第2版発表上位3か国はスイス、シンガポール

本内容は、2015 年 1 月 28 日にシンガポールで発表されたプレス
リリースの抄訳です。
「Global Talent Competitiveness Index
(GTCI:
:人財競争力に関する国際調査)
人財競争力に関する国際調査)」第 2 版発表
上位 3 か国はスイス、シンガポール、ルクセンブルク
~日本は 93 ヶ国中、20 位に~
・
(インシアード)、ヒューマンキャピタル・リーダーシップ研究所(HCLI)、アデ
コグループが、2013 年に続き「Global Talent Competitiveness Index(GTCI:人財競争力に
関する国際調査)」を実施。世界 93 か国の「人財を獲得・育成・維持する能力」をランク付
けした。6 つの柱(実現要因、獲得、育成、維持、労働・職業能力、グローバルナレッジスキ
ル)が指標となっている。
・ 第 2 版では、人財の獲得・育成・維持には、エンプロイアビリティの開発と職業教育への投
資がカギとなっていることが明らかになった。
・ 世界経済が後退し、失業が引き続き成長を脅かすなか、企業や政府はスキルの不均衡を打開
1 月 28 日:フォンテーヌブロー (フランス)
2015 年
フランス)、シンガポール、アブダビ
シンガポール、アブダビ、チューリヒ
アブダビ、チューリヒ
するために注力することが必要不可欠である。
アブダビに拠点を構える世界有数のビジネススクールである
INSEAD(インシアード)は本日、
・ 全体における日本の順位は 20 位。6 つの柱の中では「労働・職業能力」で 8 位となった。
INSEAD
INSEAD (インシアード)、ヒューマンキャピタル・リーダーシップ研究所(HCLI )、アデコグループ
は、「Global Talent Competitiveness Index(GTCI:人財競争力に関する国際調査)」の第 2 版を発表
しました。「今日、そして明日の人財を育成する」ことに焦点を当てて行われたこの調査は、INSEAD
が HCLI とアデコグループの協力のもとで実施しました。調査対象国の「人財を獲得、育成、維持する
能力」を測ったこの調査で 1 位となったのはスイスで、2 位がシンガポール、3 位がルクセンブルクと
いう結果となりました。
この調査は、世界の人口の 83.8%、および世界の GDP の 96.2% (現在の米ドルに換算) を占める 93 か国
を対象に行われました。GTCI は、政府や企業、そして NPO が、教育、人財、そして移民といった分野
における施策を立案するための、実践的かつ戦略的なツールを提供することを目的としています。今回
の調査の結果、人財の獲得・育成・維持には、エンプロイアビリティの開発と職業教育への投資がカギ
となっていることが明らかになりました。
GTCI – トップ 10
1位
スイス
6位
スウェーデン
2位
シンガポール
7位
英国
3位
ルクセンブルグ
8位
デンマーク
4位
米国
9位
オーストラリア
5位
カナダ
10 位
アイルランド
INSEAD の Global Indices エグゼクティブ・ディレクターであり、
エグゼクティブ・ディレクターであり、本
であり、本調査の共著者である
調査の共著者である Bruno
Lanvin は、次のように述べています。
「上位 3 か国 – スイス、シンガポール、ルクセンブルク – のうち、2 か国が内陸国、もう 1 か国が
島国というのは非常に印象的です。地理的な課題を抱え、資源にも恵まれないこの 3 か国は、経済を
解放せざるを得なかったのですが、それが人財競争力を高めるための決定的な要因となりました。今年
の GTCI で上位にランクインした国は、グローバリゼーションの中で成功した国々です」
GTCI の第 2 版では、上位 20 位にランクインした国のすべてが高所得国に分類される国々でした。豊か
な国にはよりクオリティの高い大学が存在し、全体的な生活の質も高く国外の人財をより多く引き
つけることができるため、人財競争力が高くなるのも当然と言えます。しかし、いわゆる「トップ
レベル」の人財競争力と富の間には相関関係がありますが、今回の GTCI では次の 6 つの要素が GDP の
規模や経済の発展度合いに関わらず人財競争力に影響することが分かりました。
1
開放性が
開放性が人財競争力のカギである:スイス、シンガポール、ルクセンブルクの上位 3 か国には、
貿易、投資、移民、新しい考え方に関して例外なく高い開放性があり、自国内の人財を活用する
ことでグローバリゼーションの恩恵を受けている。
2
財政的に安定した国には、持続的な成長のために人財競争力が必要である:鉱物や石油資源に
恵まれていたり、その他の形で競争優位性を築いている国は、持続的な成長を確保するために人財
競争力を育成するべきである。
3
人財の育成は内部と外部どちらでで
財の育成は内部と外部どちらででも可能である:例えば米国のような国は、自国での人財育成に
注力することに成功しています。一方、中国などは国外の人財を引きつけたり、自国のエリートを
国外へ留学させ教育を受けさせるという手法をとってる。
4
エンプロイアビリティの開発に取り組まなければ、失業者を増大させるリスクを抱えることに
エンプロイアビリティの開発に取り組まなければ、失業者を増大させるリスクを抱えることに
なる:「成長のための人財」とは、その国の経済のニーズに沿った人財という意味です。スイス、
シンガポール、そしてスカンジナビアの国々は、適切なレベルのエンプロイアビリティが身に付け
られるように教育システムをカスタマイズしている。
