特 集 : 分 析 表 の 設 定 と 出 力 ( NL ・ FA ) 今 号 で は 、 分 析 コ ー ド を 基 に し た 、 費 用 明 細 書 な ど の 分 析 表 を S u n Sy s t em s か ら 出力するための設定方法を特集いたします。 1.必 要 な 分 析 表 な ど を 必 要 な 時 に 即 座 に 設 計 ・ 出 力 前 号 で は 、 コ ラ ム を [ S L ] 財 務 報 告 書 設 計 ( S t a t em en t L a y ou t s ) で 設 計 し 、 行 を [ L C] 財 務 報 告 書 行 内 容 設 計 ( S t a t em en t L i n e Con t en t s ) で 設 計 す る 損益計算書の作成をご説明しました。 今 号 で ご 紹 介 す る 帳 票 は 、 コ ラ ム と 行 の 両 方 の 設 定 を [SL]の 画 面 と よ く 似 た [ N L ] 財 務 分 析 表 ( A n a l y s i s L a you t s ) と い う 画 面 で 行 い ま す 。 行の設計を簡素化することで、複雑な集計などはできなくなりますが、その分設計 が簡単になり、費用明細の分析表などを必要な時に、即座に設計・出力することが できます。短縮 2.こ ん な 帳 票 を 作 る に は ここでは、サンプルとして従業員別経費内訳表の作成をご説明します。 ●サンプル:従業員別経費内訳表 2- 1.基 本 こ の 帳 票 を 作 る た め に は 、 [ N L ] 財 務 分 析 表 ( A n a l y s i s L a yo u t s ) の 画 面 で 設 定 を 行います。 2- 2.[NL ] 財 務 分 析 表 (An a lys is L ay o u ts ) 「 N L 」 の 画 面 を 、「 L A = 元 帳 会 計 ( L ed g er A c c ou n t i n g ) 」 か ら 開 き ま す 。 1 ●「 L A 」へ 移 動 し た 後 、 「 帳 票 出 力( Rep or t s )」→「 S U 設 定 メ ニ ュ ー ( S U S et u p M en u ) 」 → 「 N L = 財 務 分 析 表 設 定 ( A n a l y s i s L a you t s ) 」 を 選 択 し ま す 。 ● 「 N L = 財 務 分 析 表 設 計 管 理 ( A n a l y s i s L ayou t s ) 」 の 画 面 で 、「 選 択 ( A c t i on ) 」 よ り 「 C= 新 規 作 成 ( Cr ea t e) 」 を 選 択 し 、 各 項 目 を 設 定 し て い き ま す 。 以下、各設定項目の要約を説明します。 ① 設 計 コ ー ド ( L a you t C od e) 最 大 5 文 字 < E XP T 2 > こ れ は 、 印 刷 を 実 行 ([ FA ] 財 務 分 析 表 ( F i n a n c i a l A n a l ys i s )) す る と き に 指定するコードです。作成する帳票の短縮名称を任意で設定します。 2 ② 分 析 表 名 行 1 お よ び 2 ( R ep or t N a m e L i n e 1 & 2 ) 各 30 文 字 報 告 書 の 表 題 を 1 行 目 、 2 行 目 に そ れ ぞ れ 設 定 し ま す 。( 2 行 目 は 空 白 可 ) 1 行 目 <従 業 員 別 経 費 内 訳 表 ( 予 算 比 ) > 2 行 目 <================== > 帳票の以下の部分にそのまま表示されます。サンプルは2行目が点線になって いますが文字を入力してもOKです。 コラム A コラム B コラム C コラム D ③ コ ラ ム A- L ( C ol u m n A -L ) 1 2 コ ー ド これは、元帳の金額をどの列に、いつの会計期で集計するかを指定します。 (コラムコード一覧表参照) コラム A < > コ ラ ム A( 帳 票 の 1 列 目 ) に 各 行 の コ ー ド ( 勘 定 科 目 コ ー ド や 分 析 コ ー ド ) を表示させたい場合、空白とします。 