こちら - AwardSpace

ミリオネアの頭ン中
なりたい「わたし」になれる
9 つのミリオネアマインド
立ち読み版
大場 みきこ
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
1
ミリオネアの頭ン中
本編の前に必ずお読みください。
「ミリオネアの頭ン中-立ち読み版」(以下「本書」と記載)の利用に際しては、
下記注意事項をお読みいただき、守っていただく必要があります。
第1条
禁止事項
次に掲げる行為は違法行為とみなされます。
一. 本 書 に 改 変 を 加 え る こ と 。
二. 本 書 の 一 部 ま た は 全 部 を 著 作 権 保 持 者 の 書 面 に よ る 事 前 の 許 可 無 く 複
製および転載すること。複製および転載に使用されるメディアの種類お
よびデータ形式に関しては制限はなく、印刷物、オーディオ・ビデオ、
CD・DVD、インターネット等すべての媒体・方法を含みます。
三. 本 書 の 一 部 ま た は 全 部 を 著 作 権 保 持 者 の 書 面 に よ る 事 前 の 許 可 無 く 転
売すること。
四. 本 書 に 含 ま れ る 著 作 権 表 示 そ の 他 の 知 的 財 産 権 表 示 を 消 去 ま た は 剥
奪すること。
第2条
損害賠償
第1条に定める違法行為を利用者が行っていることが発覚した場合、損害
賠償金(「ミリオネアの頭ン中」正規版の販売額と違反件数を掛け合わせた
ものに違反者が不当に得た利益を加えた総額の 10 倍の金額)および法的
措置の履行にかかる費用を請求します。
第3条
再配布の許可
第1条に定める違法行為に抵触しない場合においてのみ、無料を条件とし
て再配布することを許可します。
附則
本使用許諾書は、平成 18 年 7 月 4 日から施行します。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
2
ミリオネアの頭ン中
立ち読み版もくじ
ミリオネアマインド 1
肯定的楽天家
4
ミリオネアマインド 2
ヴィジョンがある
6
ミリオネアマインド 3
ソウゾウリョクが豊か
8
ミリオネアマインド 4
ゲームを楽しむ
10
ミリオネアマインド 5
冒険家
12
ミリオネアマインド 6
行動主義
14
ミリオネアマインド 7
自分を表現する
16
ミリオネアマインド 8
コミュニケーション上手
18
ミリオネアマインド 9
ハートで行動する
20
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
3
ミリオネアの頭ン中
ミリオネアマインド 1
肯定的楽天家
“楽天主義は信仰であり、あなたを成功へ導いてくれるものです。希望と自信
なくして、何事も成し遂げることはできません。”(ヘレン・ケラー)
ポジティブ(Positive)「肯定的」の元々の意味を見てみると、オ
クスフォード英英辞書には次のように説明してあります。
「ある状況において、良い面を考えること。自信と希望を感じてい
る状態」
ポジティブとは物事の良い面を認め受け入れること、つ
まり起こったことやすでに存在するものの良い面を見て、それを自
信に繋げ、先々のことへの希望へと転換することです。
具体的には、うまく行った事は喜び、失敗や思ったように進まな
かった事柄は教訓として活かそうとする考えです。
失敗を教訓とするには、正しい分析とそれに基づいた改善策の
実行が不可欠です。
失敗したとき、多くの人は「間違い探し」の視点になりがちです。
問題を知らずして改善はできませんが、「間違い探し」の視点で分
析をすると、「何が良くなかったのか」という考え方になってしまい
ます。そんな自問の仕方では物事を善し悪しで判断していますか
ら「そもそもそんなことをやろうとしたこと自体が間違いだったの
だ」などという結論に達してしまいます。こうした「そもそも論」は後
ろ向きで、肯定的態度とは程遠いものです。
失敗に対して後ろ向きにならないためには「改善すべきポイント
を探る」という姿勢が必要です。
最初は問題がどこにあるのかを見つけるのが難しいかもしれま
せんが、あなたのサービスを利用する人(消費者、読者、リスナー、
ファン、観客など)の気持ちになってあなたのビジネスを見つめる
と、問題が見えて来ます。
気をつけなくてはならないのは「そもそも論」です。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
4
ミリオネアの頭ン中
失敗の原因として、「最初にビジネスを自分でやろうとしたのが
問題だった」と言うことは可能です。この問題に対して「最初からや
