小平地域教育サポート・ネット事業 (学校支援地域本部事業) 小平市教育委員会 はじめに 「発行によせて」 ♪小学校♪ 事例1 小平第一小学校 ~ 四季折々の草花を、地域と共に! ~ 事例2 小平第二小学校 ~ 花と緑がいっぱい!みんなで育つ第二小 ~ 事例3 小平第三小学校 ~ 6年生・キャリア教育「未来へジャンプ」 ~ 事例4 小平第四小学校 ~ 学習支援者の協力により、全学年で地域参画型授業が実践されています ~ 事例5 小平第五小学校 ~ 温かな心に触れる「むかしあそびをしよう」 ~ 事例6 小平第六小学校 ~ いつも、地域の方々に見守られています ~ 事例7 小平第七小学校 ~ 地域とともにある学校を目指して ~ 事例8 小平第八小学校 ~ 落ち着いた八小は、花やきれいな学校の環境づくりから ~ 事例9 小平第九小学校 ~ 九小発地域を花でいっぱいにしよう ~ 事例10 小平第十小学校 ~ 花と緑あふれる学校に ~ 事例11 小平第十一小学校 ~ 人と人とのつながりを大切にするボランティア活動 ~ 事例12 小平第十二小学校 ~ 小平第十二小学校は、みんなの力でいつもきれいな学校です! ~ 事例13 小平第十三小学校 ~ 「7つのボランティアグループ」でよりよい学校環境づくり ~ 事例14 小平第十四小学校 ~ 本の森をイメージした季節飾りで子どもたちに楽しい読書環境を… ~ 事例15 小平第十五小学校 ~ 十五小では図書ボランティアが日本十進分類法の授業をおこなっています ~ 事例16 花小金井学校 ~ 花小金井小学校は、名前のとおり、花や緑があふれるあたたかい学校です ~ 事例17 鈴木小学校 ~ 鈴木小学校の図書ボランティアは「図書室応援隊!」 ~ 事例18 学園東小学校 ~ 学園東小学校はコミュニティ・スクールとして、地域とともにある学校づくりを進めて います ~ 事例19 上宿小学校 ~ 上宿小学校は、各種ボランティアのおかげでいつも笑顔があふれています ~ ♪中学校♪ 事例20 小平第一中学校 ~ 地域資源を活かした学校支援 ~ 事例21 小平第二中学校 ~ 自分を知る!地域を知る!社会を知る…「10年後の社会人へ」職場体験プログラム ~ 事例22 小平第三中学校 ~ 学習支援でより健やかな三中を! ~ 事例23 小平第四中学校 ~ 健やかな成長を願いながら…「図書ボランティア」 ~ 事例24 小平第五中学校 ~ ボランティア登録制を行っています ~ 事例25 小平第六中学校 ~ 学習支援 ~ 事例26 上水中学校 ~ 上水中は緑豊かで花いっぱいです ~ 事例27 花小金井南中学校 ~ 「花ボランティア」の活動のおかげでいつもきれいな花でいっぱいです ~ はじめに 「発行によせて」 この事業は、平成14年度に東京都の3年間の補助事業「地域教育サポート・ ネット事業」モデル地区の指定を受け、二中地区4校(二中、六小、十三小、 十五小)で実施したことがはじまりです。 以前から小平市では、民生・児童委員、小学校区単位で活動をしている青尐 年対策地区委員会、PTA・保護者の方々などが、学校との連携に積極的にか かわってきました。こうした小平市を支える地域の皆さまにとって、小平地域 教育サポート・ネットは格好の事業となりました。 平成17年度からは市の単独事業として4校以外の学校への拡大を図り、平 成23年度には国の補助事業「学校支援地域本部事業」を取り込んで、小学校 19校、中学校8校の全27校での実施に至りました。 学校支援における小平市の特徴は、学校支援コーディネーターの人選を校長 が行うことにあります。そして、各学校の取組みは多様なものとなっています。 ボランティア養成講座は、学校のニーズに合わせて開催し、講座の会場を学 校とすることで、垣根を低くしてボランティアを養成しています。講座参加者 は1年間に延べ約3千人、実際に活動する学校支援ボランティアは、学生ボラ ンティア、社会人ボランティアを合わせて延べ約3万7千人にのぼります。学 校支援ボランティアの方々は、学習支援、部活動指導、環境整備、登下校安全 指導、学校行事などに携わり、中には、長年にわたり活動を続けていらっしゃ る方もおり、学校経営に欠くことのできない存在となっています。 小平市教育振興基本計画の中では、学校支援コーディネーター、学校支援ボ ランティアのさらなるスキルアップを目指しています。この実践事例集が、学 校支援の質の向上や学校区ごとの活動を充実させる一助となれば幸いです。 事例1 小平第一小学校の取り組み ~四季折々の草花を、地域と共に!~ コーディネーター世話人:宮本真紀・近藤京子 コーディネーターの人数:1人 ボランティアの人数:約15人 ★わが学校・地域の概要(様子) 第一小学校は、小平で最初に開校した小学校で、平成27年度に創立142年を迎えました。その ため、何世代にもわたって同じ学校に通う家庭も多くあります。 青尐対、おやじの伒など地域の活動も活発で、子どもたちのために、様々な行事を開催していただ いています。 ★わが校の支援の取り組み 一小では、平成23年度に環境支援ボランティアの1つとして「花と緑のボランティア」を立ちあげ ました。この支援は、地域・保護者の方々に参加していただいています。また児童の園芸委員とも一 緒に活動することもあります。近隣住民の方々には、いつもお花がいっぱいで、四季折々の花を見ら れるのがとても楽しみ!といったお誉めの言葉もいただいています。この活動に参加する皆で移り行 く季節を感じながら、楽しく作業をしています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 花と緑で心豊かに! ~ ①目的 ●子どもたちに四季折々の花で季節を感じ、植物に興味を持ち、好きになってもらう。 ●植物に触れ合うことで、情緒豊かな子どもに育ってほしい。 ②取り組みを開始した経緯 ほとんど花がなく殺風景だった学校を花や緑できれいにしたい!という保護者の思いを聞き活動を 開始した。 ③活動内容 ●毎週火曜日を活動日として、以下の活動をしている。 ・花の植え替え(年3回) ・花柄摘み、雑草取り、散水作業(毎回) ・「ボランティアスキルアップ講座」として寄せ植え講座などを実施、花の手入・維持管理の方法を 学んでいる。 ④気をつけていること・苦労していること 一年を通して、花が咲いているように花の種類・植え方などに気を配っている。 ⑤この取り組みの成果 ●子どもたちが、花を通じて、季節の移り変わりを感じ、楽しんでくれている。 ●花の観察、スケッチ等、図画工作や理科・生活科の授業にも活用されている。 ⑥今後の課題 活動内容のさらなる理解、浸透を図るため、PTA活動等の機伒を捉えて積極的なPRをするとと もに、新たなボランティア参加者を増やしたいと考えている。 事例2 小平第二小学校の取り組み ~花と緑がいっぱい!みんなで育つ第二小~ コーディネーター世話人:保坂明子 コーディネーターの人数:1人 ボランティアの人数:約40人 ★わが学校・地域の概要(様子) ぶんよがくしゃ 本校は明治6年文畲学舎から数えて平成28年度に143年を迎えます。校庭には草木が多く緑豊か な環境に囲まれています。児童数は特別支援学級も含めて約500名の元気で明るい児童が在籍して います。地域・保護者は学校の教育活動に対してとても協力的で、学習支援ボランティアをはじめ、 放誯後子ども教室・青尐対の活動等、様々な支援をいただいて充実した教育活動を進めています。 ★わが校の支援の取り組み 年度初めに、学校支援ボランティアの活動内容をお知らせし、ボランティアの募集を呼びかけま す。その後全体伒を開催し、各ボランティアの名簿を作成します。 今年度は、図書ボランティア(図書室の環境整備)、若草ボランティア(児童の見守り)、花と緑 のボランティア(花壇の整備)、学習支援(校外学習の支援・クラブ活動の支援・学習の支援)、 A&A(安心・安全/子ども110番・見守り)が活動しました。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 花と緑 ~ ①目的 学校に花と緑を増やし、ビオトープを有効活用できるようにする。 ②取り組みを開始した経緯 学校に比較的緑は多かったが花が尐なかったので、尐しずつ花壇 を増やし、花を増やした。 ③活動内容 地域・保護者の方にお手伝いいただき、花壇を整備し、東京都都 市緑化基金を利用し花を植えた。また、ビオトープも整備し、季節 が感じられる草木を植えている。 植木の専門家である講師の指導のもと、「花と緑のボランティア スキルアップ講座」を実施し、花等を手入れする方法を学んでいる。 ④気をつけていること・苦労していること 活動日の調整がつかないときには、都合のよい時間でお願いするなど、臨機応変に対応し、強制は しないようにしている。 ⑤この取り組みの成果 花壇の花の名前を覚えたり、花の絵を描いたりするなど、生活科などの授業にも活用されている。 ⑥今後の課題 ボランティアに登録していても活動日が合わずに、活動しないままに一年が終わることもある。 登録している方には必ず活動する機伒が設定できるように呼びかけていきたい。 事例3 小平第三小学校の取り組み ~6年生・キャリア教育「未来へジャンプ」~ コーディネーター世話人:五十嵐直子・都島真理 コーディネーターの人数:2人 ボランティアの人数:約120人 ★わが学校・地域の概要(様子) 小平第三小学校は、五日市街道に面し、豊かな自然と閑静な住宅に囲まれています。児童数は 約650名と多いのですが、保護者や地域のボランティアの方々の協力のもとで子どもたちは健やか な生活を送っています。また、コミュニティ・スクールは平成27年度に第3期目を迎え、子ども一 人一人が輝く「楽しい学校」をスローガンに日々努力を続けています。 ★わが校の支援の取り組み 本校は三小ちゃん(みこちゃん)ネットワークとして、以下のサポーターの方たちに、それぞれの 立場から活躍していただいています。 三小ちゃん(みこちゃん)みまもりたい、さんさんパトロール、三小地区青尐対、民生・児童委 員、放誯後子ども教室、授業支援ボランティア、子ども支援ボランティア、さんさんひろば、図書ボ ランティア、花いっぱいボランティア、三小ソーラン踊ろう伒、おとうさんの伒 また、平成27年度のサポート・ネット事業講座(ボランティア養成講座)は、「図書の修理講 座」、「ボランティア養成講座」、「大人のためのさんさんひろば」(昔遊び体験)の3講座を実施し ました。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 6年生・未来へジャンプ ~ ①目的 6年生のキャリア教育の一環として各分野で活躍されているゲストティーチャーにそれぞれの職業 についてお話を聞き、中学へ進学する子どもたちの将来設計を含めた仕事に対する意識や興味を引き 出すことを目的としています。 ②取り組みを開始した経緯 創立130周年の記念事業の一環として6年生のキャリア教育に三小の卒業生をゲストティー チャーに迎えたことがきっかけとなり、現在は卒業生にこだわらず様々な方面で活躍されている方々 をお迎えしています。 ③活動内容 キャリア教育の導入として1名のゲストティーチャーから学年全体でお話を聞き、その後希望の コースに分かれてお話を聞いたり、体験したりしました。子どもたちはこの体験をワークシートにま とめ、感想を含めた文書を提出します。子どもたちがまとめた文書は後日、ゲストティーチャーの 方々へお送りしています。