「2009年度携帯電話の利用実態調査」販売のご案内 情報通信ネットワーク産業協会 移動通信委員会は、「2009 年度携帯電話の利用実態調査」を実施 し、このほど報告書としてとりまとめました。本調査は毎年実施している継続的なもので、国内移 動通信市場の変化を把握することを目的としています。 携帯電話・PHSを取り巻く環境は、様々な機能の目覚しい向上や薄型化・小型化、また高い普 及率や販売方法の変更により、大きく変化してきております。それにともなうユーザ意識の変化の 影響も重なり、大きな転換点にさしかかりつつあるものと認識しております。 CIAJ は、国内の携帯電話・PHS 利用動向の変化を把握することを目的として、1998 年から毎年継 続的に定点調査を行っており、この度「2009 年度 携帯電話の利用実態調査」をとりまとめました。 今回は、新しい販売方法での買替えの動向や携帯電話の2台目所有、動画利用等の新サービス、 新機能関連への関心など、今後発展の可能性のある項目などを調査項目に加え、最新の利用実態の 把握に努めました。 概 要 本調査は 1998 年より毎年定期的に実施しているもので、国内携帯電話・PHS 利用の変化を把握す ることを目的としています。 利用実態調査の対象は、関東、関西在住の携帯電話利用者 600 人(男 293 人、女 307 人 年代別: 19 歳以下 98 人、20-29 歳 115 人、30-39 歳 104 人、40-49 歳 94 人、50-59 歳 95 人、60 歳-94 人) を対象にアンケート質問票により本年 3 月から 4 月の間に実施しました。 また、従来は定点観測としての 4 月調査実施であるため、1年で最も販売の多い 3 月商戦の結果 を反映するものとしていましたが、今回の調査では市場の変化が大きいため一部の調査に関しては 昨年 11 月の調査内容も含んでおります。 (1)買い替えの実態と新しい販売方法の利用 <新しい販売方法の利用> ・ 新しい販売方法の利用は、55.7%になっている。買替えていない人は44.3%いる。新しい販売方 法では「割賦販売」利用が約3分の2、「一括販売」を利用が約3分の1となっている。 <買替え期間の長期化> ・ 買替え期間は前年の平均24.7ヶ月から3.9ヶ月長くなり、28.6ヶ月になっている。 25.7 22.0 21.2 2003 2004 2005 28.5 2006 26.7 2007 28.6 24.7 2008 ヶ月 2009年度 <2年契約期間(1年も有)終了後の次回買替え意向> ・新しい販売方法/割賦販売等で、2年の契約期間(1年も有)終了後の次回買替えまでの期間は、長 くなる傾向である。 2年間の契約期間(1年も有)終了後も使い続けるという人が、2008年4月調査の 24.2%から、2009年4月調査では40.8%へと増加している。2年間の契約期 間(1年も有)終了後もしばらく使い続けるという期間が、2008年4月調査の10. 3ヶ月から、2009年調査では17.1ヶ月へと長くなっている。 2008年度 2009年度 10.3ヶ月 17.1ヶ月 <買替え時の評価では価格指向が高くなる> ・買替え時の評価ポイントが、気に入ったデザイン・機能より価格重視に移ってきている。 2008年4月 2008年11月 気に入ったデザインを 重視する 86.3% 気に入った色を重視する 70.9% 価格を重視する 59.0% カメラ付携帯電話を重視する 58.0% 2009年4月 価格を重視する 70.0% 価格を重視する 71.4% デザインを重視する 49.8% デザインを重視する 53.9% 携帯電話事業者を重視する 29.3% 色を重視する 35.3% 高機能を重視する 25.8% サイズ(大きさ・重さ・厚さ)を 重視する デザイン・機能を多少抑えても 自分の気に入ったデザイン・ 機能であれば多少高くても買う 低価格のものを買う 42.5% 25.2% 28.6% 26.9% 2.0% 自分の気に入ったデザイン・ 2.0% その他 機能のものが買いやすい 価格になるのを待ってから買う 0~1円 22.9% 2~9,999円 21.5% 1,0000~14,999円 22.8% 1,5000円~ 32.8% (2)携帯電話の2台所有 現在の2台所有は、7.7%であり前年より1.4%増加している。 ・ 今後携帯電話を2台所有するとしたら、その目的が決まっている人が34.3%、内訳は仕事用と個 人用の2台が59.3%、データ通信などの特定目的が全部で40.7%となっている。 2台(以上)は 持ちたくない 64.7% 目的あり 34.3% 59.3% 仕事用と個人用の 2 台 19.6% その他 1.0% 13.6% 7.5% 個人用 2 台で 主たる以外に、 その日の気分や 特定の人・ グループ専用 データ通信 などの特定目的 外出先に合わ せて使い分け ・ 携帯電話を2台持つ条件は、「2台目の通話料金が安い」(57.6%)、「2台目の端末価格が安い」 (40.9%)、「主たる携帯電話と機能が違うものが必要」(20.5%)、「主たる携帯電話とデザインが 違うものが必要」(10.4%)等になっている。 ・ 2台目に所有したい携帯電話のタイプとしては、「防水タイプ」(24.2%)、「通話、メール専用タイプ」 (19.8%)、「サイズが小さい・薄い」(17.5%)、「データカード型」(11.7%)、「スマートフォン型」 (10.6%)「デザインケータイ」(10.3%)、「主たる携帯電話と同じタイプ」(6.7%)、「ビデオカメラ 型」(6.7%)、「ゲーム機型」(4.7%)、「ウェルネスケータイ」(1.1%)等になっている。 (3)携帯電話による動画利用増加 ◆全体平均の利用及び今後の利用意向では、「現在利用している」が22.0%、「今後利用してみた い」が9.6%(現在利用していない78.0%×今後利用してみたい12.7%=9.6%)あり、合計31. 6%となっている。利用者は、「10代」と「20代」中心となっている。 今後利用してみたい 携帯電話に よる動画利用 利用している 22.0% 9.6% わからない 28.2% 今後も利用しない 40.2% (4)携帯電話の各機能・サービスの利用 ◆携帯電話の各機能・サービスの日常的な利用では、「メール」が約9割、「カメラ機能」が6割、「装飾メ ール」が約5割となっている。 ・ 携帯電話の各機能・サービスの日常的な利用では、「メール」「装飾メール」「写真添付メール」が前 年よりも減少しているが、これは「40代以上の男性」のところでの利用減少が大きい。 ・ 通信費のかかるメール、カメラ、インターネット用途から、通信費のかからないTV、ゲーム用途へシフ トしている。これらは日常的な利用として聞いているため、使った経験はあるが現時点では継続して いないというものの項目は数値が下がったり、データ定額に契約していないため利用を控えた等の 原因が考えられる。 ・ 一方では、各機能/サービスを多く利用する人の割合を見ると、多くのところで増加が見られるため、 二極分化ということも窺われる。 86.3% (91.7%) メール 63.8% (77.7%) カメラ機能 51.0% (73.0%) 装飾メール 43.2% (46.7%) インターネットで調べる 40.0% (58.5%) 写真添付メール 37.1%(46.7%) セキュリティ機能 テレビ視聴 34.8% (28.0%) 32.7% (25.7%) アプリ・ゲーム機能 うた入り 着信メロディダウンロード 電子音 18.8%(29.0%) 9.7%(15.7%) 計28.5%(45.7%) 22.0% (19.5%) 動画視聴 動画添付メール 20.0% (20.0%) 情報自動配信 19.0% (17.0%) 着うたフルダウンロード 18.7%(19.3%) 赤外線通信・IC通信 18.2% (13.8%) PCファイル閲覧 18.1% (14.8%) 待受画像ダウンロード 17.2%(29.7%) 音楽機能(ミュージックプレーヤー) 15.7% (18.8%) 「おサイフ」機能 13.7% (20.0%) 12.7% (17.0%) GPS・位置情報サービス 国際ローミング 8.7%(8.8%) Bluetooth機能 8.2% (9.3%) オークションやインターネットでの決済利用 8.0% (9.2%) 3.7% (3.3%) テレビ電話 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% (5)タッチパネルとスマートフォンの利用 ◆携帯電話におけるタッチパネルの利用については、「使ってみたい(使っている)」が35.7%、「使わ ない」が64.3%となっている。 ◆フルキーボード搭載のピュアなスマートフォンの利用については、「使ってみたい(使っている)」が16. 8%、「使わない」が83.2%となっている。 ・ スマートフォンで利用したい機能では、「インターネット利用/Web閲覧」(73.5%)、「メール」(59. 2%)、「動画プレーヤー」(22.4%)等となっている。 ・ 他の携帯電話との併用については、「併用する」(63.4%)、「スマートフォンだけ」(36.6%)となっ ている。 なお、本報告書は日本語版のみですが、1 部¥34,000(税別・送料別) 、入力データの CD-R 付属版 を¥44,000(税別・送料別)にて販売しております。(部数限定) ご希望の方は株式会社シード・プランニング 担当 杉本(TEL:03-3835-9211)までご連絡ください。 〔問合せ先・バックナンバー〕 情報通信ネットワーク産業協会 サービス部 八木 TEL:03-5403-9358 E-mail:t-yagi@ciaj.or.jp
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