コンピュータシミュレーションの魅力 ∼あなたのパソコンの中のもう一つの世界∼ パソコンをお持ちの方であればどなたでもご参加頂けます MAS基礎編 マルチエージェントシミュレーション NPO法人HSF公開講座・市民のサピエンティア 近藤勇や沖田総司が斬り込んだ どこに引っ越しするのでしょうか? 幕末・元治元年6月5日の池田屋事件 トーマス・シェリングの分居モデル 戦闘の様子をコンピュータの中で再現? 2005年度ノーベル経済学賞受賞者 ぶんきょ お待たせ致しました 昨年12月に開催された「入門 編」から早くも半年が経過しま した。3月に予定されていた「基 礎編」は、諸事情のため開催が 遅れておりましたが、多くの皆 様のご期待に応え、今回ようや く実現にこぎつけました。 教科書のご案内 昨年12月の「入門編」におい ては、ご参加いただく皆様には 下記の書籍を教科書としてご持 参頂いています。今回からご参 加の方は、各自こちらをご購入 ください。(事務局からは、今回 はご購入の斡旋を行いません が、どうしても入手困難などの 場合にはご相談ください。) 山影進『人工社会構築指南』(改 訂新版、書籍工房早山、2008年) 主催 共催 NP O法 人H S F 人 間 の 安 全 保 障 お問い合わせ seminar@hsf.jp 東京大 学・難民移 民 ドキュ メンテーシ ョ ンセン ター あなたのパソコンは大いなる力を秘めている コンピュータをメール、ワープロ、 ウェブサイト閲覧などにお使いの方は たくさんいらっしゃると思います。で すが、その本来の姿である「計算 器」としてお使いの方となれば、いか がでしょうか? コンピュータには、その計算能力 を活かしたシミュレーションという 得意分野があります。社会科学をご専 攻の方や、社会の問題に興味をお持 ちの方は、是非シミュレーションを 学んでください。あなたのコンピュー タの中に社会を作り、それを動かして 実験し、法則を見出すことができる のです。うそではありません。また、 こどもだましの不完全なものでもあ りません。技術は複雑なことを簡単 にできる方向へと日々進化していま す。だれにでも、そのお手元のパソコ ンで高度なシミュレーションができ る時代なのです。一度挑戦してみた が、あきらめた。そういう方も大歓 迎です。 ノートPCをお持ちの方であればど なたでもご参加いただけます(機種は 問いません)。使用するソフトの設定 などもスタッフがきめ細やかにお手 伝いします。なにより今回の目 玉は講師陣です。第一線の研究 者であるだけでなく、分かりや すい講義に定評のある優れた先 生方です。この機会に是非、コ ンピュータシミュレーションと いう新たな世界を体験してくだ さい。 この講義は、昨年12月に開催 された入門編を踏まえたコース ワークとして想定しています。今 回からのご参加も大歓迎です。 7/20 日時 土曜日 午後1時∼7時 2回休憩 会場 東京大学駒場Iキャンパス 理想の教育棟(21Komcee) 事前登録が必要です ※簡単な ご登録・詳細はこちら http:// hsf.jp ウラ面もご覧下さい 講 師 の 先 生 方 ※ あいうえお順 さかもと たくと 阪本 拓人 先生 • 東京大学助教 • 著書『領域統治の統合と分 裂ー北東アフリカ諸国を事例 とするマルチエージェント・ シミュレーション分析 (人工 社会の可能性04)』他 みつつじ かつま 光 克馬 先生 • 東京大学学術研究員 • 共訳書『世界政治と地域主義 (副題)世界の上のアメリカ、 ヨーロッパの中のドイツ、ア ジアの横の日本』他 やまかげ すすむ 山影 進 先生 • 青山学院大学教授 • 著書『人工社会構築指南(シ リ ーズ 人 工 社 会 の 可 能 性 1) )』他多数 この講座では、マルチエージェント・シミュレーション(MAS)と呼ば れるコンピュータシミュレーションの技法と社会現象へのその応用を紹介 します。また、受講者にMASのモデル作りをじかに体験してもらい、コン ピュータシミュレーションの世界を楽しんでもらいます。 MASは、コンピュータのなかにさまざまな「社会」(村落、会社、国家、 国際社会など)を思い思いに構築することができるシミュレーション技法 です。