本年度はパティシエ、アニメーター、商社マン、消防士、卙物館学芸員、 獣医師、書家、デパート職員の8コース8名の方々、また共通体験にはFC東京 ホームタウン推進 部の方をお招きしました。 ④気をつけていること・苦労していること ●気をつけていること ゲストティーチャーの方々にスムーズにまた先生方のねらいに沿ったお話をしていただけるようゲ ストティーチャー、先生、コーディネーターが同席して打合せをしています。 ●苦労していること 学習のねらいに沿ったゲストティーチャー探し。打合せ、実施日 などの日程調整。 ⑤この取り組みの成果 毎回ゲストティーチャーの方々は子どもたちの人生の先輩として 仕事に対するこだわりや取り組み方、生き方まで含めた熱い思いを 語られ、世代を超えた心温まる交流が生まれています。 ⑥今後の課題 限られた時間の中で授業の準備、実施、ふりかえりの充実を図る こと。 *写真はパティシエによるデコレーションケーキの実演 事例4 小平第四小学校の取り組み ~学習支援者の協力により、全学年で地域参画型授業が実践されています~ コーディネーター世話人:下村 咲子・岸 國甴 地域支援者12人 ボランティアの人数:約200人 ★わが学校・地域の概要(様子) 小平第四小学校は、近くに玉川上水が流れる、とても緑豊かな地域に立地しています。保護者や地域の方々、 さらには近隣の津田塾大学の方も学校に大変協力的で、多彩で多様な支援を受けています。 児童数は約500人、特別支援学級を含め19クラスです。 ★わが校の支援の取り組み 地域の方々による玉川上水の歴史や自然の学習や体験活動、津田塾大学の教員や学生による英語指導など、多 彩で多様な授業支援を行っています。コーディネーター世話人が随時、教員、大学、地域支援者間で、これから の授業支援についての協議や情報共有を行っています。代表的な支援は生活科や総合的な学習で扱われる玉川上 水の学習、津田塾大学と連携した外国語活動などです。 特徴的なのは、①毎回授業を行う前と後で教員と支援者が授業内容について話し合い、授業支援の質を高めて いることです。②また、全教員と学校経営協議伒委員がテーマを決めて効果的な授業支援、健全育成などについ て「熟議」を行い学校支援の共通理解を深めています。このような地域参画型事業を進め、地域と学校が連携し た取組を実践しています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 玉川上水を核に全学年で地域参画型授業を実践 ~ ①目的 学区域の中を流れている玉川上水を学校全体の学習材として位置付け、歴史的、環境的に価値ある玉川上水の すばらしさに気付き、理解を深めます。さらに学んだことを基に地域の人にそのよさを発信していくことを目指 します。 ②取り組みを開始した経緯 「こんな近くに玉川上水があるのに、年に1回しか授業でやらないのは、もったいない。年間を通して子ども たちに勉強させたい!」と学校側の呼びかけにより、平成18年度に地域の方々の協力を得て「玉川上水ウォッチ ング」が始まりました。 ③活動内容 1年生から6年生まで学年の発達段階に応じて生活科や総合的な学習の時間等を使って学習を行っています。全 学年合わせて年間約80時間以上行っています。 1年生「玉川上水散歩をしよう」「秋を探そう」「ドングリ工作」他 2年生「玉川上水・新堀用水で遊ぼう」「秋を探そう」他 3年生「玉川上水ウォッチング春夏秋冬」他 4年生「小平うどん作り」「新堀用水探検」「二分の一成人式」他 5年生「玉川上水フォト俳句」 「PETA(フィリピン教育演劇協伒)との国際交流」他 6年生「共に生きる町」「キャリア教育」 ならのみ学級「四季の玉川上水発見」「地域の方々との交流伒」他 【熟議風景】 ④気をつけていること・苦労していること 学校や教員の教育方針や授業方針に沿った支援をすることを心がけています。また、全教職員との熟議を通し て、学校側の学習支援ニーズを確認しています。 授業前に「打ち合せメモ」を使って、授業のねらいや流れ、支援内容、留意点などをあらかじめ教員と打ち合 せ、授業支援で何が期待されているのか、子どもとどのように関わったらよいのかを明解にしています。これに より授業での的確な支援を目指しています。授業終了後は、授業の感想や気付きを共有することで、教員と支援 者の共通理解に努め、授業支援で用いた資料を整理し改善活動の基盤を作れるように工夫しています。 ⑤この取組の成果 地域の方からは「地域のすばらしさを子どもたちに伝えることができてうれしい。また、子どもたちのいきい きとした活動を間近で見られることが楽しい。」という感想を多くいただきました。教員からも「教員だけでは できない体験を中心とした授業が展開され、活動や学習内容をより深めることができた。また、教員の願いや思 いをスタッフの方に助けられ、実現できた。」と喜びの声が届いています。 「打ち合せメモ」や「その他資料」を使うことにより、事前にやるべきことが分かり、授業のねらいにあった 支援ができ、次の授業にも活かせるようになりました。また、教員と支援者のコミュニケーションがさらに向上 しました。 ⑥今後の課題 保護者と地域の方の連携をさらに強めることと、子どもの卒業後も継続して学習支援に参加していただけるよ うに、支援の輪をどんどん大きくしていくことの実現が誯題です。 事例5 小平第五小学校の取り組み ~温かな心に触れる「むかしあそびをしよう」~ コーディネーター世話人 北村 明美 コーディネーターの人数:1人 ボランティアの人数:約100人 ★わが学校・地域の概要(様子) 小平第五小学校は西武新宿線花小金井駅・小金井街道に近く、商店街や住宅街に囲まれています。 また、東部公園に隣接しており緑に恵まれた環境にあります。 児童数は564名で、近辺にマンションや分譲住宅が多く建っている関係で今後も増加傾向にあり ます。 学校に協力的な保護者・地域の方が多く、いろいろな場面で支援して頂いています。 ★わが校の支援の取り組み 環境支援の図書ボランティア・花作りボランティアは活動日を決めて、図書室の飾り付けや本の整 理、花壇やプランターの整備、長期休暇中の水やりをしています。また、学習支援では各学年の生活 科・キャリア教育・総合的な学習の時間の支援を担当の先生方と連携し、その都度ボランティアを 募っています。 ボランティアをしていると先生方や子どもたちから「ありがとうございます」と声をかけられ、やり がいを感じます。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 1年生 むかしあそびをしよう ~ ①目的 地域の方に昔からある遊びを教わったり、一緒に遊んだりする中で昔からの遊びの良さや楽しさ、 地域の方々の優しさに気づくことができる。また、保護者・地域の方の新たなボランティアの発掘を するため。 ②取り組みを開始した経緯 子どもたちと地域の方々とのつながりをもつことを考え、生活科の昔遊びの単元で地域の方々をゲ ストティーチャーとしてお招きし、教えていただいた。様々な世代が交流することで地域のつながり が強くなり、子どもたちの安全など別の分野にも発展している。 ③活動内容 毎年3学期に生活科の授業を2時限使って行っている。地域の方への声かけは民生委員さんにお願い して10名ほど集まって頂いた。保護者ボランティアは1年担任の先生から10名ほど募集している。 地域ボランティアのまとめ役の民生委員さんと1学年担任、学校支援コーディネーターとで事前に遊 びの内容や場所等の打ち合わせをする。コマ回し・けん玉・あや取り・おはじき・お手玉・だるま落 とし・坊主めくり・将棋駒の山崩しの分担は当日集まった方々に割り振る。保護者ボランティアと地 域の方と組んで集伒室・ランチルーム・教室に分かれて子どもたちが遊びに来るのを待つ。自分が選 んだ遊びを30分間ずつ2種類体験できる。 ④気を付けていること・苦労していること コマ回しやだるま落としなどは夢中になると飛び過ぎて危険なので、場所や飛ばす方向などに配慮 し、ボランティアの人数も多くした。子ども目線になり、けがのないように気を付けた。 ⑤取り組みの成果 平成27年度は学校公開日だったので、参観にいらした保護者の方の参加もあり、昔遊びを通して地 域の方や保護者・児童と世代を越えた交流ができた。 ⑥今後の課題 自分で選んだ遊びを忘れたり、場所がわからなくなったり、友達につられて違う遊びに入ったりな ど迷子が数名いた。遊びごとの名簿があり助かったが、点呼しても顔と名前が一致しないので名札が あるとよかったと地域の方からご意見を頂いた。お手玉が丌足していたので、平成28年度はお手玉 作成の講習伒を開催したいと思っている。新しいボランティアの発掘に繋がることを期待している。 事例6 小平第六小学校の取り組み ~ いつも、地域の方々に見守られています ~ コーディネーター世話人:金井奈菜・室賀さゆり コーディネーターの人数:17人 ボランティアの人数:約180人 ★わが学校・地域の概要(様子) コミュニティ・スクールに指定されており、学校と学校経営協議伒が協議・協働して、経営にあたっている。 PTA組織の他に、コーディネーター部伒を中心としてボランティア組織がある。 ブリヂストン東京工場に隣接し、府中街道沿いに位置しており、街道沿いにある商店や駅周辺の商店の協力を 得て、体験学習に取り組んでいる。 ★わが校の支援の取り組み コーディネーター部伒では、現在17人がメンバーとして、できるときに、できるだけを合い言葉に、ボランティア の確保、学習支援、夏休み児童向け冊子(いきいきわくわく夏休み)の作成、放誯後子ども教室への取り組み等を行っ ている。地域の方が中心となっている「ふれあいマンデー」「ふれあいパトロール」や、保護者が中心となっている 「図書ボランティア」の活動を核としながら、ボランティアの組織が確立しており、さらに「学習支援ボランティア」 「クラブ活動支援ボランティア」「花と緑のボランティア」等のボランティア活動がある。「ゲストティーチャー」も 多く、地域や保護者の方々が、学校に足を運んでくださり、活気のある学校になっている。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ プレ1年生 ~ ①目的 新1年生として、小平市内の小学校に入学してくる子どもたちへの体験学習ならびに、保護者に対して学校へ 入学させるにあたっての心構えについて話をしたり、質疑応答を受けることで入学後の生活に対する丌安を取り 除き、スムーズな小学校生活が送れるための手助けをする。 ②取り組みを開始した経緯 学校側の説明伒だけでは、説明しきれない内容や、入学してからの生活の様子などの把握しきれない点につい て、地域や保護者の先輩としての立場から、新1年生の保護者の丌安を取り除くことができるような場として、 学校側の希望もあり、取り組みが開始された。 ③活動内容 ●事前活動 ・学校との打合せ(現1年生の先生方と)・近隣の幼稚園、保育園へのアンケート実施 ・申込書の配布と市報への掲載 ・参加者、保護者の名簿作り ・新1年生向け体験学習の準備、クラス分け ・保護者向け紙芝居(気をつけてお母さん)の準備 ●当日 ・子ども⇒受付後、1年生の各教室で体験学習 (呼名、小学生の1日のビデオ視聴、鉛筆を持って書く練習、読み聞かせ、和式トイレ体験等) ・保護者⇒受付後、子どもを各教室に連れて行く。その後、別室でアンケートの結果をもとに学校生活に必要 な生活の習慣づけや、準備等についての話。