■日本動物遺伝育種学会 ニューズレター■ 2000/08/11 目次 No.2 ◆日本動物遺伝育種学会第 1 回大会のご案内 ◆関連学会情報 ◆第 27 回国際動物遺伝学会(ISAG)報告 ◆日 本 動 物 遺 伝 育 種 学 会 第 1 回 大 会 の ご 案 内 ◆ ニューズレター1 号でもご案内のように、日本動物遺伝育種学会第 1 回大会を下記の要領で開催しますので、 多数ご参加ください。 1.プログラム 2000 年 11 月 18 日(土) 9:30∼ 10:30∼12:00 13:00∼14:00 14:10∼15:00 15:10∼17:40 18:00∼20:00 11 月 19 日(日) 9:00∼10:10 10:30∼12:10 13:10∼16:40 2.会場 広島大学法経学部 受付 ポスター発表 設立総会 Selected poster の口頭説明 記念式典 祝賀会 特別講演 セッションⅠ ゲノム解析の現状 セッションⅡ ポストゲノムの展望 255 教室 3.連絡先 広島大学生物生産学部内 日本動物遺伝育種学会第 1 回大会事務局 実行委員長 山本義雄 〒739-8528 広島県東広島市鏡山 1-4-4 Tel:0824-24-7951 FAX:0824-24-7988 e-mail:yyama@hiroshima-u.ac.jp 4.参加申込 1)参加費 普通会員 前納 7,000 円 当日 8,000 円 学生会員 前納 4,000 円 当日 5,000 円 非会員 前納 8,000 円 当日 9,000 円 懇親会費は参加費に含まれております。 2)前納締切 11 月 2 日(木) 3)振込先 加入者名 日本動物遺伝育種学会広島大会 口座番号 01330-6-53717 同封の振替用紙をご使用下さい。 5.ポスター発表について 1)ポスターの貼付スペースは幅 90cm、高さ 120cm です。 2)ボードの左上に掲示された演題番号(あらかじめ発表 者に通知します)を確認の上、所定のパネルに貼付を 行ってください。 3)各分野を代表するポスターの講演者は午後 2 時 10 分∼ 3 時の間に口頭での説明(5 分以内)をお願いします。 4)スケジュール 貼付 10:00∼10:30 展示・発表 10:30∼12:00 撤去 13:00∼ 6.発表申込 1)ホームページ上で発表申込をしてください。 URL:http://bre.soc.i.kyoto-u.ac.jp/ jsabg/ (ただし、 はチルダです) 2)大会にて発表する講演者は本会会員に限ります。なお 会員番号は封筒に貼付している宛名タグの右下に記載 しております。非会員の方で講演される方は、入会手 続きを済ませてからお申込ください。入会手続きには ホームページがご利用できます。 3)申込締切 9 月 29 日(金) 4)講演要旨は研究領域(マッピング、統計遺伝・QTL 解 析法、遺伝資源・集団遺伝、遺伝子の機能・構造解析 およびその他のいずれかより一つお選び下さい)、演題 名、発表者名、所属、要旨本文から構成されます。 要旨本文は 800 字以内として下さい。 日本動物遺伝育種学会 1 7.記念式典 1)会長挨拶 「ポストゲノムシークエンスの現状と将来展望」 「組替え作物開発の現状と開発戦略」(仮) 2)来賓祝辞 演者:山村 研一(熊本大学医学部) 演者:大川 安信(農林水産省農業生物資源研究所) 3)記念講演 司会:東條 英昭(東京大学大学院農学生命科学研究科) 司会:大石 孝雄(農林水産省畜産試験場) 8.第 6 回動物遺伝育種シンポジウム 【特別講演】 9:00∼ 10:10 3)QTL 解析法を用いた OLETF ラット DNA markers and genetic differentiation 13:10∼13:55 病因遺伝子の探索 of populations in domestic and wild animals 演者:M. Nei(米国 Penn. State Univ.) 司会:前田 【セッションⅡ:ポストゲノムの展望】 演者:渡邊 武(大塚製薬株式会社 GEN 研究所) 司会:渡邊 智正(北海道大学大学院獣医学研究科) 芳實(鹿児島大学農学部) 4)マイクロアレイを用いた遺伝子解析の 13:55∼14:40 【セッションⅠ:ゲノム解析の現状】 1)ニワトリゲノム解析の現状と今後の展開 現状と将来展望 10:30∼ 11:20 演者:辻本 豪三(国立小児病院小児医療研究センター) 司会:辻 壮一(神戸大学農学部) 演者:D. Burt(英国 Roslin Inst.) 司会:三橋 忠由(農林水産省畜産試験場) 5)ウシ遺伝性疾患の遺伝子解析と育種 14:40∼15:25 演者:杉本 喜憲(畜産技術協会附属動物遺伝研究所) 2)ニジマスの抗病性に関する QTL 解析 11:20∼ 司会:印牧 美佐生(家畜改良事業団) 12:10 演者:坂本 崇(東京水産大学) 司会:荒井 克俊(北海道大学大学院水産総合科学研究 科) 6)総合討論 司会:三上 15:35∼16:40 辻 仁志(農林漁業金融公庫) 壮一(神戸大学農学部) 9.交通機関と宿泊のご案内 1)交通機関 広島空港から:バスで JR 白市駅へ、JR に乗り換え西条駅へ、さらにバスに乗り換え広島大学正門前まで、 所要時間は合計で 1 時間位 新幹線:東広島駅からタクシーで約 15 分 JR 山陽本線:西条駅からバスで約 20 分 2)宿泊施設 ・東広島シテイホテル (℡0824-22-8686) S:6000 円(税サ込み)、会場までバスで 20 分 ・ホテルサンライズ 21 (℡0824-31-3232) S:5800 円(税サ込み)、会場までバスで 20 分 ・ホテルカモ (℡0824-22-1101) S:5040 円(税サ込み)∼、会場までタクシーで 10 分 ・国民保養センターひがし広島 (℡0824-22-8211) S:8085 円(2 食付、税サ込み)∼、会場まで徒歩 5 分 上記の施設を各自でお申し込みください。 