概要・方法等
水産業は、水産動植物の採捕から流通、加工、販売までを含めた広範な活動であり、多様な法制度によって支えられています。
現状の水産業を理解し、将来の発展を期すためには、「水産物の安定供給の確保」や「水産業の健全な発展」を図るための支え、あるいは規制に係る法制度を
理解しておく必要があります。
この講義では、水産動植物資源の維持・管理並びに採捕に関わる法制度や漁業基盤等に関する分野の法制度を中心に、各制度の背景、目的、課題等について学
修します。
法制度は、人間の活動を制限するルールであるとともに、資源を持続させ、漁業者等の生活の安定を図るものでもあります。
このため、講義では法制度と実際の運用に際して適用されているルールについても実例を交えて学修します。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は、漁業及び水産業を支える基本的な法制度を履修することによって、法が資源の維持・増大と操業秩序並びに水産関係業者の生活の安定等を図るた
めに重要なものであることを学び、将来の水産業の発展に貢献するための基礎知識を得る。
本科目は専攻科目D群Ⅱ、JABEE教育目標の(a)(d)に相当する。
水産法制度の概要と水産業における役割を理解できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
新聞等の報道に接し、水産法制度上におけるルール等を確認する。
講義中に配布される資料について、関係法令や参考書で調べるとともに、学友等と議論しながら理解を深め、疑問点については教員に質問すること。
■教科書
適時プリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784425840199『新編漁業法詳解』(金田禎之, 成山堂書店)
[ISBN]9784802812047『水産基本法解説 : 逐条解説』(水産基本政策研究会, 大成出版社)
[ISBN]9784874090367『水協法・漁業法の解説』(平林平治, 漁協経営センター出版部)
[ISBN]9784802831109『漁業制度例規集 改訂3版』(漁業法研究会, 大成出版社)
■関連科目
水産経済学、漁業管理論、漁業生産システム論
■成績評価方法および基準
授業内定期試験 70%
小テスト 30%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■オフィスアワー
月曜日2時限
講義計画・テーマ・講義構成
「H28年度目標」
水産業に関する法律や制度を身近な例を交えながら解説します。また、業界紙等に掲載の新しい情報を紹介することにより、
より理解できるようにします。
第1回 法制度の基本的概念と歴史的な概要
第2回 水産基本法の成立と背景
第3回 漁業法(1)漁業権制度の経過と背景
第4回 漁業法(2)漁業許可と漁業調整
第5回 漁業法(3)漁業調整委員会の権限と役割
第6回 水産資源保護法と関連規制
第7回 漁業法、水産資源保護法に基づく関係政令、省令
第8回 水産業協同組合法の経過と役割
第9回 漁協合併促進法と漁業の将来
第10回 漁業災害補償法と漁業所得補償
第11回 漁港漁場整備法と漁業基盤整備
第12回 海岸法、公有水面埋立法と海洋環境の保全
第13回 国連海洋法条約の背景と関連法令
第14回 遊漁船業の適正化に関する法律
第15回 まとめ
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科目名:
水産経営学
英文名: Fisheries Management
タ
ダ
担当者: 多田
ミノル
稔
■授業概要・方法等
近畿大学の水産教育・研究体制の特色は、創立以来、水産研究所とタイアップしている点にあり、具体的には養殖、とりわけ魚類養殖に重点がある。本講義で
はそれを念頭に置き、COEに選ばれたマグロ養殖をも視野に納め、経営学の広範な適用が可能な養殖業や食品企業を中心に経済経営問題を講義する。また、
養殖業の比較対象として漁船漁業をとりあげる。
■学習・教育目標および到達目標
1)養殖業や食品産業の発展過程についてプロダクトサイクル論をベースに理解する。
2)養殖業や食品産業の直面する問題を、需要動向、技術普及による過剰生産、企業活動の国際化等の経済的視点によって理解する。
本科目は専攻科目D群Ⅱ、JABEE教育目標の(d)に相当する。
基礎的な経営学、経済学を水産業の現状分析に適用する方法を理解できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
経済学、経営学と統計学の基礎を学習し、各回の内容について自分なりの見解を持って講義に臨むと理解度が高まる。
水産業をとりまく関連業界の動向に関心を持つこと。
■教科書
プリントを配布
■参考文献
[ISBN]9784492314357『スティグリッツ ミクロ経済学 第4版』(ジョセフ・E. スティグリッツ, 東洋経済新報社)
[ISBN]9784532132477『ゼミナール経営学入門 第3版』(伊丹 敬之, 日本経済新聞社)
[ISBN]9784425881017『ブリ類養殖の産業組織―日本型養殖の展望』(浜田 英嗣, 成山堂書店)
[ISBN]9784425880218『サケの世界市場―アグリビジネス化する養殖業』(佐野 雅昭, 成山堂書店)
[ISBN]9784425884018『養殖マグロビジネスの経済分析―フードシステム論によるアプローチ』(小野 征一郎, 成山堂書店)
■関連科目
水産経済学、水産物マーケッティング論
■成績評価方法および基準
授業内定期試験 60%
小テスト(2回)40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
水産経済学研究室
tadam@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
月曜16:00-17:30
講義計画・テーマ・講義構成
H28年度目標
水産経営分析における経営学、経済学の使い方をわかりやすく説明する。
第1回 養殖業の動向、日本的経営とは
第2回 経済分析の基礎(ミクロ経済学)
第3回 ブリ養殖
第4回 経済分析の基礎(マクロ経済学)
第5回 サケ養殖
第6回 マグロ漁業の現状と課題
第7回 基礎編復讐(小テスト)
第8回 経営学の基礎と水産業への適用
第9回 マグロ養殖業の発展と課題
第10回 各種養殖業の経営比較
第11回 水産ビジネスの国際展開
第12回 東アジアの経済と水産ビジネスの発展
第13回 発展編復習(小テスト)
第14回 水産ビジネスの展望
第15回 まとめ
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科目名:
水産学基礎実験Ⅰ
英文名: General Fisheries Science Laboratory Ⅰ
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
ナ ガ タ
エ
リ
ナ
タニグチ
ア キ ト
イシバシ ヤスノリ
コバヤシ ヤスヒサ
ミ ツ ナ ガ ヤスシ
トリサワ シンスケ
充・永田 恵里奈・谷口 亮人・石橋 泰典・小林 靖尚・光永 靖・鳥澤 眞介
■授業概要・方法等
水産学の専門分野は多岐にわたり、生物学をはじめ,物理学・化学にも及んでいる。本実験は,これら広範囲な学問体系を習得するための基礎として,それぞれの分野における基本的技術・
思考方法を体験し,習得する。本実験では,上級学年で実施される,より高度で専門的な実験・実習,あるいは卒業研究を履修するために必要となる基礎的な実験手法・知識を習得する
ことを目標とする。また、デザイン能力を涵養することも目指す(特に第1回、第2回の物理分野の実習において実施)。本科目は基礎ゼミを受けて、水産学基礎実験Ⅱ、水産技術専門演習、
水産技術専門実験、卒業研究へと繋がる一連の流れの中に位置づけられる。
【化学分野】□基本操作の修得,実験室における危険性の認識と対応,基本的な心得の理解,実験記録のとり方の修得,実験レポートのまとめ方の修得。□実験器具の名称および取り扱
い方法の修得,化学計算の方法の修得。□標準溶液の調製および滴定操作の修得,比色分析の原理の修得,実験廃液の処理方法の修得。
【物理学分野】□2つの物理量の関係を把握するために,目的に応じて様々なグラフで表現する方法を修得する。□物理量を計測した際の測定数値の取り扱い方を修得する。
【生物学分野】□魚介類の解剖方法、解剖器具等の取り扱いを理解する。□魚介類各部の組織の一般的構成を理解する。□魚介類外観、解剖臓器を観察し、各器官の構造名称や構成を知る。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は本実験で、上級学年で実施される、より高度で専門的な実験・実習、あるいは卒業研究を履修するために必要となる基礎的な実験手法・知識を修得する。数人の班単位で実験
を行うことからチームでの協働という視点も重視する。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d)および(i)に相当する。
物理学分野・化学分野・生物学分野を合計して100点満点とする。
【物理学分野】①計測結果を正確にまとめ,それに基づいた考察ができる。(60%)②与えられた数表を正しくグラフに表現することができる。(20%)③基本的な物理量の単位・測定方法
を理解している。(20%)
【化学分野】①濃度などの化学計算が理解できている(10%)②洗浄を含めて器具の取り扱いが正しくできる(10%)③化学実験の危険性を理解している(10%)④実験操作が正しくでき
る(10%)⑤実験結果を正確にまとめ,それに基づいた考察ができる(60%)
【生物学分野】①実験に出席して誠実な態度で課題に取り組み、レポートが提出できている。観察結果を正確にまとめ,それに基づいた考察ができる。(60%)②線画が1本の同じ太さの
線で描け、終点処理ができている。陰影、立体感、色の濃さが点描で付けられる。(15%)③各部の名称が記載できている。各部の英語名称が添記できている。(10%)④組織器官の構造
を理解し、それらがほぼ正しく描画できている。描画が丁寧で細部まで詳細な観察ができている。(15%)
以上が修得できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
各実験における操作の意味・注意点をレポート作成を通じて復習する。
■教科書
なし。必要に応じ、資料としてプリントを配布する。
■参考文献
授業内容に応じて、授業時間内に指示する。
■関連科目
基礎ゼミ、水産学基礎実験Ⅱ、水産増殖学実験、生物学実験、水族環境学実験、水産微生物学実験、物理学実験、化学実験、水産技術専門実験、化学、物理学、生物学
■成績評価方法および基準
レポート 100%
■授業評価アンケート実施方法
各分野ごとに、大学実施規定に準拠して行う。
学生による実験授業に対する意見を募り、内容改善の参考とする。
■研究室・E-mailアドレス
1年生の担任(酒井麻衣)が主に対応するが、必要に応じて全教員が対応する。
海棲哺乳類学研究室 ・(sakaimai@nara.kindai.ac.jp)
【物理学担当】漁業生産システム研究室
【化 学担当】水族環境学研究室
【生物学担当】水産増殖学研究室・水産生物学研究室
■オフィスアワー
事前にメールで連絡して下さい。
講義計画・テーマ・講義構成
「H27年度目標」
【化学分野】全く化学実験を行ってこなかった人も、必要最小限の基本操作が出来るようになることをめざしています。また、
モル濃度の計算のしかたがしっかり身につくように指導します。
【物理学分野】物理への苦手意識を取り除けるように心がけています。大学院生によるサポートを充実させた結果,質問に
すぐに答えてもらえると好評です。後ろの席だとホワイトボードの文字が見にくいとの意見があったので,大きく書くよう
に心がけます。1回目の講義が受身すぎるとの意見があったので,より積極的に取り組めるよう改善します。
【生物学分野】水産生物の体構造を簡単に理解してもらえるようにパワーポイントを使って説明します。実験意義・手法の
解説については資料を充実させ、効率的に学習できるように工夫します。
第1回 物理学分野1:グラフの描き方
第2回 物理学分野2:単位・有効数字・誤差
第3回 化学分野1:化学計算・沈殿滴定
第4回 化学分野2:中和滴定
第5回 生物学分野1:動物体の構造と観察、機能との関係Ⅰ(魚類の解剖)
第6回 生物学分野2:動物体の構造と観察、機能との関係Ⅱ(甲殻類、貝類の体構造)
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科目名:
水産学基礎実験Ⅱ
英文名: General Fisheries Science Laboratory Ⅱ
アンドウ
担当者: 安藤
マ サ シ
ツカマサ ヤスユキ
サ カ イ
マ
イ
ワ タ ナ ベ シュン
ミ ツ ナ ガ ヤスシ
トリサワ シンスケ
正史・塚正 泰之・酒井 麻衣・渡邊 俊・光永 靖・鳥澤 眞介
■授業概要・方法等
水産学は、水産生物ならびにそれらの生息環境を研究の対象としており、物理学、生物学、化学に関する広く深い総合的な知識を必要とする。また、事物・事象の数量化と解析、水質、
生体成分などの化学的定量、細胞、組織、器官、生物体の構造と機能の解明など、基本的な研究手法を修得することが必要となる。本実験では、1年生で行った水産学基礎実験Ⅰの内容
を受け、さらに上級学年で実施される、より高度で専門的な実験・実習、あるいは卒業研究を履修するために必要となる基礎的な実験手法を修得することを目的とする。また、実験・研
究技術の修得過程において、必ずしも解が一つではない課題に対して、問題点を抽出・整理し、その有効な解決策を策定し、実行するという、いわゆるデザイン能力を涵養することも目
指す(特に第1回、第2回の物理分野の実習において実施)。
【物理学分野】□2つの物理量の関係を把握するために,目的に応じて様々なグラフで表現する方法を修得する。同時にパーソナルコンピュータを用いた表計算ソフトの使い方を修得する。
□物理量を計測した際の測定数値の取り扱い方と誤差の波及に関する知識を習得する。□基本物理量(長さ,時間,質量)の正確な計測方法と得られたデータの処理方法について簡単な
物理実験を通して習得する。□誤差の少ない計測を行なうにはどうしたらよいか?自ら考え,実験をデザインする能力を身に付ける。
【化学分野】□ 基本操作の修得,実験室における危険性の認識と対応,基本的な心得の理解,実験記録のとり方の修得,実験レポートのまとめ方の修得□ 実験器具の名称および取り扱
い方法の修得,化学計算の方法の修得□ 標準溶液の調製および滴定操作の修得,比色分析の原理の修得,実験廃液の処理方法の修得
【生物学分野】□ 顕微鏡、マイクロメーター等の取り扱い方法を理解する。□ 動物の個体の識別の仕方や行動の観察方法を修得する。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は本実験で、1年生で行った水産学基礎実験Ⅰの内容を受け、さらに上級学年で実施される、より高度で専門的な実験・実習、あるいは卒業研究を履修するために必要となる基
礎的な実験手法を修得する。また、実験・研究技術の修得過程において、必ずしも解が一つではない課題に対して、問題点を抽出・整理し、その有効な解決策を策定し、実行するという、
いわゆるデザイン能力を涵養する。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(i)に相当する。
物理学分野・化学分野・生物学分野を合計して100点満点とする。
【物理学分野】①計測結果を正確にまとめ,それに基づいた考察ができる(60%)②パーソナルコンピューターを用いて表やグラフが作成できる(10%)③パーソナルコンピューターを用
いて回帰直線を求めることができる(10%)④実験で得られた計測値の有効数字の取り扱い方を理解し,正確に算出することができる。また,誤差の波及について注意が払える(10%)
⑤誤差を少なくするために実験をデザインできる(10%)
【化学分野】① 濃度などの化学計算が理解できている(10%)② 洗浄を含めて器具の取り扱いが正しくできる(10%)③ 化学実験の危険性を理解している(10%)④ 実験操作が正しく
できる(10%)⑤ 実験結果を正確にまとめ,それに基づいた考察ができる(60%)
【生物学分野】① 顕微鏡の構造、特に開口絞りの調整、開口数について正しく理解している(10%)。② マイクロメーターの目盛りの読み方を理解している(10%)。③動物の個体識別、行動観察、
行動データの収集と分析が正しくできる(20%)。④実験観察結果を正確にまとめ,それに基づいた考察ができる(60%)。
以上が修得できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
各実験における操作の意味・注意点をレポート作成を通じて復習する
■教科書
プリントを配布する。
■参考文献
授業内容に応じて、適宜指示する。
■関連科目
基礎ゼミ、水産学基礎実験Ⅰ、水産増殖学実験、生物学実験、水族環境学実験、水産微生物学実験、物理学実験、化学実験、水産技術専門演習・実験、化学、物理学、生物学
■成績評価方法および基準
レポート 100%
■授業評価アンケート実施方法
各分野ごとに、農学部実施規定に準拠して行う。
学生による実験授業に対する意見を募り、内容改善の参考とする。
■研究室・E-mailアドレス
2年生の担任(永田 恵里奈)が主に対応するが、必要に応じて全教員が対応する。
水族環境学研究室:erina_nagata@nara.kindai.ac.jp
【物理学担当】漁業生産システム研究室
【化 学担当】水産利用学研究室
【生物学担当】海棲哺乳類学研究室・水産生物学研究室
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度目標」
【物理学分野】物理への苦手意識を取り除けるように心がけています。重力加速度を計測する実験では,誤差を少なくする
ように自ら考え,実験をデザインすることが,大変だけどおもしろかったと好評です。待ち時間が長い,説明が長い・分か
りにくいとの意見があったので,作業と説明を組み合わせて,待ち時間の短縮と集中力の持続を目指します。
【化学分野】実験操作に間違いがないか,細かく注意して正しい操作を修得できることを目指します。
【生物学分野】様々な項目を測定する際の機器操作を中心に指導します。生物の機能や特徴を調べるための機器の使い方を
しっかりと学んでください。動物の行動を記録し分析する方法を学びます。
第1回 物理学分野1:コンピューターの取り扱い/表の書き方/図の描き方
第2回 物理学分野2:計測値の処理/誤差の伝播/重力加速度の計測
第3回 化学分野:沈殿滴定
第4回 化学分野:比色分析
第5回 生物学分野:観察機器・測定機器の取り扱い(顕微鏡・マイクロメーター)
第6回 生物学分野:動物の個体識別と行動観察法の理解
- 60 -
科目名:
養殖学基礎実習
英文名: General Field Practice in Aquacultural Science
オ オ タ
担当者: 太田
ヒ ロ ミ
カ
ト
ケ イ タ ロ ウ
博巳・家戸 敬太郎・ビッシャシュ アマル
■授業概要・方法等
水産学科専攻科目E群Iに区分される科目です。
水産増養殖の専門的な知識,技術を習得するための基礎として,まず養殖の現場を実体験します。本学水産研究所白浜実験場において,餌,飼料の調整方法と
給餌方法を学び,疾病魚の特徴的症状と対策方法,増養殖機材の管理と維持方法,実際の養魚経営の初歩についても体得します。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生はこの授業を履修することによって
