センターNEWS(平成26年3月発行)

3月号
未来に 帆っと 高砂
高砂市ではだれもがいきいきと暮らせる男女共同参画社会の実現に向けて、
高砂市役所の西庁舎4階に『男女共同参画センター』を設けています。
センターでは相談事業を始めとして、講座の開催、図書・情報提供、グループ
活動のサポートなどを行っています。
講座報告
終活セミナー
~もっともっと輝き続けるマイライフのために~
開催日: 平成26年1月29日(水)13:30~15:30 場所: 南庁舎2階会議室1
講 師 : 萩原 豊章 氏 (ひょうご仕事と生活センター外部相談員)
山元 君枝 氏 (一般社団法人就業力支援メンタリング 代表理事)
老後をどう生き、どう最期を迎えるのか。そのた
めの準備をする「終活」が注目されています。老後
というセカンドライフを、どんなふうに想定して、
その充実のためにはなにが必要か、どんな準備をし
ていくかをテーマに、講師の話がありました。それ
は多様な気づきをもたらし、心に響く内容でした。
参加者からは、「夢・目標を持った人生を選択し
て行くことの大切さに気づいた。」「生き方とは、
自分の選択であり、責任を持つという事である。誰
かのせいにしないという考えに共鳴した。」など、
これまでの人生を振り返り、次に未来を見据えて進
むことに、積極的な感想が寄せられました。
講師からのアドバイス① セカンドライフへの心がまえ!
 組織の人から個の人に・・・
セカンドライフは名刺も肩書もありません。人柄だけが人との交流で示すことのできる
人間的魅力です!
 24時間が自分のものへ
与えられた一日を、すべて自分の責任と自分の能力で決めなければいけなくなります!
 夫婦関係が一番の絆へ
自分の生活の自律ができて、はじめて夫婦は対等な理解者同士です。生活のことはすべ
てパートナーまかせでは、幸せなセカンドライフは成り立ちません!
講師からのアドバイス② 未来を創造!
 未来志向をもって自分の、「働き方」「暮らし方」を創造しましょう。
 仕事と生活のバランスを最適に配分し、「より充実した、より幸せな人生」を創
造しましょう! ⇒ 「ワークライフバランス」です。
出典: ひょうご仕事と生活センター「HappyRetirementPlanning」
講座報告
お父さん応援講座
~父と子の即席マジックコンテスト~
開催日: 平成25年7月27日(土)10:00~12:00 場所: 総合体育館会議室1
講 師: 和田 憲明 氏 (NPO法人ファザーリング・ジャパン関西)
今回は親子でマジック道具を作り上げ、
それを実演するという内容でした。作
る工程にて、親子のコミュニケーショ
ンが深まり、その後の実演は親子の呼
吸もぴったりと、笑顔あふれる楽しい
時間となりました。お父さんたちの素
敵なイクメンぶりに、日ごろの家庭で
の奮闘を垣間見ました。
講座報告
男性の料理教室
~旬の食材を使ったクリスマス・正月料理~
開催日: 平成25年12月14日(土)10:00~13:00 場所: 中央公民館兼伊保公民館 調理実習室
講 師: 井上 恵子 氏 (味蕾の会)
家事を楽しみ自分自身も成長する男性の
ことを家事男(カジメン)といいます。
今年も16名のカジメンが、懸命に料理に
取り組み、色鮮やかな品々が出来上がり
ました。参加者からは、自身が料理をす
ることで、家庭で料理を話題にした会話
が増えたという感想が出されました。家
族と共に台所に立ち、楽しみや苦労が共
有されることで、互いの理解が深まって
いきます!!
高砂市男女共同参画センター発
「メディア・リテラシー」ってなんだろう?