るべきではなかったのだ」などという結論に達したとしたら、その場
合は改善ではなく後退していますから、分析の方法が間違ってい
ます。一方、「ビジネスに詳しい友人に手伝ってもらう」という答え
になったのだとしたら、これは立派な改善策です。
楽天主義とは良いことが起こること、そしてそれが成功に繋がる
と信じること。未来のことについての考え方です。
楽天主義は未来にベクトルが向いていますから、予測はできて
も肯定的態度とは違って分析はできません。
未来のことに対しての基本姿勢はひとつ。
信じること、です。
自分を信じる、つまり自信を持つことが楽天主義の基本です。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
5
ミリオネアの頭ン中
ミリオネアマインド 2
ヴィジョンがある
“行動の伴わないヴィジョンは夢でしかありません。ヴィジョンの伴わない行動
は単に時間を費やしているだけです。ヴィジョンの伴った行動こそが、良い結
果をもたらしてくれるのです。”(ジョエル・バーカー)
成功している人々が口を揃えて言うことがあります。
「ヴィジョンを持ちなさい」
夢とヴィジョンの大きな違いは、そのディテール(詳細)にありま
す。
夢とは大きなポスターのようなもの。ポスターにはインパクトが
必要ですが、詳細は必要ありません。一方、ヴィジョンとは設計図
です。そこに映し出されているもの、描かれているものの詳細をそ
こから取り出すことができるものです。
また、ミリオネアたちの多くは、「ヴィジョンを持って、ゴールをし
っかり設定しましょう」と言います。
描いたヴィジョンが現実化した時点がゴール、という言い方もで
きますが、なりたい自分になるための道のりをレースに喩えるなら、
ゴールは達成すべき目標、ヴィジョンはレースの後の表彰式やメ
ダルと言えます。
つまり、ヴィジョンとはゴールを達成したことによってもたらされ
るもの、ということです。
たとえばマラソンでゴールを切るには、42.195km を走り抜くだ
けのスタミナが必要となります。2 時間代で走りたければ、スピー
ドも必要です。ペース配分や適切な給水のタイミングについても学
ばなければなりません。
もしあなたがこれらの条件を満たしていないのであれば、これら
は最終目標を達成するのに必要な条件であると同時に、あなたが
達成しなくてはならないゴール=目標になります。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
6
ミリオネアの頭ン中
このように大きな目標は小さな目標に分割することができます。
そしてこれら小さな目標もそれらを達成するためのさらに小さな目
標に切り分けることができます。
こうして大きな目標をどんどん小さくして行くと、どんなに大きな
目標でもほんのちょっと手を延ばすだけで達成可能な小さな目標
の集まりであることに気付くでしょう。
目標が決まったら、次はそこに至るまでの方法を決めます。
このとき、もっとも効果があるのがアニタ・ロディックが薦める
「10 アイディア法」です。
これは、どんな問題や課題があるにしろ目標を達成するために
実行できる項目を最低 10 個挙げる、というもので、誰にでも簡単
にできる方法です。
11 個以上思いつくなら 10 個で止まる必要はありませんが、ひ
とつの問題に対して 5~7 個のアイディアが出て来たところで手が
止まってしまうことがほとんどです。「これ以上思いつかない」と思
っても、無理やり頭を捻って必ず最低
10 個出してください。
アイディアが 10 個出たら、それを実行します。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
7
ミリオネアの頭ン中
ミリオネアマインド 3
ソウゾウリョクが豊か
“私たちの成功のレベルを決定しているのは私たちの想像力に他なりません。
そこには寛容性はこれっぽちもないのです。”(イソップ)
日本語の場合、ソウゾウと言うと二通りがあります。「想像」と
「創造」。英語では imagination と creativity です。
「想像力」とは、経験したことがないことを思い描き、アイディア
としてひとつの絵を描くことができる能力のことを言います。ヴィジ
ョンを描く能力と言いかえることもできます。「ああだったらもっと便
利だろう」「こうだったらもっといい」と思うことができる人になら誰
にでもあります。
一方、「創造」は文字が示す通り、モノを作り上げることです。辞
書には「独自のアイディアや新しいものを創り出す行為」とありま
す。創造力は、あなたの頭の中にあるもやもやとしたアイディアを
サービスや製品といった具体的な形にして世の中に送り出すため
に必要なものです。