1)養殖の現場を肌で感じる。
2)水産学的なものの見方,考え方の基礎を習得することを目標にします。
3)多様な海産魚(クロマグロ,マダイ,ブリ,ヒラマサ,ヒラメ,イシダイ,トラフグ等)を科学的に飼育するためには,今後どのような知識を身につける
必要があるかも理解する。
この科目はJABEE教育目標の(d),(g),(i)に相当します。
本学水産研究所で研究している主要な養殖対象魚の種類と飼育方法について、その概略を説明できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
近畿大学水産研究所 http://www.flku.jp/、近畿大学グローバルCOE http://www.gcoe-kinkiuniv.jp/ のホームページを調べ、本学でどのような養殖研究が
行われているか、積極的に調べること。
■教科書
指定しない。実習用資料としてプリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784921171001『最新海産魚の養殖』(熊井英水, 湊文社)
■関連科目
水産学基礎実験Ⅰ・Ⅱ,海水養殖学,淡水増殖学,種苗生産学,魚類栄養学,魚病学
■成績評価方法および基準
レポートによる総合評価 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
農学部研究棟3階 水産増殖学研究室 太田:ohta@nara.kindai.ac.jp
家戸:kei-kato@kindaisuiken.jp
ビッシャシュ:akbiswas74@hotmail.com
■オフィスアワー
前もってメールでアポイントを取れば,いつでも可
基礎実習に関する内容,受講した後の質問点等,何でも気軽に相談してください。
講義計画・テーマ・講義構成
実習内容
・稚魚および成魚に対する給餌実習
・養魚施設の管理に関する実習
・養魚の飼育成績評価法の実習
・親魚養成法の実習
・和歌山県下の各実験場(白浜,新宮,浦神,大島,白浜種苗センター)の見学
第1回 第1日目
第2回 第2日目
第3回 第3日目
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科目名:
水産増殖学実験
英文名: Aquaculture Science Laboratory
サ ワ ダ
担当者: 澤田
ヨシフミ
ナ カ セ
ゲントク
好史・中瀬 玄徳
■授業概要・方法等
水産増殖で最も基礎的な項目である,増 養殖用魚類親魚の催熟と採卵、採卵された受精卵の孵化までの管理と卵発生、さらに孵化した仔魚の餌料生物である
ワムシ類の培養について、その概要を実験に より体験して習得するとともに、それらの技術を支える生物学的知識を習得することを目標とする。
卵発生では、受精から孵化までを卵の培養水温を変えて観察し、発生のようすをスケッチで記録する。
また魚類受精卵の卵管理において、注意すべき環境要因である低酸素環境について、その実例を体験する。
さらに、孵化した魚類仔魚に与える餌料生物ワムシの培養の留意点について、ワムシの培養水温と餌密度を変えた培養実験を実施する。
また、魚類の種判別をPCR法によるDNA解析で行う。
これ以外に、魚類寄生虫の観察を行う。
■学習・教育目標および到達目標
卵発生では、受精から孵化までを連続して観察することにより、脊椎動物に共通した胚発生の過程を魚類で観察・理解するとともに、培養水温を変えた受精卵
培養により、水温が卵発生に及ぼす影響を、実際の水産増養殖の現場での応用を意識しながら理解することを目標とします。
また魚類受精卵の卵管理において、注意すべき環境要因について、その実例を体験し、環境要因による卵発生阻害の防除方法を習得します。
さらに、孵化した魚類仔魚に与える餌料生物ワムシの培養の留意点について、ワムシの培養水温と餌密度を変えた培養実験により、培養効率を良好とするた
めの要因について学ぶことを目標とします。
これ以外に、魚類親魚を題材とした人工授精方法と、魚類仔稚魚の栄養学についても、実験と説明によりその技術と基本的な考え方を理解することを目的
としま す。本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(h),(i)に相当する。親魚の催熟と採卵の方法、人工授精法、受精卵の孵化までの管理につい て、
その概略を説明できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
水産増養殖で実施されている、魚類親魚の催熟、採卵方法、受精卵の管理方法、孵化仔魚の飼育、給餌方法、分子生物学の基礎などについて、他の講義での講
義内容について復習しておくとともに、各自で参考書などで予習をしておくこと。
■教科書
実験で配布する資料を教科書とします。
■参考文献
1)水産増養殖システム 「海水魚」 熊井英水編 恒星社厚生閣 2)魚学概論 岩井 保著 恒星社厚生閣
■関連科目
魚類発生生物学、種苗生産学、海水養殖学、水産学基礎実験I・II
■成績評価方法および基準
実験期間中のレポート提出 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部規程に準拠して実施します。
■研究室・E-mailアドレス
水産研究所大島実験場・yoshifumi.sawada@kindaisuiken.jp。電話0735-65-0501
■オフィスアワー
月曜3・4限
講義計画・テーマ・講義構成
実験メニュー
Ⅰ. マダイ卵・仔魚の発生過程,発生速度,ふ化率,奇形率等に及ぼす水温の影響
Ⅱ. マダイ卵の低酸素負荷が奇形の出現に及ぼす影響
Ⅲ. ワムシの観察と培養効率に及ぼす培養水温の影響
Ⅳ. 魚類寄生虫の顕微鏡観察方法
V. PCR法による魚種判別
実験スケジュール(産卵時刻等により変更する場合あり,(Ⅰ~Ⅳ)は実験No.を示す)
1日目 13:30 集合,概要についての説明,その他諸注意,実験の詳細説明
14:30 集卵・輸送,マダイ卵発生スケッチ,水温別卵発生速度の比較・観察(Ⅱ)
17:00 夕食
18:00 マダイ卵発生の観察・スケッチ(桑実期まで)(Ⅱ)
2日目
7:40 食堂に集合,朝食
8:30 3F講義室に集合,マダイ卵発生の観察・スケッチ(Ⅱ)
10:00 マダイ胚の低酸素実験解説・開始(Ⅲ),マダイ卵発生の観察・スケッチ(Ⅱ)
12:30 昼食
13:30 マダイ卵発生の観察・記録(Ⅱ)
14:00 PCR法による魚類種判別実施。
16:00 マダイ卵発生の観察・スケッチ(孵化まで)(Ⅱ)
17:00 夕食
18:00 マダイ卵発生の観察・スケッチ(Ⅱ)
3日目
7:40 朝食
8:30 3F講義室に集合,マダイ卵発生の観察・スケッチ(Ⅱ),卵発生の奇形観察(Ⅲ)
10:00 ワムシ培養実験の解説・実験開始(Ⅳ),生物餌料・マダイ卵発生スケッチ(Ⅱ)
12:30 昼食
13:30 マダイ発生の観察・スケッチ,ふ化率,奇形率測定(Ⅱ),卵発生の奇形観察(Ⅲ)。PCR法
による魚類種判別実施。
17:00 夕食
18:00 マダイ発生の観察・スケッチ(Ⅱ) ,ワムシ試験計数(Ⅳ)
4日目
7:40 朝食
8:30 マダイ発生の観察・スケッチ(Ⅱ),ワムシ培養試験計数 (Ⅳ)
12:30 昼食
13:30 魚類寄生虫の観察,ワムシ給餌,ふ化率等測定・終了(Ⅱ),奇形の観察(Ⅲ),実験解説・レポート作成(Ⅰ~Ⅳ)
17:00 夕食
18:00 ワムシ培養試験計数 (Ⅳ),実験解説・レポート作成(Ⅰ~Ⅳ)
5日目
7:40 朝食
8:30 ワムシ培養試験計数・終了(Ⅳ) ,レポート作成,提出(Ⅰ~Ⅳ),かたづけ
12:30 昼食後に解散
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科目名:
水産増殖学実習
英文名: Field Practice in Aquaculture Science
マ ス マ
担当者: 升間
シュケイ
カ
ト
ケ イ タ ロ ウ
チ ュ ウ ダ ヒサシ
イシマル
カ ツ ヤ
ア ガ ワ
ヤ ス オ
主計・家戸 敬太郎・中田 久・石丸 克也・ビッシャシュ アマル・阿川 泰夫
■授業概要・方法等
魚類養殖にかかわる技術的な習得を目指して、種苗生産、仔稚魚・成魚の飼育、親魚管理と採卵などを水産研究所白
浜実験場で体験する。養殖産業が抱える技術的問題点の把握や解決策のための研究手法についても学ぶ。本科目は水
産学科専攻科目E群に区分される。
■学習・教育目標および到達目標
この授業を履修することで、養殖魚と実際に触れ合うことができ、飼育の難しさを実体験できる。魚類の飼育に関す
る一連の作業を理解できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
マスコミから得られる魚類養殖の情報をあらかじめ理解する。
■教科書
プリントを配布
■参考文献
実習時,内容に応じて適宜紹介します。
■関連科目
養殖学基礎実習、海水養殖学、栽培漁業論、種苗生産学、魚病学、魚類栄養学
■成績評価方法および基準
レポート 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠
■研究室・E-mailアドレス
水産研究所教員室
升間(shmasuma@kindaisuiken.jp)
■オフィスアワー
農学部 前期木曜日4限目
水産研究所白浜実験場(升間)月~金曜日 08:00 ~ 17:00
講義計画・テーマ・講義構成
《実習内容》
・担当生簀の給餌,魚体測定など
・海上/陸上での作業(生物餌料の培養,仔稚魚飼育,成魚・親魚の給餌・管理,網修理など)
・研究室の作業補助(遺伝子解析,魚病診断,環境モニタリングなど)
最終日以外は参加者を2群に分け,午前/午後で同内容を交互に実施する。
《実習日程》
【1日目】
13:30 集合。概要の説明および諸注意。実習の詳細説明。
14:30 担当生簀で給餌等の作業/海上・陸上の管理作業,研究室の作業補助等
16:00 講義
17:00 夕食
18:00 データ整理
【2 ~ 4日目】
7:40 朝食
8:30 海上・陸上の管理作業,研究室の作業補助等/担当生簀で給餌等の作業
11:00 講義
12:30 昼食
13:30 担当生簀で給餌等の作業/海上・陸上の管理作業,研究室の作業補助等
16:00 講義
17:00 夕食
18:00 データ整理
【5日目】
8:30 担当生簀の魚体測定
10:00 データの取りまとめ,レポート作成
12:00 昼食
12:30 レポート返却,解散
- 63 -
科目名:
水産生物学実習
英文名: Field Practice in Aquatic Biology
コ バ ヤ シ トオル
担当者: 小林
コバヤシ ヤスヒサ
ワ タ ナ ベ シュン
サ カ イ
マ
イ
徹・小林 靖尚・渡邊 俊・酒井 麻衣
■授業概要・方法等
臨海実習調査等を通じて、自然環境下に活動する生物の姿を直接観察し、形態・生理・生態的にさまざまに分化を遂げている生物の多様性を知る。実習・調査で採集される無脊椎動物・脊椎動物・藻類等の分類・同定を行い、生活場所による生物群集の構成の違いを比較する。
また、実習調査のとりまとめ方法を修得する。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は
(1)共通の目標に向かって他の班員と協調して作業を円滑に進める能力を養う。
(2)教員の指示を正しく理解し、宿舎の規則を守り、それに従った団体行動を通じて、研究活動等における規律を体得する。
(3)漁業権の設定と試験研究目的における特別採捕許可の趣旨と意義、保守されるべき義務などを正しく理解する。
(4)多様な生物の同定の方法・生物の多様性の調査方法を理解する。
(5)調査用具の種類、名称と使途を理解し、安全な正しい使用法を身につける。
(6)正しい標本作製法を修得する。
(7)表、図、写真、グラフなどの作成法を修得する。
(8)調査地点の地形、環境の記録法を修得する。
(9)報告書の作成法を修得する。
(10)調査結果に基づく科学的考察の導出法を会得する。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(e),(i)に相当する。
集団行動の規律を守り、多様な生物の生息状況を理解し、報告書の作成法が修得できれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
事前に資料を配付しますので目を通してください。特に調査方法については調査前事前学習の時間に詳しくお話ししますが、各自の調査班の中でどこをどう調べる予定なのかを話し合っておく必要があります。また、調査が終わって資料をまとめる場合も、各班で役割分担など
を決めて、調査報告書作成に向けてとりまとめ作業を行う必要があります。報告書はいったん仮提出し、教員の校正指導を受けた後、修正して再度提出することになります。
■教科書
なし。必要に応じ、資料としてプリントを配布する。調査用具は当日貸与する。
■参考文献
[ISBN]4586302011『原色検索日本海岸動物図鑑Ⅰ』(西村三郎、保育社、1992)
[ISBN]458630202X『原色検索日本海岸動物図鑑Ⅱ』(西村三郎、保育社、1995)
[ISBN]4586300620『大型甲殻類図鑑Ⅰ』(三宅貞祥、保育社、1982)
[ISBN]4586300639『大型甲殻類図鑑Ⅱ』(三宅貞祥、保育社、1982)
[ISBN]4586300256『続 原色日本貝類図鑑』(波部忠重、保育社、1961)
[ISBN]4486014065『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司、東海大学出版会、2001)
[ISBN]4486018044『日本産魚類検索全種の同定』(中坊徹次、東海大学出版会、2013)
[ISBN]4586300086『原色日本海岸動物図鑑』(内海富士夫、保育社、1976)
[ISBN]4635090272『山渓カラー名鑑日本の海水魚』(岡村収・尼岡邦夫、山と渓谷社、1997)
[ISBN]4486014626『海洋生物ガイドブック』(益田一、東海大学出版会、1999)
[ISBN]4829900148『磯の生物 飼育と観察ガイド 潮だまりに暮らす無脊椎動物たち』(岩崎哲也、文一総合出版、2005)
[ISBN]4829901640『海の甲殻類(ネイチャーガイド)』(峯水 亮・奥野 淳児・武田 正倫、文一総合出版、2000)
■関連科目
水産動物学、淡水増殖学、海水増殖学、魚類発生生物学、水産資源学、生態系科学基礎、介類増殖学
■成績評価方法および基準
(1)共通の目標に向かって他の班員と協調して作業を円滑に進めることが出来る。 10%
(2)教員の指示を正しく理解し、宿舎の規則を守り、それに従った団体行動がとれる。 10%
(3)漁業権の設定と試験研究目的における特別採捕許可の趣旨と意義、保守されるべき義務などを正しく理解している。 10%
(4)多様な生物の同定の方法・生物の多様性の調査方法を理解している。 10%
(5)調査用具の種類、名称と使途が理解でき、安全に正しく使用できる。 10%
(6)標本の作製を正しく行える。 10%
(7)目的にあった表、図、写真、グラフなどを適切に作成している。 10%
(8)調査地点の地形、環境を適切に記録している。 10%
(9)簡潔な文章で報告書を作成できる。 10%
(10)調査結果に基づいた科学的な考察ができている。 10%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
水産生物学研究室
小林:kobayasi@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
火曜日17:00~18:00 事前に連絡してください。
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の目標」
調査の目的や調査項目などを事前に認識してもらえるよう、さらに工夫します。
1.調査法・採集法についての事前学習
2.潮だまりにおける野外調査・採集
3.河口域における野外調査・採集
4.生息場所の類型区分(垂直区分と水平区分)
5.水生生物の分類・同定
6.採集された水産生物の標本作製
7.魚類の食性調査
8.データのとりまとめとレポート作成要領の習得
- 64 -
科目名:
生物学実験
英文名: Biological Experiment
コ バ ヤ シ トオル
担当者: 小林
コバヤシ ヤスヒサ
ワ タ ナ ベ シュン
サ カ イ
マ
イ
徹・小林 靖尚・渡邊 俊・酒井 麻衣
■授業概要・方法等
生命現象を正しく理解し、自然科学的なものの見方、考え方を身につけることを目的として、水産動物に関する形態学、分類学、細胞学、遺伝学等についての実験を行う。基礎実験で
身につけた観察や実験手法の上に立って、より専門的、高度な技法の習得を行い、先人の研究がどのような事実の観察や実験法によって得られたかを自ら体験するとともに、水産増養殖
学、資源学の基礎となる重要な生物学的知識を涵養する。このような観察実験の体験によって、科学書を読む場合に難解な事柄も容易に理解できるようになるだろう。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は
□魚類の遺伝子分析の基礎としての、DNAの抽出法を修得し、細胞からのタンパク除去とDNA精製の手順を理解する。
□PCRの原理、PCR操作の手順と注意点を理解する。
□制限酵素によるDNAの選択的切断とその用途を理解する。
□電気泳動の原理とDNAのバンドの読みとり方を修得する。
□硬骨魚類の卵母細胞の成熟現象に関わるホルモンの役割を理解する。
□硬骨魚類のウロコの色素細胞の形態に対するホルモンの役割を理解し、体色提示のメカニズムを知る。
□棘皮動物の発生過程を理解する。
□軟体動物のからだの基本構造を理解する。
□軟骨魚類や硬骨魚類の体構造の相違を理解する。
□鰓や鰭など器官の観察により水生生物の進化過程と適応機構を理解する。
□内部構造を要素に分解することにより、構造と機能の関連性を理解する。
□器官、組織を切開・摘出するための解剖技術を修得する。
□観察対象を正確に同定し、描画する技術を習得する。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(h),(i)に相当する。
各実験課題の目的に則したレポートを提出し、実験技術の修得ができれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
各実験項目ごとのレポート作成を行う必要があります。
実験の目的、準備器具・試薬、操作方法、結果、考察の記載については当然のことですが、特に各項目では必ず理解してほしい必須課題を課しますのでそれについての答えをレポートに
盛り込んでください。
■教科書
プリント配布
■参考文献
特に指定しない。
■関連科目
水産学基礎実験Ⅰ 水産学基礎実験Ⅱ 水産生物学実習 水産技術専門実験 卒業研究
■成績評価方法および基準
正しい実験操作が出来ている。 40%
レポート 60%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
水産生物学研究室
小林:kobayasi@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
火曜日17:00~18:00 事前に連絡すること
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の目標」
資料を充実し、事前に配布することで説明解説の時間を節約し、実際にみなさんが操作や実験できる時間を充実させます。
