2009 年 5 月 22 日 ふりがな たなか あきら 氏名 田中 彰 博士後期課程修了予定年月 20012 年 3 月 Email setarcosaka@yahoo.co.jp 略歴 ・学歴 1993 年 3 月 大阪大学経済学部経済学科 卒業 2008 年 3 月 神戸大学大学院経営学研究科 専門職学位課程 2009 年 4 月 神戸大学大学院経営学研究科 博士後期課程 入学 2012 年 3 月 神戸大学大学院経営学研究科 博士後期課程 修了予定 修了 ・職歴 1993 年 4 月 朝日放送株式会社入社 スポーツ局スポーツ部配属 1998 年 4 月 スポーツ局スポーツ部 兼 メディア推進部 担当番組(ディレクター業務) 「長野五輪」 「全米オープンゴルフ」 「日本女子プロゴルフ選手権」「阪神-巨人 戦 中継」 「熱闘甲子園」 「全国高校野球選手権中継」 「全国社会人ラグビー」 「全日本大学女子駅伝」ほか 2005 年 4 月 2006 年 11 月 同 編成局テレビ編成部 編成局テレビ編成部 編成主任 編成主任 兼 兼 高校野球総合推進室 企画戦略部 指導教員 栗木 契 研究テーマ スポーツビジネスにおけるマーケティング戦略 研究業績 ・学位論文 ・プロスポーツビジネスにおける競争的使用価値の考察~プロ野球・パシフィックリーグの マーケティング戦略を対象に~(専門職学位論文)2007 年 9 月。 ・学術論文(査読付):なし ・学術論文(査読なし) :なし ・ワーキングペーパー ・プロスポーツビジネスにおける競争的使用価値の考察~プロ野球・パシフィックリーグの マーケティング戦略を対象に~(2008・5)2008 年 10 月。 ・著書:なし ・その他:なし 学会報告等 国内学会 ・ 「プロスポーツビジネスにおける競争的使用価値の考察~プロ野球・パシフィックリーグのマ ーケティング戦略を対象に~」2008 年 3 月(企業家研究フォーラム春季研究会) ※2007 年 10 月ミシガン州立大学連合日本センター公開講座にて発表もあり ・「プロ野球パシフィックリーグ各球団の相互作用による市場形成と競争環境の変化」 2008 年 11 月(日本商業学会関西部会) ・「複合競争による市場のダイナミズム~3つの複合競争事例より~」 2009 年 6 月(日本組織学会 共同報告) 受賞歴 なし 担当可能な授業科目 マーケティング論、スポーツマネジメント論 主たる研究の要約 1. 「プロスポーツビジネスにおける競争的使用価値の考察~プロ野球・パシフィックリーグの マーケティング戦略を対象に~」(専門職学位論文)2007 年9月。 要約:本論文はスポーツビジネスの成長メカニズムの考察である。この研究に際しては、余暇 市場全体では縮小傾向が見受けられる環境下であっても、市場拡大を継続しているプロ野球 パシフィックリーグのマーケティング戦略に注目する。その中で競争というプロセスがプロ野球の 新規ファン獲得にどのような影響を与え、どのような枠組みを再構築しているのか。この問題に ついて具体的な事例研究を行う。 理論的には石原(1982)、石井(1993)で論じられた「競争的使用価値」をフレームとしながら 、 プロセスとしての競争がどのように展開されるか議論を進める。また競争的使用価値における議 論の射程外の動向のサンプルとして、新たな産業の枠組みへの転換が生じつつあるステージ の具体例を指摘するとともに、各球団が「マイオピア」を克服するマーケティング戦略を考察する ことになる。結論としては、これら検討の中で得られた以下の3点を主張する。 (1)双方向への同時の動き プロ野球パリーグでは、自らのドメインをプロ野球興行からエンタテイメントビジネスへ「拡大する動 き」と、同時にマイオピアに対する逆の「縮小への動き」が始まったといえる。プロ野球誕生以来の既 存の大都市圏を舞台にした全国投下広告モデルでの競争の中ではじき出された球団が、地方に分 散することで自然とエリア棲み分けに向かうマーケティング戦略が生まれた。その棲み分けが競合相 手を対各球団という視点からエンタテイメントビジネス全体を競合と考える「意図せざる化学変化」を 発生させた。 (2)点から面の戦略へ この球団間競争が結果的に「立地」と「構え」を変化させて、その新たな環境に適したオペレーショ ンを再構築するに至ったと考えることが出来る。その発想が新たな戦略による、新たな使用価値を同 時に生じさせている。結果的には商圏をフランチャイズ中心地域に絞ったマーケティング戦略を徹底 したことが、地元顧客を完全網羅させる成功につながっている。 この拡大・縮小という双方向への動きが生んだものは、全国投下のマーケティングで全国に点在 する個々の「点」の数を増やす戦略から、商圏を絞り込むことで、フランチャイズエリアと言う「面」で顧 客を徹底的に抑えにいくモデルである。これら球団のマーケティング戦略では他エリアのファンを奪 い合う戦略は見られない。 (3)パシフィックリーグはビジネスモデル実験が行われる試行錯誤の場 各球団経営による新たな産業枠組みへの展開は、スポーツコンテンツという製品コンセプト形成 が、非常にあいまいな試行錯誤のプロセスを通じて進められてきた結果ともいえるが、その試行錯誤 が「日々つくられる、新たな場」を作り、産業構造の枠組みを変化させている。各球団は自己の持つ 強みと他球団の成功事例と併せて、さらに一般製品市場のビジネスモデルを導入しながら、エンタテ イメント業界全体へ挑む競争プロセスを形成ともいえる可能性を秘めている。 社会活動 1997 年 第 52 回国民体育大会競技役員(ボート競技) 2001 年 第 3 回OSAKA東アジア競技大会競技委員(ボート 競技)
© Copyright 2024 Paperzz