ベトナム税務ニュース Vol.15 2010 年 7 月 2010 年 8 月 14 日以降 輸出品を扱う納税者を対象に、決済書類が未整備であっ てもインプット付加価値税(VAT)の 90%の仮還付が認められます ベトナム財務省は、2010 年 6 月 30 日付で、輸出 品に対する付加価値税の還付に関するガイドライ ン(No.94/2020/TT-BTC 財務省通達。以下「本 通達」)を公布しました。 本通達により、特定の納税者については、仮計算 によりインプット VAT の一部還付が認められること になります。 1.仮還付の対象 ベトナム国外への輸出品を扱っており、輸出先が 代金未決済のため、その輸出品に関わる決済書 類を完備していない納税者。(下記 3 を除く) 2.仮還付申請による還付までの流れ 1) 仮還付申請書の作成と国税当局への提出。 2) 1)の申請書の提出後 7 日間以内に、インプ ット VAT の還付対象額の内 90%が還付。 3) 決済書類の完備後、国税当局へその証拠 書類の提出。 4) 3)の書類の提出後 4 日以内に、インプット VAT の還付対象額の内残りの 10%が還付。 ただし、本通達で事前確認を要する旨明記され ている下記のケースについては、仮計算の還付 対象外になります。 3.仮還付申請の対象外となるケース 1) ベトナムが締結している国際条約において、 付加価値税の還付について、事前確認が必 要である旨定められているケース。 2) 納税者が初めて還付を申請するケース(ただ し、還付申請する所轄地域に製造拠点があ る輸出加工型企業を除く) 。 3) 過去 2 年間において納税者に脱税の実績が 認められるケース。 4) 納税者が、企業の合併、連結、分割、解散、 資本所有形態の変更などを行うことにより生 ずる還付付加価値税のケース。 なお、本通達には、還付書類の作成方法、手続、 期間、確認方法、違反処分などの詳細が明記さ れています。 本通達は 2010 年 8 月 14 日より有効になり、一方、 2009 年 1 月 13 日付 No 04/2009/TT-BTC 財務 省通達は廃止されることになります。 なお、本通達に定められていない付加価値税の 扱いに付きましては、2008 年 12 月 26 日付 No129/2008/TT-BTC 財務省通達に基づき、実 施されることになります。 国家公務員、公的機関の職員の出張手当に関する新規定が公布されました 国家公務員、公的機関の職員に対して出張手当制度に関する新規定 ベトナム財務省は、2010年7月6日に、企業の出 張者に対する国内出張手当について、法人税を 計算する際に控除可能な費用の根拠になる国の 行政機関・公的機関の職員の出張手当・会議費 用に関するガイドライン(No 97/2010/TT-BTC財 務省通達。以下「本通達」)を公布し、2007年3月 21日付の財務省通達(No 23/2007/TT-BTC)を 廃止しました。 本通達により、宿泊手当の金額は最大で一日当 たり7万ドンから15万ドンまで引き上げられます。 この結果、出張先での宿泊費用が現行規定より も高く設定されることになります。 また、本通達は、国内出張手当に関わる個人課 税所得を計算する際の基準にもなります。 なお、本通達は2010年8月21日より有効になりま す。 F AIR S OLU TION C ONSULTING G ROUP www.fairsolution.or.jp Our Off ices VIETNAM 5 F . 1 1 3 B u i Th i X u a n S t r e e t , H a i B a T r u n g District, Hanoi Tel: +84-4-39744839 F a x: + 8 4 - 4 - 3 9 7 4 4 7 6 3 E ma i l : a n h . l e @ f a i r s o l u t i o n . vn HONG KONG L e ve l 3 , Th r e e P a c i fi c P l a c e , 1 Q u e e n ’ s R o a d E a s t Central, Hong Kong Tel: +852 2297 2451 F a x: + 8 5 2 2 2 9 7 2 8 9 9 E ma i l : E m a i l : h . b a n @ f a i r s o l u t i o n . o r . j p J A P A N – To k yo 1102 Bureau Ginza, 1-12, Tsukiji 4 chome, Chuoku , To k yo 1 0 4 - 0 0 4 5 Tel: +81-3-3541-6863 F a x: + 8 1 - 3 - 3 5 4 1 - 6 8 6 4 E ma i l : v. l i n h @ f a i r s o l u t i o n . o r . j p CHINA – Shanghai R o o m N o , 6 0 1 , O ku r a G a r d e n H o t e l S h a n gh a i , 5 8 , M a o mi n g R o a d ( s ) , S h a n gh a i 2 0 0 0 2 0 Tel: +86-21-6473-5450 F a x: + 8 6 - 2 1 - 6 4 7 3 - 5 4 4 2 E ma i l : e . l i n @ f a i r s o l u t i o n . j p JAPAN – Osaka 1 2 F . H e r b i s - O s a ka O f f i c e To w e r , 5 - 2 5 , U m e d a 2 c h o m e , K i t a - ku , O s a k a , 5 3 0 - 0 0 0 1 Tel: +81-6-6451-9204 F a x: + 8 1 - 6 - 6 4 5 1 - 9 2 0 3 E ma i l : h . b a n @ f a i r s o l u t i o n . o r . j p この税務ニュースは皆様への情報提供のためにベトナムの法令・通達等の概要を翻訳し、関連情報を取り上げたものですので、内容に分かりづら い点がありますことをご了承ください。皆様が本内容に関する具体的な意思決定をされる場合には、専門家とご相談の上、皆様の自らの意思と判 断に基づいて行って頂きますようお願いいたします。 なお、当社はご購読者の皆様に対して本情報の内容について、一切責任を負わないことを予めご了承ください。 2
© Copyright 2024 Paperzz