第1回 魚類の遺伝学実験 (1) DNAの抽出
第2回 魚類の遺伝学実験 (2) 魚類DNAの濃度測定とPCR
第3回 魚類の遺伝学実験 (3) 電気泳動の原理と方法
第4回 魚類の遺伝学実験 (4) シークエンス解読
第5回 魚類の遺伝学実験 (5) 配列の類似性検索と種判別
第6回 水産動物の生理学実験 (1) 硬骨魚類の卵母細胞の最終成熟とホルモン
第7回 水産動物の生理学実験 (2) 硬骨魚類の色素胞の運動制御とホルモン
第8回 水産動物の生理学実験 (3) 棘皮動物の発生過程の観察
第9回 水産動物の生理学実験 (4) 軟体動物頭足類の体構造の観察
第10回 軟骨魚類の外部形態・内臓諸器官
第11回 軟骨魚類の骨格系
第12回 硬骨魚類の外部形態・内臓諸器官
第13回 硬骨魚類の骨格系-1
第14回 硬骨魚類の骨格系-2
第15回 実験のとりまとめ
- 65 -
科目名:
化学実験
英文名: Chemical Experiment
アンドウ
担当者: 安藤
マ サ シ
ツカマサ ヤスユキ
正史・塚正 泰之
■授業概要・方法等
水産学科の利用学分野の研究手法を習得します。魚介類を有効利用するためには,その化学成分の変化に基づく品質の判定が必要であるため,一般成分分析を
はじめとして,タンパク質,アミノ酸,脂肪酸,金属元素の定量などを中心に,水産食品の分析に必要な基本的実験操作を修得するとともにデータの解析法に
ついても学ぶ。毎週実験終了後,次回の実験時までに内容をレポートにまとめ提出する。提出されたレポートは翌週の実験時に添削して返却する。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は,この授業を履修することによって、
1)魚介類の水分,タンパク質,脂肪などの一般成分の測定を修得し,
2)エキス成分の測定,脂肪酸の分析,電気泳動によるタンパク質の分析を身につけます。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(h),(i)に相当する。
一般成分、エキス成分の実験操作が理解できていれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
「水産食品の表示に記載されている栄養成分などを確認する」
「講義で説明を受けた分析原理について参考書を調べ、より深く理解する」
■教科書
実験テキストを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784769906322『水産化学実験法』(吉中 礼二, 恒星社厚生閣)
■関連科目
水産化学,水産生物化学,水産利用学,水産資源化学,水産食品保蔵学,食品衛生管理学,食品製造管理学
■成績評価方法および基準
正しい実験器具の操作ができている 60%
レポート 40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
塚正泰之2411室 ytsukamasa@gmail.com
安藤正史2412室 ando@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
塚正 水曜1限(事前にメールで予約してください)
安藤 随時可(事前に在室を確認してください)
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の目標」
授業アンケートにテキストがわかりにくいという記述があったため,昨年度のテキストを改訂した。
卒業研究を正確かつ安全に行えるように,実験操作の基本を毎回,くり返し説明するようにする。
説明時間が長くなると受講生の集中力が低下するため,テキストに書いてある手順等の説明は極力短くする。毎回,当日の
実験テキストを事前に読んで,予習して来ること。
第1回 実験に関する諸注意,器具の使用法,基本的な濃度計算
第2回 水分・灰分・脂質定量準備,粗タンパク質(分解)
第3回 水分・灰分・脂質の定量
第4回 ケルダール蒸留と滴定による粗タンパク質の定量
第5回 塩分・アミノ態窒素の定量
第6回 薄層クロマトグラフィーによる脂肪の分離
第7回 GCによる脂肪酸の定量,HPLCによるK値の測定
第8回 チロシンおよび水溶性タンパク質の比色定量
第9回 ペプシンによるタンパク質分解の検出
第10回 イカ肝臓カテプシンDの部分精製
第11回 ゲルの火戻りとタンパク質分解:比色法と物性測定
第12回 ゲルの火戻りとタンパク質分解:SDS電気泳動法
第13回 官能検査による呈味成分の濃度の識別
第14回 各種分析機器の原理解説および分析現場の見学
第15回 データ処理とグラフ作成
- 66 -
科目名:
水産利用学実習
英文名: Field Practice in Marine Food Technology
ツカマサ ヤスユキ
担当者: 塚正
アンドウ
マ サ シ
泰之・安藤 正史
■授業概要・方法等
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g),(i)に相当し、水産学科の水産利用学分野に関する製造技術を実際に体験します。水産加工品は伝統的製法によ
り製造される場合が多いが,近年,外食産業の進展,消費者の食嗜好の変化などにより,その加工方法,製品の形態などが従来と異なる場合も見られます。こ
れらの実態を把握することは水産物利用の観点から重要であり,また実際の製造工程を体験することも有意義であると考えられます。この実習では,水産缶詰,
干物およびねり製品の製造を体験する他,多様な水産物の加工法・加工品の形態・流通・価格などの実態調査を行います。また,水産食品工場を中心に食品工
場を見学し,加工工程・加工機械・人員配置などにおける現状を認識することを目的とします。
「H28年度目標」
学生のアイデアを活かした試作も取り入れたい。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は,この授業を履修することによって
1)水産食品の種類と特徴・価格および製造原理を理解し,
2)水産缶詰,板つけかまぼこ,揚げかまぼこ,干物の製造が
できるようになります。
水産食品の製造方法が理解できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
「市場で売られている水産食品の味や特徴について各自で調査すること」
「実習で行わなかった水産食品の製造法を参考書で調べて、方法や原理を理解すること」
■教科書
実習用資料としてプリントを配布する
■参考文献
[ISBN]9784769905929『水産食品学』(須山三千三, 恒星社厚生閣)
[ISBN]4771200327『全国水産加工品総覧』(光琳)
■関連科目
水産化学,水産生物化学,水産資源化学,水産利用学,水産食品保蔵学,食品衛生管理学,食品製造管理学
■成績評価方法および基準
実習レポート 75%
市場調査報告書 25%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
塚正2411室 ytsukamasa@gmail.com
安藤2412室 ando@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
塚正 水曜1限(事前にメールで予約してください)
安藤 随時可(事前に在室を確認してください)
講義計画・テーマ・講義構成
集中講義として実施する。
1.水産缶詰の製造 サバ水煮・みそ煮缶詰など
2.サバ干物の製造
3.水産ねり製品の製造 蒸しかまぼこ,揚げかまぼこ、ちくわ
4.食品工場の見学 水産食品工場などの食品工場を見学する
5.水産加工品の調査 各種水産製品の製法,加工形態や価格等について小売店と文献で調査し、発表する
- 67 -
科目名:
水産経済調査実習
英文名: Field Research in Fisheries Social Science
タ
ダ
担当者: 多田
ミノル
稔
■授業概要・方法等
水産経済研究は野外調査を旨としているため、水産業に関わる人々が現場で実際にどのように活動しているかを知ることは極めて
重要なことである。さらに、卒業研究に当たっては各自のテーマに従って野外調査を実施することとなる。そこで、この演習では
野外調査の練習として、卸売市場、漁協、生協、水産試験場などを訪問し、聞取り調査を行い、レポートを作成し、その報告を行う。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は、水産業に関わる人々が実際にどのように活動しているかを知ると同時に、野外調査の方法論を身につける。
現地調査の方法、重要性、楽しさを理解できれば合格(60点)。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g), (i)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
テレビ等のニュースで水産業に起きている問題に関心を持つこと。
■教科書
[ISBN]488325562X『フィールドワーク心得帖 新版 (滋賀県立大学環境ブックレット)』(サンライズ出版 : 2015)
■参考文献
プリントを配布
■関連科目
水産経済学演習
■成績評価方法および基準
レポート 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
水産経済学研究室
mariji@nara.kindai.ac.jp
tadam@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
月曜日:16:00 ~ 17:30
講義計画・テーマ・講義構成
「H28年度目標」
資源管理とマーケッティングのミックスの重要性を体験を通じて学べるようにする。
調査の実施先は、卸売市場、漁協、生協、水産試験場を想定している。調査ごとに、まず訪問先の概要を事前学習し、訪問を実施。
訪問後は、各自がレポートを作成し、その一部はパワーポイントを使って報告する。
- 68 -
科目名:
水産経済学演習
英文名: Practice in Fisheries Social Science
タ
ダ
担当者: 多田
ミノル
稔
■授業概要・方法等
水産経済学の研究領域は、水産業、水産資源や海の環境に関わる人々あるいはシステムなど、自然科学が対象としないものを対象とするも
のである。このため、この演習では、水産業に関する社会科学的な見方あるいは分析の方法を身に付けることを目的とし、水産経済学に関
する基本的な文献の講読や輪読、水産問題に関するディスカッション、ディベートなどを行う。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は、水産経済学に関する基本的な知識、アプローチの方法などを身につけるとともに、自分の考えを論理的に表明する力を育成する。
水産業問題に関する経済的な基本構造を理解し、各自の報告をもとにディスカッションすることの重要性、楽しさを理解できれば合格(60
点)。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g), (i)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
水産白書を精読し、水産業の現状と問題について理解し、問題意識を高めること。
■教科書
[ISBN]9784535555853『入門経済学』(伊藤 元重,日本評論社)
■参考文献
水産白書ならびに水産経済系文献(授業での理解度を確認しながら適宜選定する)
■関連科目
水産経済調査実習
■成績評価方法および基準
授業での報告・ディスカッション 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う
■研究室・E-mailアドレス
水産経済学研究室
tadam@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
月曜:16:00-17:30
講義計画・テーマ・講義構成
「H28年度目標」
(1)司会、発表など学生の自主的な運営につとめる。
(2)輪読教材は経済分析の基礎となる教材を選ぶ。
教科書や参考文献を輪読しながら、学習内容を水産業の分析にいかに活用するかを議論するとともに、水産業における基本
テーマである水産業の高付加価値化と地域経済の活性化、資源管理と自由貿易の在り方等についてディベートを行う。
- 69 -
科目名:
水族環境学実験
英文名: Water and Bottom Sediment Analysis(Laboratory and Field Work)
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
ナ ガ タ
エ
リ
ナ
タニグチ
ア キ ト
充・永田 恵里奈・谷口 亮人
■授業概要・方法等
水産学科においては、水産業の根幹となる有用水生生物の成育環境に関する講義科目として「水質学」ならびに「水族環境学」が開講されている。本実験科目は、
この両講義科目を修得する学生を対象として、学内の実験室において有機汚濁に関連する項目ならびに富栄養化に関連する項目等について分析、測定する。ま
た、沿岸水域などの水域現場において海水試料および海底堆積物試料の採取法、水質に関連する現場測定の実習を行う。また、実験室において、採取した試料
水ならびに堆積物について、水質・底質における環境汚染の指標となる基本的項目の分析法を修得させる。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は水質汚濁指標項目の分析法修得ならびに海水、底泥の採取法および海洋での現場観測、測定法の修得と現場での試料処理を習熟する。水質・底質分
析の概念と方法が理解・習得できていれば合格(60点)。
本科目は専攻科目E群,JABEEの教育目標における(d),(h)に加えて、班単位での海洋観測実験などがあり、チームとしての協働が重視されるのでJABEEの教
育目標における(i)にも該当する。
■授業時間外に必要な学修
実験科目では特に予習が重要になる。予め配布したテキストを熟読し、実験操作をい円滑に行うことが大事。また実験中にメモした方法上の注意点や取得した
データは、その日のうちにまとめる。
■教科書
水族環境学実験法のテキストを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784769906742『沿岸環境調査マニュアル 2: 水質・微生物篇』(日本海洋学会, 恒星社厚生閣)
■関連科目
水族環境学、海洋生態系科学、水質学、微生物海洋学、水圏微生物学、海洋環境修復学
■成績評価方法および基準
レポート 50%
正しい器具の取り扱い 10%
正しい実験操作 10%
各測定項目の理解度 10%
正しい海洋観測 20%
■授業評価アンケート実施方法
農学部の実施規定に従い実施する。
■研究室・E-mailアドレス
水族環境学研究室
eguchi@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
水曜日16:20 ~ 17:50
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の目標」:後期科目の水産微生物学実験と連動した、物質循環に対する理解を深める海洋観測を目指す。
第1回 室内実験:農学部キャンパスで採取した淡水試水のpHならびに溶存酸素の測定(船上での比色によるpHの測定ならびに溶存酸
素の固定、および滴定)
第2回 農学部キャンパスで採取した試料水(淡水)の化学的酸素消費量の測定(JIS K0102 アルカリ性過マンガン酸カリウム
法による酸素消費量を測定)
第3回 農学部キャンパスで採取した試料水(淡水)の無機態窒素化合物の測定(JIS K0102 亜硝酸態窒素をナフチルエチレン
ジアミン吸光光度法で測定)
第4回 農学部キャンパスで採取した試料水(淡水)の懸濁物質の測定(河川水または養魚池水の懸濁物量をGF/Cを用い定量する)
第5回 農学部キャンパスで採取した試料水(淡水)の植物色素の測定(GF/ Fガラスフィルター上に集めたプランクトン等の植物色素
を有機溶媒(DMFなど)で抽出し、ターナー蛍光光度計で測定し、定量する)
第6回 海洋観測・野外調査(和歌山県白浜町)
:船上における観測・測定(1)測深、透明度、水色(セッキー板(透明度板)による測定等)
第7回 船上における観測・測定(2)水温、塩分、溶存酸素の測定(多項目水質計による測定)
第8回 海水試料の採取法(バンドーン採水器の取扱い方法および試料水の取り扱いと保存)
第9回 底泥堆積物の採取法(KK式柱状採泥器による採泥法(コアーとして採取))
第10回 底泥堆積物の取り扱いと分析試料の調製(pH 、酸化還元電位等の測定ならびに分析用試料の切断、各泥深試料の硫化物固定)
第11回 船上における観測・測定(3)水中の溶存酸素固定、pH測定用試水の採取
第12回 船上における観測・測定(4)DOメーターによる溶存酸素の測定(蛍光式溶存酸素計を使用)
第13回 海水の溶存酸素の滴定(ウインクラーのアジ化ナトリウム変法による溶存酸素の測定)
第14回 養殖場域の底泥の有機炭素・窒素量ならびに硫化物の定量(CHNコーダーならびにメチレンブルー法による比色定量(硫化物)
第15回 干潟域の有機炭素・窒素量ならびに硫化物の定量(CHNコーダーならびにメチレンブルー法による比色定量(硫化物)
- 70 -
科目名:
水産微生物学実験
英文名: Fisheries Microbiology Laboratory
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
ナ ガ タ
エ
リ
ナ
タニグチ
ア キ ト
充・永田 恵里奈・谷口 亮人
■授業概要・方法等
水産学科においては、水族環境学、魚病学、食品衛生学などの分野において、その基礎となる「水圏微生物学」ならびに「水産食品微生物学」の講義が開講さ
れる。本実験科目においては、これらの微生物学に関する科目を履修する学生を対象として、大型の動植物の場合と全く異なる細菌を中心とした微生物の取り
扱い方をはじめ、菌体の顕微鏡による観察、培養法、種々の試料中の細菌群の計数法など、微生物学に関する基本的な技術を修得させる。基礎的な微生物の取
り扱いを修得した段階で、田辺湾の海水や海底泥を採取し、環境試料中の細菌の分離・培養・同定実験を実施する。
<注意>:本実験科目は後期開講科目であるが、7 ~ 8月に先に環境試料の採取等の実験を実施する。水族環境学研究室専攻生以外で本実験科目の履修を希望
する場合、履修登録を行う前にあらかじめ科目担当者に相談をすること。
■学習・教育目標および到達目標
学生は、細菌を中心とした微生物の取り扱い方をはじめ、菌体の顕微鏡による観察、培養法、種々の試料中の細菌群の計数法など、微生物学に関する基本的な
スキルを修得する。無菌操作を中心とした微生物の基本的な取扱技術を習得していれば合格(60点)。
本科目は専攻科目E群,JABEEの教育目標における(d)),(h)に相当する。また、班単位で実施する項目もあることからチームとしての協働が求められるため
JABEEの教育目標における(i)にも該当する。
■授業時間外に必要な学修
身の回りの微生物が関連する事象(発酵食品、腐敗など)にできるだけ関心を持つこと。実験科目では、実験操作に関する事前の予習が重要になるが、各実験
操作の持つ意味を考えておく(予習)。実験のまとめはその日のうちに行う(復習)。
■教科書
プリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784061534254『微生物学実験法 新版』(杉山純多, 講談社)
■関連科目