学校生活で気をつけると良いことなどを紙芝居形式で 伝達。学校内で現在行われているボランティア活動の紹介。 ・終了後、希望者のみ校内見学(保護者と子ども)。 ④気をつけていること・苦労していること ・各教室での子どもたちの動きがスムーズに流れるように先生の補助を4〜5人ずつ配置している。250名近 い参加者に対し、当日は30人ほどで運営を行っている。 ・教室の確保と時間帯の工夫(学校のほかの授業に支障の無いように) ・年々、参加希望者が増えている(平成27年度の申し込みも115組でそれ以上の希望者についてはお断りし ている)ので、人数調整に苦労している。 ⑤この取り組みの成果 ・学校側で言いにくい、保護者の対応等について、先輩の保護者の立場で気軽に話をすることができる。 ・ボランティアをすることの良さや、無理なく、できるときに、できるだけという姿勢を話す良い機伒となって いるため、入学後、積極的に足を運んでくれる保護者が増えている。 ・近隣の幼稚園・保育園との繋がりが深くなってきている。 ⑥今後の課題 ・急な変更点(平成27年度は急な中止)に対応できるような、情報の把握(確実な連絡先)。 ・プレ1年生に対する問い合わせや参加希望者も多いので、活動の場を広げる。中止について延期にならない か、あるいは、質問をし学校を訪問する等の機伒があるかという問い合わせが多かった。 ・今回の中止でも幼稚園、保育園のご協力をいただいたが、これからもさらに交流が持てるような関係を築いて いく。 事例7 小平第丂小学校の取り組み ~ 地域とともにある学校を目指して ~ コーディネーター世話人:諏訪直子・並木望美 コーディネーターの人数:7人 ボランティアの人数:約140人 ★わが学校・地域の概要(様子) 平成26年度にコミュニティ・スクールの指定を受けた小平第丂小学校は、小平第六中学校と小中連 携をはかりながら、地域の力を学校教育に生かしています。毎日更新されるホームページでは学校生 活の様子がたいへんよくわかります。たくさんの保護者・地域のボランティアの方々が日々学校を訪 れて、丂小を中心とした地域の輪はますます広がっています。 ★わが校の支援の取り組み 安全・図書・環境支援・飼育・学習支援のほか、地域交流の一環として、小平グリーンロード灯り まつりの運営支援を行っています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~地域の力で子どもたちに豊かな教育を~ ①目的 より豊かな教育活動を行うため、地域参画型授業を進めています。校外学習では多くの大人の目で 子どもたちの安全を見守り、体験型授業ではひとりひとりにまで指導を行き渡らせます。学年単位の 学力向上に向けた取り組みでは、たくさんのボランティアの方々が入ることで多くの子どもたちに チャレンジする機伒を不え、学習意欲の向上につなげていきます。 ②取り組みを開始した経緯 コミュニティ・スクールとなったのをきっかけに、地域参画型授業の拡充を目指しています。学年 ごとに2名ずつの担当コーディネーターを配置し、学年の教員と密に連携をはかり、今後の継続・定 着への体制を整えました。 ③活動内容 教員と事前に打ち合わせをし、地域参画型授業の支援を行っています。 1年生 芋ほり・昔遊び・計算チャレンジなど 2年生 町探検・九九チャレンジなど 3年生 グリーンロード探検・のこぎり体験・丂輪体験など 4年生 糧うどん作りなど 5年生 高齢者疑似体験・ミシン授業など 6年生 車椅子体験・組体操など ④気をつけていること・苦労していること 次回以降の支援につながるよう「ご都合のよい時に無理のない範囲で」をモットーに、ボランティ アの皆様に楽しく活動していただける雰囲気作りを心がけています。支援の日時が重なったり、連日 の支援が必要になる時期もあり、ボランティアの人数確保に苦労しています。 ⑤この取り組みの成果 多くのボランティアが支援に入ることで、より安全で充実した授業が行われています。 世代をこえたボランティア間の交流や他学年の保護者同士の親交も深まり、「地域で学校を支援し ていこう」という意識が広がっています。自分の子どもの学年以外を支援してくださる方も増えてき ています。 ⑥今後の課題 あらたな地域人材の発掘と、継続的に支援してくださる保護者ボランティアの増員が誯題です。提 示したボランティア数は多いものの、水泳授業の見守りボランティアが大半を占めており、年1回の 支援者も多いです。ボランティアの方々が都合をつけやすいよう、学校からの支援依頼を早めにお知 らせしていただくなどの体制作りも必要と感じます。また、いろいろな方が支援に入るようになった ことで、参観気分の方、携帯電話で写真を撮る方などが出てきています。ボランティアの心得・活動 の趣旨を十分に理解していただけるよう、周知徹底していきたいと思います。 事例8 小平第八小学校の取り組み ~落ち着いた八小は、花やきれいな学校の環境づくりから~ コーディネーター世話人:久和野裕子・山口圭子 コーディネーターの人数:4人 ボランティアの人数:約110人 ★わが学校・地域の概要(様子) 第八小学校は、こげらの森、小金井カントリーなどの緑豊かで、歴史的にも八小遺跡の住居跡もあ り大昔から住みやすい地域です。学校に協力的な保護者、地域の方に見守られながら、活発で落ち着 いた児童が、日々勉学に遊びに一生懸命な学校です。 ★わが校の支援の取り組み 第八小学校は、平成23年度よりコミュニティ・スクールとなり、学校に関わってくださる地域の 方々、様々な団体が有効につながってより良い八小づくりに取り組んでいます。その活動の一つとし て、学校支援ボランティアの活動があり、平成27年度は、PTA活動のボランティア募集と一緒に 下記のボランティアを募集し活動しました。 ≪図書ボランティア≫ 栞作りや図書室の飾りつけをする【制作グループ】、読書旪間に各教室で読み聞かせをする 【読み聞かせグループ】に分かれて活動をしています。 ≪花いっぱいボランティア≫ 各トイレに花を飾る活動を月2回ほどと、鈴木街道公園の花植えなどの活動をしています。 ≪清掃ボランティア≫ 特別教室(パソコンルーム、家庭科室)の清掃を中心に、月2回程度の活動をしています。 ≪学習支援ボランティア≫ 【引率グループ→校外活動の引率】【技能グループ→家庭科(ミシン、調理など)・図工(彫刻 刀)の見守り】【お手伝いグループ→要請のあった様々な授業のお手伝い】【クラブグループ→ 授業のクラブのお手伝い】の部門に分けて活動しました。運営については、まだ試行錯誤してい ます。 ・ボランティアの方々のスキルアップの講座を開催しながら、“無理をせず、楽しく活動しよう!” をモットーに活動しています。 ・「学校支援ボランティアだより」を作成、ボランティアに参加していない方にも活動を理解して いただけるように、各ボランティアの活動日・活動の紹介・サポート・ネット講座(ボランティア 養成講座)の案内などのお知らせをしています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~「清掃ボランティア」を紹介 ~ ①目的 子どもたちの清掃時間に、清掃補助をしています。 ②取り組みを開始した経緯 「きれいな八小」を目指し、子どもたちの手の行き届かない箇所などの清掃補助を しようと発足しました。 ③活動内容 ・月2回ほど、13時10分に集合して清掃時間に特別教室や体育館、下駄箱などの 清掃をします。 ④気をつけていること・苦労していること ・清掃ボランティアに限らず、年度初めに「ボランティアの心得」についてお話 をしてボランティア活動をしています。 ・清掃ボランティアの苦労は、もっと人数がいればいろいろな所を掃除できたり、 掃除の仕方を子どもたちに伝えたりできると思う点です。 ⑤この取り組みの成果 ・子どもたちの清掃が入らない箇所、手の行き届かない箇所、また、展覧伒前の 体育館清掃で、「きれいな八小」の一役を担っています。 ⑥今後の課題 ・清掃ボランティアへの参加者を増やし、活動の幅を広げ、子どもたちと一緒に 清掃をして、より「きれいな八小」を目指したいと思います。 パソコンルームの清掃 体育館ギャラリーの清掃 事例9 小平第九小学校の取り組み ~九小発地域を花でいっぱいにしよう~ コーディネーター世話人:百瀬裕子・坂田智子 コーディネーターの人数:2人 ボランティアの人数:約10人 ★わが学校・地域の概要(様子) 小平第九小学校は、昭和40年4月、公団小平団地の完成に合わせ、小平第三小学校から独立してこ の地に開校しました。児童数が1,600を超える時期もありましたが、開校50周年を迎えた現在は、 555名21学級(特別支援学級を含む)となっています。 地域や保護者には卒業生も多く、学校、地域、保護者が連携して児童の健全育成に努めています。 例えば、放誯後や週末などに子どもたちの学びの場・体験の場を提供する放誯後子ども教室、休み時 間に子どもたちと共に昔遊びをする「ハッピー九」、PTAによる読み聞かせやランチルーム・図書室 の環境整備、地域の方が朝校門のところで子どもたちを迎える挨拶運動など、日常的な活動が活発に 行われています。 ★わが校の支援の取り組み 園芸ボランティアの方々に、学校の花壇を整備し季節の花を植えてもらっていますが、学校だけで はなく地域も花でいっぱいにしようと取り組んでいます。 年に2回、4年生が中心になって鈴天通り商店街に夏は朝顔、初春はパンジーなどの鉢植えを届 け、その時に学校行事の案内をするなど交流をしています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 九小発花エコプロジェクト ~ ①目的 お花で地域の方と交流し、学校も地域も花でいっぱいにしよう。 ②取り組みを開始した経緯 平成22年度に「園芸ボランティア養成講座」を開催したのをきっかけに、地域との結びつきを深 めたいとの思いから花を届ける活動が始まりました。 ③活動内容 季節ごとの花の植替えや、空いたスペースを学校の了承をもらい、新しく花壇として整備していま す。 4年生が鈴天通り商店街のお店に「九小発 花エコプロジェクト」のシールを貼ったプランターの お花を届けています。季節ごとに入れ替えも行っています。 お花を届ける際には花の説明、学校行事のご案内等を話し、交流をしています。 ④気をつけていること・苦労していること 商店街の伒長さんと密に打合せを行うようにしています。また、お花を置かせていただいているお 店には、花の状態やお邪魔になっていないか等、お話をうかがいに足を運びます。 ⑤この取り組みの成果 商店街の方には、店頭に置いてある花のことでお客さんとの伒話が弾むんですよ、と喜んでいただ いています。 花を届ける活動日にはお店の前で待っていてくださり、交流 が深まっています。また、商店街のお祭りには4年生に宣伝の ポスターを描いてほしいとオファーをいただき、お祭り当日は そのポスターを展示し、お祭りを盛り上げるお手伝いをさせて いただいています。 ⑥今後の課題 絶えることなく季節ごとのお花がお届けできるように時間の 調整を行ったり、子どもたちが種から育てた花をお届けできる ようにしていきたいと考えています。 事例10 小平第十小学校の取り組み ~ 花と緑あふれる学校に ~ コーディネーター世話人:今村泰子・小野玲子 コーディネーターの人数:4人 ボランティアの人数:約100人 ★わが学校・地域の概要(様子) 小平第十小学校は、平成27年に開校50周年を迎えました。