COURIER - reminc CONTI

Providing Advanced Technology
to the Fastener Industry
ISSUE 1 - 2016
適正に識別された特許/商標登録ファスナーを
組立工程で使用することにより得られる確実なメリット
特許/商標登録ファスナーだけを部品の組立に使用する
ことはエンドユーザーに様々なメリットがあります。それは、
多くの場合明確にされていませんが、常にコスト削減に
資するということです。例えば私達のTAPTITE 2000®製品
のような特許のあるファスナーは、性能上の優位性を発揮
する独自の設計特性を有し、それが組立コストの引き下げ
に転 換さ れ ます。TAPTITE 2000® ファ スナー の 独自 の
ねじ山形状は、競合製品と比較してより低い締付けトルク
でより高い軸力を発生させます。さらにこのねじ山形状は、
振動による緩みに対する抵抗力を発揮するので接着剤や
ロックワッシャーのような高価な緩み止め対策が不要となり
ます。市販されている類似のスレッドフォーミングファスナー
もありますが、それはより高いコストでより低い性能しか
得られないでしょう。
現在使用しているファスナーがコピー製品ではなくライセン
ス品であることを確認する為には、適切な頭部刻印のある
商標登録製品を購入し使用することが必須となります。
TAPTITE 2000®の商標は、それが私達の特許製品であり
他のスレッドフォーミングファスナーと明確に区別されて
いる、ということを示しています。TAPTITE 2000® ファス
ナーは高付加価値製品であり、その商標は私達の技術
規格に合致した性能を発揮することを保証しています。
TAPTITE 2000®ファスナーのライセンシーは、アメリカでも
ヨーロッパでもあるいはアジア でも、世界中どこでも同じ
仕様で製造していますので、その製造国がどこであるかと
いうことは 問題ではありません。ノーブランドの類似製品
は単価が安いかもしれませんが、総合的な組立コストは
逆に高くなるでしょう。ライセンスファスナーの均一な品質
は、より高い性能とトラブルの無い組立を保証し、それは
直接的にトータルコストの引き下げに繋がります。
私達のライセンスファスナーのもう一つの要素は機密技術
情報と一体で ある、と いうこ とです。ラ イセンシ ー だけ が
アクセスできるこの機密技術情報は、設計上のコンプライ
アンスを保証します。ライセンサーの技術仕様に合致した
製品を製造する為に、ライセンシーは適切な工具を保有
するとともに、ア プリケーシ ョン毎に最適な熱処理・表 面
処理・摩擦係数安定剤を施すという機密技術情報に規定
された生産技術を駆使しなければなりません。ライセンス
製品が優れた性能を有し、コスト削減に資することを保証
しているのは、これらすべての要素が適切に組み合わされ
た成果と言えます。ラ イセンサーよりこのような製造ノウ
ハウが提供されないコピー品メーカーのファスナーに対し
て、エンドユーザーは「それが要求性能を発揮する」という
確信を持つことはできません。(3ページに続く)
ご存知でしたか?
CONTIは 全てのラ イセンシ ーに対して、製造された
製品がライセンサーの技術仕様に合致していることを
確 認 す る た め に、品 質 監 査 プ ロ グ ラ ム を 実 施 し て
いる、ということを?
ア プ リケ ーシ ョ ン開 発・問 題解 決 のサ ポ ート や 貴社
あるいはCONTI施設での研修会の実施を、いつでも
Eメールや電話でCONTIに依頼できる、ということを?
2014年に推定約200億本の TAPTITE®製品が、
主として安全が最優先される締結部に使用された、
ということを?