想像力のないところに創造はありえません。また、想像ができて
も創造力がなければ、それを形にして世に送り出すことはできませ
ん。
世の中のビジネスはすべて、常にこの創造力を必要としていま
す。
人はひとつのことでいつまでも満足していてはくれません。常に
新しいモノや人を求めています。
これら新しいものに対する欲求は、いまあるものでは満足できな
いという人の本能に後押しされて生まれた創造の結果であり、私
たち人類がこの世にある限り決してなくならない需要です。
想像や創造は、欲しい物がなければ「誰かが作ってくれないか
なー?」と待つのではなく、「だったら自分で作ればいいんだ」「ど
こかを工夫できるはず」と行動を起こすところに生まれます。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
8
ミリオネアの頭ン中
もしあなたが「ビジネスは競争」と思っているのなら、あなたのビ
ジネスはさまざまな場面で苦戦を強いられることになるでしょう。
競争とは同じ条件で戦うということ。同じコンセプト。同じデザイ
ン。同じ味。同じ機能。すべてにおいて「同じ」ですから、どんぐり
の背比べです。
競争相手の動向を見るのは、他に誰もやっていないことを探す
ためです。同じ分野の製品であっても、あなた自身をそこに反映さ
せることで新しいものを創り出すことができます。他とは違った新
しさは商品のセールスポイントとなり、お客さんを惹きつけます。
常識に捕らわれていると、新しさを見つけるための「非常識」に
気付かずに見過ごしてしまうことになります。
「〇〇はこうあるべき」「〇〇でなければ××できない」などとい
う思いこみは、創造力にとって最大の障壁です。たとえこれまでに
ない非常識とも言える新しい方法を思いついても、「こうあるべき」
という意識がそれをアイディアのリストから削除してしまいます。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
9
ミリオネアの頭ン中
ミリオネアマインド 4
ゲームを楽しむ
“人生とはゲームに過ぎません。そしてこのゲームの目的はルールを学ぶこと
です。”(アシュレイ・ブリリアント)
人生とはまさにゲームです。サイコロの目が 1 のときもあれば、
6 のときもあります。たくさん進んだと喜んでいると、1 回休みのマ
スで止まることもあります。どんなことが起こっても、そこから何か
を吸収し学ぶことができます。学びがあるところには成長があり、
成長することによってゴールへと到達することができます。
最終的にどうコマを進めるかはあなたの決断です。他の人の意
見を聞いた結果が自分の思ったこととは違っていたとしても、逆戻
りはできません。
ゲームというからには人生にもルールが付き物です。ルールを
知らずしてゲームを楽しむことはできません。
ゲームを続けていると、いろんなことを経験します。同じことが
起こるということはほとんどありませんが、似たようなことが起こる
ことはあります。こんなとき、私たちは過去の経験を活かして新し
い出来事に取り組みます。
この「経験を活かす」ことがすなわち「学び」なのです。経験する
だけで次に活かすことができなければあなたは成長しているとは
言えませんし、成長しなければゴールに到達するのが難しくなりま
す。
この学びの過程が「ルールを知る」ことです。
ゲームはひとりでは楽しめません。個人競技であっても、必ず対
戦相手がいます。また、ゲームには審判がつきもの。ゲームに参
加する人がふたり以上ある限り、あなたはチームの一員です。
ゲームをする上でもっとも大切なことはルールを理解し、それに
したがってゲームを進めること。審判と相手を尊重することです。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
10
ミリオネアの頭ン中
チームプレイとは他の人を尊敬し、その意見を尊重することであ
って、言いなりになることとは異なります。
他の人の意見を尊重するとは、あなたに経験から来る考えやア
イディアを提供してくれたことに対して感謝の態度を表すことであ
り、その意見を必ず採用するというのではありません。
他の人の意見は、分岐点に立ったときの参考でしかありません。
最終的にどの道を選ぶかを決めるのはあなたです。
他人のためにいやいやながら働いている人は多くいます。相性
の悪いボスのために働くのがイヤだと愚痴る人も少なくありません。
もし自分が「辞められない」と言っていることに気付いたら、それ
は「辞めたくない」の別の表現ではないか、一度考えてみましょう。
楽しめないと思ったら、自分のために考え、積極的に新しい道を
探し始めることです。
会社を離れたくないのであれば、社内で別の環境を得ることは