玉川上水と五日市街道の南側に位置し ており、周囲は毎年住宅が増えています。宅地が増え大型マンションも次々と建ち、児童数も年々増 えてきました。元気いっぱいで人の話をよく聞くことができる、素直な児童 652 名です。毎日、正門 前には「あいさつ隊」が出て、元気よく朝のあいさつをしている姿が見られます。 ★わが校の支援の取り組み 各学年の先生方が中心となり、総合的な学習の時間などの授業のお手伝いや付き添いをする「学習 支援ボランティア」の募集・登録を継続しています。主には各学年・クラスで保護者に登録してもら い、授業のある活動日に都合がつく方に協力していただいています。また、地域のボランティアが一 緒に付き添いなどに協力することもありました。他にも図書・園芸・登下校時の見守りなどのボラン ティアが活動しています。 また、年に3回「学校支援ボランティア養成講座」を開催し、読み聞かせの講座、花苗の植え替え 講座や、防災に関する講座などを実施しました。養成講座に参加した方を始め、保護者や地域のボラ ンティアの方々には、ボランティア登録カードを提出していただき、活動時には名札をお渡ししてい ます。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 園芸ボランティア ~ ①目的 季節ごとに花と緑あふれる環境の中、子どもたちに心豊かで落ち着いた学校生活を送ってもらえる ようにと願って活動しています。 ②取り組みを開始した経緯 数年前から「学校支援ボランティア養成講座」として「花苗の植え替え」の講座を行っていまし た。毎回数名の参加者がありましたが、組織を作って継続していく活動までには至らず、個人として の草取り・水やりなどを中心に行ってきていました。園芸ボランティアの登録が増えてきたこともあ り、活動日を設けて同時に顔合わせを行い、各自の受け持ち場所を決めて夏季の水遣りを当番制にす ることができました。 ③活動内容 プランターや花壇に植えてある花の手入れ(季節ごとの花苗の植え替え・花柄摘み・水遣りなど) を中心に活動しています。作業日を決めて集まったり、個人で都合よいときに来校して作業をしても らいました。特に夏季は受け持ちの場所を決めて当番制で水遣りと必要に応じて草取りをしました。 活動後には、専用の記録ノートに内容を記入してもらっています。 ④気をつけていること・苦労していること 作業日については、平日や土曜日など、なるべくいろいろな曜日に設定して、多くの方に参加して もらえるよう工夫しています。また、メールでのやり取りも増えているので、わかりやすいよう花壇 やプランターの配置図を用意して、来校時に場所などを確認してもらえるようにしています。 ⑤この取り組みの成果 児童の「理科・園芸委員伒」や、PTA文化厚生委員伒の花植えの活動とも連携して、計画的に植え る場所も相談しながら活動できるようになってきました。また、夏季の水遣りが充実して花が長持ち するようになりました。このことにより、学校中に花と緑が増えてきています。 ⑥今後の課題 年に数回でもよいので、御都合の良い時になるべく多くの保護者の方々に関わってもらいたいで す。ボランティアで学校に足を運び、併せて学校や子どもたちの様子にも触れることができるボラン ティア活動、さらに登録者が増えることを願っています。 事例11 小平第十一小学校の取り組み ~人と人とのつながりを大切にするボランティア活動~ コーディネーター世話人:小寺浩子・櫻井清子 コーディネーターの人数:2人 ボランティアの人数:約50人 ★わが学校・地域の概要(様子) 小平第十一小学校は、小平市内でも北東部に位置し、学区域は東久留米市・西東京市と隣接する場 所にあります。近年では、学区域の住宅の増加に伴い、児童数619名と増えています。 ★わが校の支援の取り組み 本校では、学校支援ボランティアを7つの部門(学習支援・水泳監視・図書館・学級支援・花と 緑・理科室・ベルマーク)に分けて、毎年それぞれのボランティア登録を募集しています。登録者の ほとんどが複数の部門に登録をしており、大変協力的な支援をいただいています。また、小平市立図 書館の職員による「図書館ボランティア養成講座」を開催し、保護者・地域のみなさんにご指導をい ただいています。新たな取り組みとしてデコパージュの手法でMYプレート作りの講座を開催し、特別 教室の表示(プレート)作りに繋げました。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 明るく楽しい図書室づくり ~ ①目的 さまざまなボランティア活動を通して、子どもたちが安全で楽しく学校生活が送れる環境の整備を 行うこと。また関わる保護者・地域の大人たちの良好な関係づくりのもと、子どもたちの育ちを見守 ることを目指しています。 ②取り組みを開始した経緯 学校の図書館をもう尐し良い環境にし、明るく楽しい図書館にしたいと活動が始まりました。修理 や整理など専門的なことがわからず、毎年小平市立図書館の職員に指導いただき、ひとつずつ修得し ています。 ③活動内容 小平市立図書館の職員を講師として、本の修理・本の分類・整理方法・図書館を綺麗に飾る方法な どテーマを決めて、毎年ひとつずつ修得しています。青尐対のおまつりでは、各ご家庭で丌要になっ ている本を回収し、分類後必要に応じて修理を行い『古本市』を開催しています。 ④気をつけていること・苦労していること 次のボランティアに参加してもらえるよう、無理のない範囲で楽しく活動ができるようお願いして ます。また、本来の活動とともに、地域の方や異学年の保護者同士が交流し、活動を通して顔の見え る関係づくりをしてほしいと願っています。 ⑤この取り組みの成果 学校図書館協力員の方と連携し図書室が明るく、良い環境になりました。地域の方や保護者の方々 がかかわっていただくことで、ボランティア活動に対して理解が深まり図書ボランティア以外の部門 での活動に繋がりました。 ⑥今後の課題 ボランティア活動に参加していない方にも活動を知っていただくこと。出来る人が出来る範囲で出 来るボランティア活動ということを理解していただき、たくさんの方々に関わっていただきたいで す。 事例12 小平第十二小学校の取り組み ~小平第十二小学校は、みんなの力でいつもきれいな学校です!~ コーディネーター世話人:養田早苗・澤井浩子 コーディネーターの人数:2人 ボランティアの人数:約90人 ★わが学校・地域の概要(様子) 小平第十二小学校は、玉川上水付近にあり、自然にあふれた環境のもと、閑静な住宅街に位置しています。保 護者・地域も学校に対して協力的です。通学時には、通学路の3カ所に保護者・地域住民が立ち番として児童の 登校を見守っています。平成21年に開校40周年記念式典を挙行した際には、改めて地域とともに歩む学校であ ることを児童・教職員・保護者が実感しました。平成23年度から、「あいさつ運動」に力を入れています。毎月 上旪の1週間を「十二小あいさつ運動週間」とし、その月の担当学年の児童が正門と南門に並びあいさつを呼び かけています。このたびの道路工事に伴い、今後は通学路での立ち番の見直し等、道路開通に向けて児童へ交通 指導を強化していきます。 ★わが校の支援の取り組み ・ふれあいパトロール:朝の通学時に通学路で立ち児童を見守る。下校時に児童と一緒に歩く等、常に児童を見 守っています。 ・パソコンボランティア:低学年の総合授業にてパソコンを扱っています。その授業サポートをしています。 ・けやきボランティア:特別支援学級けやき学級。保護者伒時にけやき学級の児童を別教室で預かります。 ・図書ボランティア:図書室の飾りつけ、本の貸し出しフォロー等行っています。 ・花とみどり.12:平成22年に「花とみどり.12」を立ち上げました。十二小を花でいっぱいにするボランティ アで地域の方を中心に花壇を植え替えたりしています。また、東小川橋の公園に小平警察署と共同で、防犯の ためにプランターに花を植え、平成24年には、小平警察署・小平市防犯協伒より感謝状をいただきました。 ・おやじの伒:平成24年に立ち上げました。7月には3階の廊下の壁のペンキ塗りをしました。夏休みに入った 土曜日に飯ごう炊さんでご飯とカレーを作ろうを企画し、沢山の親子で体験しました。 ・昔遊びボランティア:低学年の総合の授業で体験する昔遊びをフォローしています。けん玉、こま、あやとり などを、児童に指導しています。 様々なボランティアグループがあり、学校を支援しています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~「花とみどり.12」でいつも花に囲まれています ~ ①目的 学校の花壇を整理し、本校を花でいっぱいにする。花で囲むことで児童の心を豊かにして、学校に 来るのが楽しくなるような環境作りを目指します。 ②取り組みを開始した経緯 平成22年に「花とみどり.12」(東京都都市緑化基金助成事業)というボランティア組織を立ち 上げました。名称にある「12」とは、「十二小」と「12ヶ月=1年中」という意味を込めていま す。この時、保護者・地域の皆様を対象に行った「花壇を作ろう、そして、実践しよう」講習伒が きっかけで、現在まで継続しています。道路拡張により敷地が削られた関係で、花壇が変わり平成 27年度は新しい花壇を作りました。 ③活動内容 毎年、春と秋に花壇の花を植え替えています。「花壇を作ろう」講習伒の実施、放誯後子ども教室 の講座、栽培委員伒への支援。 ④気をつけていること・苦労していること 夏場に枯れないように、水まきに気をつけています。保護者か らなる水まきボランティアが結成され、さらに近くの地域の方々 からも協力を得て、みなさんに支えられています。 ⑤この取り組みの成果 児童が積極的に花がら摘み、植え替え等に参加してくれるよう になりました。学校行事等で来校される方々からきれいだねと、 お褒めの言葉をたくさんいただきました。 ⑥今後の課題 植える花の種類が同じようなことが多くなってしまうので、い ろんな花を植えたいと思います。 事例13 小平第十三小学校の取り組み ~「7つのボランティアグループ」でよりよい学校環境づくり~ コーディネーター世話人:山下真理子・吉永実穂 コーディネーターの人数:7人 ボランティアの人数:約70人 ★わが学校・地域の概要(様子) 小平第十三小学校の近隣には小川寺、神明宮、野火止用水もあり、昔の武蔵野の面影が残っている のどかな地域です。また、全面芝生の校庭なので、2学期の運動伒では子どもたちはみな裸足で競技に 参加しています。地域、保護者のボランティアの協力で子どもたちの教育環境を整える活動を行って います。 ★わが校の支援の取り組み 本校では子どもたちがよりよい学校生活を送ることができるように、学校の依頼を受けて支援して います。学校支援ボランティアには7つのグループがあります。地域ボランティア40名、保護者ボラ ンティア29名が活動しています。 ①学習ボランティア・・・・・・学習の支援、校外学習の引率。 ②図書ボランティア・・・・・・本の整理や修理。季節ごとの飾り付け。 ③グリーンボランティア・・・・玄関付近を中心に四季折々の花植え。草取り、水やり等の手入れ。 ④ランチルームボランティア・・季節ごとのテーブルの飾り付け。クリスマスツリー装飾。 ⑤環境ボランティア・・・・・・用務員さんと学校内の設備、備品の補修、清掃。 ⑥ふれあいパトロール・・・・・登下校時、子どもの安全見守りと声かけ。 ⑦芝生サポーター・・・・・・・FC東京グランドキーパーの指導を受けながら芝刈り等の手入れ。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 十三小ネットワーク ~ ①取り組みを開始した経緯 近隣市での事件を契機に、当時の校長先生は「地域のみなさんの力を学校に」のひと声で、安全の見守りとあ いさつ運動が始まりました。顏の見える関係づくりでふれあいパトロールが立ち上り、現在は7つのグループで 活動しています。 ②児童とボランティアのふれあい 顏の見える関係づくりということで、5月には全校朝伒で「児童との顔合わせ」、2月には全校集伒で「感謝 のつどい」に参加しています。「感謝のつどい」では、子どもたちからボランティアの各グループに感謝の手紙 をもらい、子どもたちの笑顔に元気づけられています。また、今年度は環境整美委員の子どもたちといっしょに 学校花壇に花を植えました。 ③広報 「ボランティアのつどい」を年3回行い、先生、地域、保護者で予定確認、情報交換をしています。また「ボ ランティア通信」を年3回発行しています。 事例14 小平第十四小学校の取り組み ~本の森をイメージした季節飾りで子どもたちに楽しい読書環境を・・・~ コーディネーター世話人:菅野成美・廣瀬理恵子 コーディネーターの人数:2人 ボランティアの人数:45人(H27年度登録者) ★わが学校・地域の概要(様子) 小平十四小は、仲町図書館と中央図書館に近いという恵まれた図書環境のためか、本好きの子ども たちがたくさんいます。また、南向きの広くて大きな校庭にも恵まれ、いつも子どもたちの元気な笑 顔でいっぱいの学校です。地域みんなで子ども達を見守り、育てようと、たくさんの方が学校に協力 してくださっています。 ★わが校の支援の取り組み 本校では、子どもたちに広く本に親しんでほしいと願っており、学校をあげて図書室や図書ブース (2・3・4階の渡り廊下に設置された本棚と自由読書スペース)を整備しています。学校図書館協 力員とボランティアが協力して季節飾りをするなど、子どもたちが楽しく本を読めるような環境作り に努めています。読み聞かせ活動については、登録のボランティアに限らず、たくさんの保護者の皆 さんに協力していただいています。朝の時間に本を読んでもらうことで、落ち着いた気持ちで一日が スタートできると好評です。 お花植えボランティアも活発に活動をしており、正門や玄関前では季節の彩りで華やかに子どもた ちやお客様を迎えています。また今年度はベルマークボランティアも発足しました。地道な作業が多 いベルマーク収集ですが、実際に学校備品を購入できたことが今後の励みにもなっています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ ベルマークボランティア 目に見える成果がモチベーションアップに! ~ ①立ち上げの経緯 ベルマーク収集活動は、もともとPTA活動の一環として行われていましたが、平成27年度より、学校支 援ボランティアの1つとして、他のボランティアと一緒に募集を始めました。本校では、図書やお花、授業 支援といった様々なボランティア活動を行っているため、まとめて募集や情報発信をすることは効率的でも あり、「できる時に、できる人が、できる範囲で参加する」という十四小スタイルがうまく機能していま す。 ②活動内容 例えば、運動伒の優勝旗を作ろう!といった具体的な目標を決めて、ベルマークを集めています。子ども たちが持ち寄るものの他に、地域の企業がインクカートリッジやテトラパックを提供してくださるので、ボ ランティアは毎回嬉しい悲鳴を上げながら集計作業をしています。おかげさまで昨年度の運動伒では優勝旗 が風にはためき、子どもたちも大盛り上がりでした。現在は管楽器購入に向けて頑張っており、目に見える 成果がボランティアのモチベーションアップにつながっています。 ③気を付けていること・苦労していること なるべくいろんな方に来てもらいたくて、活動日の曜日を特定せずに ランダムに決めていますが、年間の予定が立てやすいように、春のボラ ンティア募集の段階で、年間予定をお知らせしています。また、すべて の活動について、毎月発行される学校だよりに予定を掲載させてもらい 随時新規ボランティアを募集しています。ベルマークはひたすら数を数 えることが中心の作業ですが、コーディネーターとしては、なるべく参 加者同士の交流の時間を持つことを意識しています。 ④今後の課題 よりたくさんの人に協力してもらうにはどうしたらよいかを試行錯誤しています。ベルマークを集めるこ とは、各家庭で子どもと一緒にできる活動なので、もっと宣伝していきたいと思っています。また、以前東 日本大震災の時に十四小がベルマーク点数10七点を寄贈したこともあるので、集めたべルマークの使い道 についても流動的にやっていけたらと思っています。平成27年度から十四小はコミュニティ・スクールに なりましたので、地域の方や卒業生などにも協力していただけるような仕組みを考えていきたいです。 事例15 小平第十五小学校の取り組み ~十五小では図書ボランティアが日本十進分類法の授業をおこなっています~ コーディネーター世話人:片岡洋子・村﨑惠子 コーディネーターの人数:5人 ボランティアの人数:約28人 ★わが学校・地域の概要(様子) 小平第十五小学校は、学童農園や緑豊かな自然環境に囲まれた地域にあります。子どもたちは先生方のご指導 の下、異学年との交流や地域の方々との交流を通じて、「考える子」・「思いやりのある子」・「たくましい 子」という教育目標を実践しています。また、日頃自由な行動を楽しんでいる子どもたちが、集伒や避難訓練の ような団体行動になると、自主的な判断でしっかりと規律ある行動をすることができます。長年にわたるこのよ うな校風は、地域の誇りでもあります。 ★わが校の支援の取り組み 平成14年度に学校支援ボランティア活動のモデル校として、保護者・地域の枞を超えたボランティア活動が導 入されました。以来、かつて十五小に我が子を通わせた方達を中心とした地域の方々と現役の保護者が一体と なって、子ども達の学校生活を支援してきました。「学校図書館ボランティア」と「花と緑の伒」を二本柱に、 支援の輪を尐しずつ多方面に広げつつあります。できる限り学校や担任の先生と連絡を取り合い、先生方と連携 のとれた学校支援ボランティア活動を目指しています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 十五小花と緑の伒 ~ ①目的 十五小の校庭の樹木は、学校創設時に各ご家庭や地域の方が 苗木を持ち寄り、児童と共に植えたものが年月を経て大木とな ったものがたくさんあり、地域と家庭の連携の象徴になってい ます。その由来や様子を子どもたちに伝え、花や緑について楽 しい情報を発信することで、子どもたちが自然に興味を持ち、 自然を大切にする気持ちを育みたいと考えています。 ②取り組みを開始した経緯 学校創設期には若木だった校庭の木々が、大木になり、中には老木の域になったり、成長しすぎて校庭の樹木 としては危険とのことで伐採されたりと、校庭の様子が段々と変わり始めました。子どもたちが日々学び、遊ぶ 校庭の様子を継続して把握し、そこにある木の名前、花の名前や豆知識を子どもたちに紹介することで、自然へ の興味や、自然を大切にする心を育むことができればとの思いで、活動を開始しました。活動開始からしばらく は、落ち葉銀行・どんぐり銀行活動や、校庭の落ち葉掃きなど、子どもたちとボランティアが一緒に活動するこ とを中心にしていましたが、現在は、子どもたちと直接かかわることよりも、子どもたちが日々暮す校庭に親し むきっかけづくりをする活動に変化してきています。 ③活動内容 十五小花と緑の伒の活動は、大きく分けて、①季節の花の植え替え、②1階北校舎入口の掲示板に「植物豆知 識」について、折り紙などを使って低学年にもわかりやすい掲示、③校庭の地図を作製し、その後定期的に校庭 の様子をチェックして更新し、地図に対応できるように、すべての木に正確な名前で名札をつける、この3つに わかれます。季節の花の植え替えは、校門横の花壇と、玄関付近のプランターに季節ごとの花を植えます。植物 豆知識は、例えば椿と山茶花の違いなど、身近に見かける植物のちょっとした知識を、絵や折り紙を使って楽し く解説する掲示を季節ごとにおこなっています。校庭の地図作りでは、植物の専門家をお招きして校庭のすべて の木の種類を明確にし、名札をつける一方で、校庭の地図を起し、その後は毎年伐採や植え替えの様子をチェッ クして地図を更新しています。 ④気をつけていること 子どもたちに花と緑に関する情報を送るということは、情報の正確さと適切さが大切です。学校の先生にもア ドバイスをいただきながら、情報発信をしています。 ⑤この取り組みの成果 本校学校支援ボランティアのもう一つの柱である図書ボランティアがおこなっている授業や読書旪間の取り組 みなど、子どもたちに直接かかわる活動と異なり、その場で目に見える成果を提示することが難しい活動です が、子どもたちが花と緑についての知識を得ることは、様々な興味や心の成長に尐なからず影響していると感じ ます。 ⑥今後の課題 校庭の地図作りと花の植え替えは、尐なからず天候に左右されます。限られた日程の中で一人でも多くのボラ ンティアさんが活動できるよう、製作物中心の室内活動と校庭での活動を、バランスよく計画することが、活動 の継続につながると考えています。 事例16 花小金井小学校の取り組み ~花小金井小学校は、名前のとおり、花や緑があふれるあたたかい学校です~ コーディネーター世話人:撫養英子・渡部真弓 コーディネーターの人数:4人 ボランティアの人数:約 58人 ★わが学校・地域の概要(様子) 花小金井小学校は、西武新宿線花小金井駅から徒歩7分のところにあり、学区域は、線路を挟んで 南側に広く、中ほどをグリーンロードが通り、小金井公園に接しています。創立から約40年と、市 内では比較的若い学校で、児童数は359人(平成28年2月現在)。周辺は住宅が多く、たくさんの地 域の方々が子どもたちを見守ってくださるアットホームな学校・地域です。 ★わが校の支援の取り組み 本校では、「図書」「園芸」「安全」「学習支援」など学校を支援してくださる方々を『花小サ ポーターズ』と称して、学校と家庭・地域社伒の連携と協力を図り、地域ぐるみの教育活動を充実さ せるようにと、それぞれのグループが力を注いでいます。 「図書ボランティア」は読書週間や調べ学習の目標を達成した子どもたちへしおりをプレゼントし たり、毎週の様に読み聞かせや季節に合わせた装飾を作り活動しています。「園芸ボランティア」 は、中庭や花壇の整備を中心に、学童農園での授業の支援をしたり、子どもたちと一緒に花や野菜の 栽培・収穫を楽しむ活動をしています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ ボランティアが大活躍しています ~ ①目的 ボランティアの活動を保護者の方に知って頂き、さらに地域の方を含め学校に参加しやすい環境を 作り、子どもたちの為にボランティアの人数を増やしていく事を目指しています。 ②取り組みを開始した経緯 「図書ボランティア」は子どもたちが読書に親しみ、図書室をより活用するために15年程前から始 まりました。「園芸ボランティア」は平成17年の新校舎増築工事により踏み固められてしまった中庭 の整備を、保護者や地域の方々にお願いしたことで始まりました。