教育機関はこれまでの学習方法を再考する必要がある:21 世紀の人財育成は、伝統的な学校教育の
5
域を越えるとともに、職業能力を育てなければならない。
6
テクノロジーが「エンプロイアビリティ
テクノロジーが「エンプロイアビリティ」という言葉の意味を変えている:
エンプロイアビリティ」という言葉の意味を変えている:テクノロジーの進化は
労働市場の新しいセグメントに影響を与え、2 億 5 千万人に上る世界の知識労働者に影響をおよぼ
している。
GTCI – アジアパシフィック地域の
アジアパシフィック地域の調査対象国および地域の
調査対象国および地域のランキング
および地域のランキング
2位
シンガポール
61 位
タイ
9位
オーストラリア
75 位
ベトナム
16 位
ニュージーランド
76 位
スリランカ
20 位
日本
78 位
インド
29 位
韓国
83 位
カンボジア
マレーシア
86 位
インドネシア
35 位
41 位
中国
89 位
パキスタン
54 位
フィリピン
90 位
バングラデシュ
アジアではエンプロイアビリティが特に大きな課題となっています。アデコアジアのマーケティング
責任者であるイアン・グランディは次のように述べています。
「世界経済におけるアジアの役割は重要さを増しており、大きなスキルの格差を埋めるための方策を
見つけることが不可欠となっています。例えば中国です。コストが増加しこれまでの目覚ましい成長が
鈍化すると、イノベーションが欠かせなくなってきます。しかし、イノベーションとは人財の上に成り
立っているものです。アジアに人財や熱意が欠けているというわけではなく、生産性の向上やイノベー
ションを推進するようなエンプロイアビリティを持った人財が足りないだけなのです。アジアでも
ヨーロッパでも、アデコは新卒の学生や求職者がエンプロイアビリティを身に付け、順調に社会への
一歩を踏み出せるよう手助けしています」
に関するさらなる情報は、以下のサイトをご参照ください。
GTCI
http://global-indices.insead.edu/gtci
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( )について
は国および組織に関するパラメーターを取り扱い、実際のアクションを促すような洞察を提供
第 版に寄せられた意見や分析を基に、今回の GTCI は 65 の変数
します。 年に発表された
(昨年の から増加)に基づいて作成されました。経済発展の度合いや所得水準を問わず、世界 93
か国を横断的に調査し人財競争力をランク付けしています。GTCI は、政策立案者やビジネスリーダーの
アクション策定に焦点を合わせた、インプット側の 4 つの柱である「実現要因」、「獲得」、「育成」、
「維持」と、国ごとのパフォーマンスをベンチマークしたアウトプット側の 2 つの柱である「労働・職
業能力」、「グローバルナレッジスキル」で構成されています。
INSEAD(インシアード)について
INSEAD は、世界トップクラスで最大のビジネススクールの 1 つとして、人、文化、およびアイデアを
結集し、生活と組織に変化をもたらします。国際的な視野と文化的な多様性が、当校の研究と教育の
あらゆる局面に反映されています。
フランス、シンガポール、およびアブダビにキャンパスを有し、3 つの大陸にわたり実務教育と研究を
行っています。世界 34 カ国から集まった 150 人の著名な教授陣が、毎年、MBA、Executive MBA、博士
といった学位の取得を目指す 1,300 人以上の学生に対して授業を行っています。さらに、毎年 11,000 人
以上のエグゼクティブが、インシアードのエグゼクティブ教育プログラムに参加しています。
ヒューマンキャピタル・リーダーシップ研究所(HCLI)について
HCLI は、企業がアジアにおいて人財およびリーダーシップの開発を加速する支援を行っています。具体
的には、汎アジア的な研究の追及、最先端のエグゼクティブ開発プログラムの作成、実業界、政府、
学術界およびコンサルティング業界におけるリーダー間のネットワークの構築を促進しています。
HCLI は、シンガポール人材開発省 (MOM)、シンガポール経済開発庁(EDB)、およびシンガポール
マネージメント大学(SMU)と戦略的アライアンスを結んでいます。
より詳しい情報は、www.hcli.org をご覧ください。
Adecco Group について
スイス・チューリヒに本社を置く Adecco Group は、フォーチュン誌のフォーチュングローバル 500 に
位置づけられている総合人財サービスのグローバルリーダーです。世界の 60 の国と地域に 32,000 人の
社員と 5,100 の拠点を擁し、65 万人以上の派遣スタッフと派遣先となる顧客を結ぶ多様なサービスを
提供しています。提供するサービスには、人財紹介、人財派遣、転職サービス、人財開発、アウトソー
シング、そしてコンサルティングがあります。
Adecco Press Contact (Asia):
INSEAD Press Contact:
アデコ株式会社
Ian Grundy
Sophie Badré
Corporate Communication 課
Tel: +65 6835 3400
Tel: +33 (0)1 60 72 45 26
Global Talent Competitiveness Index GTCI
GTCI
2013
GTCI
1
45
ian.grundy@adecco.com
www.adecco-asia.com
sophie.badre@insead.edu
Tel: 03-6743-8085