Web Admin / System / Edit Existing Configuration / Enviroment / Routing / mailertable メーラテーブルとは、メールの配送に関して特定のドメインなどのメールに関して、 スタテイックルートを設定して、メール配送をしたい場合に設定します。 電子メールのドメイン名に基づいて、メールの転送を可能にするデータベースです。 Host or Domain: このドメイン宛てのメールを転送します [Mailer and Destination]: メーラのタイプ (SMTP など) と電子メールの転送先を 指定します。メーラと転送先はコロン (:) で区切る必 要があります。 メーラ テーブルを使用する場合 メーラ テーブルは、電子メールの転送情報が含まれるデータベースです。 この情報は、電子メールを特定のドメインから特定のメーラを介して、 または特定のユーザーにどのように転送するかを指定するものです。 たとえば、メーラ テーブルに下の行を追加すると、example.com 宛てのメールを 別のドメイン otherdomain.com に転送できます。 この場合、example.com 宛てのメールは、通常の電子メール転送プロトコルを 使用する標準の smtp メーラにより転送されます。 example.com smtp:otherdomain.com 次のメーラ テーブル エントリでは、example.com 宛てのメールを ローカルユーザ bob に転送します。 local メーラは、ローカルマ シン上にアカウントがあるユーザへのメールの配信を担当します。 example.com local:bob また、メーラ テーブルに次の行を追加すると、example.com ドメイン宛てのすべての メールを別のドメインの特定のユーザー root@otherdomain.com に送信できます。 example.com smtp:root@otherdomain.com メーラ テーブル エントリの指定方法の詳細については、メーラ テーブルの設定を 参照してください。 メーラ・テーブルの設定方法を説明します。 メーラ・テーブルの概要 メーラ・テーブルは、電子メールを特定のドメインから特定のメーラを介して、 または特定のユーザに転送する方法を提供します。転送によりメッセージのヘ ッダが変更されることはありません。メーラ・テーブルは、受信メールも発信 メールも対象になります。 メーラ・テーブルの各行は、次の 2 つの部分から成ります。 1.キー:部分的または完全に修飾されたドメイン名 2.値:キー宛の電子メールで行う処理 値には次のいずれかを指定できます。 メーラとホスト名 メーラ、ユーザ、およびホスト名 local: という値 local: user という値 error: message という値 メーラ・テーブルに記述されたコメントはマップ・エディタでは表示されません。 キーの構文 キーは、 完全に修飾されたドメイン名か、 部分的に修飾されたドメイン名の前にドットを付けたもの のいずれかです。 部分的なドメインは、元々そのドメイン内の任意のホスト宛に送信された すべての電子メールを参照します。 例 fnip.example.com .example.com メーラ値の構文 構文: mailer:hostname mailer:user@hostname 例: home.example.com uucp-old:homepc hibernate.yeti.edu smtp:postmaster@biped.edu 最初の行では、home.example.com 宛の電子メールは、homepc という名前の UUCP マシンに uucp-old メーラにより送られます。 2 番目の行では、hibernate.yeti.edu 宛のすべてのメッセージは、smtp メ ーラにより biped.edu というホストのユーザ postmaster に転送されます。 ローカル配信の構文 構文: local: local:user 例: example.com local: example.com local:katie 最初の行では、example.com 宛の電子メールは、現在のドメイン内の同じ人に 配信されます。したがって、現在の sendmail が yeti.edu で動作していると すると、example.com 宛のすべての電子メールは yeti.edu 上の対応するユー ザに発信されます。 2 番目の行では、example.com のどのユーザ宛の電子メールも katie に 転送されます。 エラーの構文 構文: error:error code error message 例: oldmachine.example.com error:error code oldmachine is no longer in service エラー・メッセージは、発信者に送り返されるメッセージに含められます。 メーラテーブルの追加 具体的に sub.ant.co.jp ドメイン宛てのメールであれば 172.16.10.254 のサーバに smtp で電子メールを中継する設定の例を下記に示します。 (1)項目入力と、追加処理 上記の例では、 Host or Domain:sub.ant.co.jp Mailer and Destination:172.16.10.254 を入力しています。入力後に[add]ボタンを押します。 これによって、メーラテーブルに以下の行が追加されます。 (2)メーラテーブルの追加結果 結果としては、sub.ant.co.jp が 172.16.10.254 宛てにスタティックルートが 設定されています。 メーラテーブルを手作業で設定する方法 通常は Web Admin ツールで修正しますが、手作業で修正することも可能です。 但しこの方法については、開発元での推奨の方法ではありません。 バッチ処理とかを考慮したい場合等あるかもしれませんが、問題発生の可能性を 考慮してご利用下さい。 (1)メーラテーブルの修正 メーラテーブル(¥Sendmail ディレクトリーにある mailertable というファイル) を notepad.exe で開いて直接修正します。この例では定義の追加は1行目1カラム目から 下記の行を追加します。 sub.ant.co.jp 172.16.10.254 修正が終わったら、このファイルをセーブします。 (2)db ファイルの作成 通常 db ファイルの作成として、認識されている処理です。 (場合によってはコン パイルと呼ばれているかも知れません。 ) DOS 窓を開き、¥Sendmail ディレクトリーに移動します。ここで以下のコマンドを入力し ます。 C:¥Sendmail> makemap hash mailertable > mailertable と入力します。 正常に終了したら、次の DOS コマンドプロンプトが帰ってきますので、 mailertable.db が新しく作成されたことを、タイムスタンプ等で確認して下さい。 なを、以上の処理については Sendmail for NT のサービスを停止した状態で行ってくださ い。 スタテイックルートを使用する例を下記に示します。
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