1月号 - 東京都立葛飾ろう学校

平成27年度 1月(平成28年)
日
曜
1
金
2
土
3
日
4
月
5
火
6
水
全体
幼稚部
小学部
中学部
高・専
木
8
始業式
金 安全指導日
9
土
冬季休業終了
冬季休業終了
冬季休業終了
冬季休業終了
始業式
始業式
始業式
始業式
生徒集会(始業式後)
体育館グラウンド開放
山脇学園交流会
10 日
成人の日
給食開始
給食開始
給食開始
給食開始
文泉事務局会17:00~
願書受付(13~15)
社会科見学5年
身体測定
校内成人式(5,6h)
願書受付(13~15)
リオン
身体測定
12 火
13 水
14 木
10:00健康相談
15 金 学校運営連絡協議会15:00~
もちつき買い物
国立科学博物館見学会(中2)
クラブ
グラフィックデザイン検定
文泉塾
もちつき
16 土 放課後等活動支援協議会15:00
~
体育館開放
17 日
振替休業日
18 月
19 火
平成28年 1月 8日
東京都立 葛飾ろう学校
校 長
久保井 礼
初 春 を 迎 え て
冬季休業終了
7
11 月
第153号(平成 27 年度 第9号)
学校だより
元日
関東聾学校バレーボール新人交流戦
(葛飾校会場)
ブックトーク(小高)
リケン
母をたたえる会(中1ABC)
求職登録(専1)
11:45マラソン大会前検診
避難訓練(20日~22日のいず 避難訓練
誕生会
20 水 れか)
福祉機器展示会(自立講習会
兼)
避難訓練
避難訓練
こころの相談
21 木
避難訓練
書初め会
情報・福祉機器展示会(4h)
避難訓練
スペリングコンテスト(5h)
情報・福祉機器展示会(6h)
避難訓練
避難訓練
避難訓練
食物系技術考査
避難訓練
フラワーアレンジメント講座
避難訓練
産業医相談
22 金 ブルーム
避難訓練
社会科見学3年AMのみ
実用英語技能検定
避難訓練
実用英語技能検定 避難訓練
マラソン大会前検診
専攻科集中体育事前指導
避難訓練
かつろうキッチン
23 土
体育館グラウンド開放
第81回全商簿記実務検定
~あらためて「型」を想う~
副校長 高橋 佳宏
新年おめでとうございます。
保護者の皆様におかれましては穏やかな初春を迎えられたことと思います。
本年も何卒よろしくお願いします。
さて、四季の移ろいのなかで、これからの草花として梅や福寿草という花があります。
この花にまつわるエピソードをお伝えします。
昨年 12 月上旬、本校の小学部6年生は地元の和菓子屋さんで就業体験を行いました。児童6名はお店の方の御指導
のもと、色鮮やかな梅と福寿草を模した2種類の和菓子を作りました。私は体験の後半から見学させていただいたの
ですが、作業のお手本である御主人の見事な和菓子作りの技を見て、児童と一緒に感嘆の声を上げました。こんなき
れいな和菓子を作る技を身に付けるのにはさぞ御苦労があったのかと思いを馳せました。
自分なりの形にできた2種類の和菓子を作り終えた児童は、お店の方のおもてなしでお抹茶と共にその和菓子を味
わいました。児童の表情から自分の手による和菓子は至高の味わいであることが手に取るように分かりました。その
上、家族へのおみやげとして残りを包んでいただきましたこと、この紙面をお借りして御礼を申し上げます。
体験の最後に御主人から児童の質問に対して心に残る興味深いお話がありました。
それは、「型」の大切さということでした。和菓子はそれを作る上での「型」があり、その「型」を守った上で、自
分なりの創意工夫、個性を出すということでした。まずは「型」を身に付けるの大切さを教えていただきました。さ
らに、御主人の取り組んでおられる空手の「型」や日米の文化比較にまで話題が広がり、興味深く聴かせていただき
ました。
私はその「型」の話は、子供の教育にも通じるものがあると思いました。
例えば、学習では漢字の書き順、国語や英語の文法、数学の公式などの「型」、生活では挨拶・服装等の「型」、生
きる上で必要な「型」を学ぶことはとても重要です。特に学習における「型」を知る、学ぶ、守ることで、その教科
