2007年10月発行 ( 883.32 KB )

同窓会メッセージ
Message from PREX Alumni
PREXラオス同窓会設立
∼ラオス研修参加者の情報交換の場に∼
PREX13番目の同窓会として、今回の同窓会フォローアップセミナー開催時に設立されたラオ
ス同窓会。34名の研修参加者を束ねる初代同窓会長に選ばれたラオス日本人材開発センター
所長のケオダラ・マニソット氏から、今後の同窓会活動への思いを寄稿頂いた。
PREX
NOW
PREXラオス同窓会会長
ケオダラ・マニソット氏からの挨拶
2007年7月18日、
ラオス日本人材開発センターで日本の企業経営に関するワンデイセミ
ナーが開催され、
PREXの訪日研修に参加した研修参加者も出席した。
その日のハイライトは同窓会の設立に向けての話し合いだった。
全員の合意に基づい
て、
同窓会が設立され、
会長と副会長が選出された。
その後、
夕食を共にしながらこれか
らの継続的な協力を確認した。
同窓会会長として、
同窓会員が一つの大きな家族になったことをうれしく思っている。
私達がまずしたいと思っていることは下記の3点である。
168
No.
N
October
2007
• お互いを深く知ることによって、
知識や経験を共有したい。
• スポーツ、
リサーチ、
セミナーなど一緒にできる活動を計画したい。
• PREXとの関係を保つことで、
日本に関する新しい情報を得たい。
また、
PREXとセミナーを企画したい。
そのため、
PREXには次のことをお願いしたい。
• 日本に関する情報を頂きたい。
• PREXが主催する研修に参加させて頂きたい。
• 年に1回同窓会員を対象としたセミナーを企画して、
同窓会員がPREX職員と
財団法人 太平洋人材交流センター
Pacific Resource Exchange Center
contents
page 1 ●同窓会メッセージ
PREXラオス同窓会設立
再会する場を設けて欲しい。
• 他のPREX同窓会と出会う場を設けて欲しい。
• リサーチを行うための資金援助をお願いしたい。
リサーチによって、
同窓会員が
協力し、
社会へ還元することができるからだ。
∼ラオス研修参加者の情報交換の場に∼
最後に、
ラオス同窓会を代表して、
今回のセミナー開催の機会を与えて頂いたこと、
ま
page 2 ●ニュース&レポート 1
た同窓会を設立することができたことに感謝したい。
これからもこのような良い関係を継
商品開発でラオスの産業育成を目指す
続し、
皆様と再会できることを楽しみにしている。
page 3 ●ニュース&レポート 2
兵庫県と共同で中国の家電リサイクル推進支援
PREXラオス同窓会会長 ケオダラ・マニソット(ラオス日本人開発センター所長)
page 4 ●ニュース&レポート 3
中国西部地域の中小企業の振興に向けて
page 5 ●協力企業特集
㈱中農製作所/
(株)
キシモト
㈱ニチレイフーズ
page 6 ●PREXだより
事務局ニュース、
コラム
右から2番目が
PREXラオス同窓会長の
ラオス日本人材開発センター所長
ケオダラ・マニソットさん。
われわれの使命は、
常に開発途上国にとって
有益な存在であり続けることです。
ラオスの風景
ラオスでのワンデイ
セミナーに参加した
同窓会メンバーら。
No.168 October 2007 PREX NOW 1
ニュース&レポート
1
News & Report
商品開発でラオスの産業育成を目指す
[ビエンチャン市 PREX同窓会フォローアップセミナー]
商品開発をテーマに同窓会
PREXでは2002年度から同窓会が設立
された国の研修参加者や現地関係団体を
対象に、フォローアップ事業を実施してき
た。フォローアップ事業を通して、それぞれ
の国や地域の人材育成に対する支援と国
際交流の促進につなげていくことが目的で
ある。今回13番目の同窓会を設立すると同
時に、
その同窓会員向けにフォローアップセ
ミナーを実施するため、PREXとしては初め
てラオス・ビエンチャン市を訪問した。