水産学基礎実験Ⅰ・Ⅱ、水族環境学実験、水圏微生物学、海洋生態系科学、魚病学、食品微生物学、水族環境学、微生物海洋学など
■成績評価方法および基準
実験操作(主に無菌操作)の習熟 40%
実験レポート 60%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
水族環境学研究室
eguchi@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
水曜日16:20 ~ 17:50
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の目標」:前期科目の水族環境学実験と連動しており、物質循環に貢献する微生物の取り扱いの修得を目指す。
第1回:培地の調製とオートクレーブ等による滅菌操作
次回に行う大腸菌の増殖速度測定実験で使用する培地(普通寒天培地と液体培地)や希釈水の調製と滅菌、綿栓付きメスピペットの滅菌を行う。
第2回:大腸菌の増殖速度測定実験
対数増殖期の大腸菌の増殖速度を、
寒天培地、
吸光度から測定し、
増殖速度定数と世代時間を算出する。
指数関数的に増大する細菌の動態を知り、
細菌の増殖の概念を理解する。
第3回:大腸菌の増殖曲線の作成と廃棄処理
表計算ソフトによるグラフ作成と実験廃棄物の滅菌処理の仕方を修得する。
第4-8回 白浜実習:限界希釈法による天然海水試料中の細菌数の計数(1)
各班でそれぞれが採取した試料(海水と海底泥)を限界希釈し、塗抹法または混釈法により、寒天平板にまく。天然海水試料中の海洋細菌数を計数するために、試料をホ
ルマリン固定する。
第9・10回:限界希釈放による天然海水試料中の細菌数の計数(2)
前回接種した寒天平板に出現したコロニー数を計数し、もとの天然水試料中の細菌数(colony forming unit)を算出する。また、単独のコロニーを各自2株選び、画線法に
よる純粋分離を行う。固定した天然海水試料をメンブレンフィルターにろ過捕集し、核酸に特異的に結合する蛍光色素で染色し、落射型蛍光顕微鏡で観察し、計数する。
第11回:分離菌株の同定(1)
分離菌株を新しい培地に植え継ぐと同時に、グラム染色による顕微鏡観察を行う。
第12回:分離菌株の同定(2)
分離菌株のDNAを抽出し、PCRで16S rRNA遺伝子を増幅する。
第13回:分離菌株の同定(3)
16S rRNA-PCR産物を精製し、シークエンス反応を行う。
第14回:分離菌株の同定(4)
シークエンス反応産物を精製する。
第15回:分離菌株の同定(5)
電算機室での塩基配列データの波形確認、BLASTを用いたDNAデータベース検索、アライメントおよび系統樹の作成を行う。
- 71 -
科目名:
漁業情報学実習
英文名: Field Practice in Fisheries Informatics
ミ ツ ナ ガ ヤスシ
担当者: 光永
トリサワ シンスケ
靖・鳥澤 眞介
■授業概要・方法等
漁業生産システム論・漁業生産工学・海洋生物情報学の講義内容の一部を実習を通して理解させる。集中実習では沿岸の定置網漁業あるいは鹿児島大学水産学
部の付属練習船かごしま丸1297トンに乗船し,漁業生産手段として重要なひき網の操業および海洋観測を体験する。詳細は両大学で協議後,別途指示する。操
業を通して,漁業生産の過程の実際を理解させる。野外データの取得方法とその解析についても学習する。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は実際に操業を体験し,生産現場の実態を把握する。
物理環境要因の測定を通じて,海洋観測機器の基本的な操作法を習得する。
漁場環境と漁獲変動との関わりを理解する。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g),(i)に相当する。
漁場環境と漁獲変動との関わりを理解できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
関連科目のうち,漁業や船に関わる部分を確認しておくこと。
■教科書
講義時にプリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784903473932『海の姿を測る―海洋計測の原理と進化する技術』(京都通信社 : 2015)
■関連科目
漁業生産システム論・漁業情報学
■成績評価方法および基準
レポート 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
漁業生産システム研究室
mittsu@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
毎週火曜日2限目
要予約。事前にEメールで申し込んでください。
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度目標」
定置網の漁業体験をしたり,調査船に乗って海の上で生活したりと,普段の生活では味わうことのできない貴重な経験がで
きると好評です。操業の実態について実体験できるような実習を目指します。
第1回 導入ガイダンス
第2~6回 操業体験(定置網・延縄・かご漁業)
第7~9回 生物行動情報,物理環境情報の取得
第10回 報告会
第11~12回 生物行動情報,物理環境情報の解析
第13回 ロープワーク・係留系
第14回 漁場環境と漁獲変動の解析
第15回 レポート作製
- 72 -
科目名:
海棲哺乳類学実習(平成27年度以降入学生用)
英文名: Marine Mammalogy (Laboratory and Field Work)
サ カ イ
担当者: 酒井
マ
イ
麻衣
■授業概要・方法等
海棲哺乳類研究には、完全水中生活、長寿、大型、飼育が困難な種がいるといった、特有の困難さがある。そのため、ほとんどの場合1人では研究は出来ない。
飼育個体が対象ならば水族館と、野生個体が対象ならばウォッチング業者や観光協会・地域住民との協力が必要不可欠である。この実習では、海棲哺乳類を飼
育する現場や関わる地域に赴き、現場の環境や仕事内容について理解し、双方に有益な研究体制とは何かを考える。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は、海棲哺乳類に関わる人々の仕事内容を知ると同時に、水族館および野外での海棲哺乳類の調査方法を身につける。海棲哺乳類特有の制約、調査の
方法、重要性、楽しさを理解できれば合格(60点)。本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(c),(g),(i)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
海棲哺乳類や水族館に関する本を読み、興味を持った点を列記する。海棲哺乳類に関する「なぜ?」を出来るだけ多く列記する。
■教科書
プリントを配布します。
■参考文献
[ISBN]9784486017332『鯨類学 (東海大学自然科学叢書)』(村山 司, 東海大学出版会 : 2008)
[ISBN]9784486015932『イルカ・クジラ学―イルカとクジラの謎に挑む』(村山 司, 東海大学出版会 : 2002)
[ISBN]9784486019176『ケトスの知恵―イルカとクジラのサイエンス』(村山 司, 東海大学出版会 : 2012)
[ISBN]9784130601955『日本の水族館 (ナチュラルヒストリーシリーズ)』(内田 詮三, 東京大学出版会 : 2014)
[ISBN]9784486018926『水族館学―水族館の発展に期待をこめて (東海大学自然科学叢書)』(鈴木 克美, 東海大学出版会 : 2010)
■関連科目
動物行動学、海棲哺乳類学、海棲哺乳類学実験
■成績評価方法および基準
レポート 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
研究棟4階・2406・sakaimai@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
在室であれば対応します( ~ 17時)。事前にメールで連絡してください。
講義計画・テーマ・講義構成
海棲哺乳類に関わる現場、すなわち水族館やホエールウォッチング地域に実際に赴き、関わる人々の仕事内容について、見聞き体験することを通じて学び、自
分が感じたこと・得たことをアウトプットする。
1日目 学内での講義
・水族館とは
・行動観察の方法
・機材や道具の準備と使い方
2・3日目 水族館にて実習
持ち物
・筆記用具、あれば記録板(A4用紙をはさめるもの)、あればカメラ・ビデオカメラ
【 課題 】
・「なぜ?」と思うことを10個書きだし、予測される答えを書く
・飼育現場の方のお話を聞き、仕事内容・感想・疑問などをまとめる
・海棲哺乳類の行動観察を行い、結果をパワーポイントにまとめる
・水族館の中をまわり、水族館の役割(教育・研究・レクリエーション・保護)を示しているポイントを列挙する。また、それらをより良くするためのアイディ
アや提案を考える。
4日目 学内
・行動データの分析
・まとめとレポートの作成
- 73 -
科目名:
海棲哺乳類学実験(平成27年度以降入学生用)
英文名: Field Practice in Marine Mammalogy
サ カ イ
担当者: 酒井
マ
イ
麻衣
■授業概要・方法等
海棲哺乳類の行動研究において、野外では、個体識別が困難、船上からは群れの一部しか見えない、継続して追跡できない、捕獲できない、水中では視野が狭
いなど、様々な制約がある。飼育下では、給餌・パフォーマンス・トレーニングなどが行動に影響すること、水中観察窓から見えないエリアがある場合がある
こと、種によっては個体識別が難しいことなどの条件がある。この実験では、それらの制約を踏まえてどのような研究が可能かを理解し、より良い研究を行う
ための方法を習得する。
■学習・教育目標および到達目標
受講生は海棲哺乳類の行動の分析法を修得する。目視やビデオカメラ、コンピュータ等を用いたデータ収集方法およびデータ処理を習熟する。記録項目・サン
プリング法の設定や解析方法など各自で調査をデザインする能力を養う。海棲哺乳類研究における特有の制約について理解し、行動の分析方法を習得できれば
合格(60点)。 本科目は専攻科目E群,JABEEの教育目標における(c),(h),(i)に該当する。
■授業時間外に必要な学修
海棲哺乳類や水族館に関する本を読み、興味を持った点を列記する。海棲哺乳類に関する「なぜ?」を出来るだけ多く列記する。
■教科書
プリントを配布します。
■参考文献
[ISBN]9784886222923『イルカ入門』(ケネス・S. ノリス, どうぶつ社 : 1996)
[ISBN]9784903473529『日本のサル学のあした―霊長類研究という「人間学」の可能性 (WAKUWAKUときめきサイエンスシリーズ 3)』(中川尚史, 京都通信社 :
2012)
■関連科目
動物行動学、海棲哺乳類学、海棲哺乳類学実習
■成績評価方法および基準
レポート 50%
プレゼンテーション 50%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
研究棟4階・2406・sakaimai@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
在室であれば対応します( ~ 17時)。事前にメールで連絡してください。
講義計画・テーマ・講義構成
水族館やホエールウォッチング地域に実際に赴き、予備観察、テーマの決定、データ収集法の決定、データ収集を行う。得られたデータを持ち帰り、コンピュー
タを用いて分析し、得られた結果を文章にまとめ、発表する。
1日目 現地集合・事前講義・調査準備
民宿にて事前講義と調査準備
2日目 野外調査
ホエールウォッチング、調査で得られたデータの処理
【課題】
野外調査の様子や感想を記したレポート
3日目 水族館にて実習
・水族館の学芸員・研究員によるレクチャー
・館内にて動物の行動観察
【課題】
・レクチャーを聞き、内容や感想をまとめる
・水族館の中をまわり、水族館の役割(教育・研究・レクリエーション・保護)を示しているポイントを列挙する。また、それらをより良くするためのアイディ
アや提案を考える。
・海棲哺乳類の行動観察を行い、行動目録(エソグラム)を作成し、実際にデータを採る。
4日目 学内での講義
・学内にて課題の作成とまとめ
- 74 -
科目名:
物理学実験
英文名: Fisheries Hydrography Laboratory
ミ ツ ナ ガ ヤスシ
担当者: 光永
トリサワ シンスケ
靖・鳥澤 眞介
■授業概要・方法等
実際の水産研究で必要とされる物理要因の測定方法および測定結果の処理について理解させる。
測定結果の処理にはパーソナルコンピューターを用いる。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は物理要因の原理とその測定方法を実際に測定機器を扱いながら理解する。
測定条件の設定や解析方法など各自で実験をデザインする能力を養う。
測定結果を効率的に処理・解析するためにパーソナルコンピューターの利用を習得する。
解析結果をまとめ,考察する能力を身につける。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(h),(i)に相当する。
すべての実験に取り組み,測定方法および測定結果の処理について理解できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
有効数字の取り扱いについて事前に調べて学修しておく。
物理で扱う単位についてどのようなものがあるか調べておく。
授業時間に指示された課題をその日のうちに取り組むこと。
■教科書
講義時にプリントを配布する。
■参考文献
[ISBN]9784489002809『統計解析のはなし』(石村 貞夫, 東京図書 : 1989)
[ISBN]9784781908458『ザ・数値計算リテラシ (NSライブラリ)』(戸川 隼人, サイエンス社 : 1997)
■関連科目
基礎物理学・物理学・漁業生産システム論・水産海洋学・漁業情報学
■成績評価方法および基準
レポート 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
漁業生産システム研究室
tutakagi@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
毎週火曜日2限目
要予約。事前にEメールで申し込んでください。
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度目標」
魚種を変えた実験も実施したいという声も聞こえてきますので、考慮したいと思いますが,都合上,淡水魚を中心とした魚類となることは了承して下さい。
パーソナルコンピューターを使いこなせるようになった,GPS・超音波テレメトリーシステム・データロガー・回流水槽など実際に研究で使われている機器に触れ,測定することができたと好評です。さらに,動物実験倫
理を考えるいい機会となったという意見も多いです。手順,方法の説明が分かりにくいという意見がありますが,基礎実験とは異なり,自らで考え実験をデザインする能力を身に付けることを狙って,敢えて最低限の説明
にとどめていますので,自らでよく考えて取り組んでください。また,説明したことを質問されるケースがほとんどですので,最低限の説明をよく聞くように心がけてください。パーソナルコンピューターを用いた解析が
難しいとの意見もありますが,卒論作成時に必ず必要となってくるスキルですのでがんばって下さい。
第1回 導入ガイダンス 概要説明
第2回 パーソナルコンピューターによるデータ処理法1 「複数系列の散布図・ヒストグラム」 水産学基礎実験の復習と発展 「計測値の処理」
(4人で1班)実験1 人工物(針金)の測定のデータを使用。 ・測定結果(サ
ンプルNo.,長さ,直径,質量)をワークシートに打ち込み,関数を用いて体積(針金を円柱とみなす),密度を算出する。
さらに全項目(長さ,直径,質量,体積,密度)について平均,標準偏差を
算出する。学術論文の表スタイルを習得する。 ・グラフウィザードを用いて,横軸に長さ,縦軸に直径,質量,体積,密度をとった散布図(計4枚)を作成する。学術論文のグラフスタイルを習得する。 ・エク
セルの機能を用いて回帰直線と式を散布図上に描画する。 ・ヒストグラムと偏差の確認 ソート後の直径の値を用いて,細い針金・太い針金それぞれについてヒストグラムを作成。
第3回 パーソナルコンピューターによるデータ処理法2 「回帰式と相関係数」 水産学基礎実験の復習と発展 表2 マダイの体長と体重の関係のデータを使用。 ・表2からマダイの体長と体重の関係を表す図2を作成する。
・図2を対数軸を用いて表す。 ・表1から水温とマダイの心拍数の関係を表す図1を作成する。 ・図1上に回帰直線と回帰式とR-2乗値を表示する。 ・表3を埋め,水温とマダイの心拍数の相関係数を算出する。
・表3の x と y を用いて散布図4を作成する。回帰直線と回帰式を表示させる。x と y の値を勝手に変化させ,プロットの散らばり具合とそのときの相関係数Rを確認する。 ・相関係数Rが約0.6になるプロット
を確認する。 ・前回の針金の測定結果についても相関係数を求めてみる。
第4回 パーソナルコンピューターによるデータ処理法3 「時系列と周期」 ・全期間の水温変化の時系列グラフ(図1)を作成する。 ・8月の水温変化の時系列グラフ(図2)を作成する。 ・8月1日~ 3日の水温変化の
時系列グラフ(図3)を作成する。 ・8月1日の水温変化の時系列グラフ(図4)を作成する。 ・8月の1日ごとの平均水温を算出して時系列グラフ(図5)を作成する。 ・24時間移動平均値を算出して8月の水温
変動のトレンド時系列グラフ(図6)を作成する。 ・図4のデータから図6のデータを単純に引いて日周変動のみを分離した時系列グラフ(図7)を作成する。 ・図7のデータに図6のデータを単純に足してもとの
時系列(図4)に戻ることを確認する(図8)。 ・表2を時系列に直し,潮位の時系列グラフ(図9)を作成する。 ・表3を加工して,加速度(G)の時系列グラフ(図10)を作成する。 ・移動平均法を用いて,ク
ロマグロの姿勢変化を表す時系列グラフ(図11)を作成する。 ・図10のデータから移動平均をかけたデータを引いて尾鰭振動のみを分離した時系列グラフ(図12)を作成する。 ・直接デジタルカウント値から
コレログラム(図13)を作成し,周期を確認する。
第5回 実験1 超音波テレメトリーとGPS (Global Positioning System) を用いた測位 海中の魚の位置を把握するために有効な,超音波テレメトリーシステムを取り扱ってみる。実際に調査船で追跡したと想定して,何
もない海の上で,自分の位置を正確に表すにはどうしたらよいだろう?ナビゲーションシステムや,近年では携帯電話にも搭載されているGPSの仕組みを理解し,取り扱ってみる。 1.GPS (Global Positioning
System) とは何か,インターネットで調べる。 2.近畿大学農学部構内における緯度1°経度1°は何mか求める。正確な測定を目指して,各班で実験デザインを工夫する。 3.陸上で超音波テレメトリーシステ
ムを取り扱ってみる。 4.ダミー発信機をコイの腹腔内に挿入する。実験終了後の処理まで含めて,実験動物倫理について理解を深める。
第6回 実験1 データ解析 1.GPS (Global Positioning System) とは何か? 2.近畿大学農学部構内における緯度1°経度1°は何mであったか? 3.ホームページ上のソフトを用いて,2.の結果を確認する。 4.