の「基礎」を身に付けることができます。そして「型」を土台にして様々な問題を解決する応用力につながっていき
ます。このように年頭にあたり、あたらめて「型」について考えてみました。
24 日
交流保育
25 月
入学相談日のため休
業
26 火
27 水
28 木
こころの相談
大宮PTA見学
修了写真撮影
29 金
30 土
31 日
保護者講座
体育館開放
身体測定
専攻科集中体育(スケート1日)
社会科見学6年
海
社会科見学4年
進路職場見学1年ABC組
進路職場見学2年ABC組
高等部入学相談
生活科見学1,2年
社会見学5組
進路施設見学D組
卒業写真撮影
合同音楽授業
専攻科集中体育(スケート1日)
第3回 漢字検定
第3回 漢字検定
第3回 漢字検定
本年も、葛飾ろう学校は人権を尊重し、自尊感情・自己肯定感を高め、生きる力の「基礎」を大切にした教育を進
めて参ります。
保護者の皆様、関係者の皆様には引き続きの御支援をいただければ幸いです。
平成28年も皆様にとって幸多きことを祈念しております。
あらためて、本年もよろしくお願いいたします。
<お知らせ>
第54回全商情報処理検定
平成26・27年度東京都教育員会人権尊重教育推進校研究発表会
平成28年2月4日(木) 13:30~16:30
13:30 公開授業(幼・小・中・高)
14:40 全体会 研究発表等
講演: 「自己肯定感を育む人権教育 」
元早稲田大学教職大学員客員教授 大江 近 氏
お楽しみ会
進路職場見学
幼稚部 角田 敬子
12月18日(金)
、幼稚部でお楽しみ会を行いました。
7日にツリーを飾り、
「サンタさんが来て、プレゼントがもらえる!」と期待
が高まりました。学年ごとに発表する劇の準備や練習も本格的になり、室内遊び
ではサンタさんやトナカイさん、良い子になって、プレゼントごっこも始まりま
した。学級ごとの製作でリースやトナカイ、ツリーなど、ホールの飾りもきれい
にできあがりました。
当日、まずは劇の発表です。初めは4歳児りす組『ちびくろさんぼ』です。台
詞を覚えて、友達とのやりとりも楽しみながら元気に演じました。2番目は3歳
児ぱんだ組『三びきのやぎのがらがらどん』です。初めての学級だけでの劇、3
歳児らしいかわいらしさがあふれていました。3番目は5歳児らいおん組の『西遊記』先生と一緒に道具も自分たち
で作りました。どんな動きをするかも役になりきって工夫しました。戦いの立ち回りは見事!3,4歳児が見とれて
いました。最後はママたちの『不思議の国のアリス』
。自分の役をママが演じてくれるだけでもう子供たちは笑顔いっ
ぱいです。そして、盛り上がったところで『サンタさんのおじいさん』の歌を歌うと、突然ホールが真っ暗になり、
トナカイのソリに乗ったサンタさんがやって来ます。幕を開けてみると…白い大きな袋を持ったサンタさんが!お母
さん方お手製の靴下にプレゼントを詰め、一人一人に手渡してくれました。ドキドキとワクワクがいっぱい詰まった
楽しい時間でした。
進路指導部 及川 有理
12月2日(水)、高等部普通科1学年進路見学に行きました。午前中
は渋谷区にある東京聴覚障害者自立支援センターの施設見学やジョブコー
チについての説明を聞き、実際に成人ろう者と一緒に新聞折りの体験をし
ました。普段、成人ろう者と関わりをもつことが少ない生徒にとって貴重
な体験になったように感じました。午後は、株式会社帝国ホテルに行きま
した。“会社”という所に初めて来たという生徒も少なくなく、また、今
年で125周年を迎える由緒あるホテルを見ると、午前中にも増して緊張
した様子でした。ここでは、一般事務・備品管理・クリーニングの部署を
見学させていただき、聴覚障害者の先輩が働く姿を、実際に自分の目で見
ることができ、働くというイメージをもつことができ、今後に向けての意
欲も高まったようです。人事の方のお話の中では、面接時に、「しっかり
と志望動機をもっているか」「目標」や「やる気」をどれぐらいもってい
るかを、採用時のポイントにしていると伺いました。日頃から、目標や意
識をしっかりもって取り組むことを心掛けてほしいと思います。いつ、今
