環 境 報 告 書 (2015年4月1日~2016年3月31日) 目 次 1.環境マネジメントシステム 2.環境方針と組織 3.環境マネジメントシステムの活動とその内容 4.2015年度の結果 5.2016年度(以降)の活動について 2016年7月11日発行 四国ドック株式会社 1.環境マネジメントシステム 2015年パリで開かれたCOP21で採択されたパリ協定では、先進国だけでなく途上国を含む すべての国が協調して温室効果ガス排出削減に取り組む国際的な枠組みが定められました。 環境問題が先進国だけの問題で無く、途上国を含む世界的な問題であると言う事を改めて認識させ られました。企業においても環境問題が地球規模へと拡大していく中、企業活動を行いながらあらゆ る環境へのリスクに対応し、自主的に環境改善活動への取り組みを進めていくことが重要となります。 環境マネジメントシステムを確実に運用し、全社がひとつとなり環境活動に取り組むことで、企業 の社会的責任や地域社会への貢献を果たし、地球環境の保護につながる活動を行っていたいと思いま す。 2.環境方針と組織 (1)環境方針 <環境理念> 四国ドック株式会社は環境保全の重要性を深く認識し、事業活動を通じて地域との共生、地球 環境の維持、向上に貢献する。 <環境方針> 1.事業運営において環境マネジメントシステムを構築し、運用する。 2.当社の事業活動における環境側面を認識し、以下の環境改善活動を推進する。 1)環境に配慮した製品及び環境を保全する製品設計を推進する。 2)環境に配慮した生産及び事業活動を推進する。 3)継続的改善及び汚染の防止に努める。 3.関連する法規制及び約束事項等を順守し、周辺地域住民との信頼関係を重視して、 健全で快適な環境保全に努める。 4.環境パフォーマンスの向上のため、目的及び目標を設定し、明確にして継続的改善を 推進する。 5.環境教育や社内広報活動を通して、全従業員及び関係する団体や個人に環境方針を 周知徹底し、環境意識の高揚に努める。 6.この環境方針は外部の人々にも公表する。 (2)組織図(2016年4月現在) 3.環境マネジメントシステムの活動とその内容 2015年度目標と主な活動内容は下記の通り。 目的 2013 年度実績 2014 年度実績 7.56kw/hr 8.07kw/hr 3,192 ℓ 3,271 ℓ 6,680 kg 6,558 kg 1.25 kg/hr 1.16 kg/hr 934,989 枚 1,197,045 枚 電気使用量の削減 (※変動分/固定分削減率) 資源の削減(ガソリン) (削減率) 資源の削減(ガス) (削減率) 廃棄物の削減 (削減率) 紙の使用量削減 (削減率) 2015 年度目標 6.74 kw/hr (※-4%/-2%) 3,064 ℓ (-4%) 6,413 kg (-4%) 1.23kg/hr (-4%) 897,589 枚 (-4%) ※2015年度の目標値は2013年度の実績値を基準とし、操業時間及び船種を考慮し設定しています。 ※電気使用量の削減率については、操業量に比例する変動電力量を変動分とし、操業量に関係ない固定電力 量を固定分として目標値を設定しています。 4.2015年度の結果 2015年度の結果について、電気・資源(ガソリン及びガス)・廃棄物・紙の各削減項目について 前記に示す数値を目標に活動してきましたが、資源(ガソリン及びガス)以外の項目について目標を達 成することができませんでした。詳細については以下に説明します。 2015 年度目標値と実績 ※2013 年度の単位労働時間あたりの実績を基準(100)とする ① 電気について 電力の総使用量については、前年度より約9%増加しており、操業1時間当たりの電力使用量につ いても前年度に比べ約1%増加しています。 (操業時間前年比約8%UP) 昨年から取り組んでいる節電活動に加え、残業時における工場動力ラインの区画別供給や昼休みの船 台下電灯消灯の徹底など新たな節電活動にも取り組んで参りましたが電力の総使用量を減少させるこ とができませんでした。 ブラスト工場を効率良く運用し、稼働率が向上したことや年間の操業時間が増加したことが、電力 使用量増加の主要因と考えられますが、今一度、現在取り組んでいる節電活動に無理・無駄が発生し ていないか見直し、より一層効率の良い電力使用にも取り組んで、2016年度の活動を推進してま いります。 単位:% 単位:% 月別電力使用量(年度比較) ※ 2013 年度の月間平均使用実績を 100%とする 目的 2013 年度実績 2014 年度実績 2015 年度目標 2015 年度実績 電気使用量の削減 7.56kw/hr 8.07kw/hr 6.74kw/hr 8.16 kw/hr ② 資源(ガソリン)について 近隣への自転車利用の徹底や工事車両登録による給油量の把握など積極的に削減活動を行った結 果、前年度の実績及び2015年度の目標値ともに下回ることができました。 2016年度も引き続き削減活動を徹底し、目標達成だけではなく効果的な社車の使用を心がけて まいります。 