「2009 エレクトロニクスマーケットリポート」 刊行案内

「 2009 エレクトロニクスマーケットリポート」 刊 行 案 内
日本経済は「100年に1度」という未曾有の不況のただなかにあります。既に色褪せた感さえあるこの100年と
いう言葉の重みは、かのガルシア・マルケスの名著「百年の孤独」のなかで描かれた世界の奥行きに比べると、い
かにもうすっぺらなのですが、これまでに誰もが経験したことのない困難な時代であることは間違いありません。
小社では、こうしたなかにあって、今まさに業界のなかにあるニーズを自らに問い質し「2009エレクロトニクスマ
ーケットリポート」を上梓しました。
主軸となる「電子部品商社の年鑑」においては、上場大手だけでなく従業員数人規模のところまでも含めた国
内607社を対象に、包括的な商社の資料集となるよう調査員が1社1社取材しました。読者の皆様が仕入れ、販
売の両面でお役に立つことを視野に入れて編集しております。
同時に、この困難な時代に必要な資料とは何かを自らに問いかけ、不況ゆえに問われる「伸びる商材」「倒産
事例の研究」などテーマのリポートも掲載しており、電子部品商社については上場36社の業績や再編のもような
どのリポートも添付いたしました。
次に、「2009 エレクトロニクスマーケットリポート」の内容を一部抜粋したものをご案内します。
※Ⅰ章:不況打開のヒント−伸びる商材は何か? より
1−1 車載用リチウムイオン電池
2009年2月9日、日産自動車のカルロス・ゴーン社長が就任以来はじめて、四半期の決算発表の会見に姿を
見せた。09年3月期は、99年にゴーン氏が日産自動車に来て以来初めての通期営業赤字となるが、この会見
でゴーン社長は現在の自動車不況を「全治7年」と言い切り、出席した報道陣に衝撃を与えた。
慢性的な赤字に苦しんでいた日産自動車を国内5工場の閉鎖などで劇的に立ち直らせたカルロス・ゴーンだ
が、さすがに今回は危機感を露わにしている。
こうしたなか日産自動車の幹部が「(こんな状況下でも)投資を1円も削らない」と語っているコンテンツがある。
それは環境分野への投資であり、まさにその代表格が車載用電池である。
「伸びる商材」の最初には、この車載用電池のマーケットをリポートする。
日産自動車と、NECは、共同でリチウムイオン電池量産化のための投資に2011年以降1,000億円という大
型投資を計画している。またパナソニックとトヨタ自動車が共同出資するパナソニックEVエナジー(静岡県湖西
市)は、2009年2月の下旬になって、建設中の宮城工場(宮城県大和町)の稼働開始時期について、当初の「2
010年初め」から前倒しして、「2009年末」とする方針を明らかにした。 トヨタ自動車は販売不振を受け、新工場
の多くについて延期や縮小を決めているが、環境対応車は今後も確実な需要が見込めると判断、全体縮小の流
れとは逆行して、前倒しで増産体制を構築している点が注目される。
また日立製作所子会社の日立ビークルエナジー(茨城県ひたちなか市)でも「ユーザーである米国GMは一
− 1 −
般自動車については減産しているが、ハイブリッドカー用リチウムイオン電池の投資は削減しない」としており、車
載電池は、自動車業界向けのなかにあっては唯一とも言える影響を受けない製品となっている。
言うまでもなく、これまで自動車はガソリンエンジンをその動力源としてきたが、電気自動車の登場によって、ま
ったく新しい時代に突入することになる。しかしその中枢である車載用電池の本命はまだ定まっておらず、大手
電機メーカーやベンチャーを巻き込んで、業界の地図はまさにこれから描かれることになる。
電気自動車の普及を機に、自動車市場に電機メーカーがそのエンジン部分にまで関わってくるという意味で、
車載電池市場の立ち上がりは実に大きな意味を持つ。既に電装品、カーナビなど内装部分では自動車は最早
エレクトロニクス技術の集結となっているが、いよいよエンジン回りも電子制御の時代が始まるわけで、自動車も
電子機器というカテゴリーで括られる時代に近づいている。
◆ メーカーごとの動き
下表は、自動車メーカー各社のリチウムイオン電池、ニッケル水素電池など車載電池の枠組みだが、自動車メ
ーカー各社が、いずれも電機大手と組み、車載用電池に取り組んでいる点は注目される。
◇表−1 車載電池における電機メーカーと自動車メーカーの提携
パナソニック
パナソニック EV
トヨタ自動車
エナジー
NEC
オートモーティブ
日産自動車
エナジーサプライ
仏 ルソー
日立製作所
日立ビークル
エナジー
東
米 GM
芝
独 VW
三洋電機
ホ ン ダ
GSユアサ
コーポレーション
三菱自動車
− 2 −
※Ⅲ章:電子部品商社年鑑 より
Ⅲ章では、電子部品商社の現況をまとめる。前半部分では専業度の高い上場電子部品商社36社をピックア
