青空通信 - 株式会社大日本精機

情報誌
青空通信
試験液の液量について
皆様ご存知のように、第 16 改正の日本薬局方では溶
出試験の試験液量に関する改正がありました。その内
容は従来「規定された容量( 1%)の試験液」とさ
れていたものが「規定された液量は 20 ∼ 25℃での
計算値に相当する」となったことです。
この改正を受けて弊社の
全自動溶出試験機 RT-3
では、この条件を満たす
ため定期点検や新規納入
の際に変更・調整を行っ
ています。
ちなみに 900mL の精製
水では 25℃と 37℃で約
3mL の差が発生します。
排液回収ユニットのご紹介
ベッセル洗浄機能付き溶出試験器 RT-J2000 に新し
いオプション「排液回収ユニット」が加わりました!
この機能により高薬理活性製剤などの危険を伴う試験
において高い安全性が実現できます。
第 6 号 2012 年 4 月発行
大日本精機発の情報誌
編集
創刊
発行
・営業課 西村 ・営業技術課 杉森
2010 年 4 月
( 株 ) 大日本精機 開発推進部
〒617-0833 京都府長岡京市神足棚次 8 番地
TEL(075-951-1112)FAX(075-952-8778)
URL : http://www.dnseiki.co.jp
E-mail : kaihatsu@dnseiki.co.jp
展示会のご案内
第 25 回インターフェックスジャパン
会期:2012 年 6 月 27 日∼ 29 日
場所:東京ビッグサイト
JASIS2012 ( 旧・分析展 / 科学機器展 ) 会期:2012 年 9 月 5 日∼ 7 日
場所:幕張メッセ国際展示場
RT-J2000
両 展 示 会 と も 、ベ ッ セ ル
洗 浄 機 能 付 き 溶出 試 験 器
RT-J2000 やオートサン
プラーなどを展示致しま
す。是非、弊社ブースに
お立ち寄り下さい! RT-J2000 はベッセルの洗浄を装置が自動で行うこと
によりオペレータが溶出液に触れることを大幅に減らす
ことができますが、更にこのオプションにより装置から
発生する排液(溶出液∼洗浄液)をホースでポリタンク
に直接回収してそのまま回収業者に引き渡すことが可能
になります。また、回収モードを複数ご用意しており、
「全
量回収する」「全量回収しない(通常排液)」「溶出液の
み回収する」などから選択していただくことができます。
シリンジのお話
設定画面
切換えユニット
コラム
回収タンク
総務部 小笠原
毎年、近隣の小学校から児童が私たちの会社の工場見
学に来られます。まず設計室で図面を見てもらった後、
精密機器の製造現場に案内します。私たちの得意の機
器「RT―3」自動溶出試験装置を観察し、説明を受
けると「この装置の中のお水の温度は 37 度やったら、
私の体温と同じや。
」
「ワーツ 動きが速い!全部自動
や。
」との声が出ます。
眼を輝かせながら私たちの他の新製品の説明にも耳を
傾けている児童の姿にいつも新たな感動をもらいます。
若い児童達の夢を大切にして、より一層、社会に役立
つより良い機器を作りたいとの思いが湧いてくる瞬間
です。
弊社の装置で使われている送液用ガラスシリンジについ
てのお話です。このガラスシリンジは消耗品です。寿
命は一概には言えませんが目安として 1 年です。移動
部先端のシリンジチップ(テフロン製の白い部品)よ
り液が漏れていれば交換が必要です。この液漏れはシ
リンジチップとガラス内面の磨耗による隙間から発生
します。症状がひどい場合は各種液量精度に影響しま
す。シリンジの交換にはシリンジ全体を交換する方法
とシリンジチップだけを交換する方法があります。シ
リンジ全体を交換するには比較的簡単な作業で済みま
す。それに対して、シリンジチップだけを交換するケー
スは部品代が安いというメリッ
トがありますが、特に注意が必
要な作業が求められます。また、
ガラス内面も磨耗しているため
シリンジチップの交換だけで改
善しないケースもあります。シ
リンジ全体の交換作業はお客様
自身で行うことも可能ですの
で、お問い合わせ下さい。