可能ですし、そうなるように働きかけなくてはなりません。
人生はゲームなのですから、楽しくなくては意味がありませんし、
楽しめるようにこれだけ多くのオプションが用意してあります。
もしあなたの人生がすべて決められたもので、すでに出来上が
った映画の主人公のように 1 分 1 秒でも狂いなく同じ行動をする
のだとしたら、こんなにつまらないことはありません。
オプションが多いとどれを選んだらいいのか迷いますが、基本
はあなたが好きなものを選ぶことです。
人生の途中には思うようにいかなかったりする瞬間があるもの。
そのときも、好きなことをやっていれば後悔にはなりませんし、成
功するまで続けて行こうと思うことができます。
楽しさの中にこそ、成功のタネがあるのです。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
11
ミリオネアの頭ン中
ミリオネアマインド 5
冒険家
“自分の領域を広げることや心地よい場所から踏み出すことを恐れてはいけま
せん。そこにこそ喜びと冒険があるのですから。”(ハービー・ハンコック)
成功者の言葉を聞けば聞くほど、彼らはまるで冒険者のようだ、
と思ってしまいます。実際、成功した人は程度の差はあれ冒険を
好むようです。
冒険家、というと危険なことをやる命知らず、という印象がある
かもしれませんが、本物の冒険家はそれとは程遠い存在です。達
成しようとする目標が普通の人が思いつかないような過酷なものと
いうだけであって、自殺行為に走っているのではありません。また
冒険家はゴールを達成すると同時に無事に帰ってきて初めて成功
だと知っていますから、無謀な計画は立てません。一歩間違えれ
ば命取りということも分かっているので、それだけ詳細に渡って計
画をしますし細心の注意を払って準備をします。
詳細なリサーチとそれに基づいたプランを立てることで成功の確
率を高めることができます。
冒険とは成功するために挑戦するものです。成功の可能性が低
いと分かっていて冒険をする人はいません。
冒険をしようとするとき、もっとも大切なのは自分の能力を把握
することです。
このとき大切なのは、第三者的な目で自分を見つめること。過
大評価したり逆に過小評価しないよう、冷静に判断することが必要
です。
本物の冒険家はこのステップを決しておざなりにはしません。
生きて帰って来てこそ意味があるということが分かっていますし、
能力の範囲内でできることは冒険ではなく、限界に挑戦して初めて
達成感が得られるということを知っているからです。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
12
ミリオネアの頭ン中
冒険家にもっとも必要とされるのは集中力です。
常に危険と隣り合わせという状況で余所見をしていては、足もと
のクレバスを見逃してしまったり、やらなくてはならないこととは逆
のことをやってしまったりして命取りにもなりかねません。
自分に挑戦するとは、経験したことのない領域に足を踏み入れ
ることです。これまでにやったことのないことをやったり、記録に挑
戦することです。
過酷な状況の中であなたの冒険を成功に終わらせるためには、
もう一歩も進めないと思ったところであと一歩を踏み出すことです。
そしてこの「もう一歩」があなたを成長とその先に待っている成功
へと導くのです。
本物の冒険家でギャンブルに出る人はいません。というのも、彼
らはギャンブルは高い確率で生命の危機に繋がることを知ってい
るからです。ギャンブルとはうまく行く確率が宝くじ並に低いもので、
だからこそギャンブルなのです。
リスクとは、一歩間違えると危険な状態になるものですが、しっ
かり計算し分析することで命取りにはならない状況で歯止めをか
けることが可能なことを言います。
時に敢えてリスクのある選択ができるのは成功者にとってはと
ても大切な資質です。
リスクとは計算できるものです。計算のできないもの、あるいは
計算せずに突っ込んでしまうのはギャンブルでしかありません。
たとえギャンブルで 1 度は当たったとしても、その方法ばかりを
選択するようなビジネスは決して長続きすることはありません。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
13
ミリオネアの頭ン中
ミリオネアマインド 6
行動主義
“考えないこと。考えることは創造の敵です。考えるとは自意識であり、どんな
ものだろうと自意識は誉められたものじゃありません。物事は「やってみる」こ
とはできません。とにかくやるしかないのです。”(レイ・ブラッドベリ)
道はときとして隠れて見えないことがあります。道を隠してしまう
