細胞認識・制御機能性バイオマテリアルの設計と その組織

文部科学省「地(知)の拠点整備事業」
細胞認識・制御機能性バイオマテリアルの設計と
その組織工学・再生医療・DDS への応用
-カドヘリン工学の展開を中心として-
月 30 日(金)15 時~16 時半(予定)
日 時
平成 27 年 1
会 場
福井大学アカデミーホール(福井市文京 3-9-1)
対 象
一般(どなたでもお気軽にご参加ください)
入場料
無料
申込
不要
講 師
東京工業大学 名誉教授 赤池敏宏 先生
((公財)国際科学振興財団 再生医工学バイオマテリアル研究所 所長)
講演概要
細胞間接着分子カドヘリン(E, N, VE-等々)の抗体分子 Fc とのキメラ化を実現することにより、材料表面は細胞
用まな板(Cell-Cooking plate)としての自在な機能を果たすことが可能となった。現在、再生医療/組織工学分野
での活躍が期待される各種の臓器構成細胞、ES 細胞や iPS 細胞を単一細胞レベルで接着させ、それらに増殖・分化
誘導・ソーティング、遺伝子/薬剤付与等々の処理を自由自在に行うことが可能になりつつある。均一かつ単分散で未
分化増殖させたり、シグナルを送ったり、肝細胞や神経細胞に分化させたり、あるいはそれらの細胞をキレート剤処理等で
回収することも比較的に容易である。これらの操作はあたかも ES/iPS 細胞が“細胞調理用のまな板(Cooking Plate)”に
のせられて料理されたかのように見えたのが Cell-cooking Plate の名前の由来である。こうして、細胞認識・制御機能性
バイオマテリアルは、組織工学のみならず再生医療・DDS 領域にも次々に応用される可能性が出てきた。
演者らの約 40 年来の細胞認識・制御機能バイオマテリアル設計の研究を総括することによって、医学と工学との境界
領域としてのバイオマテリアル研究の重要性を強調しつつ、若い研究者達による今後のさらなる発展を期待している。
お問い合わせ
〒910-8507 福井県福井市文京 3-9-1
福井大学大学院工学研究科繊維先端工学専攻 准教授 藤田聡
TEL.0776-27-9969 E-mail fujitas@u-fukui.ac.jp