ランチョンセミナー D会場

■ 第50回日本実験動物技術者協会総会 in 川越大会 ■
ランチョンセミナー D会場
熊本地震における熊本大学生命資源研究・支援センター
動物資源開発研究施設(CARD)の被害状況と対応
「4万5千匹のマウス、100万個の凍結胚、3万本の精子は
こうして守られた!!」
※講演概要は裏面をご参照ください。
■日時・・・9月30日(金曜日)
12:10~13:10
■会場・・・D会場 (2F会議室1・2)
講師:中潟 直己 先生
熊本大学 生命資源研究・支援センター 資源開発分野
〒841-0075 佐賀県鳥栖市立石町惣楽883-1
TEL : 0942-82-6519 URL : http://www.kyudo.co.jp
E-Mail : fertiup@kyudo.co.jp
講演概要
平成28年4月14日(木)21時26分および16日(土)1時25分、震度7の激震が熊本県を襲った。
当初、気象庁は4月14日に起こった地震を本震としていたが、これを前震、4月16日の地震を
本震と訂正した。震度7の地震が2回連続で起こった例は日本の地震観測史上例が無く、当施
設でも建物や高額精密機器などに極めて甚大な被害をもたらしたが、マウス飼育エリアが高
層階(7~10階)であったにもかかわらず、動物施設の飼育環境は正常に維持され、死亡した
動物はほとんど無く、最悪の事態を免れることができた。また、CARDマウスバンクに保管され
ている凍結胚・精子への影響も皆無であった。
災害直後から復旧まで比較的気候が安定していたこと(飼育内の温度に影響を及ぼさな
かった)、設備の破損状況が比較的軽微であったこと(主要設備が破損しなかった)、本館・新
館の2つの施設があったこと、前震・本震直後の関係者の必死の努力、適切な対応や気転
等々、様々な幸運が味方したことも、大惨事を回避できた要因の一つであった。地震発生から
業務が完全に復旧するまでに様々なことが起こり、その対応に追われたが、本震後、わずか1
週間で復旧作業をほぼ完了することができた。
これまで大規模なマウスバンクおよび高層階に設置された動物実験施設が大災害に見舞わ
れ、被害を最少限に食い止めかつ短期間で復旧できた例は、ほとんどないように思われる。
そこで、本発表では、熊本地震におけるCARDの被害状況と、また、これら被害状況の中で
どのような対応を行ったか、さらに、本地震で体験した種々の想定外の事態や事故などから得
られた数々の教訓について、その詳細を報告する。
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