フォローアップセミナーを開催。
40名が参加した。
「商品開発に関するセミナーを実施しま
しょう」
と滋賀大学 小田野教授にお願い
したものの、
果たして研修参加者は興味を
持ってもらえるのだろうか。
日本で得られる
情報が限られていることもあって、
イメージ
セミナーでは厳しい国際競争に
巻き込まれることを意識してか、
日本の経験とラオスへの
アドバイスに質問が集中した。
を今ひとつつかめないまま、
ビエンチャンに
降り立った。
■産業育成がラオスの経済発展の鍵
セミナーでは、
ちょっとした工夫や付加価
参加者も合わせて34名が、PREXでの研
町で見かける日用品はほとんどがタイや
値をつけたことで商品の販売を伸ばして
修に参加したという共通の体験を持って
中国からの輸入だ。
ラオス製を見つけるの
いる日本企業の事例を紹介した。
日本企業
友好関係を継続しようと同窓会を設立し
が困難だ。観光が主要な産業の一つとい
だからできたのではなく、
消費者を見ること
た。PREXにとってはラオスの友人であると
うが、
バックパッカーの欧米人を見かけるぐ
によって出てきた商品なのだということを分
同時に、貴重な情報源だ。小さな国ラオス
らい。
さほど外貨を落としてくれるようには
かってほしい。以前日本に来たことのある
で大きな同窓会の輪になることを期待しつ
つ、
ビエンチャンを離れた。
見えない。現在ラオス経済に貢献している
研修参加者なので、
自分達の体験からも
のは電力と鉱物資源と聞いた。
そのような
分かってほしい。厳しい国際競争に巻き込
状態におかれているが、
アセアンの一員と
まれることを意識してか、
日本の経験とラオ
して本格的にAFTAに組み込まれること、
スへのアドバイスに質問が集中した。
また、東西経済回廊が完成したこともあっ
て、
これからの産業育成がラオス経済発
展の鍵を握っている。
■PREXラオス同窓会の輪に期待
セミナー当日には参加できなかった研修
─国際交流部 主事 三浦 佳子
ラオス同窓会フォローアップセミナー
◎実施期間 2007.7/18
◎研修参加者 PREX同窓会員及び企業経営幹部 40名
◎関係機関 PREXラオス同窓会
◎内 容 商品開発の重要性
◎講 師 滋賀大学 小田野純丸 教授
TOPIC
ドリアン味のコーンスナック
ラオスでの同窓会フォローアップセミナーの
帰路、
カンボジアに立ち寄った。
そのカンボジア
で駄菓子屋で売っているコーンスナックと同じ
ものを見つけた。ただし、味の種類は独特だ。
ミ
ルクやコーヒーは想像できても、
ドリアン味は初
めて見た。
ここカンボジアの工場で、
70名程の
従業員が和気あいあいと作っていた。それにし
ても女性達の手作業の早いこと。同じ味のス
ナックを集めては袋詰めにしているのだが、
あっ
という間に袋ができていく。床に座り込んでの
作業だが、
みんな楽しそうに袋詰め競争をしてい
る。
それにしてもドリアン味とは。
2 PREX NOW No.168 October 2007
カンボジアの菓子製造工場を訪問。
とうもろこしを粉末にする機械。
お菓子の袋詰め作業をする女性たち。
ニュース&レポート
2
News & Report
兵庫県と共同で中国の家電リサイクル推進支援
[JICA草の根技術協力事業]
2007年は兵庫県と広東省が友好提携をして25周年である。
その友好交流をベースに、広東省の
家電リサイクル処理を中心とした廃棄物処理についての協力を行うプロジェクトをPREXが企画し、
兵庫県と共に今年から3年間「JICA草の根技術協力事業」
として実施できることとなった。
この度初
年度の専門家派遣を行い、環境セミナーの実施と現地調査を行った。環境セミナーには104名の参
加者があり、現地の関心の高さが窺われた。
環境セミナーの
開講式。
■中国最大の家電生産地 広東省
理の担当者を対象とし、
日本における家電
リサイクル処理を中心に、
もう少し幅広く生
ご存知のとおり、広東省は中国最大の
活ごみ等の廃棄物処理、
リサイクル技術、
家電生産地である。
クリーナープロダクション等について日本の