ップして、09年3月期を中心とした期初予想と2009年2月時点の予想の違い、さらには生き残りをかけた再編の
動きをまとめた。
後半では、国内電子部品商社607社に対して、1社ずつすべてに調査、その仕入先、販売先を中心にまとめ
ている。特に仕入先については、代理店なのか、特約店なのか、販売店なのかなど違いにも力を入れた。またほ
かに社名、ホームページアドレス、本社所在地、電話、事業所、設立、代表者、資本金、株主、従業員数、営業
窓口担当者氏名、最近数期の売上高推移、売り上げ構成なども掲載、年鑑として活用できるものにした。
3−1 上場電子部品商社の動向
09年3月期の決算予想を中心とした08年度業績見通しについて、半導体など電子部品の専業度が高い上場
商社36 社をピックアップ、期初予想と現在予想の変化をまとめた。
◇上場電子部品商社36社の08年度業績予想の推移
増収増益予想
期初予想
09年2月末時点
増収減益予想
減収増益予想
減収減益予想
20社
5社
2社
9社
3社
1社
2社
30社
対象として抽出した別表36社のうち、30社までが期初予想から減収減益に見直しており、さらにこのうち14社
は最終利益が欠損予想という内容となっている。
なお08年度に最終利益を欠損と予想しているのは、最大手の加賀電子を筆頭に、丸文、佐鳥電機(5月決
算)、バイテック、菱洋エレクトロ(1月決算)、サンワテクノス、協栄産業、イーストンエレクトロニクス、日本ライトン
(12月決算)、アムスク、インターニックス、エー・ディ・エム(10月決算)、栄電子、チップワンストップの各社。
この08年度欠損見込みの14社のうち、加賀電子、丸文、バイテック、サンワテクノス、協栄産業、日本ライトン、
インターニックスの7社は、期初には増収増益予想だった。また期初には36社中半分以上の20社が増収増益を
予想、ほかには5社が増収減益、2社が減収増益、9社が減収減益という予想となっていて、概ね楽観論に支配
されていた様子が窺える。
− 3 −
◇電子部品商社の業績
社 名
加賀電子
リョーサン
三信電気
丸文
ユーエスシー
佐鳥電機
(5月決算)
菱電商事
新光商事
黒田電気
トーメンデバイス
マクニカ
バイテック
トーメン
エレクトロニクス
菱洋エレクトロ
(1月決算)
伯東
期 別
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
09/5予想
〃 修正予想
08/5実績
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
09/1予想
〃 修正予想
08/1実績
09/3予想
〃 修正予想
08/3実績
売上高
増減率
経常利益
増減率
当期利益
増減率
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
295,000
275,000
291,331
275,000
220,000
286,098
258,000
226,000
262,065
250,000
200,000
245,289
215,000
180,000
234,447
210,900
170,000
210,978
230,400
194,500
222,740
180,000
142,000
206,307
190,000
157,000
186,264
170,000
134,000
174,614
157,000
144,000
154,166
146,000
110,000
142,453
154,000
144,300
136,458
135,000
112,500
138,599
145,000
112,000
133,259
1.3
-5.6
8.3
-3.9
-23.1
-7.9
-1.6
-13.8
-2.8
1.9
-18.5
-11.0
-8.3
-23.2
18.3
-5.8
-19.4
-5.8
3.4
-12.7
-0.2
-12.8
-31.2
13.2
2.0
-15.7
16.8
-2.6
-23.3
15.2
1.8
-6.6
-5.8
2.5
-22.8
30.6
12.9
5.7
9.4
-2.6
-18.8
13.0
8.8
-16.0
8.0
− 4 −
7,100
0.8
3,600
-48.9
7,040
-4.9
10,600
-6.0
7,000
-37.9
11,277
8.9
5,500
1.4
3,600
-33.6
5,422
-8.9
3,800
28.6
欠損転落
-850
2,956
-52.9
3,500
-5.7
1,400
-62.3
3,713
-7.6
2,900
-49.4
850
-70.9
2,919
-49.1
6,750
5.7
3,700
-42.1
6,388
-1.0
5,200
-26.5