テレメトリーシステムについて 5.発信機挿入手術について
第7回 実験2 データロガーを用いた水温測定 水の中で起こっている現象を理解するためには,様々な情報を測定する必要がある。環境は常に変動しているし,環境の変動はそこに棲む生物の行動に影響を与えるから
である。今回は「データロガー」と呼ばれる小型の水温・水深記録計を用いて,近畿大学敷地内の調整池の環境変動を測定する。 1.データロガーの取り扱い ロガーを1秒間隔で温度を測定するように起動させる。
周囲の温度を変化させる データをダウンロードして,記録を確認する。 2.係留用ロープの作成 ロープワークを習得する。調整池の気温・表層水温・底層水温を測定するための係留用ロープを作成する。 3.測
定 3つのロガーを10分間隔で温度を測定するように同時起動させる。ロガーを係留用ロープに取り付け,調整池に設置する。1週間後にロガーを引き揚げ,データをダウンロードして解析する(次週)。
第8回 実験2 データ解析 1.ロガーの引き揚げとダウンロード 調整池に行き,係留系を引き揚げる。ロガーを係留系から取り外して,データを読み出す。読み出したデータを解析する。 2.全期間の気温・表層水温・
底層水温の変動 全期間の気温・表層水温・底層水温の変動を描画し,結果(グラフ)
・考察を示す。 3.気温・表層水温・底層水温の日変動 任意の1日を抜き出し,気温・表層水温・底層水温の日変動を描画し,
結果(グラフ)・考察を示す。 4.周期性の確認 移動平均やコレログラムを用いて周期性を確認する。確認方法を各自でデザインする。
第9回 実験3 デジタルビデオカメラを用いたコイの遊泳行動解析 デジタルビデオカメラ(DV)で撮影したコイの遊泳時の映像をコンピューター(PC)に取り込み,遊泳フォームを解析する。魚が遊泳するときに魚体を
どのように動かすのか考察する。 1.回流水槽のしくみを理解する。 2.回流水槽の使い方を理解する。 3.回流水槽内でコイを遊泳させ遊泳フォームをDVで撮影する。流速などの測定条件を各自でデザインする。
4.DVで撮影した画像をPCに取り込む。
第10回 実験3 データ解析 1.座標検出ソフトをPCにインストールする 2.座標検出ソフトを用いて,尾鰭の先端座標を検出する。 3.単位を換算する。1cmが何ピクセルに相当するか,同時に移しこんだスケールか
ら算出し,尾鰭の位置座標の単位をピクセルからメートルに換算する。周波数(Hz)を流速(cm/s)に換算し(図1),さらに体長倍速度(BL/s)に換算する。 4.横軸に時間・縦軸に尾鰭先端のY座標を取った散布
図を5段階の流速で作成する。 5.魚体の動きと尾鰭の動きを分離する。移動平均法を用いて,魚体の動き(低周期成分)と尾鰭の動き(高周期成分)を分離する。 6.尾鰭の振動周期を求める。5段階の流速で,
4で作成した尾鰭の振動波形から波長と周波数を算出し,横軸に流速・縦軸に尾鰭の振動周波数を取った散布図を作成する。 7.遊泳フォームのスーパーインポーズを作成する。4で確認した映像の中から,魚が最
も定位している尾鰭1往復分の映像を選び,体軸上の6点の座標を検出する。6点を線でつないだ散布図を1周期分重ね合わせて(スーパーインポーズ)遊泳フォームを描画する。 8.魚類の遊泳メカニズムについて
考察する。
第11回 データ解析まとめ 総合解析
第12回 レポート作製 MSワードを用いたデジタルレポートの作製法を習得する。
第13回 まとめ 各人の考察を持ち寄り,考察の発展を目指す。
第14回 レポート課題内容の解説と実験の総括
第15回 レポート課題内容の解説と質問の受付
- 75 -
科目名:
潜水技術論
英文名: Lisence School For Scuba Diving
ウ エ ダ
担当者: 上田
コ ウ ジ
浩二
■授業概要・方法等
潜水技術は、海洋および湖沼を問わずすべての水界における水産生物の生態観察、採集、あるいは環境調査を直接そ
の場で行うことができるため、これらの分野の調査研究を推進するためには大変有用な技術である。最近ではレジャー
としても盛んにおこなわれている。しかしながら、潜水には同時に減圧症に代表される多くの危険が存在し、未熟な
知識や技術で不用意に行うと死に至ることも少なくない。そこで、本講義では安全な潜水作業を行うための知識体系
を習得することを目的にして、潜水作業の基礎知識、高気圧障害防止その他の危害防止に必要な事項、関係法令など
をわかりやすく解説する。また、実際の映像、動画などで解りやすく解説し、あらゆる水域のおいて海洋生物調査ダ
イバーとしての実体験を講義する。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は安全な潜水作業を行うための知識体系を習得する。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g)に相当する。
潜水業務の危険性を理解し、その実技を習得できれば合格(60点)
講義への出席後、潜水士の資格取得あるいはダイビングスクールへの参加は1年以内でなければならない。ただし、
すでに潜水士資格を取得済みの場合は講義レポートの提出のみで単位認定される。
■授業時間外に必要な学修
潜水士の資格取得に向けた受験勉強
■教科書
講義中に資料を配付する。
■参考文献
講義中に紹介することがある。5回目以降のダイビングスクールの講義聴講および実習には別途費用を徴収する。
■関連科目
小型船舶操縦法
■成績評価方法および基準
講義のレポート 45%
潜水士資格の取得あるいはダイビングスクールへの参加 55%
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度目標」
潜水業務の面白さと危険性をより深く理解させる。
第1回 第1日第1限(講義科目)潜水士の世界Ⅰ
第2回 第1日第2限(講義科目)潜水士の世界Ⅱ
第3回 第1日第3限(講義科目)潜水士の世界Ⅲ
第4回 第1日第4限(講義科目)潜水士の世界Ⅳ
第5回 第2日第1限(講義科目)(マレア・クリエイト担当)学科講習Ⅰ
第6回 第2日第2限(講義科目)(マレア・クリエイト担当)学科講習Ⅱ
第7回 第2日第3限(講義科目)(マレア・クリエイト担当)学科講習Ⅲ
第8回 第2日第4限(講義科目)(マレア・クリエイト担当)学科講習Ⅳ
第9回 第3日第1限(講義科目)(マレア・クリエイト担当)潜水士講習Ⅰ
第10回 第3日第2限(講義科目)(マレア・クリエイト担当)潜水士講習Ⅱ
第11回 第3日第3限(講義科目)(マレア・クリエイト担当)潜水士講習Ⅲ
第12回 第3日第4限(講義科目)(マレア・クリエイト担当)潜水士講習Ⅳ
第13回 第4日、第5日実技講習(プール実習、マレア・クリエイト担当)
第14回 第6日海洋実習(1日2ダイブ、於白崎海洋公園、マレア・クリエイト担当)
第15回 第7日海洋実習(1日2ダイブ、於白崎海洋公園、マレア・クリエイト担当)
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科目名:
小型船舶操縦法
英文名: Permit of Boat’Operator: Grade 2
ミ ツ ナ ガ ヤスシ
担当者: 光永
靖
■授業概要・方法等
水産増養殖の現場や海洋観測・調査で活躍する小型船舶の操縦には,人命を守るための十分な知識と技術が要求され,国土交通大臣が発行する国家資格が必要
である。本授業では,学科試験に向けて「小型船舶操縦者の心得及び遵守事項」「交通の方法」「運航」について学び,実技試験に向けて実際に小型船舶の操縦,
点検,ロープワークなどを行い,小型船舶操縦免許(2級)の取得を目指す。
国家試験合格による免許取得を単位認定基準とする。このため、既に個人的に免許を取得している場合は、免許の提示で単位を認定する。
免許の提示確認は後期定期試験期間中に担当者が行い、後期の単位として認定する。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は小型船舶操縦士免許(2級)を取得する。
安全な航海を行う知識、技術に関する6項目(一般常識、船舶概要、航海、運用、機関、法規)を確実に理解する。
自艇の行動を、自らの判断で行い、自らが責任を負う自覚を身につける。
本科目は専攻科目E群,JABEE教育目標の(d),(g)に相当する。
操縦者の心得及び遵守事項・交通の方法・運行を理解できれば合格(学科試験50問中33問以上と実技試験)
■授業時間外に必要な学修
国家試験合格に向けた受験勉強に励み,操縦者の心得及び遵守事項・交通の方法・運行を理解すること
■教科書
ボートライセンステキスト(小型船舶操縦士免許テキスト)
■参考文献
[ISBN]9784807231416『小型船舶操縦士 学科教本〈1〉―二級ボート免許取得のための学科テキスト 兼・一級学科テキスト (小型船舶教習所教本シリーズ)』(JEIS,
日本船舶職員養成協会 : 2008)
■関連科目
潜水技術論
■成績評価方法および基準
国家試験 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
漁業生産システム研究室
mittsu@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
火曜日11:40 ~ 12:10(B2402)
(要メール予約)
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度目標」
実技講習場所の選択肢が少ないとの指摘がありましたので、拡充します。
第1回 小型船の船長の仕事と心得、水上交通のマナー(一般常識)
第2回 船舶の種類と構造、設備(船舶概要)
第3回 海図と航海計算(航海)
第4回 小型船の操船および操舵(運用Ⅰ)
第5回 係留とロープワーク(運用Ⅱ)
第6回 海難防止と発生時における処置(運用Ⅲ)
第7回 航海計画と燃料計算、機関の構造と保守(機関)
第8回 船舶安全法、船舶法、港則法(法規Ⅰ)
第9回 海上衝突予防法、海洋汚染および海上災害の防止に関する法律(法規Ⅱ)
第10回 検疫法、海難審判法(法規Ⅲ)
第11回 検疫法、海難審判法(法規Ⅳ)
第12回 実地訓練Ⅰ(出港の事前点検、機関始動、安全確認、操舵法、接岸、船舶の保守)
第13回 実地訓練Ⅱ( 同 上 )
第14回 実地訓練Ⅲ( 同 上 )
第15回 国家試験
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科目名:
技術者倫理
英文名: Ethics for Engineers
ツカマサ ヤスユキ
担当者: 塚正
オ オ タ
ヒ ロ ミ
エ グ チ
ミツル
タ
ダ
ミノル
アンドウ
マ サ シ
イシバシ ヤスノリ
コ バ ヤ シ トオル
ミ ツ ナ ガ ヤスシ
泰之・太田 博巳・江口 充・多田 稔・安藤 正史・石橋 泰典・小林 徹・光永 靖・
イ ト ウ トモヒロ
コバヤシ ヤスヒサ
ナ ガ タ
エ リ ナ
トリサワ シンスケ
サ カ イ
マ イ
タニグチ ア キ ト
ワ タ ナ ベ シュン
伊藤 智広・小林 靖尚・永田 恵里奈・鳥澤 眞介・酒井 麻衣・谷口 亮人・渡邊 俊
■授業概要・方法等
科学技術が進歩して、人間社会と自然環境に対する技術の影響力がますます大きくなってきている。技術者は技術が社会と環境に対して与える影響に関して
責任を持つが、今日では、その責任がこれまで以上に重いものになってきた。
科学技術に関する事象の中から、技術者の倫理性が問われるいくつかのテーマを取り上げる。そして、何が倫理的に問題なのかを講義し、技術者に求められ
る倫理ついて考える。
■学習・教育目標および到達目標
学生が、科学技術に関わる事象の中に倫理的問題を認識し、その問題点を分析し思考する力を形成して、技術者としての自覚と責任を持つことを目標にする。
本科目は専攻科目F群,JABEE教育目標の(b)に相当する。
技術者の説明責任、安全性とリスク論、倫理網領の意義などのテーマを通して、技術者が社会に対して負っている責任の大きさが理解できれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
授業でいくつかの事故の例を取り上げ分析するが、それを参考にして、メディアの事故報道に関心を持ち、事故原因など、何が問題だったかを考える。そのさ
い、会社・企業のあり方が事故の背景になっている場合が少なくないので、その点についても考える。
事故ではなくても、企業の不祥事に関するメディアの報道に注意して、企業のあり方として、倫理的あるいは法的に何が問題であったかを考える。
■教科書
プリント配布
■参考文献
[ISBN]9784627973039『技術者倫理の世界 第3版』(藤本温, 森北出版)
■関連科目
なし
■成績評価方法および基準
授業内テスト 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
1年生の担任(酒井麻衣)が主に対応するが、必要に応じて全教員が対応する。
海棲哺乳類学研究室・(sakaimai@nara.kindai.ac.jp)
■オフィスアワー
随時可能
事前にメールで予約してください。
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度の目標」
講義全体としては、技術者に求められる倫理性について学生が理解し自覚することを目標とする。技術者の説明責任、安全
性とリスク論、倫理綱領の意義、企業の社会的責任、公益通報の問題などのテーマを取り上げて、その目標の達成を目指す。
第1回 ガイダンスおよび海棲哺乳類研究における技術と倫理
第2回 環境問題と技術者・科学者(1)
第3回 環境問題と技術者・科学者(2)
第4回 環境問題と技術者・科学者(3)
第5回 人と技術と魚の関わり-漁業生産における技術と倫理 (1)
第6回 人と技術と魚の関わり-漁業生産における技術と倫理 (2)
第7回 魚類増養殖の技術と倫理(1)
第8回 魚類増養殖の技術と倫理(2)
第9回 水産育種技術の倫理と作出系統の取り扱い
第10回 生命科学における技術と倫理
第11回 魚類研究における技術と倫理
第12回 食品製造における不正事例と技術者倫理
第13回 スーパーマーケットのリスク管理
第14回 食品および香粧品製造メーカーの製造物責任
第15回 製造物責任と自己責任
- 78 -
科目名:
専門英語Ⅰ
英文名: Scientific English Ⅰ
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
タ
ダ
ミノル
コバヤシ ヤスヒサ
ナ ガ タ
エ
リ
ナ
タニグチ
ア キ ト
ミ ツ ナ ガ ヤスシ
トリサワ シンスケ
イシバシ
充・多田 稔・小林 靖尚・永田 恵里奈・谷口 亮人・光永 靖・鳥澤 眞介・石橋
ヤスノリ
ツカマサ ヤスユキ
イ ト ウ トモヒロ
オ オ タ ヒ ロ ミ
ワ タ ナ ベ シュン
マ ス マ シュケイ
サ ワ ダ ヨシフミ
カ ト
泰典・塚正 泰之・伊藤 智広・太田 博巳・渡邊 俊・升間 主計・澤田 好史・家戸
ケ イ タ ロ ウ
コ バ ヤ シ トオル
敬太郎・小林 徹
■授業概要・方法等
各学生が専攻する研究室において,水産増殖学,魚類の形態学,分類学,生態学,生理学,遺伝学,水質学,水圏微生物学,海洋生態系科学,漁業生産システム,食品生化学,水産経済学に関する英文著書・論文などの講読を行う。
講読方法は,担当教員から指示する。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は英語の専門文献を読解するのに必要な基礎的語学力を修得することを目的とする。英語の専門文献を読解し,内容を理解できる基礎的語学力が認められれば合格(60点)。
本科目は専攻科目G群,JABEE教育目標の(d),(f)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
講読対象となるテキストは英文であるため、その下調べが極めて重要になる。
■教科書
講読対象とする論文・著書は別途担当教員から指示する。
■参考文献
研究分野が多岐にわたることから,配属研究室により講読に用いるテキストは異なる。別途担当教員から指示する。
■関連科目
専門英語Ⅱ
■成績評価方法および基準
レポート 25%
口頭試問 25%
プレゼンテーション 25%
小テスト 25%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
水族環境学研究室(江口)・eguchi@nara.kindai.ac.jp
水産増殖学研究室(石橋)・ishibashi@nara.kindai.ac.jp
水産生物学研究室(小林)・kobayasi@nara.kindai.ac.jp
漁業生産システム研究室(光永)・mittsu@nara.kindai.ac.jp
水産利用学研究室(伊藤)・titoh@nara.kindai.ac.jp
(塚正)・tukamasa@nara.kindai.ac.jp
水産経済学研究室(多田)・tadam@nara.kidai.ac.jp
海棲哺乳類学研究室(酒井)・sakaimai@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
水族環境学研究室(江口)・水曜日5限目
水産増殖学研究室(石橋)・毎週火曜日3限目
水産生物学研究室(小林)・毎週火曜日17:00-18:00
漁業生産システム研究室(光永)・毎週火曜日11:40-12:10
水産利用学研究室(伊藤)・毎週火曜日11:40-12:10
(塚正)毎週木曜日2限目