CONTI スタッフ
ローリー マンドリー
Dr. マーカス ボジガー
マティアス ジョキッシュ
ピーター イーガー
レイ ジ スー
原 昌嗣
シルビア ペロット
アラン プリチャード
マンフレッド シュワルツ
-
会長兼CEO
監査役
市場開発担当役員
市場開発エンジニア
市場開発エンジニア
市場開発エンジニア
役員秘書
顧問
顧問
スポットライト: ティム イーガン
テ ィ ム は CONTI の 姉 妹 会 社 で あ る
REMINC に 1 9 9 8 年 の 春 に 入 社 し、
6年間CONTIに勤務した後、2004年
に REMINC に戻 り、そして2008年に
ラルフバートンの後任として社長に就任
し ま し た。入 社 前 は 電 子 機 器 産 業 で
エンジニア リング、マーケティング及び
営 業 に 1 5 年 間、そ の 後 TRILOBULAR® ラ イ セ ン ス
プログラムに18年間携わってきました。
現在のティムの主たる職務は、適切な経営方針を策定
し、CONTI/REMINCが提供する世界規模のライセン
スプログラムを管理し発展させることにあります。
C O U R I E R
会長の視点 - 前に進む
記: ローリー マンドリー
私は常に人生に対して前向きだと思っています。最近のことですが、「如何に多くの優れた指導者が失敗したか」という
新聞の見出しにふと目が行き、その記事を是非読んでみたくなりました。記事の中で「インタビューを受けた5人の男女の
失敗に対する見方は何だったのか?」ということに私は好奇心をそそられました。彼らはそれぞれのやり方で失敗に対処
しましたが、一つの点で一致していました。それは、経験から学びそして前進するということです。私にとっては「失敗」は
選択枝の一つでもなければ考えたこともありませんでした。30年に亘るCONTIでの勤務の最初の20年は、私達のライセ
ンスプログラムの創設者であり私の父でもあったアーサー バンクロフトの下で働いていました。「失敗」という単語は彼の
辞書には無く、成功しなかったからと言って決して落ち込むような人間ではありませんでした。父は「悲観主義者はあらゆる
好機を困難と捉え、楽観主義者はあらゆる困難を好機と捉える」というチャーチルの有名な言葉を胸に刻みこんでいまし
た。 父は、彼が創業したライセンスプログラムに対する明るい展望を持つ楽観主義者であり、そしてそれを実現させた人
でした。他の人が失敗と見做すことでも、父はそれを前に進むために必要な単なる小休止・ためらいと見做すような人
でした。
他の企業と同じように、CONTIにおいても乗り越えなければならない問題に常に直面していることは言うまでもありませ
ん。私達が乗り越えようと努力していることは「組立コスト削減に貢献する付加価値の高いファスナーを開発し続けること」
です。これが私達が日々実行していることなのです。この目的を追求することはプロセスであり、このプロセスが繰り返され
ることをCONTIでの過去30年間の勤務で頻繁に見てきました。このプロセスは以下のステップで構成されており、どの
ステップも必要不可欠です。(1) 提起された組立上の問題に焦点を当て、その解決の為の性能目標を設定する。(2) ファ
スナーのコンセプトを開発する。(3) 機能的・独創的で特許取得可能と信じられるデザインを創造する。(4) ファスナーの
試作品を作るための工具を製作する。(5) 試作品を検証する。(6) その試作品の比較試験を実施し、データ分析を行う。
(7) 設定目標を達成する為に必要な設計変更を行う。(8) 広範な市場テスト実施の為の量産サンプルを作る。(9) 「この
新製品は発売可能である」と完璧に確信する。当然これらのステップ毎に課題や問題が発生しますが、全て乗り越えなけ
ればなりません。
これらのステップとチャレンジの成果は、私とCONTIのチームに常に刺激を与えてくれます。私達はこのチャレンジの中に
いつも、失敗ではなくチャンスを見ています。何故なら私達の仕事のやり方においてチャンスは重要な動機付け要因だから
です。究極的なゴールは、「ライセンシーとエンドユーザーに、通常使われているものよりもさらに優れた性能を、効率的・
効果的に発揮するファスナーを提供すること」です。既にお気づきかもしれませんが、私達の選択肢には失敗という二文字
は無く、常にステップバイステップで前進し続けています。これが、失敗は受け入れるべきものと考える人々に対する私の
全く異なる見方です。
ライセンス製品の品質管理
製品の品質は私達のロゴである “Leaders Lowering the Cost of Assembly” (組立コスト削減の先駆者)の根幹となるもの
です。私達のスレッドフォーミングファスナーは、いかなる時も例外無しに、設計通りの性能を発揮しなければなりません。
そして全てのTAPTITE®/REMFORM®ファスナーは、下穴にねじ込まれた時に完璧なめねじを成形し、そして振動による