人工的に構築した社会のなかで、さまざまに条件を制御しながら、 個々の「エージェント」(村人、会社員、国民、国家など)に相互作用を 展開させ、そこで生じる変動を観察し分析することで、対応する現実社会 に対する理解を深めることができます。また、人工社会に対してさまざま に介入を行うことで、現実社会に対する特定の政策の効果を検証する政策 実験も行うことができます。 入門編(昨年12月)の前半では、このような社会現象のMASを、特に国際危 機や人道危機、平和構築や開発といった分野への適用を念頭に、デモンス トレーションも交えながら解説しました。また、こうしたシミュレーショ ンを行ううえでの敷居がハードウェア・ソフトウェア両面で低くなってき ていることを強調したうえで、講座の後半では、MASを受講者自身に体験し てもらう初歩的なチュートリアルを実施しました。山影進『人工社会構築 指南』(改訂新版、書籍工房早山、2008年)に沿って技法を学びつつ、同 書に付属の汎用型MASシミュレータ artisoc(アーティソック、簡易版)を 使って簡単な人工社会のモデルを実際に幾つか作ってもらいました。 入門編から少し発展する形で、この基礎編においても、コンピュータの なかで社会を作り込む楽しさと手軽さを̶̶できれば有用性も̶̶大いに感じ 取ってください。 人間の安全保障とは 従来の安全保障は、国家によ る国民の保護を意味していまし た。敵は国外にあり、国民は主 に武力で他国の侵攻から守られ る−−このような考え方が安全保 障の根底にありました。 ところが、グローバル化する 世界において、人々は新たなる 脅威に直面しており、国家だけ に頼っていたのでは、必ずしも 安全を守ることができなくなっ ています。また、安全に対する 考え方そのものにも変化が生ま れてきており、命だけが人の安 全を意味するわけではなく、尊 厳や生活の安心も必要という具 合に、安全保障の裾野自体が広 がってきたのです。 具体的には、国境を軽々と越 えてくる感染症や、一国では対 応できない金融や経済の問題、 温暖化や海面上昇、核の問題な どを含めた環境破壊、革命や内 戦、そうした衝突の根源をなす 貧困や格差などの社会問題も無 視できません。 国際社会において「人間の安 全保障」に関する議論や実行は 積み重ねられ、日本はそれを主 導してきました。しかし今、日 本の国内の状況が問われていま す。 オモテ面もご覧下さい 講 座 概 要 基 礎 編 の 特 徴 「基礎編」は大きく分けて2つの目標をもっています。 ひとつめの目標は、個々のエージェント(村人、会社員、国民、国家) の行動や相互作用を変えると、人工社会全体の動きがどんなふうに変わる かを体感することです。「入門編」で作成したモデルを出発点として、モ デルをいじることで社会全体のふるまいがどんなふうに変わるか試してみ ましょう。 ふたつめの目標は、モデルの書きかたについて、さらなる高みを目指し ます。特にエージェント間のより深い相互作用を表現できるようになりま しょう。この部分を習得する とモデル表現の可能性が一気 に広がります。 理想の教育棟 「入門編」を受講されてい 21 Komcee ない方は、『人工社会構築指 南』の第一部に目を通してい ただくことで、「基礎編」の 内容を把握することが可能で す。目を通す時間のなかった 方は(「入門編」を受講され たかたですっかり内容を忘れ られた方も)、11時に来てい ただければ、簡単なチュート リアルをさせていただきたい 正 門 と考えております。 駒場東大前駅 7/20 受 講 料 一 般 5,0 00円 学 生 3,0 00円 H SF会 員 3,0 00円 日時 土曜日 午後1時∼7時 2回休憩 会場 東京大学駒場Iキャンパス「理想の教育棟(21Komcee)」 ※ 受講者には修了証が発行されます ※ 京王井の頭線「駒場東大前」駅下車すぐ 事前登録が必要です。 ご登録・詳細は http:// ※ 簡単な hsf.jp
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