2,300
-67.5
7,078
1.6
7,800
13.8
4,300
-37.3
6,855
27.3
2,750
-22.1
2,200
-37.7
3,531
19.5
3,200
38.5
3,500
51.5
2,310
-63.1
2,000
-0.8
300
-85.1
2,016
33.7
3,450
6.2
2,970
-8.6
3,249
-14.4
2,100
-13.8
1,480
-39.2
2,435
-1.1
4,500
101.5
1,500
-32.8
2,233
-58.1
4,100
-200
3,684
6,300
4,000
6,738
3,300
1,600
3,414
1,950
-1,420
889
1,900
180
1,948
1,540
-600
1,551
4,100
1,750
3,815
3,200
600
4,391
4,800
2,310
4,028
1,620
1,170
2,098
1,730
1,870
893
1,000
-580
989
2,400
1,930
2,148
1,350
-370
1,564
2,300
300
433
11.3
欠損転落
-15.2
-6.5
-40.6
5.8
-3.4
-53.1
-9.6
119.3
欠損転落
-74.5
-2.5
-91.8
-17.4
-47.6
欠損転落
-47.2
7.5
-54.1
-0.6
-27.1
-86.3
8.5
19.2
-42.7
33.1
-22.8
-44.2
21.2
93.5
109.4
-75.1
1.1
欠損転落
38.1
11.7
-10.2
-16.8
-13.7
欠損転落
82.9
430.8
〃
-85.8
株式会社 アルテックス(ALTEX Corp.)
http://www.altexcorp.co.jp
本
社
設
代 表
資 本
株
従 業
営 業 窓
業
立
者
金
主
員
口
績
売 上 構 成
取扱メーカー
〒201-0012 東京都狛江市中和泉2−10−1 ポケットビル
TEL03-5497-5331 FAX03-5497-5335
1990年(平成2年)11月
根本和信
32,000千円
根本和信51%、根本美恵子11% 計19人
29人
代表取締役営業本部長根本和信(E-mail:nemoto@altexcorp.co.jp)
2006/6期 2007/6期
2008/6期
2009/6期予想
売上高
1,347百万円
1,272百万円
1,244百万円 1,300百万円
半導体70%、その他30%
代理店:ALTERA社、HALO Electronics社、F-3社、Myson-Century社、CviLux社、Jaztek
Technology社、AMIC Technology社、DATA Image社、CORETEK社、Mentor Graphics社、
H.P.B optoelect社、TXC社
販 売 店 : Coretek Opto 社 、 Holtek Semiconductors 社 、 Microchip Technology 社 、
PRECI-DIP社
販
売
先
国内95%:日立コミュニケーションテクノロジー、パナソニック、アンリツ、東京精
密、沖電気工業、日本電産サンキョー、HOYA、浜松ホトニクス、NHK放送技術研
究所、東京大学他各大学、三菱電機トレーディング、NEC東北、ミマキエンジニアリ
ング、富士重工業、古河電気工業、横河電機
輸出5%:SANYO ELECT(HK)社、ワイ・ワイ・データ
フェアチャイルドセミコンダクタージャパン株式会社
(Fairchild Semiconductor Japan Ltd.)
http://www.fairchildsemi.com/jp
本
社
〒102-0076 東京都千代田区五番町12−1 番町会館
TEL03-5275-8380 FAX03-5275-8390
事
業
設
所
事業所:大阪
立
1998年(平成10年)6月
代
表
者
グレッグ・ヘルトン
資
本
金
188百万円
主
フェアチャイルド・セミコンダクター社100% 計1人
員
41人
株
従
業
営 業 窓 口
業
営業管理グループ
績
売上高
2005/12期 2006/12期 2007/12期
8,643百万円 10,796百万円 10,613百万円
売 上 構 成
半導体100%(パワーディスクリート・アナログ・ ミクスドシグナル・インターフェー
ス・標準ロジック・オプトエレクトロニクス等)
取扱メーカー
フェアチャイルド・セミコンダクター社(販売会社)
販
国内100% 代理店:フェアチャイルド・シンショウ・セミコン、マクニカ、ユーエス
シー、加賀電子
売
先
− 5 −
鳥居電業株式会社(TORII DENGYO Co.,Ltd.)
