January 2009 November DHARMA LIGHT スティーブストン仏教会寺報2009年11月号 世の中安穏なれ、仏法ひろまれ May peace and tranquility prevail throughout the world, May the Buddha Dharma spread throughout. Steveston Buddhist Temple 4360 Garry Street, Richmond, B.C. V7E 2V2 Tel: (604) 277-2323 Fax: (604) 277-0313 11月の行事 12月の行事 1日(日) 午前10時半 永代経 祥月法要 6日(日) 午前10時半 祥月法要 8日(日) 午前10時半 日曜法座 12日(土) 午前9時~日曜学校餅つき (生田先生不在) 13日(日) 午前10時 日曜学校礼拝 午前10時半 成道会法要 午後12時半~忘年会 9日(月) 午後7時半 役員会議 13日(金) 午後7時~8時 お寺のコーラス 14日(月) 午後7時半 役員会 15日(日) 午前10時 日曜学校礼拝 20日(日) 午前9時 18日(金) 午後 7時~8時 27日(日) 午前10時半 日曜法座 21日(土) 午前10時~午後3時 婦人会クラフトフェア 31日(木) 午後11時半 除夜会法要 22日(日) 22日(日) 午前10時半 家族体験法座 お寺のコーラス 午前10時半 家族体験法座 お寺大掃除 礼拝お休み む ざ ん む ぎ 無慚無愧 む ざ ん む ぎ み 無慚無愧のこの身にて まことのこころはなけれども み だ えこう み な 弥陀の回向の御名なれば くどく じっぽう 功徳は十方にみちたまふ (『正像末和讃』の「愚禿悲嘆述懐」より) 紅葉の色も深まり、秋の美しさも満開の今、大自然の働きに心が打たれます。皆さんもいかがでしょうか。 しょうぞうまつわさん さて、今回の記事に少し親鸞聖人が晩年にお書きになられた「正像末和讃」という書物から一つの詩を紹介 したいと思います。浄土真宗の御開山親鸞聖人は70歳を過ぎてから数多くの詩を書き、これらは「和語をもって讃 じょうどわさん 嘆」する詩であるから省略して「和讃」と名づけられています。そのなかでも『浄土和讃』(合計百十八首)、 こうそうわさん しょうぞうまつわさん 『高僧和讃』(合計百十七首)、と『正像末和讃』(合計百十五首と自然法爾の法語)の三つの書物を揃えて さんちょうわさん 『三帖和讃』と呼ばれています。今回はその最後の『正像末和讃』の終わりの方に書かれている「無慚無愧」 ぐ と く ひ た ん じゅっかい の和讃について考えたいと思います。『正像末和讃』の終わりに「愚禿悲嘆 述 懐 」と言う十六首の和讃がありま すが、その中の一つです。この「愚禿悲嘆述懐」は親鸞聖人が自分の人生と世の中をなげきかなしんで書かれたも E-mail: sbt@shawlinkca Website: steveston-temple.ca E-mail: sbt@shawlinkca Page 1 Page 1 November 2009 DHARMA LIGHT のと、後書きに述べられています。最初二行はわたくしたちのことで、最後の二行は阿弥陀様のことを述べて います。 真宗聖典(註釈版)に「無慚無愧」は「人に恥じる心もなく、天に恥じる心もないさま」と解釈されています 。これは私たち人間には自己を見つめる反省の心がないから真の心もないと言うことです。これを頷けるよう な出来事がトロントにいた頃にありました。ある時、ちょっとかわったお坊さんがお寺に出入りするようにな ったのです。と言うのはその方は日本人なのにわざわざビルマ(現在ミャンマー)にいって出家されたビマラ と言う僧侶でした。何回か仏教会にこられるうち、ビマラさんと親しくなりました。彼がトロントに住むよう になったのは、弟さんが日本食のお店でシェフをされていたので、その弟さん夫婦のところで暮らすようにな ったという話でした。そして、トロントでの生活はいくつかのお寺で瞑想や仏教講座など用いて成り立ってい たのです。いつも、風のごときに自由にあっちへ行ったり、こっちへ来たり、しているビマラさんを少しうら やむようになりました。ある日私は彼に「ビマラさんはいいな、自由があっていつでもどこでも好きなように 行けるのは。