日本動物遺伝育種学会 2 ◆関連学会情報◆ 7th World Congress on Genetics Applied to Livestock Production (第 7 回 WCGALP) 日時:平成 14 年 8 月 19∼23 日 場所:Congress Center "Le Corum", Montpellier, France Plenary Session: 1.Patenting of genetic innovations 2.Trading of genetic product at the world level 3.Social demand and concern Scientific Session: 1.Breeding ruminants for milk production 2.Breeding ruminants for meat production 3.Pig breeding 4.Poultry and rabbit breeding 5.Horse breeding 6.Fish and shellfish breeding 7.Breeding of non-conventional or regional species 8.Reproduction 9.Lactation and milk quality 10.Feed intake and efficiency 11.Growth and meat quality 12.Fibre and fur 13.Disease resistance 14.Behaviour and welfare 15.Developmental genetics 16.New genetic and statistical modelling 17.Estimation of additive and non-additive genetic parameters 18.Genotype by environment interaction 19.Selection theory and experiments in farm and laboratory animals 20.Prediction of breeding values 21.Detection of QTL 22.Exploitation of molecular information in animal breeding 23.Design of breeding programmes 24.Sustainable breeding plans 25.Animal breeding for low input systems 26.Management of genetic diversity (in connection with FAO) 27.Use of biotechnologies in animal breeding 28.Software, information technology and bioinformatics 29.Improving university training in animal breeding and genetics URL:http://wcgalp.toulouse.inra.fr 第 23 回 日 本 分 子 生 物 学 会 年 会 日時:平成 12 年 13∼16 日 場所:神戸国際展示場、神戸国際会議場、ポートピアホテル シンポジウム: 12.ポリトピック型膜タンパク質の機能構造形成 1.計算情報生物学による構造ゲノム科学へのアプローチ 13.細胞極性 2.構造・機能ゲノム科学 14.植物の対称性分化と軸形成 3.ゲノムからヒト・人間を見る 15.細胞運動性制御の分子基盤 4.糖鎖生物学 16.細胞ダイナミックスのフロンティア −糖鎖リモデリングマウスからのレッスン− 17.細胞周期制御と癌化の接点 5.エネルギー変換の分子メカニズム 18.受容体における分子認識 −単分子観察からの アプローチ− 19.低分子量 G 蛋白質 6.真核生物転写のシス・トランス制御の分子メカニズム 20.細胞の接着と運動 7.モディファイアー蛋白質による蛋白質分解の制御 21.再生医学へ向けての幹細胞研究 8.染色体の複製と分配のクロストーク 22.マラリア原虫をはじめとする寄生適応の分子生物学 9.DNA を動かす蛋白質の構造と機能 23.内分泌かく乱物質の生体に及ぼす分子機構 10.細胞内の分子選別と輸送のメカニズム 24.エージングの分子生物学:発達、加齢、寿命制御の分子基盤 11.突然変異の生成メカニズムとその生物進化における存在意義 URL:http://MBSJ.biol.kobe-u.ac.jp 家畜ゲノム国際ワークショップ 日時:平成 12 年 11 月 15∼16 日 場所:茨城県つくば市 主催:(社)農林水産先端技術産業振興センター(STAFF) 後援:農林水産省畜産試験場、農林水産省家畜衛生試験場 国際シンポジウム「魚介類ゲノム解析の雄大な未来への第一歩」 日時:平成 12 年 11 月 10∼12 日 場所:東京水産大学 主催:東京水産大学 後援:文部省 日本動物遺伝育種学会 3 ◆ 第 27 回 国 際 動 物 遺 伝 学 会 (ISAG)報 告 ◆ 第 27 回国際動物遺伝学会は米国ミネソタ州ミネアポリス していた割には収穫の少ない物でした。