のは、あなたの思い込みや言い訳、未来に対する恐怖などです。
道は見えないだけで、必ずそこにあります。あるいは単に見えな
いと思っているだけです。これ以上の道はないように見える時こそ、
勇気を持って一歩を踏み出すこと。踏み出せば道はそこにあること
に気付くでしょう。
そうして一歩を踏み出した人たちから、「やってみたらできた」
「思ったより簡単だった」などという感想を聞くことがあります。「思
ったより」と言うことは、あなたを引きとめているのはあなたの思い
こみに他ならない、ということです。
先に待ち構えているで「あろう」困難の多くは人の頭の中にある
ものであって、実際に存在するものではありません。
また、困難に直面しても、それに立ち向かおうという気力があれ
ば、必ず乗り越えることができます。
「誰でも 100 発 100 中の雨乞い祈祷師になれます」
この 1 行を読んで、「えっ?そんなの無理だよ」って思いました
か?いえいえ。これは決して無理ではありません。むしろとても簡
単なことです。
コツは決してやめないこと。何日、何週間かかろうが、雨が降る
までやり続けること。
この「しつこさ」「あきらめない態度」が 100 発 100 中の雨乞い
祈祷師を生み出します。
あなたも 100 発 100 中の雨乞い祈祷師になりましょう。難しい
ことはありません。目的のものが手に入るまでやめないこと。雨が
降るまで祈りつづけることです。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
14
ミリオネアの頭ン中
やめずに続けていると、それが面白くなって止められなくなって
きます。まるで中毒です。
成功者は自分がこうありたいと思う姿に至るための習慣に中毒
になっています。
中毒には禁断症状が付き物です。それがなくてはいてもたって
もいられないという気持ちが、体の反応となって出てくるようになり
ます。ここまでくれば、その習慣はもうあなたの本能となっていると
いうことで、止めようと思ってもなかなか止められるものではありま
せん。
禁断症状が出るようになればこっちのものです。もうそれ以上は
考える必要はありません。後は体が求めるままに続けていればよ
いのです。
新鮮なお刺身を食べたいとき、あなたは「お刺身食べた~い」と
叫びますか?あるいはスーパーに行きますか?それとも漁港へ行
きますか?
雨乞いと同じで、「叫ぶ」オプションを選んだとしても買ってきてく
れそうな人がいるところで誰かがお刺身を買って来てくれるまで叫
び続けていればいつか必ずお刺身を食べられます。
できるだけ早く確実に食べたいというのであれば、自分で買いに
行くことです。スーパーは便利ですが、新鮮さにこだわるのであれ
ばやはり漁港や魚市場へ行くことです。けれども何と言っても一番
新鮮なのは、自分で漁船に乗りこんで釣り上げたその場で刺身に
して食べることでしょう。
欲しいものがあるときには、それが手に入るところへ出かけて行
くこと。これが一番手っ取り早くて確実な方法です。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
15
ミリオネアの頭ン中
ミリオネアマインド 7
自分を表現する
“仕事とは、私たちの能力を表現することです。”(エドワード・ギボン)
「人生はマーケティング」などと言ってしまうと、「いいや、自分は
セールスなんてしたことはない」「自分を売るなんてとんでもない」
と思われるかもしれませんが、社会の中にあって自分が持ってい
るものや自分自身を売らずに生きている人はいません。
あなたがどこかの会社で働いているのであれば、自分のスキル
と時間をその会社に売り、その見返りとしてお給料をもらっていま
す。
そのお給料もどうせもらうんだったら、できるだけたくさんもらっ
た方が嬉しいですね。そのためにも、あなたの魅力を表現するマ
ーケティングが必要になります。
自分や自分の商品の魅力が十分に発揮できていないと思うなら、
まずはあなたやあなたの商品の特徴を長所だけでなく、短所もひ
っくるめて書き出します。
こんなことを言うと「短所をさらけ出したら魅力どころかダメージ
だろう」と思われるかもしれませが、実際には短所は自分が思うほ
どの短所ではなく、かえってそれが個性だと受け止めてもらえる場
合が多いのです。
あなたやあなたの商品に最も必要なのは他にはない特徴です。
そしてその特徴を存分に表現し、短所を取り繕ったり隠したりする
ことなくそのまま表現することです。
長所がしっかりしていれば、短所も魅力のひとつとなります。
外資系の企業では面接時に「あなたがいままでに達成したこと
は何ですか?」と必ず聞かれます。普段から自分が作り上げたも
のや最後までやり遂げたことを「達成」として誇りに思っていないと、