中国でも市民の生活水準の向上につ
経験を紹介することで、現地での家電リサ
れ家電の普及が進み、
廃家電の処理が大
イクル施設建設計画を側面から支援する
きな課題となっている。家電にはリサイクル
形となっている。
可能なプラスチックや金属が含まれる一方
「中国人だって、
日本人と同じように青い
で、人体に有害な物質もあり、適正な処理
空の下で暮らしたい!」
と、現地の政府担
を行うことが求められるが、広東省には現
当者の方。来日経験のある中国人は、一
在きちんとした処理を行える施設が一つも
様に日本の環境のよさを羨ましがられる。
ない現状。
中国はめざましい経済発展を遂げる一方
広東省では2010年に5箇所の大規模な
で、環境問題をはじめ、解決を急ぐべき課
家電リサイクル施設を建設する計画がある。
題が山積しており、特に環境問題は中国
当プロジェクトは、環境政策や廃棄物処
一国にとどまらず、世界的な影響を及ぼ
TOPIC
広東省の廃棄物処理事情
【家電廃棄物】 まず驚いたのは、家電リサイ
クルの現場を視察できないという現状であっ
た。このプロジェクトがスタートした昨年の段
階では、
広州市近辺にいくつも零細な家電廃
棄物処理現場があったそうだが、
海外メディア
のスクープ、
国内世論の高まりに押され、
一挙
に撤去されてしまったとのこと。人目につかな
い郊外に逃れていったと推測される。生活水
準の上がった広州では、中古品を買い求める
人が以前より少なくなり、廃家電はどんどん内
陸に向かっているとのこと。
それでも買い替え
の時期もきており、
きちんと処理しなければ間
に合わない状況になりつつある。
●
【一般ごみ】 広州市内の市民には、分別・
リサイクルの意識が根付いてきており、街に
も分別用ごみ箱が普通に置かれている。
その
一方で、道の隅にごみが山積みになっている
ところもある。今後の継続した啓蒙、教育も必
要ではなかろうか。
●
【医療廃棄物】 外国資本の入った本格的
な処理場があり、
きちんと処理されていた。従
業員の健康面にも気を配っており、定期健康
診断、制服、
マスク、手袋などの貸与もされて
いる。
すことから、
国際的な支援が求められてい
る。私たちの事業が、広東省、
ひいては中
広東市内は美しく、資源節約のスローガンが
掲げられていた
国の環境問題改善に少しでも役立てれば
幸いである。
─国際交流部 主事 酒井 明子
中国の都市環境整備システムと循環型
社会の構築 第1期現地でのセミナー
現地の企業、研究所、大学から
環境保護関係者104名が参加した。
◎実施期間 2007.7/3
◎研修参加者 現地の企業、研究所、大学等から
環境保護関係者104名
◎関係機関 独立行政法人 国際協力機構
(J
ICA)
兵庫国際センター
◎内 容 兵庫県の廃棄物処理、
家電リサイクルの現状他
ダンボール回収のバイク
お世話になった方々、企業・団体他
(講義・訪問順・敬称略)
サミット・ラボの杉村社長には、
日本における
環境政策や環境行政について講義いただいた。
兵庫県国際局国際交流課 課長補佐 藤井英映氏、
松下エコテクノロジーセンター 取締役社長 堤常固
氏、
サミット・ラボ 代表取締役社長 杉村光二氏
分別ゴミ箱
No.168 October 2007 PREX NOW 3
ニュース&レポート
3
News & Report
中国西部地域の中小企業の振興に向けて
[中国中小企業振興コース]
東京工大ベンチャープラザを訪問
本研修はJICAからの受託で毎年継続さ
れており、
日本の中小企業振興策等を理解
することで、現地の中小企業を振興し地域
経済を発展させることを目的としている。今
回は、昨年度に引き続き対象を中国西部地
域とし、中小企業を指導する立場にある各
地域の生産力促進センターと、
その統括部
門である北京の科学技術部から行政官9名
の参加で実施された。
京都の清水寺で観光。
暑い中でも元気な研修参加者たち。
■レベルアップする中国からの参加者たち
今年度の研修参加者の所属地域は、
新彊ウイグルと寧夏回族両自治区各1名、