水産経済学研究室(多田)・毎週月曜日16:00-17:00
海棲哺乳類学研究室(酒井)・毎週火曜日11:40-12:10
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度到達目標」
受講生の英語専門論文の読解力と説明力の向上をめざし指導します。
外国語(英語論文)の講読・英文著書の講読を,各自が専攻分属した研究室の教員が担当することから,項目,内容,実施
方式は当該教員から指示する。
水産増殖学;種苗生産,養殖,養殖魚の飼育環境とストレス,クロマグロの種苗生産等
水産生物学;魚類の生態,遺伝,進化,分類
水族環境学;水圏微生物の生理・生態,水圏の水質汚濁と水質改善,海洋の物質循環
漁業生産システム;世界の漁業生産の現状,魚類の行動,バイオメカニクス
水産利用学;筋肉から食肉・魚肉への変化,食品の物性に及ぼすプロテアーゼの影響
水産経済学;水産経済学に係る論文
海棲哺乳類学;海棲哺乳類の行動、認知、生態
- 79 -
科目名:
専門英語Ⅱ
英文名: Scientific English Ⅱ
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
オ オ タ
ヒ ロ ミ
コバヤシ ヤスヒサ
ナ ガ タ
エ
リ
ナ
タニグチ
ア キ ト
トリサワ シンスケ
アンドウ
マ サ シ
充・太田 博巳・小林 靖尚・永田 恵里奈・谷口 亮人・鳥澤 眞介・安藤 正史・
コ バ ヤ シ トオル
イシバシ ヤスノリ
ワ タ ナ ベ シュン
カ ト
ケ イ タ ロ ウ
タ ダ ミノル
サ ワ ダ ヨシフミ
マ ス マ シュケイ
サ カ イ
小林 徹・石橋 泰典・渡邊 俊・家戸 敬太郎・多田 稔・澤田 好史・升間 主計・酒井
マ イ
麻衣
■授業概要・方法等
専門英語Ⅰを履修した後,より高度な内容の外国書または研究論文を講読する。
■学習・教育目標および到達目標
受講者は、研究計画,研究手法,研究結果のまとめ方,結果からの考察方法など,外国語論文を手本として研究の基本的能力を身につける。専門英語における英語力が身についていると
判断できれば合格(60点)。
本科目は専攻科目G群,JABEE教育目標の(d),(f)に相当する。
■授業時間外に必要な学修
講読するテキストが英文であるため、英単語などの下調べを徹底して行うことが必要(予習の重視)。
■教科書
各担当者が指定する。
■参考文献
各担当者が適宜紹介する。
■関連科目
専門英語Ⅰ
■成績評価方法および基準
レポート 25%
小テスト 25%
口頭試問 25%
プレゼンテーション 25%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
水族環境学研究室(永田)・erina_nagata@nara.kindai.ac.jp
水産増殖学研究室(太田)・ohta@nara.kindai.ac.jp
水産生物学研究室(小林)・kobayasi@nara.kindai.ac.jp
漁業生産システム研究室(鳥澤)・ns_torisawa@nara.kindai.ac.jp
水産利用学研究室(安藤)・ando@nara.kindai.ac.jp
水産経済学研究室(多田)・tadam@nara.kidai.ac.jp
海棲哺乳類学研究室(酒井)・sakaimai@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
水族環境学研究室(永田)・毎週木曜日16:00~17:00
水産増殖学研究室(太田)・毎週金曜日3限目
水産生物学研究室(小林)・毎週火曜日17:00~18:00
漁業生産システム研究室(鳥澤)・毎週金曜日2限目
水産利用学研究室(塚正)・毎週木曜日2限目
水産経済学研究室(多田)・毎週月曜日16:00~17:00
海棲哺乳類学研究室(酒井)・毎週火曜日2限目
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度到達目標」
受講者の英語読解力向上に適した,興味深い内容のテキストを選びます。
水産増殖学:魚類の成熟現象とその制御
水産生物学:魚類の形態・分類・生態・保全・生理 ・遺伝・発生
水族環境学:水圏の物質循環・水質汚染と水質改善
漁業生産システム:海洋・湖沼の生物・物理過程と水産業
水産利用学:筋肉から食肉・魚肉への変化、食品の物性に及ぼすプロテアーゼの影響
水産経済学:経営管理の理論と実際
海棲哺乳類学:海棲哺乳類の行動、認知、生態
- 80 -
科目名:
専門演習Ⅰ
英文名: Seminar Ⅰ
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
オ オ タ
ヒ ロ ミ
タ
ダ
ミノル
コバヤシ ヤスヒサ
ワ タ ナ ベ シュン
サ カ イ
マ
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ナ ガ タ
エ
リ
ナ
イ ト ウ
充・太田 博巳・多田 稔・小林 靖尚・渡邊 俊・酒井 麻衣・永田 恵里奈・伊藤
トモヒロ
タニグチ ア キ ト
トリサワ シンスケ
アンドウ マ サ シ
イシバシ ヤスノリ
カ ト
ケ イ タ ロ ウ
サ ワ ダ ヨシフミ
ツカマサ
智広・谷口 亮人・鳥澤 眞介・安藤 正史・石橋 泰典・家戸 敬太郎・澤田 好史・塚正
ヤスユキ
コ バ ヤ シ トオル
泰之・小林 徹
■授業概要・方法等
専門演習Ⅰは、それぞれが専攻分属した研究室において、担当者の指導のもとに卒業研究と平行して実施する。専攻生は、卒業研究テーマに関連する学術情報を検索し、編集して発表、
討論するとともに、文献の利用方法、実験、調査の計画作成法と実施法、データの取り扱いや統計処理方法などを修得する。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は、各自の卒業研究テーマに関連する学術情報を独自に収集する技術、それらの学術情報を理解し易いように組み立て発表する能力、およびその学術情報をテーマと関連付けて
利用する能力を高める。
本科目は専攻科目G群,JABEE教育目標の(d),(e),(f), (i)に相当する。
レポート、プレゼンテーション、口頭試問(100%)
卒業研究テーマと関連する最新の学術情報を検索し、その学術情報の内容をほぼ正確に解説できる能力があると認められれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
各自に指示された課題に対応した資料を事前に作成すること
■教科書
担当者により指定することがある
■参考文献
各テーマに応じて各自が必要な文献を検索し、利用する。
■関連科目
卒業研究、専門演習Ⅱ
■成績評価方法および基準
レポート 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
所属する各研究室
水産増殖学研究室(太田)・ohta@nara.kindai.ac.jp
水産生物学研究室(小林)・kobayasi@nara.kindai.ac.jp
水族環境学研究室(江口・永田・谷口)・eguchi@nara.kindai.ac.jp
漁業生産システム研究室(光永)・mittsu@nara.kindai.ac.jp
水産利用学研究室(塚正)・tukamasa@nara.kindai.ac.jp
水産経済学研究室(多田)・tadam@nara.kindai.ac.jp
海棲哺乳類学研究室(酒井)・sakaimai@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
水産増殖学研究室(太田)・毎週金曜日3限目
水産生物学研究室(小林)・毎週火曜日17:00 ~ 18:00
水族環境学研究室(江口)・毎週水曜日16:20 ~ 17:50
漁業生産システム研究室(光永)・毎週火曜日11:40 ~ 12:10
水産利用学研究室(塚正)・毎週木曜2限目
水産経済学研究室(多田)・毎週月曜日16:00 ~ 17:00
海棲哺乳類学研究室(酒井)・在室であれば対応します( ~ 17時)。事前にメールで連絡してください。
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度目標」
実験方法に関して理解不足の点があれば、補足説明を加えて理解を高める。
1.専門書、学術雑誌等の検索方法、利用方法
2.専門書、学術雑誌情報の読解、編集方法
3.専門書、学術雑誌の発表および質疑応答の仕方
4.実験、調査の計画作成法の理解
5.実験、調査の実施、手法の修得
6.実験、調査データの図表作成法、まとめ方、統計処理方法
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科目名:
専門演習Ⅱ
英文名: Seminar Ⅱ
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
オ オ タ
ヒ ロ ミ
タ
ダ
ミノル
コバヤシ ヤスヒサ
ワ タ ナ ベ シュン
サ カ イ
マ
イ
ナ ガ タ
エ
リ
ナ
イ ト ウ
充・太田 博巳・多田 稔・小林 靖尚・渡邊 俊・酒井 麻衣・永田 恵里奈・伊藤
トモヒロ
タニグチ ア キ ト
トリサワ シンスケ
アンドウ マ サ シ
イシバシ ヤスノリ
サ ワ ダ ヨシフミ
ツカマサ ヤスユキ
コ バ ヤ シ トオル
智広・谷口 亮人・鳥澤 眞介・安藤 正史・石橋 泰典・澤田 好史・塚正 泰之・小林 徹
■授業概要・方法等
専門演習Ⅱは、それぞれが専攻分属した研究室において、担当者の指導のもとに卒業研究と平行して実施する。専攻生は、卒業研究テーマに関連する学術情報を独自に検索し、編集して
発表、討論するとともに、文献の利用方法、実験、調査の計画作成法と実施法、データの取り扱いや統計処理方法、効果的なプレゼンテーション方法などを修得する。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は、各自の卒業研究テーマに関連する学術情報を独自に収集する技術、その学術情報を正確に発表する能力、およびその学術情報をテーマと関連付けて利用する能力を高める。
本科目は専攻科目G群,JABEE教育目標の(d),(e),(f), (i)に相当する。
卒業研究テーマと関連する最新の学術情報を検索し、その学術情報の内容を正確に解説できる能力があると認められれば合格(60点)
■授業時間外に必要な学修
各自に指示された課題に対応した資料を作成すること
■教科書
担当者により指定することがある。
■参考文献
各テーマに応じて各自が必要な文献を検索し、利用する。
■関連科目
卒業研究、専門演習Ⅰ
■成績評価方法および基準
レポート,プレゼンテーション,口頭試問 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
所属する各研究室
水産増殖学研究室(太田)・ohta@nara.kindai.ac.jp
水産生物学研究室(小林)・kobayasi@nara.kindai.ac.jp
水族環境学研究室(江口・永田・谷口)・eguchi@nara.kindai.ac.jp
漁業生産システム研究室(光永)・mittsu@nara.kindai.ac.jp
水産利用学研究室(塚正)・tukamasa@nara.kindai.ac.jp
水産経済学研究室(多田)・tadam@nara.kindai.ac.jp
海棲哺乳類学研究室(酒井)・sakaimai@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
水産増殖学研究室(太田)・毎週金曜日3限目
水産生物学研究室(小林)・毎週火曜日17:00 ~ 18:00
水族環境学研究室(江口)・火曜5限目(前期)、木曜日4限目(後期)
漁業生産システム研究室(光永)・毎週火曜日11:40 ~ 12:10
水産利用学研究室(塚正)・毎週木曜2限目
水産経済学研究室(多田)・毎週月曜日16:00 ~ 17:00
海棲哺乳類学研究室(酒井)・在室であれば対応します( ~ 17時)。事前にメールで連絡してください。
講義計画・テーマ・講義構成
「H27年度目標」
卒業研究発表を念頭においてプレゼンテーション方法についての指導をしっかりと行います。
【水産増殖学研究室】 有用魚種に関する成熟、人工ふ化・飼育、育種、養成
養殖魚の各種疾病予防と対策
魚類の栄養要求と配合飼料
飼育施設と増養殖環境
魚類の健全性とストレス
【水産生物学研究室】 魚類の形態・分類・生理・生態・遺伝・育種
希少魚の保全と保存
【水族環境学研究室】 海洋の微生物の生理・生態
水圏の水質汚濁の現況ならびに水質改善
沿岸水域における増養殖環境の保全
【漁業生産システム研究室】
海洋・湖沼における物理過程
海洋・湖沼における生物過程
【水産利用学研究室】 水産発酵食品
水産食品の物性・味・香り・色
魚肉の軟化とコラーゲン
水産食品の安全性
水産物(食品)の機能性
【水産経済学研究室】 水産業の社会経済的役割
漁村社会の構造とその特性
水産物の流通、消費
水産業の国際関係
【海棲哺乳類学研究室】
海棲哺乳類の生理・生態・行動
海棲哺乳類の飼育・保全
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科目名:
水産技術専門演習
英文名: Special Seminar for Fisheries Technology
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
オ オ タ
ヒ ロ ミ
タ
ダ
ミノル
コバヤシ ヤスヒサ
ワ タ ナ ベ シュン
ナ ガ タ
エ
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ナ
イ ト ウ
トモヒロ
タニグチ
充・太田 博巳・多田 稔・小林 靖尚・渡邊 俊・永田 恵里奈・伊藤 智広・谷口
ア キ ト
トリサワ シンスケ
アンドウ マ サ シ
イシバシ ヤスノリ
ツカマサ ヤスユキ
コ バ ヤ シ トオル
ミ ツ ナ ガ ヤスシ
亮人・鳥澤 眞介・安藤 正史・石橋 泰典・塚正 泰之・小林 徹・光永 靖
■授業概要・方法等
4年次の卒業研究は水産学科におけるデザイン教育の集大成になる。本演習と水産技術専門実験は、その卒業研究の導入部に位置づけられる。水産にかかわる諸現象の背景を調べ、問題点を抽出し、その解決策を提案して、
様々な手法を用いて問題を解決する、というデザイン能力の涵養を分属した各研究室単位で行う。卒業研究の最終中間報告(12 ~ 1月頃)と卒業研究発表(2月)を聴取し、興味を持ったテーマの背景を各自で独自に調べ、
問題点を抽出し、解決策を提案させる。その各自の提案内容について全員で討議を行う。
開講年次:3年次 開講時期:後期(12 ~ 3月)に適宜集中実施(分属研究室より 3 年前期または 2 年後期に一部を実施し始めることもあり、日程は別途指示する)
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は研究を進めていく上で必要な問題発見能力・問題解決能力の基礎を学び,研究計画を自ら立てる能力を身につけることを目標とする。
本科目は専攻科目H群,JABEE教育目標の(d),(e),(g),(h), (i)に相当する。
文献等による研究の背景が理解でき(10点)、問題点を抽出して(15点)、解決策を提案できる(15点)、さらにレポートにまとめ(10点)、プレゼンテーションできれば(10点)合格(計60点)とする。
■授業時間外に必要な学修
各自に指示された課題に対応した資料を作成すること
■教科書
適時プリント配付,または,各テーマに応じて各自が必要な文献を検索し、利用する。
■参考文献
各テーマに応じて各自が必要な文献を検索し、利用する。
■関連科目
基礎ゼミ、基礎実験Ⅱ(2年)、水産技術専門実験(3年)、専門演習Ⅰ・Ⅱ(4年)、卒業研究(4年)
■成績評価方法および基準
文献・資料調査等による背景の理解と整理 20%
問題点の抽出 20%
解決策の提案 20%
プレゼンテーション 20%
日本語の書き方を含めたレポートのまとめ方 20%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行うが、時期が後期の後半になるため、アンケート集計結果は次年度前期と同時期になる。
■研究室・E-mailアドレス
所属する各研究室
水産増殖学研究室(太田)・ohta@nara.kindai.ac.jp
水産生物学研究室(小林)・kobayasi@nara.kindai.ac.jp
水族環境学研究室(江口)・eguchi@nara.kindai.ac.jp
漁業生産システム研究室(光永)・mitsunagayasushi@ybb.ne.jp
水産利用学研究室(塚正)・tukamasa@nara.kindai.ac.jp
水産経済学研究室(多田)・tadam@nara.kindai.ac.jp
海棲哺乳類学研究室(酒井)・sakaimai@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
水産増殖学研究室(太田)・毎週金曜日3限目
水産生物学研究室(小林)・毎週火曜日17:00 ~ 18:00
水族環境学研究室(江口)・毎週水曜日16:20 ~ 17:50
漁業生産システム研究室(光永)・毎週火曜日11:40 ~ 12:10
水産利用学研究室(塚正)・毎週木曜2限目
水産経済学研究室(多田)・毎週月曜日16:00 ~ 17:00
海棲哺乳類学研究室(酒井)・毎週火曜日2限目