単位:リットル (総使用量) 単位:リットル 月別ガソリン使用量(年度比較) 目的 2013 年度実績 2014 年度実績 2015 年度目標 2015 年度実績 資源の削減(ガソリン) 3,192 ℓ 3,271 ℓ 3,064 ℓ 2,918 ℓ ③ 資源(プロパンガス)について プロパンガスは総使用量が前年度の実績よりも大幅に減少しています。2015年12月より独身 寮解体に伴い大浴場が無くなったことが大幅削減の理由となっており、解体されるまでの期間(4月 ~11月まで)で比較すると2015年度の使用量は多少ですが増加していることとなっています。 この独身寮浴室に関しては、ガラス面への防熱シート貼付による室温保持や湯冷め防止シートによ る大浴槽の保温などの活動を新たに実施しましたが、寮生・実習生の増減も有り、どの程度の効果が あったのか評価しにくいところもありますが、2016年度も新たに節水型シャワーヘッドや省エネ 型ガスコンロを導入し、引き続きプロパンガスの削減に努めてまいります。 単位:kg 月別プロパンガス使用量(年度比較) (総使用量) 単位:kg 目的 2013 年度実績 2014 年度実績 2015 年度目標 2015 年度実績 資源の削減(ガス) 6,680 kg 6,558 kg 6,413 kg 4,860 kg ④ 廃棄物について 廃棄物全体の排出物量が前年度と比べて約28%増加し、操業1時間あたりの排出量も約18%増 加しています。増加理由としては、第2工場内木工工場の解体整理による破砕ごみの増加と塗料倉庫 の整理のための廃ペン増加が主な原因です。特殊事由による一時的な増加ですが、日ごろの整理・整 頓や定期的な管理により回避できた増加であるともいえます。 2015年度の反省を活かし、塗料の発注量及び使用方法の適正管理や工場内の日常的な整理・整 頓の徹底などを行い廃棄物削減に努めてまいります。 廃棄物処理量(年度比較) ⑤ 目的 2013 年度実績 2014 年度実績 2015 年度目標 2015 年度実績 廃棄物の削減 1.25 kg/hr 1.16 kg/hr 1.23 kg/hr 1.37 kg/hr 紙について 紙の総使用量は前年度より約14%減少し、すべての部門において前年度実績を下回ることができ ました。しかしながら、目標値をクリアすることは出来ておらず、2016年度の目標には15%以 上の削減が必要となっています。原因としては、新設計船が多く図面や文書類が同型船の場合に比べ 多くなったことが考えられます。 引き続き、これまでの削減活動を徹底し新設計船・同型船に関わらず効果的な紙の使用を心がけて まいります。 単位:枚 部門別紙の使用量(年度比較) 目的 2013 年度実績 2014 年度実績 2015 年度目標 2015 年度実績 紙の使用量削減 934,989 枚 1,197,045 枚 897,240 枚 1,037,901 枚 5.その他 ・緊急訓練の実施 緊急事態に対する予防処置として、社内の手順書に基づき塗料流出時の緊急対応訓練を船台ゲー ト付近および西岸壁で実施しました。 訓練時の結果を活かして、緊急時にスムーズな対応が実施できるよう、常に準備をしておきます。 *上記の写真は2016年4月に実施した油流出の訓練風景です。 ・構内緑化活動 チューリップの栽培やオリーブの植樹など構内の緑化活動にも取り組みました。 ・ISO14001更新審査 5月11日、12日に実施されましたISO14001更新審査(3年に1度)において、 無事更新登録が完了致しました。2017年度は14001:2015改正版更新審査を 控えており、確実に取得できるよう2016年度のEMS活動は結果に拘った取り組みを 行いたいと思います。 6.2015年度以降の活動について 2014年度より新たにスタートした3カ年計画の2年目が終了し、5項目中3項目が目標未達成 という結果となりました。2016年度は3カ年計画最終年となりますので当初計画で策定した各目 標を必達できるようEMS活動を推進していきたいと思います。また、目標を達成した資源の削減(ガ ソリン・ガス)については新しい目標値を策定し、数値と共に使用効率も重視した取り組みを行って いきたいと思います。 3カ年計画最後の年を有終の美で飾れるよう全社が一体となって目標値の必達に取り組みたいと思 います。 目的 2014 年度実績 2015 年度目標 2015 年度実績 2016 年度目標 電気使用量の削減 8.07kw/hr 6.74kw/hr 8.16 kw/hr 6.76 kw/hr 資源の削減(ガソリン) 3,271 ℓ 3,064 ℓ 2,918 ℓ 2,889 ℓ 資源の削減(ガス) 6,558 kg 6,413 kg 4,860 kg 3,162 kg※ 廃棄物の削減 1.16 kg/hr 1.15 kg/hr 1.37 kg/hr 1.34 kg/hr 紙の使用量削減 1,197,045 枚 897,589 枚 1,037,901 枚 888,240 枚 ※2016年度の目標値は2013年度の実績値を基準とし、操業時間及び船種を考慮し設定しています。 ※新独身寮のガス使用は考慮していません。 (オール電化のため)
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