四天王寺和らぎ苑 医療福祉センター 周辺さくらMAP 四天王寺 和らぎ苑 季刊誌 ② ① ③ 第51号 のぼりとくだり 春号 発行日:平成28年4月 四天王寺和らぎ苑 山野恒一 桜の便りが届き、野原は美しい緑で覆われる季節となりました。私にとって4月 はいつも希望に溢れた月、右肩上がりの月でした。しかし、平成26年5月に前立腺 癌が判明し、昨年の11月に前立腺がんの全摘手術を受け、合併症で今年の3月まで 病院にお世話になりました。この4月は右肩下がりの人生を体験する月となりまし た。現状に立ち止まらず、前進し、未来に向けて取り組むことが大切だと常々思っ ていた私にとって、今回の入院では自分の生き方を考え直す時となりました。 私達の住んでいる世界は喜びと悲しみをはっきり区別し、喜んでいる時に悲しむ ことはできないし、悲しんでいる時は喜べないと思い込んでいました。そうして無 意識のうちに、悲しみや痛みはどんな代価を払っても避ける努力をしてきた自分に 気付きました。死や病、そして人間の悲しい現実は自分の追い求めている幸せを遠ざけ、人生のゴールに到達する のを妨げるものだと思っていました。しかし、オリンピック出場選手が厳しい訓練の後にその栄光を掴むように、 悲しみや苦しみの真っただ中に真の喜びが隠されているのではないかと今回の長い入院生活を通して思うようにな りました。悲しみ苦しみと喜びは切り離してではなく、同時に私たちに迫って来るのが現実のようです。水戸黄門 ↑↑↑『桜マーク』は桜のビュースポットです。 ①富田林ケアセンターけあぱる:敷地の中にキレイな池があり、春には桜が広がりをみせま す。池の周りを散歩させていただくことができ、様々なシーズンでその四季折々の散歩が楽し めます。 ②向陽台小学校:歩道に面して美しい桜が私たちの目の前に広がります。春は私たちのフォト スポットになっています。 ③金剛東グラウンド:当苑からは少し離れていますが、広い敷地に美しい桜が立ち並びます。 の主題歌のようにまさしく「人生楽ありゃ苦もあるさ」です。運動選手が厳しい練習の後に栄光を掴むように、苦 しみの中にこそ何かが生まれるのではと思うと、苦しみ、悲しみ、苦痛を私たちは忍耐をもって受入れることが出 来るようになると思います。 今回の入院ではまた私の人生が右肩下がり(下降)に変わってしまったのかなと思い、少し寂しさを感じたのも 事実です。「もっと上を目指せ」と言う声が私の心にいつも聞こえていたのは「そうすればもっと多くの人に良い ことができる。」と言うもっともらしい信念が心に沁み込んでいたからかもしれません。しかし、私達がかかわら せて頂いている障がい児・者の療育は上昇志向ではやってはいけません。彼らは何か成功をおさめることを期待し 編集後記 平成28年度が始まりました。新任、新人職員の方々と共に、今年度も元気に!楽しく!和らぎ苑を盛り上げ ていきたいと思います。また、この広報誌「和っはっはっ」に関しても、様々な情報を発信していきたいと思 いますので、これからも変わらずよろしくお願い致します。 ていませんし、和らぎ苑が有名になることも期待していません。むしろ、私たちが彼らの目線に下りて行き、彼ら の思いを推測し、彼らに仕えていくやり方が求められています。下に降りて行く右肩下がり生き方が求められてい ます。右肩下がりは一見自分自身を否定するかのように思われるかもしれませんが、私たちの仕事場では大変重要 発行者:四天王寺和らぎ苑 広報誌編集委員会 発行所: 四天王寺和らぎ苑 〒584-0082 富田林市向陽台1-3-21 Homepage Http://www.shitennoji-fukushi.jp/yawaragien ℡0721-29-0836(代) FAX 0721-29-3916 E-mail yawaragien@shitennoji-fukushi.jp な事かと思われます。 この6年間、和らぎ苑の施設長として色々なことを考えながら働かせていただきました。この間、利用者さんとご 家族、同僚の皆様とご一緒に過ごさせていただき、多くの楽しい思い出を戴き心から感謝しております。ありがと うございました。後任の施設長、塩川智司先生も続けてよろしくお願い申し上げます。 レクリエーション報告 28年度ご挨拶 3階フロア 支援長 井本 尚之 3階フロアで支援長をしております、井本尚之です。よくナオユキと間違われますが、 実はタカユキです! 新年度のご挨拶ということで、3階フロアの取り組み(ウリ)などを少しご紹介させてい ただきたいと思っております。一つの柱となっているのが、散歩への取り組みです。外 気に当たることで、骨の形成や気分転換を図るなどの目的もあり、基本的に毎日午前 中に2名~4名程度のご利用者を対象として、これは皆が1年を通じて平均的に散歩に 出掛けることが出来るように、表を用いて取り組んでいます。天候が悪い日などもあり ますので、その時は、環境を変える工夫を凝らし、苑内の散歩に切り替える場合もあ ります。3階フロア職員の熱い想いが一丸となり、昨年度はお一人20回程度散歩に出 かけることができました。 様々な取り組みを試行錯誤しながらではありますが、今後もご利用者の方に喜び、 楽しんでいただけるようなことをし続けていきたいと思っておりますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。 