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度到達目標」
卒業研究を遂行するに当たって、必要となる基礎的な知識を文献から得るとともに、問題点を抽出し、問題解決の過程を通
して、デザイン能力を養う。
4年生の卒業研究の最終中間報告を聴取し、研究課題の設定の参考にする。
研究テーマの背景に関する知見の収集をとおして資料調査・文献検索方法を修得する。
研究課題における問題点の抽出及びその解決策を検討する
研究課題の背景・問題点の抽出・解決策の提案を含めた研究計画デザインを発表する。
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科目名:
水産技術専門実験
英文名: Special Experiment for Fisheries Technology
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
オ オ タ
ヒ ロ ミ
タ
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ミノル
コバヤシ ヤスヒサ
ワ タ ナ ベ シュン
ナ ガ タ
エ
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トモヒロ
タニグチ
充・太田 博巳・多田 稔・小林 靖尚・渡邊 俊・永田 恵里奈・伊藤 智広・谷口
ア キ ト
トリサワ シンスケ
アンドウ マ サ シ
イシバシ ヤスノリ
ツカマサ ヤスユキ
コ バ ヤ シ トオル
ミ ツ ナ ガ ヤスシ
亮人・鳥澤 眞介・安藤 正史・石橋 泰典・塚正 泰之・小林 徹・光永 靖
■授業概要・方法等
卒業研究を始めるにあたり、必要となる研究デザイン能力のうち実験を計画する能力を、実際に行われている実験例を通じて修得する。実験の内容を理解するとともに、今後自身で行う
研究の方向性・発展性を考え、実験計画を作成する。同時期に履修する水産技術専門演習とは密接に関連し、卒業研究の導入部にとなる。
3年生前期4月ごろから翌年3月までの間、適宜集中実施するが、その実施時期については分属する各研究室で異なり、各研究室より履修者に別途連絡する。
■学習・教育目標および到達目標
受講学生は研究を進めていく上で必要な実験を自ら立て遂行する能力を身につけることを目標とする。
本科目は専攻科目H群,JABEE教育目標の(d),(e),(g),(h)に相当する。
レポート(100%)の内訳
各テーマに関連する実験技術の習熟度(50%)、実験データに基づくレポート(50%)で評価する。研究テーマに関連する実験操作が一人で実施でき(30点)
、得られたデータにつ
いて解析できれば(30点)で合格(計60点)とする。
■授業時間外に必要な学修
実験技術の意味をレポート作成を通じて理解すること
■教科書
適宜必要な実験書を指示し、プリントを配布する。
■参考文献
各テーマに応じて各自が必要な文献を検索し、利用する。
■関連科目
水産学基礎実験Ⅰ・Ⅱ(E群Ⅰ、1・2年)、水産技術専門演習(3年)、専門実験科目(E群Ⅰ、3年)、卒業研究(4年)
■成績評価方法および基準
レポート 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行うが、時期が後期の後半になるため、アンケート集計結果は次年度前期と同時期になる。
■研究室・E-mailアドレス
所属する各研究室
水産増殖学研究室(太田)・ohta@nara.kindai.ac.jp
水産生物学研究室(小林)・kobayasi@nara.kindai.ac.jp
水族環境学研究室(江口・永田・谷口)・eguchi@nara.kindai.ac.jp
漁業生産システム研究室(光永)・mitsunagayasushi@ybb.ne.jp
水産利用学研究室(塚正)・tukamasa@nara.kindai.ac.jp
水産経済学研究室(多田)・tadam@nara.kindai.ac.jp
海棲哺乳類学研究室(酒井)・sakaimai@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
水産増殖学研究室(太田)・毎週金曜日3限目
水産生物学研究室(小林)・毎週火曜日17:00 ~ 18:00
水族環境学研究室(江口)・毎週水曜日16:20 ~ 17:50
漁業生産システム研究室(光永)・毎週火曜日11:40 ~ 12:10
水産利用学研究室(塚正)・毎週木曜2限目
水産経済学研究室(多田)・毎週月曜日16:00 ~ 17:00
海棲哺乳類学研究室(酒井)・毎週火曜日2限目
講義計画・テーマ・講義構成
「本年度到達目標」
卒業研究を遂行するに当たって、必要となる基礎的な技術を基本的な実験から得るとともに、問題点の解決過程を体験する
ことにより、実質的な問題解決能力を養う。
実験例の紹介および説明
実験計画の立て方
予備実験の操作
予備実験における問題点の検討および解決策の探索
研究計画の発表
- 84 -
科目名:
卒業研究
英文名: Graduation Thesis
エ グ チ
担当者: 江口
ミツル
オ オ タ
ヒ ロ ミ
タ
ダ
ミノル
コバヤシ ヤスヒサ
ワ タ ナ ベ シュン
サ カ イ
マ
イ
イ ト ウ
トモヒロ
ナ ガ タ
充・太田 博巳・多田 稔・小林 靖尚・渡邊 俊・酒井 麻衣・伊藤 智広・永田
エ リ ナ
タニグチ ア キ ト
トリサワ シンスケ
アンドウ マ サ シ
イシバシ ヤスノリ
カ ト
ケ イ タ ロ ウ
サ ワ ダ ヨシフミ
コバヤシ
恵里奈・谷口 亮人・鳥澤 眞介・安藤 正史・石橋 泰典・家戸 敬太郎・澤田 好史・小林
トオル
ツカマサ ヤスユキ
ミ ツ ナ ガ ヤスシ
徹・塚正 泰之・光永 靖
■授業概要・方法等
水産増殖学研究室・水産生物学研究室・水族環境学研究室・漁業生産システム学研究室・水産利用学研究室・水産経済学研究室・海棲哺乳類学研究室の7研究室のいずれかに分属し,研究室の指導教員の
もと,特定のテーマを定めて一年間実験研究を行う。
■学習・教育目標および到達目標
デザイン教育の集大成として位置づけられる。受講学生は卒研テーマの背景を理解し,自分で問題点を抽出し,それに対応した解決策(実験手法)に基づいて問題点の解決に取り組む能力を涵養する。
本科目は専攻科目H群,JABEEの教育目標における(d),(e),(g),(h), (i)に相当する。
デザイン教育の集大成として位置づけられるため,各自が卒研テーマの背景を理解し,問題点を抽出し,それに対応した解決策(実験手法)に基づいて研究を遂行できていれば合格(60点)。
■授業時間外に必要な学修
各自の課題の問題点を抽出し,その解決に必要な実験計画を立てること。
■教科書
指定しない。
■参考文献
インターネットなどによる文献検索を行い,卒研生各自の目的に応じて入手する。
■関連科目
水産学基礎実験Ⅰ・Ⅱ、基礎ゼミ、水産技術専門演習、水産技術専門実験、専門演習Ⅰ、Ⅱ
■成績評価方法および基準
卒業研究に取り組むプロセスにおける問題意識・目的理解度・計画遂行性・研究結果に対する理解力・解釈力・考察力 60%
卒業研究の発表・卒業研究レポート 40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行う。
■研究室・E-mailアドレス
所属する各研究室
水産増殖学研究室(太田)・ohta@nara.kindai.ac.jp
水産生物学研究室(小林)・kobayasi@nara.kindai.ac.jp
水族環境学研究室(江口・永田・谷口)・eguchi@nara.kindai.ac.jp
漁業生産システム研究室(光永)・mittsu@nara.kindai.ac.jp
水産利用学研究室(塚正)・tukamasa@nara.kindai.ac.jp
水産経済学研究室(多田)・tadam@nara.kindai.ac.jp
海棲哺乳類学研究室(酒井)・sakaimai@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
水産増殖学研究室(太田)・毎週金曜日3限目
水産生物学研究室(小林)・毎週火曜日17:00 ~ 18:00
水族環境学研究室(江口)・毎週水曜日16:20 ~ 17:50
漁業生産システム研究室(光永)・毎週火曜日4限目11:40 ~ 12:10
水産利用学研究室(塚正)・毎週木曜2限目
水産経済学研究室(多田)・毎週月曜日16:00 ~ 17:00
海棲哺乳類学研究室(酒井)・在室であれば対応します( ~ 17時)。事前にメールで連絡してください。
講義計画・テーマ・講義構成
水産増殖学研究室・水産生物学研究室・水族環境学研究室・漁業生産システム学研究室・水産利用学研究室・水産経済学研究室,6研究室のいずれかに分属し,
研究室の指導教員のもと,特定のテーマを定めて一年間実験研究を行い,卒業論文を完成する。各研究室で設定している研究テーマは次のとおり。
水産増殖学:有用海水魚と淡水魚の育成、成熟、採卵、人工ふ化および品種改良に関する研究・有用水産生物の複合養殖に関する研究・養殖魚の疾病並びに餌
料生物培養に関する研究・魚類の栄養と飼料に関する基礎・応用的研究・深層水を利用した寒流性魚介類の増殖学的研究・養殖魚の健康とストレスに関する生
理・生化学的研究。
水産生物学:水産動物の遺伝、育種に関する研究、魚類の形態、分類、生態、食性、成長、生理機能に関する研究・希少水生生物の保護・保存に関する研究
水族環境学:海洋、湖沼に棲息する微生物の生理・生態に関する研究・水域における物質循環に関する微生物化学的研究・内湾養魚場水域の環境保全に関する
研究・干潟の水質浄化機能と保全に関する研究・病原性微生物の環境動態の解析・陸上飼育水の微生物生態学的研究。
漁業生産システム学:海洋、湖沼における物理過程と生物過程に関する研究・海洋・漁業生産過程での物理現象に関する研究・魚類の遊泳行動解析に関する研
究。
水産利用学:水産食品の品質評価と改善に関する研究・魚肉すり身のゲル化と筋肉内酵素との関係に関する研究・魚肉の軟化機構に関する研究・低・未利用水
産物の有効利用に関する研究。
水産経済学:水産業の社会経済的役割・漁村社会の構造とその特性・水産物の流通・消費・水産業の国際関係に関する研究
海棲哺乳類学研究室:海棲哺乳類(特に鯨類)の社会行動に関する研究、社会的認知に関する研究、協力行動に関する研究、保護・保全に関する研究、基礎生態
に関する研究、形態と行動に関する研究 、流体力学に関する研究
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学芸員養成課程科目
科目名:
生涯学習概論
英文名: Introduction to Lifelong Study
ノ ム ラ
担当者: 野村
ト モ ジ
知二
■授業概要・方法等
こんにち、世界の教育の基本理念は「生涯学習」であるとされています。日本においても教育基本法において、わが国の教育に関する基本原理は生涯学習で
あると規定しており、その意味で「生涯学習」は、教育に携わる人々にとってまず第一に押さえておかなければならない知識だといえます。
ところが、あらためて「生涯学習とは何か」と言われても、イメージが描きにくいのではないでしょうか。実際、教育に携わる方々にその問いを向けても、
なかなか明確な答えが返ってこないのが現実です。社会教育や福祉を生涯学習だと勘違いしている人も少なくありません。「理念」とはいいながも、
「生涯学習」
についての理解は、実にあいまいで、輪郭のはっきりしない、誤解や勘違いを含むものとなってしまっています。
この授業では、生涯学習という理念そのものを理解することを目的にしています。個別多様な施策や事業を並べて紹介するような形ではなく、「生涯学習」
が立脚する基本的な考え方を理解し、さらに生涯学習が発している問い、目的や方向、戦略を解説していきます。
授業においては、教育理論としての生涯学習のみならず、人間発達の理論や人間と社会との関係性の理論にまで踏み込みこんでいきます。そこにおいてみな
さんは、社会学をはじめ、心理学、文化人類学、あるいは哲学等の知見にもまた触れることになるでしょう。そしてまた一方で、生涯学習にかかわる教育史及
び関連するトピックスやさまざまな教育問題の解説を通して、生涯学習が何を追求し、またそれがなぜ必要なのかを具体的に解説していきます。
基本的には理論を中心とした講義になりますが,科学博物館や児童相談所等の、教育、相談現場での講師の実務経験を踏まえ,理論と現場をつなぐさまざま
なテーマを織り交ぜながら,奥行きのある内容を目指します。
■学習・教育目標および到達目標
1) 生涯学習の考え方の概略を知る。さらに、その前提となっている「生涯発達」という主題について理解する。
2) 生涯を通じて行う学びを、「他の誰かの学び」ではなく、自分自身の今後のライフコースにとって必須のものとして検討する。
生涯学習にかかわるさまざまなトピックスについて、自らの考えや意見をもつ。
■授業時間外に必要な学修
公民館、文化センター、美術館、博物館、ユースセンター、女性センター等の生涯学習施設を訪れ、施設の機能やサービス、事業を確認するとともに、当該
施設における課題について受講生なりの考えをもつようにしてください。
■教科書
教科書はとくに指定しません。
毎回配布するレジュメ又は視聴覚資料によって授業を進めます。
■参考文献
参考文献は授業中に適宜紹介します。
■関連科目
博物館概論、博物館学各論、教育社会学、発達心理学、社会統計学、教育史
■成績評価方法および基準
定期試験 65%
授業中課題(リアクションペーパー)35%
■授業評価アンケート実施方法
学部規定により実施します。
■研究室・E-mailアドレス
dayan@ares.eonet.ne.jp
■オフィスアワー
授業日の1時間前には講師控室にいますので、個別の質問がある方は訪問してください。
また、メールを利用しての質問も随時受け付けますので、シラバスページを確認してください。
講義計画・テーマ・講義構成
以下の授業計画の項目・内容は、適宜変更する場合があります。
第1回 第1回 講義 生涯学習とは何か 生涯発達と教育,学習
第2回 第2回 講義 生涯学習社会の意義と生涯学習社会の構築(1) 生涯学習論の生成と展開
第3回 第3回 講義 生涯学習社会の意義と生涯学習社会の構築(2) 学習機会の多様化・拡大化
第4回 第4回 講義 生涯学習社会の意義と生涯学習社会の構築(3) 家庭教育,学校教育,社会教育の役割と連携
第5回 第5回 講義 生涯学習社会の意義と生涯学習社会の構築(4) 生涯学習振興施策の展開とその推進
第6回 第6回 講義 生涯学習の意義と特性(1) 教育の原理と生涯学習の意義・特質
第7回 第7回 講義 生涯学習の意義と特性(2) 我が国及び諸外国における生涯学習の発展と特質
第8回 第8回 講義 生涯学習・社会教育行政の展開(1) 生涯学習・社会教育行政の意義と役割
第9回 第9回 講義 生涯学習・社会教育行政の展開(2) 社会教育行政・生涯学習振興行政・一般行政の関連
第10回 第10回 講義 生涯学習・社会教育行政の展開(3) 生涯学習・社会教育施設等の管理と運営
第11回 第11回 講義 生涯学習の内容方法と指導者(1) 生涯学習の内容・方法・形態
第12回 第12回 講義 生涯学習の内容方法と指導者(2) 学習への支援と学習成果の評価と活用
第13回 第13回 講義 生涯学習の内容方法と指導者(3) 生涯学習・社会教育指導者の役割
第14回 第14回 講義 生涯学習振興施策の立案と推進(1) 学習機会の拡大と情報提供
第15回 第15回 講義 生涯学習振興施策の立案と推進(2) 生涯学習・社会教育と教育問題
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科目名:
博物館概論
英文名: Introduction to Museology
キ ト ウ
担当者: 鬼頭
ミ
ナ
コ
美奈子
■授業概要・方法等
博物館運営や学芸員の仕事内容について、基本的知識を身につけさせる。
パワーポイントやDVDを使用した講義のほか、見学や講師を招いての講義も実施。現場を体験し、経験者の生の声
を聞くことで、博物館の現状を知り、学芸員の本質を理解させる。
■学習・教育目標および到達目標
博物館の仕組みや歴史、収集や展示、教育、さらに地域社会とのかかわりまで、幅広い博物館活動を取り上げ、博物
館の基礎知識を身につけ、関心を高めてもらうことを目的とする。
■授業時間外に必要な学修
現在の社会的状況を知り、博物館が置かれている厳しさを把握する。博物館を訪れ、その活動を検証する。
■教科書
特に指定しない
■参考文献
新説 博物館学
■関連科目
博物館経営論、博物館資料論、博物館情報論など
■成績評価方法および基準
講義内での課題に対してのレポート 30%
試験 70%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 博物館概論とは
第2回 博物館の定義と種類、活動
第3回 見学
第4回 博物館の歴史について①
第5回 博物館の歴史について②
第6回 学芸員の仕事
第7回 博物館の組織と職員
第8回 博物館の展示について
第9回 動物園、水族館で働くということについて
第10回 調査と研究
第11回 収集と保存
第12回 見学
第13回 博物館の普及活動
第14回 博物館の教育
第15回 まとめ
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科目名:
博物館経営論
英文名: Museum Management Technology
キ ト ウ