緩みに対する充分な抵抗力を発生することにより、その価値を実証します。アプリケーション毎の多様なニーズに対応する
TAPTITE®/REMFORM®ファスナーは、多数のライセンシーにより製造されています。そしてこれらのファスナーは、どこで
製造されたかに拘わらず、全て私達のスペックに準拠して製造されています。
然しながら、エンドユーザーがそのアプリケーションに要求される品質を保証する為には、ライセンスファスナーのみを指定し
調達することにより、要求性能を満たさないリスクのあるコピー製品から防御することも重要です。このような性能保証を
エンドユーザーに提供する為に、私達は確立された有効な品質管理プログラムを実施しています。
このプログラムの不可欠の要素として、ライセンス製品が私達の技術スペックに準拠して製造・販売されていることを実証
するために、全てのライセンシーは定期的に品質監査を受けていただいています。各ライセンシーに十分な数のファスナー、
あるいは製造用工具の提出を依頼することにより、この監査プロセスは開始されます。提出されたファスナー /工具はその
材質、寸法精度、硬度、仕上がり状態、及びねじ込み性能などが適切にチェックされます。CONTIのエンジニアは機密情報
であるテクニカルマニユアル記載のスペックをベースに、各検査工程において提出されたサンプルの計測を行います。
検査と性能試験が完了すると、その結果を通知する報告書が各ライセンシーに発送されます。全てのサンプルがスペックに
合致していれば、その事実が報告されますが、もし不合格となった場合はその要因が報告されるとともに是正措置が勧告
され、是正後のサンプルの提出が求められます。このプロセスは、私達が「要求スペックに合致した製品がエンドユーザーに
納入される」ということを確認できるまで繰り返されます。この品質監査に合格するとライセンシーは、ライセンス製品の認定
メーカーとして品質証明証を受け取ります。
この監査プロセスは、TRILOBULAR®/REMFORM®ライセンスプログラムの重要な構成要素となっています。何故ならこの
プロセスが「全てのライセンス製品がテクニカルマニュアルに則って製造されている」ということを、ライセンシーと私達に保証
しているからです。この品質管理プログラムは又、どのライセンシーから納入された製品であっても「そのブランドのファスナー
であれば一定の性能が得られる」ということをエンドユーザーに保証するものです。
このTAPTITE®/REMFORM®ファスナーの品質保証により、確信をもって「私達は “Leaders Lowering the Cost of Assembly” (組立コスト削減の先駆者) です」と言えるのです。
適正に識別された特許/商標登録ファスナーを
組立工程で使用することにより得られる確実なメリット
(1ページより続く)
ファスナーを識別するもう一つの重要な要素は、製品自体にあるヘッドマーキングです。
製造元と製品の強度区分を示し、 そのファスナーが期待通りの性能を発揮することを保証するヘッドマーキングの付加を、
殆どのエンドユーザーは望んでいます。
何年にもわたって数十億本のTAPTITE 2000®ファスナーが、マシンスクリューの強度区分に関する業界規格に則って
製造されてきました。
CORFLEX®-‘I’熱処理(調質+ねじ先部高周波焼入れ)はスティール製相手材に使用されるTAPTITE 2000®ファスナーに、
CORFLEX®-‘N’熱処理(調質のみ)はアルミ・亜鉛・マグネシゥムのような軽合金製相手材に使用されるTAPTITE 2000®、
及びTAPTITE 2000®”SP”™ファスナーに施されます。
エンジニアは部品の組立を設計する時に、マシンスクリューの強度区分の値を活用します。TAPTITE 2000®ファスナーは
マシンスクリューと同等の強度区分に加えて性能面とコスト削減面でのメリットを提供します。
標準グレードのマシンスクリューは、8.8, 9.8,あるいは10.9のような強度区分を通常ヘッドマーキングで表示しています。
TAPTITE 2000®ファスナーもまた同様に強度区分の要求規格に合致するように製造されていますが、8.8, 9.8,10.9の
ようなヘッドマーキングは使われていません。TAPTITE 2000®ファスナーは高性能スレッドローリングファスナーであるが
故に、8.8, 9.8,10.9のようなマシンスクリューと同一の表示を頭部に刻印することは誤認の原因となります。
ファスナーの取り違え・誤使用を避けるために、フォード自動車とゼネラルモータースの2社は、マシンスクリューの強度区分
と同等の強度区分であるTAPTITE 2000®ファスナーを識別するために、特別なヘッドマーキングを採用しています。
表1
同グレードの
マシンスクリュー
8.8
9.8
10.9
®
CORFLEX -‘I’ TAPTITE 2000® ファスナーのヘッドマーキング
GM
8.
9.
10.