こうした質問の場で言い淀んでしまい、自分の長所を表現する一
番のチャンスを逃してしまうことになります。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
16
ミリオネアの頭ン中
あなたの個性は小さなところに出てきます。
「嬉しい」気持ちを普段からしっかり拾って行きましょう。自分に
ついて「嬉しい」と思う気持ちが誇りであり、達成感です。
もっとも大切なのは、何かを達成したときや誉めてもらったとき
だけでなくあなたが普段からやっていることを誇りとすることです。
自分の「仕事」ではなく「スキル」を誇ること。そして最終的には
「自分自身」を誇ること。
あなたの個性にさらに磨きをかけましょう。
磨きがかかると、人が認めてくれる頻度も多くなりますから自信
に繋がります。そうすればあなたも「私は世界中どこででも生きて
行ける」と胸を張って言えるようになります。あなたを支えているの
は道具や仕事に対する誇りではなく、あなたの個性だからです。
ビジネスのみならず、スポーツや芸術でも「ここが勝負所」となる
と、ついつい緊張してしまうものです。
緊張とは自信がないとき、自分以上のものを出そうとしたとき、
あるいは自己意識が強すぎるときに起きる心の状態です。
緊張すると、体がこわばり、自分をうまく表現できなくなります。
そのために、思ったように物事が運ばなくなります。
ここ一番の場面にあって、大切なのはリラックスすること。自分
自身をそのまま表現すれば、物事は大抵うまく行きます。
「いざ」というときこそ、あなたを存分に表現することです。あな
たという存在は他にはありませんし、この世に「ひとつ」のあなたが
創り出す商品やサービスも、そこにあなた自身が反映されている
限り他にはないものです。
日ごろの準備と自分を表現するすること。
このふたつがしっかりできていれば、自信に繋がります。
後は深呼吸をして、リラックスすること。
自信がない、と気付いたら、肩を揺すって力を抜きましょう。
リラックスすれば、必ずできます。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
17
ミリオネアの頭ン中
ミリオネアマインド 8
コミュニケーション上手
“コミュニケーションでもっとも大切なことは、言葉にならない部分を聞くことで
す。”(ピーター・F・ドラッカー)
英語のコミュニケーション(communication)の com には「共
に」という意味があります。
つまり、コミュニケーションとは他の人と考えや情報を「共有」す
ることであって、自分ひとりだけでは成り立たないものです。
ときどき、一方的に話をするばかりで相手に話をさせない人がい
ます。これは単なるお喋りにすぎません。
一方、人よりたくさん話をする人でも相手が笑ったり顔をしかめ
たりするのを見て、巧みに話題を切り替えていく人もいます。
会話の後に「楽しかったな」「またお喋りしたいな」と思える内容
だったら、それは考えや感情を共有できたという証拠。コミュニケ
ーションがきちんとできていた、ということです。
企業と消費者の間にもコミュニケーションは欠かせません。
消費者とのコミュニケーションというと、購入後のサポートや苦
情の取り扱いと思ってしまうかもしれません。これらももちろんとて
も大切な要素ですが、それ以前に「お客さんは何を欲しがっている
のか」という需要を把握するのが最も重要です。お客さんの「あれ
が欲しい」という考えがしっかりキャッチできていないと商品は売
れません。また、あなたが提供する商品やサービスの良さをお客
さんに分かってもらえないと、お客さんは財布を開いてはくれませ
ん。
聞こえにくい声を聞き取ることができる人が勝者になれるのです。
このように、コミュニケーションとは他の人との感情や考えの「共
有」があって初めて成り立つものです。この原則を理解し、相手の
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
18
ミリオネアの頭ン中
ことを考え反応を見ているのに、なかなかうまく行かないことがあ
ります。
こうした行き違いをなくし感情や考えを共有するにはまず、相手
とあなたが同じグラウンドに立つ必要があります。
「同じグラウンドに立つ」とは、背景を共有すること。あるトピックに
関して、お互いがある程度以上の理解を持つということです。
同じグラウンドに立つと、後のコミュニケーションが楽に展開しま
す。
コミュニケーションの基本である「共有」をするには相手のことを
理解しなくてはなりません。相手のことを知るには、会話の中で
「聞く」姿勢になる瞬間が必要です。これをアクティブ・リスニングと