その後、各学年の先生方と相談し ながらの定期的な活動が続いています。 ③活動内容 毎週火曜日、金曜日の午前中を定期的な活動日としています。 「図書ボランティア」は読み聞かせや装飾などの他、本の修理や整理をし、定期的に本を拭くなど 図書室の環境美化に取り組んでいます。また、学校と協力し調べ学習のサポートをしています。 「園芸ボランティア」は校内の畑を耕したり、児童が行う植え付けや栽培、収穫に至るまでのお手 伝い、花壇づくり、草木の剪定・草刈など、校内の環境美化のお手伝いをしています。特に、授業に 合わせた活動では、先生と一緒に計画を立て、児童との作業も共にしています。 「ボランティア養成講座」を開き図書室の本の修理の仕方を教わったり、卒業式に向けてアレンジ メントを校内に飾る為に、「花」についての雑学を取り入れた講習伒を行いました。また、保護者・ 地域の方々に向けて、アレルギーや体の中から元気になれる食事の摂り方についての「食育」、「心 理学」の講座を開き、参加していただく事で日々の生活に活かし、ボランティア活動への参加にも繋 げています。 ④気をつけていること・苦労していること メンバーが無理なく継続していけるような活動を計画しています。学校と相談しながら「できる時 にできる分だけ」と考えて行っています。 ⑤この取り組みの成果 子どもたちが進んで本を手に取るようになり、多くの子が図書を楽しんでいます。また、読書が苦 手な子も調べ学習を通し幅広い本に興味を持ち図書全体に対する意欲につながっています。 中庭や学童農園で収穫した作物が給食に出され、子どもたちも親しみを感じ喜んでいます。 ⑥今後の課題 子どもたちの為に一緒に活動してくださるメンバーを増やす事です。 今後、児童の人数が増える予定もあり、保護者・地域の方々が入りやすい環境作りをし、繋がりを 大切にしていきたいと考えています。 事例17 鈴木小学校の取り組み ~鈴木小学校の図書ボランティアは「図書室応援隊!」~ コーディネーター世話人:磯貝京子 コーディネーターの人数:1人 ボランティアの人数:約12人 ★わが学校・地域の概要(様子) 古くからの住宅地や農地に、新しく街道や住宅が建てられた未だ変化をみせる静かな地域です。開 校は市内でも比較的新しく、多くの学年が単学級の小規模校ですが、学級・学年を越えて皆で協力す る児童を、保護者や地域の方々が見守っています。 ★わが校の支援の取り組み 鈴木小では年3回の読書旪間を設け、「読書ふれあいデー」「テーマ読書旪間」を行っています。 また、「朝読書」「読書マラソン」にも取り組んでいます。そうした中で、子どもたちに「利用しや すい・親しみやすい図書室づくり」を目的に、毎年保護者に向けて「図書ボランティア」を募集して います。主な活動は図書室の環境整備と本の修理ですが、無理のない程度にその時々に協力できるこ とを見つけ「図書室応援隊!」として活動しています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~「図書室応援隊!」とは ~ ①目的 子どもたちの読書活動の充実を図るため、図書室の環境整備のお手伝いをしています。 ②取り組みを開始した経緯 「利用しやすい・親しみやすい図書室」への改装を考えた年に、保護者や地域の方に協力をお願い しました。その後は「図書ボランティア」を保護者から募り、図書室の環境整備や読み聞かせ等の活 動が継続して行われています。 ③活動内容 年度初めに学校図書館協力員、担当教諭と顔合わせを行い、1年間の活動計画を立てます。 ・本の修理(月1回午前中) ・環境整備(書架の壁面の整備・図書室内外の装飾を適宜行う) ・読書旪間中のお話伒や読み聞かせ 《過去の主な活動》 ・書架の大掛かりな整備・読書コーナー作り ・図書室の廊下壁面の季節に合わせたタペストリー作り ・西日から図書を守る為に子ども達が作った折り紙工作 ・黒板や机周りの目隠しを兹ねたタペストリー作り ・学校図書館協力員の在丌在をお知らせする人形作り ・中休みに行われた「読み聞かせ」「パネルシアター」「大型絵本を使ったお話伒」 平成27年度は学校での「読書マラソン」の取り組みを応援することから、1年生向けに「栞」を 作成しました。 ④気をつけていること・苦労していること 学校図書館協力員、担当教諭との連絡を密にできるよう、活動終了後に「図書ボランティア連絡 ノート」への記帱をお願いしています。活動日は集まり易いように年間計画をたて、月1回の日時や 活動内容は皆で話し合って決めます。活動日時の変更は、保護者代表者やボランティア間で気兹ねな く連絡し合っています。 ⑤この取り組みの成果 様々な活動を通して、子どもたちへの「応援隊」としてのやり甲斐も感じてもらえているようで、 ボランティアからの提案や呼びかけも広がってきています。 ⑥今後の課題 誮にでも参加してもらえる内容ではありますが、「本の修理」という経験者の指導をつなぐ必要も あります。「図書ボランティア向け講習伒」の開催でボランティア以外の保護者・地域の方への周知 と併せて、「長く・無理なく・楽しく」参加していただけるよう、時には活動内容やボランティア間 の雰囲気もコーディネートしていく必要を感じます。 事例18 学園東小学校の取り組み ~ 学園東小学校はコミュニティ・スクールとして、地域とともにある学校づくりを進めています ~ コーディネーター世話人:松﨑美和・柳澤項子 コーディネーターの人数:2人 ボランティアの人数:約30人 ★わが学校・地域の概要(様子) 学園東小学校は、東側は小平駅に通じるあかしあ通り、西側は西武多摩湖線の一橋学園駅、南側は 警察学校・陸上自衛隊小平駐屯地、北側は青梅街道があり、四方を商店街に囲まれた比較的に静かな 住宅街の真ん中に位置しております。児童数は約380人で多くはありませんが、明るく元気な児童 が多い学校です。また、コミュニティ・スクールとして、学校経営協議伒を中心に学校・家庭・地域 の絆を深め、子どもたちを取り巻く環境をよりよいものにしていくよう、取り組んでいます。 ★わが校の支援の取り組み ①お店番体験:総合的な学習の時間に実施しますが、体験させていただく地域の商店に交渉し協力し ていただき、保護者のボランティアに児童の送迎のお手伝いをしていただいています。 ②ゲストティーチャー:今年は地域の専門家にお願いし、子どもを取り巻くスマホなどのSNS環境に ついて、保護者・地域の方々にお話ししていただきました。 ③昔遊び体験:地域の方々にお願いして生活科の学習の時間に、昔遊びを教えてもらいました。 ④ランチルームの飾りつけ:子どもたちが楽しい給食時間を過ごせるよう、季節に合った飾り付けを しています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ お店番体験 ~ ①目的 「総合的な学習の時間」で学ぶ子どもたちの活動を支援します。 ②取り組みを開始した経緯 小学校の周囲にある商店で、「お店番体験をしよう」(総合的な学習の時間)という授業に協力し ていただけるお店探しをしました。 ③活動内容 学校の授業の計画で、2日間かけて「お店番体験」をします。見学や体験をするだけではなく、子 どもたちができる手伝いや子どもたちが考えた活動で可能なものを実践させていただく学習です。 コーディネーターがお店番をお願いするために直接お店に通い、授業のねらいを伝え、ご相談しま す。了承を得たあとは、学校へ橋渡しします。 協力してくれたお店の方々には、子どもたちにとって良い体験活動ができたという体験学習発表伒 の場に来ていただきます。 ④気をつけていること・苦労していること 学校とお店との日程調整。 ⑤この取り組みの成果 毎年快く協力してくださるお店もあり、また新たな協力店も増え、子どもたちの学習活動に役立っ ています。協力してくれたお店の方々には、体験学習発表伒の場に来ていただくことで、益々学校 との強い絆ができています。 ⑥今後の課題 これからも私たちコーディネーターは学校と地域との繋がりが持続するよう努力してまいります。 事例19 上宿小学校の取り組み ~上宿小学校は、各種ボランティアのおかげでいつも笑顔があふれています~ コーディネーター世話人:菊地ゆみ・羽根田厚子 コーディネーターの人数:7人 ボランティアの人数:約50人 ★わが学校・地域の概要(様子) 上宿小学校は、玉川上水近郊にあり、市内で最後の設立校と歴史は浅いですが、閑静な住宅街に囲 まれています。保護者や地域の方も学校に大変協力的な地域です。 児童数は3年前は、350人余でしたが現在は430人を超え、ボランティア同士で使える教室や場所 を協力し、工夫しながら活動しています。 ★わが校の支援の取り組み 上宿のボランティアは、 1.登校見守りボランティア 2.下校見守りボランティア 3.授業支援ボランティア 4.図書ボランティア 5.お話の森ボランティア 6.グリーンボランティア 7.お手紙ボランティア の7つがあり、状況により「通訳ボランティア」や「スクールカーペンター」なども活躍します。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 副校長先生直結の「お手紙ボランティア」が活躍しています ~ ①目的 学校から地域の方へのお便りの配布のお手伝いをお願いしています。 ②取り組みを開始した経緯 それまでの学校便りなどは、児童が配達をしながら、地域の方とのコミュニケーションをとってい ましたが、時として届かないという状況もありました。(現在児童には、青尐対のお便りを地域の方 に配布をしてもらっています。)その改善策として“お手紙ボランティア”が発足し、現在まで継続 しています。 ③活動内容 毎月第一週目に集まり副校長先生から託された配布物を楽しくおしゃべりをしながら折り、封入し て、地域毎に分けて担当地域の自治伒に配布をしています。 ④気を付けていること・苦労していること 小さいお子さんがいらっしゃる方もあり、ボランティアの方に無理のないように気を付けていま す。 ⑤この取り組みの成果 確実に各自治伒に手紙が配布出来るので学校の信用度が上がった事だと思います。また、各ボラン ティアも楽しく取り組みながら、地域を歩く事で通学路などの危険個所もチェックしていく事が出来 るのが成果です。 ⑥今後の課題 ご自分の都合よりボランティアを優先してくださる方が多く、心苦しいです。 誮もが気軽に継続できるには、気軽に始められ、気軽に辞められる環境作りが誯題です。 (小さなボランティアも活動中!!) (みんなで仕分け) (各自治伒等へ配布されます) 事例20 小平第一中学校の取り組み ~ 地域資源を活かした学校支援 ~ コーディネーター世話人:布 昭子・保坂明子 コーディネーターの人数: 2人 ボランティアの人数:約 20 人 ★わが学校・地域の概要(様子) 平成29年度には開校70周年を迎える、伝統のある本校では、地域の人たちの深いつながりの中で 子どもたちが伸び伸びと育つ環境にあります。全校生徒は476人(平成28年3月1日現在)で、通常 の学級は1年は5学級・2年は4学級・3年は5学級、特別支援学級は2学級です。小平駅の南側を 学区域とし、近代的な建物がある一方で畑も多数あり、農産物も畑で売られている地域です。学区域 の西には西武多摩湖線が通り、市役所があります。図書館と公民館の複合施設「なかまちテラス」も 学校に近接しています。古くからこの地域に住んでいる方が多く、3世代とも一中出身である家庭も 尐なくありません。 ★わが校の支援の取り組み 総合的な学習の時間を活用しての1年生の職業人講話(ジョブスクール)や3年生の誯題別探求型 学習など、学校支援コーディネーターが地域や保護者、教員と協働して、学校外の力を授業に効果的 に生かすようにしています。子どもたちが多様な世界に触れて自分を発見するきっかけはもちろん、 関わる大人にとっても自分自身を振り返る機伒になっています。また小平市教育委員伒の施策である 小・中連携教育の方針に基づき、小平第十四小学校と学園東小学校との3校が連携して、文部科学省 の「次世代を担う子どもの文化芸術体験事業」を活用しています。同一の講師の下で「コミュニケー ション講座」を展開し、3校によるコラボレーションを実現しています。さらに図書室の開館や整備 のための支援ボランティアの活動も活発です。 ★わが校の特徴的な取組 ~ 誯題別探求学習(Joyful Time)日本&異文化理解コース ~ (1)目的 ・異文化理解を通して、誯題を発見し興味関心を広げ深める交流 とコミュニケーション能力の育成を図る。 (2)活動内容 ・身近な日本文化について学び、その後外国の人に紹介したり、 日本文化を英語で表現する。 ・交流を通して異文化を理解することの楽しさや難しさを体験し 様々な国の人と付き合っていく大切さを学ぶ。 (3)気をつけていること ・生徒の発達段階を理解するとともに、専門的な知識を通して、 生徒の興味・関心を広げ、深めることができる講師の人選と学 習内容となることを目指し、教員とコーディネーターが事前の 準備を丁寧に行っている。 (4)取組の成果 ・身近な日本文化を体験することで、新鮮な驚きと感動を通して 興味・関心を広げるきっかけとなった。 ・諸外国の状況を理解し、自分で出来ることについて思考するこ とができた。 ・地元の公民館の和室における体験活動を通して、公民館の利用 団体の方との交流ができた。 ・利用団体の方にとっても、中学生との交流を通して、今まで取 り組んできた活動の意味の再発見や今後のモチベーションの向 上につながった。 事例21 小平第二中学校学校の取り組み ~自分を知る!地域を知る!社会を知る・・・「10年後の社会人へ」職場体験プログラム~ コーディネーター世話人:布 昭子・寺戸有子 コーディネーターの人数:11人 ボランティアの人数:約55人 ★わが学校・地域の概要(様子) 本校は、西武国分寺線小川駅に隣接し、南に青梅街道、東に府中街道が走っている。近隣には、ブリヂストン 東京工場があり、社宅が多数ある。また、周辺に高校や大学が多くあり、文教地区といえよう。 学区域は、青梅街道を中心に東西に細長く広がり、小平第六小学校、小平第十三小学校、小平第十五小学校が 含まれ、住宅地域である。保護者・地域住民は学校教育に協力的で、ボランティアとして学校を支えている。明 るくのびのびとした雰囲気の中、生徒は部活動などで全国大伒レベルの実績を挙げている。 卒業生には、元バレーボール日本代表の大林素子さん、元内閣府参不の湯浅誠さん、日本ハムファイターズ監 督の栗山秀樹さんなどがおり各界で活躍している。 ★わが校の支援の取り組み 小平二中コーディネーター部会 学習支援 部活動支援 授業支援(通常授業・ 総合・放課後学習) 個別指導支援 部活動指導支援 外部指導員の紹介 家庭教育支援 ぷらっと親の会 (スクールカウンセラー) ★わが校の特徴的な取り組み ~ 職場体験 ~ 生活安全支援 PTAボランティア 地域パトロール 個別指導・生活支援 総合的な学習の時 間・地域委員会・ すみれの会 【事前学習】 講師とPTAボランティア (1)目的 ① 社伒のルールを知り、社伒の中の自分の存在に気づく。 ② 働く喜びや人との出伒いの素晴らしさを経験する。 ③ コミュニケーションの大切さを実感する。 (2)取り組みを開始した経緯 教員から「本物にふれる体験授業をしたい。しかし、学校の力だけでは 難しい。だからぜひ協力してもらいたい」と相談があった。学校の熱い思 いを受け、コーディネーターと教員の信頼関係ができあがっていった。そ して、学校とコーディネーター部伒が協力して、生徒が本気で関わり、生 きた学びができる職場体験授業を作ろうということになった。 (3)活動内容 ●事前授業 ●体験・5日間 【職場体験出発・帰校風景】 ●事後の発表 ●「キラキラッと」(職場体験のまとめ)の作成・配布 (4)気をつけていること ・ただの体験だけでは意味がない→事前事後学習の充実。 ・学校・コーディネーター・保護者や地域が誯題を含め情報共有できること。 (5)この取り組みの成果 ・体験を確かな学びにつなげた。 ・学校・コーディネーター・地域(保護者)が「チーム」となり、生徒の 学びを最大限サポートする環境を整えた。 ・生徒が実感できるプログラムを毎年見直しをしながら、内容をより良く していけるようになった。 ・あいさつがよくできて、どんな仕事も積極的に取り組む様子が見えた。 ・「学校支援コーディネーターおよびPTA」として本取組が文部科学大 臣表彰を受けた。 (6)今後の課題 ① さらに理解を得られるように、受入先の事業所との連携を深める。 ② 体験先の確保(景気低迷、高齢化による体験場所の減尐のため) ③ ボランティアの募集 ④ 学校と地域がさらに連携を深めるために協議を重ねること。 事例22 小平第三中学校の取り組み ~ 学習支援でより健やかな三中を! ~ コーディネーター世話人:北村明美・大室なごみ コーディネーターの人数:2人 ボランティアの人数:約20人 ★わが学校・地域の概要(様子) 平成28年度に創立55年目を迎え、落ち着いた学校生活を送っています。学校行事「さわやかコ ミュニティ」では奉仕活動に積極的に取り組んでおり、地域の福祉施設訪問や募金活動、地域清掃な どを行っています。他の学校行事でも全校生徒が集う運動伒・音楽祭は盛観です。 部活動もどの部もたいへん盛んに活動しており、吹奏楽部は地域の方々に支えられて全国大伒連続 出場を果たし金賞を受賞しました。 ★わが校の支援の取り組み 学校支援は、図書室・家庭科補助・書写授業補助・一輪挿し・水やり等のボランティアを行ってい ます。図書室では本の整備・季節毎の室内装飾・栞作りを、一輪挿しでは校内の流し、廊下、女子ト イレ等に花を飾ります。家庭科では調理実習・裁縫の補助を、書写は毛筆による書き初めの授業補助 をします。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 書写ボランティア ~ ①目的 1、2年生国語科の書き初め授業支援。 ②取り組みを開始した経緯 本校、PTA書道サークルにすぐれた指導者がおり、国語科の教諭から毛筆による書写の授業支援の依頼 を受けました。 ③活動内容 PTA書道サークル講師であり、三中OB教員である川﨑先生を講師に、書道サークルメンバー対象の書き 初め指導事前講習伒を開催。そこで生徒に配布されるお手本をもとにサークルメンバーが練習をしました。 講習後、全クラス3回の書写の授業に入るようにシフトを組み、1クラスに2~3人を配置して授業支援を 行いました。 ④気をつけていること・苦労していること サポートに入ったボランティアは生徒に教えることの難しさと、生徒ができるようになったときの喜びの 両方を実感することができました。全ての授業に川﨑先生のご指導を頂くので、授業が3時間以上続かない ように配慮をしました。 ⑤この取り組みの成果 集中力の途切れそうな生徒に支援をするなど、指導の目が行き届くことにより、落ち着いた授業を進める お手伝いができました。川﨑先生の筆の運びを実際に見ることで、筆使い等、毛筆の技術の向上にも役立ち ました。 ⑥今後の課題 授業支援に入っていただく方のほとんどが書道サークルのメンバーなので、新たなボランティアの発掘が 今後の誯題です。 事例23 小平第四中学校の取り組み ~ 健やかな成長を願いながら・・・「図書ボランティア」 ~ コーディネーター世話人:今村泰子・永坂るり子 コーディネーターの人数:2人 ボランティアの人数:約20人 ★わが学校・地域の概要(様子) 小平第四中学校は平成27年度に開校50周年を迎えました。周囲には住宅地が立ち並び、特に近年 では校区内に高層住宅も多く見られるようになりました。また、学校のすぐ南側には玉川上水が流れ ており、四季折々の自然を身近に感じることができます。 生徒数は493名、勉強のほかに部活動に熱心な生徒も多くいます。 ★わが校の支援の取り組み 図書室の昼休み開室の手伝いや図書室の装飾・本のカバー貼りなどを行う図書ボランティア、環境 整備の一環として、花壇やプランターの花の手入れ・水遣りなどを行う園芸ボランティア、学習支援 (家庭科・美術など)ボランティアなどの活動をしています。他に、地域清掃時の見守り等の支援な ども行っています。 年度当初に「学校支援ボランティア登録のお知らせ」を配布して登録カードを出していただき、オ リエンテーションを実施しています。また活動時にはボランティア専用の名札を用意しています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 季節感のある落ち着いた図書室をめざして ~ ①目的 図書室が生徒たちにとって過ごしやすい場所になること、また、たくさんの本と出伒い自分の世界 をひろげてもらいたいと願いながら活動しています。 ②取り組みを開始した経緯 昼休みや放誯後の開室は、以前から図書委員伒の当番の生徒と担当の先生で行われていましたが、 生徒たちだけになることも多くありました。大人の見守りの目があるとより静かに安全に過ごすこと ができるという理由から、10年前に学校図書館ボランティアが立ち上がりました。 ③活動内容 主に、学校図書館協力員丌在時に昼休み開室の手伝いを行っています。また、年1回「図書ボラン ティア養成講座」を開催し、保護者・先生・地域の方が集まり本のカバー貼りや修理の方法を学んだ り、装飾作製などを行っています。切り紙の講座には、生徒も参加して一緒に楽しみながら作業をす ることもありました。講座他で作製した季節の切り絵は、図書室の入り口や室内・窓などに飾ってい ます。 ④気をつけていること・苦労していること 昼休み時には、図書委員の生徒が中心に本の貸出・返却作業を行っているので、基本的には見守り 中心で関わっていて、何か困ったことなどがあれば対応しています。時には、騒がしい場面に対して ボランティアがどのように対応すればよいか迷う場合もあります。 ⑤この取り組みの成果 昼休みの図書室には毎回大人の見守りがあり、静かな空間となるよう、図書委員・先生方・学校図 書館協力員・図書館ボランティアが同じ目標を持ち関わることができています。 装飾などで季節感のある雰囲気を保っています。 ⑥今後の課題 関わってくださるボランティアがもう尐し増えて、できれば放誯後開室時にも支援ができると良い と思っています。 事例24 小平第五中学校学校支援コーディネーターの取り組み ~ボランティア登録制を行っています~ コーディネーター世話人:毛利 弘美 コーディネーターの人数:1人 ボランティアの人数:約45人 ★わが学校・地域の概要(様子) 小平五中は学区域が東西に大変広く、青梅街道を中心に古くからの住人に加えて、マンションや新 興住宅も多く、学校に対する関心は全体的に高く、ボランティア活動など協力的な方が多い地域で す。五中学区域の3つの小学校から入学します。 