私は、お寺や、家族や、お寺での様々なミーティングなどで全く自由のない生活を送っている」 と愚痴をこぼしていたら、ビマラさんは「いやいや、それは反対ですよ生田さん。確かに東南アジアに住んで いた頃は、托鉢しても周りの皆さんは風習になれていて、施しをくれましたが、カナダではほとんどの人はそ ういう風習になれていないので生きていくのが大変です。逆に生田さんみたいに家族や門徒さんたちに支えら れて安定した生活を暮らせる方が、こっちがうらやましいですよ。」大変恥をかきながら、お互いに「隣の芝 生が青く見える」ことですねと笑いながら反省をした覚えがあります。また、自分の立場も考えずに相手をう らやむ自己はまさに”無慚無愧のこの身“であります。 このような私には“まことのこころ”はあるはずはないのです。そこで、先の御和讃の最後の二行が重要とな ってくるのです。それは南無阿弥陀仏の功徳は私の努力によって得るようなものではないことです。むしろ、 “無慚無愧”な愚かの人間であるからこそ、阿弥陀様の慈悲は十方に満ちていなければならないのです。この ような私を見捨ておかれない如来様にはただ手を合わせてお念仏を称えるばかりです。 合 掌 生田真見 総長からのメッセージ 浄土真宗カナダ教団創立記念日にあたり 仲秋の候紅葉もきれいな時期、皆様いかがですか? 今月は信教の自由について考えてみましょう。三種類の自由があると思います。 まず、宗教は個人の問題であり、無宗教であってもよろしいこと。世の中には宗教に無縁な お方もたくさんあります。そういう方に自分の宗教を押し付けてはいけません。 二番目は、人生の途中で宗教を変える自由もあります。仏教から他宗へ、また他宗から仏教 へ変わる自由です。戦争中に収容所で仏教からキリスト教に変わった人を何人か知っていま すが、面白い事にその人たちは洗礼は受けていながら今でも仏教会にお参りして下さってい ます。 三番目はいったんある宗教に入信すると、なかなか出ることが難しく、暴力とか恐喝が行わ れる場合があります。それは本当の宗教とは言えないでしょう。 カナダの浄土真宗がこれからも健全な宗教として伝道されますよう念じます。 合掌 釈往来 Website: steveston-temple.ca E-mail: sbt@shawlinkca Page 2 January 2009 November DHARMA LIGHT 会長からのお知らせー川端ジャック 秋のバザーをお手伝いして下さいました皆様に、心より感謝を致します。尚、来る11月15日には、バンクー バー仏教会で百五周年記念を祝います。どうぞ、揃ってご参加くださいませ。バザー、忘年会、敬老会、お 寺の行事などのご意見、ご感想がございましたら、是非参考にさせて頂きますので、役員の方までお知らせ 下さいませ。宜しくお願い致します。 合掌 役員会議のまとめー10月 スティーブストン仏教会プレイグループ「宝島」が10月1日付けで再復活した。前回と同じ毎週木曜日の午前と午後の 部で運営される。 2. マクマスセカンドリハイスクールからの依頼に応じ、お寺の駐車場を登校、下校に利用してもらう許可を出した。 3. 財務コミッティーは今後のお寺の資金繰り、募金運動等について検討する。(プレッジシステム導入、リッチモンド市 役所の関連グループに働きかける等) 4. ゲートボール大会に300ドルが寄付された。 5. 2010年9月のBCJSBCFコンベンションはスティーブストンで開催される。 6. 11月14~15日に日系センターでバンクバー仏教会の百五周年記念が開催される。スティーブストン仏教会には10枚 のチケットが割り当てられた。 7. 11月29日午前 11時半から、今後内陣係りになる方のためにワークショップが行われる。 8. 11月22日の日曜日の午前10時半に行われるフレーザーヴァレー仏教会の日曜法要に出席される方に カープールをする予定。昼食はポットラックのランチが用意される。 9. お寺でセイントジョンズ救急手当てコースを実践する企画を検討中。興味ある人はライアン氏まで 知らせる。 10. 2010年度の役員立候補者を近い将来、検索し始める。 1. 婦人会からのお知らせー:吉原ヒロコ 先月、保健所から検査官が不意にお寺に訪れたのをきっかけに、お寺のキッチンを利用する皆様に再度確認して頂きたい要点がいくつか出 てきました。 その1.缶づめのまま、食べ残しを冷蔵庫、冷凍庫に放置しておかない。コーヒー用のクリームも含めて、タッパーの容器に入れ替える その2. 冷蔵庫、冷凍庫の温度を必ず記録する。