経済安全保障を考える - ワシントン日本商工会

 Invitation to December 18th Seminar ラウンドテーブル
経済安全保障を考える
講 演 者 海洋国家日本の選択 Murayama Yuzo
講演者:村山裕三 教 授 ワシントン日本商工会(JCAW)は、12 月 18 日(水)に同志社大学大
学院の村山裕三教授を再度招き、研修会を開催します。
村山教授には 11 月 25 日に伝統産業のグローバル化についてご講
演いただきましたが、今回はもう一つのご専門の経済安全保障につい
てお話をうかがいます。
村山教授の著書によれば、従来、安全保障と経済学は、国際関係
論からアプローチを行う国際政治経済学と、経済学の視点で安全保障
を考えるディフェンス・エコノミクスの2つの領域で研究が行われて来ま
した。前者は、経済力を軍事力の基盤として捉え、軍事力を維持するた
めに、いかにして物的な資源を確保するか、という問題への対処が主
眼であり、後者は、例えば、マクロ経済学の手法を使って、軍事費が経
済成長に与える影響を分析したり、ゲーム理論を使って軍備競争や同
盟関係を分析することに主眼が置かれています。
今回、村山教授にお話いただくのは、そのどちらにも偏らない新たな
アプローチです。例えば、半導体は家電やコンピューターのコア部品と
して身近に使われていますが、同時に巡航ミサイルや戦闘機のエレク
トロニクス技術の中核部品でもあります。従って、半導体が絡む経済や
政治問題を理解するには、半導体のもつ経済と安全保障の両側面を
押さえておく必要があります。
以上のような難しい問題を、村山教授に、例の優しい京都弁で分か
り易く解説いただく予定です。
略 歴 1953 年 、京都市生まれ。1975 年に同志社大学経済学部を卒業後、
1982 年にワシントン大学で博士号を取得(アメリカ経済史)。同年から、
野村総合研究所でアメリカ及びヨーロッパのハイテク企業担当証券アナ
リストとして勤務。その後、大阪外国語大学(現大阪大学)教授などを経
て、現在、同志社大学大学院ビジネス研究科(ビジネススクール)教授。
日本安全保障貿易学会会長、総合科学技術会議「社会基盤プロジェクト
チーム」委員などを歴任。専門は、経済安全保障、技術政策、文化ビジ
ネス。
著書
「アメリカの経済安全保障戦略-軍事偏重からの転換と日米摩擦」
(PHP 研究所、1996 年)
「経済安全保障を考える-海洋国家日本の選択」(NHK ブックス、 2003
年、国際安全保障学会加藤賞)
「現代アメリカ経済論(共著)」(ミネルヴァ書房、2012 年)ほか。
同志社大学大学院
ビジ ネ ス 研 究 科
村山裕三教授
日時:
2013 年 12 月 18 日(水)
午後 12 時~午後
2 時
*昼食付
使用言語:
日本語(質疑は英語も可)
会場:
Toyota Motor North America, Inc.
601 Thirteenth Street, N.W.,
Suite 910 South
Washington, D.C. 20005
会費:
無料(JCAW 会員のみ)
*非 会 員 の 方 は $ 10
申 し込 み :
オンライン www.jcaw.org
定員 50 名
12 月 12 日(木)午後 3 時締切
お問い合わせ:
JCAW Office
Phone: 202-463-3947
office@jcaw.org