本
事
社
業
所
海外事業所
設
立
代 表 者
資 本 金
株
主
従 業 員
営 業 窓 口
業
績
売 上 構 成
http://www.tois.co.jp
トリイビル
TEL03-3253-7571 FAX03-3258-8159
営業拠点:東京都(本社・八王子)、神奈川(横浜・海老名)、千葉(柏・船橋)、茨
城(日立)、埼玉(熊谷)、長野(諏訪)、福岡(久留米)他
〒101-0021 東京都千代田区外神田2−10−9
中国
1951年(昭和26年)4月(創業1925年4月)
梶原茂樹
60,000千円
鳥居和久、森信良、鳥居武久 計60人
107人
常務取締役営業本部長池田茂
2005/3期 2006/3期 2007/3期 2008/3期
売上高
7,888百万円 8,269百万円 8,800百万円 8,045百万円
制御・機構部品55%、その他電子部品25%(能動部品・回路部品等)、電子機器20%
(制御機器・電源機器・マイコン機器等)
取扱メーカー
特約店:三菱電機
代理店:山武、CKD、オリジン電気、松永製作所、竹中電子工業、アイエイアイ、ラ
ポールシステム、高砂電気工業、アドバンス電気工業、エム・システム技研、デジタ
ル、日本電産サーボ、シャープマニファクチャリングシステム、豊澄電源機器、林電
工、パトライト
販
国内100%:日立製作所、東京精密、日本電子、アルバック、山武、オリンパス
ンビー、ツガミ、ニューロング、ブリヂストン、フクダ電子
売
先
クリ
株式会社 ニッポン インダストリーズ(Nippon Industries Co.,Ltd.)
本
社
設
代 表
資 本
株
従 業
営 業 窓
業
立
者
金
主
員
口
績
売 上 構 成
取扱メーカー
販
売
先
〒151-0053 東京都渋谷区代々木3−28−6 西参道山貴ビル
TEL03-3374-7871 FAX03-3374-5083
1975年(昭和50年)8月
段木慶治
71,400千円
段木慶治27%、佐藤義忠27%、原川光司9%、砂田重治4.7% 計39人
24人、その他派遣2人
取締役営業第1担当原川光司、同第2担当砂田重治
2005/3期 2006/3期 2007/3期 2008/3期
売上高
3,827百万円
3,267百万円
3,460百万円
3,463百万円
コンデンサ60%、その他回路部品40%(水晶振動子・発振器・抵抗器)
パナソニック、九州電通、シワードテクノロジー、セイコーインスツル、サン電子工
業、日立エーアイシー
輸出100%:NICコンポーネンツ社(米国)、NICユーロテック社(欧州)、NI
Cアジア社(シンガポール)、フォックスエレクトロニク社(米国)、シーゲート・テ
クノロジー社(アジア)
− 6 −
申
込
書
年
(株)クリアリーフ総研
宛
月
日
FAX 03-3227-0191
次のとおり申し込みます
≪ 2009 エレクトロニクスマーケットリポート ≫
冊
(3月 10日 刊 行 )
※□に会員か非会員かのチェックを付けて下さい
□ 会員価格 1冊 2万9千円
□ 定価(非会員) 1冊 3万9千円
(いずれも消費税5%を別途ご負担下さい)
フリガナ
会
社 名
住
所
電
話
部
署 名
〒
FAX
フリガナ
肩書氏名
メールアドレス
(請求先が異なる場合は、ご記入下さい)
請求書送付先
※個人情報について:本書にご記入いただいた個人情報は、小社から情報の提供、ご案内をお送りするた
めに利用することがあります。個人情報の管理については、小社が責任を有しております。他に利用する
ことはありません。
お支払い方法
□ 請求書着次第(到着後1週間以内にお支払い下さい)
□ 指定日払い(
月
日締切
月
日払い)
□ その他(
)
振込銀行
三菱東京UFJ銀行 大久保支店(364) 普通預金口座 4 6 4 0 1 5 7
㈱クリアリーフ総研
お申し込み方法
この申込書をFAX、または郵送にてお送り下さい。お電話でも受付けております。
株式会社クリアリーフ総研
〒169-0073 東京都新宿区百人町1−20−3 渡辺ビル5階
TEL:0 3 ( 5 3 3 7 ) 9 4 4 6
− 7 −
FAX:0 3 (3 227 ) 01 91