また、大会事務局の 市で、ミネソタ大学が主催で、7 月 22 日から 26 日まで、5 準備の状況も充分とは言えない気がしました。最終日は ISAG 日間の会期で、開催されました。簡単に会議の概要を報告し の総会に引き続き、ISAG のショウケースが開催され。ここで ます。会議の参加者は現在ところ正確な数は不明ですが、ポ も 3 題の特別講演が準備されていました。残念ながら、体力 スター発表数が、登録されているもの 346 件、追加が 7 から の限界で、ISAG のショウケースはサボってしまいましたので、 8 件、で大凡、総数 350 件でした。米国ではフランスを超え ご報告は出来ません。なお、ISAG の総会で、2004 年の日本大 る参加者があると予想されていましたが、フランスの 444 件 会の概要を 5 分間ほど小生が紹介しました。また、2006 年は に比べて、かなり少ない数となりました。ちなみにニュージ ブラジルで開かれる事が決定されました。 ランドでは 309 件でした。参加費が高かったこともその原因 大会期間を通じて、350 題のポスターが発表されました。 といわれています。また、アメリカ・ケンネルクラブの受け 全体のレビューをしますと、各家畜のマッピングが大筋の所 持っている分担部分が突然中止になったこともあり、会議全 で終了し、関心は、更なるファインマッピングに移行して、 体の集中度が分散してしまった感がありました。 ラジエーション・ハイブリッドパネルの発表が急増したのと、 会議は前半が各家畜のワークショップやスタンデイング・ ポストマッピングの傾向として、個別遺伝子や QTL 解析の研 コ ミ テ イ ー の 会 議 で 、 従 来 か ら の Blood Groups and 究が多く見られる傾向がありました。新しいものとして、 Biochemical Polymorphisms, Leukocyte Antigens, Avian SNPs(スニップス)やマイクロアレーの研究発表もありまし Immunogenetics, Genetics of Immune Response に加えて、 たが、総じて言えば、マッピングが終わって、一息ついてい 各家畜(ヒツジとヤギ、イヌ、ウシ、ブタ、ニワトリ、ウサ ると言う状況ではないでしょうか。おそらく、各研究機関で ギ、シカ)の Gene Mapping のワークショップさらには 個別の遺伝子について責任遺伝子のクローニングにはまり込 Comparative Genomics, ISAG (FAO) Advisory Group for んでいるものと推察されます。今後の発表は経済形質に関わ Animal Genetic Diversity Workなどが小グループに別れて、 る QTL や個別の形質の解析が中心となるような気がしました。 同時進行的に行なわれました。会場の配置も十分とはいず、 また、残念ながら、研究者全員の注目を集めるような、今後 例えば人気の高いウシのワークショップでは 200 名定員の教 の研究の方向を示すような注目すべき研究発表が無かった様 室に入りきれず、一方、ウサギのワークショップでは同じサ に思えました。ポスター発表から幾つかのものが選定され、 イズの教室で 12∼13 人のわずかな人数で行なわれるなど、ア 表彰されましたが、それについては別の機会にご紹介する事 ンバランスが見立ました。日本での開催の参考になりました。 にします。 後半では 24、25 日にプレナリーセッションが行なわれ、共に 最後に、今回の大会は動物愛護団体の活動家が会議を妨害 午前中に 3 題の講演がありました。また午後からも講演が行 するとのことで、州と市警察の厳重な警備のもとに開催され なわれました。それぞれのテーマは Quantitative and ました。おそらく、主催者もそちらに注意を取られて、会議 Functional and の運営に十分な配慮が行き届かなかったのではと推察しまし Informatics, Structural Genomics, Molecular Genetics た。2 年前のニュージランドではそのような気配も無かった and Transgenesis の分野に区分されていましたが、予め用意 ので、驚いてしまいました。日本開催時にそのような災難が されたレジメも無く〔フランスでは要旨がついていた〕、小生 降りかからないことを切に願っております。まだ、帰国後、 の語学力とジェット・ラグのせいで、タイトルの割には感銘 間も無いので,十分な考察が出来ていません。 舌足らずの点ご を受ける講演が少なかったと感じました。もう少し、バイオ・ 容赦下さい。 Genomics, Comparative Genomics 〔辻 荘一、神戸大学農学部〕 インフォーマテイックスなどの最先端の研究が聞けると期待 日本動物遺伝育種学会(JSABG)事務局 総務・会計 ネットワーク・広報 シンポジウムプロシーディングス 山田宜永・高柳誠二 守屋和幸 谷口幸雄 〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学大学院農学研究科動物遺伝育種学分野内 TEL:075-753-6321 FAX:075-753-6340 URL:http://bre.soc.i.kyoto-u.ac.jp/ jsabg/ e-mail:jsabg@bre.soc.i.kyoto-u.ac.jp 4
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