記録用紙は冷蔵庫に貼ってある。温度計は各冷蔵庫、冷凍庫に設置されている。 その3.食器洗い機のお湯の温度も規定に従う。温度計が設置されているので確認する。 昨年12月に、お寺でFood Safeの講座が行われました。講座を受け合格された方には二種類のお免除が受け渡されました。(A4サイズと ポケットサイズのお免除)お寺のイベントなどでキッチンで料理をする際には、大きいサイズのお免除がキッチンに用意されていることが規 定となっております。従って、皆様のお免除をお寺で保管させて頂くことになります。どうぞ、吉原ヒロコさんまでご持参下さいませ。ご協 力有難うございます。 さて、性質の悪いインフルエンザが流行しています。衛生上欠かせないのが手洗い、髪の毛用にスカーフ、ネット使用、食器、キッチンカ ウンターの消毒、食品類を取るときにはトングを使用する等まだまだありますが、特に基本を忘れずに十分に気を配って下さい。 新しいキッチンと古いキッチンの間に設置されてある非常ドアの前には、決して物を置かないで下さい。万が一火災が起きた場合には、物 が置いてあると、非常ドアが閉じなくなります。危険です。念のために注意事項のメモ書きがドアに貼ってありますので、確認願います。 最後になりますが、やかんを使用したあとはレンジの上に置きっぱなしにしないで下さい。元栓の火が常にいつもついていますので、特に やかんが空の場合は危険です。ご注意願います。 以上 新会員 下記の方が会員となられましたこと喜んで、ここにご報告申し上げます。 種々の法要をはじめ、社交、娯楽等の活動をご一緒に楽しみたいと思います ✦ランディ 山岡 ✦アンジェラ 山岡 E-mail: sbt@shawlinkca Website: steveston-temple.ca E-mail: sbt@shawlinkca Page 3 Page 3 November 2009 DHARMA LIGHT 日曜学校からのお知らせー坂本アリッサ、堂前レイコ 9月の日曜学校で皆さんに再会できて嬉しかったです。パンケーキの朝食会、公園での宝探し、駐車場でチョークの 落書き、久しぶりに思いっきり楽しい事をしましたね。 皆の想像力には感心しました。パンケーキのお手伝いをして下さった保護者の方々、メンバーの方々、有難うござい ました。 秋の食品バザーの報告―吉原ヒロコ 1. 本年度の秋の食品バザーでは、それぞれ照り焼き、チャーメンとお寿司が売れ残りました。少々多めに作った せいもありましたが、お客様には十分に行き届き満足していただきました。うどんは大人気で、大きいなべ7 個分作ったにもかかわらず、弊店直前には売り切れになりました。 2. 新鮮で立派な大根はフレーザーバレ-仏教会から寄付されました。 3. 「宝島」でお馴染みのスティーブストン仏教会プレイグループの保護者が販売していた日本食品も大人気でほ とんどの食品が売れきれました。エコ米3袋、ゴマ、稲荷あげがまだ少し残っていますので、お安くお譲り致 します。 4. お寺のメンバーの方をはじめ、ノンメンバーの方も含め、皆様ご協力、お手伝い誠に有難うございました。特 に、不二川総長と奥様には、心から感謝を致します。そして、酒井テリーさんアイスボックスを手配してくれ まして有難うございました。最後に毎年チケットを担当してくださっている方々に、改めて感 謝を致します。有難うございました。 合掌 バンクーバー仏教会御夕食会 創立百五周年 寺院建立三十周年 慶讃法要厳修を兼ねて 日時: 11月14日(土) 午後5時~ 場所: Nikkei Centre 6688 Southoaks Cres. Burnaby 大人 25ドル 学生 15ドル 10歳未満 無料 締切日: 10月31日 お問い合わせ: バンクバー仏教会 (604)253-7033 vbc.admin@gmail.com 仏教会コーラスー生田典子 11月 13、27日 午後7時~8時 皆様是非、 ご参加下さいませ。 忘年会 *忘年会は12月13日(日)午後12時半からです。 詳しくは追ってお知らせいたします。 敬 弔 次の方がご逝去されましたので、生前の御苦労を偲び、謹んで敬弔の意を表します。 野村 正雄様 Website: steveston-temple.ca E-mail: sbt@shawlinkca 十月十日寂 九十八歳 Page 4
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