回聞いたお話や学んだことを、今後の系選択や進路活動に活かしてもらい
たいと思います。
自分との戦い 持久走記録会
小学部 小出 悌搾
12月4日(金)に、小学部持久走記録会が東綾瀬公園で行
われました。当日は、暖かくて風も弱く、走るには絶好のラン
ニング日和でした。
これまで児童は、朝の時間や業間休みの時間を使って練習を
頑張ってきました。記録会では、日頃の練習の成果を発揮し、
自己ベストを目指して参加した全員が最後まで走りきることが
できました。児童の頑張る姿、真剣な姿に感動を覚えました。
追い抜かれて悔しい思いをした児童、実力を出し切れなかった児童、昨年の記録より1分半以上も短縮した児童な
ど様々ですが、自分との戦いを通して、
「最後まであきらめない気持ち」を今後も大切にしてほしいと願っています。
保護者の皆様、お忙しい中、応援をありがとうございました。
合理的配慮と求められる力
進路指導部主幹 加藤 紀彦
先月の内容の続きです。11月の学校運営連絡協議会のことです。今年度は東京都聴覚障害者総合支援機構理事長
の宮本さん、聴力障害者情報文化センターの森さんの2名に聴覚障害者の立場で御意見を頂いています。そのお二人
が共に「社会生活のために筆談の力が必要」と話されました。就職すれば、周囲は手話のできる人が少ないのが当た
り前。その中で仕事を進めるには筆談、つまり書いて記録を残す、確認することが必要であるというのが要旨です。
聴覚障害者の立場をお話しいただく方のこの発言に、私はとても驚きました。同時にそれだけ筆談が必要とされて
いることも分かりました。確かに、今年度、入試試験の際、手話通訳を一時止めてあえて、筆談での面接を行った生
徒がいました。協議会の委員からは、面接の際に筆談をさせることでコミュニケーション力、職場適応力を測るとの
情報提供もありました。
企業には合理的配慮が求められますが、就職する方にも求められる力があるということです。
私が所属する高等部でも何らかの取組をしなければと考えさせられました。
防災講演会
防災部 菊池 則久
11月27日(金)午後、本校体育館におきまして、中学生高校生向けに平成 27 年度
防災講演会を行いました。講師には早瀬憲太郎さん(学習塾早瀬道場 塾長)をお招きし
ました。早瀬さんは東日本大震災の後、
「命のことづけ」というドキュメント映画をつくら
れました。早瀬さんは講演で、障害者は健常者に対して2倍の死亡率であったこと、聴覚
障害者は8種類の障害種別の中で肢体不自由者に次ぎ、2番目に死亡率が高かったこと、
津波の情報が伝わらずに、
「情報がないから逃げない」で亡くなったこと、聴覚障害者も地域
とのつながりが大切であることなどをお話いただきました。避難所生活では補聴器が大事と
いう話もありました。補聴器で聞ききとりやすくするたためだけでなく、周囲に聴覚障害者
だと認知してもらうためとのことでした。講演を聞いた生徒の感想文からは、
「2番目が耳の
聞こえない人だったので悲しくなりました。
」
「地域の人に日頃から挨拶などをきちんとす
る。
」
「地域の祭りなどにも積極的に参加したい。
」
「助けてもらうだけでなく、助けることも
やりたい。
」などの言葉がありました。生徒達の防災に対する意識を高める良い講演会となりました。
主幹教諭のコラム⑨
連絡がつくことと気持ちが伝わること
生活指導主任、主幹教諭 牧野 敬
近年、郵便での年賀状の数が少なくなった分メールやSNSなどの書き込みなどが増えるなど、新年の挨拶の在り
方も変化しています。
「通信技術の進展による利便性の享受」といったことでしょうか。
日常の中でメールなどを活用する機会も増えている現在ですが、重要なことや大切な思いを離れた相手に伝える」
というメールや SNS 本来の目的が薄れてきているように思います。気軽に利用できることは便利ですが、様々な誤
解やトラブルが増加して事件に巻き込まれるということは避けたいものです。
書き込みや送信の前に、本当に必要なことなのか、相手は正しく理解できるだろうか、書き込まれていることはど
ういう意味なのかなどを考えるために少しの間合いを大切にしたいと思います。