いる石原教授の肝いりで神戸大学で留学
うである。留学生との交流会についてはト
陝西省2名、四川省1名、重慶市1名に科
生との交流会を持てたことと、
テーマにぴっ
ピックをご覧いただきたい。
学技術部3名で、
寧夏と四川は初参加であ
たりの中小企業振興による地域振興事例
全体を通した印象としては、お世話に
る。団長は科学技術部産業開発センター
を二つ紹介できたことであった。後者は東
なった先生方が口を揃えて仰っていたが、
の処長程国来氏で、
いかにも人柄が良く
大阪市と宇治市の事例を取り上げ、行政
研修参加者のレベルがどんどん上がって
統率力があるため非常にまとまりのあるグ
側の支援体制を説明後、
その地域の中小
来ていることで、研修内容の見直し時期
ループであった。研修プログラムの今回の
企業を数社見学することで地域振興の実
に来ている。参加者から出てきた希望は、
目玉は、毎回コースリーダーをお願いして
態を目の当たりにし、
大いに参考になったよ
中小企業経営者や社員とのもっと突っ込
んだ議論や、
中小企業の盛衰の歴史の事
TOPIC
中国の中小企業振興をテーマに 神戸大学中国人留学生らと交流
7月13日に神戸大学国際文化学部を訪問し、石原教授ご提案による交流会を、留学生を中心と
した大学院生21名の参加を頂き午前10時半開始し、留学生の殆どが中国人又は中国語OKとい
うことで、通訳なしで進めた。
冒頭に留学生の一人で新彊ウイグル自治区出身のグリザルさんの研究報告「中国西部地域の
地域振興と観光・環境−新彊のケース」
と、石原教授の講義「日本の中小企業の発展と振興政策」
を行っていただいた。その後4班
(各7、8名)
に分かれ上記の話題につきグループ討議を行ったが、
予定時間があっという間に過ぎ、
大学生協食堂から取り寄せたお弁当を、
石原先生にご馳走になった
(有り難うございました!)
。
昼休みを利用しての学内見学では、特に留学生会館からの神戸市街の眺めは雨の中ではあった
が素晴らしく、研修参加者から感嘆の声が漏れていた。午後は、研修参加者によるレポート発表会
で、留学生からも
「中国政府は中小企業の国際進出をサポートするべきではないか」
などといった活
発な質問や意見が飛び出した。。
最後に石原先生から、各地域の特色を反映した支援サービス等々につき自分の考えをまとめて、
最終日のアクションプラン発表に盛り込むよう宿題が出され、
これから本格的に始まる研修で、帰国
後の業務に活かせるものを手に入れる様に檄が飛ばされた。
終了後の感想は、
「めったに無いチャンスなのでもっと時間が欲しかった。」
と全員一致。
例分析等で、
もっとテーマを絞って深く掘り
下げることが必要となって来た感がある。
中国西部地区の発展を応援すべく考慮し
たい。
─国際交流部 担当部長 稲本 治朗
中小企業振興コース
◎実施期間 2007.7/11∼8/7
◎研修参加者 中小企業を指導する立場にある
各地域の生産力促進センターと、
その統括部門である北京の
科学技術部から行政官9名
◎委託元機関 独立行政法人 国際協力機構
(JICA)
大阪国際センター
◎内 容 中小企業振興
お世話になった方々、企業・団体他
(講義・訪問順・敬称略)
神戸大学 石原享一教授、金型経営研究所 岸本代
表、
クリエイションコア東大阪、松下商會、中農製作
所、神戸市外国語大学 近藤義晴教授、龍谷大学
松岡憲司教授、松下電器パナソニックセンター大阪、
昼食をとりながらも話は尽きず、
大いに盛り上がった。
4 PREX NOW No.168 October 2007
研修参加者と、中国からの留学生たち。
神戸大学の留学生会館にて。
松下電器歴史館、中小企業基盤整備機構、東工大
横浜ベンチャープラザ、中小企業大学校、
かながわ
サイエンスパーク、
ネットコム、
サントリー京都ビール工
場、西陣織会館、京都府山城広域振興局、宇治市産
業政策室、
ルーラル、ユーエムアイ、長島精工、大阪
市立工業研究所、新生紙化工、京都府庁、京都信用
保証協会、
サミットラボ 杉村光二社長、大阪府中小