いいます。ポジティブな態度で自分の解釈を加えず、相手が実際
に言っていることは何なのかを聞くこと。あなたの積極的な姿勢に
相手もリラックスしていろんな情報を与えてくれます。
人とコミュニケーションが上手く取れるようになると、コミュニケ
ーションの相手にいろんな名前が付き始めます。
友人、知人、ファンなど。
一旦名前が付くと、それはあなたの資産となります。
これがネットワークです。
ネットワークはあなたの大切な資産です。ネットワークを征する
者は世界を征します。
ネットワークの基本はコミュニケーションです。小さな所から広
がる可能性を大切にしましょう。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
19
ミリオネアの頭ン中
ミリオネアマインド 9
ハートで行動する
“もしあなたの人生に何の情熱もないのだとしたら、あなたは本当に生きてい
ると言えますか?情熱を傾けられるものを見つけなさい。何だって構いません。
あなたがそれになり、それがあなたになったとき、素晴らしいことがあなたのた
めに、あなたの身の上に、そしてあなたであるが故に起こることに気付くでしょ
う。”(T・A・アームストロング)
成功している人たちはビジネスの他にチャリティや環境問題など
に積極的に取り組んでいます。
こうした「誰かのために」「地球のために」という意識は、ビジネ
スに改革をもたらします。
環境に優しいハイブリッド・カーが初めて市場に登場したのもそ
うした意識があってこそですし、オーガニック商品が以前より増え
たのも食物に対する意識が高まったからだと言えます。
自分の商品は世界を変えていると信じること、そしてそう信じら
れる商品を作ることです。
単にお金持ちになることはできますが、人があなたを信用しない
のであれば意味はありません。そんなお金は泡のようにすぐに消
えて行きます。
詐欺や粗悪品の販売で一時的に荒稼ぎしても長続きしません。
人の口に戸は立てられませんし、インターネットで情報交換が簡単
にできるようになった現代ではなおさらです。
ビジネスとはあなた自身であり、あなたの評判に成否がかかっ
ています。お客さんだけでなく、あなたのビジネスに関わっている
すべての人に公平でなければなりません。ズルをしたり、お客さん
からお金を毟り取ろうなどという考えは、そのときはうまく行ったと
してもいずれは高く付いてしまいます。
何をやるにしても正しい姿勢で、正しく利益をあげること。
あなたの成功は、他の人にとっても成功なのです。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
20
ミリオネアの頭ン中
情熱は人を感動させ、突き動かします。
情熱があるとき、人はさまざまなことを犠牲にできます。そして、
その犠牲を犠牲とも思わずに没頭することができます。寝ても覚め
ても、頭の中はそのことでいっぱいです。
この没頭が集中力を生みます。ひとつのことに集中しているの
で、どんなに小さなことからもヒントを得ることができます。そして
それが作品やパフォーマンスとして表に出てくるのです。
そしてもっとも大切なことは、あなたの情熱を他の人と共有する
ことです。
あなたに情熱があるのなら、それを文章にし、絵を描き、写真に
撮り、録音して他の人とシェアしましょう。それがどんなものであれ、
情熱は言葉を越え、メディアを越えて伝わります。情熱のある人や
その作品を、人は決して拒絶することはありません。
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
21
ミリオネアの頭ン中
立ち読み版奥付
本書のフルバージョンに関する詳細は以下の URL でお読みいただけま
す。
http://rhythmofnature.awardspace.com/millionairemind/
メルマガオーナーさん、ブログオーナーさん
無料でフルバージョンを Get しませんか?
以下の条件を満たすメルマガオーナーさん、ブログオーナーさんには無料
でフルバージョンを提供いたします。
● 発行部数 2000 部以上のメールマガジンまたは 1 日平均アクセス数
が 500 以上のブログ
● メルマガまたはブログ上で本書のフルバージョンを宣伝をしていただ
ける方
ご希望の方は下記 URL の募集要項をご確認の上、以下のアドレスまでメ
ールにてご連絡ください。
募集要項 URL
http://rhythmofnature.awardspace.com/millionairemind/promotion.htm
メールアドレス
rhythmofnature@mail.com
©Mikiko Oba – All Rights Reserved
22