放射線科カリキュラム 1.放射線科の特徴 当院は脳血管センター、心臓血管センターがあり、救急診療を中心に病院が運 営されている総合病院である。放射線科は CT, MRI, RI, IVR などの画像診断、 放射線治療を受け持っている。 年間の実績は診断部門で約 25,000 件/CT、10,400 件/MRI、710 件/RI、810 件 /IVR。病院の特徴から中枢神経が多いが、胸部、循環器、腹部、泌尿器、婦人科、 乳腺、整形領域と全身領域を担当している。放射線治療は年間のべ 2,700 件であ る。 2.指導体制 指導責任者:第一放射線科部長 丹羽 正光 (放射線科専門医(画像診断)) スタッフ:第二放射線科部長 森 雄司 (放射線科専門医(画像診断)、マンモグラフィ読影認定医(A)) 第一放射線科副部長 南光 寿美礼 (放射線科専門医(画像診断) 第二放射線科医師 武藤 昌裕 (放射線科専門医(画像診断) 第二放射線科医師 竹内 萌 (放射線科専門医(画像診断) 3.研修目的 放射線科専門医資格取得のための研修。 4.研修目標 本プログラムは一次試験にて放射線科専門医取得を目標とした3年間のブログ ラムである。 一次試験は初期研修終了後、放射線科専門医修練機関で研修を3年間行えば受 験資格が得られる。一次試験に合格すると放射線科専門医が得られる。 その後、二次試験にむけて修練機関での2年研修後、高度な知識(診断、IVR、 核医学、超音波、放射線障害など)を修得した後、受験資格が得られ、放射線科 診断専門医を得る。 5.行動目標 1)最初に画像診断一般を修得する。 2)血管造影、画像ガイド下生検、その他の IVR を指導医のもとに行う。 3)放射線治療の基本事項を修得すると同時に、実際の症例で放射線治療計 画を指導医のもとに作成し、治療を行う。 4)放射線障害の基本的知識を習得する。 6.研修方略 1)日常の画像診断 CT, MRI, RI での放射線診断レポートの作成、指導医の もと血管造影、IVR を行う。 2)診療各科とのカンファランス、放射線科症例検討会、CPC に参加する。 3)放射線治療外来に参加し、治療計画、経過観察を行う。 4)名古屋レントゲンカンファランス、学会に参加、発表、論文作成を行う。 7.研修スケジュール 週間スケジュール一例 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 午前 CT、MRI RI CT, MRI RI CT, MRI 午後 放射線治療 CT, MRI CT, MRI IVR CT, MRI 夕刻 カンファランス カンファランス カンファランス カンファランス カンファランス 8.年間スケジュール 【1年目】 主に画像診断を行い、CT, MRI, RI の診断報告書作成を中心とする。同時に IVR も修得し、指導医のもとに行う。 【2年目】 画像診断、IVR を継続する。後半には学会発表、専門医試験の準備を始める。 【3年目】 放射線専門医としての基本的な放射線治療のための放射線生物学、放射線腫瘍 学、放射線障害を学習し、放射線治療の適応、放射線治療計画を修得する。東 名古屋画像診断センターにて PET/CT の研修。 9.経験可能な手技、症例 1)診断領域 中枢神経、頭頸部、呼吸器、循環器、消化器、泌尿器、婦人科、骨軟部、乳 腺領域の common disease IVR では、塞栓術、止血、画像ガイド下生検、膿瘍ドレナージ、大動脈ステ ント留置術 2)治療領域 脳腫瘍、頭頸部がん、肺がん、乳がん、食道がん、膀胱がん、前立腺がん、 子宮がん、転移の緩和治療、脳転移定位照射 10.問い合わせ先 丹羽 正光:resident@higashi-hosp.jp
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