学校通信 ~野はひろく~ 青梅市立霞台中学校 H27年度 11. 20 (金) 発行 ふれあい月間に寄せて 校長 青山 隆志 11月は、いじめや暴力などの防止に力を入れるふれあい月間です。6月のふれあい月間の時に も言いましたが、思いやりをもって生活することは、ふれあい月間に限ったことでなく、日々、ふ れあいディでなければならないと思いますが、朝礼でも話しましたように、この11月は思いやり ということを特に意識して過ごしてほしいと思います。 ところで、いじめというものは、いじめられた人にとっては忘れることのできないつらい思い出、 心の傷となっても、いじめた側にとっては、時がたてば、いつの間にか忘却のかなたに押しやられ てしまうものであるとよく言われます。しかし、本当にそうでしょうか?いじめた人の心にも深い 爪あとを残すことがあります。それは、いじめた側が自分のしたことの罪の重さに気付いたときで す。文部科学省より配布された道徳教材「私たちの道徳」に載っている一戸(いちのへ)冬彦さん の「 卒 業 文 集 最 後 の 二 行 」 を目にしたとき、い じ め ら れ た 人 は 当 然 な の で す が 、 い じ め た 側 に も心 に 深 い 傷が残ることを改めて 思い知らされました 。そして、きっと傍観者だった 人にも…。思わず自分自身はこれまでどうだったのであろうかと、振り返らずにはいられ ません でした 。「 卒 業文集 最後の 二行 」 の概要 は、次 のよ う なもの で、筆 者で あ る一戸さ ん が 小 学 校 6 年生のときの実体験の話です。 『 ク ラ ス に 早 くに母親を亡くし、2人 の弟の世話をしながら父親と暮らしている T 子 さ んとい う女の 子が い た。経 済的に 豊か で ないの か、弟 の世 話 でそれ どころ では な いのか、 T 子 さ んの服や髪は汚れていた。それを筆者は先頭に立って、友達とともに「汚ねえから、 もっと離れろ」「臭いから、T 子に寄るな」などといじめていたが、 T 子さんは泣きも せ ず 、 言 い 返 し も せ ず、先生に言いつけるこ ともせず耐えていた。漢字の小テストがあり 、筆 者 は ど う し て も 2題わからず隣の席の T 子さんの答案をカンニングした。結果、クラスで筆 者 だ け が 満 点 であり、先生からも褒めら れた。一方、T 子さんは1題間違えただけであ り 、 自 分 が カ ン ニ ングをしなければ、T 子さんが1番だったことに筆者は後ろめたい気持ちに なるが、仲間とともに、 「お前、おれの見ただろう。ずるいと思わないのか。」と責め て し ま う 。T 子さんははじめて悔しそうに「着ているものや髪は汚いかもしれないが、心は汚 くない です。」な ど と泣き 叫び、 駆け 出 して行 ってし まう 。 筆者は 、土下 座し て でも謝り た い 気 持 ち に なるが、結局謝ることのできないまま卒業式を迎えてしまう。卒業式 の 日 に 配 ら れ た 文 集 を家で読んでみると、T 子さんは最後の2行で「… 私が今一番欲しいのは母で もなく、本当のお友達です。そしてきれいなお洋服です」と結んでいた。これを読んだ筆者は、 T 子 さ ん の 気 持 ち を思い、涙が止まらなかった。』 2 行 に は T 子 さんの気持ちが凝縮さ れており、一戸さんは『 あの2行を読まなかったなら、 現在の私はどうなっていたであろう。』とも書いています。一戸 さんは、どうしても 一言 T 子 さ ん に 謝 り た くて、いろいろと手を尽くして T 子さんの行方を捜したそうですが、まだ見 つ か っ て な い そうです。 生徒 の皆さ んに は 、ふれ あい月 間と い うこの 機会に 、道 徳 の授業 とはま た別 に 、「卒業 文 集 最 後 の 二 行 」(「 私 た ち の 道 徳 」 P.231~ P.235) を 読 ん で 、 い じ め に つ い て 考 え て も ら え れ ば う れしいと思います。皆さんが取り組んでいるいじめ防止 グリーンリボ ン 運 動 の意義 がより 鮮明 に なるの ではな いか と 思いま す。な お、「 私たち の道徳 」は 文 部科学省 の ホ ー ム ペ ー ジにも PDF ファイルとして掲載されています。 (http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/doutoku/detail/1344255.htm ) 第26回『花いっぱい運動』へのご協力、ありがとうございました。 11月8日(日)に7月に続いて今年度2回目の「花いっぱい運動」が行われました。 朝方は雨模様の天気だったため急きょ規模を縮小しての実施となりました。9時からの活動開始時間に合 わせたかのように小雨になり、生徒・保護者・地域の方々だけでなく、河辺小学校の先生方もお手伝いいた だき、総勢約70名の参加でした。 担当の園芸部員による花の移植方法の説明の後、プランター・花壇・街路樹下等の花の植え替え作業が行 われました。作業終了後は、例年のようにPTA本部役員の方々が用意してくださった豚汁を、みんなでお いしくいただきました。関係された皆さまのご協力に深く感謝いたします。 男子第 61 回・女子第 26 回青梅市中学校駅伝競走大会 女子Aチーム優勝・男子Aチーム第3位・男子Bチーム第12 位・女子Bチーム第13 位 11月11 日(水)青梅市中学校駅伝競走大会が、明星大学青梅キャンパス敷地内特設駅伝コースで開催 されました。本校からは全校生徒1・2年生から選抜された、男女各2チームが出場しました。 午後1時20分に、男子14チーム、女子14チームが一斉にスタートしました。選手は各区間で、自己 の力を最大限に発揮し、最後まで力走して襷(たすき)を繋ぎました。 その結果、男女チームともに練習の成果を十分に発揮して、女子Aチームが見事に優勝、男子Aチームは 第3位と大健闘しました。また、個人賞としては、第3位、第6位、第7位、8位に入賞しました。 今年もPTA本部役員の方をはじめとして、大勢の方々からのご声援をいただきありがとうございました。 【 数学の学習支援員(若干名)を追加募集しています 】 青梅市は、東京都の「学力ステップアップ」事業の指定を受けて、今年度から3年間全小・中学校で、算 数・数学の基礎学力の定着を図るための取組を始めています。具体的には、受講希望生徒を対象に放課後や 長期休業日に数学の補習を行っています。つきましては、生徒の数学の学習を支援していただける方を探し ています。詳細については、担当までお問い合わせください。 0428-24-1141 副校長
© Copyright 2024 Paperzz