3階フロア 支援長 大石 一徳 快い春眠に床離れの悪い毎日を迎えております。 早いもので和らぎ苑に入職し15年目、2階フロアから3階フロアへ異動し3年目を迎 えました。和らぎ苑職員の古株として各階の隔たりを無くし、1つの施設として和らぎ 苑を利用して下さる全てのご利用者が笑顔で過ごしていただけるよう取り組んでいき たいと思っております。 この春も新しい職員が多く入職し、新しい風として和らぎ苑の雰囲気もますます活気 づいております。ご利用者の方々にとっても良い刺激になっているのではないでしょう か。 今年度も日々の生活では散歩・外気浴を実施し季節を感じながら気分もリフレッシュ していただき、施設全体行事やレクリエーション等でもご利用者同士の交流を深め、より充実した日常を過ごしていただ けるように、各フロアの特色や強みを活かし、より良い支援を行ってまいります。 2階フロア 支援長 佐田谷 晋 今年度も桜の訪れとともに新しいスタッフを迎えフレッシュな気持ちで新年度を迎えま した。早いもので、和らぎ苑も16年目を迎えます。開所当初より私は和らぎ苑で勤務さ せて頂いており、当時を振り返りますと建物はあるが備品が揃っておらずで困ったり、 なにをどのようにしていくべきなのかわからず、無我夢中の毎日でした。16年の間、たく さんの楽しい思い出、嬉しい思い出、そして悲しい思い出もあり、一言では書き表せま せん。ご利用者の方々といっしょに、私自身も年齢を重ね、「光陰矢の如し」という言葉 を身に染みて実感しております。その間にご家族の方やご利用者の皆さまからいろん なことを学びました。その中でわたくしが大切にしていることは、個人を尊重し、ご利用 者にあった支援をしていくことであると思っています。これからも一層努力していきます ので、今後ともよろしくお願いいたします。 ポプラ 支援長 堤 智一 通園ポプラは現在26名の方にご利用いただいております。昨年からは、18歳未満の 在宅生活をされている方々を対象とした児童発達支援事業と放課後等デイサービス事 業も開始しました。今年度は「地域相談室」を新設しました。これも和らぎ苑が目指して いる「地域になくてはならない施設」として、少しでも在宅生活されているご利用者様の お力になれたらと考えております。そしてこれからも苑全体で「在宅」支援の充実を実 現するために必要なサービスを考えていきます。通園ポプラをご利用いただいている 皆様にはこれからもいろいろとご意見を頂けたらと思っております。活動については職 員が2名変わりました。今までとは違った雰囲気、活動内容を提供させていただけると 思います。今年度も皆様にたくさんご利用いただき毎日『安全』で『笑顔』の絶えないポ プラを目指します。どうぞよろしくお願いいたします。 2015年9月~2016年3月 入浴デー 四季に合わせて、その季 節に合ったお風呂を楽し んでいただこうと、シーズ ンごとの入浴剤デーを実 施しています。例えば、こ れからの季節ですと、端午 の節句に合わせて「菖蒲湯」、寒い冬の日には 「ゆず湯」など、入浴剤に加えて本物の菖蒲やゆ ず等と併用して楽しんでいただいています。 青空ランチ 9月から10月にかけ て、気候のいい日を 利用して、青空ランチ を催しています。昼食 を屋上に運び、柔ら かな日差しと、秋の 空気を感じながら、昼 食を食べて頂いてい ます。和らぎ苑の屋上は、PLの塔がすごく大きく 見える、眺めの素晴らしいロケーションになってい ます! 鬼とチョコ もうすぐ節分とバ レンタインの2月と いうことで鬼とチョ コをコラボレーショ ン 鬼がチョコを食べに 行くぞ~!ということで、エレベーター前にこん な装飾をしました。鬼が金棒ではなく?スプー ンやフォークを持ってバレンタインチョコへ突 進! そんなイメージです。 鬼の表情や髪の毛、パンツはご利用者の方 と一緒にデザインしました。十人十色な鬼さん 達です。惜しいなと個人的に思った私、企画者 としては、ハートは茶色にしたほうがチョコっぽ かったな。。。などなど、様々なレクリエーション を企画している我々職員です。 ビンゴ大会 手作りひな壇 入浴がお休みになる日曜日を利用して、ご利用 者みなさんで楽しむことが出来るレクレーションを 実施していますが、これはその1つ『ビンゴ大会』 です! これはビンゴカードを用いて行うビンゴゲームと はちょっと趣向を変えまして、チーム対抗戦で行 いました。チームごとにビンゴの枠に好きな数字 を並べて行って、その数字の列が先に揃った チームが優勝という形で行われました。ビンゴの 数字もくじの形を取り、ご利用者が1つづつそのく じを引いていく事で、ご利用者が見ているだけに なってしまわないように配慮がされていました。 チーム一丸となり、大いに盛り上がったレクになり ました! カラフルな柄の色紙を 折り、ご利用者の顔を貼 り付けた手作りひな人 形!それを赤い模造紙 に貼り付けていくと、な んとご利用者皆さんでひ な壇です。皆さん勢揃い で、ご利用者、ご家族、 スタッフ見上げて鑑賞し てしまいました。
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