電子申告の税額控除 - 税理士法人 石井会計

所得税
お役立ちQ&A
電子申告の税額控除
Q.電子申告の税額控除は今年度で終わる予定となっていましたが、今後はど
うなるのでしょうか?
A.2 年間の延長が見込まれそうです。
電子申告による税額控除は、政府の「IT新 改革戦略」における「 平成22年度
までにオンライン利用率50%以上」の目標達成に向けて、オンライン申請・申
告の利用促進を図るために設けられた税制上の措置となっています。
その内容は、e-tax(国税電子申告システム)を利用して確定申告を行った
場合、平成19年度分・平成20年度分いずれかの年分(1回限り)に関して、所
得税の額から5,000円の控除を受けることができる、というものです。適用対
象手続きとしては、確 定申告情報、税額控除の適用を受ける旨及び税額控除額
に係る情報を送信する必要があります。また 、納税者自身の電子証明書も必要
となるため、税理士による代理送信は、適用除外となってしまいます。
この税額控除の制度によって、個人の確定申告における電子申告は19年度に
は、507万件を突破し、昨対約6倍にも伸びました。また、所得税では、約360
万件のe-taxを利用した国税申告のうち、約26万件についてこの租税特別措置
が適用されました。
しかし、先に述べた「平成22年度までにオンライン利用率50%以上」という
目標に対し、平成19年度末時点の手続き全体でのオンライン利用率は20.5%と
なっております。
この目標達成に向け、さらには、「オンライ ン利用拡大行動計画」において
新たに定められた、平成25年度末時点のオンライン利用率目標65%の目標達成
のため、この税額控除制度の拡充・延長の要 望が、内閣官房情報通信技術担当
室より、「電子政府推進税制の延長および一部拡充」として提出されました。
これらをふまえ、電子申告による税額控除は先の平成21年度税制改正におい
て、平成21年度、平成22年度の2年間の延長されそうです。
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