東京国際映画祭 作品選定ディレクター 矢田部 吉彦さん 今年も10月20

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今年も10月20日から、港区六本木で、アジア最大級の映画祭『第25回東京国際映画
祭』(TIFF)が開催されます。映画祭スタッフの矢田部吉彦さんに、映画祭の楽しみ方や
映画との関わりを伺いました。
――映
映画好きが高
きが高じて、
じて、脱サラされた
サラされた経歴
された経歴をお
経歴をお持
をお持ちと伺
ちと伺いました。
いました。
「映画ってただの娯楽じゃないな」と思ったのは小学校5年生の時。『第三の男』を観たの
がきっかけです。それからずっと映画好きでしたが、趣味は趣味と割り切り、映画を仕事
にすることは考えず銀行に就職しました。銀行員を10年続けましたが、あまりハッピーで
はなく、海外の転勤先でも映画ばかり観ていましたね。そこで日本に入ってこない映画
がたくさんあることに気がつき「外国映画を日本に紹介する仕事こそやりたいことだ」と
思い、数年間悩みましたが決断。帰国して映画の配給・宣伝やプロデュースを始めまし
た。
――その
その後
その後、映画祭のスタッフになって
スタッフになって、
になって、尽力されてきたわけですね。
されてきたわけですね。
東京国際映画祭は、02年の第15回から関わり、今年で11年目です。入って2年目に角
川歴彦チェアマン(主催者)が、初日のレッドカーペットに映画関係者全員が登場する形
にして盛り上がるようになりました。5年前にはギャガCEOの依田巽チェアマンが赤いカ
ーペットを緑に変更。今ではアジア映画人からも「TIFFのグリーンカーペットを歩きたい」
と言われるほど定着しました。
――映
映画祭は上映作品が
上映作品が多く、どの映
どの映画を観ようか悩
ようか悩んでしまいます。
んでしまいます。
上映作品は、メイン企画だけでも150~200本ほどありますが、迷った時には部門を参考
にしてください。「特別招待作品」はお正月映画の話題作がいち早く観られます。ほかに
も、アジア映画の話題作を集めた「アジアの風」、小規模でも将来の才能が期待される
「日本映画・ある視点」、世界的に評価されていても日本公開未定の「WORLD
CINEMA」など部門の性格を知ると探しやすいでしょう。コンペティション部門は、グラン
■プロフィール
プロフィール
1966年生まれ。幼少期を欧州、中
学からは日本で過ごし、大手銀行
に就職。在職中に留学と駐在で渡
欧し、帰国後に転職。映画の配給
と宣伝を手がける。2002年から東
京国際映画祭スタッフとして参加、
2007年作品選定ディレクターに就
任。選考終了までに600本、プライ
ベートで200本、年間計800本の映
画を観る日々。
プリや監督賞が選ばれますので受賞作を予想する楽しみもあります。普段接することの
ないジャンルの作品にも、あえてチャレンジしてみると面白いと思います。
――プレイベント
プレイベントや
プレイベントや「みなと上映
みなと上映会
上映会」など港
など港区との連動企
との連動企画
連動企画もありますね。
もありますね。
赤坂区民センターのプレイベントで司会を担当し、上映前のトークでは作品解説もしま
す。港区は国際的な土地柄ですから、国際映画祭を開催する場所として、非常に相性
が良いと思います。なにしろ、ぼくらの世代のシネフィル(映画狂)が最も愛した映画館
が今はなき「シネヴィヴァン六本木」でした。シネヴィヴァンのあとにヒルズができ、そこ
で東京国際映画祭が開催されています。街は移り変わっても、六本木は映画の記憶と
分かちがたい場所。ぜひ、皆さんにも映画祭にいらしていただきたいですね。
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