メディアとは、テレビやラジオ、新聞や本をさし、リテラシーとは、理解し、整理し、
活用する能力をいいます。「メディア・リテラシー」とは、「情報を読み解く力」と表
現できます。
メディアから送り出される情報は、社会の様々な出来事を伝えるだけでなく、人々の
知識や経験、理論を形成したり意識を変革したりする力を持っています。
ところがこのメディアは現実をありのまま提示するのではなく、内容をいったん構成
して伝えたいことだけを提示します。それにより情報には、作り手の考え方や価値観が
そのまま反映されます。
そして私たちがメディアで目にするのは、典型的な女性や男性の描かれ方です。それ
は、家事や育児は女の役目、仕事に励み社会的地位を上げるのが男らしさであるという、
性別による役割分担のイメージです。
昨年、流行語大賞となったセリフを決める、男性の銀行員が主人公のドラマが大ヒッ
トしました。彼の一日は仕事と付き合いに費やされ、私生活といえば、深夜に帰宅した
後のほんの一時。子どもはとっくに就寝し、妻との語らいはありますが、家事や子育て
をしたり、家族で団欒するシーンはありませんでした。
一方妻は、専業主婦として家事や子育てに励みます。そして妻は、前職の上司から、
仕事への復帰を持ちかけられますが、家庭を中心に考える妻は、その話を断ります。
もちろんこのドラマはフィクションです。現実には、夫婦が協力して、仕事と生活の
バランスを取ながら、家事や育児をこなす家庭があります。シングルマザー・シングル
ファーザーが懸命に運営する家庭や、複数世代の同居にて、支え合って暮らす家庭など、
その在り方は多様です。
しかしながら、特にテレビは、映像という多大な情報量を持ち、その影響力は絶大で
す。その力により、いったんメディアに取り上げられると、それが「流行」「多数派」
「正当」であるというシンボル化がなされ、人の意識に取り込まれることがあります。
このようなメディアから作り出されたメッセージに、疑問を差し挟む力こそが、メ
ディア・リテラシーと言えます。今こそ、メディアで表現される、よくある男女の在り
方に、多様な視点を当てて、真実を見ていきましょう!
そして、私たちは、このセンターニュースを通して、料理を楽しむカジメンや、積極
的に子育てに関わるイクメンの存在をお知らせし、また終活というテーマを通して、仕
事だけでなく、家庭も地域も、充実した時間を過ごすことを目的とする、ワークライフ
バランスを紹介しました。
皆様、来年度はぜひセンターの講座等にご参加ください!体験を通じて、さまざまな
価値観に触れることが、メディア・リテラシーの力を培います。それは人生を豊かにし、
自分や周りを認めて、社会の中での対等な関係性をもたらします。そして誰もが尊重さ
れる社会への第一歩となります。
参考文献 「メディア・リテラシーとジェンダー」
大阪府男女協働社会づくり財団
お薦め図書案内
貸し出ししています。ご利用ください。
僕の死に方 エンディングダイアリー500日 / 著者 金子哲雄 (小学館)
突然の余命宣告。絶望の中でやがて彼は「命の始末」と向き合い始める。これは41歳で急逝
した売れっ子流通ジャーナリストの見事な死の記録である。
あなたが働き方を変えるべき48の理由 / 著者 小室淑恵 (二見書房)
仕事しかしていない人は仕事が出来ない人!仕事だけでなく私生活も大事にすることで、仕
事がもっとうまくいく。そんなステキな生き方のコツ、教えます。
おとうさんはウルトラマン / 著者 みやにしたつや (Gakken)
おとうさんはだれだってウルトラマン。一生懸命でまじめで不器用なウルトラ・パパの子育て
絵日記。
アリーテ姫のぼうけん / 原作 ダイアナ・コールス(学陽書房)
待っているだけのお姫さまはもう古い! 賢くて勇気のあるアリーテ姫の活躍。各紙誌で絶賛さ
れたベストセラー「アリーテ姫の冒険」が、アップリケとキルトで楽しい絵本になりました。
高砂市男女共同参画センターはこんなところです!
女性のためのこころの相談
•女性のカウンセラーが、女性の抱えるさまざまな問題について無料で相談に応じます。秘密は厳守します。
•電話相談 / 面接相談(予約制) 相談電話番号 079-443-9134
•月曜日~金曜日 9:30~12:00 13:00~16:00 (土日祝日、年末年始は休み。)
女性のための法律相談
•女性の弁護士が、女性が抱えるさまざまな問題について、法的手続き等の相談に無料で応じます。
•相談内容をまとめるために、女性のためのこころの相談にて、事前相談をお受けください。
•面接相談(予約制) 毎月第4月曜日(休日の場合は第4水曜日) 13:00~16:00 一人30分
たかさご女性チャレンジひろば(就業支援)
•ハローワーク加古川から定期的に送付される求人情報の閲覧ができます。他、就業準備や技能習得講座等
の案内も配架しています。
•年に一度ですが、社会保険労務士の資格を持つ相談員を迎えて、個別の相談が行える、「女性のためのチャ
レンジ相談」を開催しています。
図書・情報提供
•男女共同参画の関連図書の貸し出しを行っています。お一人2冊2週間になっています。他、行政資料等の閲
覧もできます。また、市内・市外で開催される講座や事業の案内を配架しています。
他、男女共同参画社会の実現を目指した各種の講座の実施や、市民グループの活動支援を行っています。
詳細はセンターまでお問い合わせください。皆様のご来所・ご利用をお待ちしています。
高砂市男女共同参画センター
〒676-8501 高砂市荒井町千鳥1丁目1番1号 高砂市役所西庁舎4階
電話:(079)443-9133 FAX:(079)443-0009 Email:cocot@city.takasago.hyogo.jp
(平成26年3月発行)