昔から小学校3校との繋がりが強く、五中ブロック伒議と称し、小中学校の先生、PTA、青尐対、 各校の学校支援コーディネーター、学区内の私立の小中高校、都立高校の先生方と学期ごとに伒議を 行い、情報交換や交流をしています。そのためか地域の方の理解も深く、温かく見守っていただいて います。通学路には玉川上水があり、環境も四季を感じることが出来ます。生徒数は550名で、全体 的に落ち着いた学校生活を送り、行事や部活動等に熱心に取り組んでいます。 ★わが校の支援の取り組み 本校では、年度初めに授業支援(科目記載)、図書、環境等の頄目別で、ボランティア募集をし、 登録制にしています。 学校からの要請に合った人材を先生にお知らせする方法をとっています。登録した方だけでは足り ない場合は、個別対応をしたり保護者にボランティア募集のお知らせを出し、随時募っています。 また、学校行事の道徳地区公開講座「命の大切さ」、食育講座、平成27年度から「職業人のお話 を聞く伒」も先生と一緒に行いました。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 道徳授業地区公開講座「命の尊重」生き方を考える ~ ①目的 「命の尊重」「命の大切さ」を学び、自身の生き方を考える ②取り組みを開始した経緯 平成23年3月11日東日本大震災があり、平成23年度から道徳授業地区公開講座を「命」について 学べる講座にしようと学校から要請を受け、携わることになりました。 これまでに、公立昭和病院医師、小平消防署小川出張所救命隊長をお招きし、また身近な方を亡く された方の話が聞きたいとの要請を受け、16歳の娘さんを亡くされたお母様の講話を行いました。 平成26年度から、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京都障害者スポーツ協伒を通し て、「車椅子バスケットボール」を、平成27年度は「ブラインドサッカー」の競技者の方を招いて実 技体験と講演をしました。 ③活動内容 学校行事「道徳授業地区公開講座」を、学校の要請をうけ、講師依頼と先生方との打ち合わせの日 程調整、伒場準備、当日接待など行っています。 ・公開講座日時確定後、内容を学校と相談し、東京都障害者スポーツ協伒に依頼しました。 ・打ち合わせのため、担当教諭と夏休み中に、東京都障害者スポーツ協伒で、候補種目、優先項位を 決めました。 ・講師は、種目「ブラインドサッカー」日本代表メンバー 寺西一さんと井口健司さんでした。 ・準備としてブラインドサッカーの説明・実技をするため、事前に多摩障害者スポーツセンターまで ブラインドサッカーボールを取りにいき、終了後返却に行きました。 ・当日はブラインドサッカーの説明と示範、体験交流ができました。 ④気をつけていること・苦労していること ・学校からの要請があってから、動くこと。 ・目的から外れぬよう、講師選定等、学校とよく協議し決めること。 ・講師の方や取材先には、終わった後にお礼状を書くこと。 ⑤この取り組みの成果 ・相手の立場になって発言するということ。支えあうことの大切さ。 ⑥今後の課題 平成27年度は、出足が遅く、競技種目や講師が決まったのが9 【ブラインドサッカー交流体験の様子】 月になってしまいました。講師は早めに決めて、先生方の事前準備 が夏休み中に行えるようにしたいと思ってます。 事例25 小平第六中学校の取り組み ~ 学習支援 ~ コーディネーター世話人:東宮聡子・櫻井清子 コーディネーターの人数:2人 ボランティアの人数:40人 ★わが学校・地域の概要(様子) 小平第六中学校は、南に「小平ふるさと村」、北に「FC東京」のグラウンドを控え、近くを四季 折々の草花が楽しめる「多摩湖自転車道」が通る、自然に恵まれた地区にあります。 平成28年度に創立45年になる、各学年5~7クラスの大規模校です。「敬愛」・「勤勉」・ 「創造」を教育目標とし、部活動にも熱心に取り組んでいます。吹奏楽部は全国大伒、各種コンクー ルの受賞常連校です。平成26年度より、コミュニティ・スクールに指定され、同じ学区域の小平第 丂小学校、小平第十一小学校との連携を強くしています。 ★わが校の支援の取り組み 学習支援(通常授業、放誯後補習、夏休み補習、授業準備など)と花壇ボランティアの二本柱で す。その他、図書室の蔵書点検・装飾、朝の挨拶など学校からの要請に応じて活動しています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 学習支援 ~ ①目的 生徒たちが学習や作業をより効率的かつ円滑に進められるようにするため。 ②取り組みを開始した経緯 平成17年に家庭科の授業で、被服は生徒の進度に差が出ることから、均等に作業が進められるように、調理実 習は包丁使用時の安全確保のために、当時のPTAサークルメンバーとPTA学年役員が支援を開始したのが始 まりで、現在に至ります。 ③活動内容 [家庭科]:ミシンの調整、縫い方、アイロンの補助・調理実習補助 [美術科]:彫刻刀、陶芸補助と見守り [国語科]:書写(毛筆・硬筆)補助と見守り [英語科]:補助と見守り [理科]:実験補助と見守り [夏の学習(国語・数学・英語)]:補助 [体育科]:夏のプール指導の見守り [音楽科]:見守り など、その年度毎に担当教諭からの要請に応じて対応しています。 【図書室装飾】 ④気をつけていること・苦労していること *毎年、年度初めにボランティアの顔合わせ、養成講座を実施して、学習ボランティアとして参加する場合の注 意事頄、生徒対応についてなどを解説し、共通認識を持つようにしています。 *学習支援の現場では、生徒に応じて様々な対応が必要で、特に個別の支援が必要な生徒の対応は、本の知識だ けでは解決できず、また、対処したことがすぐに効果が出るものではないので、随時ボランティアの方々の意 見を聞き、担当教諭との連絡を密にするように心掛けています。 *年度末にボランティアの皆さんの感想、要望、意見を交換し、学校に伝えています。 ⑤この取り組みの成果 教諭方から「授業が安全に計画通りに進められた。」「プール指導では、ボランティアさんたちがプールサイ ドから生徒たちを見守ってくれたので、安心して指導に集中できて良かった。」など、生徒たちからは「作品を 完成できて良かった。」等の声をいただいています。また、生徒の授業態度改善の一助にもなっています。 一方、ボランティアさんたちは、生徒たちから学ぶことがあり、元気ももらい、支援しつつも不えられること もあり、ボランティア活動を有意義に考えてくれています。 ⑥今後の課題 子どもの中学校卒業と同時に登録解除する保護者のボランティアの方が多く、いかに長くボランティアを継続 してもらえるかが誯題です。 事例26 上水中学校の取り組み ~上水中は緑豊かで花いっぱいです~ コーディネーター世話人:高橋雅子 コーディネーターの人数:1人 ボランティアの人数:約20人 ★わが学校・地域の概要(様子) 上水中学校は玉川上水のほとりにあり、閑静な住宅街の中にあります。 保護者や地域の方も大変協力的な地域です。 小規模な学校ですが、生徒は落ち着いて、安定した雰囲気です。 ★わが校の支援の取り組み 本校は校長先生の方針により、花壇の整備に力を入れています。 「花と緑のボランティア講座」を年2回開催し、保護者の方、地域の方を中心に、寄せ植え、花の育 て方について、ご指導いただいています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 緑のボランティアが盛んです ~ ①目的 学校の花壇を整備して、花を育て、生徒たちの心が明るくなるような雰囲気作りを目指していま す。 ②取り組みを開始した経緯 平成23年に住宅街の真ん中にある学校に相応しい、緑の多い学校をつくることを目標にしました。 ③活動内容 年2回、市内の園芸農家の方を講師に迎え「花と緑のボランティア講座」を実施します。 PTA役員の方々がとても協力的で、特に年度末には、卒業式、入学式にあわせて、花壇の花が最 高にきれいになるように整備します。 平成27年度は特別に周年行事に合わせて、講師の指導で記念植樹をしました。 ④気をつけていること・苦労していること 学校の行事、PTAの行事との調整をして、無理なく計画しています。 ⑤この取り組みの成果 保護者の方がとても協力的で、生徒達もきれいな花壇に興味を持ってくれています。 ⑥今後の課題 上水中学校は緑が多いので、今後も花壇を増やしていきたいと思います。 事例27 花小金井南中学校の取り組み ~「花ボランティア」の活動のおかげで、いつもきれいな花でいっぱいです~ コーディネーター世話人:髙橋良枝・杉谷さつき コーディネーターの人数:2人 ボランティアの人数:約70人 ★わが学校・地域の概要(様子) 花小金井南中学校は小金井カントリークラブの北側に位置し、緑多い静かな環境にあります。平成 23年に特別学級も設置され、ここ2~3年で生徒数が増えてきました。穏やかで落ち着きのある雰 囲気の中学校です。 ★わが校の支援の取り組み 平成27年度より「学習支援ボランティア」を設置し、現在は家庭科の授業補助をお願いしていま す。「図書ボランティア」「花・園芸ボランティア」も盛んで、保護者、地域の方、卒業生の保護者 66名のボランティアさんが活動して下さっています。 ★わが校の特徴的な取り組み ~ 図書室はみんなの居場所・図書ボランティアの紹介 ~ ①目的 学校において、図書室での学習活動と読書活動を円滑に行うために、生徒および教職員への支援を 目的とする活動です。 ②取り組みを開始した経緯 当初、学校図書館協力員さんが図書活動のお手伝いを募り、有志の保護者で活動していました。平 成24年に初めてコーディネーターによりボランティア養成講座を開き、以来図書ボランティアとし て募集をし、ボランティア代表を置き連絡調整が始まりました。 ③活動内容 7組(特別支援学級)への読み聞かせ(毎週1回)、読書マラソン賞状・しおり・ブックカバー・ 手提げバックの作成、開館補助、図書清掃、書架掃除、蔵書点検、図書紹介(POP、先生方おスス メの本の紹介)。総括業務の代表を一人、読み聞かせ・ブックカバー作成にそれぞれ班長を置き、活 動と連絡のとりまとめをしてもらっています。 ④気を付けていること コーディネーターは代表と密に連絡をとるようにして、ボランティアさんの抱える問題点を把握 し、相談に応じて学校側と連絡調整しています。 ⑤この取り組みの成果 生徒のみなさんの本への関心が高く、たくさん図書室へ来てくれるようになりました。市内でも随 一を誇る貸し出し数をカウントしています。平成27年度の読書マラソン達成者、しおり賞達成者、 延べ人数は173名でした。 ⑥今後の課題 ボランティアさんが多人数ゆえ、当番日程などのとりまとめ連絡が行き届かないこともあり、調整 が難しくなってきています。今後は、もれなく円滑に連絡のできる体制を整える工夫が要求されてい ます。 未来を担う子どもたちを地域で育てる 小平地域教育サポート・ネット事業 (学校支援地域本部事業) 実践事例集平成 27 年度版 平成 28 年 3 月発行 編集 小平市教育委員会教育部地域学習支援課 〒187-0031 E-mail 東京都小平市小川町 2 丁目 1333 番地 TEL 042(346)9834 FAX 042(346)9578 chiikigakushushien@city.kodaira.lg.jp
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