”支援的”相談の持ち方 ためらいを支える・勇気をいかす 相談担当者向け 研修DVD を申し込まれた皆さまへ このDVDは『おうみ犯罪被害者支援センター』が、2015 年に担当した、「全国 被害者支援ネットワーク質の向上研修会下半期近畿ブロック」開催に向けて作成致 しましたビデオ資料を発端としています。 それは、同じシーンを繰り返し見ながら「聴き手の声」「言葉」「振る舞い」が、 話し手の気持ち・意欲に、どれほど影響するものかを確かめ、適切な 面接対応を 形作る手がかりを見つけてもらうものでした。 本研修資料の構成は、監修者である宮脇の電話相談を含む様々な心理臨床経験と、 スーパーバイズ経験をベースに提案され、おうみ犯罪被害者支援センターの内部研 修会を通じて吟味され、形作られたものです。 この体験型研修DVDに含まれる各ワークは、依頼者の話に耳を傾けていながら、結 果的には、勇気を振り絞って相談に臨まれた方に、失望を与えてしまう対応例を中心 に構成されています。 各々のビデオを検討するために「支援的相談チェックシート」を用意しました。 このチェックシートの枠組みを通して、聴き手を受け止める依頼者の気持ち、聴き手 の構え方、それが現れている具体的相談対応のそれぞれを切り出せるようにしていま す。 正解があるのではありません。ご覧いただいた皆さん一人ひとりに、このDVDが、 ご自身の相談の質を高める具体的手掛かりを見つける機会となることを願います。 おうみ犯罪被害者支援センター センター長 宮脇宏司 支援的相談チェックシート ケース( ) 一言印象 構え方 適切な 振る舞い 不適切な 振る舞い CopyRight おうみ犯罪被害者支援センター 2016 E-mail; npoovsc@yahoo.co.jp 支援的相談チェックシート ケース( ) 一言印象 構え方 適切な 振る舞い 不適切な 振る舞い CopyRight おうみ犯罪被害者支援センター 2016 E-mail; npoovsc@yahoo.co.jp 支援的相談チェックシート記入の手引き 項目について 一言印象 構え方 適切な 振る舞い 不適切な 振る舞い 個々の応答ではなく全体の印象 どんな聴き方だった?という問いに、端的に答えるとして 相談に臨む基本姿勢・背景にある意図 何をしようとしていたか 相談の依頼者(被害者)が落ち着き安心して、 事の経緯や抱えている心情を話すこと(表現すること) を支え促している振る舞い 上記の振る舞いを損なうような、依頼者に不安・無力感・孤立 感を覚えさせるような、相談中の振る舞い 欠けている/不十分なところ 記入法 この相談にどんな印象を覚えましたか? 一言印象 “上から目線”でしょうか? “焦っているなぁ”でしょうか? “依頼者不安そう” でしょうか? “心配でいっぱい”でしょうか? それは依頼者の心に映る相談の姿でもあります。 できるだけシンプルな表現で記入して下さい。 あなたはこの聴き手に話してみたいと思えましたか? Yes? or No? ---- それは何故? 構え方 適切な 振る舞い 不適切な 振る舞い この聴き手は、主にどのような姿勢・気持ちで依頼者に向き 合っていたようにみえましたか? “一言印象”からもう一歩踏み込んで、その印象が聴き手のどのような相 談への構え方/向き合い方から生まれてきたのかを推定して下さい。 聴き手の構え方について、あなたがなぜそう思ったのかではなく、 聴き手の具体的な振る舞いの、何を見て・どこを見てそう思ったのかを 示して下さい。 ◎以下の3つの要素を参考に箇条書きして下さい。 振る舞い : 仕草・視線・体動 顔の表情・実際の姿勢/態度、等 -----(面接相談の場合) 声・言葉の発し方 : 声・トーン・間合い・沈黙・相槌、等 (言葉・体動以外) 応答の内容 : 話した内容 質問・言い換え、言葉遣い、等 CopyRight おうみ犯罪被害者支援センター 2016 E-mail; npoovsc@yahoo.co.jp
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