インドと中国の古典医学 古代インドでは、アーユルヴェーダ(Ayu 生命

●インドと中国の古典医学
古代インドでは、アーユルヴェーダ(Ayu 生命、Veda 知識)という医学体系
が存在していました。記録によると紀元前三〇〇〇年ごろ、ヨーロッパよりも
随分古い時代に始まっているようです。ヴァータ、ピッタ、カパという、三つ
のドーシャ(体の性質)に分けて病いを捉えます。西洋の古典医学が神学信仰
に由来する感が強いのに対して、インドや中国は自然信仰が中心に据えられて
います。アーユルヴェーダと西洋の古典医学が類似する点としては、どちらも
体液障害によって病気が起こるという点です。
治療としては、薬物療法(植物・動物・鉱物)、運動、ヨーガ、瞑想、そし
て手術療法など広範に行われています。
紀元前八〇〇年ごろ、バラモン時代になると、彼らの医学的知識は拡大し、
糖尿病の存在、肝臓病の腹水、破傷風や丹毒についても記述がある。この時代
の治療の基本は食餌療法。そして下剤、吐剤、蛭治療、患部に針を打ち、少量
し ら く
の血を出す刺絡療法が用いられるようになります。学問としての医学は、西洋
の起こりと比較すると、インドで先に発達して、それが西に伝わったと考えて
もおかしくない。その証拠に、すでに当時のインドでは、天然痘の治療に人痘
法を行っています。(とはいうものの実際には、天然痘患者から移しとった生
のウイルスを使用したとすれば、大勢の死者が出たと思いますが・・・)種痘とい
う方法を知っていたというだけでも、ヨーロッパよりも二千年ほど先んじてい
たことになります。
中国は世界四大文明の一つである黄河・長江文明を拓いた国です。・・・(以
上、書き出し部分のみ抜粋)・・・・・
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