企業再生支援協議会、
ダイキン工業堺製作所臨海
工場
協力企業
4
特集 PREXでは、年間40件を超える研修を実施し、300近くの企業に訪問させて
いただいています。機関紙「PREX NOW」では、1年間にわたり研修で訪問
させていただいた関西の特色ある企業をご紹介します。
Visited
Company
Profile
㈱中農製作所
http://www.nakanoss.com/
「中国中小企業振興コース」で訪問
㈱中農製作所さんは、
テレビにも時々出演されている業界では有名な企業。
当
PREXとしても頻繁に訪問をお願いしてご迷惑をおかけしているが、社長始め
担当部長さんに快く受け入れて頂けるので、
つい甘えてしまっている。東大阪に
ある自動車部品等を製造されている社員50名ほどの会社であるが、各種表彰
を次々受けられており、
つい最近では「日本の元気なモノ作り中小企業300社」
に選定されている。
また、
社員の皆さんの元気さには脱帽で、
社長の元気が乗り
移っている感じ。企業理念として「ものづくりの一流企業」のみならず、
「人づくり
の一流企業」
と
「企業作りの一流企業」
を目指しておられる。
7月17日、中国中小企業振興コースで見学。
特に、
経営理念と会社方針に全員興味を惹かれる。
後列右から3人目が、
ご案内頂いた西島営業部長。
㈱キシモト
http://www.ksmt.co.jp/
「カザフスタン、
ウズベキスタン日本センター ビジネス実務研修」で訪問
大阪の平野区にあり、
「トヨタ生産方式」による物づくりを最大の特徴とする家
具生産企業。改善を15年間継続することで「日本一生産リードタイムが短い家
具工場」
といわれている。岸本社長自ら説明、
工場案内、
研修員からの様々な質
問にも明快に答えて下さった。工場では全ての工程で「見える化」
と
「カンバン方
式」によって家具生産が究極まで合理化されていた。研修参加者も
「カンバン方
式」の現場を見て、
目から鱗が落ちた思いで感心しきり。
自社でも改善を是非取り
入れたいという声が多かった。
左から3番目が岸本社長。社長自ら、
カザフスタン、
ウズベ
キスタンの研修参加者の質問に答えていただいた。
㈱ニチレイフーズ
http://www.nichirei.co.jp/
「中米・アジア貿易振興研修」で訪問
ニチレイフーズは冷凍食品を中心とした大手加工食品メーカーであり、
アセロ
ラドリンクはゴルフ場での人気商品でもある。
食の安全問題でピリピリしている食品業界にありながら、
PREXの研修目的を
よく理解し、
主力工場のひとつである関西工場に快く迎え入れていただいた。
安全と安心を消費者に届けるために、
徹底した品質・衛生管理がなされ、
その
想いが食品生産に携わる従業員のひとりひとりに浸透していたことが印象的で
あった。
中米7カ国から来日した研修参加者も、
日本における食の
安全・衛生管理の厳しさを肝に銘じたに違いない。
No.168 October 2007 PREX NOW 5
Information from PREX
PREXだより
製品、農産品関連の企業経営者および経営幹部83名が参加し、
現地のTV局の取材もあった。研修については次号で紹介予定。
PREXの研修の様子が、現地新聞などで紹介される
事務局
ニュース
■ 中日水務信息(※)/2007年6月号
京都市と西安市が上下水道の研修で交流
京都市と西安市が「水環境整備事業に関わ
る研修実施についての覚書」
を締結し、京都
市が西安市の上下水道関係者を受け入れ、
研修事業を中心に実施していること、実務を
PREXが担当していることなどが紹介された。
(※)
日本語と中国語の二カ国語併記による
水環境をテーマにした季刊紙
(※)
メキシコ現地新聞
PREXシンポジウムの報告書を作成
2007年3月に開催したPREXシンポジウム
「新時代における人材交流−関西の魅力を生か
した新しい渦の創造−」の基調講演、
パネルディ
スカッションの内容をまとめた報告書を作成した。
報告書は、PREXのホームページ
(http://www.