Ford
08
09
010
上の表は、スティール製相手材に使用されるCORFLEX®-‘I’ 熱処理を施したTAPTITE 2000®ファスナーのヘッドマーキング
を示しています。CONTI/REMINCの提案にもとづきフォード自動車はさらに下表のようなヘッドマーキングを、軽合金製
相手材に使用されるCORFLEX®-‘N’熱処理を施したTAPTITE 2000®ファスナーに採用しています。
表2
同グレードの
マシンスクリュー
8.8
9.8
10.9
CORFLEX®-‘N’ TAPTITE 2000® ファスナーのヘッドマーキング
8N
9N
10N
表1, 表2にあるような特別なヘッドマーキングを使用することは組立ラインでのファスナーの誤使用や混同を防止します。
このヘッドマーキングにより、作業者は目視で容易にマシンスクリューとTAPTITE 2000®スレッドローリングスクリューを識別
することが出来ます。私達はライセンシーに対して、例えエンドユーザーからの要請がなくとも、TAPTITE 2000®製品に特別
なヘッドマーキングを採用することを真剣に考慮するようにお勧めします。
また私達は、この情報が貴社にとって有用であり、貴社内でスレッドフォーミングファスナーの仕事に関与されている方々に
この情報が周知されることを期待しています。
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“TAPTITE 2000® ファスナーで組立コストを削減す
る54の方法” 希望
COURIERを電子メールで配信希望
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請求フォーム送付先:
CONTI Fasteners AG
Albisstrasse 15
CH-6340 Baar (ZG), Switzerland
Fax to: 41 41 761 3018
E-mail to:
conti@contifasteners.ch
以下はCONTIがライセンスする特許製品及び/又は商標登録製品です
TAPTITE®, TAPTITE II®, TYPE-TT®, REMFORM®, CORFLEX®, PLASTITE®,
POWERLOK®, KLEERTITE®, KLEERLOK®, EXTRUDE-TITE®, MAGTITE®,
TAPTITE 2000®, DUO-TAPTITE®, FASTITE® 2000™,
TAPTITE 2K®, TYPE TT 2000®, TYPE TT 2K®, TAPTITE 2000 & DESIGN®
ライセンシー フォーカス
Jinhap Co., Ltd., Daejeon, South Korea
www.jinhap.com
Jinhapは、ファスナー専業メーカーとして1978年に韓国で創立
され た ファスナー と精 密鍛 造製 品の リーデ ィ ング カン パニー
です。同社は韓国、中国、ヨーロッパ及び米国(Semblex Corporation) の製造・販売拠点より Greentech™,TRILOBULAR™,及び
REMFORM®ファスナーを世界中のエンドユーザーに供給しています。
Semblex Corporation, Elmhurst, Illinois, U.S.A.
www.semblex.com
Semblex は、韓 国 Jinhap の 北 米 子 会 社 で、2010 年 に
TRILOBULAR® ラ イ セ ン ス を 取 得 し、そ し て 樹 脂 用 の
REMFORM®スレッドフォーミングファスナーのライセンスを最近
取得しました。Semblex は1968年よりファスナーサプラ イヤー
として自動車・トラック・バイク・農機具・家庭用娯楽機器などの
幅広い産業向けにビジネスを展開しています。私達はSemblex
がREMFORM®ライセンシーとなられたことを歓迎しています。
Acument Global Technologies, Belvidere, Illinois, U.S.A.
www.acument.com
Acument は、イ タ リ ア の Fontana グ ル ー プ の メ ン バ ー
カンパニーで、高付加価値のスクリュー・ボルト・ナット
及び冷間成形部品の革新的製造メーカーであり、自動車・産業
機械及び航空宇宙分野のエンドユーザーに締結・組立に関する
ソリューションを提供しています。
Acumentは、米国、メキシコとブラジルに製造・販売拠点を持ち、
TRILOBULAR® 及び REMFORM® 製 品のラ イセ ンシ ーと して、
エンドユーザーの各アプリケーションに対して最適なファスナーを
設計し供給しています。
CONTI Fasteners AG
Albisstrasse 15
CH-6340 Baar (ZG), Switzerland
Tel: 41 41 761 5822
Fax: 41 41 761 3018
E-mail: conti@contifasteners.ch
For more information on our
products, visit us at taptite.com
1962 - 2016
Celebrating 54 Years Lowering the
Cost of Assembly
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