平成 23 年 10 月 31 日 会員各位 メールマガジン重複送信に関する調査結果のご報告 拝啓 会員の皆さまにおかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は、格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。 去る平成 23 年 10 月 8 日（土）、弊社が運営するポイントサービス「ロデポ」において発生した メールマガジンの重複送信では、受信されたお客様に多大なるご迷惑をおかけしましたこと深く お詫び申し上げます。 さて、このたび本件に関する調査結果と再発防止対策をとりまとめ、別紙『 「ロデポ」メールマ ガジン重複送信 報告書』にてご報告申し上げます。本件の発生経緯と原因、ならびに実施した 再発防止対策の詳細をご説明させていただいております。なお報告書冒頭に記しましたとおり、 再発防止対策については平成 23 年 10 月 11 日（火）時点でプログラムの修正を実施の上、対応 完了しています。 弊社といたしましては、今回発生した事態について厳粛に受け止めた上で、今後も引き続きシス テムの改善と作業手順の見直しを行うとともに、再発防止の徹底に努めて参ります。 末筆ながら、重ねてお詫び申し上げますとともに会員の皆さまの益々のご発展とご健勝をお祈り 申し上げます。 敬具 株式会社アールケイエンタープライズ 代表取締役 同件に関するお問い合せ TEL : 045-900-2024 担当／万田、伊賀 （平日午前 10 時から午後６時まで） e-mail : support@rodepo.jp 原 幸雄 「ロデポ」メールマガジン重複送信 報告書 この度当社ポイントサービス「ロデポ」にて発生したメールマガジン重複送信につき調査し、問 題の発生原因究明と再発防止対策を講じることができましたので、下記の通りご報告申し上げます。 記 1 2 障害発生日時、対応経緯 2011 年 10 月 07 日 18 時 51 分 メールマガジン送信予約完了 2011 年 10 月 08 日 20 時 00 分 メールマガジン送信開始 2011 年 10 月 08 日 20 時 08 分 メールマガジン重複送信を確認、対策開始 2011 年 10 月 09 日 06 時 47 分 プログラムの不具合箇所特定、修正開始 2011 年 10 月 09 日 12 時 01 分 プログラム不具合修正完了 2011 年 10 月 11 日 02 時 10 分 プログラム追加機能対応完了 障害概要 2011 年 10 月 8 日 20 時からのメールマガジン配信の際、2,010 件の会員様メールアドレスに対し、最大で約 70 通の重複したメールが配信されてしまいました。 3 原因 ポイントサービス「ロデポ」で使用しているメール配信機能に問題がありました。 メールマガジン配信プログラムは、配信開始時刻を指定できるよう、メール配信用サーバ上で定期的に実行 されております。今回、対象件数がこれまでに送信された件数を上回るものであったため、送信開始時刻に起 動した配信処理が完了する前に次の配信処理が起動し、それらが完了する前にさらに配信処理が起動、と連鎖 して処理が実行されました。実行中の配信処理が増えるに従い、サーバ全体の処理能力が低下し処理に時間が かかり、さらに起動する配信処理が増えるという悪循環に陥っておりました。 4 対応 原因となりましたメールマガジン配信プログラムに、再発防止策として以下の対応を実施いたしました。 (1) 配信処理の多重起動防止 ~1~ 配信されるメールマガジンの件数が一定数を超えると配信処理が重複して起動する問題に対し、配信処理実 行中は次の処理をブロックする制御を追加いたしました。これにより配信件数が多いメールマガジンを配信中 でも今回発生した処理の多重起動を回避いたします。 (2) 緊急停止機能 メールマガジンが配信される前、または配信されている最中に問題が発見された場合は緊急停止できる機能 を追加しました。メールマガジンの配信制御データが削除されると配信サーバ側で検知、送信処理をただちに 停止します。 5 システムの概要 ポイントサービス「ロデポ」に関連して稼働しているシステム機能は、以下の通りです。 会員様情報管理機能 Web サイト ポイント管理機能 操作端末 メール配信機能 5.1 配信予約処理フロー メールマガジンの配信予約を登録するまでのフローは下図の通りです。 操作端末 会員様情報管理機能 メール配信機能 ① 配信対象データ取得 ②メール送信予約操作 ③配信予約 ④配信履歴登録 ① 配信対象となるメールアドレスなどのデータを抽出します。 ② メールマガジンの内容、配信日時を登録します。 ③ メール配信用データとしてメールサーバに登録します。 ~2~ ④ 送信履歴データを作成します。 5.2 メールマガジン配信処理フロー 配信予約したメールマガジンが配信されるまでの処理は下図の通りです。 メール配信機能 配信プログラム 配信用データ 配信処理プログラムは設定により定期的に起動します。配信用データから「配信可能データ」を取得し、会 員様メールアドレスにメールマガジンを配信します。 5.3 障害発生個所 今回問題が発生した箇所のフローは下図の通りです。 当該メールマガジンの配信件数が多かったため、配信完了処理が実行される前に次の配信処理が起動してし まいました。そのため、複数の配信処理が同じ「配信可能データ」を取得してしまいました。 その結果、サーバ全体のパフォーマンスが低下し、複数の配信処理が実行され続け、同一のお客様に複数回 メールが配信されることになってしまいました。 メール配信機能 配信プログラム 前の処理が終わる前に次の送信処理が起動してしまいました。 配信プログラム 結果、重複したメールが繰り返し送信されてしまいました。 ： 5.4 障害対応後のメールマガジン配信サーバの処理 ~3~ 以上の不具合を鑑み、メールマガジン配信処理実行中は、次の処理が起動しないようブロックする機能を追 加いたしました。ブロックされた処理は何も実行せず即時に終了します。ブロックは配信が完了すると自動的 に解除されます。 メール配信機能 配信プログラム 前のメール送信処理が終わるまで次の処理は起動しません。 配信プログラム また、メールを送信する前に配信制御用データを確認して、メールマガジンの緊急停止が実行されていない かを確認する機能を追加いたしました。これにより、メールマガジン配信中に万が一問題が発生した場合でも ただちに緊急停止を実施いたします。 メール配信機能 配信プログラム 配信用データ 会員様情報管理機能 配信制御データ メール配信停止処理がされた場合、直ちに送信を停止致します。 配信プログラム 配信用データ 配信制御データ 配信停止処理 受信された会員様には、多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。 今後は再発防止を徹底し、サービスの向上に努めてまいります。 ~4~
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