prex-hrd.or.jp)
からもご覧いただけます。
■ 広東科技(※)/2007年7月号
兵庫県と広東省が資源循環社会の構築を
テーマとしたセミナーを開催
7月3日広州にて
「都市廃棄物リサイクル処理
の管理と技術」についてのセミナーを開催し
た。実施団体はPREXで、現地では広東省内
の科学技術、環境保護、環境衛生、教育シス
テム分野の行政官、企業団体から104名以
上の幹部と専門技術者がセミナーに参加した。
(※)
広東省の科学技術関連の季刊紙
10月実施の主な研修
■ 救急・大災害医療マネジメントセミナー
◎期 間:9/12∼10/12
◎参加者:各国の災害医療関係者 9名
◎委託元機関:独立行政法人 国際協力機構
(JICA)
■ ラオス日本セミナービジネスコース職員・実務者研修
◎期 間:9/27∼10/15
◎対象者:ラオス日本センタービジネスコース職員・実務者 計3名
◎委託元機関:独立行政法人 国際協力機構
(JICA)
■ EL HERALDO(※)/2007年8月29日
日本市場参入のためのセミナーを開催
■ 新彊ウイグル自治区中小企業振興セミナー
8月27日から3日間メキシコ、
レオン市で開催さ
れたセミナーについて現地の新聞で紹介され
た。セミナーには、
レオン、近隣州の革靴、皮革
C
O
L
U
M
◎期 間:10/8∼10/28
◎参加者:中小企業支援に携わる行政官ら 14名
◎委託元機関:中国新彊生産力促進センター
N
初めてのラオス&カンボジア 国際交流部 担当部長 武居 毅
台風の影響で、
いきなり日本からの出発便の変更を余儀なくされる等、波乱含みで始まった、今回のラオス・カンボジア出張(7月)。
どう
なることかと心配したが、現地のPREX研修生OBの協力により、無事にスケジュールをこなすことができた。PREXを通じて構築された人
材ネットワークの素晴らしさを、
いきなり実感することになり研修生OBの方々には感謝の気持ちで
一杯である。
東南アジアへ行くこと自体、公私含め初めてであったので、見るもの聞くもの全てが新鮮で、驚くこと
ばかりであった。噂に聞いていたが、初めて見たのが三輪タクシーのトゥクトゥク。
バイクの後をリヤカー
に替えて屋根と座席をつけたようなもので、乗り心地もあまりよさそうには見えないのに、結構多くの人
が利用していた。
カンボジアではバイクの荷台に乗る、
バイクタクシーもよく利用されているようで、二人
乗り、
三人乗りのバイク
(ノーヘルメットも多い)が当たり前のように街中を走っているのに驚いた。
どちらの国も、
経済発展期の日本を見ているようで、
活力が感じられ、
今後の発展がますます楽し
みになってきた。
PREXの
研修実績
2007年
8月末現在
編集・発行
PREXは、1990年4月
設立以降、開発途上国の
人材育成事業と、
その活動を通しての
国際的人材交流促進に
努めています。
カンボジアの街中。
●研修累計
(1990∼)
●研修参加者による同窓会メンバー累計
350コース
13 同窓会/1,811名
●受講者累計
(1990∼)
112カ国・地域 10,791名
【受入
(訪日)
研修 3,260名/
海外研修 7,531名】
現在、
シンガポール、
マレーシア、
インドネシア、
フィリピン、
タイ、ベトナム、中国、重慶市、
中央アジア
(5カ国)
、
モンゴル、
メキシコ、
ミャンマー、
ラオスに設立済。
財団法人 太平洋人材交流センター 〒552-0021 大阪市港区築港2丁目8-24
TEL 06-4395-2650
ホームページ:http://www.prex-hrd.or.jp
専務理事・事務局長 藤田 賢次
FAX 06-4395-2640
電子メールアドレス:prexmail@prex-hrd.or.jp
6 PREX NOW No.168 October 2007
pia NPO 5階 502号室