担当者: 鬼頭
ミ
ナ
コ
美奈子
■授業概要・方法等
現在の博物館を取り巻く環境は大きく変わりつつあり、学芸員が積極的に博物館経営にかかわる必要性が重要視され
るようになってきた。本講義では博物館経営の理想的在り方を考えながら、それに見合う博物館活動を具体的に紹介
する。
■学習・教育目標および到達目標
本講義を受けることで博物館の経営手段を具体的に知ると同時に、学芸員としてどのように運営にかかわっていくべ
きか、理想的視点をもって考えられるような知識を身につけさせる。
■授業時間外に必要な学修
現在の社会状況を知り、博物館が置かれている状況を把握する。
博物館を訪れ、経営的な視点からその活動を検証する。
■教科書
使用しない
■関連科目
博物館概論、博物館資料論、博物館情報論など
■成績評価方法および基準
講義内での課題に対してのレポート 30%
試験 70%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 博物館経営とは
第2回 博物館の在り方
第3回 博物館の存続理由について
第4回 博物館のジャンルの違いに伴う経営方法について
第5回 見学
第6回 博物館におけるマネジメント、会計学、商学
第7回 博物館経営の特性
第8回 経営における使命の重要性
第9回 動物園、水族館の経営について
第10回 博物館資料の確保
第11回 絶滅の危機
第12回 博物館資料の輸送
第13回 博物館の広報活動
第14回 付帯設備の整備と充実
第15回 まとめ
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科目名:
博物館資料論
英文名: Methodology for Museum Samples
カ ワ セ
担当者: 川瀬
セ イ ゴ
成吾
■授業概要・方法等
博物館資料は博物館活動の根幹をなし、その性格、活動、発展を決定づけるきわめて重要なものである。本講義では、博物館資料に関する基礎知識を習得した
うえで、実際の調査研究や活用法を紹介する。
■学習・教育目標および到達目標
学芸員として必要な資料に関する調査研究、収集、整理、活用などの基礎知識、技術の習得を目指す。受講者の到達目標は以下の通りです。
1)博物館資料とは何かを理解する。
2)素資料の博物館資料化の流れをイメージできる。
3)博物館資料を保存する意義を説明できる。
4)社会に求められる調査研究のありようを考えることができる。
■授業時間外に必要な学修
各自博物館を見学し、その博物館はどのような目的で資料を集めているのか体感すると同時に、どうすればより魅力的な施設になるか自分なりに考える。自分
の関係する専門分野の学術雑誌や博物館の広報誌を読み、資料がどのように活用されているのかを学ぶ。
■教科書
講義内で紹介する。
■参考文献
講義内で紹介する。
■関連科目
博物館概論、博物館資料保存論、博物館展示論、博物館教育論、博物館学実習
■成績評価方法および基準
レポート 60%
小テスト 40%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行なう。
■研究室・E-mailアドレス
講義内で紹介する。
■オフィスアワー
土曜日5限、2323室にて受けつける。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 ガイダンス
第2回 博物館資料について(1)
第3回 自然史系資料と分類学(1)
第4回 自然史系資料と分類学(2)
第5回 博物館の調査研究活動(1)
第6回 博物館の調査研究活動(2)
第7回 博物館資料と関連法規(1)
第8回 博物館資料と関連法規(2)
第9回 博物館資料の収集(1)
第10回 博物館資料の収集(2)
第11回 博物館資料の整理・保管(1)
第12回 博物館資料の整理・保管(2)
第13回 博物館資料の保存
第14回 博物館資料の公開,利活用
第15回 まとめ
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科目名:
博物館資料保存論
英文名: Meseum Data Preservation Theory
サカガミ ヨシカズ
担当者: 坂上
吉一
■授業概要・方法等
我々にとって非常に重要な歴史的資料(文化財)の被害の実態、文化財等を次の世代に残すための各種保存技術法等を紹
介するとともに、実際の現場における保存対策についても紹介し、博物館資料の保存の重要性(過去の資料の保存の重
要性)について考える授業を行う予定である。
■学習・教育目標および到達目標
我々の日常生活に潤いを与える過去からの重要な資料(文化財)等を保管する博物館の現状を正しく理解し、将来学芸員
に採用された際のことを想定し、資料保存に造詣が深い立場になることを目標とする。
■授業時間外に必要な学修
授業で学んだことを適宜復習すること。
■教科書
指定しないが、必要に応じて提示する。
■参考文献
必要が生じた際には適宜配布する。
■関連科目
博物館学実習
■成績評価方法および基準
定期試験 70%
小テスト 30%
■授業評価アンケート実施方法
授業の最終月にWeb上で実施する。
■研究室・E-mailアドレス
環境化学研究室 sakagami@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
曜日および時間等は特に指定しない。ただし、事前にメールで予約すること。
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 博物館資料保存論(総論:資料保存の目的、意義等について)
第2回 博物館資料保存論(各論):各種資料の保存法、他
第3回 国立文化財機構(国立博物館)について
第4回 文部科学省における博物館関係全般への取り組み、他
第5回 文化財保存における(Integrated Pest Management:IPM:総合的有害生物管理)の取り組み
第6回 カビによる文化財被害の現状と対策
第7回 文化財に被害をおよぼす動物類(1)
第8回 文化財に被害をおよぼす動物類(2)
第9回 博物館・美術館の室内汚染と微生物
第10回 キトラ古墳の保存関係全般
第11回 高松塚古墳の保存関係全般
第12回 元興寺文化財研究所における資料保存関係全般
第13回 正倉院における各種資料の保存関係全般
第14回 外国における文化財の保存の現状:アンコールワット、エジプト、他
第15回 まとめ
試験は、授業で取り上げた諸知識(板書したものを含む)ならびに小テストの内容から出題する。
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科目名:
博物館展示論
英文名: Museum Exibition Technology
サワハタ
担当者: 澤畠
タ ク オ
拓夫
■授業概要・方法等
展示技術は、現在急速な勢いで進展しつつあり、商品の陳列からチラシ・ポスターの作成に至るまで、社会のあらゆる分野で必要不可欠なものとなっている。
このような展示技術の進展は、当然、博物館の展示にも及んでおり、博物館の展示も、収蔵品の陳列による展示に加え、参加・体験型の展示においても新しい
展示技術が積極的に取り入れられつつある。 本講義では、博物館の展示作製の実際について、事例を紹介しながら解説する。
■学習・教育目標および到達目標
各種展示に関する基本的知識が得られ、変化しつつある博物館の展示の現状や問題点を理解することで、これからの展示のあり方を考察し、実践する力が身に
つく。
■授業時間外に必要な学修
博物館関連施設に足を運び展示物を見学すると共に、商店での商品の陳列方法や配置、電車等の車内や学内でのポスター・チラシのデザイン、ゲームの映像や
音響技術等、実社会の様々なところで使用されている展示技術をみて学ぶと共に、展示関連の著書を読む。
■教科書
適宜プリントを配布
■参考文献
[ISBN]9784762022852『 博物館学〈2〉博物館展示論*博物館教育論 (新博物館学教科書)』(大堀 哲, 学文社 : 2012)
[ISBN]9784621073629『 美術館・博物館の展示―理論から実践まで』(デビッド ディーン, 丸善 : 2004)
[ISBN]9784061565319『 博物館展示論 (KS理工学専門書)』(黒沢 浩, 講談社 : 2014)
■関連科目
博物館概論、博物館資料論、博物館資料保存論
■成績評価方法および基準
小テスト 40%
レポート 60%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠し行います。
■研究室・E-mailアドレス
研究棟3階1303室 tsawahata@nara.kindai.ac.jp
■オフィスアワー
火曜日2限(事前にメールで連絡ください)
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 身の回りの展示(1)
第2回 身の回りの展示(2)
第3回 展示の歴史
第4回 展示の分類
第5回 展示の形態と方法(1)
第6回 展示の形態と方法(2)
第7回 展示の形態と方法(3)
第8回 展示の形態と方法(4)
第9回 展示の計画と制作(1)
第10回 展示の計画と制作(2)
第11回 展示のデザイン(1)
第12回 展示のデザイン(2)
第13回 展示の解説
第14回 展示の評価
第15回 まとめ
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科目名:
博物館教育論
英文名: Museum Education Technology
コンドウ
担当者: 近藤
マ
リ
コ
真理子
■授業概要・方法等
受け身に講義を受けるのではなく、積極的な参加を希望する。講義の中で、受講生相互で話し合ったり、意見を聞い
たり、また自分自身を振り返ったり様々な形での関わりを求めます。その中で、伝えることの難しさ、楽しさ、責任
などを実感し、将来的に、伝える人材としての責任を感じて下さい。そして今日的な教育の問題や、ニーズ、実態な
どに、どう自分なら、関わっていくのかを考えていきます
■学習・教育目標および到達目標
博物館は生涯学習の場である。そこでの研究者として、あるいは学びの場を作るものとしての責任について考えてい
く。 そのための技法や今日的な教育の問題、課題などをみていきながら、学芸員としての教育の一翼を自分ならどの
ように担っていくことができるのかを考えて欲しい。
■授業時間外に必要な学修
興味のあるなしにかかわらず さまざまな博物館や企画展を訪れ 見る目を養って欲しい。
■教科書
講義中に指示する
■参考文献
講義中に指示する。
■成績評価方法および基準
小レポート 20%
活動への参加 25%
大レポート 35%
最終提出物 20%
講義計画・テーマ・講義構成
こども理解の道筋(活動を通して)
西洋教育史 日本教育史概説(歴史的変遷から「教えるー学ぶ」関係性について考えます。
発達の道筋
など3本の柱でこどもの理解を深め
今日的な博物館のニーズについて考え、実践できるようにともに考えていく
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科目名:
博物館情報・メディア論
英文名: Museum Technology for Information and Media
コバヤシ ナオアキ
担当者: 小林
直明
■授業概要・方法等
学芸員養成課程の必須科目の一つです。ミュージアムや学校をはじめ、広く社会において実践されている「メディアを活用
した教育」および「メディアの教育」について学びます。この授業では、これらの事例について紹介していくとともに、イ
ンターネット上の仮想ミュージアム(デジタルアーカイブ)における一般公開を想定したコンテンツを制作します。受講者
にコンテンツ制作を経験してもらう中でワークフローや手法・技術、留意すべき問題などについて具体的に学んでいきます。
■学習・教育目標および到達目標
(1)視聴覚教育とメディア教育についての知見を得ること
(2)教育コンテンツ制作の手法・技術を習得すること
■授業時間外に必要な学修
授業の後半部分で、実際に企画書を作成し、独自のコンテンツを制作してもらいます。企画内容によっては、素材を集める
ためのフィールドワークが必要です。編集作業等も授業時間外の作業となります。
■教科書
この授業のために設置するホームページに授業内容や資料等を掲載します。
■参考文献
授業中に紹介します。
■関連科目
学芸員養成過程科目・情報関連科目
■成績評価方法および基準
授業で使用するホームページを通じたコラボレーションへの参加状況 50%
学期末に課すレポート 50%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠して行います。
■研究室・E-mailアドレス
kobayashi.naoaki@gmail.com
■オフィスアワー
火曜日2限(メールにて予約すること)
講義計画・テーマ・講義構成
第1回 視聴覚教育とメディア教育
第2回 視聴覚教育の事例(1):ミュージアムの事例(展示物の理解を助ける映像・展示物としての映像)
第3回 視聴覚教育の事例(2):学校教育における事例(教育の情報化および情報教育)
第4回 視聴覚教育の事例(3):その他・社会における事例
第5回 メディア教育の事例(1):学校教育における事例(欧米の事例)
第6回 メディア教育の事例(2):市民社会の取り組み(1980年代、チリのある映画教室)
第7回 メディア教育の事例(3):市民社会の取り組み(デジタルストーリーテリングとストーリーサークル)
第8回 教育コンテンツの制作と公開(1):既存のコンテンツを閲覧・鑑賞して企画を練ろう、そして企画書を書いてみ
よう
第9回 教育コンテンツの制作と公開(2)
:著作権について知ろう(コンテンツ制作者としてやっても良いことと悪いこと)
第10回 教育コンテンツの制作と公開(3):著作権をめぐる市民の取り組みについて知ろう(クリエイティブコモンズと
青空文庫)
第11回 教育コンテンツの制作と公開(4):取材(撮影・録音)の方法
第12回 教育コンテンツの制作と公開(5):編集の方法について
第13回 教育コンテンツの制作と公開(6):公開の方法について
第14回 教育コンテンツの制作と公開(7):プレゼンテーションとコメント
第15回 まとめ
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科目名:
博物館実習
英文名: Museum Practices
ホ ソ ヤ
担当者: 細谷
カ ズ ミ
マエガタ ミツヒロ
ツ ル タ
タダス
ニシザワ
マ
キ
コ
ク
メ
ダ
ユ ウ コ
カ ワ セ
セ イ ゴ
和海・前潟 光弘・鶴田 格・西澤 真樹子・久米田 裕子・川瀬 成吾
■授業概要・方法等
博物館における学芸員養成を目標とし、学内での基礎学習、および学外博物館施設での実務作業を通じて資料の収
集、保管、展示、調査研究、教育普及活動の重要性について学ぶ。
奈良キャンパス内では、学生それぞれの興味に応じたテーマで、展示室の設計とデザインを中心に企画展示をシミュ
レーションする。学芸員の研究内容を、展示という形でどのように具現化するかを体験することが主な内容。また、キャ
ンパス内の自然物・自然現象を展示品として見立て、オリジナルの解説パネルを作成し、見学者の反応を調査する。
■学習・教育目標および到達目標
博物館学芸員として必要な知識、標本等の管理・取扱い技術、自然観察法等を習得できる。
■授業時間外に必要な学修
時間のある時に各地の博物館などに出向いてみよう。さらに、日常的に博物館関連のニュースや記事に注意を払うこと。
■教科書
適時プリント等を配布する。
■参考文献
実習中に紹介する。
■関連科目
博物館概論、博物館経営論、博物館資料論、博物館資料保存論、博物館展示論、生涯学習概論
■成績評価方法および基準
総合評価 100%
■授業評価アンケート実施方法
農学部実施規定に準拠。
■研究室・E-mailアドレス
講義中に指示する。
■オフィスアワー
特に設けないが、実習後、質問・相談を受けることは可能。
講義計画・テーマ・講義構成
[1]博物館学芸活動のための基礎学習について
・学芸員としての素質・品格・礼儀作法、資料の収集・観察・解説などの基礎実習
[2]博物館学芸活動の実習について
・自然系、人文系博物館の学芸活動の現状
・資料の取り扱い、陳列と解説文の作成
[3]博物館資料の保存科学について
・さまざまな保存剤・固定剤
・修理、処理の現状と未来
[4]博物館施設等での現地実習について
・自然系博物館での現場実習
・人文系博物館での現場実習
・学内博物館での現場実習
・保存科学研究機関での見学実習
[5]その他
・近畿大学農学部が所蔵する生物タイプ標本観察
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農 学 部 授 業 計 画( 2 0 1 6 )
2016.4 印 刷 発 行
発行者 近畿大学農学部
編 集 近畿大学農学部 教務委員会
所在地
〒631-8505 奈良県奈良市中町3327-204
電話番号 ( 0 7 4 2 )4 3−1 8 4 9
インターネット版シラバス
下記のアドレスでもシラバスを公開しています。
http://syllabus.itp.kindai.ac.jp/customer/Form/sy01000.aspx
※インターネット版シラバスでは、学科名以外にも、
キーワードや、開講年次、単位、開講期、科目区分、必修・選択の別などの科目属性から
シラバスを検索することができます。