コラム B コラム C コラム D <PA > < PB > < PC > 当月実績 当月予算 実績・予算差異 ●コラムコード一覧表 項目名 当月 実績 PA 予算 PB 実績・予算差異 PC 実績・予算差異率(C/B) PD 前年実績 PE 当年・前年実績差異 PF 当年・前年実績差異率 PG 前年実績 PH 当月・前年実績差異 PI 当月・前年実績差異率 PJ 当年年間累計 -- 当月年間累計予算 -- 借方実績 PM 貸方実績 PN 構成比 PR 期首 -- 四・半期 QA QB QC QD QE QF QG QH QI QJ -- -- -- -- QR -- 累計 残高 予測 月別 YA BA FA SA YB BB FB SB YC BC -- -- YD BD -- -- YE BE -- -- YF BF -- -- YG BG -- -- YH BH -- -- -- BI -- -- -- BJ -- -- YK BK(期末) -- -- YL BL(期末) -- -- YM -- -- -- YN -- -- -- YR BR -- -- -- BS -- -- 四半期の他半期等、期間指定可 3 ④ 勘 定 科 目 コ ー ド 始 め / 終 り (A c c o u n t C o de | F r o m To ) 帳票上で分析の対象となる取引を含む勘定科目コードの範囲を指定します。 空欄にすると、すべての勘定科目が対象となります。 サンプルでは「広告費」から「会議費」までの販売費および一般管理費の範囲 を指定しています。 前 号 で ご 紹 介 し た 損 益 計 算 書 で は 、 行 を [ LC] 財 務 報 告 書 行 内 容 設 計 ( S t a t em en t L i n e C on t en t s ) で 設 定 し ま し た が 、 今 回 の 従 業 員 別 経 費 内 訳 表 では、行の設定をここで勘定科目の範囲を指定する形で行います。 このため、複雑な集計などはできなくなりますが、その分設計が簡単です。 ⑤ 選 択 コ ー ド ( Se l e c ti o n C o d e ) 1 -5 選択コードは、元帳から帳票に金額を抽出する際に、どの分析項目を条件 とするかを設定する項目です。 こ こ で は 分 析 項 目 を 設 定 し 、 具 体 的 な コ ー ド は 、 帳 票 の 印 刷 を 実 行 ([ FA ] 財 務 分 析 表 (Financial Analysis)) す る 際 に 指 定 し ま す 。 例えば、下記のような分析項目とコードが設定されているとします。 分析項目 T2[従 業 員 ] 分 析 コ ー ド 001 [田 中 ] 002 [山 本 ] 003 [佐 藤 ] 選 択 コ ー ド に T2 を 設 定 し た 場 合 、 帳 票 の 印 刷 時 に 、 条 件 と す る 分 析 コ ー ド の 範 囲 が 求 め ら れ ま す 。 そ の 際 、 出 力 範 囲 の 始 め 「 0 0 1 」、 終 り 「 0 0 2 」 と 指 定 す る と 、 001[田 中 ]さ ん と 002[山 本 ]さ ん の 2 名 分 の 経 費 が 集 計 さ れ て 出 力 さ れ ます。今回のサンプルは従業員毎に出力するためここの設定は空白とします。 設 定 で き る 選 択 コ ー ド は 、 T 0 ~ T 9 , A 0 ~ A 9 , A C ( 勘 定 科 目 コ ー ド )、 J T = 入 力 伝 票 形 式 、 JS=仕 訳 入 力 者 、 AL=消 込 記 号 、 CV=換 算 コ ー ド な ど が あ り ま す 。 ⑥ レ ベ ル コ ー ド ( L e ve l C o d e ) 1 -3 レベルコードは選択コード同様に、金額の抽出条件です。 選択コードとの違いは、選択コードが集計されるのに対して、レベルコードは 選択したコード毎に帳票が分かれて出力される点です。 また、レベルコードは階層構造になっています。 サ ン プ ル で は 、 勘 定 科 目 : 費 用 ( レ ベ ル コ ー ド 3) ご と 従 業 員 ( レ ベ ル コ ー ド 2) ご と の 帳 票 が 出 力 さ れ ま す 。 有 効 な レ ベ ル コ ー ド は 、 T 0 ~ T 9 , A 0 ~ A 9 , A C ( 勘 定 科 目 コ ー ド )、 J T = 入 力 伝 票 形 式 、 JS=仕 訳 入 力 者 、 AL=消 込 記 号 、 CV=換 算 コ ー ド な ど が あ り ま す 。 レベルコード 3 は必ず設定しなければなりません。 4 *帳票上の出力順は、登録されている各コードの昇順に出力されます。 