プレスリリース PRESS RELEASE 平成 20 年7月 18 日 田淵電機株式会社 アルミニウムリッツ線を採用した業務用IH調理器用加熱コイルの開発について 田淵電機株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:貝方士利浩、以下当社)は、こ のたび、業務用 IH 調理器向けアルミ加熱コイルを開発いたしました。本年9月より各社調理 器メーカ様向けに本開発品導入のご提案を開始いたします。 これまで、IH調理器などの加熱コイルには銅が使われていました。しかしながら、昨今の 銅市場価格の大幅な高騰(注1)に加え、埋蔵量も比較的限られており、代替素材が強く求め られておりました。 既に、当社では低コストでリサイクル性の高いアルミニウム電線(単線)を用いたコイルを 10 年前から製造しており、エアコンや電子レンジなどさまざまな家電製品で利用されています。 しかしながら、IH調理器の加熱コイルで用いられているリッツ線の場合には、端末部の処理 が大きな課題となり、アルミリッツ線の採用は困難でした。 このたび、アルミヒュージング接続法(特許出願中)により、アルミニウムリッツ線の端末 処理を解決し、業界初であるアルミ線材によるIH加熱コイルの製造を可能にいたしました。 今回開発したアルミ線材によるIH加熱コイルは、従来の銅リッツ線を用いたコイルと比較 して同等な加熱性能・電気的特性でありながら、大幅な軽量化と低コスト化を実現いたしまし た。 本開発品は、業務用IH調理器だけでなく、撚り線を使う各種用途に展開が可能であります ので、今後は厨房機器(中華なべ、回転釜、炊飯器)や産業用誘導加熱機器など種々の用途に 対応した商品開発を行ってまいります。 なお、本開発品は、7月 23 日から東京で開催される「エネルギーソリューション&蓄熱フ ェア'08」 (注2)の厨房ゾーンにて展示いたします。 以 上 (※注1)銅とアルミニウムの市場価格推移 1,000 2008年6月現在 900 800 キロ当たり円 700 600 500 銅価格 アルミ価格 400 300 200 100 年月 0 Jan-03 Jan-04 Jan-05 Jan-06 Jan-07 Jan-08 2008 年5月現在で、アルミニウムは銅の材料費と比較して、同一重量の比較で約35%、同じ性能 の電線に用いられる原材料費での比較で約18%になります。 (注2) 「エネルギーソリューション&蓄熱フェア'08」 日 時:平成 20 年7月 23 日(水)~25 日(金) 10:00~17:00 場 所:東京ビッグサイト 西展示ホール1・2<入場無料> 東京都江東区有明3-21-1 主 催:エネルギーソリューション&蓄熱フェア'08実行委員会 東京電力株式会社 財団法人 ヒートポンプ・蓄熱センター 電気事業連合会 お問い合せ先 田淵電機株式会社 R&Dセンター TEL:06-4807-3500 FAX:06-4807-3502 E-mail:alinfo@zbr.co.jp 以 上
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