T2 田中 AC T2 鈴木 AC 001 図書費 8320 交通費 8370 002 図書費 8320 交通費 8370 ⑦金額表示形式 表示する金額の位を指定します。基本通貨が円で、小数点以下なしで表示する 場合には、空白、D,Iのどれを指定しても同じです。千単位の場合にはT、 百 万 単 位 の 場 合 に は M を 設 定 し ま す 。( 省 略 桁 は 四 捨 五 入 と な り ま す ) ⑧ 取 引 明 細 出 力 (R e p o r t Tr a n s a c ti o n ) Y / 空 欄 帳 票 に 取 引 明 細 を 表 示 し た い 場 合 は 「 Y」 を 設 定 し ま す 。 ⑨ コ ー ド 出 力 (R e p o r t C o d e s ) Y / 空 欄 勘 定 科 目 コ ー ド や 分 析 コ ー ド を 出 力 し た い 場 合 は 「 Y」 を 設 定 し ま す 。 ただし、コラムコード A を空欄にする必要があります。 ⑩ ワ イ ド コ ラ ム < Y> 金額表示の桁数(コラムの幅)を指定します。 Yは15桁、空白の場合には9桁の幅で印刷します。この桁数は千単位区切り のカンマを除いた桁数です。 ⑪ 転 送 形 式 ( T r a n s fer F or m a t ) 最 大 5 文 字 「 LOTU S 」 と 入 力 す る と 、 文 字 列 を ダ ブ ル コ ー テ ー シ ョ ン で 囲 み 、 各 項 目 を カンマ区切りしたエクセルで読み込めるデータを作成します。 い わ ゆ る CS V 形 式 の フ ァ イ ル で す 。 フ ァ イ ル 名 は 「 F T ○ ○ . P R N 」 と な り 、 ○○には設計コードが入ります。 ⑫ 金 額 ゼ ロ 行 の 出 力 抑 制 ( L i n e Z er o S u p r es s ) 帳 票 出 力 す る 際 、 金 額 が 全 て “ 0 ” の 行 を 全 く 出 力 し な い 場 合 〈 Y〉 を 設 定 します。金額が全て“0”であってもそのまま出力する場合、空白にしますが 仕訳が1件も発生していない科目についてはどちらの設定でも出力されません。 ⑬ 仮 帳 簿 取 引 含 む ( Rou g h Tra n s a c t i on s ) Y: 仮 転 記 処 理 及 び 正 式 転 記 し た 仕 訳 デ ー タ を 対 象 に し て 帳 票 を 作 成 す る 場 合 R: 仮 転 記 処 理 の 仕 訳 デ ー タ の み を 対 象 に し て 帳 票 を 作 成 す る 場 合 空白:正式転記した仕訳データのみを対象にして帳票を作成する場合 ※仮帳簿を使用している場合には、Yを設定しないと本転記分のみで帳票を 作成してしまいます。 5 3.帳 票 を 印 刷 す る [ FA ] 財 務 分 析 表 ( F i n a n c i a l Analysis)よ り 帳 票 を 出 力 し ま す 。 ① 設 計 コ ー ド (Layout code) 設 計 コ ー ド に [NL]で 設 定 し た 設 計 コ ー ド を 指 定 し ま す 。 ② 補 足 帳 票 名 (Supplementary title) 帳票のタイトルの3行目を追加する場合、入力します。不要な場合は空白。 ③ 転 記 会 計 期 (Accounting Period) 出力したい会計期の範囲を指定します。 ④ 選 択 コ ー ド 1-5(Selection Code) [N L 」 で 「 選 択 コ ー ド ( Se l e c ti o n C o d e )」 を 設 定 し た 場 合 、 そ の 分 析 項 目 の ヘッダーが表示されるので、コードを範囲指定します。 「 選 択 コ ー ド ( S e l e c ti o n C o d e )」 を 設 定 し て い な い 場 合 は 、「 レ ベ ル コ ー ド (L e ve l C o d e ) 」 で 設 定 し た コ ー ド の 範 囲 指 定 を 聞 い て く る の で 、 範 囲 指 定 し ます。 ⑤出力指示をする 「 選 択 ( A c t i on )」 よ り 「 P = プ リ ン タ ー 出 力 ( P r i n t er ) 」 も し く は 「 S = デ ィ ス ク 出 力 ( S t or e on d i s k ) 」 を 選 択 し 、 設 定 し た 帳 票 を 出 力 し ま す 。 以上 6
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